AIツール2026年9月更新

GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaとは|API料金半額・性能・GPT-6 Astraとの違い・ChatGPTでの使い方【2026年9月】

公開日: 2026/09/26
GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaとは|API料金半額・性能・GPT-6 Astraとの違い・ChatGPTでの使い方【2026年9月】

この記事のポイント

GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaは、GPT-6 Astraの学習手法を速く安いモデルに持ち込んだOpenAIの新モデルです。API料金はGPT-5.6の現行価格の半額で、ChatGPTでは通常のChatではなくChatGPT Work・Codexで選べます。料金・性能・Astraとの違い・使い方・注意点を公式情報で整理します。

GPT-6 Sol と GPT-6 Luna は、OpenAI が2026年9月22日(米国時間)に公開した GPT-6 ファミリーの中位・軽量モデルで、最上位の GPT-6 Astra と同じ学習手法を「速く・安く」使えるようにしたものです。 API料金は Sol が Astra の5分の1、Luna が100分の1で、GPT-5.6 の現行価格と比べるとほぼ半額。ただし ChatGPT では通常の「Chat」画面ではなく、ChatGPT Work と Codex のモデル選択から使う点に注意が必要です。

料金の「半額」が何と比べた数字なのか、公式ベンチマークと第三者評価の食い違い、ChatGPT(Work・Codex)での選び方、企業導入時の管理設定まで、OpenAI の開発者向けドキュメント・ChatGPT ヘルプ・公式告知をもとに整理しました。API のモデル選定をしている開発者、Codex や ChatGPT Work を日常的に使っている有料プランのユーザー、社内で AI 利用ポリシーを管理している情シス担当の方に向けた内容です。

GPT-6 Sol・Luna の要点3つ

  1. Sol は「主力の実務モデル」、Luna は「大量処理用の最安モデル」。 最上位の知能が必要な場面は引き続き Astra が担い、Sol・Luna はその下でコストを大きく下げる役割です
  2. 料金は恒久的に下がった。 Sol は入力 $2/出力 $10、Luna は入力 $0.10/出力 $0.50(100万トークンあたり)。GPT-5.6 Sol の値下げは期間限定のプロモ価格でしたが、GPT-6 Sol・Luna の価格には期限が設けられていません
  3. 賢さの大幅アップではなく「信頼性とコスト」の更新。 OpenAI は事実誤りの半減やごまかし応答の減少を強調しています。一方、第三者の Artificial Analysis は「価格と信頼性のリリースであり、知能のリリースではない」と評価しており、知能は GPT-5.6 とほぼ横ばいという見方です

迷ったら、API で GPT-5.6 Sol を使っている人は GPT-6 Sol への置き換えを検討、要約・分類を大量に回す人は Luna、難問だけは Astra という割り振りが現実的です。Astra 自体の詳細は「GPT-6 Astra(OpenAI Astra)とは」で解説しています。

GPT-6 Sol・GPT-6 Lunaとは|Astra の技術を速く安くした2モデル

OpenAI Developers の GPT-6 Sol モデルページ

出典: OpenAI Developers 公式

GPT-6 Sol・Luna は、GPT-6 Astra と同様の手法で学習し、プロの仕事・事実性・コーディング・コンピューター操作・アラインメントの進歩を、より速く手頃なモデルに持ち込んだと OpenAI は説明しています。GPT-6 ファミリーは現時点で Astra(最上位)/Sol(中位・主力)/Luna(軽量・最安)の3モデル構成です。GPT-5.6 世代にあった「Terra」に相当するモデルは、GPT-6 では発表されていません。

項目

GPT-6 Sol

GPT-6 Luna

開発元

OpenAI

OpenAI

提供開始

2026年9月22日(米国時間)

同左

公式の位置づけ

複雑なコーディングとエージェント的な作業向け。GPT-5.6 Sol より事実面の信頼性が高い

ファミリーで最も効率的なモデル。要約・抽出・絞り込んだコーディングなど定型で大量の作業向け

API モデル名

gpt-6-sol

gpt-6-luna

コンテキスト

1,050,000トークン(最大入力 922,000)

1,050,000トークン(最大入力 922,000)

