AIコーディング2026年9月更新

Cognition(Devin)$25B評価額・$1B調達を完全解説|ARR $492M・月50%成長・Mercedes/NASA/Goldman Sachs採用からSeries E $48Bまで【2026年9月更新】

公開日: 2026/05/28
更新日: 2026/09/27
Cognition(Devin)$25B評価額・$1B調達を完全解説|ARR $492M・月50%成長・Mercedes/NASA/Goldman Sachs採用からSeries E $48Bまで【2026年9月更新】

この記事のポイント

2026年5月27日にCognition(Devin開発元)が発表したSeries D(評価額$25B・調達$1B超・ARR $492M)の中身を、公式発表とTechCrunch報道をもとに整理しました。9月のSeries E($48B)までの流れ、主要顧客、料金、日本市場、導入判断のポイントも解説します。

自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」を開発するCognitionは、2026年5月27日にSeries Dで10億ドル($1B)超を調達し、評価額はプレマネー$25B/ポストマネー$26Bとなりました。その後、2026年9月8日のSeries E($2B超)で評価額は$48B、ランレート売上は$492Mから約$900Mに更新されています。

Series Dの条件と投資家、「ARR $492M」「月50%成長」「NASA採用」といった数字の出どころ、Series D後の続報(Devin Desktop、Poke買収、Series E、SWE-2)、現在の製品構成と料金、日本での動き、導入判断のポイントまでを、公式発表と主要メディアの報道をもとに整理しました。

Cognitionの資金調達ニュースの中身を正確につかみたい方、Devinを社内で導入するか検討しているエンジニアリング部門・情報システム部門の方、AIコーディング市場の動向を追っている投資・事業企画担当の方を想定しています。

※ 円換算は1ドル=150円で計算した概算です。


Series Dの要点まとめ

Series Dは「8カ月で評価額が2倍超」になったラウンドです。

項目

内容

出典

発表日

2026年5月27日

Cognition公式・TechCrunch

調達額

$1B超(約1,500億円超)

Cognition公式・TechCrunch

評価額

プレマネー$25B(約3.75兆円)/ポストマネー$26B(約3.9兆円)

TechCrunch(プレ)・Cognition公式(ポスト)

リード投資家

Lux Capital、General Catalyst、8VC

Cognition公式

ランレート売上

$492M(約738億円)

Cognition公式

利用の伸び

企業利用が2026年初来で10倍超(公式)/エンタープライズ利用が過去6カ月、前月比50%増(CEO発言としてTechCrunch報道)

Cognition公式・TechCrunch

代表的な顧客

Mercedes-Benz、Goldman Sachs、Citi、Itaú、U.S. Army など。NASAはTechCrunch報道のみ

Cognition公式・TechCrunch

直前ラウンド

2025年9月:$400M、ポストマネー$10.2B

TechCrunch

その後

2026年9月8日のSeries Eで評価額$48B、ランレート売上 約$900M

Cognition公式

公式の発表文はCognition公式ブログ「More Devins in More Places」、報道はTechCrunch(2026年5月27日)で確認できます。


Series D(2026年5月27日)の調達概要

CognitionのSeries D発表ブログのキービジュアル(2026年5月27日)

出典: Cognition 公式ブログ(Series D)

Series Dは、Lux Capital・General Catalyst・8VCの3社がリードし、10億ドル超を集めたラウンドです。既存投資家の多くが追加出資しており、新規投資家も加わっています。

投資家の顔ぶれ

区分

投資家

リード

Lux Capital、General Catalyst、8VC

新規

Ribbit Capital、Atreides、Layer Global

既存

Founders Fund、Elad Gil、Alpha Wave、Definition Capital、Positive Sum、Avenir、Vitruvian、Bain Capital Ventures、Conversion Capital、137 Ventures、Soma Capital、Omri Casspi

「$25B」と「$26B」はどちらが正しいのか

どちらも正しく、見ている数字が違います。

  • プレマネー評価額($25B):調達する前の企業価値。TechCrunchの見出しはこちらを使っています
  • ポストマネー評価額($26B):プレマネーに今回の調達額(約$1B)を足した企業価値。Cognition公式はこちらを示しています

