AIツール2026年9月更新

Microsoft 365 CopilotのClaudeはデフォルトか|Word対応完了・Sonnet 5が高推論の既定に【2026年9月最新】

公開日: 2026/05/14
更新日: 2026/09/08
Microsoft 365 CopilotのClaudeはデフォルトか|Word対応完了・Sonnet 5が高推論の既定に【2026年9月最新】

この記事のポイント

Microsoft 365 Copilot(現Microsoft Copilot)でClaudeが既定かを3層に分けて解説。2026年8月のWord対応完了とSonnet 5の高推論既定化、地域別の既定値、管理者チェックリストを公式情報ベースで整理します。

2026年9月8日時点で、日本を含む商用クラウドのMicrosoft 365 Copilot(現Microsoft Copilot)では、テナント設定としてAnthropicモデルが既定で有効のままです。ただし「アプリのCopilotが実際に使うモデル」まで一律にClaudeというわけではなく、2026年7月にOpenAI GPT-5.6が優先モデル(preferred model)となり、8月25日にはWordの高度な推論タスクの既定がClaude Sonnet 5に設定されるなど、用途とアプリごとに既定が分岐する状態になっています。

「Claudeがデフォルト」という言い回しには、実は3つの異なるレイヤーが混ざっています。この記事では、いま自社テナントで実際に何がオンなのか、管理者が確認すべき設定はどこか、そして混同されやすい「Claude for Microsoft 365」アドインとの違いを、Microsoft LearnとAnthropic公式の最新記載(2026年9月2〜3日更新分)をもとに整理します。

この記事でわかること

  • 「Claudeがデフォルト」という表現が指す3つの意味と、それぞれの現在の状態
  • 2026年5月〜9月に何度も入れ替わったMicrosoft Copilotのモデル勢力図(日付付きタイムライン)
  • 2026年8月11日・8月25日のWord対応で「Wordは夏」という予告がどう決着したか
  • 9月1日追加のClaude Fable 5.1と、既存のFable 5でデータの扱いが分かれた理由
  • 9月4日に展開が始まったOpenAI GPT-6 Astraの位置づけ(既定モデル交代との違い)
  • 日本/EU・EFTA・UK/政府クラウドで異なる既定値のマトリクス
  • Copilot内蔵のAnthropicモデルと「Claude for Microsoft 365」アドインの違い・費用
  • IT管理者が確認すべき設定パスと、見落としやすい落とし穴

Microsoft Copilotを導入済み(または導入検討中)の情シス・IT管理者、社内AI利用ポリシーを預かる法務・情報セキュリティ担当、ExcelやWord・PowerPointでCopilotを日常的に使う実務者に向けた内容です。

2026年9月時点のMicrosoft Copilot × Claudeの状態

Microsoft CopilotのモデルピッカーでClaudeモデルを選択している画面

出典: Microsoft Community Hub

日本テナント(商用クラウド)を前提にすると、現在の状態は次のとおりです。

論点

2026年9月時点の状態

Anthropicをサブプロセッサとして使うテナント設定

既定でオン(EU/EFTA/UKは既定オフ、GCC連邦・GCC High・DoDは提供対象外)

Copilotで選べるAnthropicモデル

Claude Sonnet 5 / Claude Opus 4.8 / Claude Opus 5 ほか。Copilot Cowork・Copilot StudioではClaude Fable 5.1も

モデルピッカーの初期値

Auto(Copilotがタスクに応じて自動選択)

全体の優先モデル(preferred model)

2026年7月9日以降 OpenAI GPT-5.6。9月4日からGPT-6 Astraが一部の面に展開開始

Wordの高度な推論タスク

2026年8月25日からClaude Sonnet 5が既定

Wordでのモデル選択

2026年8月11日にAnthropicモデルの選択が可能に(当初予告の「夏」に決着)

Anthropicモデル利用の追加費用

なし(Microsoft Copilotライセンスに包含。ただしCoworkやStudioの実行はクレジット従量課金)

Microsoft自社モデル(MAI)

2026年7月からExcel・Outlookの一部プロンプト処理に投入

製品名

2026年8月中旬から「Microsoft 365 Copilot」→「Microsoft Copilot」へ名称統合が段階展開

押さえておきたいのは、「既定でClaudeが動く」状態は固定仕様ではなく、四半期どころか月単位で入れ替わっているという点です。2026年5月や8月上旬の記事・資料を根拠に社内ポリシーを固めていると、実態とずれます。

なお2026年8月中旬から、Microsoftは商用向けの「Microsoft 365 Copilot」を「Microsoft Copilot」に、「Microsoft 365 Copilot Chat」を「Microsoft Copilot Chat」に名称統合しており、商用WebのURLも m365.cloud.microsoft から copilot.cloud.microsoft へリダイレクトされるようになりました。本記事では原則として新名称で表記し、管理センターの設定名など英語表記が残っている箇所は公式のラベルをそのまま引用します。