最大出力

128,000トークン

128,000トークン

知識カットオフ

2026年4月20日

2026年5月18日

入力 / 出力

テキスト・画像 / テキスト

テキスト・画像 / テキスト

意外な点として、知識カットオフは Luna のほうが Sol より約1か月新しいです。2026年5月前後の出来事を前提知識として扱わせたい場合、Luna のほうが有利なケースもあります(ただしどちらも Web 検索ツールを併用すれば最新情報は補えます)。

GPT シリーズ全体の流れや ChatGPT そのものについては「ChatGPTとは」、1つ前の世代は「GPT-5.6とは」が参考になります。

GPT-6 Sol・Luna でできること

OpenAI Developers の GPT-6 Luna モデルページ

出典: OpenAI Developers 公式

Sol・Luna は Astra と同じツール群をそのまま使えるため、「安いモデルだからエージェント機能が削られている」ということはありません。 違いは主に知能の上限とコストです。

公式モデルページで確認できる主な対応機能は次のとおりです。

  • 対応API: Chat Completions / Responses / Batch
  • 対応ツール: Web検索、ファイル検索、画像生成、Code Interpreter、Hosted shell、Apply patch、Skills、Computer use、MCP、Tool search
  • 推論の深さ(reasoning effort): none / low / medium(既定) / high / xhigh / max の6段階

実務での利用シーンに落とし込むと、次のような分担になります。

利用シーン

向いているモデル

理由

日常的な機能追加・バグ修正・コードレビュー

Sol

公式の推奨初期設定が「Sol Medium」。多段階の検証が必要な開発作業向け

ブラウザ・デスクトップを操作する業務エージェント

Sol

Computer use 対応。OSWorld 2.0 で60.5%(xhigh、OpenAI 公表値)

問い合わせの分類・ルーティング

Luna

none で推論を省けば低レイテンシ。単価は Astra の100分の1

議事録・文書の要約、項目抽出

Luna

公式の推奨初期設定が「Luna High」の定型反復作業

小さく範囲を絞ったコード修正

Luna

GitHub 公式も「小さく速いタスク向けの軽量モデル」と説明

推論なし(none)が選べるのは Sol・Luna だけで、Astra は low 以上しか指定できません。応答速度が重要な分類・抽出系の処理では、この差が効いてきます。effort ごとの挙動は「GPT-6 Astra の reasoning effort 設定ガイド」で詳しく整理しています。

GPT-6 Astra との違い|3モデル比較表

Astra は「最高の知能」、Sol は「Astra に近い実務性能を5分の1の価格で」、Luna は「定型処理を100分の1の価格で」という棲み分けです。 仕様面ではコンテキスト長・最大出力・対応ツールがほぼ共通で、差は料金・推論設定・利用上限に集中しています。

項目

GPT-6 Astra

GPT-6 Sol

GPT-6 Luna

位置づけ

最上位・最高知能

中位・主力

軽量・最安

API 入力 / 出力(100万トークン)

$10 / $50

$2 / $10

$0.10 / $0.50

Astra 比の価格

—

5分の1

100分の1

Work・Codex のクレジット(入力 / 出力)

250 / 1,250

50 / 250

2.5 / 12.5

Plus の5時間あたり目安

5〜45 メッセージ

15〜150 メッセージ

350〜3,000 メッセージ

reasoning effort

low〜max(none 非対応)

none〜max

none〜max

知識カットオフ

2026年4月30日

2026年4月20日

2026年5月18日

コンテキスト / 最大出力

105万 / 12.8万

105万 / 12.8万

105万 / 12.8万

Preparedness 評価

サイバーで Critical

サイバー・生物化学ともに High

サイバー・生物化学ともに High

ChatGPT 通常 Chat

×(Work・Codex 中心)

×

×

主な用途

最難関の推論・研究・長時間エージェント

複雑なコーディング・業務エージェント

要約・抽出・分類・ルーティング

Plus プランで比べると、Sol は Astra の約3倍、GPT-5.6 Sol の約1.5倍のメッセージ数を使える目安になっています。「Astra の枠をすぐ使い切ってしまう」という人にとって、Sol は実用上の大きな選択肢です。利用枠の仕組みは「ChatGPT の Astra 利用枠リセットとは」も参照してください。

API料金|「半額」は何と比べた数字か

OpenAI API の料金ページ

出典: OpenAI Developers 公式

「API料金半額」は、GPT-5.6 の現行価格(Sol は期間限定プロモ価格 $4/$20)と比べた数字です。 8月20日までの旧定価 $5/$30 と比べると、Sol は入力60%・出力約67%の値下げになります。