報道によって「250億ドル」「260億ドル」と表記が分かれるのはこのためです。なお、報道や見出しにある「$25B・$1B」の「B」はBillion(10億)の略で、ラウンド名の「シリーズB」を指すものではありません。

8カ月で評価額は2倍超に

直前の資金調達は2025年9月($400M、ポストマネー$10.2B)です。そこから約8カ月でポストマネーは$26Bとなり、2.5倍になりました。AIコーディング分野への資金流入が一段と強まっていたことを示すラウンドといえます。


Cognitionの評価額・調達の推移(Series AからSeries Eまで)

CognitionのSeries E発表ブログのキービジュアル(成長グラフとCognitionロゴ)

出典: Cognition 公式ブログ(Series E)

Cognitionの評価額は、2025年9月の$10.2Bから1年で$48Bまで上がりました。

時期

ラウンド

調達額

評価額

情報の確度

2024年3月

Series A

$21M

非公開

報道ベース

2024年4月

報道上はSeries B

$175M

約$2B

報道ベース

2025年9月

—

$400M

$10.2B(ポスト)

TechCrunch・CNBC

2026年5月

Series D

$1B超

$25B(プレ)/$26B(ポスト)

Cognition公式

2026年9月

Series E

$2B超

$48B

Cognition公式

一部の記事では「2025年8月のSeries C($500M)」「Series D-1/D-2」といった区分も見られますが、公式発表では確認できないため表には含めていません。累計調達額も公式には示されていません。


$25B評価の根拠:ARR $492Mと「月50%成長」の読み方

評価額を支えたのは、ランレート売上$492Mと企業利用の急増です。ただし、どちらの数字にも前提があります。

公式・報道で示された成長指標

指標

数値

出どころ

ランレート売上(年換算)

$492M

Cognition公式

企業利用の伸び

2026年初来で10倍超

Cognition公式

エンタープライズ利用の月次伸び

過去6カ月、前月比50%増

CEO発言としてTechCrunchが報道

評価額/売上の倍率

約53倍($26B ÷ $492M)

当編集部の計算

数字を読むときの4つの注意点

  1. 「ランレート売上」は確定した年間売上ではない:直近の月次売上などを年換算した見込み値です。利益(黒字か赤字か)は公表されていません
  2. 「月50%成長」は利用の伸びで、売上の伸びではない:TechCrunchが報じたのはエンタープライズ利用の前月比の伸びです。売上が毎月50%伸びているという意味ではありません
  3. Windsurf由来の売上が含まれている:CognitionはAI搭載IDEのWindsurfを2025年7月に買収しています。$492Mのうち、Devin単体とWindsurf由来の内訳は公表されていません。Sacraなど第三者の推計では、買収前のDevin単体のARRは約$73M(2025年6月)、Windsurfは買収時点で約$82Mとされています
  4. 「1年で13倍」といった成長率は根拠を確認できない:一部の報道にある「1年前のARRは$37M」は公式発表にないため、ここでは採用していません

評価額の倍率は、Series Eでもほぼ同じ

Series D時点の倍率は$26B ÷ $492M=約53倍、Series E時点も$48B ÷ 約$900M=約53倍です。つまり評価額の上昇は、売上の伸びとほぼ同じペースで進んでいます。倍率そのものが上がったわけではない点は、「バブル」かどうかを考えるときの材料になります。


Mercedes-Benz・Goldman Sachs・NASAなど主要顧客と導入事例

Cognition(Devin)の主要エンタープライズ顧客

出典: Cognition 公式ブログ(Series D)

Series Dの発表では、金融・製造・政府機関など大手の導入事例が前面に出ました。特に、レガシーシステムの刷新と脆弱性修正で具体的な数字が公表されています。

顧客

業種

公表された内容

出典

Mercedes-Benz

自動車

8カ月かかるレガシーモダナイゼーションを8日に短縮

Cognition公式

Itaú

金融(中南米最大の銀行)

セキュリティ脆弱性の70%を自動修正

Cognition公式

Infosys・Cognizant

ITサービス

自社のデリバリー業務にDevinを組み込み

Cognition公式

Goldman Sachs、Citi、Santander

金融

顧客として公表(詳細な成果は非公表)