「Claudeがデフォルト」には3つの意味がある

この話が混乱する最大の理由は、「デフォルト」という言葉が3つの異なるレイヤーで使われているためです。ここを分けると、自社の状態を正しく把握できます。

レイヤー

何が既定なのか

誰が決めるか

2026年9月時点

①テナント設定

AnthropicをMicrosoftのサブプロセッサとして利用することが有効か

テナント管理者(初期値はMicrosoftが地域別に設定)

商用クラウド(日本含む)は既定オン、EU/EFTA/UKは既定オフ

②アプリのCopilotが使う既定モデル

Word/Excel/PowerPointのCopilotが生成時に既定で使うモデル

Microsoft(メッセージセンターで通知)+EU/EFTA/UKは専用設定あり

アプリ・用途で分岐。Wordの高度な推論タスクはSonnet 5が既定(2026年8月25日〜)。2026年5月のExcel/PowerPointのAnthropic既定化はこのレイヤーの話

③モデルピッカーの初期値・優先モデル

ユーザーがCopilotペインで見る選択肢の初期値、および全体の優先モデル

ユーザー(管理者が選択肢の範囲を制御)/優先モデルはMicrosoft

ピッカー初期値はAuto。優先モデルは2026年7月9日以降GPT-5.6

つまり「うちのExcelはClaudeで動いているのか?」という問いへの正確な答えは、「Anthropicモデルは有効(①がオン)で選択もできるが、Autoのまま使っている限り個々のプロンプトを処理したモデルはユーザー側から特定できない」になります。ExcelやOutlookでは一部のプロンプトがMicrosoft自社のMAIモデルへルーティングされていることも公表されており、モデルの特定はさらに難しくなっています。

一方で、2026年8月25日のWordのように、「このアプリのこの用途では既定がClaude」という明示的な指定が出てくるケースも増えています。「全部GPTが既定」でも「全部Claudeが既定」でもなく、面ごとに分岐しているのが現況です。

規制対応や監査で「どのモデルが出力を生成したか」を記録する必要がある業務では、この不確定性そのものがリスクになります。MicrosoftがAnthropicへの依存を減らそうとしている背景はMicrosoftのMAI内製化の解説で詳しく整理しています。

2026年に何度も入れ替わったモデル勢力図

Microsoft Copilotでモデルを選択して業務を進める画面のイメージ

出典: Microsoft 365 Blog

2026年に入ってから、Copilotの裏側は何度も動いています。時系列で押さえておくと、どの情報がいつ時点のものかを見分けられます。

日付

出来事

2025年9月24日

Frontierプログラムで Claude Sonnet 4 / Opus 4.1 が Researcher・Copilot Studio に。当初はオプトイン

2026年3月25日

この日以降に作成されたEU/EFTA/UKテナントは「Copilot in Microsoft 365 apps with Anthropic models」が既定オン

2026年4月3日

EU/EFTA/UK向けの上記管理センター設定を新設

2026年4月16日

Claude Opus 4.7 が Copilot Cowork / Excel 向けに発表

2026年5月1日

Anthropic independent processor(IP)設定を廃止

2026年5月

Excel / PowerPoint のCopilot既定モデルがClaude Opus 4.7に(Wordは「夏予定」と記載)

2026年5月7日

Anthropic製アドイン「Claude for Microsoft 365」がExcel/Word/PowerPointでGA、Outlookは公開ベータ

2026年5月28日

Claude Opus 4.8 が Copilot Chat / Excel / PowerPoint / Copilot Studio へ

2026年6月11日

Claude Fable 5(プレビュー)が Copilot Cowork に。既定オフ+データ保持あり

2026年7月2日

Claude Sonnet 5 が Copilot Cowork / PowerPoint へ

2026年7月7〜9日

MicrosoftがExcel・Outlookの一部プロンプト処理を自社MAIモデルへ

2026年7月9日

GPT-5.6 が Microsoft 365 Copilot の「preferred model」に(Word/Excel/PowerPoint/Chat/Cowork)

2026年7月22日

GCC非連邦顧客向けにAnthropicモデル利用設定を追加(既定は無効)

2026年7月24〜25日

Claude Opus 5 が Word/Excel/PowerPoint/Copilot Chat/Cowork/Copilot Studio のモデルセレクタへ

2026年8月11日

Copilot in Word でAnthropicモデルの選択が可能に(Web、Roadmap ID 558440)

2026年8月中旬

「Microsoft 365 Copilot」→「Microsoft Copilot」へ名称統合が段階展開。商用WebのURLも変更

2026年8月25日

Wordのモデルメニューで Claude Sonnet 5 が有効化され、高度な推論タスクの既定に設定

2026年9月1日

Claude Fable 5.1 が Copilot Cowork / Copilot Studio に。サブプロセッサ扱いでデータ保持なし

2026年9月2〜3日

Microsoft LearnのAnthropic関連ドキュメントを更新

2026年9月4日

OpenAI GPT-6 Astra が Copilot Cowork / Copilot Studio / GitHub Copilot / Microsoft Foundry に展開開始

