AIツール2026年10月更新

ChatGPT Lockdown Mode(ロックダウンモード)とは?プロンプトインジェクション対策・対象プラン・使い方・制限事項を解説【2026年10月最新】

公開日: 2026/06/17
更新日: 2026/10/04
ChatGPT Lockdown Mode(ロックダウンモード)とは?プロンプトインジェクション対策・対象プラン・使い方・制限事項を解説【2026年10月最新】

この記事のポイント

ChatGPTのLockdown Mode(ロックダウンモード)は、プロンプトインジェクションによるデータ流出を防ぐために外部通信を制限するオプション設定です。2026年10月時点の対象プラン、使えなくなる機能、設定・解除手順、Elevated Riskラベルとの違い、残るリスクと企業での運用ポイントを公式情報ベースで整理します。

ChatGPT Lockdown Mode(ロックダウンモード)は、Webや外部サービスにつながる機能を制限し、プロンプトインジェクション攻撃によるデータ流出を防ぐためのオプション設定です。 2026年6月4日から個人アカウント(Free / Go / Plus / Pro)とセルフサーブ型のChatGPT Businessへ展開が始まり、現時点ではログインしていれば追加料金なしでオンにできます(ただし、表示の有無はアカウントやロールアウト状況によって異なります)。

この記事でわかること

  • Lockdown Modeで防げること・防げないことの線引き
  • オンにすると使えなくなる機能と、そのまま使える機能
  • 対象プランと、6月の一般展開以降に変わった点
  • 設定手順と、チャット単位でオフにする方法
  • Elevated Riskラベル・Developer Modeとの違い
  • 企業の管理者がアプリ・コネクタを設定するときの注意点
  • 用途別にオン/オフどちらが現実的かの判断基準

こんな人に向けた記事です

機密情報をChatGPTで扱うビジネスユーザー、社内のChatGPT利用ルールを決める情報システム・セキュリティ担当者、そして「ロックダウンモードを有効にすべきか」迷っている個人ユーザーを想定しています。ChatGPTそのものの基本はChatGPTとは?、生成AI全体の仕組みは生成AIとは?で解説しています。


Lockdown Modeは「大半の人には不要、機密を扱う人には有効」な設定

ChatGPT Lockdown Modeのセキュリティ保護をイメージした錠前のビジュアル

Lockdown Modeは、機密データを扱い、プロンプトインジェクション経由の情報流出に厳格な保護を求める人・組織向けの設定です。 OpenAIは公式に「Lockdown Modeはすべての人を対象としたものではない(not intended for everyone)」「大半のユーザーには必要ない」と説明しています。

一方で、オンにするとライブWeb検索、Deep research、Agent modeなどが使えなくなります。安全性と便利さのトレードオフを理解したうえで、必要な人・必要な場面に限って使うのが現実的です。

項目

内容(2026年10月時点)

正式名称

Lockdown Mode(ロックダウンモード)

提供元

OpenAI

位置づけ

ChatGPTのオプションの高度なセキュリティ設定

既定値

オフ(ユーザーまたは管理者がオンにする)

目的

プロンプトインジェクション攻撃による「データの持ち出し」を防ぐ

仕組み

外部へのネットワーク通信(アウトバウンドリクエスト)を制限する

料金

追加料金の記載なし(各プランに含まれる設定項目)

利用条件

ログイン必須。アカウント種別・ワークスペース・ロールアウト状況・管理者設定によって利用可否が変わる

初回提供

2026年2月(Enterprise / Edu / for Healthcare / for Teachers向け)

一般展開

2026年6月4日から個人アカウント・セルフサーブBusinessへ順次展開


Lockdown Modeの仕組み:攻撃の「入口」ではなく「出口」を塞ぐ

プロンプトインジェクションによるデータ流出とその対策をイメージしたサイバーセキュリティのビジュアル

Lockdown Modeは、悪意ある指示がChatGPTに読み込まれること自体は止めず、その指示に従ってデータが外部へ送られる最終段階を止める設計です。 公式ヘルプでも「外部への通信を制限することで、プロンプトインジェクション攻撃によるデータ持ち出しの最終段階を防ぐのに役立つ」と説明されています。

