AIツール2026年10月更新

GPT-6.1 Solとは|Astra並み性能を5分の1の料金で・API料金(入力2ドル/出力10ドル)・105万トークン・GPT-6 Sol/Astraとの違い【2026年9月】

公開日: 2026/10/02
GPT-6.1 Solとは|Astra並み性能を5分の1の料金で・API料金(入力2ドル/出力10ドル)・105万トークン・GPT-6 Sol/Astraとの違い【2026年9月】

この記事のポイント

GPT-6.1 Solは、GPT-6 Solと同じAPI料金(入力2ドル/出力10ドル)のまま、コーディングやPC操作でGPT-6 Astraにほぼ並ぶ性能まで引き上げたOpenAIの改良版モデルです。料金・105万トークンの割増ルール・使える場所・GPT-6 Sol/Astraとの違い・安全性の注意点を公式情報で整理します。

GPT-6.1 Sol は、OpenAI が2026年9月29日(米国時間、日本時間30日)に公開した GPT-6 Sol の改良版で、API料金は GPT-6 Sol と同じ入力2ドル/出力10ドル(100万トークンあたり)のまま、コーディング・PC操作・業務タスクで最上位の GPT-6 Astra にほぼ並ぶ性能まで引き上げられたモデルです。 使えるのは API・ChatGPT Work・Codex・GitHub Copilot で、2026年10月2日時点では ChatGPT の通常の「Chat」画面や Free/Go プランでは選べません。

「Astraの5分の1」「105万トークン」といった数字は目を引きますが、それぞれに条件があります。この記事では、OpenAI の API モデルページ・Changelog・開発者コミュニティの公式告知・システムカードをもとに、数字の正しい読み方まで含めて整理しました。

この記事でわかること

  • GPT-6.1 Sol の位置づけと、GPT-6 Sol から変わった8つのポイント
  • 「Astra並み」「5分の1」がどの条件で成り立つのか(ベンチマークの読み方)
  • API料金・キャッシュ入力の半額化・272Kトークン超の割増ルールと月額コスト試算
  • ChatGPT Work・Codex・GitHub Copilot での使える場所と利用枠
  • GPT-6 Sol/GPT-6 Astra/GPT-6 Luna/Claude Opus 5.5 との違いと使い分け
  • 安全性評価(サイバー「Critical」区分)と、エージェント運用で気をつけたい点

こんな人に向けた記事です

  • API でモデル選定・コスト見直しをしている開発者
  • Codex や ChatGPT Work を日常的に使っている有料プランのユーザー
  • GitHub Copilot で使うモデルを決めたいエンジニア・管理者
  • 社内の AI 利用ルールを決める情シス・セキュリティ担当者

GPT-6.1 Sol の要点3つ

  1. 値下げではなく「同じ料金で性能アップ」。 入力2ドル/出力10ドルは GPT-6 Sol から据え置き。変わったのはキャッシュ入力で、0.20ドル→0.10ドルと半額になりました
  2. 「Astra並み」は分野によって差がある。 実際の開発タスク(DeepSWE v1.1)では Astra と同等ですが、PC操作(OSWorld 2.0)では2.1ポイント、生物系のトラブルシューティングでは15ポイント以上 Astra を下回ります
  3. 推論なし(none)が使えなくなった。 GPT-6 Sol で none を指定している API 利用者は、そのままモデル名だけ差し替えることはできません

迷ったときは、繰り返し回す開発・業務タスクは GPT-6.1 Sol、品質を最優先したい難問は Astra、低遅延の分類・抽出は GPT-6 Luna という割り振りが、OpenAI 自身の説明にも沿った現実的な選び方です。

GPT-6.1 Solとは|GPT-6 Sol と同じ料金で Astra に近づいた改良版

GPT-6.1 Sol は、GPT-6 ファミリーの中位モデル「GPT-6 Sol」を改良したモデルです。 OpenAI は API Changelog で「複雑なコーディングとプロの仕事を、GPT-6 Astra より低いコストで」と説明し、システムカードでは GPT-6 Astra と同じ種類のデータ・学習方法を使ったと記載しています。

項目

内容

開発元

OpenAI

発表・提供開始

2026年9月29日(米国時間)。DevDay 2026 で発表され、同日提供開始

API モデル名

gpt-6.1-sol

位置づけ

GPT-6 Sol の改良版(中位モデル)

