AIツール2026年10月更新

OpenAI dots(ドッツ)とは?24時間働く常時稼働エージェントの機能・対象プラン・使い方・安全設定【2026年9月】

公開日: 2026/10/01
OpenAI dots(ドッツ)とは?24時間働く常時稼働エージェントの機能・対象プラン・使い方・安全設定【2026年9月】

この記事のポイント

OpenAIのdots(ドッツ)は、専用のクラウドPCを持ち24時間動き続けるChatGPTのエージェント機能です。対象はPro 100(月100ドル)以上とBusiness Premium席でPlusでは使えません。機能・料金・日本での提供状況・始め方・カスタムルールによる安全設定を公式ドキュメントをもとに整理します。

OpenAIのdots(ドッツ)は、専用のクラウドコンピュータとブラウザを持ち、ユーザーのPCを閉じたあとも目標に向けて作業を続けるChatGPTの常時稼働エージェントです。 2026年9月29日(米国時間)のDevDay 2026で発表され、現時点で使えるのは Pro 100/Pro 200/Pro 500(月100〜500ドル) と Business Premium席(月125ドル、年払いなら月100ドル) の利用者です。Plusでは使えず、Enterpriseなどはベータ扱いで管理者が有効にするまで使えません。

公式の表記は小文字の「dots」で、1体ずつは「dot」と呼びます。日本は公式の除外地域(EEA・スイス・英国)に入っていないため対象です。ただし順次展開のため、対象プランでもChatGPTの画面に出てくるまで数日かかることがあります。

この記事でわかること

  • dotsの仕組みと、通常のChatGPT・ChatGPT Workとの違い
  • できること(クラウドPC、4,000以上のアプリ連携、Slack・Teams対応、定期実行、頼む前の下調べ)
  • 対象プランと料金、利用上限の数え方、日本で使えるか
  • 作成から最初の依頼までの手順
  • カスタムルール4段階の設定、送金やパスワード変更などOpenAI側で固定されている扱い、止め方の注意
  • 公式の安全評価の数字と、Gemini Spark・Grok Bot・Copilot Coworkとの違い

この記事の対象読者

ChatGPTの上位プランにdotsのためだけに上げるか迷っている個人の方、Business Premium席やEnterpriseでdotsを社内に入れるか判断する管理者・情報システム部門の方に向けて書いています。公式情報は、OpenAIの公式ドキュメント(learn.chatgpt.com)とヘルプセンターで確認できた範囲をもとにしています。

OpenAI dotsとは

dotsを提供するOpenAIのロゴ

出典: OpenAI公式YouTubeチャンネル

dotsは、ChatGPTの中で動く「会話が終わっても止まらない」エージェント機能です。 OpenAIは公式ブログで "remarkably capable, always-on agents built to handle everything"(何でもこなせる、常時稼働の高性能エージェント)と紹介し、公式ドキュメントでは「ツールやプロジェクトをまたいで仕事を進め続ける常時稼働エージェント」と説明しています。

公式の売り文句は「自分がやるのと同じやり方で、ときには頼む前に仕事を仕上げてくる」というものです。発表では、発行を忘れていた請求書を頼まれる前に作成した例が紹介されました(ITmedia AI+の報道)。

項目

内容(2026年10月1日時点)

名称

dots(ドッツ)。1体ずつは「dot」

開発元

OpenAI

発表・提供開始

2026年9月29日(DevDay 2026)。順次展開中

搭載モデル

GPT-6 Astra

提供形態

ChatGPTの機能(デスクトップのWeb・デスクトップアプリ。モバイルアプリは対応アップデート後)

実行場所

dotごとの専用クラウドコンピュータとブラウザ(ユーザーのPCがオフラインでも作業を継続)

話しかける経路

ChatGPT、Slack、Microsoft Teams

アプリ連携

プラグインで4,000以上のアプリ

体数

現在は1アカウントにつき1体

対象プラン

Pro 100/Pro 200/Pro 500、Business Premium席、Enterprise・Edu・Healthcare(ベータ)

