AIツール2026年10月更新

ChatGPTのIntelligent UIとは?GPT-6で図解・ボタン付き回答に|無料版はGPT-6 Luna・使い方・オフ設定【2026年10月】

公開日: 2026/10/08
ChatGPTのIntelligent UIとは?GPT-6で図解・ボタン付き回答に|無料版はGPT-6 Luna・使い方・オフ設定【2026年10月】

この記事のポイント

ChatGPTのIntelligent UIは、GPT-6が図・グラフ・ボタン・計算ツールを組み合わせて答える新しい回答形式。追加料金なしで全プランに順次展開(無料・GoはGPT-6 Luna、Plus以上はGPT-6 Sol)。使い方、表示されないときの確認点、ビジュアルを減らす設定、業務での注意点を解説。

ChatGPTのIntelligent UI(インテリジェントUI)は、GPT-6が質問の内容に合わせて「文章・図・グラフ・ボタン・入力欄・小さな計算ツール」を組み合わせ、回答の見せ方まで自動で選ぶ新しい表示の仕組みです。2026年10月7日(米国時間)にGPT-6と同時に発表され、追加料金なしで全プランに順次展開されています。無料版とGoはGPT-6 Luna、Plus以上はGPT-6 Solで動きます。

特別なコマンドは要らず、いつもどおり質問すれば、比較は横並びの形で、仕組みの説明は触って動かせる図で返ってくることがあります。一方で、Pro思考レベルや古いデスクトップアプリでは使えないこと、ビジュアルを完全にオフにはできないことなど、知っておかないと戸惑う制約もあります。

この記事でわかること

  • Intelligent UIで回答がどう変わるのか(従来のテキスト回答との違い)
  • プラン別のモデル(GPT-6 Luna/GPT-6 Sol)・提供開始日・料金
  • 使い方と、用途別にそのまま使えるプロンプト例
  • 表示されないときの確認ポイントと、ビジュアルを減らす設定
  • Claudeのアーティファクト、Gemini、ChatGPT Canvasとの違い
  • 計算ツールやグラフを仕事で使うときの注意点

こんな方向けの記事です

  • 「ChatGPTの回答に急に図やボタンが出るようになった」理由を知りたい方
  • 無料版でもGPT-6やIntelligent UIを使えるのか確認したい方
  • 社内でChatGPTを使っていて、業務利用時のリスクや管理者設定を把握したい方

Intelligent UIの要点

ポイント

内容

何が変わる?

回答が「読むだけ」から「見て・触って確かめる」形式に。図解・比較・地図・チェックリスト・計算ツールなどをモデルが自動で選ぶ

いくら?

追加料金なし・Intelligent UI専用の利用枠もなし。ChatGPTの月額も今回は据え置き

誰が使える?

Plus/Pro/Business/Enterprise(GPT-6 Sol)は10月7日から、Free/Go(GPT-6 Luna)は10月8日から順次。Enterpriseは管理者設定次第

使えない条件

公式ヘルプと報道によると、Pro思考レベル(GPT-6 Astra)、旧macOS/Windowsデスクトップアプリ、ChatGPT Work/Codex

注意点

見栄えのよい図や計算ツールほど誤りに気づきにくい。数字は必ず検算する

ChatGPTそのものの全体像から知りたい方は、ChatGPTとは何かをまとめた記事から読むとスムーズです。


ChatGPTのIntelligent UIとは

ChatGPT公式アプリのアイコン

出典: ChatGPT 公式(App Store)

Intelligent UIは、「どう答えるか(中身)」だけでなく「どう見せるか(形式)」までをモデルが判断する、ChatGPTの新しい回答表示の仕組みです。文章が最適な質問には従来どおり文章で答え、図や操作できる部品のほうが伝わる質問では、それらを回答の中に組み込みます。

OpenAIのプロダクトマネージャーAarush Selvan氏はTechCrunchの取材に対し、「ChatGPTはこれまで主にテキストベースのインターフェースだった」と述べています。公式発表が掲げる狙いは、複雑なトピックを学びやすくすることです。

従来の回答との違い(ビフォー/アフター)

OpenAIは公式サイトで、GPT-5.6とGPT-6の回答を並べて見せています。質問の種類ごとに整理すると、変化は次のとおりです。

質問の例

これまで(GPT-5.6)

Intelligent UI(GPT-6)

自転車の変速はどういう仕組み?

