AIツール2026年7月更新

ChatGPT Workとは?Codex統合の業務AIエージェント|料金・対応プラン・GPT-5.6・Claude Coworkとの違い【2026年7月最新】

公開日: 2026/07/10
更新日: 2026/07/12
ChatGPT Workとは?Codex統合の業務AIエージェント|料金・対応プラン・GPT-5.6・Claude Coworkとの違い【2026年7月最新】

この記事のポイント

ChatGPT Workは、OpenAIが2026年7月9日に提供開始したGPT-5.6搭載の業務AIエージェント。できること、Web/デスクトップで異なる対応プラン、使用量プールの落とし穴、ChatGPT Classic改名の正確な扱い、Claude Coworkとの違いを公式情報ベースで整理します。

ChatGPT Workとは、OpenAIが2026年7月9日(米国時間)に提供を開始した、GPT-5.6を基盤とする業務用AIエージェントです。ゴールを伝えると、連携したアプリやファイルを横断してタスクを分解し、必要なら数時間にわたって自律的に作業を進め、資料・表・スライド・レポート・Webページ(Sites)といった「完成した成果物」まで仕上げます。

この記事でわかること:

  • ChatGPT Workの定義と、従来のChatGPT(チャット)との具体的な違い
  • プラン別の対応範囲(Web・モバイルとデスクトップアプリで条件が異なります)
  • 使用量プールの共有という、コスト設計で見落とされがちな落とし穴
  • 「ChatGPT Classic」への改名で実際に何が起きるのか(誤情報が流通しています)
  • 管理者が押さえるべきガバナンス機能と、コンプライアンス適用の「非一律性」
  • Claude Cowork・Copilot Coworkとの違いと選び分け

ChatGPTの有料プランを検討している方、業務へのAIエージェント導入を判断したい情報システム部門・管理者の方、Claude Coworkとの比較材料を探している方に向けた記事です。

導入判断で効いてくるのは、次の3点です。

  1. Web・モバイル版のWorkはFree・Goを除く有料プラン向けですが、デスクトップアプリではFreeを含む全プランでChat / Work / Codexが利用できます(ただしFree・GoがWorkで使えるモデルはTerraのみです)
  2. ChatGPT Workは単体課金ではありません。既存プランに含まれますが、Codex・ChatGPT for Excel・Workspace Agentsと同じ使用量プールを消費します
  3. ChatGPT Classicは今後もサポートされます。「アップデートもサポートも終了する」という報道が流通していますが、公式の記載と矛盾します

ChatGPT Workとは何か

ChatGPT Workの基盤となるOpenAI Codexの公式ドキュメントページ

出典: OpenAI Developers

ChatGPT Workは、ChatGPT内で動作する業務用AIエージェントです。OpenAIは公式に次のように説明しています。

"ChatGPT Work is an agent for longer, more involved tasks. It can research and analyze information, work across connected apps and files, and create finished documents, spreadsheets, presentations, reports, and Sites."

(ChatGPT Workは、より長く、より込み入ったタスクのためのエージェントです。情報を調査・分析し、連携したアプリやファイルを横断して作業し、完成したドキュメント・スプレッドシート・プレゼンテーション・レポート・Sitesを作成します)

位置づけを整理すると、以下のとおりです。

項目

内容

提供元

OpenAI

発表・提供開始

2026年7月9日(米国時間)/日本での報道は7月10日

位置づけ

ChatGPT内の「エージェント」モード。Chat / Work / Codex の3モード構成の一角

技術的出自

Codex(コーディングエージェント)の実行基盤を、一般業務へ拡張したもの

搭載モデル

GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)

提供形態

Web / モバイル / デスクトップアプリ(macOS・Windows)

主な成果物

ドキュメント、スプレッドシート、スライド、レポート、Sites(Webページ)

なぜCodexから生まれたのか

ChatGPT Workの出自は、開発者向けコーディングエージェントであるOpenAI Codexにあります。OpenAIによれば、Codexは週あたり500万人以上に使われており、そのうち100万人以上がソフトウェア開発以外の業務で利用していました。

つまり、「コードを書くために設計されたエージェント」が、資料作成やデータ整理といった非開発業務に流用されていたわけです。この需要を正面から製品化したのがChatGPT Workにあたります。

統合後も、Codex自体は開発者向けのコーディングエージェントとして存続します(インライン差分編集、サイドパネルでのプルリクエスト閲覧、マルチリポジトリ対応、GPT-5.6向け最適化などが追加されています)。

AIエージェントという製品カテゴリ全体の仕組みや種類を先に押さえたい場合は、AIエージェントとは?仕組み・種類・活用事例もあわせて参照してください。

従来のChatGPT(チャット)との違い

違いは「工程を誰がつなぐか」に集約されます。

従来のチャットでは、「調べて」→「表にして」→「スライドにして」と、工程ごとに人間が指示を出し、出力を次の工程へ渡す必要がありました。ChatGPT Workでは、必要な完成状態(ゴール)を伝えると、分解・実行・成果物化までをエージェントが担います

従来のChatGPT(チャット)

