AIコーディング2026年10月更新

Devinとは?料金・無料プラン・日本語対応を解説|Devin Desktop(旧Windsurf)とClaude Codeとの違い【2026年10月】

公開日: 2026/03/31
更新日: 2026/10/14
Devinとは?料金・無料プラン・日本語対応を解説|Devin Desktop(旧Windsurf)とClaude Codeとの違い【2026年10月】

この記事のポイント

Devinは、Cognitionが開発した自律型AIエンジニアです。タスクを渡すとプルリクエストまで仕上げます。2026年10月時点の料金(Free・Pro $20・Max $200・Teams $80〜)と無料でできる範囲、日本語対応、旧WindsurfのDevin Desktop、Claude Codeなどとの違いをまとめました。

Devinは、米Cognitionが開発した自律型AIソフトウェアエンジニアです。タスクを渡すと、計画・実装・テストを自分で進めてプルリクエスト(PR)まで仕上げます。2026年10月時点では、個人なら無料プラン(Free)から月20ドルのProで始められます。2026年6月にはWindsurfが「Devin Desktop」に改称されたため、クラウドだけでなく手元のPCでも使えるようになりました。

この記事では、次のことがわかります。

  • Devinの仕組みと、GitHub Copilot・Cursor・Claude Codeとの違い
  • 2026年4月の料金改定後のプラン(Free / Pro / Max / Teams / Enterprise)と、無料でできる範囲
  • Devin Desktop(旧Windsurf)・Devin CLI・Devin Reviewなど製品ごとの役割
  • 日本語対応、セキュリティ、日本企業の導入例

Devinを試すか迷っているエンジニア、チームへの導入を検討している開発リーダー、AIコーディングツールの使い分けを整理したい方に向けた記事です。

30秒でわかるDevinの要点

項目

2026年10月時点の内容

正体

Cognitionが開発した自律型AIエンジニア。コードを書き、実行し、テストして、PRを出す

動く場所

クラウド(専用の仮想マシン)と、手元のPC(Devin Desktop/Devin CLI)

料金

Free $0/Pro $20/Max $200/Teams $80〜(いずれも月額・米ドル)/Enterprise 要問い合わせ

無料でできること

少ない利用枠でのDevin利用、Devin Review、DeepWiki。インライン編集とTab補完は無制限

課金の仕組み

個人・チーム向けは日次・週次で回復する利用枠+超過分の追加購入。ACU課金はEnterpriseのみに残る

日本語

日本語で指示できる。2026年6月に日本語版Devin Cloudの正式提供が発表された。日本法人は2026年4月に発足

向いている仕事

要件がはっきりしたバグ修正、テスト追加、移行・リファクタリング、バックログの消化

注意点

公式も「バグや安全でないコードを入れることがある」と明記。PRは人がレビューしてからマージする

Devinとは何か?コード補完ツールとは根本的に違う理由

Devinは、仕事の一部を手伝う「補完ツール」ではなく、タスクを丸ごと引き受ける「エージェント」です。公式ドキュメントは「コードを書き、実行し、テストできる自律型AIソフトウェアエンジニア」と定義しています。

Devinのセッション画面。タスクの指示からPR作成、テスト結果の報告までの流れ

出典: Devin 公式サイト

開発元はサンフランシスコのAIスタートアップCognitionです。2024年3月にDevinを発表し、2024年12月の一般提供、2025年4月のDevin 2.0を経て、2026年にはエディタやCLIを含む製品群へ広がりました。現在の公式サイトは「クラウドでも手元のマシンでも動き、自分のブラウザでテストし、マージできるPRになるまで作業を止めない」と説明しています。

「補完」と「自律実行」の違い

違いは、人がどこまで手を動かすかにあります。

  • GitHub Copilot・Cursorの補完機能: 人がコードを書く横で、次の数行を提案する。主導権は常に人にある
  • Devin: 「このIssueを直してPRを出して」と頼むと、コードを調べ、計画を立て、実装し、テストを回し、失敗したら直してからPRを出す。人は計画の確認と最終レビューに回る