文章と箇条書きで説明

7段変速ドライブトレインの図。フレーム・ホイール・シフター・ブレーキを選ぶと役割を表示

4人分のカレーの作り方

材料と手順のリスト

調理のタイムライン+人数を変えると分量が変わるウィジェット

数日間のハイキング計画

立ち寄り先を文章で列挙

立ち寄り地点や寄り道候補を示した地図

中心極限定理・GDP・モンティ・ホール問題

定義と例を文章で解説

値を変えて結果を確かめられるインタラクティブ図

貯金がどう増えるか知りたい

計算式と試算例

金額や利率を動かせる貯蓄シミュレーター

回答の中に入りうる要素は、図(ダイアグラム)、操作・編集できるグラフ、タップできるボタン、入力フォーム、地図、チェックリスト、選択式の追加質問、計算機などの小さなツール、ミニゲームなどです。

仕組み:HTMLを生成するのではなく「部品」を組み立てる

公式説明によると、Intelligent UIはストリーミングに対応したネイティブのUI部品のライブラリと、それを組み立てるコンパイラで動いています。モデルは回答を生成しながら部品を指定し、Webとモバイルアプリで回答が段階的に表示されます。全文の生成が終わるのを待たずに画面が組み上がっていくため、待ち時間が短く感じられる設計です。

学習面では、内容だけでなくレイアウト・ビジュアル、そして「どの場面で操作できる要素を使うべきか」を重点的に訓練したとされています。

この方式は、毎回HTMLを書き出す方式に比べて表示が速く、Webとモバイルで見た目がそろい、安全にレンダリングしやすいのが利点です。その代わり、用意された部品の範囲を超える自由な表現はしにくくなります。OpenAI自身も「モデルのデザイン判断や作れる体験の幅には改善の余地がある」と認め、画面やツールの種類を今後増やすとしています。


プラン別の対応状況と料金|無料・GoはGPT-6 Luna、Plus以上はGPT-6 Sol

Intelligent UIは全プランが対象で、追加料金も専用の利用枠もありません。違いは「どのGPT-6モデルで動くか」と「いつから使えるか」です。対象はChatGPTの「Chat」タブで、Web版と更新済みのアプリから段階的に展開されています。

プラン別早見表(2026年10月8日時点)

プラン

月額(税込・個人は円建て)

Chatタブのモデル

提供開始(米国時間)

Intelligent UI

備考

Free

0円

GPT-6 Luna

10月8日から順次

○

広告あり

Go

1,400円

GPT-6 Luna

10月8日から順次

○

広告あり

Plus

3,000円

GPT-6 Sol

10月7日から順次

○

思考レベルInstant〜Extra High

Pro

16,800円〜

GPT-6 Sol

10月7日から順次

○(Pro思考レベルを除く)

Pro思考レベルはGPT-6 Astraのまま

Business

3,850円/人〜(税別・月払い)

GPT-6 Sol

10月7日から順次

○

対象ワークスペースに展開中

Enterprise

個別見積

GPT-6 Sol

10月7日から順次

管理者設定次第

社内展開前に管理画面を確認

Edu

個別見積

発表に記載なし

—

未確認

—

※月額は公式料金ページ(日本からは自動取得不可)と国内報道で確認した2026年9月時点の額です。今回の発表で料金の変更は告知されていません。Proのプラン構成や受付状況は9月に変動があったため、契約前に決済画面で確認してください。プランごとの詳しい違いはChatGPTの料金一覧で整理しています。

プランを選ぶときや、モデルメニューを見たときに混同しやすいのが次の点です。

  1. 「Pro」には2つの意味があります。契約プランのProではIntelligent UIを使えますが、モデル選択の思考レベル「Pro」(GPT-6 Astraで動作)では使えません。思考レベルの考え方はGPT-6 Astraのreasoning effort設定ガイドが参考になります。
  2. モデルメニューも変わっています。Search Engine Journalによると、GPT-6が従来の「Latest」の選択肢を置き換え、GPT-5.6 Solは別の選択肢として残ります(有料プラン)。
  3. ChatGPT WorkとCodexのモデルは今回変わりません。Intelligent UIはChatタブの機能です。Work側の最新モデルについてはGPT-6.1 Solの解説を、WorkそのものについてはChatGPT Workとはをご覧ください。

