Microsoft Copilot Coworkとは?できること・料金(従量課金)・Claude Coworkとの違いを解説

この記事のポイント
Microsoft Copilot Coworkは、Microsoft 365の中でメール・会議・資料作成などの複数ステップの作業を最後まで進めるエージェント型システムです。2026年11月時点のできること、選べるモデル、Copilot Creditsの料金と12月1日からの変更、支出ポリシーによるアクセス制御、Purview・脆弱性への対応、Claude Coworkとの違いを公式情報をもとに整理します。
Microsoft 365 Copilot Cowork(コパイロット コワーク)は、自然言語で指示すると、Microsoft 365の中でメール送信・会議設定・資料作成・組織内リサーチといった複数ステップの作業を最後まで進める「エージェント型システム」です。 職場・学校アカウント向けには2026年6月16日に一般提供(GA)が始まっていて、Microsoft Copilotライセンス+使った分のCopilot Credits(従量課金)で使います。
日本語の解説には「Microsoft 365 E7(Frontier Suite)を買えば使い放題」「Agent 365が必須」といった誤解がいまも残っています。公式の要件は、Copilotライセンスを持っていることと、管理者が作る支出ポリシー(spending policy)の対象に入っていることの2つです。
この記事でわかること
- Coworkとは何かと、Copilot Chat・Claude Cowork(Anthropic)との違い
- 2026年11月時点でできること(14の組み込みスキル、Projects、既存Officeファイルの編集、ブラウザ操作など)と、公式が明記している「できないこと」
- 料金の仕組み:Copilot Creditsの従量課金、タスクごとの消費目安、2026年12月1日からの購入・課金の変更
- 「誰が使えるか」を決める支出ポリシーの仕組みと、全社に開放してしまう設定ミス
- 選べる9つのモデルと、データの扱いの違い
- Purviewの対応状況(DLPはプレビューで対応が始まった)と、報告された脆弱性2件
- E7・Agent 365・Frontierプログラムとの正しい関係
想定読者: Microsoft 365 Copilotを導入済み、または検討中の情シス・DX推進担当、コスト管理を任されている管理者、生成AIのガバナンスを設計するセキュリティ担当者。
Microsoft Copilot Coworkとは

出典: Microsoft 365 Blog「Copilot Cowork: A new way of getting work done」
Coworkは、Microsoft 365 Copilotの中で動くエージェント型システム(agentic system)です。公式は単体の「エージェント」とは区別し、複数のスキルとツールを組み合わせて動くシステムとして説明しています。Anthropicの「Claude Cowork」の技術をMicrosoft 365 Copilotに組み込んだもので、2026年3月9日に発表されました。
依頼はチャットと同じく自然言語で出します。Coworkは「計画を立てる → Outlook・Teams・Word・Excel・PowerPoint・SharePoint/OneDriveをまたいで実行する → 重要な操作の前に承認を求める → 成果物を渡す」という流れで進めます。処理はMicrosoft 365のサービス境界の中にある一時的な隔離環境で行われ、タスクが終わると環境は破棄されます。クラウド側で動くので、端末を閉じても処理は続きます。
項目 | 内容 |
|---|---|
正式名称 | Microsoft 365 Copilot Cowork |
提供元 | Microsoft(Anthropicの技術を統合) |
位置づけ | Microsoft 365 Copilotの中のエージェント型システム |
提供状況 | 職場・学校アカウント:2026年6月16日に一般提供(GA)。個人アカウント:プレビュー |
利用場所 | Web( |
実行場所 | Microsoft 365サービス境界の中の一時的な隔離環境(タスク終了時に破棄) |
データ所在地 | Copilotと同じデータレジデンシーの扱い |
前提ライセンス | Microsoft Copilotライセンス(Cowork単体の販売はない) |
課金 | 使用量ベース課金(Copilot Credits) |
誰が使えるか | 管理者が作る支出ポリシーの対象者だけ |
権限 | ユーザーの権限を引き継ぐ。本人が見られないメール・ファイルはCoworkも見られない |
承認 | 送信・投稿・作成など影響のある操作は、実行前に承認を求める(リスクの目安を表示) |
2026年10月下旬からは、Copilotアプリの新しい「Home」画面でChatとCoworkが1つの画面にまとまる変更が順次進んでいます(遅延リリースのテナントは11月下旬から)。表示されるかどうかはライセンスと課金の設定で変わります。アプリ全体の変更は新しいMicrosoft Copilotとは?Home・Copilot Credits料金で整理しています。
Copilot Chat との違い
同じMicrosoft 365 Copilotの中にあっても、Copilot ChatとCoworkは受け持つ仕事の大きさが違います。公式FAQでは次のように比べています。
比較ポイント | Copilot Chat | Cowork |
|---|---|---|
役割 | 下書き・要約・質問への回答をすぐ返す | Microsoft 365をまたいで作業を最後まで進める |
処理の単位 | 1ステップ・1セッション | 複数ステップ・複数のアプリや情報源 |