クラウドのDevinは、セッションごとにエディタ・シェル・ブラウザを備えた専用の仮想マシンを持ちます。自分で開発サーバーを立ち上げ、ブラウザで画面を開いて動作を確かめられるのが、チャット型のAIとの大きな違いです。

環境

役割

エディタ

コードの編集

シェル(ターミナル)

コマンド実行、テスト、ログの確認

ブラウザ

ドキュメント参照、Webアプリの動作確認

AIエージェントという考え方そのものは「AIエージェントとは」で整理しています。

Devinは「製品群」になった

2026年10月時点のDevinは、ひとつのWebアプリではなく、用途の違う複数の製品をまとめた名前です。

製品

どこで動くか

何をするか

使えるプラン

Devin(クラウド)

app.devin.ai の専用仮想マシン

タスクを非同期で進めてPRを出す。Slack・Teams・Jira・Linearからも起動できる

Pro以上(料金ページはクラウドエージェントをProの機能として記載)

Devin Desktop

手元のPC(macOS / Windows / Linux)

旧Windsurf。エージェントの管理画面を中心にしたIDE。ローカルのDevin LocalとクラウドのDevinをまとめて扱う

FreeでもTab補完・インライン編集は無制限。エージェントの利用枠はPro以上で広がる(TeamsはFull席のみ)

Devin CLI

ターミナル

手元での修正・コード調査。長い作業はクラウドのDevinへ引き継げる

Pro以上で利用枠が付く

Devin Review

Web(GitHub・GitLabなどのPR)

PRのレビュー。公開リポジトリのPRは devinreview.com で無料

Freeから

DeepWiki

Web

リポジトリの解説ドキュメント(Wiki)を自動で作る

Freeから

Devin API

プログラムから

セッションの作成や操作を自動化

有料プラン

2026年6月、WindsurfはDevin Desktopに改称

2026年6月2日、AIエディタのWindsurfはDevin Desktopに名前が変わりました。エージェントの状況をボードや一覧で管理する「Agent Command Center」が既定の画面になり、ACP(Agent Client Protocol)に対応した他社のエージェントも並べて動かせます。

WindsurfからDevin Desktopへの改称を伝えるCognitionの公式ビジュアル

出典: Cognition 公式ブログ(Introducing Devin Desktop)

2026年9月のアップデートで、Windsurf時代のエージェント「Cascade」は削除され、ローカルで動くエージェントはDevin Localに一本化されました。Tab補完やインライン編集など、普通のエディタとしての機能は残っています。Windsurfの経緯は「Windsurfとは」と「Windsurf 2.0」で解説しています。

Devin Desktopの対応OSは、macOS(Apple Silicon / Intel。10.15は非対応)、Windows 10(64bit)以降、Linux(glibc 2.28以上。Ubuntu 20、Debian 10、Fedora 36、RHEL 8など)です。

開発元Cognitionについて

Cognitionの創業者Scott Wu、Steven Hao、Walden Yanは、いずれも国際情報オリンピック(IOI)の金メダリストです。

  • 2026年9月のシリーズEで20億ドル超を調達し、評価額は480億ドル(「Cognition評価額480億ドル」)
  • 2026年9月25日、年換算の売上が10億ドルを超えたと発表
  • 2026年4月に日本法人を設立。アジアで初めての拠点

数字はいずれも会社の発表です。2026年7月にはPokeの開発元を迎え入れています(「CognitionがPokeを買収」)。

Devinでできること(コア機能)

Devinが得意なのは、ゴールがはっきりしていて、結果をテストやレビューで確かめられる仕事です。

仕事

Devinがやること

向いている例

バグ修正・バックログの消化

Issueを読み、原因を調べ、修正とテストを入れてPRを出す

再現手順がある不具合、溜まった小さな改修

移行・リファクタリング

言語やフレームワークの移行、ライブラリの更新を大量に進める

バージョンアップ、非推奨APIの置き換え

テストの追加

既存コードにユニットテストやE2Eテストを足す

テストが薄いモジュール

コードの調査

「この処理はどこで使われているか」に出典付きで答える(Ask Devin)