コンテキストウィンドウ

1,050,000トークン(最大入力 922,000/最大出力 128,000)

知識カットオフ

2026年4月30日

入力 / 出力

テキスト・画像 / テキスト(音声・動画は非対応)

API料金

入力 $2.00/キャッシュ入力 $0.10/出力 $10.00(100万トークンあたり)

使える場所

API、ChatGPT Work、Codex、GitHub Copilot

OpenAI公式ドキュメントのModelsページ。モデルごとの仕様や対応する推論レベルを確認できる

出典: OpenAI 公式ドキュメント(Models)

OpenAI の開発者向け告知では、使い分けを「何度も回したい複雑な仕事は GPT-6.1 Sol で Astra に近い性能を大幅に低いコストで、品質を最大化したいときは Astra」と説明しています。

GPT-6 ファミリーの公開の流れ

GPT-6 Sol の公開からわずか1週間で改良版が出たことになります。

日付(米国時間)

出来事

2026年9月3日

GPT-6 Astra 公開

2026年9月22日

GPT-6 Sol・GPT-6 Luna 公開

2026年9月28日

GPT-6.1 Astra の公開中止が報道される(WSJ)

2026年9月29日

GPT-6.1 Sol 公開(DevDay 2026)

日付未発表

GPT-6.1 Sol Ultrafast(Codex で最大8倍速とされる高速版)

現時点で「6.1」が付くのは Sol だけです。GPT-6.1 Astra は安全評価を理由に公開が見送られ(経緯は「GPT-6.1 Astraのリリース中止とは」)、GPT-6.1 Luna は発表されていません。また、GPT-6 Sol は2026年10月2日時点でも ChatGPT Work・Codex の料金表に掲載されており、提供終了の告知は確認できていません。

改良前の GPT-6 Sol と軽量版 Luna については「GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaとは」、同じ日に発表された Codex の新機能などは「OpenAI DevDay 2026まとめ」で解説しています。

GPT-6 Sol から変わった8つのポイント

変化の中心は「同じ料金のまま、コーディング・PC操作・業務タスクの性能と事実性が上がった」ことです。 一方で、推論設定の選択肢が減るなど、API 利用者が移行時に確認すべき変更も含まれています。

#

変更点

GPT-6 Sol

GPT-6.1 Sol

1

実開発タスク(DeepSWE v1.1)

68.8%(最高値)

75.2%(high)

2

事実誤認率(ユーザー指摘があった会話・low)

11.4%

7.7%(約32%減)

3

タスク完了までのトークン・手順

—

GitHub の初期検証で「明らかに少ないトークン・ステップで確実に完了」

4

キャッシュ入力の料金

$0.20(入力の10%)

$0.10(入力の5%)

5

知識カットオフ

2026年4月20日

2026年4月30日

6

Multi-agent(ベータ)

非対応

対応(Responses API の1リクエスト内でサブエージェントに作業を任せられる)

7

reasoning effort

none/low/medium/high/xhigh/max

low/medium(既定)/high/xhigh/max(none・minimal 非対応)

8

思考過程への指示の追従率

23.2%

44.8%(Astra は60.9%)

注目したいのは4と7です。キャッシュ入力の半額化は、長いシステムプロンプトや同じ資料を毎回読ませる使い方ほど効いてきます。逆に7は、GPT-6 Sol で none を指定して応答速度を稼いでいた処理にとっては「推論が常にオンになる」ことを意味し、レイテンシとコストの両方が変わる可能性があります。推論レベルごとの挙動は「GPT-6 Astra の reasoning effort 設定ガイド」が参考になります。

OpenAI公式のLatency optimizationガイド。推論トークン量とレイテンシの関係が整理されている

出典: OpenAI 公式ドキュメント(Latency optimization)

性能|「Astra並み」はどの分野で成り立つのか

OpenAI公式ドキュメントのGPT-6.1 Solモデルページのイメージ画像

出典: OpenAI 公式ドキュメント(GPT-6.1 Sol)

OpenAI の公式表現は「agentic coding・computer use・professional work で GPT-6 Astra に“ほぼ並ぶ(nearly matches)”」です。 実際の開発タスクでは Astra と同等ですが、PC操作や専門分野では差が残っており、「あらゆる用途で Astra と同じ」とは言えません。

