ChatGPT Workとは?料金はFree $0・Plus $20・Pro $100〜・Business $25|GPT-6対応とClaude Coworkとの違い【2026年9月】

この記事のポイント
ChatGPT Workに単体料金はなく、Free($0・デスクトップのみ)、Plus $20、Pro $100〜、Business $25(Premium seat $125)の各プランに含まれます。GPT-6 Astra・Sol・Lunaのプラン別の利用上限、できること、Chatとの違い、Claude Coworkとの比較を2026年9月の最新情報で整理しました。
ChatGPT Workとは、OpenAIがChatGPTに組み込んだ業務用のAIエージェントです。ゴールを伝えると、連携アプリやファイルを使って作業を進め、資料・表・スライド・レポート・Webページ(Sites)といった成果物まで仕上げます。料金はWork単体ではかからず、Free($0、デスクトップアプリのみ)、Go $8、Plus $20、Pro $100〜、Business $25/ユーザー(Premium seatは$125)の各プランに含まれています。
2026年7月の提供開始時の搭載モデルはGPT-5.6でした。9月3日にGPT-6 Astra、9月22日にGPT-6 SolとGPT-6 Lunaが追加され、現在のWorkはGPT-6系が中心です。
この記事でわかること
- ChatGPT Workの定義と、通常のChatGPT(Chat)・Codexとの違い
- プラン別の月額、Workで使えるGPT-6モデル、5時間あたりの利用上限
- 「GPT-6はWorkとCodexだけで、Chatでは使えない」ことの整理
- 法人導入のコスト感(公式の年間試算、Premium seat、使用量プールの共有)
- セキュリティ・管理機能と、イベント起動タスクの注意点
- ChatGPT Classicへの改名の現状と、Claude Cowork・Copilot Coworkとの違い
この記事の対象読者
ChatGPTの有料プランでWorkを使うか迷っている方、法人でAIエージェントの導入を判断する情報システム部門・管理者の方、Claude Coworkとの比較材料を探している方に向けて書いています。
料金とモデルについて、Workを検討する人がつまずきやすいのは次の部分です。
- Workに単体料金はありません。 既存のChatGPTプランに含まれ、Codexなどと同じ使用量枠を消費します
- Plusでも使えます。 ただしGPT-6 Astraは5時間あたり5〜45回程度と少なく、普段使いはSol、定型作業はLunaが現実的です
- FreeとGoはデスクトップアプリのみで、モデルはGPT-6 Lunaに限られます(段階的に展開中)
- GPT-6 SolとLunaはChatでは選べません。 Chat側は引き続きGPT-5.6系です
2026年7月〜9月の変更点まとめ
提供開始から約2か月半で、モデル・料金・機能が大きく変わりました。特に9月はGPT-6系の追加で、使えるモデルと利用上限の考え方が変わっています。
日付 | 変更内容 | 利用者への影響 |
|---|---|---|
2026-07-09 | ChatGPT Work発表。GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)を搭載。旧デスクトップアプリを「ChatGPT Classic」に改名 | Chat / Work / Codexの3モード体制に |
2026-07-24 | Web・モバイルのWorkをPlus / Pro / Business / Edu / Enterpriseで全世界に展開 | 有料プランならブラウザやスマホからも使える |
2026-08-25 | Plusの5時間制限が復活。Business Premium seatの提供開始。クラウドブラウザがログイン必須サイトに対応。Gmail・Slack・GitHubをきっかけに動くタスクが登場 | 長時間実行の設計を見直す必要が出た |
2026-09-03 | GPT-6 Astraを公開。PlusはWorkとCodexでのみ利用可 | 最上位モデルがWorkで使えるように |
2026-09-10 | WorkとCodexでDeep Researchが使えるように。Dataプラグイン公開。LibraryにBox・Dropbox・SharePointを追加 | 調査結果を資料や表として直接出せる |
2026-09-11 | カスタムGPTを全プランで提供終了し、プラグインへ移行すると発表 | 「ChatGPT Classic」との混同に注意 |
2026-09-22 | GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaを公開(WorkとCodex専用)。Free・GoはデスクトップアプリでLunaを利用可 | 普段使いのモデルがGPT-6系に |
2026-09-23 | Web・モバイルのWorkで音声操作に対応 | 移動中でも指示を出せる |
予定:2026-10-14 | GPT-5.5をChatGPT・Work・Codexから提供終了(APIでは継続) | GPT-5.5を指定した定期タスクは切り替えが必要 |
ChatGPT Workとは何か

ChatGPT Workは、時間のかかる複数ステップの仕事を任せるためのエージェントです。単体の製品ではなく、ChatGPTの中にある「Chat / Work / Codex」の3モードの一つとして提供されています。
OpenAIは次のように説明しています。
"ChatGPT Work is an agent for longer, more involved tasks. It can research and analyze information, work across connected apps and files, and create finished documents, spreadsheets, presentations, reports, and Sites."