Cognition公式

Elevance Health、Dell

医療保険、IT

顧客として公表

Cognition公式

U.S. Army、U.S. Navy

政府・防衛

顧客として公表

Cognition公式

NASA

政府機関

TechCrunchが顧客として報道

TechCrunch(公式ブログには記載なし)

Exa、Modal、Eight Sleep、OpenRouter

スタートアップ

顧客として公表

Cognition公式

NASAについて:TechCrunchは5月27日と8月12日の記事で、主要顧客として「Mercedes-Benz、NASA、Goldman Sachs」を挙げています。一方、Cognition公式のSeries Dブログに載っている政府系の顧客はU.S. ArmyとU.S. Navyだけです。NASAの利用は報道ベースの情報として扱うのが妥当です。

Cognition社内でも、「エンジニアがコミットするコードの89%はDevinがコミットしている」と公式ブログで説明しています。


Series D後の続報:Devin Desktop・Poke買収・Series E $48B・SWE-2

Devin Desktopの画面イメージ(エージェントのセッション管理画面)

出典: Devin Desktop 公式サイト

Series Dのあと、Cognitionは製品の名称を整理し、企業買収、さらに大きな資金調達へと続けて動いています。5月から9月までの主な出来事は次のとおりです。

日付

出来事

詳しく読む

2026年6月2日

WindsurfのIDEをDevin Desktopに名称変更(料金・プランは据え置き)

Windsurfとは

2026年7月3日

Fortuneが日本市場を特集。日本は利用度で世界1〜2位の国とされ、札幌市の事例も紹介

—

2026年7月23日

AIアシスタント「Poke」の開発元を買収(報道では1億ドル台、条件は非公開)

CognitionのPoke買収

2026年8月12日

Bloombergが評価額$40Bでの新ラウンド協議を報道(TechCrunchが引用)

—

2026年9月8日

Series E:$2B超を調達、評価額$48B。ランレート売上は約$900Mに

Cognition Series E(評価額$48B)解説

2026年9月10日

自社モデルSWE-2をリリース

—

Series DとSeries Eの比較

項目

Series D(2026年5月)

Series E(2026年9月)

調達額

$1B超

$2B超

評価額

$25B(プレ)/$26B(ポスト)

$48B

リード投資家

Lux Capital、General Catalyst、8VC

Andreessen Horowitz、Accel(いずれも新規)

ランレート売上

$492M

約$900M

評価額/売上の倍率

約53倍

約53倍

公表された主な新機能

SWE-1.6(最大950 tok/s)

Auto-Triage、Security Swarm、Automations

Series Eでは、既存投資家のFounders Fund・General Catalyst・Avenirに加え、NVIDIAなども参加しました。Bloombergが8月に報じた「$40B」から、最終的には$48Bで決まっています。Series Eの詳細はCognition Series E(評価額$48B)の解説記事でまとめています。

SWE-2のポイント

SWE-2は、Kimi K3をベースに強化学習で追加学習したCognitionの自社モデルです。推論の強さをmedium/high/maxの3段階から選べます。公式は、FrontierCode 1.1 Mainで50.0%、Terminal-Bench 2.1で92.8%というスコアを公表しています。ただし、これらのベンチマークはすべてCognitionの自社発表で、第三者による検証はまだ確認できていません。また、単体のAPI提供やオープンウェイトでの公開はなく、使えるのはDevinの中だけです(公式ブログ)。


現在のDevinの製品構成と主な機能

Devin公式サイトのスクリーンショット

出典: Devin 公式サイト

いまのDevinは、IDE・ローカル・クラウド・CLIに分かれた「Devinファミリー」として提供されています。2026年6月2日の名称変更で、旧Windsurfの製品もDevinブランドにまとまりました。

製品

役割

補足

Devin Desktop

エージェントを内蔵したIDE(旧Windsurf)