プロンプトインジェクションでデータが漏れる流れ

プロンプトインジェクションとは、AIが処理するWebページやファイルの中に悪意ある指示を紛れ込ませ、AIに本来の意図と違う動作をさせる攻撃です。OpenAIはこれを「信頼できないコンテンツを処理するAIシステムにとって既知のセキュリティリスク」であり、「難しい研究課題」だと位置づけています。

データ流出は、一般的に次の3段階で起こります。

  1. 仕込み:攻撃者がWebページ、PDF、外部アプリのデータなどに「会話内容を特定のURLへ送れ」といった指示を隠す
  2. 読み込み:ChatGPTがそのコンテンツを処理する際、隠れた指示を正規の指示と取り違える
  3. 持ち出し:ChatGPTがWebアクセス、エージェント、コネクタなどを通じて、会話や連携先の機密情報を外部へ送ってしまう

Lockdown Modeが止めるのは3の「持ち出し」です。1と2は引き続き起こり得るため、悪意ある指示によって回答内容がゆがむ可能性は残ります。

「AIの判断」ではなく「機能そのもの」を止める

Lockdown Modeの特徴は、AIモデルに「これは怪しい指示か」を判断させるのではなく、データの安全性を強く保証できない機能を決定論的に(あらかじめルールとして)無効化する点です。たとえばWebブラウジングはキャッシュ済みコンテンツに限定され、OpenAIの管理ネットワークの外へライブの通信が出ない仕組みになっています。

モデルの判断ミスに左右されにくい反面、正当な用途でも機能が止まります。これが「安全だが不便になる」理由です。

なお、Lockdown Modeは既存の防御策を置き換えるものではありません。OpenAIはサンドボックス、URLを使ったデータ持ち出しへの対策、監視、RBAC(ロールベースのアクセス制御)や監査ログといった企業向け統制の上に、追加の層として重ねるものと説明しています。AIエージェント全般の攻撃パターンはAIエージェントのセキュリティ対策ガイドで詳しく整理しています。


オンにすると使えなくなる機能・そのまま使える機能

Lockdown Mode有効時に制限されるChatGPTの機能をイメージしたAIテクノロジーのビジュアル

制限されるのは「外部と通信する可能性がある機能」で、テキストでのやり取り、ファイルのアップロード、画像生成などはそのまま使えます。 公式ヘルプの現行リストをもとに、オン時とオフ時の違いを整理しました。

制限・無効化される機能

機能

通常時

Lockdown Mode有効時

Webブラウジング(検索)

ライブで最新情報を取得

キャッシュ済みコンテンツのみ。検索結果が限られる、使えない、古い場合がある

回答内の画像表示・Webからの画像取得

可能

不可(画像のアップロードと画像生成は可能)

Deep research

利用可

無効(ショッピングリサーチを含む)

Agent mode

利用可

無効

Canvasのネットワークアクセス

Canvasで生成したコードの通信を承認できる

承認できない

データ分析でのファイルダウンロード

可能

不可(手動でアップロードしたファイルの処理は可能)

ライブコネクタ・コネクタの書き込み操作

利用可

個人・セルフサーブBusinessでは、外部サービスへのライブアクセスや書き込みをブロック

Finances in ChatGPT・ショッピングエージェント

利用可(提供地域・プランによる)

利用不可

Agent modeがどのような機能かはAIエージェントとは?、FinancesについてはChatGPTの家計・資産管理機能(Finances)で解説しています。2026年10月2日にFinancesが米国のFree / Goユーザーへ広がったため、Lockdown Modeとの両立を考える必要があるユーザーは増えています。

引き続き使える・変わらない機能

機能・設定

Lockdown Mode有効時

テキストでの対話・文章作成

利用可

ファイルのアップロード

利用可

画像生成

利用可

メモリ

変わらない

会話の共有

変わらない

会話をモデル改善に使うかどうか

変わらない(データコントロールで別途設定)