ChatGPT Work

指示の粒度

工程ごとに人間が指示

ゴール(完成状態)を伝える

作業時間

1回の応答で完結

必要に応じて数時間継続

工程の接続

人間が出力を次に渡す

エージェントがタスクを分解して実行

アウトプット

テキスト・コード断片

完成した資料・表・スライド・レポート・Sites

人間の役割

逐次の指示出し

ゴール設定と、要所での承認・修正

実務レビューでも、プロンプトの書き方そのものが変わる点が繰り返し指摘されています。従来は「競合3社の料金を調べて」と工程を頼んでいたところ、Workでは「来週の会議で投資判断に使える比較資料を作る」と完成状態を伝えます。

逆に言えば、ゴールが曖昧だと成果物の質も落ちます。あるレビューでは「最新機能をまとめて」という指示で、直近の重要アップデートを取りこぼしたと報告されています。エージェントは指示の解像度をそのまま成果物に反映します。

なお、人間側の役割は「指示を出すこと」から「ゴールを定義し、途中の判断を承認すること」へ移ります。エージェントは機微な操作の前に確認を求める設計であり、放置して完全自動で走らせる前提の製品ではありません

ChatGPT Workでできること

主な機能は7つに整理できます。

1. マルチステップの自律実行

ゴールを伝えると、複雑なプロジェクトを小さなステップに分解し、独立して完了させます。数時間にわたって作業を継続でき、途中で進捗の確認・質問への回答・方向転換・重要アクションの承認ができます。

2. 完成成果物の生成

ドキュメント、スプレッドシート、スライド、レポート、Sitesを出力します。GPT-5.6では、テンプレートや参照ファイルを指定した書式準拠の生成が強化されました。社内フォーマットに揃えた資料を作らせやすくなっています。

3. アプリ連携(コネクタ)

チャット内で @アプリ名 と指定するか、ChatGPTが自動でツールを選択します。公式および大手メディアの報道で確認できる連携先は以下のとおりです。

  • Slack / Microsoft Teams
  • Google Drive / Google Docs / Google Sheets / SharePoint
  • Gmail / Outlook・カレンダー
  • Salesforce などのCRM、プロジェクト管理ツール
  • Oracle / Databricks

なお、一部で「1,400以上の外部ツールに連携」という数字が流通していますが、公式に確認できる情報ではありません。特定の連携先を前提に導入を決める場合は、公式のコネクタ一覧で個別に確認してください。

4. Sites(パブリックベータ)

作業内容やアイデアを、インタラクティブなWebサイトやダッシュボードに変換し、URLで共有できる新機能です。ライブダッシュボード、プロジェクトトラッカー、社内ポータル、インタラクティブレポートなどが想定用途とされています。

ただし、Sitesには明確な制約があります。

  • Free・Goでは利用できません(有料プランのみ)
  • ローンチ時点でEEA(欧州経済領域)・スイス・英国では利用できません
  • 健康情報・決済データは扱えません(公式明記)
  • Enterpriseではインターネットへのパブリック公開がデフォルトで無効
  • パブリックベータ中はプラン別の上限があり、超過すると新規作成・容量拡張・公開ができなくなります(既存サイトの編集は可能)

5. Scheduled Tasks(定期実行)

週次レビュー、変更のモニタリング、レポート送信といった反復業務をスケジュール実行できます。上限は公式ヘルプに数値で記載があります。

項目

制限

実行頻度

1時間に2回以上は実行できない(最短で1時間おき)

アクティブタスク数(Go)

3件

アクティブタスク数(Plus)

5件

アクティブタスク数(Pro / Business / Enterprise)

15件

「毎朝の定型レポートを自動生成させる」用途には十分ですが、分単位の監視には使えません。運用設計はこの上限を前提に組む必要があります。

6. 内蔵ブラウザとComputer Use(デスクトップアプリ)

デスクトップアプリでは、さらに2つの機能が使えます。

  • 内蔵ブラウザ:Webサイトの閲覧、アカウントへのログイン、ファイルのダウンロード、ページ操作を、ChatGPTを離れずに実行できます
  • Computer Use:ローカルのファイルやアプリを横断し、クリックや入力といったPC操作を代行します。ピクチャインピクチャで作業内容を監視できます

Chromeサイドバー拡張も提供されています。この2つは利便性が高い反面、ローカル環境と外部Webの両方に触れるため、権限設計を最も慎重にすべき機能でもあります。

7. モデルと努力度(effort level)の選択

Plus / Pro / Business / Enterpriseのユーザーは、Work内でSol / Terra / Lunaを選択し、effort level(努力度)を設定できます。「速く安く済ませるか、時間をかけて精度を取るか」をタスク単位で切り替えられる設計です。Free・Goで使えるのはTerraのみで、モデル選択はできません。

Chat / Work / Codex はどう使い分けるか

OpenAI公式のCodexリポジトリ。Codexはコーディング特化のエージェントとして存続する

出典: openai/codex(GitHub)

新しいデスクトップアプリでは、左上のドロップダウンで Chat / Work / Codex の3つを切り替えます。公式の切り分けは明快です。

モード

使うべき場面

典型的な作業

Chat

質問・会話・短い応答

調査、要約、翻訳、アイデア出し

Work

調査〜分析〜完成成果物の作成(長時間・複数ステップ)

