Claude Code特集2026年5月更新

Devin vs Claude Code 徹底比較【2026年5月最新】料金・機能・使い分けの違いを解説

公開日: 2026/04/11
更新日: 2026/05/11
Devin vs Claude Code 徹底比較【2026年5月最新】料金・機能・使い分けの違いを解説

この記事のポイント

Devin と Claude Code を 2026年5月時点の最新公式情報で比較。Devin の新料金(Teams $80/月)、Claude Code の Routines・Skills、SWE-bench 性能、セキュリティ、用途別の使い分けまで実務目線で整理します。

Devin は「タスクを丸ごと委任する自律型AIエンジニア」、Claude Code は「ターミナルで横に座って一緒に書く協働型AIコーディングパートナー」です。 どちらが上というより、「委任」と「操作」という設計思想の違いで選び分けるのが正解です。

2026年に入り、両ツールとも料金体系・機能ともに大きく変化しています。特に 2026年4月14日の Devin の料金大幅改定(旧 Team $500 → 新 Teams $80)と ACU 課金廃止2026年4月の Claude Code Pro 一時削除→復活騒動、Routines/Skills/Plugins の登場 は、選定基準に直結する重要トピックです。本記事では公式情報をベースに、最新の判断材料を整理します。

この記事でわかること

  • 2026年5月時点の Devin と Claude Code の料金・機能・最新アップデート
  • 「委任 vs 操作」というアーキテクチャ哲学の本質的な違い
  • 料金プラン比較と、利用パターン別のコストシミュレーション
  • セキュリティ(Claude Code の3層防御 / Devin のクラウドサンドボックス)の比較
  • 用途別の使い分け早見表と、併用ワークフローの実例
  • 日本市場での導入実績(DeNA・みずほ証券・Anthropic×NEC など)

AIコーディングツールの導入を検討している個人開発者・テックリード・エンジニアリングマネージャー・情シスの方に向けた記事です。

迷ったらこう選ぶ|判断早見表

判断軸ごとの推奨ツールを早見表にまとめます。

こういう状況なら

おすすめ

バックログにあるチケットを並列で消化したい

Devin

ターミナルで対話しながら設計・実装したい

Claude Code

Slack/Jira/Linear から「メンションで投げて」回したい

Devin

ローカルのDocker・DB・社内ツールを直接使いたい

Claude Code

月額の予算を固定したい個人開発者

Claude Code Pro ($20/月)

大規模リファクタを並列で複数リポジトリ走らせたい

Devin Teams ($80/月〜)

GitHub Actions で PR 自動レビューを CI に組み込みたい

Claude Code

ドキュメント・Wiki を自動生成したい

Devin(Devin Wiki)

コードを社外に出さずに完結させたい

Claude Code(ローカル実行)

大企業の全社展開・SAML/OIDC SSO・VPC が要件

両方の Enterprise(要件次第)

Devin公式WebUIの画面。自律的にタスクを実行する委任型インターフェース

出典: Devin(Cognition AI)公式サイト

Claude Code 単体の解説は「Claude Code Auto Mode とは?」「Claude 料金プラン完全ガイド」、他のコーディングエージェントを含む比較は「OpenAI Codex Labs の特徴」「Grok Build とは」もあわせてご覧ください。

1. Devin と Claude Code の根本的な違い

最大の違いは「委任型(Devin)」か「操作型(Claude Code)」かというアーキテクチャ哲学です。 ここを理解しておくと、以降の料金・機能・セキュリティの差がすべて筋道で読めるようになります。

設計思想の対比

比較項目

Devin

Claude Code

開発元

Cognition AI(米国、2023年創業/2026年4月に日本法人設立)

Anthropic(米国、2021年創業)

ポジショニング

"AI software engineer"(同僚型AIエンジニア)

"Agentic coding tool"(対話型コーディングパートナー)

ワークスタイル

非同期・委任型(タスクを渡して結果を待つ)

同期・協働型(開発者が主導、AIが横で支援)

主インターフェース

Webブラウザ(app.devin.ai)/ CLI / API

Terminal CLI / VS Code / JetBrains / Desktop / Web / iOS

実行環境

クラウド上の独自Workspace(Shell・IDE・Browser内蔵)

ローカル中心(Claude Code on the Web で分離VM実行も可)

使用AIモデル

複数モデルを内部活用(構成は非公開)