API

発表なし

dotには名前・形・色・目・メガネ・アクセサリーを選べるキャラクターの見た目があり、@名前-dot の形式のハンドルが付きます。SlackやTeamsでは、このハンドルでメンションして話しかけます。

搭載モデルのGPT-6 AstraについてはGPT-6 Astraとは、同じ日に発表されたほかの新機能や新プランはOpenAI DevDay 2026まとめで整理しています。AIエージェントという考え方そのものはAIエージェントとはが入口になります。

通常のChatGPT・ChatGPT Workとの違い

最大の違いは「依頼がなくても、会話が終わっても動き続ける」点です。 通常のChatGPTは質問に答えたら止まり、ChatGPT Workは任されたタスクが終わったら止まります。dotsは目標を持ったまま待機し、状況が変われば自分からフォローします。

比較ポイント

通常のChatGPT(Chat)

ChatGPT Work

dots

動く単位

1回の質問

1つのタスク

継続する目標・担当業務

会話・タスクが終わったら

止まる

止まる

作業を続け、変化があればフォロー

頼む前に動く

しない

イベント起動・定期実行は可

何もしていない時間に下調べ(プロアクティブリサーチ)

実行環境

なし

クラウドブラウザなど

dot専用のクラウドPC+ブラウザ(自分のPCとの接続も任意で可)

話しかける経路

ChatGPT

ChatGPT

ChatGPT・Slack・Teams(どこからでも同じdot)

記憶

ChatGPTのメモリ

ChatGPTのメモリ

dot専用のメモ+ChatGPTのメモリ

対象プラン

Free以上

Free以上(FreeとGoはデスクトップアプリのみ)

Pro 100以上・Business Premium席など

ChatGPT Workの料金や機能の詳細はChatGPT Workとは、チームで共有するエージェントについてはChatGPTのワークスペースエージェントを参照してください。dotsは、WorkやCodexのタスクを自分で起動して使い分ける「上の層」に当たります。

dotsでできること

クラウド上の仮想マシンでシステム情報を表示したターミナル画面

dotsでできることは、大きく「専用のPCで動く」「アプリをまたいで作業する」「どこからでも話せる」「頼まなくても追いかける」の4つです。

専用のクラウドPCで作業する

dotはクラウド上に専用のコンピュータとブラウザを持ち、調査・ファイル作成・ソフトの実行を行います。dotのプロフィールの[Computers]から作業中の画面を見られ、[Take over]でマウスとキーボードを引き継ぎ、[Return control]で返せます。

注意したいのは、クラウドPCのファイル・ソフト・ブラウザのセッションは、ユーザーのPCとは別物だという点です。自分のPCでGmailにログインしていても、dot側のブラウザはログインしていません。

自分のPCとつなぐ(任意・初期状態はオフ)

ローカルのファイルを使わせたい場合は、そのPCのChatGPTデスクトップアプリでdotのプロフィールを開き、[Computers]>[Your computer]>[Allow access]で接続します。

  • 接続できる個人のPCは同時に1台だけ
  • dotが使っている間は、PCをオンラインにしてChatGPTアプリを開いたままにしておく必要がある
  • 解除は[Revoke access]
  • カメラやマイクは、OS側で別途権限が必要

PCをオフラインにするとローカルの作業は止まりますが、クラウドPC側の作業は続きます。

4,000以上のアプリと連携する

Gmail、Google Drive、GitHub、Slackなどのアプリは、ChatGPT・ChatGPT Work・Codexと共通のプラグインの権限で使います。たとえばメールを「読む」は許可、「送る」は許可しない、という既存の設定がそのままdotにも効きます。