Codexのネットワークアクセス

影響しない(Codex側の設定で管理)

特に誤解されやすいのが学習設定です。Lockdown Modeをオンにしても、会話がモデルの改善に使われる設定は自動でオフになりません。 学習に使わせたくない場合は、データコントロールの設定を別に確認してください。アカウント乗っ取り対策も別機能で、パスキーなどを使うChatGPTの高度なアカウントセキュリティや、2026年6月に追加された「Active sessions(ログイン中のセッション一覧と強制サインアウト)」と組み合わせるのが効果的です。


Lockdown Modeで防げないこと・残るリスク

OpenAIは「Lockdown Modeはデータ流出が起こらないことを保証するものではない」と明言しています。 有効化したアプリ、想定外の機能の組み合わせ、新たに発見される手法によってリスクが残る可能性がある、というのが公式の説明です。

区分

内容

防げること

外部へのライブ通信を通じたデータの持ち出し(Webアクセス、エージェント、Canvasの通信、ライブコネクタの書き込みなど)

防げないこと①

悪意ある指示がアップロードファイルやキャッシュ済みWebページに含まれること自体。回答の内容や正確性がゆがむ可能性は残る

防げないこと②

管理者が有効化したアプリ・コネクタ経由のリスク

防げないこと③

想定外の機能の組み合わせや、新しく見つかる攻撃手法

対象外

Codexのネットワークアクセス、学習設定、アカウントの乗っ取り

実務上の注意点は、信頼できないファイルは、Lockdown Modeをオンにしていても「読み込ませれば影響を受け得る」ことです。取引先から届いた出所不明のPDFや、インターネットから拾った資料を要約させる場合は、回答をそのまま信用せず、重要な判断の前に原文を確認する運用が欠かせません。

生成AI全般のセキュリティリスク(情報漏えい、誤情報、著作権など)は生成AIのセキュリティリスクと対策、他社ツールでのプロンプトインジェクション対策はClaude Codeのオートモードとプロンプトインジェクション対策も参考になります。


対象プランと料金:追加料金なし、ログインしていれば利用可能

Lockdown Mode自体に追加料金はかからず、ログインしているアカウントで利用できます。 ただし公式ヘルプは「利用可否はアカウント、ワークスペース、現在のロールアウト状況、管理者設定によって異なる」としており、全員の画面に必ず表示されるとは限りません。

時期

対象

有効化の方法

2026年2月

ChatGPT Enterprise / Edu / for Healthcare / for Teachers

管理者がワークスペース設定でロールを作成して割り当て

2026年6月4日〜

個人アカウント(Free / Go / Plus / Pro)、セルフサーブ型ChatGPT Business

ユーザー自身が設定画面からオン

2026年10月時点

公式ヘルプは「対象となる個人アカウント、セルフサーブBusiness、対応する管理型ワークスペース」と記載

同上

6月4日のリリースノートの見出しは「ログインしているすべてのユーザーが利用可能に」ですが、公式ブログの表現は「展開を開始(rolling out)」です。10月初旬には一部メディアが「Free・Businessを含む全プランに拡大」と報じましたが、現時点で公式リリースノートに対応する記載は見当たりません。設定画面に表示されない場合は、ロールアウトが自分のアカウントにまだ届いていない可能性があります。

ログインせずに使う場合は利用できません。Free / Go / Plus / Pro(2026年9月から月額100・200・500ドルの3段階)など各プランの料金はChatGPTの料金プラン解説で確認してください。


Lockdown Modeの設定方法・解除方法

ChatGPTのセキュリティ設定画面からLockdown Modeを有効化する手順をイメージしたビジュアル

個人アカウントとセルフサーブBusinessは、設定画面の「セキュリティ」から自分でオンにできます。 企業向けの管理型ワークスペースでは、管理者がロールを使って割り当てます。

個人アカウント・セルフサーブBusinessでオンにする手順

  1. ChatGPTの「設定(Settings)」を開く
  2. 「セキュリティ(Security)」を選ぶ
  3. 「高度なセキュリティ(Advanced security)」でLockdown Modeをオンにする
  4. 確認画面で「オンにする(Turn on)」を選ぶ