Claude Opus 4.7 / Sonnet 4.6 / Haiku

インタラクション

Interactive Planning(計画レビュー)→自律実行

リアルタイムで対話しながら逐次承認

永続的な指示

Playbooks、Devin Wiki(自動学習)

CLAUDE.md、Auto memory、Skills

Devin に Linear や Jira でチケットを書いてメンションすると、計画→実装→テスト→PR作成まで自律で進めます。「3時間で実施できるタスクなら大抵対応できる」と公式が表現するように、長時間タスクの非同期実行が前提です。

一方 Claude Code は、ターミナルや IDE の中で開発者と対話しながら作業を進めます。ファイル編集やコマンド実行は デフォルトで読み取り専用 であり、書き込み・実行のたびに開発者の承認が入ります。開発者が常にコントロールを握る前提の設計です。

「委任 vs 操作」の決定的影響

影響領域

委任型(Devin)

操作型(Claude Code)

開発者の関与度

タスク投入後は離れて OK

横に座って指示を出し続ける

並列性

複数 Devin を同時稼働しやすい

サブエージェントで並列、ただし開発者の指示単位

曖昧な要件

苦手(仕様明確化を要求される)

対話で詰められる

設計判断

人間判断が必要

対話ベースで相談しながら進められる

ローカル環境連携

限定的(クラウドVM内で完結)

ローカルツール・DB・Docker を直接利用

2. 料金プラン比較(2026年5月最新)

2026年4月に両ツールとも料金が大きく動いています。 Devin は ACU 課金を廃止して個人〜小規模チームでも手の届く水準まで値下げ、Claude Code は Pro プラン削除→2日後に撤回、さらに Team Standard にも Claude Code が含まれるようになりました。

Devin の新料金体系(2026年4月14日改定)

プラン

料金

主な内容

Free

$0

制限付き Devin 利用、Devin Review(試用後は1回 $2〜3 程度)、DeepWiki

Pro

$20/月

Devin 利用枠、Windsurf IDE 利用枠、超過はドル建て従量課金、Slack/Linear/MCP 統合

Max

$200/月

Pro 機能 + 利用枠拡大

Teams

$80/月〜(旧 $500 から大幅値下げ)

Pro 機能 + 無制限メンバー、協業・共有、一元請求、分析ダッシュボード

Enterprise

要問い合わせ

Teams 機能 + SAML/OIDC SSO、専任アカウント、VPC 展開、カスタム契約

今回の改定で押さえるべき3つのポイント:

  1. 旧 Core ($20) → Free に移行、旧 Team ($500) → 新 Teams ($80) と 大幅値下げ。Teams 年額は約90万円 → 約14.4万円と、年間75万円超のコスト削減になります
  2. 「1 ACU = 約15分」の ACU 課金が廃止。超過分はドル建ての従量課金へ変わり、コスト予測がしやすくなりました
  3. 「失敗したタスクでも ACU を消費する」問題が緩和。実コストは公式見積もりの2〜3倍になることがあった旧仕様より、予算管理しやすい構造に変わっています

Claude Code の料金体系(2026年5月時点)

プラン

料金

Claude Code 利用

Free

$0

❌ 利用不可(Web/Desktop/モバイル の Chat のみ)

Pro

$17/月(年契約)または $20/月

✅ 含まれる

Max 5x

$100/月

✅ Pro 機能 + 5倍の利用量

Max 20x

$200/月

✅ Pro 機能 + 20倍の利用量

Team Standard

$20/席(年契約)または $25/席/月(最低5席)

✅ Claude Code 含む(2026年4月改定で追加)

Team Premium

$125/席/月

✅ 開発チーム向け強化版

Enterprise

カスタム

✅ Team 機能 + 大規模組織向け

API 利用の場合(Claude Code は API キーでも使える)

  • Claude Sonnet 4.6: 入力 $3 / 出力 $15(1Mトークンあたり)
  • プロンプトキャッシュヒット時は入力価格の90%割引
  • ヘビーユーザーは Max 20x ($200) のほうがコスト効率が良いケースが多い

2026年4月の Pro 削除→復活騒動について:
2026年4月21日、Anthropic は一時的に Claude Code を Pro プランから除外し、Max ($100〜) 以上に限定する方針を発表しました。しかし4月23日(2日後)、ユーザーの強い反発を受けて方針を撤回。現在は Pro ($17〜$20/月) でも引き続き Claude Code が利用できます。

個人開発者の Claude Code 料金の詳細は「Claude 料金プラン完全ガイド」を参照してください。

コストシミュレーション(利用パターン別)