資料作成、データ集計、定期レポート、社内向けダッシュボード

Codex

ソフトウェア開発

コード修正、プルリクエスト、マルチリポジトリ横断

判断の目安はシンプルです。「答えが欲しい」ならChat、「成果物が欲しい」ならWork、「コードを変更したい」ならCodex。1回の応答で終わる作業にWorkを使うと、使用量を余分に消費するだけになります。

ChatGPT Classicへの改名 ― 「サポート終了」は誤りです

この論点は、報道によって記述が食い違っています。公式の記載に基づいて正確に整理します。

2026年7月9日のアップデートで、デスクトップアプリは次のように再編されました。

変更前

変更後

Codexアプリ

新しい「ChatGPT」デスクトップアプリ(Chat / Work / Codexの統合版)へアップデート

従来のChatGPTデスクトップアプリ

「ChatGPT Classic」に改名

公式は「サポートは継続する」と明記している

OpenAI Help Center「Moving to the new ChatGPT desktop app」には、ChatGPT Classicについて次のように書かれています。

"You can continue using it; no migration is required at launch. It continues to receive model updates, bug fixes, security patches, and support for its existing Enterprise capabilities."

(そのまま使い続けられます。ローンチ時点で移行は必須ではありません。モデル更新、バグ修正、セキュリティパッチ、既存のEnterprise機能のサポートを引き続き受けられます)

つまり、ChatGPT Classicは今後もモデル更新・バグ修正・セキュリティパッチを受け取ります。移行は現時点で強制ではありません。

一部メディアでは「ChatGPT Classicは今後のアップデートやサポートを受けられない」と報じられており、それを引き写した解説記事も複数存在します。この記述は公式の記載と矛盾します。

⚠️ 混同に注意:ここでいう「ChatGPT Classic」は、旧デスクトップアプリの新しい名称です。かつて存在したGPT-4ベースのカスタムGPT「ChatGPT Classic」とは別物です。

ただし実務上は、Classicの入手・切替の導線が分かりにくいという指摘が海外メディアから出ています。新機能(Work / Codex / 内蔵ブラウザ)はすべて新しい統合アプリ側にあるため、「急いで移行する必要はないが、いずれ移行することになる」というのが現実的な理解です。

なお、チーム共有型のChatGPT workspace agentsは、ChatGPT Workとは別のプロダクトです。名前が似ているため、社内で検討する際は区別してください。デスクトップ統合という大きな流れはChatGPTスーパーアプリとはで解説しています。

ChatGPT Atlasは2026年8月9日に終了する

デスクトップアプリの再編にともない、OpenAIはスタンドアロンのAIブラウザ「ChatGPT Atlas」を終了します。公式ヘルプセンターは「Atlasは2026年8月9日に動作を停止する予定」と明記しています。

ブラウジング機能が消えるわけではなく、移行先が用意されています。

  • エージェント的なブラウザ操作 → 新しいChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザ(=Workの一部)
  • Chrome上での支援 → ChatGPTのChrome拡張機能・サイドバー

つまり、Atlasの機能はChatGPT Workの内蔵ブラウザへ吸収されたと理解するのが正確です。Atlasを業務で使っている場合、8月9日までに移行を済ませる必要があります。詳細はChatGPT Atlas終了の全体像にまとめています。

ChatGPT Workの料金と対応プラン

ChatGPT Workに単体の料金はありません。既存のChatGPTプランに含まれ、利用に応じてプランの使用量枠を消費します。

プラン別の対応範囲

最も重要なのは、Web・モバイルとデスクトップアプリで対応範囲が非対称である点です。ここを混同すると、「ChatGPT Workは無料でも使える/使えない」という食い違いが生じます。

利用環境

対象プラン

2026年7月13日時点の状況

Web / モバイル のWork

Free と Go を除く有料プラン(先行:Pro / Pro Lite / Enterprise / Edu、後続:Plus / Business)

Plus・Businessへ順次展開中(公式の「展開完了」宣言は未確認

デスクトップアプリ(Chat + Work + Codex 統合版)

Freeを含む全プラン

提供中(macOS / Windows、グローバル)

Enterprise / Edu

2026年7月9日から2週間のプレビュー。Web・モバイルはデフォルトOFFで、管理者が有効化する必要あり

公式(Work Admin FAQ)

プラン別に整理すると次のとおりです。

プラン

月額

Web/モバイルのWork

デスクトップのWork

Workでのモデル

Sites

Free

$0

Terraのみ(選択不可)

Go

$8

Terraのみ(選択不可)

Plus

$20

○(順次展開)

Sol / Terra / Luna

Pro

From $100

○(7/9から)

Sol / Terra / Luna

○(先行)

Pro Lite

公式pricingページに単独掲載なし

○(7/9から)

公式記載を確認できず

○(先行)

Business

$25/ユーザー・月(月払)、$20/ユーザー・月(年払)

○(順次展開)

Sol / Terra / Luna

Enterprise / Edu

個別見積

○(7/9から・管理者有効化が前提)

Sol / Terra / Luna

○(先行)

