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OpenAI DevDay 2026とは?9月29日開催の発表まとめ|dots・GPT-6.1 Sol・Pro 500と過去の傾向・参加方法【2026年最新】

公開日: 2026/09/30
OpenAI DevDay 2026とは?9月29日開催の発表まとめ|dots・GPT-6.1 Sol・Pro 500と過去の傾向・参加方法【2026年最新】

この記事のポイント

OpenAI DevDay 2026は2026年9月29日にサンフランシスコで開かれたOpenAIの開発者向けカンファレンスです。常時稼働エージェント「dots」、新モデル「GPT-6.1 Sol」、月500ドルの「Pro 500」など主な発表と日本での提供状況、過去のDevDayとの比較、DevDay Exchange東京の参加方法を整理します。

OpenAI DevDay 2026は、2026年9月29日(現地時間)にサンフランシスコのFort Masonで開かれた、OpenAIの年次開発者カンファレンスです。公式は「過去最大」とし、24時間動き続けるAIエージェント「dots」、Astraに近い性能を5分の1の価格で使える「GPT-6.1 Sol」、月500ドルの新プラン「ChatGPT Pro 500」など、20件以上の発表がありました。

発表は対象プランや提供地域によって、日本の利用者に関係するかどうかが大きく分かれます。ChatGPTの有料プランを使っている人、OpenAI APIで開発している人、社内でAIエージェントの導入を検討している情報システム部門の担当者は、まず次の3点を押さえておくと全体像をつかみやすくなります。

DevDay 2026で押さえておきたい3点

  • 目玉はdots:GPT-6 Astraを使い、専用のクラウド上のコンピュータで目標に向けて24時間動くエージェント。現時点ではProとBusiness Premiumが対象で、日本が提供地域に入るかは公式で明示されていません
  • 開発者はGPT-6.1 Solの検証が先:入力100万トークンあたり2ドル、コンテキストは約105万トークン。コスト重視のエージェント開発では有力な候補です
  • Pro 200の既存契約者は10月29日が節目:新規のPro 200は利用量がPlusの10倍(従来は20倍)に下がり、既存契約者も10月29日以降は新しい水準に移ります

OpenAI DevDay 2026とは|開催概要と日本時間

DevDay 2026の開催地サンフランシスコの夕暮れの街並み

DevDayは、OpenAIが毎年開く開発者向けカンファレンスで、2026年が4回目です。対面参加は招待制でしたが、基調講演は無料でライブ配信され、アーカイブも公開されています。

項目

内容

開催日

2026年9月29日(火)現地時間

会場

サンフランシスコ・Fort Mason

基調講演

10:00〜(太平洋時間)。登壇はSam Altman氏

日本時間

9月30日(水)午前2時から基調講演

対象

エンジニア、技術系の創業者、研究者、技術リーダー

参加費

650ドル(招待制。申込は締切済み、チケットは譲渡不可)

配信

基調講演は無料ライブ配信。そのほかのセッションは録画を後日openai.comで公開

発表数

公式発表で20件以上

当日のタイムテーブルは、8:00の朝食から始まり、10:00に基調講演、11:15〜15:30にブレイクアウトセッション、16:00にクロージング、16:45〜19:00にレセプションという構成でした(いずれも太平洋時間)。参加費や旅費・宿泊費を補助する奨学枠も、数は少ないながら用意されていました。

開催情報の原文はDevDay 2026 公式サイトで確認できます。

DevDay 2026の主な発表一覧

発表は「ChatGPTの新しいエージェント」「新モデルと高速化」「開発者向けAPI」「Codex」「ChatGPTの協働機能」「料金プラン」の6分野に分かれます。いずれも「AIにタスクを任せ続ける」ための機能が中心です。

発表

どんなものか

対象

提供状況(9月30日時点)

日本で使えるか

dots

24時間動く常時稼働のAIエージェント

Pro、Business Premium(Enterprise・Edu・Healthcareはベータ)

対象市場から順次提供

公式では未明示

GPT-6.1 Sol

Astraに近い性能を5分の1の価格で出す新モデル

API、ChatGPT Work・Codex(Plus以上)