新しく入ったメンバーの立ち上がり

PRレビュー

変更の問題点を指摘する(Devin Review)

レビュー待ちの解消

障害対応の一次調査

アラートを受けてログを調べ、原因の候補を出す(Auto-Triage、PagerDuty連携)

オンコールの初動

セキュリティ

脆弱性の発見・優先度付け(Devin Security Swarm、コードスキャン)

定期的な脆弱性チェック

連携できるツール

Slack、Microsoft Teams、GitHub、GitLab、Jira、Linear、PagerDutyなどと連携できます。SlackやTeamsのスレッドで「@Devin」と呼びかけるとタスクが始まり、終わるとPRのリンクが返ってきます。Slackからの使い方は「Slack Codeとは」も参考になります。

MCP(外部ツールとAIをつなぐ共通規格)の連携先も多く、Datadog、AWS、Figma、Microsoft 365などに対応しています。2026年9月25日には、ホスト型のMCPが57種類追加されました。

選べるAIモデル

2026年10月時点のDevinは、特定のひとつのモデルで動くわけではありません。Anthropic、OpenAI、Google、Cognitionの各モデルに加え、DeepSeek、Kimi、GLMなどのオープンモデルから選べます。

Cognitionが2026年9月に発表したコーディングモデルSWE-2の公式ビジュアル

出典: Cognition 公式ブログ(SWE-2)

  • SWE-2: Cognitionの最新コーディングモデル(2026年9月10日発表)。Desktop・CLIで先に提供され、クラウドへ順次広げている段階です。詳しくは「Cognition SWE-2とは」
  • Devin Fusion: 高性能なモデルと安いモデルを並べて走らせ、作業を振り分けて費用を抑える仕組み。公式は「同等の成績のまま最大60%安い」としていますが、判断の多い作業は振り分けにくいとも注記しています
  • Devin Ultra: いちばん推論量の多いモード。難しいタスク向け
  • Adaptive: タスクごとにモデルを自動で選ぶ

選べるモデルは頻繁に入れ替わります。最新の一覧は公式ドキュメントで確かめてください。

Devinの最新アップデート(2026年4月〜10月)

2026年はDevinの形が大きく変わった年です。主な変更を時系列でまとめます。

日付

内容

2026年4月9日

日本法人を設立

2026年4月14日

料金改定。Core・Teamプランを廃止し、Free・Pro・Max・Teamsへ

2026年5月

クラウドのDevinがWindows環境・Androidエミュレータに対応

2026年6月2日

WindsurfをDevin Desktopに改称

2026年6月24日

日本法人が日本語版Devin Cloudの正式提供と日本語版Webサイトの公開を発表

2026年6月29日

Devin Fusionを公開(クラウド・プレビュー)

2026年7月1日

Devin Security Swarm。制限付きセッションでのネットワーク許可制も開始

2026年8月

作業を子セッション(sub-Devin)に分けて並列に進める機能を拡充

2026年9月8日

Devin DesktopからCascadeを削除し、Devin Localに一本化

2026年9月10日

SWE-2を発表。FusionをDesktop・CLIでも利用可能に

2026年9月18日

社内ルールを覚えさせる「Knowledge」を「Skills」に統合

2026年9月29日

Devin DesktopでChatGPTアカウントでのサインインに対応

2026年10月5日〜9日

セッション内ターミナル、通知の受信箱、Memory(好みをセッションをまたいで記憶)、セッション再開期限を30日から14日に短縮

2026年3月に話題になった「Devin Manages Devins」(1つのDevinがほかのDevinに作業を割り振る機能)は、子セッションの仕組みとして発展しています。複数のエージェントで分担する考え方は「エージェンティックエンジニアリング」で解説しています。

料金プラン(無料プラン・ACUの扱い)