無料版で十分な人・Plusにしたほうがよい人

Intelligent UIを試すだけなら、まずは無料版で十分です。追加料金はかからず、図やボタン付きの回答もGPT-6 Lunaで表示されます。

Plus以上を検討したほうがよいのは、次のような場合です。

  • 複雑な分析や長い推論を伴う質問で、より高性能なGPT-6 Solを使いたい
  • 思考レベル(Medium/High/Extra High)を切り替えて精度と速さを調整したい
  • 広告の表示を避けたい(Free・Goは広告あり。詳しくはChatGPT無料版の広告の解説)
  • ファイルや画像の分析など、無料枠で上限に当たりやすい使い方をしている

Intelligent UIでできること

画面に表示された折れ線グラフとデータのイメージ

Intelligent UIでできることは「形式の自動選択」「操作できる回答」「その場でのツール作成」の3つに大きく分かれます。これにGPT-6本体の速度・検索の改善が加わります。

1. 質問に合わせて回答の形式を自動で選ぶ

比較なら横並び、仕組みなら図、手順ならタイムライン、旅行なら地図というように、モデルが形式を選びます。短い事実確認のように文章が最適な質問では、これまでどおりテキストだけで答えます。

2. 触って確かめられる回答

スライダーや入力欄で値を変えると結果が更新されたり、ボタンで項目を選ぶと説明が切り替わったりします。グラフは操作・編集できるものもあります。選択式の追加質問が出て、タップするだけで会話を進められる場合もあります。

3. 小さなツールをその場で作る

「〇〇の計算ツールを作って」と頼むと、会話の中で使える小さなツールを作れます。公式の例は割り勘計算機、貯蓄シミュレーター、ミニゲームなどです。ブラウザで別サイトを開かずに、簡単な試算を済ませられます。

4. 考えながら答え始める(GPT-6本体の改善)

GPT-6は推論やツール利用を続けながら回答を出し始め、新しいプロンプトを送らなくても内容を追記します。OpenAIの内部評価では、Web検索を伴う質問でGPT-6 InstantはGPT-5.6 Instantより平均44%早く回答を開始しました。これは「答え始めるまでの時間」の比較で、回答完了までの時間ではありません。独立した検証もまだ出ていません。

このほか、検索すべきタイミングの判断と、回答を裏付ける情報の見つけ方が改善したとされています(数値は非公表)。安全面では、複数ターンにわたって安全策を回避しようとする手口への耐性を高めつつ、文脈から判断して不要な拒否を減らしたと説明されています。

業務・生活での利用シーン

シーン

質問の例

返ってきやすい形式

期待できる効果

学習・研修

「損益分岐点の考え方を、数値を変えて確かめられる形で教えて」

値を動かせる図

概念を手で動かして理解できる

家計・個人のお金

「毎月3万円を年利3%で積み立てた場合の推移を見せて」

貯蓄シミュレーター・グラフ

条件を変えた比較がすぐできる

業務の見積もり

「単価・工数・人数を入れると見積額が出るツールを作って」

入力フォーム付き計算ツール

打ち合わせ中の概算に使える

比較検討

「ノートPC3機種を重さ・電池・価格で比べて」

横並びの比較レイアウト

違いが一目でわかる

旅行・出張

「京都で半日、寺社を3つ回るルートを考えて」

地図+タイムライン

移動の流れをつかみやすい

段取り

「引っ越しの2週間前からやることを整理して」

チェックリスト

抜け漏れを確認しやすい

※返ってくる形式はモデルの判断で変わります。同じ質問でも毎回同じレイアウトになるとは限りません。


Intelligent UIの使い方とプロンプト例

アプリが並ぶスマートフォン画面のイメージ

使い方はシンプルで、GPT-6が選ばれたChatタブで普段どおり質問するだけです。図やツールが欲しいときは、何を動かしたいのかを具体的に書くと意図した形式になりやすくなります。