モデル別の API 料金(Standard・100万トークンあたり・入力272K以下)

モデル

入力

キャッシュ入力

キャッシュ書き込み

出力

GPT-6 Astra

$10.00

$1.00

$12.50

$50.00

GPT-6 Sol

$2.00

$0.20

$2.50

$10.00

GPT-6 Luna

$0.10

$0.01

$0.125

$0.50

(参考)GPT-5.6 Sol 現行プロモ価格

$4.00

$0.40

—

$20.00

(参考)GPT-5.6 Sol 旧定価(〜8/20)

$5.00

$0.50

—

$30.00

(参考)GPT-5.6 Luna(7/30改定後)

$0.20

$0.02

—

$1.20

出典: OpenAI 開発者向けドキュメントの各モデルページ(GPT-6 Sol / GPT-6 Luna / GPT-6 Astra)

値下げ率の整理

比較

入力

出力

Sol:GPT-5.6 Sol 現行プロモ価格比

50%引き

50%引き

Sol:GPT-5.6 Sol 旧定価比

60%引き

約67%引き

Luna:GPT-5.6 Luna 比

50%引き

約58%引き

重要なのは価格の性質です。GPT-5.6 Sol の $4/$20 は「少なくとも11月21日まで」とされた期間限定価格でしたが、GPT-6 Sol・Luna の価格は恒久価格として発表されています(VentureBeat などの報道。OpenAI はキャッシュと推論の効率化によるものと説明)。GPT-5.6 側の値下げの経緯は「GPT-5.6 Sol 値下げの詳細」「GPT-5.6 の値下げまとめ」で整理しています。

円換算と月額の試算

1ドル=約157円(2026年9月25日時点)で換算すると、次のようになります。

項目

USD

円換算の目安

Sol 入力 / 出力

$2 / $10

約314円 / 約1,570円

Luna 入力 / 出力

$0.10 / $0.50

約16円 / 約79円

Astra 入力 / 出力

$10 / $50

約1,570円 / 約7,850円

たとえば入力1,000万トークン・出力200万トークン/月の社内ツールを想定すると、月額は次のとおりです(キャッシュ割引なしの単純計算)。

モデル

月額(USD)

円換算の目安

GPT-6 Astra

$200

約31,400円

GPT-5.6 Sol(現行プロモ価格)

$80

約12,600円

GPT-6 Sol

$40

約6,300円

GPT-6 Luna

$2

約310円

課金ルールで見落としやすい点

  • 入力272Kトークン超のリクエストは、そのリクエスト全体が入力・キャッシュ2倍、出力1.5倍になります。長大な文書を丸ごと投げる用途では単価が跳ね上がります
  • キャッシュ入力は入力の10%、キャッシュ書き込みは入力の1.25倍
  • Batch / Flex は Standard の50%
  • Fast mode は該当料金の2倍
  • データレジデンシー(リージョン処理)指定は+10%(Luna のページで明記。Sol のページでは現時点で明示を確認できていません)

ChatGPT Work・Codex でのクレジット消費

ChatGPT Work と Codex では、トークン量に応じてクレジットを消費します。100万トークンあたりのクレジットは次のとおりです。

モデル

入力

キャッシュ入力

出力

GPT-6 Astra

250

25

1,250

GPT-6 Sol

50

5

250

GPT-6 Luna

2.5

0.25

12.5

GPT-5.6 Sol

100

10

500

GPT-5.6 Luna

5

0.5

30

Work・Codex の Fast mode は Standard の2.5倍のクレジットを消費します。API の Fast mode(2倍)とは倍率が異なるため、同じ感覚で使うと想定より早く枠が減ります。

性能・ベンチマーク|公式の数値と第三者評価

OpenAI の公式発表では、Sol は GPT-5.6 Sol に比べて事実の誤りが約半分になり、一部の業務タスクでは Astra(low)と同程度以上のスコアを大幅に低いコストで出しています。 ただし、ベンチマークは比較対象ごとに推論設定(effort)が揃っていない点に注意して読む必要があります。

OpenAI が公表した主な数値

評価

GPT-6 Sol

GPT-6 Luna

比較対象

社内の事実性評価(ユーザーが誤りを指摘した実会話ベース)