2026年5月:Excel/PowerPointの既定がClaude Opus 4.7に

この記事の出発点となったのが、2026年5月にメッセージセンター通知(MC1269241)で告知された変更です。Microsoft 365 Copilotライセンス保有ユーザーを対象に、ExcelとPowerPointのCopilotでAnthropicモデルが既定で使われる状態になりました。追加費用は発生せず、Copilotライセンスに含まれます。当時の主役モデルがClaude Opus 4.7でした。

Wordについては、この通知の時点では「2026年夏予定」とだけ記載されており、実際の展開は約3か月後の2026年8月までずれ込みました。

2026年7月:GPT-5.6が優先モデルになり、MAIが入り込む

MicrosoftがGitHub CopilotとExcelに自社AIモデルMAIを投入したことを示す公式発表のイメージ

出典: Microsoft AI 公式サイト

2026年7月9日、OpenAIはGPT-5.6がMicrosoft 365 Copilotの優先モデルになったと発表しました。対象はWord/Excel/PowerPoint/Copilot Chat/Coworkです。5月のAnthropic既定化から2か月で、全体の優先モデルはOpenAI側に振れたことになります。

同じ時期、MicrosoftはExcelやOutlookの高頻度・定型プロンプト(メールスレッド要約、返信下書き、表の整形など)を自社のMAIモデルで処理し始めたと報じられ、公式ブログでもGitHub CopilotとExcelでの本番投入が明言されました。Microsoft AI CEOのムスタファ・スレイマン氏は、Anthropicへの支払いについて「コストを減らし、最終的にゼロにすることが目標」と述べたとされています。フロンティア級のタスクはOpenAI・Anthropicのモデルに残しつつ、量の多い定型処理を自社モデルに寄せる構図です。MAIモデル群そのものの内容はMicrosoft MAI-Thinking-1の解説で扱っています。

2026年7月25日:Claude Opus 5がモデルセレクタへ

2026年7月24〜25日、Claude Opus 5がWord/Excel/PowerPoint/Copilot Chat/Cowork/Copilot Studioのモデルセレクタに追加されました。複数ステップにまたがる業務や長時間タスクでの推論強化が位置づけとされています。モデル自体の性能や料金はClaude Opus 5の解説で整理しています。

2026年9月1日:Claude Fable 5.1が追加、データの扱いが変わった

2026年9月1日、Claude Fable 5.1がCopilot Cowork / Copilot Studioで提供開始されました。実務上の最大のポイントは性能ではなく契約の枠組みです。

  • Claude Fable 5(2026年6月〜、プレビュー):「Anthropic models with Data Retention」ラベル付き。Anthropicが独立した処理者として振る舞い、Microsoft Product Terms・DPAの対象外。入出力を最大30日保持
  • Claude Fable 5.1(2026年9月1日〜):AnthropicがMicrosoftのサブプロセッサとして動作。Microsoft Product Terms・DPAが適用され、Anthropicはプロンプトと出力を保持しない

つまり「Fable系は全部データ保持あり・別規約」という理解は、9月時点では正確ではありません。同じFableでも5.0と5.1で条件が分かれています。詳細はClaude Fable 5のデータ保持と企業導入の論点とClaude Fable 5.1の解説を併せて確認してください。

なお、Fable 5.1はサブプロセッサ設定が有効であれば追加のオプトインは不要とされていますが、提供対象組織や前提条件があるため、自テナントで選択肢に出るかは実画面で確認する必要があります。

2026年9月4日:GPT-6 Astraの展開が始まった

2026年9月4日、OpenAIのGPT-6 AstraがCopilot Cowork / Copilot Studio / GitHub Copilot / Microsoft Foundryに展開開始されました。ただし現時点で確認できるのはこれらの面への追加までで、Word/Excel/PowerPointの既定モデル変更や、Microsoft Copilot全体の「preferred model」がGPT-5.6からAstraに交代したという公式情報は確認できていません。

2026年9月8日時点の状態は、次のとおりです。

  • 全体の優先モデル:GPT-5.6(2026年7月9日発表のまま)
  • GPT-6 Astra:Copilot Cowork・Copilot Studioなど一部の面から展開中
  • Wordの高度な推論タスク:Claude Sonnet 5が既定(2026年8月25日〜)
  • Excel/PowerPoint:Anthropicモデルが選択可能、初期値はAuto

「GPT-6 Astraが出たからClaudeは外れた」という理解は、少なくとも公式情報の範囲では裏付けがありません。Copilot Cowork側の仕様はMicrosoft Copilot Coworkの解説にまとめています。

Wordはどうなったか:「夏予定」の予告に決着がついた

Claude for Microsoft 365のWord向け機能を示す公式イメージ

出典: Anthropic - Claude for Microsoft 365 公式サイト

2026年5月時点でMicrosoftは「Wordへの展開は夏予定」と案内していました。この予告は2026年8月に2段階で実現しています。

時期

Wordで起きたこと

2026年8月11日

Copilot in Word(Web)でAnthropicモデルの選択が可能に(Roadmap ID 558440)。それ以前、Wordの編集モデルはOpenAI系のみだった