2026年4月14日の改定で、Devinの料金は大きく変わりました。個人・チーム向けは月額の定額プラン+利用枠に変わり、以前の「ACU(Agent Compute Unit)を1単位いくらで買う」方式はEnterpriseにだけ残っています。

Devin公式の料金ページのビジュアル

出典: Devin 公式料金ページ

プラン比較表(2026年10月時点)

プラン

月額(米ドル)

人数

主な内容

おすすめ

Free

$0

1人

少ない利用枠、Devin Review、DeepWiki。使えるモデルに制限あり。インライン編集・Tab補完は無制限

まず触ってみたい人

Pro

$20

1人

利用枠を拡大。クラウドのDevin、Devin Desktop、Devin CLIが使える。全モデル利用可。Slack・Linear・MCP連携

個人で日常的に使う人

Max

$200

1人

Proの全機能+大幅に多い利用枠(週単位の枠のみで、日ごとの上限なし)

毎日長時間エージェントを回す人

Teams

$80〜(Full席は1人$40)

最大200人

Proの全機能+共有、請求の一元化、分析付き管理画面、優先サポート

小〜中規模の開発チーム

Enterprise

要問い合わせ

—

SAML/OIDCのSSO、専用環境・VPC、複数組織の管理、専任チーム。ACU課金

大企業、機密コードを扱う組織

出典: Devin公式の料金ページ・ドキュメント(2026年10月14日確認)。日本円の公式価格はありません。

利用枠と追加購入の仕組み

有料プランには、1日単位と1週間単位で自動的に回復する利用枠が付いています。1回の作業でどれだけ枠を使うかは、モデル、タスクの大きさ、推論の量によって変わります。

  • 枠を使い切ったら、追加購入したクレジット(on-demand credits)をAPI料金で消費する
  • 追加クレジットは月をまたいで繰り越され、失効しない
  • 設定画面で自動チャージの条件や、セッションごとの使用上限を決められる
  • 30分操作がないとセッションは自動でスリープし、返信待ちの間は(仮想マシンの維持分を除き)消費しない

各プランの枠の具体量と、追加クレジットの単価は公開されていません(2026年10月時点)。

Teamsの「Full席」と「Flex席」

Teamsは席の種類を選べるのが特徴です。

席の種類

料金

内容

Full席

1人$40/月

Pro相当の日次・週次の枠+Devin Desktop

Flex席

無料

チームで共有するクレジットだけを使う。Devin Desktopは使えない

月の最低額は$80です。Full席が0なら$80分、1席なら$40分のクレジットが前払いで付きます。Full席が2席以上なら「席数×$40」がそのまま月額になります(3席なら$120)。毎日使う人はFull席、たまにSlackから頼むだけの人はFlex席、という分け方ができます。

ChatGPTの有料プランでGPT分を払える

Pro・Max・Teamsでは、ChatGPT(Go / Plus / Pro)のアカウントをつなぐと、GPTモデルを使った分をDevinの枠ではなくChatGPT側で消費できます。すでにChatGPTに課金している人は、実質の負担を下げられます(FreeとEnterpriseは対象外)。

旧料金(Core・Team)との違い

2026年3月までの記事でよく見る「Core $20〜(1ACU $2.25)」「Team $500/月(250ACU付き)」は現在は申し込めません。旧Core利用者はFreeへ、旧Team利用者はTeamsへ移りました。チームで使うときの入口は$500から$80に下がっています。ACUを時間に換算した費用の試算も、個人・チーム向けプランには当てはまらなくなりました。Enterpriseは今もACU課金ですが、単価は契約ごとに決まり公開されていません。

AIコーディングツールとの比較

比較対象のClaude Code公式ページのビジュアル(Claudeのロゴ)

出典: Anthropic 公式(Claude Code)

Devinと他のAIコーディングツールの一番の違いは、「人が隣で一緒に書くか」「タスクを渡して結果を受け取るか」です。ただし2026年は各ツールともエージェント機能を強めており、差は「どこで動くのが得意か」に移りつつあります。