GPT-5.6 Sol 比で誤りが約半分

—

—

AutomationBench 1.0.6(47ツールを使う業務ワークフロー)

33.2%(xhigh)/1タスク $0.27

GPT-5.6 Luna を上回る

Astra(low)30.3%(Sol の約3.9倍のコスト)、Claude Opus 5(max)26.9%

DeepSWE v1.1(コーディング)

68.8%(max)

66.6%(max)

Claude Fable 5(xhigh)69.9%

OSWorld 2.0(コンピューター操作)

60.5%(xhigh)

未公表

—

Agents' Last Exam(55業種の専門業務)

56.4%(max)

未公表

—

AutomationBench の比較は Sol が xhigh、Astra が low という条件です。「Sol は Astra より賢い」と読むのは誤りで、正確には「推論を深くした Sol が、推論を浅くした Astra と同程度以上の結果を、はるかに安く出した」という意味です。

誠実性の面では、OpenAI の社内評価で欺瞞的な応答率が Sol で10.4%→1.3%、Luna で9.5%→2.8%に低下したとされています。ツールが失敗したことを正直に報告しない率も、Sol で77.8%→5.4%、Luna で78.3%→30.2%に改善しました(いずれも VentureBeat 経由の公表値)。エージェントに作業を任せる場面では「失敗を隠さない」性質の改善は実用上の意味が大きい一方、Luna は Sol ほど改善幅が大きくない点も押さえておきたいところです。

第三者評価から見える「安さの落とし穴」

独立評価機関や実地検証では、公式発表よりも控えめな評価が出ています。

  • 知能はほぼ横ばい: Artificial Analysis は「価格と信頼性のリリースであり、知能のリリースではない」と評価。Sol の総合指標は GPT-5.6 Sol とほぼ同水準で、1タスクあたりのコストは約半分($1.99→$1.06)
  • ハルシネーション率の改善は「回答を控える」効果が大きい: Sol のハルシネーション率は92%→60%(Luna は93%→77%)に下がった一方、Sol の回答率が99%→83%に下がり、正答率は59%→54%に低下したと指摘されています。「わからないときに答えない」方向に振れたと理解するのが妥当です
  • Luna は出力トークンが増える: 1タスクあたりの出力が GPT-5.6 Luna の約41kから約51kに増加。出力上限を設けない処理では、単価ほどは安くならない場合があります
  • DataCamp の実地検証でも「性能向上は小さく、主に無効な入力を処理しない(拒否する)方向の改善」と評価されています

つまり、GPT-5.6 と同じ品質をほぼ半額で、しかも誤りやごまかしを減らして得られるというのが実態に近い理解です。「GPT-6 だから劇的に賢くなった」と期待して乗り換えると、肩透かしになる可能性があります。

弱み・注意点|使う前に知っておきたい制約

最大の注意点は、ChatGPT の通常の Chat 画面では Sol・Luna を選べないことです。 OpenAI は「These models are separate from the models available in Chat」と明記しており、現時点で Chat への展開時期は発表されていません。

そのほかの主な制約は次のとおりです。

  • Free / Go プランでは Sol は使えない(Luna のみ、しかもデスクトップアプリ限定)
  • 非対応の API: Realtime、音声、画像生成エンドポイント、ファインチューニング、Assistants API、Embeddings、Moderation など。音声対話アプリや独自モデルの微調整が必要な開発には使えません
  • 最高難度の推論は Astra の領域。Sol・Luna は Astra の代替ではなく、コストを下げるための選択肢です
  • 272K トークン超の入力は割増課金。105万トークンのコンテキストを使い切る用途ではコストが急増します
  • Luna の出力トークン増加により、長文生成が中心の処理では節約幅が縮みます
  • Sol は回答を控える場面が増えたため、「とにかく何か答えてほしい」用途では物足りなく感じることがあります

ChatGPT での使い方|Work・Codex で選ぶ

ChatGPT・Codex の公式ドキュメント

出典: OpenAI Codex 公式

ChatGPT で GPT-6 Sol・Luna を使うには、ChatGPT Work または Codex を開き、モデル選択から「GPT-6 Sol」か「GPT-6 Luna」を選びます。 追加の月額料金は不要で、既存プランの利用枠内で使えます。

どこで使えるか(2026年9月時点)

提供先

Sol

Luna

備考

OpenAI API

○

○

gpt-6-sol / gpt-6-luna

ChatGPT Work(Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu)