提供開始

APIは利用可

Ultrafast

APIで最速のサービスティア。Codexで最大8倍、APIで最大6倍速い

API(GPT-6 Astra)、Pro 500、Enterprise

Astraで一般提供

米国・グローバル処理のみ(地域エンドポイント非対応)

Agents API

セッション管理や障害復旧をOpenAIが担うマネージド型のエージェント実行環境

API

パブリックベータ

地域制限の公式記載なし(ベータ)

Decisions API

GPT-6 Lunaで、決めた選択肢から即座に答えを返す分類用API

API

限定プレビュー

プレビュー参加者のみ

Plugin Extensions

サイドバーやパネルを持つ、ChatGPTに組み込めるアプリ

開発者

提供開始

開発は可能

Sign in with ChatGPT

他社のアプリでChatGPTの利用枠を使えるログイン機能

Plus / Pro

16社で開始

各アプリの対応による

ChatGPT Space / Pages

チームとエージェントが文脈を共有する場と、共同編集ドキュメント

ChatGPT(チーム利用)

順次提供

未明示

Codex Cloud / Security Cloud

PCを閉じてもタスクを続けるクラウド実行と、脆弱性スキャン

Plus以上(Security CloudはPro・Business・Enterprise・Edu)

提供開始

利用可

OpenAI Private Intelligence

データを保持せずに安全チェックする企業向けの仕組み

企業

Private Inferenceは2026年秋にプレビュー予定

未明示

ChatGPT Pro 500

月500ドルの最上位の個人プラン

個人

提供開始

料金体系はヘルプで確認

このほか、APIの最初のトークンが返るまでの時間を45%短縮したこと、ツール呼び出しやワークフローを30%以上速くしたこと、ChatGPTの利用制限を全世界でリセットしたことも発表されました。利用制限のリセットについてはChatGPTのAstra利用制限リセットの解説で整理しています。

dots|24時間動き続けるAIエージェント

dotsは、ChatGPTの中で目標を渡しておくと、ユーザーが操作していない間も動き続けるAIエージェントです。今回のDevDayで最も大きな発表で、「AIに質問する」から「AIに仕事を任せておく」への転換を示しています。

dotsでできること

公式の説明によると、dotsはGPT-6 Astraを搭載し、エージェントごとにブラウザを含む専用のクラウド上のコンピュータを持ちます。フィードバックから学びながら、24時間365日、ユーザーの目標に向かって作業を進めます。

  • アプリ連携:プラグインで4,000以上のアプリとつながる
  • 呼び出し方:ChatGPT(Web・デスクトップ・モバイル)、Slack、Microsoft Teams。音声通話にも対応し、テキストメッセージ(SMS)は近日対応予定
  • 組織向け:組織ごとの役割を持つ「Specialist dots」をEnterprise向けにプレビュー。Microsoft Agent 365との統合も予定されています

たとえば「競合3社の価格ページを毎朝確認し、変更があればSlackで知らせる」「問い合わせ内容を分類し、定型の返信案を作っておく」といった、繰り返しの多い仕事が向いています。これまでのChatGPTのワークスペースエージェントは依頼のたびに動かす使い方が中心でしたが、dotsは常に待機している点が違います。

対象プランと料金

dotsは、対象市場のProとBusiness Premiumのユーザーに順次提供されています。1体目はプランに追加料金なしで含まれ、公式は「利用量を消費しない」としています。ただし、dotsがCodexやChatGPT Workを使って追加で作業した分は、プランの上限にカウントされると報じられています。

Enterprise・Edu・Healthcareはベータ扱いで、初期状態はオフです。管理者が有効にしない限り使えません。PlusとFreeは対象外です。

日本で使えるか

現時点では、日本が「対象市場」に含まれるかは公式に明示されていません。 確認できているのは、Proユーザー向けのdotsがEEA(欧州経済領域)・スイス・英国では提供対象外という点です。日本のProユーザーは、ChatGPTの画面に表示されるか、公式ヘルプセンターで最新の提供地域を確認してください。