利用パターンによって有利・不利が大きく変わります。2026年5月の新料金で再試算しました。

利用シナリオ

Devin

Claude Code

推奨

個人・軽量利用(月5〜10タスク)

Pro $20/月(超過は従量)

Pro $17〜$20/月

どちらも同水準。用途で選択

個人・コンスタント利用(月20〜30タスク)

Pro $20 + 超過従量 ≈ $50〜$120

Max 5x $100/月(固定)

Claude Code Max 5x が予算管理しやすい

個人・ヘビー利用(月50タスク以上)

Max $200/月

Max 20x $200/月

同価格。委任型 vs 操作型で選ぶ

小規模チーム5名

Teams $80/月(無制限メンバー、超過従量)

Team Standard $20×5 = $100/月

Devin Teams がコスト面で優位

エンジニア30名規模

Teams $80 + 超過 or Enterprise

Team Standard $20×30 = $600/月

用途次第。Devin は委任型業務、Claude Code は個人生産性向上

大企業(数百名以上、SAML 必須)

Enterprise(要問い合わせ、VPC可)

Enterprise(要問い合わせ)

両者の Enterprise を比較検討

読み方のポイント:

  • 旧料金で「Devin は高い」と判断していた組織は、Teams $80/月(旧 $500)への大幅値下げで再評価する価値あり
  • Claude Code Max 20x ($200) は 実質使い放題に近い とユーザーから評価が高い
  • API 従量課金は使い方次第で安くも高くもなる。Max プランへの切替えタイミングが重要

3. 機能比較 — できること・できないこと

Devin は自律実行とプロジェクト管理機能、Claude Code はローカル環境との統合と対話型開発体験に強みがあります。 ここでは2026年5月時点の主要機能を比較します。

DevinのWebUI画面。タスクの進行状況とコード変更をブラウザ上で確認できる

出典: Devin(Cognition AI)公式サイト

機能比較マトリクス

機能カテゴリ

Devin

Claude Code

自律的な PR 作成

◎(計画→実装→テスト→PR を一気通貫)

○(コミット・PR 作成可。ただし開発者の承認が前提)

PR レビュー自動対応

◎(Devin Review — レビュー指摘を自動修正)

○(GitHub Actions 連携で実現)

Issue トリアージ

○(Jira/Linear/Slack トリガー)

○(GitHub Actions の Issue ワークフローで自動化)

マルチエージェント・並列実行

◎(1つの Devin が他 Devin へサブタスク委任)

○(サブエージェントで並列処理、Skills でパッケージ化)

スケジュール実行

○(QA・リリースノート作成の定期自動化)

○(Routines — 2026年3月リリース、Anthropic クラウドで定期実行)

マルチサーフェス

△(Web/CLI/API)

◎(CLI / VS Code / JetBrains / Desktop / Web / iOS、claude --teleport で移動可)

ローカル環境アクセス

×(クラウド VM 内で完結)

◎(ローカルのファイル・Docker・DB・社内ツールに直接アクセス)

デスクトップ GUI 操作

○(Devin 2.2〜 でブラウザ・Figma 操作対応)

△(Computer Use として別提供)

コードベース検索・理解

◎(Devin Search — 引用付き回答、Deep Mode)

◎(1Mトークンコンテキストで大規模リポジトリを丸ごと理解)

ドキュメント自動生成

◎(Devin Wiki — アーキテクチャ図・ドキュメント自動生成)

△(指示すれば生成可能、Skills で標準化可)

Slack/Teams 連携

◎(メンションで起動、双方向通知)

○(@Claude メンション、Channels で Telegram/Discord/iMessage 対応)

Jira/Linear 連携

◎(双方向ネイティブ統合)

△(MCP 経由で接続)

GitHub Actions / CI 統合

○(GitHub PR ベース)

◎(GitHub Actions / GitLab CI/CD ネイティブ対応)

カスタマイズ

Playbooks、Skills

CLAUDE.md、Hooks、MCP、Skills、Plugins

Sandbox 機能

クラウドVM自体がサンドボックス

bash 実行をファイルシステム/ネットワーク分離で実行

API 提供

Devin API(全プラン)

Claude Code SDK / Anthropic API

統合エコシステム

100以上のツール(Datadog, GitHub, Slack, Jira, Linear ほか)