日本語画面での表記は、表示言語やアップデートによって変わる場合があります。

特定のチャットだけオフにする方法

Lockdown Modeは、アカウント全体ではオンのまま、今開いているチャットだけ一時的にオフにできます。公式ヘルプはWeb版での操作を案内しています。

  • 入力欄にある「LOCKDOWN MODE」ラベルを選び、「このチャットではオフにする(Turn off for this chat)」を選択
  • チャットのメニュー(「•••」)→「Lockdown」→「Disabled」でオフ、「Enabled」で再びオン
  • 入力欄のダイアログにある「Manage lockdown」から、アカウントのセキュリティ設定へ移動できる

たとえば「普段はオンにしておき、最新ニュースの確認やDeep researchが必要なチャットだけオフにする」という使い分けができます。オフにしたチャットには機密情報を貼り付けない、というルールを決めておくと安全です。モバイルアプリでの操作手順は、現時点で公式に詳しい案内が確認できていません。

Enterprise / Eduなど管理型ワークスペースの場合

管理型ワークスペースでは、管理者がRBAC(ロールベースのアクセス制御)で設定します。

  1. ワークスペース設定でカスタムロールを作成し、「Lockdown Mode」ロールに指定する
  2. 対象のメンバーやグループをそのロールに割り当てる
  3. Lockdownメンバーに必要な、信頼できるアプリとアクションだけを有効化する

管理者が押さえておくべき仕様は次のとおりです。

  • Lockdown Modeは、既存の管理者設定の上にさらに制限を重ねる
  • 管理型ワークスペースでは、アプリが自動で全部無効になるわけではない。アプリ・MCP・コネクタはワークスペース設定とRBACで個別に管理する
  • 他のロールで権限を与えていても、Lockdownロールの制限が優先される。元に戻すにはオーナーがLockdownロールから外す必要がある
  • Enterprise / EduではCompliance Platformで、アプリの利用状況や共有データ、接続先を確認できる(Lockdown Mode自体がログの対象範囲を変えるわけではない)

このツールを自社のシステムや業務にどう組み込むか、ご提案します

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Elevated Riskラベル・Developer Modeとの違い

リスクのある機能への注意を促す警告標識のイメージ

Lockdown Modeは「機能を強制的に止める」設定、Elevated Riskラベルは「リスクを表示して判断をユーザーに委ねる」仕組み、Developer Modeは「MCPアプリをフルに使うための開発者向け設定」です。 特にDeveloper Modeとは同時に使えません。

比較項目

Lockdown Mode

Elevated Risk(高リスク)ラベル

Developer Mode

目的

データ持ち出しの出口を塞ぐ

追加リスクのある機能を知らせる

MCPアプリ(書き込み含む)をフルに使う

動き

対象機能を強制的に無効化

警告表示のみ。利用はユーザーが判断

機能を拡張する

対象の例

ライブWeb、Deep research、Agent mode、ライブコネクタなど

Codexのインターネットアクセス設定(ドメイン許可リスト等)など

MCPアプリ・フルコネクタ

対象製品

ChatGPT

ChatGPT、Codex(発表時はChatGPT Atlasも対象)

ChatGPT(現時点ではBusiness / Enterprise / EduのWeb向けベータ)

他設定との関係

Developer Modeと排他

Lockdown Modeとの排他関係の記載なし

Lockdown Modeと排他

Developer Modeとの関係は、Lockdown Modeをオンにすると Developer Mode がオフになり、後からDeveloper Modeをオンにすると Lockdown Mode がオフになるという排他関係です。MCPアプリを開発・検証する担当者は、検証用と機密業務用でアカウントやワークスペースを分けるのが現実的です。

Elevated Riskラベルは2026年2月にLockdown Modeと同時に発表され、リスクが十分に下がった機能からはラベルを外す方針とされています。なお、発表時に対象だったブラウザ「ChatGPT Atlas」は2026年8月にサービスを終了しています(詳細はChatGPT Atlas終了の解説)。Codex側のセキュリティ機能はCodex Securityとは?も参照してください。