(ChatGPT Workは、長く込み入ったタスクのためのエージェントです。情報を調べて分析し、連携したアプリやファイルをまたいで作業し、完成したドキュメント・スプレッドシート・プレゼン・レポート・Sitesを作成します)
項目 | 内容 |
|---|---|
提供元 | OpenAI |
提供開始 | 2026年7月9日(米国時間)。日本では7月10日に報道 |
位置づけ | ChatGPT内のモードの一つ(Chat / Work / Codex) |
出自 | コーディングエージェント「Codex」の実行基盤を一般業務に広げたもの |
搭載モデル(2026年9月時点) | GPT-6 Astra / GPT-6 Sol / GPT-6 Luna(プランにより異なる) |
提供面 | デスクトップアプリ(macOS・Windows)、Web(chatgpt.com)、モバイル |
主な成果物 | ドキュメント、スプレッドシート、プレゼン、レポート、Sites |
単体料金 | なし(既存プランに含まれ、使用量枠を消費) |
Codexから生まれた経緯
Workの土台は、開発者向けのコーディングエージェントOpenAI Codexです。OpenAIによれば、Codexの利用者のうち100万人以上がソフトウェア開発以外の仕事に使っていました。この需要を業務向けに製品化したのがWorkです。
Codexは今も開発者向けに残っており、CLI・IDE拡張・Cloud・APIはそのまま使えます。統合されたのはデスクトップアプリの画面で、同じアプリの中でWorkとCodexを切り替える形になりました。
実行場所は3種類
公式ドキュメントによると、どこから使うかで触れられる範囲が変わります。
提供面 | 実行場所 | できること |
|---|---|---|
デスクトップアプリ | ローカル+クラウド | ローカルのファイル・アプリ・ブラウザにアクセスできる(権限とワークスペース設定の範囲内) |
Web | クラウド | OpenAIが管理する隔離環境で動く。ローカルのファイルやブラウザのタブには触れないが、アップロードしたファイルと連携アプリは使える |
モバイル | クラウド | Webと同じ |
手元のExcelや社内システムの画面を操作させたいならデスクトップアプリ、アプリを閉じても動き続けてほしい作業や定期実行ならクラウド、という使い分けになります。
AIエージェント全般の仕組みから知りたい方は、AIエージェントとは?で基礎を解説しています。
ChatGPT Workの料金と対応プラン
ChatGPT Workに単体の料金はありません。現時点の公式Pricingページでは、各プランに次のように含まれています。
プラン別の料金早見表
プラン | 月額 | Workを使える場所 | WorkとCodexで使えるモデル | 5時間制限 |
|---|---|---|---|---|
Free | $0 | デスクトップアプリのみ(段階展開中) | GPT-6 Luna(Standard速度) | ― |
Go | $8 | デスクトップアプリのみ(段階展開中) | GPT-6 Luna(Standard速度) | ― |
Plus | $20 | デスクトップ・Web・モバイル | GPT-6 Astra / Sol / Luna | あり |
Pro | $100〜(5x・20xの2段階) | デスクトップ・Web・モバイル | GPT-6 Astra / Sol / Luna | あり(上限はPlusの5倍・20倍) |
Business(Standard seat) | $25/ユーザー(年払$20)、2名から | デスクトップ・Web・モバイル | GPT-6 Astra / Sol / Luna | あり |
Business(Premium seat) | $125/ユーザー(年払$100) | デスクトップ・Web・モバイル | GPT-6 Astra / Sol / Luna | なし(使用量はStandardの5倍) |
Enterprise / Edu | 個別見積 | デスクトップ・Web・モバイル | GPT-6 Astra / Sol / Luna(管理者の有効化が必要) | 契約内容による |
円建ての価格は為替と課金経路(Web・App Storeなど)で変わるため、ここではドルで表記しています。ChatGPT全体のプラン比較はChatGPTの料金プラン解説にまとめています。
Plusで使える?無料で使える?