MCP 経由で外部データソース無制限に拡張

Devin が強い領域

  1. バグバックログの一括消化 — チケットを連続投入し、複数 Devin が並行で PR を返す
  2. コード移行・大規模リファクタリング — 言語移行・フレームワーク一斉アップグレードを複数リポジトリ並列実行
  3. PR レビュー指摘の自動修正 — Devin Review がレビューコメントを受けて自律修正
  4. ドキュメント自動整備 — Devin Wiki がレガシーコードベースを自動ドキュメント化
  5. インシデント・バグの自動調査 — Slack でメンションして調査レポートを受け取る
  6. 長時間タスク — 公式に「3時間で実施できる粒度なら大抵対応可能」

Claude Code が強い領域

  1. 対話型コーディング — ターミナル/IDE で対話しながらコード生成・修正
  2. 大規模リポジトリ理解 — 1Mトークンのコンテキストで丸ごと把握
  3. ローカル環境のフル活用 — Docker・DB・社内ツールに直接アクセス
  4. GitHub Actions × PR レビュー — CI に組み込んだ自動レビュー・Issue トリアージ
  5. Routines(2026年3月リリース) — Anthropic クラウドで定期実行する非同期エージェント機能
  6. マルチサーフェスの継続性claude --teleport でターミナル→Desktop→Web→iOS とセッションを引き継ぐ
  7. Hooks による決定論的制御 — PreToolUse / PostToolUse / SessionStart / Stop でイベント駆動制御
  8. MCP(Model Context Protocol) — Google Drive / Jira / Slack / 独自 API を統一プロトコルで接続
  9. Skills / Plugins — チーム共通の再利用可能ワークフローをパッケージ化
  10. Pipe/Script 対応tail -200 app.log | claude -p "..." のように Unix パイプ互換

各ツールの「できないこと・制約」

制約

Devin

Claude Code

曖昧な要件への対応

苦手(明確なゴールが必要)

対話で要件を詰められる

設計レベルの判断

人間判断が必要

対話ベースで設計相談可能

学習ループ

オンライン学習なし(同じ失敗を繰り返す傾向)

CLAUDE.md / Auto memory で部分的に補完

UI/UX 設計など視覚タスク

苦手

Computer Use と組み合わせ可

業界特有判断(医療・金融・法律)

誤判定リスクあり

同様の制約あり、人間レビュー必須

大規模一括処理

GitHub のファイルサイズ制約あり

ローカル実行に依存

完全自律性

設計思想として強い

弱め(基本は対話前提)

無料利用

Free プランあり(制限付き)

不可(Pro 以上必須)

AIコーディングツール全般の比較は、Anthropic と NEC の戦略提携を扱った「Anthropic × NEC 提携 — Claude Code 3万人展開」もあわせてご覧ください。

4. 自律性と実行環境 — クラウド vs ローカル

「Devin = クラウドサンドボックスで動く同僚」「Claude Code = 自分のマシンで動く相棒」 という違いは、セキュリティ・コスト・統合性のすべてに影響します。

実行環境マトリクス

観点

Devin

Claude Code

標準の実行場所

Cognition AI のクラウド VM

開発者のローカルマシン

Workspace 内蔵物

Shell / IDE / Browser

開発者のローカル環境そのもの

ローカル機密データへのアクセス

不可(コードはクラウドへアップ)

可(ローカル完結)

ネットワーク分離

クラウド VM 単位でテナント分離

ネイティブで分離(OS レベル)

クラウド実行オプション

標準

Claude Code on the Web(claude.ai/code)で分離 VM 実行

並列実行のしやすさ

◎(複数 Devin を同時起動)

○(サブエージェント、複数セッション)

「委任型」の利点と制約

  • 利点: 開発者がオフラインでも動く。ミーティング中・夜間にもタスクが進む。並列で大量処理に強い
  • 制約: コードがクラウドに出る。ローカル環境への直接アクセスが限定的。曖昧指示に弱い

「操作型」の利点と制約

  • 利点: ローカル環境のフル活用。コードを社外に出さずに完結できる。途中でのスコープ変更が柔軟
  • 制約: 開発者がセッションに在席する前提。離席中の自律進行は Routines などに限定

5. セキュリティ・コンプライアンスの比較

両ツールとも SOC 2 Type 2 認証を取得していますが、Claude Code の3層防御アーキテクチャと、Devin のクラウドサンドボックス+VPC オプションでは思想が異なります。

セキュリティ機能の比較表

セキュリティ項目

Devin

Claude Code

SOC 2 Type 2

取得済み

取得済み(Anthropic Trust Center)