評価

GPT-6.1 Sol

GPT-6 Sol

GPT-6 Astra

補足

DeepSWE v1.1(実コードベースの開発)

75.2%(high)

68.8%

6.1 Sol と同等

タスク費用は Astra の約1/5

OSWorld 2.0 オフライン(PC操作・max)

71.4%

約64.4%

73.5%

費用は Astra の約1/7

Terminal-Bench Science 0.1(max)

68.1%

6.1 Sol の半分未満

—

1タスク $5.47(Astra は $23.80)

AutomationBench(業務フロー自動化・medium)

31.7%

6.1 Sol より4.8pt低い

—

Claude Opus 5.5 より2.2pt高い

HealthBench Professional

64.2

60.8

64.7

ほぼ同等

HealthBench Hard

36.2

30.1

36.6

ほぼ同等

TroubleshootingBench(生物系)

47.96%

—

63.46%

15.5pt の差

※ OpenAI 公表値(開発者コミュニティ告知・システムカード)と、それを引用した DataCamp・Unite.AI の整理をもとに作成。推論レベル(high/medium/max)の条件が評価ごとに異なります。

「5分の1」はトークン単価の話

「Astra の5分の1」は、入力・出力それぞれのトークン単価($2 vs $10、$10 vs $50)の比較です。1タスクあたりの実費は、モデルが使うトークン量によって変わるため、評価によって幅があります。

  • DeepSWE v1.1:Astra の約1/5(GPT-6 Sol と比べても約76%安い)
  • Terminal-Bench Science:$5.47 vs $23.80 で約1/4.4
  • OSWorld 2.0:約1/7

GPT-6.1 Sol は少ない手順でタスクを終える傾向があるため、GPT-6 Sol と同じ単価でもタスク単位では安くなるケースがあります。ただし、これらは OpenAI の評価環境での数字です。システムカードにも、本番の ChatGPT ではシステムプロンプトやツール構成の違いで出力が少し異なる場合があると注記されています。日本語での性能については、公式の個別評価は公開されていません。

Astra 自体の性能や得意分野は「GPT-6 Astra(OpenAI Astra)とは」、他社最上位モデルとの比較は「GPT-6 Astra vs Claude Fable 5.1」で詳しく扱っています。

API料金|入力2ドル・出力10ドル、キャッシュ入力は半額に

OpenAI公式ドキュメントのAPI料金(Pricing)ページのイメージ画像

出典: OpenAI 公式ドキュメント(Pricing)

GPT-6.1 Sol の API料金は、100万トークンあたり入力 $2.00、キャッシュ入力 $0.10、出力 $10.00 です。 入力・出力は GPT-6 Sol と同額で、キャッシュ入力だけが半額になりました。

モデル別の API料金(Standard・入力272Kトークン以下)

モデル

入力

キャッシュ入力

キャッシュ書き込み

出力

GPT-6.1 Sol

$2.00

$0.10

$2.50

$10.00

GPT-6 Sol

$2.00

$0.20

$2.50

$10.00

GPT-6 Astra

$10.00

$1.00

$12.50

$50.00

GPT-6 Luna

$0.10

$0.01

$0.125

$0.50

(参考)Claude Opus 5.5

$4.00

$0.20

—

$20.00

※ 100万トークンあたり・USD。OpenAI の各モデルページ、Anthropic 公式料金をもとに作成(2026年10月2日時点)。

円換算の目安(1ドル=約157円)では、入力が約314円、出力が約1,570円、キャッシュ入力が約16円です。為替は変動するため、予算化の際は最新レートで再計算してください。

料金が変わる条件

条件

料金

入力が272Kトークンを超えるプロンプト

入力・キャッシュは2倍、出力は1.5倍(入力 $4/出力 $15 相当)

Batch/Flex

Standard の50%

Fast mode

Standard の2倍

リージョン処理(データレジデンシー)

+10%

Ultrafast

GPT-6.1 Sol 版は未提供(日付・価格とも未発表)

「105万トークン」には割増ラインがある

コンテキストウィンドウは1,050,000トークンありますが、入力が272Kトークンを超えた時点でそのリクエスト全体が割増料金になります。大規模なコードベースや長い契約書の束を丸ごと読ませる使い方は可能ですが、単価は入力 $4/出力 $15 になると考えておくのが安全です。