Plus($20)でWorkは使えます。 Web・モバイル・デスクトップのすべてに対応し、GPT-6の3モデルを選べます。
FreeとGoでも使えますが、条件つきです。 デスクトップアプリからのみ、GPT-6 Lunaだけで動きます。Sites、イベント起動のタスク、Deep Researchは使えません。Lunaは範囲が決まった作業向けのモデルなので、無料で試した感触だけでWorkの性能を判断するのは避けたほうがよいでしょう。
モデル別・5時間あたりの利用上限
プランを選ぶうえで一番効いてくる数字です。公式Pricingページが示す、ローカル実行時のメッセージ数の目安は次のとおりです(タスクの重さで幅が出ます)。
モデル | Plus | Pro 5x | Pro 20x | Business(Standard) |
|---|---|---|---|---|
GPT-6 Astra | 5〜45回 | 25〜225回 | 100〜900回 | 5〜45回 |
GPT-6 Sol | 15〜150回 | 70〜700回 | 300〜3,000回 | 15〜150回 |
GPT-6 Luna | 350〜3,000回 | 1,750〜14,000回 | 7,000〜56,000回 | 350〜3,000回 |
公式は、5時間の上限とは別に週単位の上限がかかる場合があるとも注記しています。
この表から、実務では次の使い分けになります。
- Plusで最上位のAstraを常用するのは難しい。 5時間で数回〜数十回です。提案書の仕上げなど、勝負どころに絞って使うのが現実的です
- 普段の資料作成や分析はSol。 Astraの約3倍の回数を使えます
- 定型の自動化や大量の要約・抽出はLuna。 回数に余裕があります
5時間制限の数え方や、8月に復活した経緯はChatGPT Plusの5時間制限の解説とCodex・ChatGPT Workの利用上限で詳しく扱っています。9月のAstra提供遅れで配布されたリセットについてはGPT-6 Astraの利用制限リセットを参照してください。
クレジット消費量はモデルで最大100倍違う
プランの上限を超えた分や、法人のクレジット契約では、モデルごとの消費単価が効いてきます。公式Pricingページのクレジット単価(Standard速度、100万トークンあたり)は次のとおりです。
モデル | 入力 | キャッシュ入力 | 出力 |
|---|---|---|---|
GPT-6 Astra | 250 | 25 | 1,250 |
GPT-6 Sol | 50 | 5 | 250 |
GPT-6 Luna | 2.5 | 0.25 | 12.5 |
Astraの単価はSolの5倍、Lunaの100倍です。応答を速くするFast modeは、どのモデルでもStandardの2.5倍のクレジットを消費します。なお、1クレジットが何ドルに相当するかは公式ページで確認できなかったため、ここでは相対比較にとどめます。
Business Premium seatは「一部の人だけ増枠」するためのもの
2026年8月25日に始まったPremium seatは、Standard seatと同じワークスペースに混在させられます。
項目 | Standard seat | Premium seat |
|---|---|---|
月払 | $25/ユーザー | $125/ユーザー |
年払 | $20/ユーザー | $100/ユーザー |
使用量 | 標準 | 標準の5倍 |
5時間制限 | あり | なし |
全社員をPremiumにする必要はありません。Workを毎日長時間回す部署や担当者だけPremiumにして、ほかはStandardにする配分がコスト面で合理的です。
法人のコスト感:公式の年間試算
法人向けの公式ドキュメント「ChatGPT Work: usage and cost」では、Workに専用の残高はなく、Chatやほかの対象機能と同じワークスペースのクレジットプールから引かれると説明されています。Workで大きな資料作成を回すと、その分Codexなどで使える量が減ります。
公式が示したマーケティング部門の導入例では、Workのクレジット消費は次のとおりでした(固定価格ではなく参考値)。
指標 | 1人あたりの年間コスト |
|---|---|
中央値 | 約$53 |
平均 | 約$309 |
90パーセンタイル | 約$1,154 |
中央値と平均の差が大きく、一部のヘビーユーザーが全体のコストを押し上げる構造だと読み取れます。
契約クレジットを使い切ったときの挙動は3パターンです。
- 残高がある → 残高が減るだけ
- 残高がなく、超過を許可している → 契約の超過単価で課金
- 残高がなく、超過を許可していない → 対象機能が止まる
管理者はユーザーごとの月次上限、ワークスペースの超過上限、使用量アラート、モデルと速度の既定値を設定できます。アラートは通知だけで利用を止めないため、止めたいなら上限の設定が必要です。
搭載モデル:GPT-6 Astra / Sol / Luna

2026年9月時点のWorkは、GPT-6の3モデルを作業に応じて選ぶ形です。公式の位置づけは次のとおりです。