2026年8月25日

WordのモデルメニューでClaude Sonnet 5が有効化され、高度な推論を要するタスクの既定モデルに設定

2026年7月25日〜

Claude Opus 5もWordのモデルセレクタで選択可能

重要なのは8月25日の変更です。全体の優先モデルはGPT-5.6のままでありながら、Wordの一部用途では既定がClaude側に寄った。これが2026年9月時点で最も新しい「Claudeがデフォルト」の実例です。

社内説明で誤解が起きやすいのは、次の2つを混ぜてしまうケースです。

  • Wordでモデルを選べるか(=8月11日に実現。商用クラウドなら利用可能)
  • WordでAnthropicモデルが既定になるか(=用途によって分岐。高度な推論タスクはSonnet 5が既定、それ以外は優先モデル/Autoの判断)

さらにEU/EFTA/UK向けには「Copilot in Microsoft 365 apps with Anthropic models」という別設定があり、これをオンにするとWord/Excel/PowerPointのCopilotが既定でAnthropicモデルを使う挙動になります。同じ「既定」という言葉でも、テナントの所在地域によって指す状態が変わる点に注意が必要です。

Sonnet 5そのものの性能・料金はClaude Sonnet 5の解説、Anthropic製アドイン側のWord機能(変更履歴付き編集など)はClaude for Wordの使い方で別途整理しています。

いまCopilotで選べるモデル一覧

Microsoft CopilotにOpenAI GPT-6 Astraが追加されたことを伝える公式ブログのビジュアル

出典: Microsoft Community Hub

Microsoft Learnおよび各モデルの提供開始アナウンスで確認できる、2026年9月時点のラインアップです。表示されるモデルは面(アプリ)とテナントの展開状況で異なります。

モデル

Copilot投入時期

主な提供面

位置づけ

データの扱い

Auto

—

全般

モデルピッカーの初期値。Copilotがタスクに応じて自動選択

選ばれたモデルに準拠

Claude Sonnet 4 / Opus 4.1

2025年9月24日

Researcher / Copilot Studio

初期に追加。当初はオプトイン

サブプロセッサ

Claude Opus 4.7

2026年4月16日

Copilot Cowork / Excel ほか

2026年5月のExcel/PowerPoint既定化の主役

サブプロセッサ

Claude Opus 4.8

2026年5月28日

Copilot Chat / Excel / PowerPoint / Copilot Studio

複雑・重要度の高い作業向け

サブプロセッサ

Claude Sonnet 5

2026年7月2日→8月11日Word→8月25日 Wordで高推論の既定

Cowork / PowerPoint / Word ほか

日常業務と高推論の両方で採用が広がる

サブプロセッサ

Claude Opus 5

2026年7月24〜25日

Word / Excel / PowerPoint / Chat / Cowork / Copilot Studio

複数ステップ・長時間タスク向け

サブプロセッサ

Claude Fable 5(プレビュー)

2026年6月11日

Copilot Cowork(Frontier)ほか

最難関タスク向け。既定オフ・管理者の明示オプトイン必須

Anthropicが最大30日保持。Microsoft DPA対象外

Claude Fable 5.1

2026年9月1日

Copilot Cowork / Copilot Studio

対象組織向け。サブプロセッサ設定が有効なら追加オプトイン不要

サブプロセッサ扱い。保持なし

GPT-5.6

2026年7月9日

Word / Excel / PowerPoint / Chat / Cowork

全体の優先モデル

サブプロセッサ相当(Microsoft DPA適用)

GPT-6 Astra

2026年9月4日

Cowork / Copilot Studio / GitHub Copilot / Microsoft Foundry

展開開始。Officeアプリの既定変更は未確認

同上

Sonnet + Opus Advisor

2026年前半

Copilot Cowork

Sonnetが処理しOpusがレビューするペアモード

サブプロセッサ

Claude Opus 4.7・4.8については、公式のリタイア(提供終了)告知は確認できていません。世代交代でピッカー上の優先度が下がっている面はありますが、「削除された」と断定できる情報はないため、実際の画面で確認するのが確実です。

また、Sonnet 5について公式SNSは「Copilot CoworkとPowerPointで提供され、Work IQと組み合わせて組織のコンテキストに基づく結果を返す」と説明しています。Work IQによる社内ファイル・会議・チャットのグラウンディングは、選んだモデルを問わず既存の権限の範囲内で適用されます。モデルを変えてもアクセスできる情報の範囲は変わらない、という点は社内説明で押さえておくとよいポイントです。

現場でつまずきやすい3つの仕様

  1. モデル選択はセッション限定 — Word/Excel/PowerPointのCopilotペインで選んだモデルは、そのセッションのみ有効です。アプリを閉じると既定モデルに戻ります。「常にOpus 5を使う」というユーザー側の恒久設定は現時点で用意されていません。
  2. アプリごとに表示モデルが違う時期がある — 新モデルはアプリ単位で順次展開されるため、Excelに出ているモデルがWordやPowerPointにはまだ出ない、という状態が発生します。Wordが8月11日まで選択不可だったのが典型例です。見えない場合はアプリの更新・再起動が推奨されています。
  3. 無料のCopilot Chatではモデルを選べない — 対象のMicrosoft 365法人プランに付属するCopilot Chat(無料枠)では、ユーザーによるモデル選択は不可です。選択には有料のMicrosoft Copilotライセンスが必要で、加えて管理者がAnthropicモデルを許可している必要があります。