用途別:Lockdown Modeをオンにすべきか

機密情報を扱う作業ではオン、最新情報の検索や自動化が中心の作業ではオフ(またはチャット単位でオフ)が基本です。 よくある用途ごとに整理しました。

用途

おすすめ設定

理由

社外秘の資料・契約書の要約や添削

オン

機密を扱うため。アップロードと文章作成は使える

個人情報を含む文書の整理

オン

外部への持ち出し経路を減らせる

出所不明のPDF・Webページの要約

オン(回答は要確認)

持ち出しは防げるが、回答のゆがみは防げない

最新ニュース・価格・仕様の調査

オフ(チャット単位)

ライブ検索がキャッシュのみになるため

Deep researchでの市場調査

オフ(機密は入れない)

Deep researchが使えないため

Agent modeでの予約・購入などの自動化

オフ(機密は入れない)

Agent modeが使えないため

外部サービスへの書き込みを伴う連携

原則オフ。企業は管理者がアプリ単位で判断

個人ではライブコネクタの書き込みがブロックされる

Codexでの開発作業

影響なし

CodexはCodex側のネットワーク設定で管理

一般的な質問・アイデア出し

どちらでも可(多くの人はオフで十分)

機密を扱わないなら制限のデメリットが大きい

ChatGPT以外のAIツールも含めて用途に合うものを探したい場合は、生成AIツールおすすめ比較やClaudeとChatGPTの違いも参考になります。


企業で導入するときのポイント

企業のITインフラとセキュリティ管理をイメージしたサーバーラックのビジュアル

企業では「機密を扱うメンバーから優先的にLockdownロールを割り当て、使わせるアプリと書き込み操作を最小限にする」進め方が基本です。 OpenAIも、Lockdownメンバーには必要な信頼済みアプリ・アクションだけを有効化するよう推奨しています。

導入の進め方

  1. 対象者を決める:法務、経理・財務、人事、研究開発、経営層など、機密情報を日常的に扱うメンバーから適用する
  2. アプリ・コネクタを棚卸しする:誰がどのアプリを使い、どのデータにアクセスできるかを洗い出す
  3. 書き込み操作を最小化する:読み取りだけで足りる業務は書き込みアクションを無効にする
  4. ルールを決める:チャット単位でオフにしてよい場面、アップロードしてよいファイルの範囲を社内ルールにする
  5. 監視する:Enterprise / EduではCompliance Platformで、アプリの利用状況や共有データを定期的に確認する

管理者向け:アプリのリスク区分(公式ヘルプより)

リスク区分

該当するアプリの使い方

Lockdownメンバーへの扱い

高リスク

信頼できないアプリの読み取り・書き込み/見える範囲が広い・不明確な信頼済みアプリの書き込み

推奨されない

中リスク

管理者が管理するインデックス型のデータソース(ライブ呼び出しではないため外部通信は減るが、機密が露出する可能性はある)/信頼済みアプリの読み取り/見える範囲が限られた信頼済みアプリの書き込み

注意して利用

なお、ChatGPT側でアプリの権限を与えても、接続先のシステム(Google DriveやSlackなど)側の権限を上書きするわけではありません。

メンバーが「アプリが使えない」と言ってきたときの確認項目

  • Lockdownロールで、そのアプリに必要な機能が制限されていないか
  • アプリがそのメンバー・グループ・ロールに割り当てられているか
  • 必要な読み取り・書き込みアクションが無効になっていないか
  • 接続先のデータそのものへのアクセス権があるか
  • 別のロールで権限を与えていても、Lockdownロールの制限が優先されていないか