モデル | 公開日 | 公式の位置づけ | 向いている作業 |
|---|---|---|---|
GPT-6 Astra | 2026-09-03 | 最高性能。複雑な課題や深い分析向け | 重要な提案資料、込み入った分析、PC操作を伴う作業 |
GPT-6 Sol | 2026-09-22 | 普段使いの主力。文章・コーディング・判断が必要な作業 | 日常の資料作成、調査のまとめ |
GPT-6 Luna | 2026-09-22 | 範囲が決まったタスクや頻繁な自動化向け | 定型レポート、要約、情報抽出 |
公式の「Get started with Work」でも、複雑な作業はAstra、簡単な作業はSolやLunaを選ぶよう案内されています。OpenAIは、SolについてAstraに近い信頼性をはるかに低いコストで出せると説明しています。TechCrunchによれば、社内の事実性テストではSolの誤りが前世代の約半分でした(いずれもOpenAIの発表に基づく数字です)。
各モデルの詳細はOpenAI Astra(GPT-6 Astra)とは、推論の強さの設定はGPT-6 Astraのreasoning effort設定で解説しています。
ChatとWorkで使えるモデルが違う
9月に最も混乱を招いているのがこの点です。GPT-6 SolとLunaはWorkとCodex専用で、Chatでは選べません。 海外メディアや開発者コミュニティでも「Plusに提供されたはずのGPT-6がChatで見つからない」という声が出ています。
モード | Free / Go | Plus | Pro / Business / Enterprise |
|---|---|---|---|
Chat | GPT-5.6系(既定はGPT-5.6 Luna) | GPT-5.6系 | GPT-5.6系+GPT-6 Pro(Astraベース) |
Work | GPT-6 Luna(デスクトップのみ) | GPT-6 Astra / Sol / Luna | GPT-6 Astra / Sol / Luna |
Codex | GPT-6 Luna(デスクトップのみ) | GPT-6 Astra / Sol / Luna | GPT-6 Astra / Sol / Luna |
つまり、PlusでGPT-6を使いたいなら、ChatではなくWorkかCodexに切り替える必要があります。 Chatで「GPT-6が出てこない」のは不具合ではありません。
提供開始時のモデルだったGPT-5.6についてはGPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの違いで解説しています。GPT-5.6 Terraが今もWorkで選べるかは、公式の情報で確認できませんでした。
GPT-5.5は10月14日に提供終了
公式のModelsページによると、GPT-5.5は2026年10月14日にChatGPT・Work・Codexから提供終了します(APIでは継続)。定期タスクでGPT-5.5を指定している場合は、それまでにGPT-6 Solなどへ切り替えてください。
ChatGPT Workでできること
Workでできることは、「調べる → まとめる → 形にする → 繰り返す」の流れで整理するとわかりやすくなります。
1. 複数ステップの作業を任せる
ゴールを伝えると、作業を小さな手順に分けて計画を示し、そのまま実行します(Plan mode)。数時間続く作業にも対応し、途中で進み具合を確認したり、方向を変えたり、重要な操作を承認したりできます。
2. 完成した成果物を作る
ドキュメント、スプレッドシート、プレゼン、レポート、Sitesを出力します。GPT-6 Astraは、テンプレートや指示に沿った文書・表・プレゼンの作成を得意分野としてうたっています。社内の書式に合わせた資料を作らせやすくなりました。
3. 連携アプリのデータを使う
入力欄で @アプリ名 と指定すると、プラグインやコネクタ経由で業務データを使えます。公式情報や報道で確認できる主な連携先は次のとおりです。
- Slack、Microsoft Teams
- Google Drive・Docs・Sheets、SharePoint、Box、Dropbox
- Gmail、Outlook、カレンダー
- Salesforceなど
9月にはLibraryにBox・Dropbox・SharePointが加わり、ファイルをアップロードし直さずに使えるようになりました。8月以降は複数のGoogleアカウントの同時接続や、個人用と仕事用のアカウントの併用にも対応しています。連携先の総数として「1,400以上」という数字も報じられていますが、数え方は公式で確認できていません。
4. Deep Researchとデータ分析(9月10日〜)
Plus以上のプランで、WorkからDeep Researchを使えるようになりました。調査結果をそのまま編集できるドキュメント・プレゼン・スプレッドシート・Siteとして出力できます。同日に公開されたDataプラグインでは、連携した業務データを分析し、ダッシュボードやレポートを作れます。