使い方の手順

  1. Web版(chatgpt.com)か、最新版のモバイルアプリを開く。旧macOS/Windowsデスクトップアプリは非対応です。
  2. Chatタブでモデルを確認する。有料プランはGPT-6(GPT-6 Sol)を選びます。旧モデルを明示的に選んでいる場合は切り替えてください。Free/Goは自動でGPT-6 Lunaになります(段階展開中は切り替わるまで時間がかかる場合があります)。
  3. 思考レベルはInstant〜Extra Highから選ぶ。「Pro」では使えません。
  4. 普段どおり質問する。ツールが欲しいときは「〇〇を変えられる計算機を作って」のように操作したい項目を指定します。
  5. 表示されたボタン・スライダー・入力欄を操作して確かめる。

コピーして使えるプロンプト例

目的

プロンプト例

仕組みを理解する

「電気自動車の回生ブレーキの仕組みを、部品を選ぶと役割がわかる図で説明して」

計算ツールを作る

「借入額・金利・返済期間を入力すると、毎月の返済額と総支払額が出る計算機を作って。元利均等で計算して」

比較する

「iPhone・Pixel・Galaxyの最新モデルを、価格・カメラ・電池持ちで横並びに比較して」

学習する

「標準偏差の意味を、データの値を動かして確かめられる形で教えて」

計画する

「3泊4日の北海道ドライブ旅行の行程を地図とタイムラインで作って」

段取りを整理する

「新入社員の受け入れ準備を、入社1か月前からのチェックリストにして」

計算ツールを頼むときは、「元利均等で」「税込で」「端数は切り捨て」など計算の前提をプロンプトに書いておくと、意図と違う計算方式で作られるのを防げます。


表示されないとき・ビジュアルを減らしたいとき

図やボタンが出ない場合は、展開時期・プラン・思考レベル・利用環境のどれかが原因であることがほとんどです。逆にビジュアルが多すぎると感じる場合は、Web版の設定で減らせますが、完全なテキストのみの表示には戻せません。

表示されないときのチェックリスト

確認項目

対処

段階展開がまだ届いていない

対象プランでも全員同時ではありません。数日おいて再確認

思考レベルが「Pro」になっている

Instant〜Extra Highに切り替える

旧デスクトップアプリ(macOS/Windows)を使っている

Web版か最新のモバイルアプリで試す

ChatGPT Work/Codexの画面で質問している

Chatタブに切り替える

旧モデル(GPT-5.6 Solなど)を選んでいる

モデルメニューでGPT-6を選ぶ

Enterpriseで社内ワークスペースを使っている

管理者の設定で無効になっていないか社内に確認

質問が短い事実確認・文章作成

文章が最適と判断されるとテキストで返ります。図が欲しい場合は「図で」「操作できる形で」と明示

新しいデスクトップアプリでの対応状況は、現時点で公式の明記を確認できていません。デスクトップ版の最近の動きはChatGPTデスクトップアプリ(Linux版)の解説で整理しています。

ビジュアルを減らす設定

公式ヘルプによると、Web版の設定にある「Layout and visuals(レイアウトとビジュアル)」で、回答に出るビジュアル要素を減らせます。報道ではパーソナライズ系の設定項目の中にあるとされており、TechCrunchも「他のパーソナリティ設定と同じようにビジュアルの量を抑えられる」と伝えています。

設定するときは、次の点に注意してください。

  • 完全なテキストのみの表示(クラシック表示)にはなりません。設定を変えても一部のビジュアルは表示されることがあります。
  • 設定はWeb版で行います。モバイルアプリから変更できるかは、現時点で公式の記載を確認できていません。
  • 日本語UIでの項目名は、利用環境によって表記が異なる可能性があります。

あわせて、カスタム指示に「回答は簡潔に」「比較は表で」などと書いておく方法も使えます。ただし最終的なレイアウトはモデルの判断で変わるため、確実に固定できるわけではありません。