所要時間 | 数秒〜数分 | 数分〜数時間(自律的に実行) |
得意な場面 | 日々のキャッチアップ、Q&A、文章作成 | 受信箱・カレンダーの整理、プロジェクトの立ち上げ、会議の準備 |
課金 | Copilotライセンスの範囲内 | ライセンス+Copilot Creditsの消費 |
「聞く・書かせる」のがChat、「やらせる」のがCoworkと考えると分かりやすいでしょう。Word・Excel・PowerPointの中で動くエージェント機能との住み分けは、Microsoft 365 Copilot エージェントとはで整理しています。
Claude Cowork(Anthropic)とは別のサービス
特に混同されやすいのが、Anthropicが提供するClaude Coworkです。名前は似ていますが、提供元も動く場所も課金も違います。
- Microsoft 365 Copilot Cowork: Microsoftが提供。Microsoft 365テナントの中のクラウドで動き、管理者が統制する。前提はCopilotライセンス
- Claude Cowork: Anthropicが提供。手元のPCのファイルやブラウザを扱う使い方が中心で、Claudeの有料プランの中で使う
CoworkのモデルにAnthropicのClaudeが含まれているので余計に紛らわしいのですが、Microsoft製品のCoworkとAnthropic製品のCoworkは別のサービスです。Anthropic側の詳細はClaude Coworkとはを参照してください。
職場アカウント版と個人アカウント版
Coworkは個人アカウントでもプレビューとして提供が始まっています。ただし、使える範囲は職場アカウント版よりかなり狭くなります。
比較ポイント | 職場・学校アカウント | 個人アカウント |
|---|---|---|
提供状況 | 一般提供(GA) | プレビュー |
対象 | Copilotライセンスがあり、支出ポリシーの対象になっている人。教育機関は教職員のみで、学生は対象外 | 対象のMicrosoft 365個人向けサブスクリプション(Premium/Proとする情報が多い)。Personal/Familyは過去のタスクの閲覧のみ |
Teams投稿・組織内検索・SharePoint | 使える | 使えない(職場アカウントだけの機能) |
管理者による統制 | 支出ポリシー、モデル制御、監査、Purview | なし |
個人向けの「Copilot Tasks」は、数週間かけてCoworkに自動で移行すると案内されています。個人版の提供地域は公式に明記されていないため、自分のアカウントで表示されるかどうかを確かめるのが確実です。
Coworkでできること
Coworkの機能は、14種類の組み込みスキルと、それを補うカスタムスキル・プラグイン・自動実行でできています。2026年9〜10月に、既存ファイルの編集やProjectsなど実務で役立つ機能がまとめて追加されました。

出典: Microsoft 365 Blog「Copilot Cowork is now generally available」
業務カテゴリ別の代表アクション
カテゴリ | Coworkに任せられること |
|---|---|
コミュニケーション | メールの作成・返信・転送・送信、受信箱の仕分けと削除、HTMLニュースレターの送信、Teamsのチャネル投稿・DM、関係者向けの連絡文 |
ドキュメント | Word・Excel・PowerPoint・PDFの新規作成。OneDrive/SharePointにある既存のOfficeファイルを、共有と版の履歴を残したまま編集(2026年9月〜)。フォルダの作成と整理 |
カレンダー・会議 | 自然言語での会議設定、予定の調整、理由を添えた辞退、会議の要点、日次ブリーフィング |
リサーチ | 組織をまたぐ検索(Enterprise Search)、複数の情報源をまとめるディープリサーチ |
自動化 | スケジュール実行、イベントをきっかけにした実行(メール・Teams・@メンション、Microsoft以外のシステムのイベント) |
画像 | ChatGPT Images 2.0による画像生成(会話とOneDriveの出力フォルダに保存) |
アプリ作成 | Appスキル(Frontier・プレビュー):説明文から、コードを書かずに軽い対話型アプリを作り、公開・共有できる(2026年9月〜) |
組み込みスキルは、Word/Excel/PowerPoint/PDF/Email/Scheduling/Calendar Management/Meetings/Daily Briefing/Enterprise Search/Communications/Deep Research/Adaptive Cards/App(Frontier)の14種類です。ユーザーはスキル名を意識する必要はありません。「来週の役員会向けに、直近3か月の受注データをまとめた資料を作り、関係者への共有メールを下書きまで用意して」と頼めば、Cowork側が必要なスキルを選びます。
ほかにも、日々の使い勝手にかかわる機能が増えています。
- Projects(2026年10月〜): 関係するタスク・指示・ファイルを1つのプロジェクトにまとめられる
- 過去のChat・タスクを参照(2026年10月〜): 以前のCopilot ChatやCoworkタスクを、新しい指示に添付できる
- ブランドテンプレート: PowerPointに組織のフォント・色・ロゴ・レイアウトを当てる
- カスタム指示: 「Customize > Preferences」で1人ずつ設定(最大20KB)
- 推論レベル: Light/Medium(既定)/High/Extra High/Maxから選べる。上げるほど時間もクレジットも多く使う