5. ログインが必要なサイトの操作
8月25日から、Web・モバイルのクラウドブラウザでも、ログインが必要なサイトの作業ができるようになりました(Plus / Pro / Business)。認証情報はユーザー自身が入力し、モデルには送られません。予約や決済などの重要な操作の前には確認が入ります。具体的な使い方はChatGPT Workでログイン必須サイトを操作する方法で紹介しています。
6. Sites(パブリックベータ)
作業結果を、URLで共有できるWebページやダッシュボードに変換します。Plus / Pro / Business / Enterprise / Eduで使え、共同編集にも対応しています。ただし次の制約があります。
- 保護対象の医療情報、決済カード情報、金融取引、13歳未満向けのコンテンツは扱えない
- データレジデンシーは提供開始時点で非対応
- Enterpriseではインターネットへの公開が既定でオフ
- プランごとの上限あり
7. 定期タスクとイベント起動のタスク
週次レポートや変更の監視などを、時刻を決めて自動実行できます。8月25日からは、Gmailの新着メール、Slackの指定チャンネルへの投稿、GitHubのプルリクエストをきっかけに動くタスクも作れるようになりました。
- 対象はPlus / Pro / Business / Enterprise / Edu(Free・Goは不可)
- イベント起動のタスクはWeb・モバイルのみ対応
- デスクトップで動かすタスクは、PCとアプリが起動している必要がある
- 時刻指定とイベント起動を1つのタスクで組み合わせることはできない
8. デスクトップアプリの内蔵ブラウザとComputer Use
デスクトップアプリでは、内蔵ブラウザでのWeb操作と、ローカルのアプリをクリックや入力で動かすComputer Useが使えます。OpenAIはGPT-6 AstraをPC操作に強いモデルと位置づけています。便利な反面、ローカル環境と外部サイトの両方に触れる機能なので、権限は最も慎重に設計すべきところです。挙動の詳細はCodex Computer Useの使い方で整理しています。
9. 音声での指示(9月23日〜)
Web・モバイルのWorkで音声操作ができるようになりました。通話を終えても、未完了のタスクはテキストで続きます。
通常のChatGPT(Chat)やCodexとの違い

Chatとの違いは、工程をつなぐのが人かAIかです。Chatでは「調べて」「表にして」「スライドにして」と人が工程ごとに指示しますが、Workでは完成形を伝えれば、分解から成果物づくりまでをエージェントが担います。
比較ポイント | Chat | Work | Codex |
|---|---|---|---|
向いている用途 | 質問、相談、要約、翻訳 | 調査から分析、成果物の作成まで | ソフトウェア開発 |
指示の出し方 | 工程ごとに指示 | 完成形(ゴール)を伝える | 変更したい内容を伝える |
作業時間 | 1回の応答 | 数時間続くこともある | 数時間続くこともある |
出力 | テキスト、画像など | ドキュメント、表、プレゼン、Sites | コードの変更、プルリクエスト |
GPT-6 Sol / Luna | 使えない | 使える | 使える |
使用量 | Chatのメッセージ上限 | Codexと共通の使用量枠(5時間制限の対象) | Workと共通 |
法人のクレジット契約では、ChatもWork・Codexと同じワークスペースのクレジットプールから消費される点に注意してください。
迷ったときの目安は、答えが欲しいならChat、成果物が欲しいならWork、コードを変えたいならCodexです。1回の返答で済む作業にWorkを使うと、枠を余計に消費します。5時間制限のあるPlusでは、この使い分けがそのまま使える量に響きます。
指示の書き方も変わります。「競合3社の料金を調べて」ではなく、「来週の会議で投資判断に使える、競合3社の料金比較資料を作って」と完成形を伝えるほうが、成果物の質が上がります。ゴールがあいまいだと、重要な情報を取りこぼしやすくなります。
ChatGPT Workの始め方
公式ガイド「Get started with Work」に沿った手順です。
- 新しいChatGPTデスクトップアプリを入れる(Web・モバイルから使う場合は不要)
- 入力欄の切り替えでWorkを選ぶ。 デスクトップアプリでは「Work locally」でChatとWorkを切り替えます。「Cloud」が表示されていれば、アプリを閉じても動き続けるタスクや定期実行に使えます
- 必要なプラグインを入れる。 Google DriveやSlackなどを接続し、入力欄で
@アプリ名と指定します - モデルを選ぶ。 重要な作業はAstra、普段はSol、定型作業はLunaが目安です
- ゴールを伝えて計画を確認する。 計画を見て問題なければ実行し、途中で承認や修正を入れます
業務別の使い方の例
業務 | 任せ方の例 | おすすめのモデル |
|---|---|---|