ISO 27001

未確認

取得済み

コード実行環境

クラウド VM(マネージド)

ローカル or 分離 VM(Cloud 版)

データ学習利用

デフォルトで学習に不使用

Enterprise ZDR(Zero Data Retention)あり

VPC / プライベートデプロイ

Enterprise で VPC 展開可

Cloud 版で分離 VM 提供

SSO(SAML / OIDC)

Enterprise

Enterprise

パーミッション制御

Playbooks / Guardrails

3層防御(Sandbox / Permissions / Hooks)

デフォルトの権限

クラウドVM 内で実行

読み取り専用。書き込み・実行は明示承認

危険コマンドのブロック

Guardrails で制御

curl / wget などデフォルトブロック

プロンプトインジェクション対策

Guardrails V3

入力サニタイゼーション、信頼検証、フェイルクローズドマッチング

監査ログ

Enterprise

OpenTelemetry 対応

MCP / 外部ツール制御

Enterprise 向け許可リスト

managed-settings で組織レベル設定

コード脆弱性スキャン

明示的専用機能なし

Claude Code Security(OSS から500件以上の本番脆弱性検出実績)

Claude Code の3層防御アーキテクチャ

公式ドキュメントで明示されている Sandbox / Permissions / Hooks の3層 が特徴です。

  1. Sandbox レイヤー: OS レベルでファイル/ネットワーク制限(/sandbox で有効化)
  2. Permissions レイヤー: allow / deny / ask ルールで制御
  3. Hooks レイヤー: シェルスクリプトでの決定論的制御

さらに 書き込みアクセスは起動フォルダとそのサブフォルダのみに限定 され、--dangerously-skip-permissions を明示的に指定しない限り権限承認がバイパスされない設計です。

Devin のセキュリティ運用上の注意点

  • クラウド VM 実行のため、機密コードを扱う場合は Enterprise プランの VPC 展開 が推奨されます
  • 一部のセキュリティ調査では Devin が生成したコードに XSS や認証バイパスが含まれた事例が報告されています。プロンプトでセキュリティ要件を明示する ことで品質が改善することが知られています
  • 過剰行動(承認前のコミット/PR 作成)には Guardrails 設定で対応

企業導入時の判断基準

  • コードを社外に出さない要件がある → Claude Code(ローカル実行)が有利
  • VPC 内で完結したい → Devin Enterprise VPC 展開 / Claude Code Cloud 版の分離 VM
  • 大規模組織での集中管理(SAML/OIDC、監査ログ、MCP 制御) → 両者の Enterprise プランを要件で比較
  • 生成コードの脆弱性検査を仕組み化したい → Claude Code Security の専用機能を活用

6. ベンチマーク・性能比較

Claude Codeの公式ロゴ。Anthropic が提供する CLI ベースのエージェント型コーディングツール

出典: Anthropic Claude Code 公式サイト

SWE-bench スコア(モデル単体)

モデル / 製品

SWE-bench Verified

SWE-bench Pro

Claude Opus 4.6(ベンチ計測時点。Claude Code は現在 Opus 4.7 提供)

80.8%(商用エージェント最高水準)

55.4%

Claude Sonnet 4

72.7%

Devin(製品としてのエンドツーエンド)

エージェント基盤含む独自評価

重要な注意:

  • SWE-bench Verified は2024年4月の Issue を使用しており、訓練データ混入の懸念があります。Scale AI が新設した SWE-bench Pro(1,865マルチ言語タスク) では、Verified で80%+のモデルでも46〜57%に留まります
  • Devin が当初注目された SWE-bench スコアは、エージェント基盤を含む独自評価です。現代の主要モデル単体スコアは Devin の初期スコアを上回る傾向 にあり、これだけで比較するのは適切ではありません
  • 実運用評価は別軸で判断する必要があります(以下参照)

実運用観点での評価

複数の独立調査と実務報告から、次のような傾向が見えています。

  • コード品質: Claude Sonnet 4 が Devin より 「クリーンで保守性の高いコード」を生成する傾向
  • アーキテクチャ哲学: 「Claude = 操作」「Devin = 委任」と整理される
  • コスト実態: Devin は重い使い方で月 $500 近くに到達することがあった(旧料金)。新料金では Teams $80 で大幅改善。Claude Code は Max 20x ($200/月) でほぼ使い放題
  • GMOインターネット: Claude Code Action は「Devin との差で何より GitHub で完結する」「GitHub Actions にタスクログが残る」「メンション機能」のメリットを評価しています