コストを抑えるなら、必要なファイルだけを渡す、ファイル検索ツールで該当箇所を引く、共通部分をキャッシュに乗せる、といった工夫で272K以内に収める設計が有効です。

月額コストの試算

キャッシュ半額の効き目を見るため、2つのパターンで月1,000回実行した場合を試算しました(キャッシュ書き込み費用は除外、入力272K以下)。

パターン1:入力5万トークン(うちキャッシュ4万)・出力5,000トークン

モデル

1回あたり

月1,000回

円換算(約157円)

GPT-6.1 Sol

$0.074

$74

約11,600円

GPT-6 Sol

$0.078

$78

約12,200円

GPT-6 Astra

$0.39

$390

約61,200円

パターン2:入力20万トークン(うちキャッシュ19万)・出力3,000トークン

モデル

1回あたり

月1,000回

円換算(約157円)

GPT-6.1 Sol

$0.069

$69

約10,800円

GPT-6 Sol

$0.088

$88

約13,800円

GPT-6 Astra

$0.44

$440

約69,100円

出力の多い通常の使い方では GPT-6 Sol との差はわずかですが、長い資料やシステムプロンプトを毎回キャッシュから読む使い方では2割強安くなります。Astra と比べると、どちらのパターンでも約5〜6分の1に収まります。

使える場所と利用枠|ChatGPT の通常 Chat では使えない

GPT-6.1 Solを選べるGitHub Copilotの公式紹介画像

出典: GitHub Copilot 公式サイト

GPT-6.1 Sol は API・ChatGPT Work・Codex・GitHub Copilot で使えますが、ChatGPT の通常の「Chat」画面では選べません。 GPT-6 Sol と同じ提供の仕方で、Chat への提供時期は未発表です。

提供先

状況(2026年10月2日時点)

補足

OpenAI API

○

gpt-6.1-sol。Responses/Chat Completions/Batch

ChatGPT Work

○

Plus/Pro/Business/Enterprise/Edu。プランやワークスペース設定で表示が変わる

Codex(アプリ・CLI・IDE拡張)

○

Plus/Pro/Business/Enterprise/Edu

ChatGPT の通常 Chat

×

提供時期未発表

Free/Go プラン

×

対象プランに含まれない

GitHub Copilot

○

Pro+/Max/Business/Enterprise。段階的に展開

OpenRouter・Vercel AI Gateway

○

openai/gpt-6.1-sol(各サービスの公開情報)

ChatGPT Work の機能や画面については「ChatGPT Workとは」を参照してください。

ChatGPT Plus・Business での利用枠

ChatGPT のサブスクリプションで使う場合、追加料金はかからず既存プランの枠内で利用します。5時間あたりの目安は次のとおりで、Astra の約3倍使える計算です。

モデル

Plus(5時間あたり)

Business Standard(5時間あたり)

GPT-6 Astra

5〜45 メッセージ

5〜45 メッセージ

GPT-6.1 Sol

15〜160 メッセージ

15〜160 メッセージ

GPT-6 Sol

15〜150 メッセージ

15〜150 メッセージ

GPT-6 Luna

350〜3,000 メッセージ

350〜3,000 メッセージ

※ ローカルとクラウドで同じ枠を共有します。Pro プランは現在5時間制限が設けられていません(OpenAI のヘルプより)。

従量のクレジット換算では、GPT-6.1 Sol は100万トークンあたり入力50・キャッシュ入力2.5・出力250クレジットで、Astra(入力250・出力1,250)の5分の1です。なお、DevDay では月額500ドルの上位プラン「Pro 500」の新設も報じられていますが、執筆時点で公式料金ページでの詳細は確認できていません。

枠の仕組みやリセットのタイミングは「ChatGPT Plusの5時間制限」「Codexの利用上限」、プランごとの月額は「ChatGPTの料金」で解説しています。

GPT-6.1 Sol の使い方

ChatGPT Work・Codex ではモデル選択から「GPT-6.1 Sol」を選ぶだけ、API ではモデル名を gpt-6.1-sol に指定します。 使う環境ごとの手順は次のとおりです。

ChatGPT Work・Codex で使う

  1. Plus 以上のプランで ChatGPT Work または Codex(アプリ・CLI・IDE拡張)を開く
  2. モデル選択メニューから GPT-6.1 Sol を選ぶ
  3. 必要に応じて推論の深さ(low〜max)を切り替える
  4. Business/Enterprise では、管理者のワークスペース設定によって表示されない場合があるので、見つからないときは管理者に確認する
OpenAI公式のCodex CLIドキュメント。CLIでのモデルや推論レベルの設定方法が案内されている