📌 実務上の要点:OpenAIヘルプセンターは「ChatGPT WorkとCodexでは、Free・GoユーザーはGPT-5.6 Terraを利用できる」と明記しています。つまり、無料ユーザーがデスクトップアプリでWorkを開くと、Terraが動きます。ただし、Sol / Luna は選べず、effort levelの調整もできません。「無料でWorkに触れる」ことと「Solでフル精度のWorkを回す」ことは、分けて考える必要があります。

⚠️ 「Pro Lite」の扱い:OpenAIのロールアウト記述には「Pro Lite」という名称が登場しますが、公式pricingページに独立プランとして掲載されているかは確認できていません。$100の中間帯は2026年4月に「Pro」として追加されたと報じられており、現在の公式表記はProが「From $100」で使用量段階を持つ形です。移行期の表記揺れが残っているため、課金前に必ず公式ページで最新の表記を確認してください

日本円は為替で変動するため、本記事ではドル表記に留めます。プラン全体の詳細はChatGPT料金プランの解説にまとめています。

見落とされがちな落とし穴:使用量プールは共有されている

コスト設計で最も影響が大きいのが、この点です。

公式のWork Admin FAQによれば、Codex / ChatGPT Work / ChatGPT for Excel / Workspace Agents は、同一の「エージェント型使用量プール」を消費します

実務上の意味は明確です。

  • Workで大規模な資料作成を回すと、その分Codexの枠が減ります(逆も同じ)
  • 開発チームがCodexを常用している組織で、非開発部門にWorkを展開すると、予想外の速度で枠を消費する可能性があります
  • 消費量は「タスクの規模と複雑さ」「選んだモデル(Sol / Terra / Luna)」「実行場所」で変動します
  • プラン上限を超えた分は従量課金に移行すると報じられています

対策は3つです。

  1. Chatで足りる作業にWorkを使わない(単発の質問・要約・翻訳はChatで十分)
  2. 軽いタスクはTerraやLunaに落とす(effort levelを下げる)
  3. 管理者はクレジット上限を先に設計する(Enterprise / Eduでは、ワークスペース既定値・グループ既定値・個人上書きの3階層で設定できます)

管理者向け:ガバナンスとコンプライアンスの実像

ChatGPT Workが引き継ぐCodexのサンドボックス設計を解説する公式ドキュメント

出典: Sandbox | OpenAI Codex Docs

BtoB導入を検討している場合、ここが判断の中心になります。以下は公式のWork Admin FAQに記載されている内容です。

ID管理・権限管理

機能

内容

ID管理

SSO、ドメイン検証、SCIMプロビジョニング、ワークスペース全体のMFA強制

RBAC

組み込みロール(Owner / Admin / Member)+カスタムロール

グループ同期

SCIM連携により、従業員のステータス変更に応じてアクセスを自動更新

権限の継承

接続元システムの権限をそのまま継承。ユーザーは連携アプリでの認可範囲を超えられない

権限継承について、公式は明確に述べています。

"Work doesn't bypass existing access controls or grant new permissions in connected systems."

(Workは既存のアクセス制御を迂回せず、連携システムにおいて新たな権限を付与することもありません)

つまり、「Workを入れたら見えてはいけないものが見えるようになる」ということは、設計上は起きません。逆に言えば、元のアクセス制御が甘い組織では、Workがその甘さをそのまま増幅します。

アクション種別ごとの統制(公式の分類)

公式は、エージェントの操作をリスク別に3段階で整理しています。

区分

具体例

推奨される統制

読み取り・下書き

ファイル閲覧、下書き作成

低リスク。概ね制限なしで可

書き込み・共有

ファイル編集、外部への共有

権限の絞り込み、資格情報の制限、承認ワークフローが必要

実行・スケジュール

メール送信、定期実行、外部システムへの反映

人間によるレビュー、制限された資格情報、管理された構成が必須

影響度の高いアクションには「人間のレビュー+制限された資格情報+狭いスコープ+承認」を組み合わせる、というのが公式の推奨です。

クレジット上限とコスト管理

Enterprise / Eduの管理者は、以下を設定できます。

  • 月次のユーザー別クレジット上限(ワークスペース既定値/グループ既定値/個人上書きの3階層)
  • ユーザーからの増枠リクエストの受付
  • ワークスペース全体のクレジットアラート・超過上限
  • Cost API経由でのエクスポート

なお、Businessプランは Enterprise とは別のクレジット/支出管理モデルであると公式に記載されています。Business前提で導入設計を進める場合、Enterprise向けの管理機能がそのまま使えるとは限らない点に注意してください。

監視・監査

機能

取得できるもの

Global Admin Console

採用率、ユーザー/製品/モデル別のクレジット消費

Compliance API

ユーザープロンプトとエージェント応答(保持期間30日

ワークスペース分析

認証・管理イベント・クレジット消費などのアクティビティシグナル

OpenTelemetry エクスポート(Codex)

APIリクエスト、エラー、ツール承認、ツール結果

Compliance APIの保持期間が30日である点は、監査要件のある組織では設計上のポイントになります。長期保管が必要なら、自社側でエクスポート・保管する仕組みが要ります。

失効(Revocation)の手段

インシデント時に「止める」手段が用意されているかは、導入審査で必ず問われます。公式が挙げているのは以下です。

  • ワークスペース/グループからのアクセス削除
  • IdP経由での無効化
  • 共有接続・ボット・サービスアカウントの取り消し
  • Workspace Agentsの削除/非公開化
  • スケジュール/トリガーの無効化
  • アクセストークン・リポジトリ接続・クラウド環境アクセスの取り消し

⚠️ コンプライアンス適用は「一律ではない」

導入判断に直結する重要な点です。公式は明確にこう述べています。

"Coverage for data residency, inference residency, FedRAMP, HIPAA, or a Business Associate Agreement isn't universal."