営業 | CRMとメールから商談状況を集め、週次の案件レポートを作る | Sol |
マーケティング | 競合サイトと自社データを調べ、施策提案のスライドを作る | Astra(仕上げのみ) |
経理・総務 | 請求書を会計ソフトに登録する、経費データを表にまとめる | Sol |
情報システム | 問い合わせのSlack投稿をきっかけに、FAQ回答の下書きを作る | Luna |
経営企画 | Deep Researchで市場を調べ、Sitesで社内向けダッシュボードにする | Astra / Sol |
カスタマーサポート | 大量の問い合わせを分類・要約して日報にする | Luna |
ChatGPT Workの弱み・できないこと
万能ではありません。導入前に押さえておきたい制約は次のとおりです。
制約 | 内容 |
|---|---|
Free・Goの制限 | デスクトップアプリのみ、GPT-6 Lunaのみ。Sites・イベント起動タスク・Deep Researchは使えない |
PlusのAstraは回数が少ない | 5時間で5〜45回程度。週単位の上限がかかることもある |
ChatでGPT-6 Sol / Lunaを使えない | Workに切り替える必要がある |
クラウド実行の範囲 | ローカルのファイル・アプリ・ブラウザタブには直接触れない |
画像を扱う複合タスク | ライフハッカー・ジャパンの実測では、画像ごとのレポート作成や画像への文字入れが途中で失敗した(2026年7月時点、GPT-5.6での結果) |
速さ | 簡単な操作では、人がやったほうが速いこともある |
情報の補完 | 元データにない担当者名や期限は作れない。最終確認は人が行う前提 |
一部機能はWorkで使えない | 画像生成のImages 2.5のテンプレートはWorkモードでは使えない |
コンプライアンス | データレジデンシー、HIPAA、FedRAMP、BAAの対象範囲は機能ごとに異なる |
Workの価値は、速さよりも「手を動かさなくていいこと」にあります。待ち時間に別の仕事ができるなら効果が出ますが、ずっと画面を見張る必要がある作業では効果が薄くなります。効果が出やすいのは、定期的に発生し、手順がある程度決まっていて、材料が社内ツールにそろっている業務です。
セキュリティと管理機能

出典: Sandbox | OpenAI Codex Docs
法人導入で判断の中心になるのは、権限の扱いと管理者の統制範囲です。いずれも公式ドキュメントで確認できる内容です。
権限は連携元をそのまま引き継ぐ
"Work doesn't bypass existing access controls or grant new permissions in connected systems."
(Workは既存のアクセス制御を迂回せず、連携先のシステムで新しい権限を与えることもありません)
Workを入れたことで、見えないはずのファイルが見えるようになることは、設計上はありません。ただし、共有ドライブの権限設定が甘い組織では、その甘さがそのまま表に出ます。導入前に共有設定を棚卸ししておくのが安全です。
管理者が設定できる主な項目
分類 | 内容 |
|---|---|
ID管理 | SAML SSO、MFA(Business以上)、SCIM、ドメイン検証(Enterprise) |
権限 | 使えるプラグイン・アプリ、コードやシェルのネットワークアクセス、連携アプリでの操作の制限 |
Sites | 公開の承認フロー、Sitesが連携アプリを使えるかどうか(9月から「External access」ページで管理) |
定期タスク | イベント起動のタスクを許可するかどうか |
データ | データ保持、IP許可リスト、データレジデンシー(Enterprise) |
監査 | Compliance API(保持30日)、管理コンソール、利用状況の分析 |
Businessプランでは、業務データを学習に使わないことが既定になっています。
イベント起動のタスクで気をつけたいこと
8月に加わったイベント起動のタスクは便利ですが、外部から届いたメールや投稿がきっかけでエージェントが動く仕組みです。メール本文に悪意ある指示を仕込む「間接プロンプトインジェクション」について、OpenAI自身が完全な解決は難しいと認めています。さらに公式は、定期タスクやイベント起動のタスクは既定のサンドボックス設定のまま無人で動く点に注意を促しています。
対策として、次の運用をおすすめします。
- イベント起動のタスクには、外部への送信やファイル削除などの書き込み操作を持たせない
- 送信者や件名で起動条件を絞る
- まずは下書き作成までにとどめ、送信や登録は人が承認する
- 管理者は、イベント起動のタスクを使えるメンバーを限定する
AIエージェントの一般的なリスク対策はAIエージェントのセキュリティ対策ガイド、実際に起きた事故の例はAIエージェントによるデータ削除事故でまとめています。GPT-6 Astraの提供が一時制限された経緯はAstraのサイバー能力と展開停止で解説しています。
「ChatGPT Classic」への改名は何を意味するか