AppスキルのようにCoworkの中で試作したツールを、社内の実データや既存システムにつないで本番の業務で使う段階になると、権限設計・データ連携・運用保守といった別の準備が必要になります。その段階の考え方はバイブコーディング・Lovableで作ったアプリを本番運用するにはで解説しています。
スケジュール実行とイベント駆動タスク
Coworkは、時刻やきっかけをもとに自動でタスクを始められます。
- スケジュール実行: 毎朝の受信箱の仕分け、週次の進捗まとめなど、時刻をきっかけに実行
- イベント駆動タスク(2026年8月〜): 条件に合うメールの受信、Teamsのメッセージや@メンションをきっかけに実行
- Microsoft以外のイベント(2026年10月〜): コネクタ・プラグイン経由で、たとえば「CRMに新しいケースが入ったとき」をきっかけにできる
イベント駆動タスクは、既定では承認待ちの操作を用意するところまでで止まり、勝手には実行しません。自動タスクには、①作成者の権限で動く、②共有を伴う操作は既定で承認が必要(事前に許可もできる)、③実行回数の制限とループ防止、④統合監査ログへの記録とPurviewポリシーの適用、という安全策が公式に用意されています。
カスタムスキルとプラグイン
社内固有の手順はカスタムスキルとして保存できます。OneDriveの /Documents/Cowork/skills/{名前}/SKILL.md にMarkdownを置く方式で、上限は最大50個です。「Customize」ページからの作成や、.md/.zip/.skill形式でのアップロード・共有にも対応しています。
外部システムとの連携はプラグインが受け持ちます。Microsoft 365 App Storeから入れる形で、2026年11月時点の主な顔ぶれは次のとおりです。
種類 | 主なプラグイン・連携 |
|---|---|
Microsoft製 | Dynamics 365 Customer Service/Sales/ERP、Fabric IQ、Accounting for Cowork(Frontier)、Finance for Cowork、Capital Markets for Cowork(2026年10月)、Planner Plugin(2026年11月) |
パートナー製 | Jira、Salesforce、ServiceNow、SAP ERP、Workday HCM、Zendeskなど |
コネクタ | Power Platformコネクタ、Copilotコネクタ(2026年10月〜) |
その他 | MCP apps(MCPサーバーの対話型UI)、Claudeなどの互換パッケージの変換アップロード |
Dynamics 365の「Sales and Service Skills」(CRM向けの30種類のスキル)は、2026年10月8日にCopilotとCoworkで一般提供になりました。モバイルアプリからもプラグインを探して設定できます。
注意: カスタムスキルはMicrosoftの検証を受けていません。スクリプトを含むスキルは外から入ってくるコードとして扱い、出力の妥当性も利用者側で確認する必要があります。
ローカルブラウザ操作
ローカルブラウザ操作は、2026年8月にFrontier枠から一般提供になり、すべてのMicrosoft 365 Copilotテナントで使えるようになりました。ユーザー端末のMicrosoft Edgeを使ってWebの作業を進める機能です。
- 端末のサインイン状態と組織のポリシーをそのまま使い、資格情報とCookieは端末の外に出ない
- 管理者がテナント設定「Cowork Browsing」でオン・オフを決める
- Edgeの許可リスト・ブロックリスト・閲覧のみのポリシーに従う
- ブラウザタスクは統合監査ログに残る
- Edgeには最低バージョンの要件がある(以前の公式記載では150.0.4078.83以上)。導入前に最新の要件を公式ドキュメントで確認する
CAPTCHA・多要素認証・セッション切れが出た場合は、タブを前面に出して人に作業を戻します。
Coworkの料金:ライセンス+従量課金の2階建て

Coworkの費用は「①Microsoft Copilotライセンス(固定費)+②Coworkを動かした分のCopilot Credits(従量課金)」の2階建てです。この構造はGA時から変わっていません。2026年10〜12月に変わったのは、買い方と既定の設定のほうです。
費用の要素 | 内容 |
|---|---|
前提ライセンス | Microsoft Copilotライセンスが必要。Cowork単体の販売はない |
ライセンス価格 | Microsoft 365 Copilotは米国で$30/ユーザー/月。日本円は公式価格ページで確認(2026年8月時点の案内では年契約で月額4,497円・月払い4,722円、税抜) |
Cowork利用分 | 使用量ベース課金(Copilot Credits)。従量課金(PAYG)では1クレジット=$0.01、後払いで最低利用額なし |
事前購入 | 1年分の前払い(P3)で、購入量に応じておよそ5%〜20%引き。使い残しは年度末に失効 |
消費の対象 | モデルの応答、ツール・スキルの呼び出し、画像生成、ブラウザタスク |
消費が増える要因 | 選んだモデルと推論レベル、取得する組織データの量、ツール呼び出しの回数、実行時間 |
クレジット単価や事前購入の割引率は、Microsoftの「Copilot Credits ライセンスガイド」(2026年10月版)を解説したパートナー各社の情報にもとづく目安です。契約形態で変わるため、正式な見積もりは公式ガイドと自社の契約条件で確かめてください。
タスクあたりのクレジット消費の目安
コスト設計でいちばん読みにくいのが「1タスクいくらか」です。Microsoftのライセンスガイド(2026年10月版)を解説したパートナー各社の情報では、計画用の目安として次の数字が紹介されています。
タスクの重さ | クレジットの目安 | 従量課金での概算 | 例 |