(データレジデンシー、推論レジデンシー、FedRAMP、HIPAA、BAA(事業提携契約)のカバレッジは、一律ではありません)

つまり、「Enterpriseプランを契約すれば、すべてのコンプライアンス要件が自動的に満たされる」わけではありません。地域や構成によって適用範囲が異なります。

医療・金融・公共など規制産業では、契約前に自社の要件(データの保管地域、HIPAA対象データの扱い、BAA締結の可否)が個別に満たされるかを、必ずOpenAIに確認してください。ここを確認せずに稟議を通すと、後戻りが発生します。

搭載モデル:GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)

OpenAI公式APIドキュメントのモデル一覧ページ

出典: OpenAI Platform — Models

ChatGPT Workは、2026年7月9日に一般提供(GA)が始まったGPT-5.6を基盤としています。6月25〜26日の限定プレビューを経て、ChatGPT / Codex / Work / APIの全体へ展開されました。

命名規則が変わった点に注意が必要です。数字(5.6)が世代を表し、Sol / Terra / Luna は持続的な能力ティアを表します。それぞれが独自のペースで進化していく設計です。

モデル

位置づけ

API入力(1Mトークン)

API出力(1Mトークン)

Sol

フラッグシップ。複雑な推論、長時間のエージェント作業、コーディング、生物学、サイバーセキュリティ。「コストより正確性が重要なタスク」向け

$5

$30

Terra

日常的な本番トラフィック向けバランス型。前世代(GPT-5.5)と同等性能を約半分のコスト

$2.50

$15

Luna

最速・最安。チャットボット、分類、リアルタイム推論など高ボリューム/低レイテンシ用途

$1

$6

API利用者向け:キャッシュ仕様の改善

Workの裏側を自前で組む場合にも効く変更として、プロンプトキャッシュが改善されています。

  • 明示的なキャッシュブレークポイントの指定に対応
  • 最低30分のキャッシュ寿命
  • キャッシュ書き込みは非キャッシュ入力レートの1.25倍、キャッシュ読み取りは90%割引を継続
  • Responses APIに Programmatic Tool Calling を追加

Terra・Lunaは通常チャットでは選べない

公式ヘルプセンターは「TerraとLunaは通常のChatGPT会話では選択できない」と明記しています。

利用モード

Free / Go

Plus

Pro / Business / Enterprise

通常チャット

GPT-5.6は選択不可

Sol(Medium / High)

Sol(Medium / High / Extra High)+ Sol Pro

Work

Terra(選択不可)

Sol / Terra / Luna

Sol / Terra / Luna

Codex

Terra(選択不可)

Sol / Terra / Luna

Sol / Terra / Luna

API

プランに依存せず Sol / Terra / Luna が利用可能

ここから見える構図は2つあります。

  1. Terra・LunaはWork / Codex / APIでのみ使えるモデルです。「速く安く回したい」というニーズがあるなら、Workを使うこと自体がコスト面の実利になります
  2. Free・GoユーザーがGPT-5.6に触れる唯一の入口がWork(とCodex)です。通常チャットではGPT-5.6を選べないため、無料ユーザーにとってWorkは「最新モデルを試せる場所」でもあります

GPT-5.6そのものの詳細はGPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの違いと料金で解説しています。

ChatGPT WorkとClaude Coworkの違い

Claude Coworkを提供するAnthropicの公式ページ

出典: Anthropic

ChatGPT Workは、AnthropicのClaude Coworkを明確に意識した製品です。Claude Coworkは2026年初頭に登場し、2026年4月9日に全有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise)でGAしています。

そして重要なのが、Claude Cowork側も2026年7月7日にWeb版・モバイル版への拡張を発表したことです(ベータ。まずMaxプランから段階展開)。ラップトップを閉じてもクラウド側で作業が継続し、スケジュール実行にも対応します。

つまり、「ChatGPT Work=クラウド、Claude Cowork=ローカル」という単純な対比は、2026年7月時点ではもう成り立ちません。両者とも「ローカル+クラウド」の両対応へ収束しつつあります。

比較ポイント

ChatGPT Work

Claude Cowork

提供元

OpenAI

Anthropic

提供開始

2026年7月9日

2026年初頭(4月9日に全有料プランGA

基盤モデル

GPT-5.6(Sol / Terra / Luna を選択可)

Claude系

無料プラン

デスクトップアプリならFreeでも利用可(Terra固定)

不可(Pro以上の有料プランのみ)

Web・モバイル

Free・Goを除く有料プラン

2026年7月7日にベータ拡張を発表(Maxから段階展開)

得意領域

Webワークフロー(調査、複数サイトからのデータ収集)+ローカルPC操作

ローカルファイルのパイプライン(Excel分析、資料作成、メール草案)