Claude × Microsoft 365には性質の違う2つの統合がある

Claude for Microsoft 365の提供元であるAnthropicの公式サイトのイメージ

出典: Anthropic 公式サイト

Copilotの内側でAnthropicモデルを使う形とは別に、Anthropic自身が提供するOfficeアドイン「Claude for Microsoft 365」があります。この2つはまったく別の製品で、必要なライセンスもデータ処理の主体も、管理の窓口も異なります。検索で情報が混ざりやすい最大の原因がここです。

比較ポイント

統合①:Copilot内のAnthropicモデル

統合②:Claude for Microsoft 365(アドイン)

提供元

Microsoft

Anthropic

実体

Copilotが裏で使うLLMの選択肢としてClaudeが入る

Officeアプリ内にClaudeのサイドバーが出る別アプリ

必要ライセンス

Microsoft Copilot(旧Microsoft 365 Copilot)

Claudeの有料プラン+Microsoft 365

追加費用

なし(Copilotライセンスに包含)

Claude側のサブスク費用が別途発生

インストール

不要(管理者設定のみ)

Microsoft Marketplaceからアドインを配布・有効化

データ処理主体

AnthropicがMicrosoftのサブプロセッサとして処理(Microsoft Product Terms / DPA適用、CCC対象)

Anthropicが自社の商用規約・DPAで処理

社内データ参照

Work IQ / Microsoft Graph経由でSharePoint・Teams等を参照可能

開いているファイルが中心

管理の窓口

Microsoft 365 管理センター

Marketplaceのアドイン配布制御+Claude側の組織設定

対応状況

Word / Excel / PowerPoint / Copilot Chat / Cowork / Copilot Studio / Researcher / Power Platform

Excel / Word / PowerPoint はGA(2026年5月7日)、Outlookは2026年9月時点も公開ベータ

統合②のアドインでできること・できないこと

Anthropic公式およびヘルプセンターの記載では、アプリごとに次の機能が提供されています。

  • Excel:複数タブのブック読み込み、セル単位の引用付きでの数式説明、依存関係を保ったままの前提条件更新、モデル構築
  • Word:変更履歴(トラックチェンジ)付きの下書き・編集。ユーザーが承認/却下できる
  • PowerPoint:スライドマスターやテンプレートを保ったままのスライド生成・改訂、ネイティブグラフ生成
  • Outlook(公開ベータ):返信下書きやスレッド整理。ただし開いているメール/スレッドのみを読み、受信トレイ全体へのアクセスはない
  • クロスアプリ連携:Outlook→Word→Excel→PowerPointと、アプリ間で会話コンテキストが継続する

制約もはっきりしています。Claudeは開いているファイルに対して動作し、ファイルの新規作成・オープン・切り替えを自律的には行いません。送信や保存は必ずユーザーの承認を経る設計です。無料プランでは利用できず、有料プランが必要です(Anthropic公式ページの表記は「all paid Claude plans」であり、Team/Enterprise限定という記載は確認できていません)。

企業では、Claudeアカウント認証のほかMicrosoft Foundry / Amazon Bedrock / Google Cloud Vertex AI経由での接続も選べます。

まぎらわしい第3の経路:claude.ai側のM365コネクタ

さらに紛らわしいのが、claude.ai側からOutlookメール・カレンダー・Teams・SharePoint・OneDriveを検索できるMicrosoft 365コネクタです。2026年7月7日にはメール送信やファイル更新といった書き込みツールも追加されました。これは統合①でも②でもない第3の経路で、既定オフ・管理者による有効化が必要です。社内でClaudeの利用を棚卸しする際は、この3つを分けて数えないと実態を見誤ります。

料金とライセンスの整理

統合①(Copilot内のAnthropicモデル)

Anthropicモデルの利用にモデル別の追加課金はありません。Microsoft Copilotのライセンス費用に含まれ、Opus 5やSonnet 5をオンにしても請求行は増えません。

ただし注意点が2つあります。

  1. Copilot Studio / Copilot Cowork側はCopilot Creditsの従量課金が絡むこと。「モデル利用そのものは追加課金なしだが、エージェントの実行は従量」という二層構造です。2026年9月1日からはGitHub Copilot harnessのオーサリング・テスト作業も課金対象になりました。
  2. Microsoft Copilot自体のライセンス単価は改定が続いていること。本記事の調査時点で公式の最新単価を確認できていないため金額は掲載しません。契約形態(エンタープライズ向け/Business向けアドオン)でも異なるため、必ずMicrosoft Copilotの公式価格ページで確認してください。

統合②(Claude for Microsoft 365アドイン)

すべての有料Claudeプランで一般提供されており、無料プランは対象外です。プラン間の違いと日本円での目安はClaudeの料金解説、他社サービスとの横並び比較は生成AI料金比較で整理しています。