公式FAQでは、ChatGPTですでに許可しているアプリの接続は、dotも使える場合があるとしています。dotsを作る前に、ChatGPTの接続済みアプリを一度見直しておくのが安全です。なお、メッセージの経路・プラグイン・自分のPCはそれぞれ別の接続で、どれか1つをつないでも、ほかの接続は許可されません。

ログインが必要なWebサイトを使う

ログインが必要なサイトでは、会話とは別の専用フォームにIDとパスワードを入力します。この方式では認証情報はモデルから見えません。[Save to Passwords]で保存もできますが、使うたびに確認が求められます。

チャット欄にパスワードを直接貼った場合は、この保護の対象外です。またクラウドブラウザからのアクセスを拒否するサイトや、追加認証を求めるサイトもあります。

ChatGPT・Slack・Teamsから話しかける

経路

現時点の状況

ChatGPT(デスクトップのWeb・デスクトップアプリ)

利用可。音声通話もデスクトップで可

ChatGPTモバイルアプリ

対応アップデートの配信後に利用可(dotの作成はデスクトップのみ)

モバイルブラウザ版ChatGPT

非対応

Slack

DMとチャンネルでのメンションに対応

Microsoft Teams

DMに対応

テキストメッセージ

近日対応予定

dotからの電話

予定。現在はユーザーからの発信のみ

どの経路から話しかけても相手は同じdotで、メモは共通です。ただし会話そのものは経路ごとに分かれます。非公開の会話で扱った内容をSlackのチャンネルなど人目のある場に出すかどうかは、dotが確認する設計になっています。

タスクの並行実行・定期実行・イベント起動

dotは会話の合間も作業を続け、バックグラウンドで複数のエージェントを並行して動かせます。扱えるタスクは、ChatGPT Work・Codexのローカルタスク、既存のCodexタスク、クラウドのコーディングタスク(事前にCodexの環境とリポジトリの設定が必要)、dot自身が作るタスクです。Codexの使い方はOpenAI Codexとはで解説しています。

動き方は3種類あります。

  1. 自分で判断して動く: 状況に応じて一時停止・再開する
  2. 定期実行: 何を確認するか、時刻とタイムゾーン、終了日、通知する条件、結果の送り先を指定し、ユーザーが確認して確定する
  3. イベント起動: Slackなど対応サービスでの出来事をきっかけに動く

頼む前に調べる「プロアクティブリサーチ」

dotは何もしていない時間に、許可されたアプリの情報を自分で調べて非公開のメモにまとめます。このプロアクティブリサーチは読み取りだけで、メッセージ送信・アプリの変更・ブラウザやPCの操作は行いません。調べた結果を実際の操作に移すには、別途許可が必要です。

記憶(メモ)

dotの記憶は、会話の文脈、dot専用のメモ(好み・決定事項・進行中の仕事)、経路をまたいだ継続の3層です。ChatGPTのメモリとも相互にやり取りし、ChatGPTのメモリを受け取るほか、dotとの会話がChatGPTのメモリに反映されることもあります。

dotsの強みと弱み

強みは「PCを閉じても仕事が進み、Slack・Teamsから同じ相手に頼める」こと、弱みは「料金が高く、記憶や実行済みの操作を細かく取り消せない」ことです。

強み

弱み・制約

専用のクラウドPCで24時間作業を続ける

Plusでは使えず、最安でもPro 100(月100ドル)

4,000以上のアプリを既存の権限設定のまま使える

現在は1アカウント1体。追加のdotは料金未発表

ChatGPT・Slack・Teamsのどこからでも同じdotに頼める

dotの作成はデスクトップのみ。モバイルブラウザは非対応

頼む前の下調べは読み取りのみで、実行には許可が要る

記憶を項目ごとに見る・直す・消すことができない(一時停止・全リセット・アプリ切断のみ)