ローカルアクセス

デスクトップアプリのComputer Useで対応

デスクトップでローカルファイルシステムに直接アクセス(構造的な強み)

主な連携

Slack, Teams, Google Drive, SharePoint, メール, カレンダー, CRM, PM系

Microsoft 365中心(Outlook / OneDrive / SharePoint / Teams)。2026年7月にメール送信・カレンダー管理など書き込み機能を追加

コーディング

Codexが同一アプリ内に同居

Claude Codeが別系統

成果物のWeb公開

Sites(パブリックベータ)でURL共有

同等機能は現時点で未確認

定期実行

Scheduled Tasks(最短1時間おき)

Scheduled tasks(Web拡張で対応)

使用量

Codex等と同一プールを消費

通常チャットより大幅に消費すると公式が明記。2026年8月5日まで上限倍増キャンペーンを延長中

選び分けの基準

  • まず無料で試したい → ChatGPT Work(デスクトップアプリ)。Claude CoworkはFreeでは利用できません
  • Microsoft 365が業務基盤 → Claude Cowork。Outlook / OneDrive / SharePoint / Teamsとの統合が最も深く、7月に書き込み機能も追加されました
  • Web調査やブラウザ操作を多用する → ChatGPT Work。内蔵ブラウザがAtlasの機能を吸収しています
  • 成果物をそのままURLで配りたい → ChatGPT WorkのSites(ただしEEA・スイス・英国は対象外)
  • コーディングと業務作業を1つのアプリで完結したい → ChatGPT Work(Chat / Work / Codexが同居)
  • ローカルのExcel・資料を大量に処理したい → Claude Cowork。ローカルファイルシステムへの直接アクセスが構造的な強みです

ChatGPTとClaudeのモデル・思想レベルの違いはClaude vs ChatGPT 比較で整理しています。

Microsoft Copilot Coworkを加えた三つ巴

Microsoftも2026年5月5日にCopilot Coworkを発表しています。OpenAI・Anthropic・Microsoftの3社が、同一カテゴリ(非開発向け業務エージェント)で正面衝突しているのが2026年7月時点の構図です。

大まかな棲み分けは次のとおりです。

  • Microsoft 365を全社導入済み → Copilot Coworkが自然な選択肢
  • モデル性能・ブラウザ操作・Codex同居を重視 → ChatGPT Work
  • ローカルファイル処理とM365連携の両立を重視 → Claude Cowork

エージェント製品全体の比較はAIエージェントおすすめ比較にまとめています。

セキュリティ:自律性 × アクセスの掛け算に注意

ChatGPT Workは、ローカルファイル・内蔵ブラウザ・外部アプリへのアクセスを前提とするため、従来のチャットより攻撃面が構造的に広い製品です。ここは導入判断で最も慎重に扱うべき部分です。

リスクの考え方:「自律性 × アクセス」

セキュリティ企業Wizが提示したフレームが有用です。AIシステムのリスクは、「自律性(どこまで自分で判断して動くか)× アクセス(何に触れられるか)」の掛け算で考えるべきだ、というものです。

ChatGPT Workは、この両方を同時に引き上げます。数時間自律的に動き、かつローカルファイル・ログイン済みブラウザセッション・連携アプリに触れられる。だからこそ、リスクは足し算ではなく乗算的に増えます。

構造的なリスク:間接プロンプトインジェクション

間接プロンプトインジェクションとは、Webページやファイルに仕込まれた指示を、AIが「ユーザーの指示」と誤認して実行してしまう攻撃です。研究者は、Googleドキュメントに数語を仕込むだけでエージェントのブラウザ挙動を変えられることを実証しています。

そして重要なのは、OpenAI自身がこの問題は完全には解決しないと認めていることです。

"prompt injection, much like scams and social engineering on the web, is unlikely to ever be fully 'solved'"

(プロンプトインジェクションは、Web上の詐欺やソーシャルエンジニアリングと同様、完全に「解決」されることはおそらくない)

同カテゴリの製品であるMicrosoft Copilot Coworkでは、間接プロンプトインジェクションによるMicrosoft 365ファイルの流出脆弱性が実際に報告されていますCopilot Coworkのファイル流出脆弱性)。

現時点で、ChatGPT Workにおいて同種の脆弱性が実際に報告された事実は確認できていません。ただし、アーキテクチャが同種である以上、同じリスクカテゴリが構造的に存在すると考えて運用設計するのが妥当です。

AIエージェント全般の防御策はAIエージェントのセキュリティ対策ガイド、Codex側のサンドボックス設計はCodex Securityとはで整理しています。

権限モード

アプリごとの権限オプションは4種類です(ワークスペースやロールアウト状況により異なります)。

権限モード

挙動

推奨される使い方

Always ask

毎回確認

導入初期の既定値として推奨

Any changes

変更をともなう操作の前に確認

ファイル編集を任せ始める段階

Important actions

ChatGPT外部に意味のある影響を与える/機微情報を露出する/取り消しが困難な操作の前に確認

運用が安定してから

Never ask

確認しない

業務データを扱う環境では推奨しない

さらにAuto-reviewとして、接続ツールやAPIをともなう重要な操作を実行前に高性能モデルがレビューし、機微情報の不正な共有を防ぐ仕組みも備わっています。

Sitesの公開範囲とデータ学習

Sitesは公開範囲を「所有者+管理者/指定ユーザー・グループ/ワークスペース全員/インターネット公開」から選べます。設定を誤ると社内情報が外部に露出します。Enterpriseではパブリック公開がデフォルトで無効ですが、個人プランでは公開設定を都度確認してください。