|---|---|---|---|
Light(軽い) | 約100〜300 | 約$1〜3 | カレンダーの整理、メールの仕分け |
Medium(中くらい) | 約300〜700 | 約$3〜7 | メールの内容からプロジェクトボードを作る |
Heavy(重い) | 700超 | $7超 | 引用付きのディープリサーチ、役員向けダッシュボードの作成 |
これは「作業内容で変わる概算」とされている目安です。実際の消費は、依頼内容・モデル・推論レベル・取得するデータ量で大きく変わります。公式の見積もりツール(aka.ms/CustomerCoworkEstimator)で自社の条件を試算するのが確実です。
費用は1人あたりの月額固定ではなく、使った分だけになります。全社に配ってから考えるより、①一部門でパイロット、②実際の消費を測る、③上限を決めて広げる、という順番のほうが失敗しにくいでしょう。
2026年12月1日からの購入・課金の変更
Partner Centerの2026年10月の告知で、次の2点が発表されました。中小企業や、CSP(販売パートナー)経由で買う企業に直接かかわる変更です。
変更点 | 内容 |
|---|---|
Copilot BusinessでPAYGが最初から有効に | 2026年12月1日から、CSP経由で新しく買うMicrosoft 365 Copilot Businessは、従量課金(PAYG)が最初から有効になる(当初の11月2日予定から延期)。初期の支出上限は1ユーザーあたり月4,000クレジットで、管理者が変えられる |
土台のサブスクリプションなしで購入できる | 2026年12月1日から、Microsoft 365 Copilot/Copilot Businessの新しいオファーは、土台のMicrosoft 365サブスクリプションがなくても買える(価格は現行と同じ)。今のオファーは10月16日から名前に「(add-on)」が付き、CSPでは12月1日に販売を終える(既存の顧客は更新できる) |
公式の例では、100ユーザーなら月40万クレジットまで使える計算です。1クレジット=$0.01で換算すると、全員が上限まで使った場合は月$4,000程度になります。上限を変えずに導入すると、想定より大きな請求につながるおそれがあります。
当初の対象外地域(オーストラリア、ドイツ、フランス、インド、韓国など11か国)に日本は入っていません。ただし日本向けの明示はないため、CSP経由で契約する場合は販売パートナーに確認してください。Enterprise版(Microsoft 365 Copilot)を既定でPAYGにするという公式発表はありません。
コスト管理:上限とアラートを先に設定する
管理者は、Microsoft 365管理センターの「Copilot > Cost Management」で、支出ポリシーごとにクレジットの上限を決め、利用状況を確認できます。利用状況はCowork Usageレポート(Valueタブ)や、Viva Insightsの消費ダッシュボード(Coworkページ)でも見られます。
注意したいのは、上限がリアルタイムで効くわけではない点です。消費の計算は非同期で行われるので、上限に届いた後もタスクを1件以上始められることがあります。上限は「ここで必ず止まる線」ではなく、少し余裕を見て設定するのが安全です。
課金を設定せずに検出設定(discovery)だけをオンにすると、ユーザーがアプリの中から利用を申請し、管理者が承認する運用になります。いきなり全社に開放したくない組織には扱いやすい形です。
誰が使えるかは「支出ポリシー」で決まる
導入時に誤解が多いのが、アクセス権の決まり方です。公式ドキュメントでは、Coworkを選んだ支出ポリシーの範囲にユーザーが1つでも入っていれば、そのユーザーはCoworkを使えると説明しています。上限を1クレジットにしても、アクセス権は与えられます。
設定例 | 結果 |
|---|---|
「パイロットグループに5,000クレジット」のポリシーだけを作り、Coworkを選ぶ | パイロットグループだけが使える(意図どおり) |
上の設定に加えて、「全ユーザーに1クレジット」のポリシーでもCoworkを選ぶ | 全ユーザーが使える状態になる(上限が低くても止まらない) |
使わせたくない人を、上限0や1クレジットのポリシーに入れる | 使えてしまう。ポリシーの範囲から外すのが正しい |
1人が複数のポリシーに入る場合、どの上限が効くかは「1ユーザーあたりの上限が最も高いもの → ポリシー全体の上限が最も大きいもの → 最も新しく作ったもの」の順で決まります。
もう1つの落とし穴は、Frontier・プレビュー時代の設定です。当時使っていた「すべてのエージェント > Cowork」でのアクセス制御は廃止され、設定が残っていても効きません。Entraのセキュリティグループを作り、「Copilot > Cost Management > Configuration」で支出ポリシーを追加してCoworkを選ぶ、という手順に移す必要があります。
よくある3つの誤解
日本語の解説記事でよく見かける誤りを、公式の要件と照らし合わせます。
よくある記載 | 実際 |
|---|---|
「Microsoft 365 E7(Frontier Suite)を買えばCoworkが使い放題」 | 誤り。E7に含まれるCopilotライセンスがCoworkの前提を満たすだけで、実行した分は別にCopilot Creditsを消費する。E7にCowork用のクレジットが含まれるという公式記載は見当たらない |
「Agent 365($15/ユーザー/月)が必須。最低$45/月かかる」 | 誤り。Agent 365はCoworkの必須条件ではない。ただしCoworkのプラグイン・スキル・MCPサーバーの管理はAgent 365の管理ドキュメントから案内されていて、統制の面ではつながっている |