モデル単体の性能比較は「Claude Opus 4.7 vs GPT-5.5 Spud」、長時間自律コーディングの観点は「Kimi K2.6 — 300エージェントスウォーム・13時間連続コーディング」もご参照ください。

7. 用途別の使い分け早見表

「どちらが優れているか」より「どんな場面で使うか」で考えるのが実務的です。

用途

おすすめ

理由

バグ修正の大量消化

Devin

チケットを連続投入して並行処理

新機能の設計・実装

Claude Code

設計判断を対話しながら進められる

PR レビュー指摘の対応

Devin

Devin Review でレビューコメント→自動修正

GitHub Actions による自動PRレビュー

Claude Code

CI ネイティブ対応、タスクログが GitHub に残る

リファクタリング

Claude Code

スコープを対話で調整しながら段階的に

大規模コード移行・フレームワークアップグレード

Devin

複数リポジトリ並列で自律実行

ドキュメント・Wiki 整備

Devin

Devin Wiki がコードベース全体を自動ドキュメント化

デバッグ・障害調査

Claude Code

ローカルのログ・DB を直接確認できる

マイグレーション作業

Devin

手順が明確なタスクの自律実行が得意

セキュリティ検査

Claude Code

Claude Code Security による専用スキャン

E2E テスト・GUI 操作

Devin

Devin 2.2 のデスクトップ操作機能

Slack/Teams からの起動

Devin

ネイティブ統合が強い

定期実行・スケジュールタスク

両者(Devin は QA 定期、Claude Code は Routines)

用途で選択

判断チャート(5問で決まる)

Q1. 開発中はターミナルや IDE に張り付いていますか?

  • はい → Claude Code が自然
  • いいえ(ミーティングや他業務が多い)→ Devin に委任が効率的

Q2. 扱うタスクの性質は?

  • 設計判断や試行錯誤が必要 → Claude Code
  • 手順が明確な定型作業 → Devin

Q3. ローカル環境(Docker・社内 DB・独自ツール)に依存しますか?

  • はい → Claude Code(ローカル統合)
  • いいえ → どちらでも可

Q4. 予算管理を厳密にしたいですか?

  • 月額固定で管理したい → Claude Code Pro/Max
  • 使った分だけ払いたい → Devin Pro/Teams(新料金で予測しやすくなった)

Q5. チーム・組織で導入しますか?

  • 非同期チーム開発を効率化したい → Devin Teams($80/月〜、Slack/Jira 連携)
  • 個別開発者の生産性を上げたい → Claude Code Team Standard ($20/席〜)

8. 併用ワークフローの実例

実務では「どちらか」ではなく「両方使う」が現実解です。 複数の独立調査・実運用報告が併用を推奨しています。

Cognition AI が提供する Devin 2.0 のキービジュアル。Claude Code と併用するワークフロー設計の中核ツール

出典: Cognition AI 公式ブログ「Devin 2.0」

併用パターン1:設計→実装の分担

  1. Claude Code で設計 — 新機能の要件を対話で整理し、具体的なタスクに分解
  2. Devin で実装 — 分解した各タスクを Devin に投入し、並行で自律実行
  3. Claude Code でレビュー — Devin が作成した PR を Claude Code で確認・調整

複雑な機能開発では特に有効です。設計判断は Claude Code、定型実装は Devin に分担することで、開発者の時間を判断業務に集中できます。

併用パターン2:時間帯による役割分担

  • 日中(集中時間): Claude Code で対話しながらメイン開発
  • ミーティング中・離席中: Devin にバグ修正・ドキュメント更新を委任
  • 朝一の確認: Devin が夜間に完了させた PR を Claude Code でレビュー・仕上げ

併用パターン3:チーム開発での役割分担

  • シニアエンジニア: Claude Code で設計・アーキテクチャ判断・複雑デバッグ
  • Devin: バグバックログ消化、定型マイグレーション、Wiki 生成、PR レビュー指摘の自動修正
  • コードレビュー: Devin Review と Claude Code on GitHub Actions の併用で人間レビュー負荷を軽減

組織知の蓄積の観点

  • Devin: Devin Wiki でコードベース全体のドキュメント化、Playbooks による業務手順の蓄積
  • Claude Code: CLAUDE.md による永続指示、Skills / Plugins によるチーム共通ワークフロー、Auto memory での自動学習