データの学習利用については、Business / Enterpriseでは会話がデフォルトでモデル学習に使われません。Free / Plus / Proでは「Improve the model」がオンの場合、会話が学習に使われる可能性があります。

安全な始め方:導入初日の手順

初日から広い権限を与えないことが重要です。実務レビューでも「全部つながない」設計が繰り返し推奨されています。

  1. デスクトップアプリをインストールし、モードをWorkに切り替える(Freeでも起動可能)
  2. 空のテスト用フォルダを1つ作り、そこだけをワークスペースに指定する
  3. 権限モードを Always ask に設定する
  4. 今回の仕事に必要なアプリだけを接続する。Slack・Drive・メールを一気に全部つながない
  5. 機微情報を含まないダミーデータで、「このCSVを集計して表とスライドにして」といった完結する小タスクを1件流す
  6. ピクチャインピクチャでComputer Useの挙動を観察し、どの操作で確認が入るかを体感する
  7. 外部への送信・共有は、必ず実行前確認を指示に含める
  8. 問題がなければ、扱うフォルダ・接続アプリ・権限を段階的に広げる

Enterpriseで全社展開する場合は、この前にクレジット上限(ワークスペース/グループ/個人)とプラグイン制限、auto-reviewの方針を設計してください。大規模導入の実例はOpenAI Codex Labsの取り組みが参考になります。

なお、実務レビューの結論は概ね一致しています。ChatGPT Workは「完成品を吐き出す機械」ではなく、「上質なたたき台を20分で作る相棒」です。あるProユーザーの検証では、公開情報のみを使った検証レポートが約95秒で実用的な計画書として仕上がりました。ただし、最終的なレビューは人間が担う前提は変わりません。

こんな人におすすめ

  • 複数工程にまたがる資料作成・データ集計を日常的に行う人:ゴールを渡して完成物を受け取る運用が最も効きます
  • 有料プランをまだ払いたくないが、業務エージェントを試したい人:デスクトップアプリならFreeでもWorkが動き、GPT-5.6 Terraを使えます
  • すでにChatGPT Plus / Pro / Businessを契約している人:追加課金なしで、通常チャットでは選べないTerra・Lunaを使えます
  • Web調査・ブラウザ操作が業務の中心にある人:内蔵ブラウザがAtlasの機能を引き継いでいます
  • 開発と非開発の作業を1つのアプリで往復したい人:Chat / Work / Codexが同居します
  • 成果物をURLで社内共有したい人:Sitesが有効(EEA・スイス・英国を除く)
  • 統制しながら段階展開したい管理者:RBAC・SCIM・クレジット上限・Compliance APIが揃っています

おすすめしない人

  • 単発の質問・要約・翻訳が用途の大半を占める人:Chatで十分です。Workは使用量を余分に消費します
  • すでにCodexを使い倒している開発組織:Workの利用がCodexの使用量枠を直接圧迫します。プール共有の影響を試算してから展開してください
  • 無料プランでSolクラスの精度を求める人:Free・GoのWorkはTerra固定で、モデルもeffort levelも選べません
  • EEA・スイス・英国からSitesを使いたい人:ローンチ時点で利用できません
  • 健康情報・決済データをSitesで扱いたい人:公式に禁止されています
  • HIPAA・FedRAMP・BAA・データレジデンシーが必須要件の組織公式が「カバレッジは一律ではない」と明言しています。契約前に個別確認が必須です
  • 分単位の監視・自動実行が必要な業務:Scheduled Tasksは1時間に2回以上実行できません
  • ローカルPCへのエージェントアクセスを許可できないセキュリティポリシーの組織:Computer Useと内蔵ブラウザは、攻撃面を確実に広げます
  • Microsoft 365中心の業務基盤で、ローカルExcel処理が主用途の組織:Claude CoworkやCopilot Coworkのほうが適合する場合があります

現時点で確定していないこと

公式に明記されていない項目を、断定せずに列挙します。導入判断ではここを自社で埋める必要があります。

  • 「Pro Lite」の正確な位置づけと価格(公式のロールアウト記述には登場するが、pricingページでの扱いが確認できず)
  • Plus / Businessへの Web・モバイル展開の完了時期(順次展開中。公式の完了宣言は未確認)
  • Work固有の使用量上限(回数・トークン)(プール制のため、回数ベースの上限は公表されていません)
  • Businessプランのクレジット/支出管理モデルの具体的な内容(Enterpriseとは別と公式に記載)
  • Free・GoのWorkにおける使用量枠の具体的な大きさ(Terraが使えることは公式に明記されていますが、枠の量は非公表)
  • 日本語UIでの名称と、日本での提供時期の差(グローバル提供とされていますが、明示的な記載は確認できていません)