「CoworkはFrontier限定のプレビュー機能」 | 誤り。職場アカウント向けは2026年6月16日にGA済み。Frontierは早期アクセスの仕組みで、E7(Frontier Suite)とも別物。現在Frontier枠なのはAppスキルや一部のモデル・プラグインに限られる |
「Frontierプログラム(早期アクセス)」と「Frontier Suite(=Microsoft 365 E7という最上位スイート)」は、名前が似ているだけの別の概念です。E7はE5+Microsoft 365 Copilot+Entra Suite+Microsoft Agent 365をまとめたもので、価格は$99/ユーザー/月、2026年5月1日にGAになりました。Microsoftは2026年12月31日まで、CSPでE7を300席以上買い、PAYGを有効にした顧客向けに、Copilot Studioの容量パックを上乗せするプロモーションも行っています。統制レイヤー側の詳細はMicrosoft Agent 365とはで解説しています。
選べるモデルと選び方
Coworkは作業に応じてモデルを切り替えられます。既定はAutoで、組織が有効にしたモデルの中から自動で選びます。2026年11月時点の公式モデル一覧は次の9種類です。
モデル | 公式の説明 | 実務上の注意 |
|---|---|---|
Auto(既定) | 日常の作業の大半向け | 迷ったらこれ |
GPT 6.1 Sol | 難しい作業に強く、効率もよい | OpenAI(サブプロセッサ)。2026年10月にGPT 6 Solから置き換え |
GPT 6 Astra | 難しい問題向けの最新モデル | OpenAI。2026年9月追加 |
GPT 5.6 Terra | よくある作業向けのバランス型 | OpenAI |
GPT 5.5(Frontier) | 中くらいの負荷の作業向け | Azure AI Foundryでホスト |
Claude Opus 5.5 | 複雑で重要な作業向け | Anthropic(サブプロセッサ)。クレジットは増えやすい |
Claude Sonnet 5.5 | 日常の作業向けで効率がよい | Anthropic(サブプロセッサ) |
Claude Fable 5.1(Frontier) | 野心的なプロジェクト向けの最上位モデル | データ保持が必要(選んでいる間はバナーが出る)。2026年9月にFable 5から置き換え |
Grok 4.7 | 長い文書・コーディング・多段のタスクに強い | xAI。サブプロセッサではなく「independent processor」として扱われ、契約上の位置づけが違う。2026年10月追加 |
モデルを有効にするかどうかは、性能よりもデータの扱いで判断するのが現実的です。
- Claude Fable 5.1は、選んでいる間プロンプトと応答がモデル提供元に保持されます。機密情報を扱うテナントでは、有効にするかを情シスとセキュリティで事前に合意しておくべきです
- Grok 4.7は、xAIがMicrosoftのサブプロセッサではなく独立した処理者として扱われます。自社の委託先管理のルールに合うかを確認してください
- EU Data Boundaryの中の組織は、GPTモデルだけが対象です
- 管理者はAnthropicのモデル群をオフにできます。オフにしてもCowork自体は使え、残りのモデルからAutoが選びます。なお、この設定をユーザー・グループ単位で分けられるかについては、公式ドキュメントの記述が食い違っているため、管理センターで実際の画面を確認するのが確実です
Microsoftが予告していた自社モデル「Cowork 1」は、2026年11月時点の公式モデル一覧には載っていません。Microsoftが自社モデルに比重を移す動きはMicrosoftがCopilotを自社AI「MAI」に切り替え、Anthropicモデル採用の背景はClaudeがMicrosoft 365 Copilotのデフォルトにで扱っています。
使い方の流れ
導入から実行までは、管理者とユーザーで作業が分かれます。
管理者側(ここが終わらないとユーザーは使えません)
- Microsoft Copilotライセンスの割り当てを確認する
- 対象者をEntraのセキュリティグループにまとめる
- 「Copilot > Cost Management > Configuration」で支出ポリシーを作り、Coworkを選んで上限を決める
- 必要に応じて、モデル(Anthropic、Fable 5.1、Grok 4.7など)とブラウザ操作(Cowork Browsing)の可否を決める
- プラグインの公開範囲と、自動タスクの承認ポリシーを決める
ユーザー側
- Web(
copilot.cloud.microsoft)、またはMicrosoft Copilotのデスクトップアプリ・モバイルアプリでCoworkを開く - 自然言語で依頼する(ファイルは1つ200MB未満で添付できる)
- Coworkが計画を示し、実行を始める
- 送信・投稿・編集などの前に出る承認ダイアログを確認する(「Show parameters」で中身を確かめられる)
- できた成果物はOneDrive/SharePointに保存される
実行中は一時停止・停止・再開・キャンセルができます。入力は最大250,000文字までで、できたファイルはまとめてZIPでダウンロードできます。承認ダイアログの「More options」では、同じ種類の操作の確認を省く設定もできます(メールやTeamsは宛先単位・ドメイン単位・常に、から選ぶ)。便利な反面、承認を省く範囲が広いほどリスクも増えるので、最初は狭めに使うのがおすすめです。
Coworkにできないこと(公式に明記された制約)
導入設計で先に押さえておきたいのは、機能より制約です。公式FAQで「仕様(by design)」とされているものと、利用条件の制約をまとめました。