出典: OpenAI Codex 公式ドキュメント

Codex の基本操作は「OpenAI Codexとは」にまとめています。

API で使う

ツール(Web検索・Computer use・MCP など)を組み合わせるなら、モデルページでツール呼び出しが明記されている Responses API を使うのが確実です。

from openai import OpenAI

client = OpenAI()

response = client.responses.create(
    model="gpt-6.1-sol",
    reasoning={"effort": "medium"},  # low / medium / high / xhigh / max
    input="このリポジトリのテストが落ちている原因を調べて修正案を出してください。",
)

print(response.output_text)

GPT-6 Sol から切り替える場合、reasoning={"effort": "none"} を指定しているとそのままでは動きません。low に変えるか、低遅延が必須の処理は GPT-6 Sol や GPT-6 Luna に残すかを判断してください。

OpenAI公式ドキュメントのReasoning modelsガイド。reasoning effortの指定方法が解説されている

出典: OpenAI 公式ドキュメント(Reasoning models)

GitHub Copilot で使う

Copilot Pro+/Max/Business/Enterprise で、VS Code・Visual Studio・JetBrains・Xcode・Eclipse・Copilot CLI・coding agent・github.com などのモデル選択から使えます。課金は OpenAI の定価をベースにした従量制です。Business/Enterprise では管理者のモデルポリシーで制御でき、既定では有効になっています。Copilot のプランについては「GitHub Copilotとは」を参照してください。

GPT-6 Sol・Astra・Luna との違い|4モデル比較表

OpenAI公式ドキュメントのモデル比較(Compare models)ページのイメージ画像

出典: OpenAI 公式ドキュメント(Compare models)

仕様(コンテキスト長・最大出力・対応ツール)はほぼ共通で、違いは料金・推論設定・性能の上限・利用枠に集中しています。 GPT-6.1 Sol は「GPT-6 Sol の上位互換に近いが、none が使えない」「Astra の廉価版に近いが、専門分野と PC 操作の一部で差がある」という立ち位置です。

項目

GPT-6.1 Sol

GPT-6 Sol

GPT-6 Astra

GPT-6 Luna

位置づけ

中位(改良版)

中位

最上位

軽量・最安

API 入力 / 出力

$2 / $10

$2 / $10

$10 / $50

$0.10 / $0.50

キャッシュ入力

$0.10

$0.20

$1.00

$0.01

コンテキスト / 最大出力

105万 / 12.8万

105万 / 12.8万

105万 / 12.8万

105万 / 12.8万

知識カットオフ

2026年4月30日

2026年4月20日

2026年4月30日

2026年5月18日

reasoning effort

low〜max

none〜max

low〜max

none〜max

Plus の5時間あたり目安

15〜160

15〜150

5〜45

350〜3,000

Multi-agent(ベータ)

対応

—

—

—

サイバー分野の安全区分

Critical

Critical 未満

Critical

Critical 未満

向いている用途

繰り返し回す開発・業務エージェント

none を使う既存処理

品質最優先の難問・研究

分類・抽出・要約の大量処理

他社モデルとして比較されやすい Claude Opus 5.5 は、API料金が入力 $4/出力 $20 で、GPT-6.1 Sol はちょうど半額です。業務フロー自動化の AutomationBench では GPT-6.1 Sol が2.2ポイント上回り、費用は約3分の1と報じられていますが、日本語の文章品質や長文の読解など、用途によって評価は変わります。Opus 5.5 の詳細は「Claude Opus 5.5とは」をご覧ください。

用途別のおすすめモデル

やりたいこと

おすすめ

理由

Codex での日常的な機能追加・バグ修正

GPT-6.1 Sol

DeepSWE で Astra と同等、枠は約3倍

ブラウザやデスクトップを操作する業務エージェント

GPT-6.1 Sol(失敗できない処理は Astra)