CLAUDE.md と Devin Wiki は競合ではなく 「個人/プロジェクト単位の運用知(Claude Code)」と「組織全体のコード理解資産(Devin Wiki)」 という棲み分けで活用できます。

AIエージェント全般の仕組みは「AIエージェントとは?仕組み・種類・活用事例」もあわせてご覧ください。

9. 日本での導入動向(2026年最新)

2026年に入り、日本市場での動きが急加速しています。

Cognition AI の日本上陸(2026年4月)

  • 2026年4月9日: Cognition AI が 日本法人を設立(アジア初の拠点)
  • 日本法人代表は元 Datadog Japan の正井拓己氏
  • 国内企業向けの直接サポート・契約体制が整備されました

Devin の国内大規模導入

  • DeNA: 全社 2,000名超に Devin Enterprise を展開。投資8億円、ROI 210%、回収期間約9か月、レガシーコード移行で約6倍効率化、マルチリポジトリ対応でアプリ開発速度2倍化(2026年3月発表)
  • みずほ証券: 2026年4月から 国内大手金融機関として初めての大規模導入 を開始

Claude Code の国内大規模展開

  • Anthropic × NEC: Claude Code を 3万人規模で展開する戦略提携 を発表
  • 日本企業向けに、エンタープライズ要件(SSO、監査ログ、ZDR)を満たした導入が広がっています

国内展開の詳細は「Anthropic × NEC 提携 — Claude Code 3万人展開」を参照してください。

10. こんな人におすすめ / おすすめしない人

Devin がおすすめな人

  • マネージャー・テックリード: タスクを定義して委任し、結果をレビューするスタイルで開発を回している人
  • バグバックログを抱えるチーム: 定型修正タスクを並行処理して消化スピードを上げたい
  • 非同期開発が基本のリモートチーム: Slack / Jira からタスクを投入し、完了通知を受け取る運用に合う
  • ドキュメント整備を効率化したい組織: Devin Wiki による自動ドキュメント生成が有用
  • 開発作業に張り付く時間が限られる人: ミーティングが多い日でも Devin にタスクを渡しておける
  • 大企業の全社展開を検討中の情シス: VPC 展開・SAML/OIDC SSO の選択肢あり

Devin をおすすめしない人

  • 設計判断が頻繁に必要な開発をしている人: 曖昧な要件では精度が下がる
  • ローカル環境に強く依存する開発をしている人: Docker・社内 DB・独自ツールへの直接アクセスは限定的
  • コードを社外(クラウド)に出すことに制約がある人: Enterprise の VPC 展開以外は基本クラウド実行
  • 完全な学習ループを期待する人: オンライン学習がなく、同じ失敗を繰り返す傾向がある
  • 「いい感じにして」のような曖昧な指示で進めたい人: 仕様明確化を要求される

Claude Code がおすすめな人

  • ターミナル中心の開発者: CLI 操作に慣れていて、対話しながら開発するのが自然
  • 設計・実装を一体で進めたい人: アーキテクチャ判断を対話で詰めながら実装まで進められる
  • ローカル環境を最大限活用したい人: 既存の Docker 構成、DB、テスト環境をそのまま使いたい
  • 月額コストを固定したい個人開発者: Pro ($17〜) や Max ($100〜) で予算管理しやすい
  • セキュリティを重視する開発者: ローカル実行でコードが外部に送られない安心感
  • GitHub Actions で CI 自動化したい人: ネイティブ統合で PR レビュー・Issue トリアージを CI に組み込める
  • MCP で外部ツールを統一プロトコルで繋ぎたい人: エコシステムの拡張性が高い

Claude Code をおすすめしない人

  • 非同期で大量タスクを並行処理したい人: 基本は開発者がセッションに在席する前提
  • Web ブラウザだけで作業したい人: CLI / IDE が主要インターフェース(Web 版もあるが補助的)
  • Jira/Linear との直接統合が必須の人: ネイティブ統合は Devin のほうが充実(Claude Code は MCP 経由)
  • GPT や Gemini など他社モデルも使い分けたい人: Anthropic モデルのみの制約あり
  • 無料で試したい人: Free プランでは Claude Code は利用不可(Pro 以上必須)

11. よくある質問(FAQ)

Q1. Devin と Claude Code は同時に使えますか?

はい、併用可能で、むしろ実務では推奨です。 実際に両ツールを併用する開発者・チームは増えており、「Claude Code で設計→Devin で実装」「日中は Claude Code、離席中は Devin」のような使い分けが実践されています。料金は独立しているため、それぞれ別途契約します。

Q2. Devin は Claude(Anthropic のモデル)を内部で使っていますか?