従業員が会社の許可なくAIツールを使う「シャドーAI」の対策も合わせて進めたい場合は、シャドーAIの企業リスクと対策を参考にしてください。


Lockdown Modeをおすすめする人・おすすめしない人

こんな人におすすめ

  • 契約書、顧客情報、未公開の財務情報など、社外に出せない情報をChatGPTで扱う人
  • 金融・法律・医療・人事など、守秘義務が厳しい業務でChatGPTを使う人
  • 社内のChatGPT利用を管理する情報システム・セキュリティ担当者
  • 出所が分からないWebページやファイルをChatGPTに読み込ませる機会が多い人
  • 経営層など、標的型の攻撃を受けやすい立場の人

おすすめしない人(またはチャット単位での使い分けが向く人)

  • Deep researchやAgent modeを日常的に使う人
  • 最新ニュースや価格など、リアルタイムの検索結果が欠かせない人
  • 外部サービスへの書き込みを伴うコネクタ連携を業務に組み込んでいる人
  • Developer ModeでMCPアプリを開発・検証している人(同時に使えない)
  • 機密情報を入力せず、一般的な質問や文章作成にだけ使う人

よくある質問(FAQ)

Q. 無料プランでもLockdown Modeは使えますか?

A. 現時点では、ログインしていればFreeプランでも利用対象です。追加料金の記載もありません。ただしロールアウトは段階的で、アカウントによっては設定画面にまだ表示されない場合があります。ログインせずに使う場合は利用できません。

Q. 設定画面にLockdown Modeが見当たりません。

A. 個人アカウントの場合は、自分のアカウントへの展開が終わっていない可能性があります。会社のワークスペースを使っている場合は、管理者がRBACで設定する仕組みのため、個人の設定画面から操作できないことがあります。社内の管理者に確認してください。

Q. 「LOCKDOWN MODE」の表示が出て、急にWeb検索ができなくなりました。

A. 自分でオンにした覚えがない場合、会社の管理者があなたをLockdownロールに割り当てた可能性があります。個人アカウントなら、入力欄のラベルからそのチャットだけオフにするか、設定のセキュリティ項目でオフにできます。

Q. オンにすれば、会話がAIの学習に使われなくなりますか?

A. なりません。学習に使われるかどうかの設定はLockdown Modeと無関係で、データコントロールで別に設定する必要があります。

Q. 画像のアップロードや画像生成はできますか?

A. どちらも利用できます。使えなくなるのは、回答中に画像を表示する機能や、Webから画像を取得する機能です。

Q. メモリに保存された情報は消えますか?

A. 消えません。メモリの扱いはLockdown Modeをオンにしても変わりません。

Q. iPhoneの「ロックダウンモード」と関係がありますか?

A. 名前は似ていますが別の機能です。どちらも「機能を制限して攻撃を受ける面を減らす」という考え方は共通していますが、ChatGPTのLockdown ModeはChatGPT内の外部通信を制限する設定で、端末全体の設定ではありません。OpenAIはApple製品との関係には触れていません。


まとめ

ChatGPT Lockdown Modeは、プロンプトインジェクション攻撃のうち「データを外部へ持ち出す」最終段階を、機能そのものを止めることで防ぐ設定です。2026年6月から個人アカウントにも順次開放され、現時点ではログインしていれば追加料金なしで使えます。

実際に使うかどうかを決めるときは、次の点を押さえておくと判断しやすくなります。

  • 防げるのは「外部への持ち出し」。悪意ある指示の読み込みや、回答のゆがみは防げない
  • ライブWeb検索、Deep research、Agent mode、ライブコネクタの書き込みなどが制限される
  • 学習設定、メモリ、Codexのネットワークアクセスは変わらない
  • Developer Modeとは同時に使えない
  • 「普段はオン、最新情報が必要なチャットだけオフ」という使い分けができる

機密情報を扱うなら有効化を検討し、そうでなければ無理にオンにする必要はありません。ChatGPTのセキュリティ対策としては、Lockdown Modeのほかにアカウント保護、学習設定、社内ルールを組み合わせて考えることが大切です。

OpenAIの仕様は変更されることがあるため、最新情報はOpenAI公式ヘルプ「Lockdown Mode」と公式ブログの発表記事で確認してください。

このツールを自社のシステムや業務にどう組み込むか、ご提案します

この記事の著者

AI革命

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編集部

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