ツール

主に動く場所

自律の度合い

得意なこと

料金の入口

Devin

クラウドの仮想マシン+Devin Desktop/CLI

高い(PRまで任せる)

溜まったタスクを並列で渡して片付ける。Slackなどから非エンジニアも頼める

無料プランあり。Pro $20/月

Claude Code

ターミナル、IDE、Web

中〜高(人が見ながら任せる)

開発者が手元で対話しながら大きめの変更を進める

Claudeの有料プランまたはAPI従量課金

Cursor

専用エディタ

中〜高

エディタで書きながらエージェントに部分的に任せる

無料プランあり。詳細は公式で確認

GitHub Copilot

VS CodeなどのIDE、GitHub

低〜中(補完が中心、エージェントもあり)

普段のエディタのまま補完を速くする

無料プランあり。詳細は公式で確認

OpenAI Codex

クラウド、CLI、IDE

中〜高

ChatGPTと同じアカウントでタスクを任せる

ChatGPTのプランで利用。対象プランと上限は公式で確認

各ツールの料金は頻繁に変わるため、金額はそれぞれの公式サイトで確認してください。

選び分けの目安

  • 自分で書く時間を速くしたい → GitHub CopilotやCursor
  • 手元のターミナルで、AIと相談しながら大きな変更を進めたい → Claude Code
  • Issueを何件もまとめて渡し、PRで受け取りたい → Devin
  • すでにChatGPTに課金していて追加費用を抑えたい → OpenAI Codex、またはDevinとChatGPTの連携

DevinとClaude Codeの違いは「Devin vs Claude Code比較」で詳しく比べています。ほかのツールを含めた全体像は「AIコーディングツール おすすめ比較」、コーディング以外も含めたAIツール全体は「生成AIツールおすすめ比較」をご覧ください。

セキュリティとデータ管理

Devinのセキュリティ対応を紹介するCognition公式ページのビジュアル

出典: Devin 公式サイト(Security)

会社のコードをDevinに触らせるなら、「学習に使われるか」「どこまでアクセスさせるか」「誰がマージを止めるか」の3点を先に決めておく必要があります。公式のEnterprise Securityページは、Devinが「事実でない出力をしたり、バグや安全でないコードを入れたりすることがある」と明記し、デプロイ前のレビューとブランチ保護を求めています。

コンプライアンス認証

  • SOC 2 Type II: 2024年9月から取得(公式Enterprise Securityページ)。報告書はCognitionのTrust Center(trust.cognition.ai)で確認できる
  • FedRAMP High: 2026年7月時点で「In-Process(審査中)」。認可を取得済みという意味ではない
  • ISOやHIPAAへの対応は、公式ページでは確認できなかった

データの学習利用と保持

  • 既定では、顧客のデータやコードをモデルの学習に使わない
  • データは顧客との契約期間中だけ保持(契約で別の定めがない場合)
  • 通信時・保存時とも暗号化
  • 生成されたコードの権利は顧客側。ただし、Devinを逆解析したり競合するモデルを作ったりする目的での利用は禁止

導入前に設定しておきたいこと

項目

やること

リポジトリの権限

GitHubなどの連携で、Devinが触れるリポジトリを必要なものだけに絞る

認証情報

APIキーやパスワードはチャットやコードに書かず、Secrets Managerで渡す

ブランチ保護

mainへの直接書き込みを禁止し、人のレビューをマージの必須条件にする

ネットワーク

制限付きセッションでは、Devinが外部ドメインへの接続を申請し、人が許可・拒否する(Slackからも承認できる)

使用上限

セッションごと・メンバーごとの上限を決め、想定外の消費を防ぐ

Enterprise

SSO、SCIM、監査ログ、専用環境・VPC、データ非保持(ZDR)環境などを選べる

金融・医療・公共など、データを社外のクラウドに出せない組織は、専用環境やVPCで動かせるEnterpriseが前提になります。

日本企業での導入事例:DeNA全社2,000名超に導入

Devinを全社導入したDeNAのロゴ

出典: DeNA 公式サイト

日本でも大企業の導入が進んでいます。代表例がDeNAです。

DeNAは2026年3月、Devin Enterpriseを全社規模で導入し、2,000人超が使える状態にしたと発表しました。Cognitionとは2025年7月に戦略提携しており、子会社のDeNA AI Linkが日本での展開を担っています。