Copilotライセンスを既に持っているなら、Claudeを使うために追加投資は不要です。一方、Copilotを持たずClaude有料プランだけを持っている組織は、アドイン(統合②)でOffice内のClaude活用を始められます。

地域・クラウド別の既定値マトリクス

2026年8月のMicrosoft Copilot新機能まとめを紹介する公式ブログのビジュアル

出典: Microsoft Community Hub

Anthropicモデルの既定値は、テナントの地域とクラウド種別で大きく異なります。ここを取り違えると、グローバル企業では「日本本社はオン、EU子会社はオフ」という差に気づかないまま運用することになります。

環境

Anthropicモデルの既定

管理者が必要な対応

日本を含む商用クラウドの大半

既定オン

現状確認。必要なら無効化

EU / EFTA / 英国

既定オフ(No users)

明示的なオプトインが必要。旧IP方式でオプトイン済みの組織も再設定が必要

2026年3月25日以降に作成されたEU/EFTA/UKテナント

「Copilot in Microsoft 365 apps with Anthropic models」が既定オン

メッセージセンターで自テナントの既定値を確認

GCC(非連邦顧客)

既定オフ(2026年7月22日から任意設定で利用可)

有効化するとFedRAMP認可済み米政府クラウド外で顧客データが処理される旨の警告あり

GCC(連邦顧客)/ GCC High / DoD / その他ソブリンクラウド

利用不可

管理センターに項目自体が表示されない

さらに2つ、公式ドキュメントに明記されている重要な注意点があります。

  • AnthropicモデルはEUデータ境界(EU Data Boundary)の対象外です。Word/Excel/PowerPointのCopilotでAnthropicモデルを使うと、処理はEUデータ境界の外で行われ、in-country processing のコミットメントも適用されません。EU・UK拠点を持つ企業は必ず判断が必要です。
  • 上位設定のスコープによって下位設定が変更不可になります。 「AI providers operating as Microsoft subprocessors」をAll usersまたは特定ユーザー/グループにスコープしている場合、アプリ単位のAnthropicモデル設定はグレーアウトして変更できなくなります。設定が入れ子構造になっている点は見落としやすい仕様です。

セキュリティとデータ処理で押さえる5点

Microsoft CopilotでClaude Fable 5.1が利用可能になったことを伝える公式ブログのビジュアル

出典: Microsoft Community Hub

1. AnthropicはMicrosoftのサブプロセッサとして動作する

「Anthropic models with Data Retention」ラベルが付くモデルを除き、Microsoft Product TermsとMicrosoft DPAが適用され、Enterprise Data Protectionの対象になります。Microsoft Customer Copyright Commitment(CCC)も、CCC対象製品内でのAnthropicモデル利用に適用されます。サブプロセッサ一覧はService Trust Portal(aka.ms/subprocessor)で確認できます。

2. データ保持ラベル付きモデルは契約の枠組みが違う(Fable 5と5.1で分岐)

Claude Fable 5のようにデータ保持ラベルが付くモデルでは、Anthropicが独立したデータ処理者として振る舞い、Microsoft DPAの外側になります。Anthropicは入出力を最大30日保持し、Trust & Safetyの分類器が違反の可能性を検知した場合は入出力を最大2年、分類スコアを最大7年保持しうるとされています(明示的な許可なく学習には使用しないとされています)。既定オフで、管理者の明示的なオプトインが必須です。本番業務での利用は公式に推奨されていません。

一方、2026年9月1日に追加されたClaude Fable 5.1はサブプロセッサ扱いで、Microsoft Product Terms・DPAが適用され、Anthropicはプロンプトと出力を保持しません。同じ「Fable」でも条件が違うため、社内規程で「Fableは禁止」と一括りにしていた組織は、記載を見直す価値があります。

3. 旧IP設定は2026年5月1日に廃止済み

Anthropic independent processor(IP)設定は2026年5月1日に廃止されました。IP設定のまま放置していたテナントは、サブプロセッサとして有効化し直さないとAnthropicモデルおよび関連機能にアクセスできません。「以前はClaudeが使えたのに急に選べなくなった」というトラブルの典型的な原因です。

4. 「オフにすれば安全」ではない

Microsoft Learnには、Anthropicを無効化すると一部の機能が使えなくなる旨が明記されています。単純にオフにすればリスクゼロというわけではないため、業務影響を見てから判断する必要があります。

5. Copilot Studio / Power Platformは二段構え

Copilot StudioやPower PlatformでAnthropicモデルを使うには、Microsoft 365 管理センターでの有効化に加えて、Power Platform管理センター(PPAC)側で外部LLMの許可設定が別途必要です。片方だけ有効化して「使えない」となるケースが多いポイントです。

Copilot周辺のエージェント機能まで含めたリスク整理はCopilot Coworkのファイル流出脆弱性の解説も参考になります。

IT管理者の確認チェックリスト

Microsoft LearnのCopilot公式ドキュメントを示すブランドイメージ

出典: Microsoft Learn

自社テナントの状態を把握するために確認すべきポイントを、操作パス付きで整理します。必要なロールはAI管理者(AI Administrator)またはグローバル管理者です。