○

○

モデル選択から指定

Codex(アプリ / CLI / IDE拡張 / クラウド)

○

○

CLI は codex --model gpt-6-sol

ChatGPT の通常 Chat

×

×

Chat とは別モデル扱い。展開時期は未発表

Free / Go

×

○(デスクトップアプリのみ)

Sol は利用不可

GitHub Copilot

Pro+ / Max / Business / Enterprise

Pro / Pro+ / Max / Business / Enterprise

VS Code・JetBrains・Xcode・CLI など

Amazon Bedrock

○

○

2026年9月22日に一般提供

Microsoft Foundry(Azure)

○

○

Sol は Provisioned Throughput 対応

通常の Chat の既定モデルは、現時点でも Free / Go が GPT-5.6 Luna、Plus / Pro が GPT-5.6 Sol のままです。Chat 側の Luna については「ChatGPT の Luna 無制限とは」で解説しています。

ChatGPT Work での手順

  1. Web 版の ChatGPT Work、またはデスクトップアプリを開く
  2. 画面上部のモデル選択(ピッカー)を開く
  3. 「GPT-6 Sol」または「GPT-6 Luna」を選ぶ
  4. 必要に応じて思考量(Low〜Max)を調整する

OpenAI の推奨初期設定は、日常〜複雑なコーディングは「Sol Medium」、定型の反復作業は「Luna High」です。ChatGPT Work 自体の使い方は「ChatGPT Workとは」を参照してください。

Codex での手順

  • アプリ・IDE拡張: モデル選択で GPT-6 Sol / GPT-6 Luna を選ぶ
  • Codex CLI: codex --model gpt-6-sol で起動するか、config.toml にモデルを指定する
  • Codex CLI 0.156.1(9月23日)でピッカーに Sol・Luna が追加され、利用上限に達したときの切り替え先として Luna が提案されるようになりました。0.157.0(9月25日)では Amazon Bedrock 経由の Sol・Luna にも対応しています

Codex の基本は「OpenAI Codexとは」、利用上限の考え方は「Codex の利用上限」で整理しています。

プラン別の利用上限の目安(5時間あたりのメッセージ数)

モデル

Plus

Pro 5x

Pro 20x

Business

GPT-6 Astra

5〜45

25〜225

100〜900

5〜45

GPT-6 Sol

15〜150

70〜700

300〜3,000

15〜150

GPT-6 Luna

350〜3,000

1,750〜14,000

7,000〜56,000

350〜3,000

GPT-5.6 Sol

10〜100

50〜500

200〜2,000

10〜100

GPT-5.6 Luna

250〜2,000

1,250〜10,000

5,000〜40,000

250〜2,000

いずれも公式の「目安幅」で、タスクの重さによって変動します。別途、数値非公表の週次上限もあり、ローカルとクラウドの利用は同じ枠を共有します。各プランの月額は「ChatGPT の料金プラン」で確認できます。

「ChatGPT で GPT-6 Sol が出てこない」ときの確認ポイント

  • 通常の Chat 画面を見ていないか → Work または Codex に切り替える
  • Free / Go プランではないか → Sol は有料プランのみ。Luna はデスクトップアプリから
  • Enterprise ではないか → ロールアウト対象になったうえで、管理者の有効化が必要
  • Codex CLI が古くないか → 0.156.1 以降に更新する

他モデルとの違い|GPT-5.6・Claude との価格比較

GPT-6 Sol は Claude Sonnet 5 と同価格、GPT-6 Astra は Claude Fable 5.1 と同価格という構図です。 同日(9月22日)には Anthropic が Claude Opus 5.5 を発表しており、価格帯ごとに競合モデルが並んでいます。

価格帯(入力 / 出力・100万トークン)

OpenAI

Anthropic

$10 / $50

GPT-6 Astra

Claude Fable 5.1

$4 / $20

GPT-5.6 Sol(期間限定プロモ価格)