制約 | 内容 |
|---|---|
ローカルファイル | 端末に保存したファイルは読めず、編集もできない(対象はOneDrive/SharePoint上のファイル) |
削除操作 | OneDrive/SharePoint上のファイル・フォルダを削除できない |
暗号化ファイル | アクセス権があっても、暗号化されたファイルは読めない |
カスタムスキル | Microsoftの検証を受けていない。出力の確認は利用者の責任 |
添付ファイル | 1ファイル200MB未満 |
地域 | Anthropicがサポートする国・地域でのみ利用できる。Coworkは例外扱いにならない |
EU Data Boundary | GPTモデルのみ |
対象ユーザー | 学生アカウントは対象外。個人アカウントはプレビューで機能も限られる |
権限 | ユーザーの権限を引き継ぐ。本人が見られないデータは扱えない |
支出上限 | リアルタイムでは止まらない。上限に届いた後も1件以上タスクを始められることがある |
「手元のPCのファイルをそのまま処理させたい」「不要なファイルの棚卸しから削除まで任せたい」という使い方は、今の仕様では実現できません。データがOneDrive/SharePointに載っていることが、Coworkで成果を出す前提になります。
セキュリティとガバナンス

出典: Microsoft Learn「Copilot Cowork overview」
Purviewの対応状況(DLPはプレビューで対応開始)
情シスの判断に直結するのが、Microsoft Purviewでどこまで統制できるかです。2026年9月30日に更新されたCowork向けのPurviewドキュメントでは、次のように整理されています。
Purviewの機能 | CoworkのAI操作への対応 |
|---|---|
DSPM/DSPM for AI(classic) | 対応 |
監査 | 対応 |
秘密度ラベル | 対応(ラベルの継承あり) |
ラベルなしの暗号化 | 対応 |
データ損失防止(DLP) | 対応(2026年10月時点ではプレビューとして提供が始まった段階) |
インサイダーリスク管理 | 対応(Risky AI usageテンプレートでプロンプトインジェクションを検知) |
コミュニケーションコンプライアンス | 対応 |
eDiscovery | 対応 |
データライフサイクル管理 | 対応(「Microsoft Copilot Experiences」で保持ポリシー) |
データ分類 | 未対応 |
コンプライアンスマネージャー | 未対応 |
8月時点では「未対応」だったDLPは、Purviewのドキュメント上は対応に変わりました。一方、Microsoftの10月の更新情報では「Copilot ChatとCoworkに同じDLPポリシーを適用できる機能をパブリックプレビューで提供」と説明されています。DLPを必須要件にしている組織は、自社テナントでGAになっているかを管理センターで確認してから判断してください。
また、Coworkの操作は活動エクスプローラー(AI activities)には表示されますが、「Apps and agents」ダッシュボードと「AI observability」ページには表示されません。
プロンプトインジェクションへの警戒
Coworkについては、セキュリティ企業PromptArmorが2件の脆弱性を報告しています。
報告 | 内容 | Microsoftの対応 |
|---|---|---|
ファイル流出(2026年5月26日公表) | 汚染されたスキルからの間接プロンプトインジェクションで、メール・Teams送信の自動承認を悪用し、認証済みのダウンロードリンクを外部に出させる | 修正済みとする説明と、リスクが残るとする説明があり、公式の一次情報では確認できていない |
サンドボックス回避 | 悪意あるスキルに入ったスクリプトが、サンドボックスの外にあるファイル同期サービスを経由して任意のURLに通信できた。Outlook・SharePoint・プラグインのデータやチャット履歴に届き得る | 2026年6月24日に報告され、8月19日にMicrosoftが「mitigated(緩和済み)」と確認 |
どちらも入口はカスタムスキルです。ファイル流出の詳細はMicrosoft Copilot Cowork ファイル流出脆弱性まとめで扱っています。運用でできる現実的な対策は次のとおりです。
- カスタムスキル・プラグインを外部から来たコードとして扱う(社内で作ったものもアップロード・共有の前にレビューする)
- 管理者はプラグインの公開範囲を絞る
- 承認ダイアログの「常に許可」の範囲を広げすぎない
- イベント駆動タスクで事前に許可する操作は、宛先と操作の種類を絞る
- 統合監査ログと、インサイダーリスク管理の「Risky AI usage」を有効にする
- 秘密度ラベルを徹底し、機密データの置き場所をはっきりさせる
AIエージェント全般のリスク対策はAIエージェントのセキュリティ対策にまとめています。
このツールを自社のシステムや業務にどう組み込むか、ご提案します
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Cowork・Copilot Chat・Claude Cowork の使い分け

出典: Anthropic 公式サイト
似た役割の3つを並べると、選び方はかなり単純になります。
比較ポイント | Copilot Chat | Copilot Cowork | Claude Cowork(Anthropic) |
|---|---|---|---|
提供元 | Microsoft | Microsoft | Anthropic |
動く場所 | Microsoft 365のクラウド | Microsoft 365テナントの中のクラウド(隔離環境) | 利用者の手元の環境が中心 |