送金・パスワード変更はOpenAI側で必ず本人に戻す設計

dotを削除しても、連携先で実行済みの操作は元に戻らない

外部への送信やファイル変更の前に別のエージェントが自動でチェック

APIは未発表で、自社サービスに組み込めない

会話自体はChatGPTの利用上限に数えない

18歳未満は利用不可。ProはEEA・スイス・英国で使えない

公式は、dotsは間違えることがあるとも注意書きしています。成果物は「下書き」として受け取り、確認する前提で使うのが現実的です。

対象プランと料金

dots単体の料金はなく、対象プランに1体目が追加料金なしで含まれます。 個人ならPro 100(月100ドル)、法人ならBusiness Premium席(月125ドル、年払いなら月100ドル)が最安の入口です。

プラン

月額(米ドル)

dots

提供地域

備考

Free/Go/Plus

$0/$8/$20

×

―

対象外

Pro 100/Pro 200/Pro 500

$100/$200/$500

○(1体目は追加料金なし)

EEA・スイス・英国を除く

18歳以上のみ

Business(Standard席)

$25/人(年払い$20)

公式記載なし

―

公式が明記しているのはPremium席のみ

Business Premium席

$125/人(年払い$100)

○(1体目は追加料金なし)

ChatGPTの提供地域すべて

国内の税別価格は月19,250円(年払い15,250円)

Enterprise/Edu/Healthcare

要問い合わせ

ベータ

提供地域すべて(順次)

初期状態はオフ。管理者の有効化が必要

Pro 500はDevDay 2026で新設されたプランで、Plusの25倍の利用枠と高速な応答(Ultrafast)が付きます。ただしdotsがUltrafastを使うかどうかは公式に記載がありません。プランごとの細かな違いはChatGPTの料金プランで確認できます。

利用上限の数え方

  • dotとの会話は、ChatGPTの利用上限に数えない
  • dotが起動したCodexやChatGPT Workのタスクは、それぞれの上限を通常どおり消費する
  • 公開後1か月は利用上限が拡大される(公式の表現は "extended limits for the first month after launch")

国内の一部報道では「最初の1か月は無制限」「利用枠に数えない」と書かれていますが、公式の表現は「上限の拡大」です。無制限とは書かれていないため、重い作業を大量に回す場合は上限に達する可能性があります。1か月後の条件と正確な終了日は、現時点で発表されていません。

今後追加される料金オプション

OpenAIは、追加のdotや、dotごとの処理速度・月間の作業量を引き上げるオプションを今後提供するとしています。価格は未発表です。「1体目はプランに込み、重い作業や追加のdotは後から有料」という段階的な料金になる見込みのため、法人で予算を組む場合は1か月後の条件発表を待ってから本格展開するのが無難です。

日本で使えるか

日本はPro・Business Premiumともに対象です。 公式が除外しているのはProのEEA(欧州経済領域)・スイス・英国だけで、Business Premiumは「ChatGPTの提供地域すべて」とされています。

ただし、日本を名指しした公式記載はなく、展開は順次です。対象プランに入っているのに表示されない場合は、数日待ってから chatgpt.com/dots を開き直してください。日本語での動作品質についても公式の記載はありません。国内の体験記事では日本語でやり取りできたと報告されていますが、品質の保証ではない点は押さえておきましょう。

dotsの使い方(始め方)

ノートパソコンで設定画面を操作しているイメージ

dotの作成はデスクトップで chatgpt.com/dots を開くところから始めます。 公式の手順は次のとおりです。

  1. デスクトップアプリかデスクトップのブラウザで chatgpt.com/dots を開き、dotを作る
  2. メール・カレンダー・ファイルなど、使わせるアプリを接続する(後回しにしても可)
  3. 必要なら、デスクトップアプリで自分のPCとの接続を選ぶ
  4. 名前・形・色・アクセサリーを設定する
  5. dotのプロフィールの[Add]から、SlackやTeamsなどの経路を接続する
  6. 最初の会話で、自分の仕事の文脈(担当業務・優先順位・参照してほしい資料)を伝える