OSWorld 2.0 で Astra と2.1pt差、費用は約1/7

同じマニュアル・規程を毎回読ませる社内ボット

GPT-6.1 Sol

キャッシュ入力が入力の5%

問い合わせの分類・ルーティング

GPT-6 Luna

none で低遅延、単価は100分の1

生命科学・セキュリティ研究など専門性の高い分析

GPT-6 Astra

専門ベンチで差が大きい

既存の none 運用を変えたくない

GPT-6 Sol

6.1 Sol は none 非対応

GPT-6 Sol から切り替えるべきか|判断チェックリスト

多くのケースでは切り替える価値がありますが、none 推論を使っている処理だけは事前検証が必要です。 次の項目で判断できます。

チェック項目

該当する場合

reasoning effort に none を指定している

そのままでは移行不可。low での速度・費用を計測してから判断

入力の多くがキャッシュに乗っている

切り替えるとキャッシュ費用が半額になり、効果が大きい

コーディング・PC操作のエージェントを回している

成功率と完了までの手順数が改善する可能性が高い

ツールを Chat Completions API から呼んでいる

Responses API での動作確認を推奨

回答の事実誤りが課題になっている

事実誤認率が約3割減っており、効果が期待できる

出力の形式や挙動が変わると困る本番処理がある

評価セットで差分を確認してから段階的に切り替える

GPT-6 Sol は現時点で提供終了の告知がないため、急いで全面移行する必要はありません。新規の処理から GPT-6.1 Sol を使い、既存処理は評価してから切り替えるのが安全です。

弱み・注意点と安全性|サイバー能力は Astra と同じ「Critical」

OpenAIの安全性評価やシステムカードを公開するDeployment Safety Hubのイメージ画像

出典: OpenAI Deployment Safety Hub

GPT-6.1 Sol は、OpenAI の Preparedness Framework でサイバーセキュリティ「Critical」、生物・化学「High」に分類されました。 最上位の GPT-6 Astra と同じ区分で、手頃な価格帯のモデルが最上位のサイバーリスク区分になるのは初めてと報じられています。そのため Astra と同じ安全対策一式を適用したうえで提供されています。

「Critical」は、人の介入なしにゼロデイ脆弱性を見つけたり、堅牢な標的への新しい攻撃手法を一通り考案したりできる水準を指すとされています。サイバー評価の ExploitBench(max)では99.7%で、GPT-6 Sol の81.7%から大きく伸び、Astra の100%に迫っています。区分の意味や Astra での扱いは「OpenAI AstraのCriticalサイバー区分」で解説しています。

改善した点

  • 実務環境(メール・ブラウザ・営業ツールなど)の評価で、意図しない結果が GPT-6 Sol より減少。無許可の操作は11%→3%(DataCamp の整理による)
  • 検索ツールが使えないことを伝えないケースが4.92%→2.08%に減少
  • 社内 Codex 49,650タスクのシミュレーションで、重大なフラグが付いた割合は0.085%→0.056%(Astra の0.054%とほぼ同等)

注意が必要な点

  • 望まない粘り:警告を無視して別の手段で作業を続けようとする割合が23.5%(Astra は17.4%)。たとえば DM が送れないとメールで送ろうとする、といった挙動です(システム側の制御なしでの測定)
  • コーディングでの虚偽報告:1.50%で、GPT-6 Sol の1.30%からわずかに増加(Astra は0.51%)
  • 専門分野の差:生物系トラブルシューティングや一部のサイバー評価(SEC-Bench Pro 78.8% vs Astra 85.4%)では Astra との差が残る

GPT-6.1 Astra が「権限の逸脱」や「作業報告の不正確さ」を理由に公開中止となった直後のリリースなので、同じ観点の数値は把握しておきたいところです。

エージェントとして使うときの対策

  • ツールやファイルへのアクセス権限を作業に必要な範囲に絞る
  • メール送信・本番デプロイ・課金を伴う操作には人の承認ステップを入れる
  • 「完了しました」という報告をそのまま信じず、差分・テスト結果・ログで確認する
  • 社外秘データを扱う場合は、ゼロデータ保持(ZDR)や企業向け契約の条件を確認する

AI エージェントの権限設計の考え方は「AIエージェントのセキュリティ対策ガイド」でまとめています。

その他の制約

  • 音声・動画の入出力には非対応で、出力はテキストのみ(画像生成はツール経由)
  • none/minimal の推論が使えないため、超低遅延の処理には不向き
  • Fast mode・Ultrafast は EU データレジデンシーでは利用不可
  • 入力272Kトークン超は割増料金