Agent Command Centerで、ローカルとクラウドのエージェントをかんばん形式でまとめて管理

Devin Local

IDE内で動くローカルエージェント

旧Cascadeの後継。Rustで作り直し、公式はトークン効率が最大30%向上したとしている

Devin Cloud

クラウド上で長時間動く自律エージェント

計画→実装→テスト→プルリクエスト作成までをまとめて実行

Devin CLI

ターミナルから使うエージェント

SWE-2は、Devin DesktopとCLIではリリース当日から利用可能

Devin Review

プルリクエストのレビュー

Devin Wiki/DeepWiki、Devin Searchでコードベースの理解も支援

Series Eの発表にあわせて、次の3つの機能も追加されました。

  • Auto-Triage:障害が起きたときの初動調査を自動化
  • Security Swarm:脆弱性の発見と優先度付けを担当
  • Automations:Slack・GitHub・Linearでのイベントをきっかけに、Devinが自動で作業を始める

Devin DesktopはACP(Agent Client Protocol)に対応しており、CodexやClaude Agentなど他社のエージェントも同じ画面で管理できます。機能と使い方の全体像はDevinとは?機能・料金・使い方の解説で詳しく紹介しています。


Devinの料金プラン(2026年9月時点)

個人向けのProは月$20から、チーム向けのTeamsは月$80+開発者1人あたり月$40です。以下は公式料金ページで2026年9月28日に確認した内容です。

プラン

月額

主な内容

おすすめの使い方

Free

$0

エージェント利用は少なめの枠(モデル制限あり)。インライン編集・Tab補完は無制限

まず試してみる

Pro

$20

利用枠の拡大、OpenAI・Claude・Gemini・Grok・OSSなど最先端モデルを選択可、Devin Cloud、枠を超えた分はAPI価格の従量課金

個人開発者

Max

$200

Proの全機能+大幅に多い利用枠

毎日長時間使うヘビーユーザー

Teams

$80+開発者1人あたり$40(最大200ユーザー)

共有・共同作業、まとめて請求、管理ダッシュボード、優先サポート

開発チームへの導入

Enterprise

要問い合わせ

SAML/OIDC SSO、集中管理、専用環境へのデプロイ、専任のアカウント担当

大企業・規制業種

  • 利用枠は日次・週次でリセットされる方式です
  • Proでは、SWE-2を2026年10月10日まで無料で使えるキャンペーンが実施されています
  • Teamsの1席あたり$40は、Devinの全製品で使える月$40分の利用枠として扱われます
  • 2024年の提供開始時にあった月$500のプランはすでに廃止されています

たとえば開発者10人のチームでTeamsを使う場合、$80+$40×10人=月$480(約7.2万円)が目安です。枠を超えた利用分は別途かかる可能性があります。


AIコーディング市場はどう再編されているか

AIコーディング市場では、「エディタで補完する」から「エージェントに仕事を任せる」へと中心が移りつつあります。大手はそれぞれ、IDE・ターミナル・クラウドのどこにエージェントを置くかで競っています。Cognitionは、Windsurf(現Devin Desktop)を取り込んだことで、IDEと自律エージェントの両方を持つ数少ない独立系企業になりました。

ツール

提供元

主な使い方

Devinとの違い

Devin

Cognition

IDE(Desktop)+クラウドの自律エージェント+CLI

タスクを丸ごと任せて並行で進めるのが得意

Cursor

Cursor(SpaceXによる買収が完了)

AIを組み込んだIDE。開発者が操作しながら使う

自分で書きながら補助を受ける使い方が中心

Claude Code

Anthropic

ターミナルやIDEから使うエージェント

Claudeモデルと一体で、開発者と対話しながら進める

Codex

OpenAI

クラウド・CLIのコーディングエージェント

OpenAIモデルと一体。ChatGPTの契約とつながる

GitHub Copilot

GitHub(Microsoft)

エディタでの補完とエージェント機能

GitHubとの連携と、組織での導入実績の多さが強み

各社のARRや市場シェアは、出典によって数字が大きく異なるため比較対象にしていません。Cursorの最新動向はCursorとSpaceXの買収解説、DevinとClaude Codeの違いはDevin vs Claude Code比較、ツール全体の選び方はAIコーディングツールおすすめ比較で解説しています。

用途別のおすすめ

やりたいこと

候補

仕様が決まったチケットを大量に消化したい

Devin(Cloud)