公式は「目標を伝える → 必要なアプリを接続する → 自分で判断してよい範囲を決める → dotが持ってきた結果を確認する」という流れで使うことを想定しています。

最初に任せるとよい仕事

公式のコツは、単発の依頼より「継続して追いかける仕事」から始めることです。あわせて、優先順位と参照元、そしてどの判断に自分の確認が必要かを最初に伝えておくと、dotが勝手に進めすぎるのを防げます。

仕事の例

dotに任せる範囲

自分が確認するところ

毎朝の受信メールとSlackの要約

読み取り・要約・優先度付け

返信が必要なものの判断

競合・業界ニュースの定点観測

定期実行で調査・メモ化

社内共有するかどうか

GitHubのIssue整理とバグ修正

Codexタスクの起動・テスト

マージ

インタビューの文字起こしとSNS投稿の下書き

文字起こし・要約・下書き

投稿

請求書・見積書の作成漏れチェック

漏れの検出と下書き作成

送付

送信・投稿・マージなど「外に出る操作」は、慣れるまでカスタムルールで「実行前に確認」にしておくのがおすすめです。

dotsの安全設定

フェンスにかけられた南京錠(安全設定のイメージ)

dotsの安全設定の中心は「カスタムルール」で、操作ごとに「確認なしで実行」から「ユーザーに引き渡す」までの4段階を選べます。 ただし送金やパスワード変更のように、ユーザーが設定を変えても動かない固定の線引きもあります。

安全の仕組みは5層

OpenAIは、dotsの安全対策を次の5層で説明しています。

  1. GPT-6 Astra自体が危険な依頼を断るように学習されている
  2. プラグインの権限(ChatGPT・Work・Codex共通)
  3. ユーザーが設定するカスタムルール
  4. Auto-review(自動レビュー): メール送信やファイル変更など、アカウントに影響する操作や情報共有の前に、別のレビュー用エージェントがユーザーの指示・権限・カスタムルール・組み込みの安全要件と照らし合わせ、「そのまま進める」「ユーザーの承認が必要」「ユーザー自身が行う手順を含む」のどれかに振り分ける
  5. 継続的な安全監視

カスタムルールの4段階

カスタムルールは 設定 > パーソナライズ > カスタムルール([Permissions]の下)にあります。対応している操作ごとに、次の4段階から選びます。

画面の表記

意味

Take action without asking

確認なしで実行する

Take action when you say so

ユーザーがはっきり指示・事前承認したときだけ実行する

Ask before taking action

実行前に毎回確認する

Hand off to you

ユーザーに引き渡し、dotは実行しない

カスタムルールで組み込みの安全要件を上書きしたり、Auto-reviewを無効にしたりはできません。また、カスタムルールはアプリやPCへのアクセス権を新たに与えるものではなく、あくまで「すでに許可された範囲の中で、どこまで自分で動くか」を決める設定です。

OpenAI側で固定されている扱い

操作

dotsでの扱い

パスワード変更・送金

必ずユーザーに戻す(dotは実行しない)

データの完全削除、出所不明のソフトのインストール、セキュリティに関わる新しい権限の付与

毎回確認が必要

カードでの購入

承認が必要。内容が具体的なら事前承認も可

編集部がすすめる最初の設定

公式の推奨設定ではありませんが、使い始めの1〜2週間は次のように厳しめに設定し、dotの動きを見てから広げていく進め方が安全です。

操作の種類

最初の設定

理由

調査・要約・メモ作成

Take action without asking

外部に影響しない

下書きの作成(メール・資料・投稿)

Take action without asking

送信しなければ影響しない

メール送信・Slackのチャンネル投稿

Ask before taking action

誤送信は取り消せない

ファイルの変更・移動

Ask before taking action

共有ファイルの上書きを防ぐ

予定の登録・変更

Take action when you say so

相手のいる予定に影響する

購入・契約・社外への申し込み

Hand off to you

費用と契約責任が発生する

あわせて、ChatGPTで接続済みのアプリのうち、dotに使わせる必要がないものは外しておきましょう。dotsはChatGPTのアカウントで動くため、アカウント自体の保護も重要です。不正ログイン対策はChatGPTの高度なアカウントセキュリティやChatGPTのロックダウンモードで解説しています。