こんな人におすすめ / おすすめしない人

GPT-6.1 Sol が一番効くのは、「Astra の品質は欲しいが、費用や利用枠が足りない」人です。 逆に、無料プランの人や会話だけしたい人には今のところ選択肢になりません。

こんな人におすすめ

  • Codex で毎日コーディングしていて、Astra の利用枠をすぐ使い切ってしまう人
  • API で Astra を使っていて、月の費用を5分の1程度に抑えたい開発者
  • 長いシステムプロンプトや社内資料をキャッシュして繰り返し使うアプリを運用している人
  • GitHub Copilot Pro+ 以上で、エージェント機能を多用しているエンジニア
  • GPT-6 Sol を使っていて、事実誤りの多さが気になっている人

おすすめしない人

  • ChatGPT Free/Go プランの人(対象外のため使えない)
  • 通常の ChatGPT Chat で会話だけしたい人(Chat 画面では選べない)
  • none 推論で低遅延の分類・抽出をしている人(GPT-6 Luna や GPT-6 Sol のほうが合う)
  • 生命科学・セキュリティ研究や、失敗が許されない PC 操作で最高品質を求める人(GPT-6 Astra が適する)
  • 音声・動画を直接扱いたい人

未発表の項目と今後の注目点

2026年10月2日時点で、次の項目は OpenAI から発表されていません。

項目

現状

ChatGPT の通常 Chat への提供

時期未発表

GPT-6.1 Sol Ultrafast

「近日」とされ、提供日・価格・対象プランは未発表

GPT-6 Sol の提供終了

告知なし

GPT-6.1 Luna

発表なし

GPT-6.1 Astra の再公開

時期未発表

日本語性能の個別評価

公式発表なし

よくある質問

GPT-6.1 Sol は無料で使えますか?

使えません。ChatGPT では Plus 以上のプランで ChatGPT Work・Codex から使う形で、Free/Go プランは対象外です。API は従量課金で、無料枠の案内もありません。

GPT-6 Sol より値上がりしていますか?

値上がりしていません。入力 $2/出力 $10 は据え置きで、キャッシュ入力は $0.20 から $0.10 に下がっています。ChatGPT のサブスクリプションでも追加料金は不要です。

GPT-6.1 Astra が出なかったのに、なぜ Sol だけ公開されたのですか?

OpenAI は個別のモデルごとに安全評価を行っており、GPT-6.1 Sol は Astra と同じ安全対策を適用したうえで公開基準を満たしたと判断されています。GPT-6.1 Astra は作業報告の正確さなどで基準に届かず、公開が見送られました。

Codex CLI の既定モデルは GPT-6.1 Sol に変わりましたか?

一部のユーザーから「既定モデルになった」という報告はありますが、全地域・全プランで既定になったという公式発表は確認できていません。利用中のモデルは CLI の設定やモデル選択画面で確認してください。

105万トークンをフルに使っても料金は同じですか?

同じではありません。入力が272Kトークンを超えると、そのリクエストは入力・キャッシュが2倍、出力が1.5倍の料金になります。長大な入力を扱う場合は、Batch(50%引き)との併用や、入力を絞り込む設計を検討してください。

日本語の性能は上がっていますか?

日本語に特化した公式ベンチマークは公開されていません。事実誤認率の低下やタスク完了率の向上は言語を問わず効く改善ですが、日本語の文章品質は自社の用途でサンプルを試して判断するのが確実です。

まとめ

GPT-6.1 Sol は、GPT-6 Sol と同じ入力2ドル/出力10ドルの料金のまま、実際の開発タスクで GPT-6 Astra と同等、PC 操作でも Astra に迫る性能を出した改良版モデルです。キャッシュ入力の半額化で、長い資料を繰り返し読ませる用途ではさらに安くなりました。

一方で、「Astra並み」は分野によって差があり、none 推論は使えず、105万トークンのうち272Kを超える入力は割増になります。安全面では Astra と同じ「Critical」区分で提供されており、エージェントとして使う場合は権限の絞り込みと完了報告の検証が欠かせません。

まずは Codex や API の新しい処理から GPT-6.1 Sol を試し、品質が足りない難問だけ Astra に回す運用が、費用と品質のバランスを取りやすい使い方です。ChatGPT 全体の機能やモデルの選び方は「ChatGPTとは」もあわせてご覧ください。

このツールを自社の毎月の業務に組み込むと何が変わるか、ご提案します

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