2026年7月9日、従来のChatGPTデスクトップアプリは「ChatGPT Classic」に改名され、Codexアプリが新しい「ChatGPT」アプリ(Chat / Work / Codex)になりました。
変更前 | 変更後 |
|---|---|
Codexアプリ | 新しい「ChatGPT」デスクトップアプリ(Chat / Work / Codex) |
従来のChatGPTデスクトップアプリ | 「ChatGPT Classic」 |
公式ヘルプ「Moving to the new ChatGPT desktop app」によると、Classicは移行しなくても使い続けられ、モデルの更新、バグ修正、セキュリティパッチ、既存のEnterprise機能のサポートを引き続き受けられます。2026年9月26日時点で、Classicのサポート終了日は告知されていません。
ただし、Work、Codex、内蔵ブラウザ、GPT-6系モデルは新しいアプリでしか使えません。急いで移行する必要はないものの、Workを使うなら新しいアプリが必要です。
名前の似た別の話と混同しないよう注意してください。
- ChatGPT Classic(改名したデスクトップアプリ) と、かつてあったGPT-4ベースのカスタムGPT「ChatGPT Classic」は別物です
- 9月11日に発表されたカスタムGPTの提供終了は、デスクトップアプリのClassicとは関係ありません
- 8月9日に動作を停止したChatGPT Atlasのブラウザ機能は、Workの内蔵ブラウザとクラウドブラウザに引き継がれています(ChatGPT Atlas終了の経緯)
- チームで共有するエージェント「ChatGPT workspace agents」もWorkとは別の製品です(使用量枠は共有)
デスクトップアプリの統合の流れはChatGPTスーパーアプリとはで解説しています。
Claude Cowork・Microsoft Copilot Coworkとの違い

業務エージェントの比較で名前が挙がるのが、AnthropicのClaude CoworkとMicrosoftのCopilot Coworkです。9月にClaude側でも大きな変化がありました。
Claude Coworkは2026年9月16日にClaudeのチャットと統合されました。 作業のたびにChatとCoworkを選ぶ必要がなくなり、ひとつの会話の中でエージェント作業まで進められます。Pro・Maxプランから数週間かけて展開され、TeamとFreeは後日の予定です。同時に、文書作成のClaude Docsとスライド作成のClaude Slidesが公開されました。9月22日には新モデルClaude Opus 5.5も公開されています。
比較ポイント | ChatGPT Work | Claude(旧Claude Cowork) | Microsoft Copilot Cowork |
|---|---|---|---|
提供元 | OpenAI | Anthropic | Microsoft |
使い方 | Chat / Work / Codexをモードで切り替え | 1つの会話にチャットとエージェント作業を統合(9/16〜順次) | Microsoft 365の中で使う |
モデル | GPT-6 Astra / Sol / Luna(ChatとWorkで異なる) | Claude Opus 5.5など | Microsoftが提供するモデル |
料金の形 | ChatGPTプランに含まれる(Plus $20〜) | Claudeの有料プランに含まれる | Copilot Credits(1クレジット$0.01)の従量課金 |
成果物 | ドキュメント、表、プレゼン、Sites | Claude Docs、Claude Slides、Claude Design(ベータ) | Word・Excel・PowerPointなどM365の文書 |
強み | 連携アプリの多さ、定期・イベント起動タスク、Codexとの一体運用 | 会話を切り替えずに作業できる、DocsやSlidesで文書を会話内で作れる | M365の権限やデータをそのまま使える |
向いている組織 | Google WorkspaceやSlack中心、開発チームもいる | 文章・資料づくりが多い、少人数のチーム | Microsoft 365中心の大企業 |
選び方の目安は次のとおりです。
- すでにChatGPTを全社で使っていて、Slack・Google系の連携が多い → ChatGPT Work
- チャットの延長でエージェントを使い、文書やスライドを会話の中で仕上げたい → Claude
- 社内データがMicrosoft 365に集まっている → Copilot Cowork
Claude Coworkの詳細はClaude Coworkとは、統合されたメモリについてはClaudeのメモリがチャットとCoworkで統合を参照してください。Copilot CoworkはMicrosoft Copilot CoworkとはとCopilot Coworkのファイル流出の脆弱性で解説しています。モデル同士の性能比較はGPT-6 Astra vs Claude Fable 5.1 vs Gemini 3.8、ツール全体の比較はClaudeとChatGPTの比較にまとめています。