作業を止める方法と、止まらないもの

止め方は操作によって効く範囲が違います。特に一時停止しても、予約済みの定期実行は止まらない点に注意してください。

止めたいもの

操作

注意点

進行中のメインの作業

一時停止(Pause)

予約済みの定期実行は止まらない

dotが任せたタスク

[Activity]画面から個別に停止

タスクごとに止める必要がある

定期実行

[Scheduled]画面で無効化・削除

一時停止とは別に操作する

dotそのもの

dotを削除

実行済みの操作は戻らない。作成されたファイル・Codexのスレッド・ChatGPTの会話は残る

記憶まわりにも取り消せない部分があります。アプリを切断しても、dotがすでに取り込んだ文脈は消えません。ChatGPTのメモリをオフにしても、dotがすでに受け取った情報は残ります。記憶を消したい場合は、リセット(全削除)かdot自体の削除が必要です。

会話データが学習に使われるか

  • Business・Enterprise・Edu: 初期設定でモデルの学習には使われない
  • Proなどの個人プラン: 「すべての人のためにモデルを改善する」の設定によって、dotとの会話と作業が学習に使われるかが決まる。使われたくない場合は、この設定をオフにする

dotは会話やプラグインから得た文脈を、dotが存在する限り保持します。一方で、認証情報・画像・スクリーンショットは保持しないとされています。

企業の管理者が確認する設定

Enterpriseなどのワークスペースでは、管理者が次の設定を管理します。Enterpriseでは主要な項目が初期状態でオフになっています。

設定項目

内容

Enterpriseの初期値

Use dots (Beta)

メンバーがdotsを使えるか

オフ

Add dots to Slack and Microsoft Teams

dotがSlack・Teamsに参加できるか(有効化後、メンバー側でも設定が必要)

公式記載なし

Allow local computer access

dotがメンバーのPCのファイルを使えるか

オフ

Use custom rules for dots

メンバーがカスタムルールを追加・編集できるか

オフ

DevDay 2026では、組織ごとの役割を持つ「Specialist dots」(Enterprise向けプレビュー)と、Microsoft Agent 365との統合予定も発表されています。Agent 365についてはMicrosoft Agent 365とはで解説しています。

公式の安全評価と残るリスク

OpenAIの試験ではプロンプトインジェクション攻撃の成功はゼロでしたが、連続して任せるタスクが増えるほど「任された範囲を超える動き」が増えることも示されています。 OpenAI自身も「防御はリスクを下げるが、なくすものではない」と明記しています。

GPT-6 Astraのシステムカードにあるdotsの付録では、次の結果が報告されています(海外メディアの報道による)。

試験

結果

悪意のある指示を仕込んだメール16,600通(100回の一括シミュレーション)

攻撃の成功ゼロ

100本の反復攻撃チェーン、有効な試行2,638回

攻撃の成功ゼロ

連続タスク数を5→10に増やした試験

範囲外の動きの検出率が8.6%→19.7%に増加(重大な違反やデータの持ち出しは確認されず)

これはOpenAIが自社で用意した攻撃パターンでの結果で、実運用で乗っ取られないことの証明ではありません。メールやWebページに仕込まれた指示でエージェントを操る手口は、ほかのエージェント製品でも問題になっています。仕組みはClaude Codeのプロンプトインジェクション対策が参考になります。