安全の仕組み

dotsには、独断で進めてよい操作と承認が必要な操作を分ける組み込みのルールがあります。そのうえで、ユーザーが次の2つで管理できます。

  • Custom Rules:操作ごとに「許可」「承認必須」「禁止」を設定できる。組み込みの安全要件は常に優先して適用される
  • Activity View:バックグラウンドで進む作業も含めて進み具合を確認し、途中で方針を変えられる

同じ方向の製品としては、Meta MuseやSpaceXAIのGrok Botがあり、海外メディアはdotsを「OpenAI版のMuse」と位置づけています。

GPT-6.1 SolとUltrafast|API料金と性能

OpenAI API Platformドキュメントの公式イメージ

出典: OpenAI API Platform ドキュメント

GPT-6.1 Solは「コストを抑えたいがAstraに近い性能がほしい」開発者向けの新モデルで、Ultrafastは「料金が上がっても速さを取りたい」用途向けのサービスティアです。目的が逆なので、分けて考えるとわかりやすくなります。

GPT-6.1 Solの仕様と料金

GPT-6.1 Solは、GPT-6 Solを大きく改良したモデルです。OpenAIは、エージェント型のコーディング、コンピュータ操作、専門業務で「Astraに近い性能を、Astraの標準価格の5分の1で」出せるとしています。

項目

GPT-6.1 Sol

モデルID

gpt-6.1-sol

コンテキスト

約105万トークン(最大入力は約92.2万)

最大出力

12.8万トークン

知識カットオフ

2026年4月30日

入力 / 出力

テキスト・画像を入力、テキストを出力(音声・動画は非対応)

入力料金

100万トークンあたり2ドル

キャッシュ入力

100万トークンあたり0.10ドル(通常入力より95%安い)

出力料金

100万トークンあたり10ドル

処理オプション

Fastは標準の2倍、Batch・Flexは50%安い、地域処理は10%上乗せ

reasoning effort

low / medium(既定)/ high / xhigh / max

対応エンドポイント

Chat Completions、Responses、Batch(Realtime・Assistants・ファインチューニングは非対応)

使えるツール

Web検索、ファイル検索、画像生成、Code Interpreter、hosted shell、コンピュータ操作、MCP、tool search

出典:OpenAI公式 GPT-6.1 Solモデルページ

ChatGPTでは、Plus・Pro・Business・Enterprise・EduのChatGPT WorkとCodexで使えます。現時点では、通常のチャット画面のモデルとしては提供されていないと報じられています。

性能についてOpenAIは、コーディング評価のDeepSWE v1.1でAstraと同等(コストは約5分の1)、業務自動化の評価AutomationBenchでClaude Opus 5.5を2.2ポイント上回った(コストは約3分の1)という数値を出しています。いずれもOpenAIの発表値なので、自社のタスクで検証してから切り替えるのが安全です。

また、10月に予定されていたGPT-6.1 Astraは、安全性テストを通過できずリリースが中止されたと報じられています。GPT-6.1 Solは、その穴を埋める位置づけと見る海外メディアもあります。

Ultrafast|速さと引き換えに料金が上がる

Ultrafastは、OpenAI APIで最も速いサービスティアです。トークンの生成速度は、Codexで最大8倍、APIで最大6倍になるとされています。

  • 対応モデル:GPT-6 Astraで一般提供。Solへの対応は今後の予定
  • 使い方:APIで model: "gpt-6-astra" と service_tier: "ultrafast" を指定する
  • データの処理地域:米国とグローバル処理のみ。EUなど米国以外の地域エンドポイントには対応していません
  • ChatGPT側:個人プランではPro 500だけ。ほかにEnterpriseで使えます
  • 料金:公式ガイドは「Standardより高い」としています。海外メディアはStandardの約6倍と報じていますが、公式の料金表で確認してから見積もってください

出典:OpenAI公式 Ultrafastガイド

データの保存・処理地域を日本国内や特定地域に限定したい企業では、Ultrafastは選べない点に注意が必要です。

開発者向けの発表|Agents API・Decisions API・Plugin Extensions・Sign in with ChatGPT

OpenAIのマルチエージェント開発フレームワークopenai-agents-pythonのGitHubリポジトリ

出典: openai/openai-agents-python(GitHub)