Claude Opus 5.5

$2 / $10

GPT-6 Sol

Claude Sonnet 5

$1 / $5

—

Claude Haiku 4.5

$0.10 / $0.50

GPT-6 Luna

—

出典: OpenAI 開発者向けドキュメント、Anthropic 公式料金ページ

選び分けの目安は次のとおりです。

  • GPT-5.6 Sol → GPT-6 Sol: 同程度の品質で価格は半分、事実誤りも減るため、API 利用者は基本的に乗り換えを検討する価値があります。ただしプロンプトの挙動(回答を控える傾向)は事前にテストが必要です
  • GPT-6 Sol vs Claude Sonnet 5: 価格は同じ。Codex や ChatGPT Work を中心に使うなら Sol、Claude Code 中心の開発環境なら Sonnet 5 が扱いやすいでしょう
  • GPT-6 Sol vs Claude Opus 5.5: Opus 5.5 は Sol の2倍の単価です。Artificial Analysis の9月22日時点の総合指標では Opus 5.5 がトップで、品質を最優先するなら Opus 5.5、コスト重視なら Sol という判断になります
  • Luna の価格帯: $0.10/$0.50 は Claude の現行ラインナップにない価格帯で、大量処理のコストでは Luna が際立ちます

Claude 側の詳細は「Claude Opus 5.5とは」、上位モデル同士の比較は「GPT-6 Astra vs Claude Fable 5.1」、サービス全体の違いは「Claude と ChatGPT の違い」を参照してください。

セキュリティ・企業導入の注意点

ITmedia の報道によると、Sol・Luna は OpenAI の Preparedness Framework でサイバーセキュリティと生物・化学の両分野が「High」と評価されており、Astra(サイバーで「Critical」)より一段低い扱いです。 AI の自己改善については High 未満とされています。評価の詳細は GPT-6 Astra システムカードの Sol・Luna 付録に掲載されています。Astra の Critical 判定をめぐる経緯は「OpenAI Astra の Critical 判定と提供一時停止」で解説しています。

企業で使う場合に確認したいポイントは次のとおりです。

確認項目

内容

ChatGPT Enterprise の初期状態

ロールアウト対象になったうえで管理者の有効化が必要(既定は使えない)

GitHub Copilot Business / Enterprise の初期状態

管理者がグローバル既定をオフにしていない限り自動で有効

データ所在地

API のデータレジデンシー指定は+10%。Amazon Bedrock・Microsoft Foundry なら各クラウドのアクセス制御・監査ログを利用可能

エージェント機能の権限

Computer use・Hosted shell・MCP を使う場合は、操作できるシステムと認証情報の範囲を最小限に絞る

旧モデルからの移行

ChatGPT・Work・Codex の GPT-5.5 は10月14日に全プランで提供終了予定(API は対象外)

製品ごとに初期状態が逆(ChatGPT Enterprise は無効、Copilot は有効)になっている点は見落としやすいため、情シス担当者は社内ポリシーと照らして設定を確認しておくと安心です。

用途別の使い分け|Astra・Sol・Luna をどう割り当てるか

「全部 Sol でいい」ではなく、仕事の難しさと量でモデルを割り当てるとコストと品質のバランスが最も良くなります。

仕事のタイプ

おすすめ

推論設定の目安

研究・高度な数理推論・判断ミスが許されない分析

GPT-6 Astra

high 以上

複数ファイルにまたがる実装・リファクタ

GPT-6 Sol

medium〜xhigh

ブラウザ操作を含む業務の自動化

GPT-6 Sol

high〜xhigh

日常のコーディング支援・レビュー

GPT-6 Sol

medium(公式推奨)

文書要約・情報抽出(大量)

GPT-6 Luna

high(公式推奨)

問い合わせ分類・ルーティング

GPT-6 Luna

none〜low

無料で最新世代を試したい

GPT-6 Luna(デスクトップアプリ)

既定

API で組む場合は、Luna で一次処理し、判断が難しいものだけ Sol、さらに難しいものだけ Astra に回す多段構成にすると、月額を大きく抑えやすくなります。

GPT-6 Sol・Luna がおすすめな人/おすすめしない人

おすすめな人

  • API で GPT-5.6 Sol を使っている開発者:同程度の品質でコストをほぼ半減でき、事実誤りも減る
  • Codex で日常的にコーディングしている Plus / Pro ユーザー:Plus なら Astra の約3倍のメッセージ数を使える
  • Astra の利用枠をすぐ使い切ってしまう人:通常作業を Sol に移せば、Astra を本当に難しい作業に温存できる
  • 要約・抽出・分類・ルーティングを大量に回す業務:Luna の単価は Astra の100分の1
  • 無料ユーザーで最新世代を試したい人:デスクトップアプリから Luna を利用できる