レガシーコードの移行・刷新をまとめて進めたい

Devin

自分でコードを書きながらAIに補助してほしい

Cursor、GitHub Copilot、Devin Desktop

ターミナル中心で、AIと対話しながら開発したい

Claude Code、Codex、Devin CLI

複数社のエージェントを1つの画面で管理したい

Devin Desktop(ACP対応)


日本でのCognition・Devinの動き

夜の東京の都市景観

日本はDevinの利用がとくに活発な国の一つで、2026年4月には日本法人も設立されています。

時期

出来事

出典

2026年4月9日

日本法人を設立(社長兼GMは正井拓己氏、所在地は東京都千代田区有楽町)

PR TIMES

同上

国内の顧客として、DeNA(業務効率2倍以上)とみずほ証券(ULSコンサルティング経由)を紹介

PR TIMES

2026年7月3日

Fortuneが、日本は利用度で世界1位か2位の国と報道。札幌市が100万行を超えるレガシーコードをDevinで刷新し、通常200人月かかる作業を約4分の1の工数で終えた事例も紹介

Fortune

2026年9月14日

Series Eの日本語リリースを配信。過去1年で東京にも拠点を設けたと説明

PR TIMES

Fortuneは、日本で利用が広がった背景として、経済産業省が推計する2030年に約79万人のIT人材不足と、古い基幹システムの刷新ニーズを挙げています。国内では「Devinくん」という呼び方も広がっているそうです。

なお、「日本が世界一の利用国」と言い切る情報もありますが、Fortuneの記事では「1位か2位」という表現です。日本の売上やユーザー数は公式には公表されていません。


導入前に知っておきたい制約とセキュリティ

Devinは自律的にコードを書いてプルリクエストまで作りますが、人がレビューすることを前提にした運用が欠かせません。公式のUIも「エージェントを管理する」形で作られています。

主な制約

制約

内容

あいまいな仕様に弱い

「いい感じに速くして」のような指示では期待どおりに動きにくい。受け入れ条件をはっきり書く必要がある

上流の判断は人が担う

アーキテクチャ設計やビジネス判断が必要な作業は、人がレビューする前提

SWE-2はDevinの中でしか使えない

API提供やオープンウェイトでの公開はない

公表値の多くは自社発表

ベンチマークや成長指標の多くはCognitionの発表で、第三者による検証は限られる

公式のセキュリティ対応

Devin Enterpriseページでは、次の点が示されています。

  • SOC 2 Type 2に準拠
  • 入力と出力は顧客の知的財産として扱い、顧客データはモデルの学習に使わない
  • 主要クラウドでのVPCデプロイ、監査ログ、細かいアクセス制御、独自のIdP連携
  • EnterpriseプランでSAML/OIDC SSOに対応

社内で運用するときのチェックポイント

  • 権限は最小限にする:リポジトリやCI、本番環境の認証情報は、タスクに必要な範囲だけを渡す
  • プルリクエストのレビューを必須にする:Devinが作った変更を人の承認なしにmainへ取り込まない
  • 依存パッケージを確認する:外部パッケージを追加する作業では、ソフトウェアサプライチェーン攻撃のリスクも確認する
  • Windsurfから移行した環境を見直す:実行ファイル名がWindsurfからDevinに変わっているため、MDMの許可リストに「Devin」を追加する。設定フォルダも~/.windsurf/から~/.devin/に移っている

AIコーディングツール全般のリスクと対策はAIコーディングのセキュリティリスクでまとめています。


Devinの導入をおすすめする企業・おすすめしない企業

Devinに向いているのは「やることは決まっているが、手が回っていない作業」を大量に抱えている組織です。逆に、探索的な開発が中心のチームや、レビュー体制を用意できない組織には向きません。

AIコーディングエージェントのイメージ(回路基板とAI)

こんな企業・チームにおすすめ

  • レガシーシステムの刷新を控えている企業:Mercedes-Benzや札幌市のように、大量の既存コードを移行する作業で効果が出やすい
  • 脆弱性対応やライブラリ更新が追いつかないチーム:Itaúの事例のように、決まった手順で進める修正作業を任せやすい
  • チケットがたまっている開発組織:仕様が決まったタスクを複数のエージェントで並行して進められる
  • セキュリティ要件が厳しい大企業:SOC 2 Type 2、SSO、VPCデプロイ、学習への不使用が確認できる
  • 複数のAIエージェントを試している組織:Devin DesktopならCodexやClaude Agentもまとめて管理できる