開発者向けの発表は「エージェントを動かす基盤をOpenAIが持つ」方向でそろっています。自前でエージェントの実行環境を組んでいたチームほど影響が大きい内容です。

Agents API

Agents APIは、マネージド型のエージェント実行環境です。セッションの管理、複数処理の組み立て、コンテキストの圧縮、障害からの復旧をOpenAIが担い、開発者はツールと環境を定義するだけで済みます。

  • OpenAIがホストするブラウザでのコンピュータ操作
  • MCPサーバーへの接続
  • 並列で動くサブエージェント
  • 永続的なセッション状態

現時点ではパブリックベータです。料金は「プラットフォーム利用料はなく、モデルのトークン・ツール・サンドボックスの実費」と紹介する二次情報がありますが、公式の料金ページで確認してください。あわせて、Amazon Bedrock Managed AgentsでOpenAI搭載のエージェントをAWS内で動かせる連携も発表されました。AWSとの関係はOpenAIとAWSの提携の解説で整理しています。

Decisions API

Decisions APIは、GPT-6 Lunaを使い、あらかじめ決めた選択肢の中から即座に答えを返す分類・ルーティング用のAPIです。問い合わせの振り分けや、どのエージェントに処理を渡すかの判定に向いています。現時点では限定プレビューで、国内の速報では「OpenAI版のJev」とも表現されています。

Plugin Extensions・MCP Events

Plugin Extensionsは、サイドバー、インタラクティブなパネル、ファイルビューアを持ち、ChatGPTの画面になじむアプリを作れる仕組みです。基調講演ではFigmaとAdobeがデモを披露しました。プラグインの審査状況を追える機能や、会話の中でプラグインをおすすめする機能も加わっています。

あわせて、接続したアプリでの出来事をきっかけに自動化を起動する「MCP Events」、Sitesとプラグインを1ページにまとめて公開できる「Shareable Profiles」も発表されました。

Sign in with ChatGPT

Sign in with ChatGPTは、他社のアプリやサイトにChatGPTアカウントでログインし、Plus / Proの利用枠をその製品の中で使える仕組みです。対象になるOpenAIの利用分は、自分のプランの上限にカウントされます。ローンチパートナーは16社で、Cognition(Devin)、Notion、Vercel、OpenClawなどが含まれます。

アプリ開発者にとっては、ユーザーにAPIキーを発行してもらわなくても、ChatGPTの契約を使ってAI機能を提供できる点が大きな変化です。

CodexとChatGPT Space|仕事の進め方で変わること

OpenAIのコーディングエージェントCodexのGitHubリポジトリ

出典: openai/codex(GitHub)

Codexはクラウドで動き続ける方向に、ChatGPTはチームとエージェントが同じ場所で働く方向に強化されました。

Codexの強化点

機能

内容

対象

Codex Cloud

ノートPCを閉じていてもタスクを続け、デバイスをまたいで使える

Plus・Pro・Business・Healthcare・Education・Enterprise

CLIの改善

双方向の音声、/agents ビュー、セッション再開、worktreeを使った作業

Codex利用者

Code Review

変更のサマリーと差分表示、変更への質問。GitHubのPRやGitLabのMRを自動でレビュー

Codex利用者

Codex Security Cloud

脆弱性のスキャンと調査、重複の除去、修正案の作成、定期スキャン

Pro・Business・Enterprise・Edu

Codex Security Cloudは、以前発表されたセキュリティ機能の延長にあります。背景はOpenAI Daybreakの解説を参照してください。Codexの利用上限の考え方はCodexの利用制限まとめで整理しています。

ChatGPT Spaceと協働機能

  • ChatGPT Space:チームとエージェントがファイルやプロジェクトの文脈を共有する場
  • Pages:人とdotsが一緒に編集するドキュメント。グラフやインタラクティブな要素を入れられる
  • Collaborative Slides:数週間以内に提供予定。PowerPointやGoogleスライドに書き出せる
  • Teams / Team Tasks:共有の作業や定期タスクをメンバーとエージェントに割り当てる
  • SlackとMicrosoft Teamsで @ChatGPT:普段のチャットツールから呼び出せる
  • Meetingsプラグイン:議事録とアクションアイテムを作成。macOS版のベータで、Pro・Business向け