おすすめしない人

  • 通常の Chat で質問や雑談をするだけの人:現時点では Chat 画面で選べない
  • 最高難度の推論・研究で品質を最優先したい人:Astra、または Claude Opus 5.5 などの上位モデルを検討したい
  • 音声・リアルタイム対話・ファインチューニングが必要な開発:Sol・Luna は非対応
  • GPT-5.6 から劇的な知能向上を期待している人:第三者評価では知能はほぼ横ばい
  • 長文出力を上限なしで大量生成する用途で Luna を使う人:出力トークン増で節約幅が縮む可能性がある

GPT-6 Sol・Luna 登場までの経緯(2026年)

日付(米国時間)

出来事

2026年7月9日

GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)一般提供

2026年7月30日

GPT-5.6 Luna 値下げ($0.20/$1.20)

2026年8月21日

GPT-5.6 Sol が期間限定値下げ($4/$20)

2026年9月3日

GPT-6 Astra 発表

2026年9月22日

GPT-6 Sol / Luna 発表。API・ChatGPT Work・Codex・GitHub Copilot・Amazon Bedrock で提供開始。Plus / Pro / Business ユーザーに利用枠リセット権を付与

2026年9月23日

Codex CLI 0.156.1:ピッカーで Sol / Luna を選択可能に

2026年9月25日

Codex CLI 0.157.0:Sol / Luna の Amazon Bedrock 対応

2026年10月14日(予定)

GPT-5.5 が ChatGPT・Work・Codex から提供終了(移行先は有料プランが Sol、無料プランが Luna)

GPT-5.6 は引き続き提供中で、現時点で廃止予定は発表されていません。

よくある質問

GPT-6 Sol と Luna は ChatGPT の無料プランで使えますか?

Luna のみ、デスクトップアプリから利用できます。Sol は Plus 以上の有料プランが対象です。

ChatGPT Plus の料金は上がりますか?

Sol・Luna の追加に伴うプラン料金の変更は発表されていません。既存プランの利用枠内で使えます。

GPT-6 Sol の価格はいつまで続きますか?

期間限定のプロモ価格ではなく、恒久的な価格として発表されています。一方、比較対象の GPT-5.6 Sol のプロモ価格($4/$20)は「少なくとも11月21日まで」とされており、その後の扱いは未定です。

GPT-6 Sol は Claude Sonnet 5 とどちらが良いですか?

API 単価は同じ($2/$10)なので、普段使う開発環境で選ぶのが現実的です。Codex・ChatGPT Work・GitHub Copilot 中心なら Sol、Claude Code 中心なら Sonnet 5 のほうが扱いやすいでしょう。品質差は用途で変わるため、自社のタスクで小規模に比較してから決めることをおすすめします。

既存の GPT-5.6 Sol から API のモデル名を変えるだけで移行できますか?

モデル名を gpt-6-sol に変えるだけで基本的には動きますが、Sol は答えを控える傾向が強まっているため、「必ず回答を返す」前提の処理では出力を事前に検証してください。reasoning effort の既定値は medium です。

GPT-6 Terra はありますか?

現時点で、GPT-6 世代の Terra に相当するモデルは発表されていません。

まとめ

GPT-6 Sol・GPT-6 Luna は、GPT-6 Astra の学習手法を取り入れつつ、Sol は Astra の5分の1、Luna は100分の1の価格で提供される OpenAI の新モデルです。

  • API料金は GPT-5.6 の現行価格と比べてほぼ半額で、期限のない恒久価格
  • 公式発表では事実誤りやごまかし応答が大きく減少。一方、第三者評価では知能は GPT-5.6 とほぼ横ばい
  • ChatGPT では通常の Chat ではなく、ChatGPT Work と Codex のモデル選択から使う。Free / Go は Luna のみ(デスクトップアプリ)
  • 企業では ChatGPT Enterprise(既定で無効)と GitHub Copilot(既定で有効)の初期状態の違いに注意

API で GPT-5.6 Sol を使っているなら GPT-6 Sol への移行テストから、大量の定型処理を抱えているなら Luna の導入から始めるのがおすすめです。最上位モデルの詳細は「GPT-6 Astra(OpenAI Astra)とは」、プラン選びは「ChatGPT の料金プラン」もあわせて確認してください。

このツールを自社の毎月の業務に組み込むと何が変わるか、ご提案します

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