主な守備範囲 | 1回で終わる作成・要約・Q&A | Microsoft 365をまたぐ複数ステップの業務 | 手元のファイル・ブラウザ操作を含む作業 |
管理者の統制 | Microsoft 365の管理設定 | 支出ポリシー、モデル制御、監査、Purview | 組織プラン側の管理機能 |
課金 | Copilotライセンスの範囲内 | ライセンス+Copilot Creditsの従量課金 | Claudeの有料プラン |
合う組織 | Copilotを配布済みの全社員 | Microsoft 365を業務の土台にし、統制の下で自動化したい組織 | Microsoft 365中心ではないチーム、個人や少人数で裁量が大きい環境 |
Microsoftは「Microsoft 365コネクタ経由のClaude Coworkより平均30〜40%安い」と説明していますが、これはMicrosoft社内のテストで、条件も公開されていません。費用を比べるなら、自社の実際のタスクで試算するのが妥当です。
国内では、@IT(2026年7月28日)が、NTTデータが業務自動化でのCowork活用を発表したと紹介しています。
こんな企業におすすめ
- Microsoft 365 Copilotをすでに部門または全社で展開している
- 受信箱の整理・会議の調整・定型資料の作成など、アプリをまたぐ繰り返しの業務の負担が大きい
- 管理者が支出ポリシーと上限を設計し、コストを測りながら段階的に広げられる体制がある
- 業務データがOneDrive/SharePointに整理されている
- Dynamics 365・Salesforce・ServiceNowなど、プラグインのある業務システムとつなぎたい
- 監査ログ・秘密度ラベルなど、既存のMicrosoft 365のガバナンスを活かしたい
おすすめしない企業
- Microsoft 365を主な業務の土台にしていない(費用対効果が出にくい)
- 重要なデータが手元のPCやMicrosoft以外のストレージに散らばっている
- DLPのGAをAI利用の必須条件にしている(2026年10月時点ではプレビュー段階。GAを待つほうが安全)
- 月額を完全に固定したい(従量課金なので変動する)
- Anthropicがサポートしない国・地域に従業員がいる
- カスタムスキルやプラグインをレビューする体制を用意できない
導入前チェックリスト
情シス・管理者が着手前に確認しておくと、あとで詰まりにくくなります。
- Microsoft Copilotライセンスの保有状況と割り当て範囲を確認したか
- Coworkを使わせる人をEntraのセキュリティグループにまとめたか
- 「全ユーザー」を範囲にした支出ポリシーでCoworkを選んでいないか(上限が低くても全員が使える状態になる)
- Frontier・プレビュー時代の「すべてのエージェント > Cowork」の設定を、支出ポリシーに移したか
- 公式の見積もりツールで、想定のタスク量から月額の幅を試算したか
- 上限は非同期で効くことを踏まえ、余裕を持った値にしたか
- CSP経由でCopilot Businessを買う場合、12月1日以降の既定のPAYG上限(月4,000クレジット/ユーザー)を見直したか
- Fable 5.1(データ保持あり)とGrok 4.7(independent processor)を有効にするか、セキュリティ部門と合意したか
- DLPがプレビュー段階であることを踏まえ、機密データの扱いのルールを決めたか
- カスタムスキル・プラグインの申請とレビューの流れを用意したか
- 自動タスク(スケジュール・イベント駆動)の承認ポリシーを決めたか
- 監査ログと、インサイダーリスク管理の「Risky AI usage」を有効にしたか
Coworkの主なアップデート
時期 | 内容 |
|---|---|
2026年3月9日 | Copilot Cowork発表 |
2026年3月30日 | Frontier早期アクセスで提供開始 |
2026年4月 | カスタムスキル50個に対応、入力上限を16,000→250,000文字に拡大、プラグインの提供開始 |
2026年5月 | モバイルアプリ(iPhone・Android)に対応、Claude Opus 4.7を追加 |
2026年5月1日 | (関連)Microsoft 365 E7(Frontier Suite)とAgent 365がGA |
2026年6月16日 | 職場・学校アカウント向けに全世界でGA。画像生成、ブラウザ操作(Frontier)、Customizeページ、ブランドテンプレート、MCP apps、使用量ベース課金を開始 |
2026年8月 | イベント駆動タスク、ローカルブラウザ操作がGA、プラグインのツールがワークスペースのファイルを受け取れるように |
2026年9月 | Appスキル(Frontier)、Claude Fable 5.1、GPT 6 Astra、モバイルでのプラグイン設定、既存Officeファイルの編集 |
2026年10月 | GPT 6.1 Sol、Grok 4.7、Projects、過去のChat・タスクの参照、Power Platform/Copilotコネクタ、Microsoft以外のイベントのトリガー、Accounting・Finance・Capital Marketsプラグイン、Dynamics 365 Sales and Service SkillsのGA(10月8日)、DLPのプレビュー、新しいHome画面(下旬から順次) |
2026年11月 | Planner Plugin |
2026年12月1日(予定) | CSP経由の新規Copilot BusinessでPAYGが既定で有効に(上限4,000クレジット/ユーザー/月)。Copilotを土台のサブスクリプションなしで購入できるように |