料金プランの変更|Pro 500の新設とPro 200の利用量変更

DevDay 2026では、ChatGPT Proが3段階になり、新規契約のPro 200の利用量は下がりました。既存のPro 200契約者にとっては実質的な値上げに近い変更です。

プラン

月額

利用量(Codex / Work、Plus比)

GPT-6 Pro

Ultrafast

dots

Plus

ChatGPT料金の解説を参照

1倍

−

×

×

Pro 100

100ドル

5倍

公式記載なし(要確認)

×

公式は「Pro」とのみ表記(要確認)

Pro 200(新規契約)

200ドル

10倍(以前は20倍)

週100メッセージ

×

○

Pro 200(既存契約者)

200ドル

10月29日まで20倍を維持

週200メッセージ

×

○

Pro 500(新設)

500ドル

25倍

公式記載なし(要確認)

○

○

出典:OpenAIヘルプ「About ChatGPT Pro tiers」、Engadget、BGRの報道をもとに作成。最新の条件は公式ヘルプセンターで確認してください。

とくに影響が大きいのは、Pro 200の扱いとUltrafastの提供範囲です。

  • Pro 200の新規受付が再開:9月に停止していた新規受付が再開されました。停止時の経緯はChatGPT Pro新規受付停止の解説にまとめています
  • 既存契約者の据え置き条件:対象時点でPro 200が有効(またはその7日前以内に有効)で、契約が続いている場合、10月29日までは従来の利用量が維持されます。10月29日以降は新しい水準に移ります
  • Ultrafastを使えるのはPro 500だけ:個人プランで速さを重視するならPro 500が唯一の選択肢です

Pro 200を使っていてCodexの上限にいつも届いている人は、10月29日までに利用状況を見直し、Pro 500に上げるか、使い方を調整するかを決めておくとよいでしょう。

過去のDevDayとの比較|発表の傾向から見えるOpenAIの方向性

2023年からの4回を並べると、「コストを下げる」「エージェント基盤を育てる」「ChatGPTを入り口にする」という3つの流れが毎年続いています。2026年はそのうえで、消費者向けのプラン変更まで踏み込んだ点が違います。

回

開催日・会場

主な発表

特徴

2023(第1回)

2023年11月6日・サンフランシスコ

GPT-4 Turbo(12.8万トークン、入力3分の1・出力2分の1に値下げ)、GPTs、Assistants API

新モデルと値下げ、ChatGPTのカスタマイズ

2024

2024年10月1日・サンフランシスコ(ロンドン・シンガポールでも開催)

Realtime API、プロンプトキャッシュ(50%オフ)、Vision ファインチューニング、モデル蒸留

派手な新モデルはなく、開発者のコスト削減と機能強化に集中

2025

2025年10月6日・サンフランシスコ

Apps SDK(MCPベース)、AgentKit・ChatKit、Sora 2 API、GPT-5 ProのAPI提供、Codexの一般提供

ChatGPTをアプリの入り口にし、エージェントを作る道具をそろえる

2026

2026年9月29日・サンフランシスコ Fort Mason

dots、GPT-6.1 Sol、Ultrafast、Pro 500、Agents API、Plugin Extensions、Sign in with ChatGPT

「エージェントを作る」から「エージェントに任せ続ける」へ

毎年続いている3つの流れ

  1. コスト効率の改善:2023年のGPT-4 Turboの値下げ、2024年のプロンプトキャッシュ、2026年のGPT-6.1 Sol(Astraの5分の1、キャッシュ入力は95%オフ)と、毎回「同じ性能を安く」が発表されています
  2. エージェント基盤の段階的な進化:Assistants API(2023)→ AgentKit(2025)→ Agents APIとdots(2026)と、開発者が組み立てる部分が少しずつOpenAI側に移っています
  3. ChatGPTのエコシステム化:GPTs(2023)→ Apps SDK(2025)→ Plugin ExtensionsとSign in with ChatGPT(2026)と、ChatGPTを他社アプリの入り口にする流れが続いています