  • VPC版: 自社のクラウド環境の中でDevinを動かす
  • 環境の分離: 事業ごとの機密レベルに合わせて独立した環境を用意
  • SSO連携: 既存のID管理基盤とつなぐ

同社は業務効率が2倍以上になったとしています(同社発表の数値)。このほか、みずほ証券がULSコンサルティング経由で導入しています。

日本法人の発足で何が変わるか

Cognitionは2026年4月に日本法人を設立しました。社内で開発する企業には直接、伴走支援が必要な企業や中堅企業にはパートナー経由で提供する方針と報じられています。日本語の文脈や国内の開発フローへの対応、日本語のサポート窓口の整備も掲げられています。

2026年6月24日の事業戦略説明会では、日本語版Devin Cloudの正式提供と日本語版Webサイトの公開が発表されました。それまで英語だった主要な機能や画面を日本語で使えるようになったと報じられています(Impress Watch)。同じ場で、Devinの成果を人のエンジニアの工数に換算し、利用料金を下回った場合に補填する「AI Productivity Guarantee」も紹介されました。適用条件は契約前に確認してください。

DeNAの事例からは、自社で導入するなら「どの環境で動かすか」「どのリポジトリを触らせるか」「誰がレビューするか」を先に決める必要があると読み取れます。Devinなどで作った試作やツールを社内の実データや既存システムにつないで業務で使う段階では、認証・権限・運用保守まで含めた設計と引き継ぎが別に必要になります。進め方は「AIで作ったアプリを開発会社へ引き継ぐには」で整理しています。

こんな人・チームにおすすめ / おすすめしない場面

Devinがおすすめな人・チーム

こんな人・チーム

理由

合うプラン

まず無料で雰囲気をつかみたい人

PRレビューやDeepWikiは無料で使える

Free

個人開発やフリーランスで、小さなタスクを任せたい人

月$20でクラウド・Desktop・CLIがそろう

Pro

毎日何本もエージェントを走らせる人

日ごとの上限がなく、枠が大きい

Max

要件ははっきりしているのに手が回らないチーム

Issueを並列で渡せる。非エンジニアはFlex席でSlackから頼める

Teams

テストや移行作業が後回しになっている組織

繰り返しの多い仕事が得意

Teams / Enterprise

機密コードを扱う大企業

SSO、VPC、データ非保持の環境を選べる

Enterprise

Devinをおすすめしない場面

  • 要件があいまいな、ゼロからの設計: アーキテクチャの判断は人が担う前提。公式もFusionについて「判断の多い作業は振り分けにくい」と認めている
  • 途中で方針がよく変わる仕事: 作り直しが増え、利用枠も無駄に消える
  • 1〜2行の補完だけが欲しい場合: エディタの補完機能のほうが速くて手軽
  • レビューする人がいない体制: Devinの出すPRは人が確かめる前提。確認なしで本番に入れるのは危険
  • 毎月の費用を固定したい場合: 消費量はタスクの複雑さやコードベースの大きさで変わり、枠の具体量も公開されていない

Devinの始め方(3ステップ)

Devin公式ドキュメント「Introducing Devin」の入門ページのビジュアル

出典: Devin 公式ドキュメント

ステップ1: アカウントを作る

app.devin.ai にアクセスしてサインアップします。最初はFreeで始め、クラウドで本格的にタスクを任せたくなったらProへ上げるのが無難です。手元で使いたい場合は、公式サイトからDevin Desktopをダウンロードするか、Devin CLIをインストールします。

ステップ2: GitHubなどのリポジトリをつなぐ

設定からGitHubアプリをインストールし、Devinが触れるリポジトリを選びます。最初は検証用など、影響の小さいリポジトリだけに絞るのがおすすめです。社内のルールやコマンドはSkillsに登録しておくと、毎回説明せずに済みます。