GA発表によると、Frontierでの提供期間中にFortune 500の半数以上が利用し、Accenture、Capital Group、Zurich Insuranceなどが顧客として挙げられています。
まとめ
Microsoft Copilot Coworkは、Microsoft 365の中で複数ステップの作業を最後まで進めるエージェント型システムで、職場アカウント向けには2026年6月16日にGAになっています。2026年11月時点で導入を判断するときの要点は3つです。
- 費用は2階建て。CopilotライセンスにCopilot Creditsの従量課金が乗る。12月1日からはCSP経由の新規Copilot BusinessでPAYGが最初から有効になるので、上限の見直しが欠かせない
- 誰が使えるかは支出ポリシーで決まる。上限が1クレジットでも範囲に入っていれば使える。E7もAgent 365も必須ではなく、FrontierプログラムとFrontier Suite(E7)は別物
- 制約とセキュリティを先に確かめる。ローカルファイル不可・削除不可・Anthropic対応地域のみ。DLPはプレビューで対応が始まった段階で、カスタムスキル経由の脆弱性も2件報告されている
まずは一部門でパイロットを回し、実際のクレジット消費とタスクの成功率を測ってから範囲を広げるのが、費用の面でも統制の面でも無理のない進め方です。エージェント型AI全体の位置づけはAIエージェントとは、Microsoftのエージェント製品の全体像はMicrosoft Scoutとはもあわせて参照してください。
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よくある質問
Q. Copilot Coworkはまだプレビューですか?
職場・学校アカウント向けは、2026年6月16日に全世界で一般提供(GA)が始まっています。プレビューなのは個人アカウント向けの提供と、Appスキル・Claude Fable 5.1など一部のFrontier枠の機能です。
Q. Microsoft 365 Copilotのライセンスがあれば、追加費用なしで使えますか?
使えません。Coworkを動かした分は、使用量ベース課金(Copilot Credits)として別にかかります。また、ライセンスがあっても、管理者が作る支出ポリシーの対象に入っていなければCoworkは使えません。
Q. 個人のMicrosoftアカウントでも使えますか?
プレビューとして提供が始まっています。対象はMicrosoft 365の個人向けの一部プラン(Premium/Proとする情報が多い)で、Personal/Familyでは新しいタスクを始められません。Teams投稿や組織内検索など、職場アカウントだけの機能は使えない点にも注意してください。
Q. コストが青天井にならないか心配です。
Microsoft 365管理センターの「Copilot > Cost Management」で、支出ポリシーごとに上限を決められます。ただし消費の計算が非同期なので、上限に届いた後もタスクを1件以上始められることがあります。公式の見積もりツールで試算し、余裕を持たせた上限を先に決めてから開放するのが安全です。
Q. 特定の人だけに使わせるにはどうすればよいですか?
対象者をEntraのセキュリティグループにまとめ、そのグループだけを範囲にした支出ポリシーでCoworkを選びます。「全ユーザーに1クレジット」のようなポリシーでCoworkを選ぶと、上限が低くても全員が使える状態になります。使わせたくない人は、上限を下げるのではなくポリシーの範囲から外してください。
Q. PurviewのDLPは効きますか?
PurviewのCowork向けドキュメントでは、DLPは対応済みの機能として載っています。ただしMicrosoftの10月の更新情報ではパブリックプレビューとされているため、DLPを必須条件にしている場合は、自社テナントでの提供状況を確かめてから判断してください。データ分類とコンプライアンスマネージャーは未対応のままです。
Q. 日本語で使えますか?
日本語のサポートページや日本語のMicrosoft Learnが用意されていて、国内企業の活用事例も報じられています。ただし、Coworkの対応言語の正式な一覧は公式に示されていません。本格的に運用する前に、実際のテナントで動きを確かめることをおすすめします。
Q. Coworkが勝手にメールを送ってしまうことはありますか?
送信・投稿・編集など影響のある操作は、実行前に承認を求める設計です。中〜高リスクの操作にはリスクの目安も表示されます。ただし「同じ種類の操作は確認しない」設定を広く使うと承認を通らずに実行される範囲が広がるため、宛先や操作の種類を絞って使うのが安全です。
Q. Microsoft 365 E7(Frontier Suite)に切り替えればCoworkが安くなりますか?
E7はE5・Microsoft 365 Copilot・Entra Suite・Agent 365をまとめたスイート($99/ユーザー/月、2026年5月1日GA)で、ライセンスの前提は満たせます。ただしCoworkを動かした分はE7でも別にCopilot Creditsを消費します。「E7にすればCoworkが使い放題」にはなりません。
Q. Claude Coworkとどちらを選ぶべきですか?
Microsoft 365を業務の土台にしていて、管理者の統制と監査ログを効かせたいならCopilot Coworkが合います。Microsoft 365中心ではない環境や、手元のファイル・ブラウザを直接操作させたい場合はClaude Coworkが候補です。名前が似ているだけで、提供元も課金の仕組みも違います。
このツールを自社のシステムや業務にどう組み込むか、ご提案します
この記事の著者

AI革命
編集部
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