GPT-6 Lunaとは|無料版で何が変わったか

GPT-6 Lunaは、GPT-6シリーズの軽量・低コストモデルで、今回からFreeとGoのChatタブの既定モデルになりました。これまでの既定はGPT-5.6 Lunaでした。

GPT-6 Sol/Lunaは2026年9月22日に公開されましたが、当初はAPI、ChatGPT Work、Codex向けで、通常のチャット画面では使えませんでした。今回の発表で、無料版の普段のチャットでもGPT-6 Lunaを使えるようになったのが大きな変化です。9月時点の「GPT-6 Lunaはデスクトップアプリ(Work/Codex)でしか使えない」という情報は古くなっています。モデル自体の性能やAPI料金はGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaとはで詳しく解説しています。

項目

GPT-5.6 Luna(〜10月7日)

GPT-6 Luna(10月8日〜順次)

GPT-6 Sol(有料プラン)

位置づけ

前世代の軽量モデル

GPT-6の軽量モデル

GPT-6の主力モデル

対象プラン(Chatタブ)

Free/Go

Free/Go

Plus/Pro/Business/Enterprise

Intelligent UI

なし

あり

あり

思考レベルの選択

—

—

Instant〜Extra High

API料金(100万トークン、入力/出力)

—

$0.10/$0.50

$2/$10

一方で、現時点で確認できていない点もあります。

  • テキストチャット無制限の継続:2026年8月6日以降、Free/GoはGPT-5.6 Lunaでテキストチャットが無制限でした(経緯はChatGPT無料版がGPT-5.6 Lunaで無制限になった件を参照)。GPT-6 Lunaへの切り替え後も無制限が続くかは、現時点で公式の明記を確認できていません。
  • 表示の食い違い:発表直後、ヘルプセンターの一部にFree/Goのモデル名が「GPT-5.6 Luna」のまま残っているとの指摘がありました。公式発表とリリースノートはGPT-6 Lunaです。段階展開中のため、画面上の表示がすぐに切り替わらない場合があります。
  • 機能差:無料版のGPT-6 LunaでIntelligent UIの全機能がGPT-6 Solと同じように動くかは公表されていません。

Intelligent UIの強みと弱み

強みは「理解の速さ」と「その場で試せること」、弱みは「見た目の説得力が正確さを上回りやすいこと」と「出しゃばり感」です。発表直後から評価は分かれています。

強み

  • 概念の理解が速い:値を動かして結果を確かめられるため、統計や経済の概念、機械の仕組みなどを手で触りながら理解できる
  • ちょっとした試算がチャット内で完結する:割り勘・返済・貯蓄などの計算サイトを探す手間が減る
  • 追加費用ゼロ:無料版から使え、専用の利用枠も消費しない
  • 待ち時間が短い:部品が段階的に表示され、GPT-6は答え始めも早くなっている

弱み・評価が分かれている点

  • 単純な質問にも図が出て煩わしい:海外の開発者コミュニティでは、配合比を聞いただけでチェックリストや図が出て冗長になるという声が出ています
  • 見栄えがよいぶん正しそうに見える:整った計算ツールやグラフは実態以上に正しく見え、誤りに気づきにくくなる
  • 表現の自由度に限りがある:用意された部品を組み合わせる方式のため、Claudeのアーティファクトのように任意のコードで作り込むことには向かない
  • 出典の見え方が不明:Web検索を使った回答は「情報源(Sources)」ボタンで出典を確認できる場合がありますが、図・比較・ツール形式の回答で出典がどう表示されるかは公式発表に記載がありません
  • 完全オフにできない:テキストだけで読みたい人には不便

Claude・Gemini・ChatGPT Canvasとの違い

Intelligent UIは「チャットの回答そのものを、その場で操作できる形にする」機能です。成果物を別画面で作り込むClaudeのアーティファクトやChatGPT Canvasとは、得意な場面が異なります。

項目

ChatGPT Intelligent UI

ChatGPT Canvas

Claude アーティファクト

Gemini(生成UI系の機能)

表示される場所

回答の本文中

会話の横の編集画面

会話の横の専用パネル

回答の中/専用ビュー

起動のしかた

自動(モデルが判断)