#

確認対象

場所

見るポイント

1

Anthropicのサブプロセッサ設定

Microsoft 365 管理センター → Copilot → 設定 → すべて表示 → 「AI providers operating as Microsoft subprocessors」

Anthropicが有効か。旧IP設定のまま放置していないか。ユーザーまたはEntra IDセキュリティグループ単位でスコープされていないか

2

アプリ単位のAnthropicモデル設定

同管理センター → 「Copilot in Microsoft 365 apps with Anthropic models」

EU/EFTA/UKテナントで既定オフのままになっていないか。#1のスコープ設定によりグレーアウトしていないか

3

データ保持ラベル付きモデルの扱い

同管理センターのモデル設定

Fable 5などデータ保持ラベル付きモデルを意図せず有効化していないか。Fable 5.1(保持なし)と区別できているか

4

Copilot Studio / Power Platform

Power Platform管理センター(PPAC)

M365管理センターでの有効化に加え、PPAC側の外部LLM許可設定を実施済みか

5

メッセージセンター

Microsoft 365 管理センター → 正常性 → メッセージセンター

自テナント宛の展開通知(Anthropicモデル・Word対応・名称統合など)の内容と適用日

6

ユーザー向けの周知

社内ポータル・ヘルプデスク

名称が「Microsoft Copilot」に統合されたこと、URLが変わったこと、モデル選択はセッション限定であること

設定はプロバイダー単位で適用され、Microsoft CopilotとCopilot Studioの両方に反映されます。Copilot上に構築したエージェントへの影響も含めて確認したい場合は、Microsoft 365 Copilotエージェントの解説も併せて確認してください。

なおMicrosoft Copilot(Web/デスクトップ/モバイル)では、Claudeモデル使用中であることがUIインジケーターで表示されます。ExcelなどOfficeアプリ内の生成では表示されないため、ユーザー側から常にモデルを特定できるわけではありません。

統合①と統合②のどちらを選ぶか

投資判断としては、既に持っているライセンスから逆算するのが最短です。

現在の状況

現実的な選択

Microsoft Copilotを既に全社展開している

統合①で完結。追加費用なしでAnthropicモデルを使える

Claudeの有料プランを既に契約していて、Copilotは未導入

統合②(アドイン)。Copilotライセンスは不要

どちらも未導入で、社内データ(SharePoint / Teams)との連携が主目的

統合①。Work IQ / Microsoft Graph経由の参照が効く

どちらも未導入で、Officeファイル単体の作業品質を上げたい

統合②。1人あたりのコストを抑えやすい

両方を保有

用途で使い分け。社内データを跨ぐ作業は統合①、ファイル内での深い編集や承認フローは統合②

GCC High / DoD / ソブリンクラウドを利用

統合①は利用不可。統合②または別の手段を検討

こんな企業・担当者におすすめ

  • Microsoft Copilotを既に展開しており、月単位で入れ替わるモデル構成を把握したうえで社内ポリシーを更新したい情シス
  • 「うちのCopilotはどのAIで動いているのか」を経営層や監査部門に説明する必要がある担当者
  • ExcelやWordの作業をSharePoint / Teamsのデータと組み合わせて効率化したい部門
  • 提案→確認→承認のフローを重視し、Officeファイル内で完結する編集支援を求めるチーム(この場合は統合②が向く)
  • Copilotライセンスを持たず、Claude有料プランのライセンス費だけでOffice連携を始めたい中小規模の組織

おすすめしない・慎重に判断すべきケース

  • GCC連邦顧客 / GCC High / DoD / ソブリンクラウドを利用している組織(統合①は提供対象外)
  • 監査上「どのモデルが出力を生成したか」の記録が必須の業務(Officeアプリ内では特定できない)
  • データの処理地を国内または特定リージョンに限定する必要がある組織(AnthropicモデルはEUデータ境界の対象外)
  • 特定モデルの挙動に依存した業務プロセスを組んでいるチーム(既定モデルは短いスパンで入れ替わる前提で設計する必要がある)
  • Claudeの無料プランのみを利用しているユーザー(統合②のアドインは利用不可)

Claude単体の全体像はClaudeとは、ChatGPTとの選び分けはClaude vs ChatGPT比較で整理しています。

よくある質問

Q. 2026年9月時点で、Microsoft CopilotのClaudeはデフォルトですか?

「どのレイヤーの話か」で答えが変わります。テナント設定としてのAnthropic有効化は日本を含む商用クラウドで既定オンです。アプリの既定モデルは用途で分岐しており、Wordの高度な推論タスクは2026年8月25日からClaude Sonnet 5が既定です。一方、Copilot全体の優先モデルは2026年7月9日以降OpenAI GPT-5.6のままです。

Q. 9月4日に出たGPT-6 Astraが優先モデルになったのですか?

公式に確認できているのは、Copilot Cowork / Copilot Studio / GitHub Copilot / Microsoft Foundryへの展開開始までです。Word/Excel/PowerPointの既定モデル変更や、優先モデルがGPT-5.6からAstraに交代したという発表は確認できていません。