ChatGPT Workがおすすめな人・おすすめしない人
こんな人におすすめ
人・組織 | おすすめの理由 | 選ぶプラン |
|---|---|---|
毎週同じ形式のレポートや資料を作っている人 | 定期タスクで自動化でき、効果が出やすい | Plus |
Google Drive・Slack・Gmailに業務データが集まっている組織 | 連携アプリから材料を集めて成果物まで作れる | Business |
一部の担当者だけが長時間エージェントを使う組織 | Premium seatをその人だけに割り当てられる | Business(Standard+Premium) |
開発チームがCodexを使っている会社 | 同じアプリ・同じ管理画面で非開発部門にも広げられる | Business / Enterprise |
GPT-6 Astraを頻繁に使いたい個人 | Plusでは回数が足りない | Pro |
おすすめしない人
人・組織 | 理由 | 代わりの選択肢 |
|---|---|---|
質問や要約など、1回の返答で済む使い方が中心の人 | Chatで足り、Workでは枠を余計に使う | ChatGPTのChat |
無料プランのままWorkの実力を試したい人 | Lunaのみでデスクトップ限定のため、本来の性能がわからない | Plusを1か月試す |
医療情報や決済情報など、規制の厳しいデータを扱う業務 | Sitesで扱えないデータがあり、コンプライアンスの対象範囲も一律ではない | Enterpriseで対象範囲を確認してから |
共有ドライブの権限管理ができていない組織 | 権限の甘さがそのままWorkに反映される | 先に権限を棚卸しする |
社内データがMicrosoft 365に集中している組織 | 連携の手間が増える | Copilot Cowork |
よくある質問
ChatGPT Workと「チャットワーク(Chatwork)」は関係がありますか?
関係ありません。Chatworkは国内のビジネスチャットサービスで、ChatGPT WorkはOpenAIのAIエージェント機能です。検索する際は「ChatGPT Work」と明記すると混同を避けられます。
PlusでGPT-6を選んだのに、Chatの画面に出てきません
仕様どおりです。GPT-6 SolとLunaはWorkとCodex専用で、Plusで使えるGPT-6 AstraもWorkとCodexに限られます。入力欄の切り替えでWorkにすると選べるようになります。
5時間の上限に達したらどうなりますか?
リセットされるまでWorkやCodexでの作業が制限されます。消費の少ないLunaなどに切り替えると作業を続けられる場合がありますが、細かな挙動は公式に明記されていません。Plusはプランの上限を超えてクレジットを追加購入することもできます。
ChatGPT Workに入力した業務データは学習に使われますか?
Business・Enterprise・Eduでは、業務データを学習に使わないことが既定です。個人のPlusやProでは、一般的にはデータコントロールの設定で学習への利用をオフにできます。業務データを扱う場合は、組織としてBusiness以上で契約するほうが管理しやすくなります。
定期タスクで古いモデルを指定していても大丈夫ですか?
GPT-5.5は2026年10月14日にWork・Codexから提供終了します。GPT-5.5を指定した定期タスクがある場合は、それまでにGPT-6 SolやLunaへ切り替えてください。
日本語で使えますか?
使えます。指示も成果物も日本語で扱えます。ただし、連携先のサービスやSitesの一部機能は地域やプランで提供状況が変わることがあるため、使いたい機能は事前に公式ドキュメントで確認してください。
まとめ
ChatGPT Workは、ゴールを伝えると調査から成果物の作成まで進めるChatGPTの業務用エージェントです。単体料金はなく、Free $0(デスクトップのみ)、Go $8、Plus $20、Pro $100〜、Business $25(Premium seat $125)の各プランに含まれています。
2026年9月にGPT-6 Astra・Sol・Lunaが加わり、Workの主力モデルはGPT-6系に移りました。一方でChatは引き続きGPT-5.6系で、GPT-6を使うならWorkかCodexに切り替える必要があります。Plusでは最上位のAstraを使える回数が少ないため、普段はSol、定型作業はLuna、重要な仕上げだけAstraという使い分けが現実的です。
法人で導入するなら、使用量プールの共有、Premium seatの配分、イベント起動タスクの権限設計の3つを最初に決めておくと、コストとリスクを抑えやすくなります。AIエージェントを横並びで比較したい方はAIエージェントおすすめ比較も参考にしてください。
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