こんな企業・チームにはおすすめしない

  • 仕様が固まっていない、試行錯誤の段階のプロダクト:方向がずれやすく、指示とレビューの手間が増える
  • コードレビューの体制がない組織:生成された変更をそのまま取り込むと、品質とセキュリティのリスクが大きい
  • 自分で書きながら補完してほしいだけの個人:CursorやGitHub Copilot、Devin DesktopのFreeプランで十分な場合が多い
  • 利用量を事前に見積もれない組織:従量課金の部分があるため、少人数で試して使用量をつかんでから広げるほうが安全

導入するかどうかの判断チャート

質問

はい

いいえ

① 仕様が明確なタスクが月に数十件以上ある

②へ

Cursor/Copilotなど補助型から始める

② プルリクエストを人がレビューする体制がある

③へ

先にレビューの運用を整える

③ SSO・監査ログ・VPCが必須

Enterpriseを問い合わせる

④へ

④ 3人以上のチームで使う

Teamsで試験導入する

Pro($20)で個人検証する

AIエージェント全体の中でどう位置づけるかは、AIエージェントとはやAIエージェントおすすめ比較も参考になります。


よくある質問

Q. Cognitionの株は買えますか?上場の予定はありますか?

Cognitionは未上場企業のため、一般の個人投資家が証券会社で株式を直接買うことはできません。2026年9月時点で、上場(IPO)の計画は公式には発表されていません。

Q. Devinが書いたコードの権利は誰のものですか?

公式のEnterpriseページでは、入力と出力は顧客の知的財産として扱うとしています。あわせて、顧客データをモデルの学習に使わないことも明記されています。社内規程で扱いを決める際は、契約条件もあわせて確認してください。

Q. 日本語で指示しても使えますか?

日本語でタスクを指示して使うことはできます。日本は利用度で世界上位の国と報道されており、日本法人も設立されています。ただし、公式ドキュメントや管理画面は英語が中心です。日本語でのサポートや契約条件の相談が必要な場合は、日本法人に問い合わせるのが確実です。

Q. Windsurfを使っていましたが、何か変わりましたか?

2026年6月2日から、WindsurfのIDEはDevin Desktopという名前になりました。料金とプランは変わっていません。旧Cascadeの後継はDevin Localです。企業で管理している場合は、実行ファイル名と設定フォルダの変更にあわせてMDMの設定を見直す必要があります。詳しくはWindsurfとはで解説しています。

Q. 今からDevinを試すなら、いつがよいですか?

Proプランでは2026年10月10日まで最新モデルのSWE-2を無料で使えるため、Pro($20/月)で1カ月試すのが手軽です。チームで検証する場合は、少人数でTeamsを契約し、利用枠の消費ペースを確かめてから人数を増やす進め方が現実的です。


まとめ

  • 2026年5月27日のSeries Dで、Cognitionは$1B超を調達し、評価額はプレマネー$25B/ポストマネー$26Bになった。ランレート売上は$492M
  • 「月50%成長」はエンタープライズ利用の伸び(TechCrunch報道)で、売上の伸びではない。$492MにはWindsurf由来の売上も含まれ、内訳は公表されていない
  • Mercedes-Benz(8カ月の刷新を8日に短縮)、Itaú(脆弱性の70%を自動修正)、Goldman Sachs、U.S. Armyなどが公式に紹介された。NASAはTechCrunchの報道のみ
  • その後、Devin Desktopへの名称変更、Poke買収を経て、9月8日のSeries Eで評価額$48B・ランレート売上 約$900Mに到達。評価額と売上の倍率は約53倍でほぼ変わっていない
  • 料金はProが月$20、Teamsが月$80+開発者1人あたり$40。導入するなら、仕様が明確なタスクの量とレビュー体制が判断の基準になる

Series Eの詳しい条件と投資家はCognition Series E(評価額$48B)の解説、Devinそのものの機能と使い方はDevinとはで確認できます。

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