2024年のRealtime APIから続く音声分野の流れは、gpt-realtime-2の解説で追えます。

2026年に変わった点

これまでのDevDayは10〜11月の開催でしたが、2026年は9月下旬に前倒しされました。また、目玉がdotsとChatGPT Proの料金変更という「一般ユーザー向け」の内容になり、開発者のためのイベントから、OpenAI全体の発表会に近づいています。来年のDevDayを予想するうえでも、「新モデル+値下げ+エージェント基盤」の3点セットに、ChatGPTのプラン変更が加わる可能性は意識しておくとよいでしょう。

セキュリティと導入時の注意点

常時稼働のエージェントは便利な反面、「目を離している間に何をしたか」が見えにくくなります。業務で使う場合は、権限の範囲と承認ルールを先に決めてから有効にするのが基本です。

DevDay 2026は、自律型のAIエージェントがセキュリティを突破した騒動の直後に開かれました(Engadget)。経緯はOpenAIとHugging Faceの侵害に関する解説や、長時間動くエージェントの安全性を扱ったOpenAIの長期タスクの安全性に関する解説で確認できます。さらに、dotsが搭載するAstraの次のバージョン(GPT-6.1 Astra)は安全性テストを通過できずに中止されたと報じられています。こうした流れを踏まえると、企業での導入時は次の点を確認しておくべきです。

  • アプリ連携の権限:dotsが4,000以上のアプリに接続できるぶん、どのアプリに書き込み権限を渡すかを絞る
  • Custom Rulesの設計:送金、外部へのメール送信、ファイル削除などは「承認必須」か「禁止」にする
  • Activity Viewの確認:定期的に作業の記録を見て、意図しない動きがないか確認する
  • データの扱い:データ保持なし(ZDR)が必要なら、Private Safety Processingの解説にある仕組みと、2026年秋に予定されているPrivate Inferenceのプレビューを確認する
  • データの処理地域:Ultrafastは米国とグローバル処理のみ。地域を限定したい場合は使わない

公式ヘルプセンターには「Dots privacy, security, and safety FAQs」も公開されています。導入前に一読しておくと、判断材料がそろいます。

日本から見る・参加する方法|アーカイブとDevDay Exchange東京

サンフランシスコの本会場の申込はすでに終わっていますが、日本からは基調講演のアーカイブと、10月20日に東京で開かれる「DevDay Exchange」で情報を得られます。

基調講演とセッションの視聴

  • 基調講演:日本時間9月30日午前2時からライブ配信され、アーカイブも公開されています
  • ブレイクアウトセッション:録画が後日openai.comで公開される予定です

DevDay Exchange 2026(地域版イベント)

DevDay Exchangeは、DevDayの内容を各地域で共有する地域版のイベントです。OpenAIのチームによる技術セッション、開発者のプロジェクト紹介、ハンズオン、交流会で構成されます。開始は各都市とも現地時間14:00です。