ステップ3: 小さなタスクから任せる

WebアプリやSlackから、具体的なタスクを1つ渡します。最初は「このバグを1件直す」「この関数にテストを足す」のように、ゴールが明確で小さいものから始めましょう。Devinが計画を示したら内容を確認し、問題がなければ進めてもらいます。最後にPRを人がレビューしてからマージします。

よくある質問(FAQ)

Q. Devinは無料で使えますか?

使えます。Freeプランでは、少ない利用枠でのDevin利用、PRレビューのDevin Review、ドキュメントを作るDeepWikiが使えます。公開リポジトリのPRなら devinreview.com でアカウントなしでもレビューを受けられます。ただし、クラウドのDevinにタスクを任せるならPro(月$20)以上が必要です。Devin DesktopのTab補完とインライン編集はFreeでも無制限ですが、エージェントの利用枠は少なめです。

Q. 日本語で指示できますか?

日本語で指示できます。2026年6月には日本法人が日本語版Devin Cloudの正式提供を発表し、主要な機能や画面を日本語で使えるようになったと報じられています。ただし、どの画面まで日本語になっているかの一覧は公式に見当たらないため、利用前に確かめてください。コードのコメントやPRの説明文をどちらの言語で書くかは、指示の中で指定しておくと確実です。

Q. WindsurfとDevin Desktopは同じものですか?

同じ製品が名前を変えたものです。2026年6月2日にWindsurfはDevin Desktopに改称されました。エディタとしての機能は引き継がれていますが、ローカルのエージェントはCascadeからDevin Localに置き換わっています。JetBrains向けのプラグインは、2026年10月時点ではWindsurfの名前のまま提供されています。

Q. ACUとは何ですか?今も気にする必要がありますか?

ACU(Agent Compute Unit)は、Devinの作業量を測る単位です。2026年4月の改定で、個人・チーム向けプランの課金はACUから「利用枠+追加クレジット」に変わりました。いまACUを気にするのは、ACU単位で契約するEnterpriseの利用者だけです。

Q. Devinにタスクを任せたら、どのくらいの確率で成功しますか?

公式の成功率は公表されていません。2024〜2025年の初期の第三者検証では「20タスク中3件成功」といった厳しい報告もありましたが、モデルも機能も当時とは大きく変わっています。現行版の第三者による検証データは確認できませんでした。実際には、要件の明確さとテストの有無で結果が大きく変わるので、自社のタスクで小さく試して判断するのが確実です。

Q. CursorやGitHub Copilotと併用できますか?

できます。自分はエディタで新機能を書き、その間にDevinには別のIssueやテスト追加を任せる、という分担がよくある使い方です。Devin Desktopには、ほかのエージェントを並べて動かす機能もあります。

まとめ

Devinは、タスクを渡すとPRまで仕上げる自律型AIエンジニアです。2026年に入って、クラウドのエージェントだけでなく、Devin Desktop(旧Windsurf)、Devin CLI、Devin Review、DeepWikiを含む製品群になりました。

  • 料金は2026年4月に改定され、Free $0/Pro $20/Max $200/Teams $80〜/Enterpriseの5段階。ACU課金はEnterpriseだけに残った
  • 無料でもPRレビューやDeepWikiは使える。クラウドで本格的に任せるならPro以上
  • 日本語で指示でき、2026年6月には日本語版Devin Cloudの提供も発表された。DeNAなど国内大手の導入例もある
  • 公式自身が「バグや安全でないコードを入れることがある」としており、人のレビューとブランチ保護は欠かせない

まずはFreeかProで、要件のはっきりした小さなタスクを1つ任せてみてください。どこまで任せられるかが分かれば、プラン選びもしやすくなります。

AIコーディングツール全体の選び方は「AIコーディングツール おすすめ比較」、Claude Codeとの違いは「Devin vs Claude Code比較」で解説しています。

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