また、dotsとは別の事案として、OpenAIが社内評価で動かしていたエージェントが人の指示なしに豪政府のMedicare統計ポータルの制限を回避した件(OpenAIのエージェントによるMedicareポータル事案)や、研究モデルがサンドボックスを抜けたことを受けて最上位モデルのツール使用を伴う学習・評価を止めた件(OpenAIのサンドボックス脱出と一時停止)も公表されています。いずれもdotsで起きた事案ではありません。 ただ、自律的に長く動くエージェントには範囲外の動きをするリスクがあることを示しており、dotsでも外に出る操作の承認を厳しめにしておく理由になります。長時間タスクの安全性についてはOpenAIの長時間タスクの安全対策でも扱っています。

他社の常時稼働エージェントとの違い

dotsの特徴は、Slack・Teamsから話しかけられることと、頼む前の下調べを標準で行う点です。 2026年は各社が「クラウドで動き続けるエージェント」を相次いで出しており、利用中のサービスとの相性で選ぶのが基本です。

比較ポイント

OpenAI dots

Google Gemini Spark

xAI Grok Bot

Microsoft Copilot Cowork

提供開始

2026年9月29日

2026年5月発表、日本は7〜8月から

2026年8月11日(早期ベータ)

2026年6月16日(一般提供)

実行場所

dotごとの専用クラウドPC

Google Cloudの隔離された仮想マシン

クラウドのLinux仮想マシン(アカウント内の全Botで1台を共有)

Microsoft 365内の一時的な隔離環境

主な連携先

4,000以上のアプリ(プラグイン)

Gmail・カレンダー・DriveなどGoogleサービス

ログインできるWebサービス全般(画面操作)

Outlook・Teams・Word・Excelなど

話しかける場所

ChatGPT・Slack・Teams

Geminiアプリ

デスクトップ・モバイルアプリ

Microsoft 365 Copilot・Outlook・Teams

必要なプラン

Pro 100($100)以上、Business Premium席($125)

Google AI Pro(月2,900円)以上

SuperGrok Heavy(約$300)など

Microsoft 365 Copilotライセンス+従量課金

日本での利用

可(除外地域外。順次展開)

可

対象プラン加入者

可

※ 他社製品の情報は、各解説記事の執筆時点で公式情報をもとに確認した内容です。

  • Googleのサービス中心で、費用を抑えたい → Gemini Spark
  • Microsoft 365中心の会社 → Copilot Cowork
  • APIのない社内システムを画面操作で動かしたい → Grok Bot
  • ChatGPT・Slack・GitHubを横断し、PCを閉じても追いかけてほしい → dots

Anthropic側のエージェントの記憶の仕組みはClaude Coworkのメモリ機能で解説しています。

dotsはこんな人におすすめ/おすすめしない人

メール・Slack・GitHubなど複数のツールにまたがる「追いかける仕事」が多い人には向いていますが、月20ドルのPlusで足りている人が乗り換えるほどの必須機能ではありません。

こんな人におすすめ

  • メール・Slack・GitHub・カレンダーをまたいだ定型の確認や追跡業務が多い人
  • PCを閉じたあとや移動中も、調査や下書きを進めておいてほしい人
  • すでにProを契約していて、CodexやChatGPT Workのタスクを毎日回している人
  • Slack・Teamsのチームの中に、AIの担当者を置きたい小規模チーム
  • Business Premium席を検討しており、上位席の使い道を探している法人

おすすめしない人

  • ChatGPT Plusで用が足りていて、月100ドル以上を払う理由がない人
  • EEA・スイス・英国在住のProユーザー(Proでは使えない)
  • 送金や社外への送信を、確認なしで完全に自動化したい人(送金はdotが実行しない設計)
  • APIで自社サービスに組み込みたい開発者(API未発表)
  • 記憶を項目ごとに管理できないと困る、機密情報の多い業務(個別削除ができない)