依頼または自動で開く

依頼または自動で生成

機能ごとに異なる

作れるもの

図・グラフ・ボタン・フォーム・地図・小ツール

文章・コードの共同編集

コード・文書・Webアプリ風の成果物

動的なレイアウトや簡単なツール

自由度

用意された部品の範囲内

文章・コードは自由に編集

コードで自由に作り込める

機能ごとに異なる

向く用途

学習、比較、ちょっとした試算

長文の推敲、コードの修正

試作アプリ、資料、図の作り込み

Googleサービスと組み合わせた調べもの

※Claude・Geminiの仕様は頻繁に更新されるため、最新の対応範囲は各公式ヘルプで確認してください。

選び分けの目安は次のとおりです。

  • 質問の答えを直感的に理解したい・試算したい → Intelligent UI
  • 文章やコードを何度も書き直して仕上げたい → ChatGPT Canvas
  • 繰り返し使えるツールや見せられる成果物を作り込みたい → Claudeのアーティファクト
  • GoogleのサービスやGoogle検索と組み合わせたい → Gemini

ツール全体の比較はClaudeとChatGPTの比較とChatGPTとGeminiの比較、最上位モデル同士の比較はGPT-6 Astra・Claude Fable 5.1・Gemini 3.8の比較で詳しく扱っています。


業務で使うときの注意点

ノートパソコンとスマートフォンが置かれた仕事用デスク

最大の注意点は、整った見た目の計算ツールやグラフでも中身が正しいとは限らないことです。金額・健康・法務に関わる数字は、必ず一次資料や別の手段で検算してください。

計算ツール・グラフの検算手順

  1. 前提を確認する:税率・金利の扱い(年利か月利か)、元利均等か元金均等か、端数処理、単位
  2. 極端な値を入れてみる:金利0%、期間1か月などで結果が常識的か確かめる
  3. 1ケースだけ手計算や表計算ソフトで照合する
  4. 出典を確認する:統計や価格などの数値は、出典が表示されない場合は公式サイトで確認する

情報の取り扱い

  • 社外秘の数値を入れる前にデータ設定を確認する:Free/Go/Plusなど個人向けプランは、設定によって会話がモデルの改善に使われる場合があります。公式の説明では、Business以上のプランは既定で学習に使われないとされています。業務データを扱うなら、法人プランの利用と最新のデータ利用規約の確認をおすすめします。
  • Enterpriseは管理者が展開を判断する:社内展開の前に、管理画面でGPT-6とIntelligent UIの設定状況を確認し、利用ガイドラインに「生成された計算結果は検算してから使う」旨を加えておくと安心です。
  • 作ったツールの保存・共有:会話内で作ったツールを保存・共有・書き出しできるかは、現時点で公式の記載を確認できていません。業務で繰り返し使う計算は、検算後に表計算ソフトなどへ移しておくのが確実です。

Intelligent UIはこんな人におすすめ

「読むより見たほうが早い」タイプの使い方をする人ほど恩恵が大きい機能です。

  • 統計・経済・理科などの概念を学んでいる学生や、研修資料を作る担当者
  • 返済・積立・割り勘など、ちょっとした試算をよくする人
  • 商品やサービスを比較検討することが多い人
  • 旅行や出張の行程を考えることが多い人
  • 無料版のままで最新モデルを試してみたい人

おすすめしない人・別の手段が向いている人

  • 短く簡潔な答えだけが欲しい人:ビジュアルは減らせても完全には消せません
  • 成果物を作り込みたい人:長文やコードの仕上げはCanvas、作り込んだツールはClaudeのアーティファクトのほうが向いています
  • 計算結果をそのまま顧客提出や意思決定に使いたい人:検算の手間を省けないため、正式な計算は検証済みの表計算や専用システムで行うべきです
  • Pro思考レベルで最高精度の推論を使いたい人:Pro思考レベル(GPT-6 Astra)ではIntelligent UIは使えません
  • 旧デスクトップアプリから離れられない人:Web版か最新のモバイルアプリへの切り替えが必要です

Intelligent UIとGPT-6展開の時系列

Intelligent UIは突然出てきた機能ではなく、2026年に入ってからの段階的な「回答のビジュアル化」の延長線上にあります。

日付(米国時間)