都市

開催日

ベンガルール

10月16日

東京

10月20日

ソウル

10月22日

ベルリン

10月26日

パリ

10月28日

ロンドン

11月3日

サンパウロ

11月6日

メキシコシティ

11月10日

参加方法

  1. DevDay Exchange 2026 公式ページの申込ポータルから応募する
  2. OpenAI側で応募内容が審査される(9月30日時点では「応募を審査中」と表示)
  3. 承認されると、会場と詳しいプログラムが通知される

9月30日時点で、東京会場の場所、参加費、申込締切は公式ページに記載されていません。関心がある場合は早めに応募し、承認の連絡を待つのが確実です。

こんな人は今すぐチェック / 急がなくてよい人

DevDay 2026の発表は、立場によって関係の深さが大きく変わります。自分に関係する部分だけ先に確認すれば十分です。

今すぐチェックしたほうがよい人

立場

確認すべき発表

理由

Pro 200の既存契約者

料金プランの変更

10月29日以降に利用量が変わる

Codexを毎日使うエンジニア

Codex Cloud、GPT-6.1 Sol、Pro 500

実行環境とモデル、上限の選び方が変わる

OpenAI APIで開発しているチーム

GPT-6.1 Sol、Agents API、Ultrafast

コストと実行基盤の見直し候補になる

ChatGPTと連携するアプリの開発者

Plugin Extensions、Sign in with ChatGPT

ChatGPTの中での配布や課金の方法が広がる

企業の情シス・AI推進担当

dots、Specialist dots、Private Intelligence

権限設計とデータの扱いを先に決める必要がある

急がなくてよい人

  • 無料プランやPlusで日常的にチャットを使うだけの人:dotsやUltrafastは対象外で、目に見える変化は限られます。ChatGPT Workや利用制限のリセットを確認する程度で十分です
  • EU・英国のデータ規制に従う必要がある企業:dots(Pro)やUltrafastは地域面の制約があるため、提供範囲が広がるのを待つほうが現実的です
  • 安定版だけを使いたい開発チーム:Agents APIはパブリックベータ、Decisions APIは限定プレビューです。本番環境に入れるのは一般提供を待ってからでも遅くありません

ChatGPT全体の機能やプランの位置づけから確認したい人は、ChatGPTとはもあわせて読むと理解しやすくなります。

よくある質問

Q. DevDay 2026の基調講演は今からでも見られますか?

見られます。基調講演は無料でライブ配信され、アーカイブが公開されています。ブレイクアウトセッションは後日openai.comで録画が公開される予定です。英語での配信なので、YouTubeの自動字幕や翻訳機能を使うと追いやすくなります。

Q. Plusユーザーに関係する発表はありますか?

あります。ChatGPT WorkとCodexでGPT-6.1 Solを使えるようになったこと、Codex Cloudが使えること、Sign in with ChatGPTで対応アプリにPlusの利用枠を使えることが主な変化です。dots、Ultrafast、Meetingsプラグインは対象外です。

Q. GPT-6.1 Sol、GPT-6 Sol、GPT-6 Astraはどれを使えばよいですか?

コストと性能のバランスを取りたいエージェント開発なら、まずGPT-6.1 Solを試すのが現実的です。最高性能が必要な難しいタスクや、Ultrafastで速さが必要な場合はGPT-6 Astraが候補になります。Astraの性能や推論の設定はGPT-6 Astraのreasoning effort設定やGPT-6 AstraとFable 5.1の比較が参考になります。

Q. GPT-6.1 Astraはなぜ出なかったのですか?

報道によると、10月に予定されていたGPT-6.1 Astraは安全性テストを通過できず、リリースが中止されました。OpenAIの公式な詳細説明は、9月30日時点では確認できていません。

Q. DevDayの日本開催はありますか?

本会場のDevDayはサンフランシスコのみですが、地域版の「DevDay Exchange」が2026年10月20日に東京で開かれます。公式ページから応募し、審査に通ると会場とプログラムが通知されます。

Q. dotsは他社のエージェントと何が違いますか?

大きな違いは、ChatGPTの中で動き、Slack・Teams・音声通話から呼び出せる点と、Custom Rulesで操作ごとに許可・承認・禁止を細かく決められる点です。自分のPCで動かすオープンソース型のエージェントとの違いは、AIエージェントとはで整理しています。

まとめ

OpenAI DevDay 2026は、2026年9月29日にサンフランシスコで開かれ、20件以上の発表がありました。

  • dots:GPT-6 Astraで24時間動くエージェント。ProとBusiness Premiumが対象で、日本での提供は公式で要確認
  • GPT-6.1 Sol:入力2ドル/出力10ドル(100万トークンあたり)で、Astraに近い性能を狙える新モデル
  • Ultrafast:Astraで最大6倍(Codexでは最大8倍)速いティア。料金は高く、処理地域は米国・グローバルのみ
  • 料金プラン:Pro 500(月500ドル)が新設され、新規のPro 200はPlusの10倍に。既存契約者は10月29日が節目
  • 参加方法:基調講演はアーカイブで視聴でき、10月20日のDevDay Exchange東京は公式ページから応募する

過去のDevDayから続く「コストを下げる」「エージェント基盤を育てる」「ChatGPTを入り口にする」という流れは、2026年も変わっていません。自分の立場に関係する発表から確認し、Pro 200の契約者は10月29日までにプランを見直しておきましょう。

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