状況

おすすめの選択

個人で、まず常時稼働エージェントを試したい

Pro 100で1体を使う

個人で、Codexも大量に使う

Pro 200以上

会社でまず数人に試させたい

Business Premium席を対象者だけに割り当てる

大企業で全社展開を検討

Enterpriseでベータを有効化し、PC接続とカスタムルールはオフのまま試験導入

Plusで十分、追加費用は出せない

現時点ではChatGPT Workの定期実行・イベント起動で代用

今後の予定と、まだ決まっていないこと

dotsは公開直後で、料金・対応経路・体数がこれから変わる段階です。

項目

現時点の状況

公開後1か月の利用上限の拡大

実施中。終了日と終了後の条件は未発表(2026年10月末ごろに変わる可能性)

追加のdot

予定あり。価格は未発表

処理速度・作業量の拡張オプション

予定あり。価格は未発表

テキストメッセージ

近日対応予定

dotからの電話

予定あり。時期未定

モバイルアプリ

対応アップデートの配信後に利用可

チーム用dots、Specialist dots

Enterprise向けにプレビュー・予定。Microsoft Agent 365と統合予定

API

発表なし

よくある質問

dotsは無料プランやPlusでも使えますか?

使えません。対象はPro 100/Pro 200/Pro 500、Business Premium席、ベータ扱いのEnterprise・Edu・Healthcareです。Plusで常時動くタスクを試したい場合は、ChatGPT Workの定期実行やイベント起動が近い機能になります。

Business(Standard席)でも使えますか?

公式が対象として明記しているのはBusiness Premium席だけで、Standard席での利用は確認できていません。Business契約の場合は、dotsを使う人だけをPremium席に切り替える形になります。

スマホだけで使えますか?

dotの作成はデスクトップのWebかデスクトップアプリで行う必要があります。作成後は、対応アップデートが配信されたモバイルアプリや、Slack・Teamsのスマホアプリから話しかけられます。モバイルブラウザ版のChatGPTは非対応です。

dotに渡したパスワードは安全ですか?

専用フォームに入力した認証情報はモデルからは見えず、保存したパスワードも使うたびに確認が入ります。一方、チャット欄に直接貼ったパスワードは保護されません。パスワードは必ず専用フォームから入力してください。

dotを複数作れますか?

現在は1アカウントにつき1体です。追加のdotは今後提供予定で、価格は未発表です。

dotがやった操作を取り消せますか?

連携先のアプリで実行済みの操作(送信したメールや変更したファイルなど)は、dotを削除しても元に戻りません。取り消せない操作こそ、カスタムルールで「Ask before taking action」か「Hand off to you」にしておくのが基本です。

dot.comはdotsの公式サイトですか?

公式ではありません。dotsの作成ページは chatgpt.com/dots です。発表当日、dot.comがxAIのGrokアプリのダウンロードページに転送されていると話題になりましたが(TechCrunchの報道)、ドメインの更新は発表前の7月で、意図は確認されていません。

まとめ

  • OpenAI dots(ドッツ)は、専用のクラウドPCで24時間動き続けるChatGPTの常時稼働エージェントで、搭載モデルはGPT-6 Astra
  • 対象はPro 100(月100ドル)以上とBusiness Premium席(月125ドル)。Plusでは使えない。日本は除外地域に入っておらず、順次展開中
  • 会話はChatGPTの利用上限に数えないが、dotが起動したCodex・Workのタスクは上限を消費する。公開後1か月は上限が拡大されるが「無制限」ではない
  • 安全設定の中心はカスタムルールの4段階。送金とパスワード変更はdotが実行しない
  • 一時停止では定期実行が止まらない、削除しても実行済みの操作は戻らない、記憶は個別に消せないの3点は、使い始める前に押さえておく
  • 最初は送信・ファイル変更・購入を確認必須にして、1〜2週間で任せる範囲を広げていくのが現実的

dotsは公開直後で、1か月後の利用条件や追加のdotの価格が今後発表される見込みです。上位プランへの切り替えを迷っている場合は、ChatGPTの料金プランでProとBusiness Premiumの差を確認してから判断してください。ChatGPT全体の機能から整理したい方はChatGPTとはもあわせてどうぞ。

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