Q. ExcelのCopilotはClaudeで動いていますか?

テナント設定としてAnthropicモデルは有効(商用クラウドでは既定オン)で、モデルピッカーからClaudeを選ぶこともできます。ただし初期値はAutoで、個々のプロンプトを処理したモデルは表示されません。加えて一部プロンプトはMicrosoft自社のMAIモデルへルーティングされていることが公表されています。「Claudeも使われうる状態」というのが正確な理解です。

Q. Wordでもうモデルを選べますか?

選べます。2026年8月11日にCopilot in WordでAnthropicモデルの選択が可能になり、8月25日にはSonnet 5がモデルメニューに加わりました。2026年5月時点の「Wordは夏予定」という案内は、この2つで決着しています。

Q. Anthropicモデルを使うと追加費用はかかりますか?

モデル別の追加課金はありません。Microsoft Copilotのライセンスに包含されています。ただしCopilot CoworkやCopilot Studioでのエージェント実行はCopilot Creditsの従量課金が別途かかります。Claude for Microsoft 365アドインを使う場合は、Claude側の有料プラン費用が必要です。

Q. Claude Opus 4.7や4.8はもう使えないのですか?

公式のリタイア告知は確認できていません。世代交代でモデルピッカー上の優先度は下がっていますが、「削除された」と断定できる情報はないため、実際の画面で確認してください。

Q. 毎回Opus 5を使う設定にできますか?

現時点ではできません。モデル選択はそのセッションのみ有効で、アプリを閉じると既定モデルに戻ります。

Q. Claude Fable 5と5.1は同じ扱いですか?

異なります。Fable 5(プレビュー)はデータ保持ラベル付きで、AnthropicがMicrosoft DPAの外で独立処理者として扱い、入出力を最大30日保持します。2026年9月1日提供開始のFable 5.1はサブプロセッサ扱いで、Microsoft Product Terms・DPAが適用され、Anthropicはプロンプトと出力を保持しません。社内規程で「Fableは一律禁止」としている場合は見直す価値があります。

Q. 以前は使えたClaudeが急に選べなくなりました。原因は?

まず疑うべきはAnthropic independent processor(IP)設定の廃止です。この設定は2026年5月1日に廃止されており、サブプロセッサとして有効化し直していないテナントではAnthropicモデルと関連機能が使えません。管理センターの「AI providers operating as Microsoft subprocessors」を確認してください。

Q. EU子会社のテナントでもClaudeが使えますか?

EU / EFTA / 英国のテナントは既定オフです。2026年3月25日以降に作成されたテナントはアプリ側設定が既定オンのケースがあるため、メッセージセンターで自テナントの既定値を確認してください。加えて、AnthropicモデルはEUデータ境界の対象外である点を法務と確認する必要があります。

Q. Copilot StudioでもAnthropicモデルを使えますか?

使えます。ただしMicrosoft 365 管理センターでの有効化に加え、Power Platform管理センター側で外部LLMの許可設定が別途必要です。片方だけでは有効になりません。

Q. 「Microsoft 365 Copilot」という名前は無くなったのですか?

2026年8月中旬から「Microsoft Copilot」への名称統合が段階展開されており、商用WebのURLも copilot.cloud.microsoft へリダイレクトされるようになりました。管理センターの設定名など英語ラベルには旧名称が残っている箇所もあります。

まとめ

  1. テナント設定としてのAnthropicモデルは、日本を含む商用クラウドで既定オンのまま。 ただし2026年5月の「Excel/PowerPointの既定はClaude Opus 4.7」という状態からは、GPT-5.6の優先モデル化、MAI内製化、Opus 5追加、Word対応、Fable 5.1追加、GPT-6 Astra展開と、4か月で6つの変化を経ています。
  2. 「デフォルト」はテナント設定・アプリの既定モデル・ピッカー初期値/優先モデルの3層に分かれる。 2026年9月時点では「全部GPT」でも「全部Claude」でもなく、Wordの高度な推論タスクはSonnet 5が既定という具合に用途で分岐しています。
  3. Wordの「夏予定」は2026年8月に決着した。 8月11日にモデル選択が可能になり、8月25日にSonnet 5が高推論の既定になりました。
  4. Fable 5とFable 5.1でデータの扱いが分かれた。 5.0は最大30日保持でMicrosoft DPA対象外、5.1はサブプロセッサ扱いで保持なし。社内規程を一括りにしていると誤った制限になります。
  5. 2つの統合を混同しない。 Copilot内蔵のAnthropicモデルは追加費用なし・Microsoft側の管理、Claude for Microsoft 365アドインはClaude有料プラン前提・Anthropic側の管理です。

管理者としてまずやるべきことは、Microsoft 365 管理センターで①サブプロセッサ設定②アプリ単位・地域別設定③データ保持ラベル付きモデルの扱い④PPAC側の許可設定の4点を確認し、モデル構成が月単位で変わる前提で社内のAI利用ルールを設計することです。特定モデル名を社内規程に直書きすると、次の入れ替わりで規程が実態と乖離します。

情報ソース・参考リンク

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この記事の著者

AI革命

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