よくある質問

Q. ChatGPT Workを使うには追加料金がかかりますか?

いいえ。単体課金はなく、既存プランに含まれます。ただしCodex・ChatGPT for Excel・Workspace Agentsと同じ使用量プールを消費するため、Workを多用すると他の機能の枠が減ります。プラン上限を超えた分は従量課金に移行すると報じられています。

Q. 無料プランでもChatGPT Workは使えますか?

デスクトップアプリなら使えます。OpenAIは「更新されたデスクトップアプリでは、Freeを含む全プランでChat / Work / Codexが利用できる」と明記しており、Free・GoユーザーはWorkとCodexでGPT-5.6 Terraを利用できます。ただし、Web・モバイル版のWorkはFree・Goでは使えず、Sol / Lunaの選択やeffort levelの調整、Sitesの利用もできません。

Q. ChatGPT Classicは使い続けられますか?サポートは終了しますか?

使い続けられます。サポートも終了しません。公式ヘルプセンターは「移行はローンチ時点では必須ではなく、モデル更新・バグ修正・セキュリティパッチ・既存のEnterprise機能のサポートを引き続き受けられる」と明記しています。一部メディアが「アップデート・サポートなし」と報じていますが、公式の記載と矛盾します。ただし、新機能(Work / Codex / 内蔵ブラウザ)はすべて新しい統合アプリ側にあります。

Q. Codexは廃止されるのですか?

いいえ。Codexは開発者向けコーディングエージェントとして存続し、インライン差分編集・サイドパネルでのPR閲覧・マルチリポジトリ対応などが追加されています。新しいデスクトップアプリ内でモードとして切り替えて使います。

Q. Atlasで使っていたブラウザ機能はどうなりますか?

Atlasは2026年8月9日に動作を停止する予定です。エージェント的なブラウザ操作は新しいChatGPTデスクトップアプリの内蔵ブラウザ(Workの一部)へ、Chrome上での支援はChrome拡張機能・サイドバーへ移行します。

Q. ChatGPT workspace agentsとChatGPT Workは同じものですか?

別のプロダクトです。名称が似ていますが、機能と対象が異なります。ただし使用量プールは共有しているため、コスト管理上は合わせて見る必要があります。

Q. Terra・Lunaを通常のチャットで使えますか?

使えません。公式は「TerraとLunaは通常のChatGPT会話では選択できない」と明記しており、Work / Codex / APIでのみ利用できます。

Q. Enterpriseを契約すればHIPAAやFedRAMPの要件は満たされますか?

自動的には満たされません。公式は「データレジデンシー、推論レジデンシー、FedRAMP、HIPAA、BAAのカバレッジは一律ではない」と明言しています。地域と構成によって異なるため、契約前にOpenAIへ個別確認してください。

Q. Claude Coworkから乗り換えるべきですか?

用途によります。Web調査・ブラウザ操作・Codexとの同居・成果物のURL公開(Sites)を重視するならChatGPT Work、ローカルファイルの大量処理とMicrosoft 365連携を重視するならClaude Coworkが適します。なお、Claude Coworkも2026年7月7日にWeb・モバイル拡張を発表しており、「クラウドかローカルか」だけで選ぶ時期は終わりつつあります

まとめ

ChatGPT Workは、Codexのエージェント技術を非開発業務へ広げ、「ゴールを渡すと完成物が返ってくる」形にChatGPTの使い方を変える製品です。押さえるべき要点は次のとおりです。

  • 2026年7月9日提供開始。GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)を基盤とし、Chat / Work / Codex の3モード構成で提供される
  • Web・モバイルはFree・Goを除く有料プラン、デスクトップアプリはFreeを含む全プランでWorkが使える。Free・GoのWorkではGPT-5.6 Terraが動く(モデル選択・effort level調整は不可)
  • Codex・ChatGPT for Excel・Workspace Agentsと使用量プールを共有する。Workを使い倒すとCodexの枠が減る
  • Terra・Lunaは通常チャットでは選べず、Work / Codex / APIでのみ使える。速度・コスト面ではWorkを使う実利がある
  • ChatGPT Classicはサポートが継続する(モデル更新・バグ修正・セキュリティパッチ・既存Enterprise機能)。「サポート終了」という報道は公式の記載と矛盾する
  • Atlasは2026年8月9日に停止し、機能はWorkの内蔵ブラウザへ吸収される
  • 管理者はRBAC・SCIM・クレジット上限・Compliance API(保持30日)・失効手順を使える。ただしHIPAA・FedRAMP・BAA・データレジデンシーのカバレッジは一律ではない
  • Claude Coworkも7月7日にWeb・モバイル拡張を発表。「クラウド vs ローカル」という単純な対比はもう成り立たない
  • Computer Use・内蔵ブラウザ・ローカルファイルの組み合わせは攻撃面が広い。OpenAI自身が「プロンプトインジェクションは完全には解決しない」と認めている。空フォルダから、Always askで、必要なアプリだけつないで始めるのが安全な導入手順

ChatGPTそのものの全体像はChatGPTとは?料金プラン・できること・モデル・使い方、エージェント製品の比較検討はAIエージェントとはからたどれます。

参照した主な公式情報

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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