出来事

2026年3月

数学・科学の70以上のトピックで、インタラクティブな学習モジュールを追加

2026年6月

インタラクティブなグラフ(チャート)機能を追加

2026年8月6日

Free/GoがGPT-5.6 Lunaになり、テキストチャットが無制限に

2026年9月3日

GPT-6 Astraが正式リリース

2026年9月22日

GPT-6 Sol/Lunaを公開(API・ChatGPT Work・Codex向け)

2026年9月29日

DevDayでGPT-6.1 Solを発表(Work・Codex・API向け)

2026年10月7日

GPT-6とIntelligent UIを発表。Plus/Pro/Business/EnterpriseのChatタブにGPT-6 Solを展開開始

2026年10月8日

Free/GoにGPT-6 Lunaを展開開始

2026年10月14日(予定)

GPT-5.5がChatGPT・Work・Codexから提供終了予定

なお、OpenAIは今回の発表でChatGPTの週間利用者数を12億人超と説明しています。これはChatGPT全体の数字で、Intelligent UIの利用者数ではありません。


よくある質問

Intelligent UIを使うと利用上限を早く消費しますか?

公式ヘルプでは、Intelligent UIに専用の利用枠はないとされています。図やツールが表示されたからといって別枠を消費するわけではありません。ただし、使っているモデル(GPT-6 Sol/Luna)自体の利用上限は従来どおり適用されます。

ある会話で見た目を変えると、ほかのチャットにも影響しますか?

公式ヘルプによると、個別の会話で回答の見た目を変えても、ほかのチャットには影響しません。すべての会話でビジュアルを減らしたい場合は、Web版の「Layout and visuals」の設定を使います。

GPT-5.6 Solはもう使えないのですか?

有料プランでは引き続き使えます。Search Engine Journalによると、モデルメニューではGPT-6が従来の「Latest」を置き換え、GPT-5.6 Solは別の選択肢として残っています。従来の回答スタイルに慣れていて急な変化を避けたい場合は、当面GPT-5.6 Solを選ぶ方法もあります。

日本語でも図やボタン付きの回答になりますか?

今回の展開は日本を含むグローバルが対象と報じられています。ただし、日本語での表示品質や対応している部品の範囲について、公式発表に明記はありません。実際に日本語で質問し、意図した形式にならない場合は「図で」「操作できる形で」と明示して試すのがおすすめです。

計算ツールやグラフを作るのに、プログラミングの知識は必要ですか?

不要です。「〇〇と〇〇を入力すると〇〇が出る計算機を作って」と日本語で頼むだけで作れます。コードを書いて細部まで作り込みたい場合は、Canvasや他のツールのほうが向いています。

企業のChatGPTでIntelligent UIが使えないのはなぜですか?

Enterpriseプランでは、GPT-6の提供可否がワークスペース管理者の設定に左右されます。社内の情報システム部門やChatGPTの管理者に、設定状況を確認してください。Businessプランも対象ワークスペースへ順次展開中のため、反映に時間がかかる場合があります。


まとめ

ChatGPTのIntelligent UIは、GPT-6が質問に合わせて図・グラフ・ボタン・計算ツールを組み合わせて答える、新しい回答の見せ方です。

  • 追加料金なし・専用枠なしで全プランに順次展開(Free/GoはGPT-6 Luna、Plus以上はGPT-6 Sol)
  • 特別なコマンドは不要。ツールが欲しいときは操作したい項目と計算の前提を具体的に頼む
  • Pro思考レベル、旧デスクトップアプリ、Work/Codexでは使えない。Enterpriseは管理者設定次第
  • ビジュアルはWeb版の「Layout and visuals」で減らせるが、完全なテキストのみにはできない
  • 見栄えのよい計算結果ほど検算が必要。業務データを扱うなら法人プランとデータ設定を確認する

まずは無料版のまま、普段の質問や「〇〇の計算ツールを作って」を試してみると、どの場面で役立つかがつかめます。有料プランへの切り替えを考えている場合は、ChatGPTの料金一覧で各プランの違いを確認してから判断してください。

参考情報(公式・報道)

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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