Devin は 複数の AI モデルを内部で活用 しており、使用モデルの完全な構成は非公開です。過去には Claude モデル採用時に計画性能や E2E 評価の向上を報告した経緯もあります。現時点では、Devin が特定モデルだけで動いているとは考えないほうが正確です。

Q3. 無料で試せますか?

  • Devin: Free プランあり(制限付き、Devin Review の試用も2週間程度)。トライアル感覚で試せます
  • Claude Code: Free プランでは利用不可。Pro ($17/月年契約 or $20/月) 以上が必須 です

Q4. SWE-bench のスコアは比較の参考になりますか?

モデル単体の性能傾向は分かりますが、製品比較の決定打にはなりません。 SWE-bench Verified では Claude Opus 4.6 が80.8%と高水準ですが、これはモデル単体の値です。Devin はエージェント基盤を含むエンドツーエンド実装で、製品としての挙動はベンチマークだけで判断できません。実運用評価・コスト・統合性・チーム適合性を含めて総合判断 することを推奨します。

Q5. どちらのほうが日本語対応が強いですか?

現時点で公式に直接比較した日本語性能データは公開されていません。 Claude Code が利用する Claude Opus 4.7 は日本語処理の評価が高く、Devin も DeNA(2,000名超)やみずほ証券で実用されています。実務上の問題は両者とも報告されていない ため、日本語対応を理由にどちらかを除外する必要はないと考えられます。

Q6. 2026年4月の Devin 料金改定で何が変わったのですか?

主な変更点は3つです。

  1. 旧 Team $500 → 新 Teams $80 に大幅値下げ(年間約75万円削減)
  2. 「1 ACU = 約15分」の ACU 課金が廃止、超過分はドル建て従量課金へ
  3. 旧 Core ($20) は Free に自動移行、新 Pro ($20) が個人向け中核プランに

これにより、個人開発者や小規模チームでも導入のハードルが大きく下がりました

Q7. 2026年4月の Claude Code Pro 削除騒動とは?

2026年4月21日、Anthropic は一時的に Claude Code を Pro プランから除外して Max ($100〜) 以上に限定する方針 を発表しました。しかしユーザーの反発を受けて 2日後の4月23日に方針を撤回。現在は Pro ($17/月年契約 or $20/月) で引き続き Claude Code が利用できます。

Q8. SOC 2 や ISO 27001 の認証はどちらも取得していますか?

  • Devin: SOC 2 Type 2 取得済み。ISO 27001 は公式には未確認
  • Claude Code(Anthropic): SOC 2 Type 2 / ISO 27001 ともに取得済み(Anthropic Trust Center)

エンタープライズ要件で ISO 27001 が必須の場合は、Claude Code のほうが現時点でドキュメント面の整備が進んでいます。

まとめ — 結局どちらを選ぶべきか

「委任して結果を待つ」運用なら Devin、「対話しながら一緒に書く」運用なら Claude Code が向きます。 単純な優劣ではなく、開発スタイルとの相性で選び分けるのが、2026年5月時点で最も納得感のある判断軸です。

判断基準

Devin

Claude Code

開発スタイル

委任→レビュー型

対話→協働型

最適なタスク

定型作業の並行処理・大量消化

設計判断・複雑デバッグ・リファクタ

コスト管理

新料金で予測可能性向上(Teams $80)

サブスクで固定(Pro $20〜、Max $200)

実行環境

クラウド VM

ローカル中心(Cloud 版もあり)

チーム機能

Slack / Jira / Linear ネイティブ

GitHub Actions / MCP / Skills

学習ループ

Devin Wiki / Playbooks(組織知)

CLAUDE.md / Auto memory / Skills(プロジェクト知)

迷ったときの判断:

  • 「とりあえず1つ選ぶなら」 → 個人開発者は Claude Code Pro ($17〜$20/月) から始める。日本語・ローカル環境・対話のバランスが良い
  • 「チーム導入を検討している」Devin Teams ($80/月) で非同期開発のワークフローを構築しつつ、シニアエンジニアには Claude Code を併用させる
  • 「両方試したい」 → Devin Free で数タスク試用 → Claude Code Pro ($17〜$20/月) で1か月使い比べ。両方の料金は安いので 「両方契約して使い分け」 が現実的な選択肢

両ツールとも2026年に入って料金・機能ともに大きな変化が続いている領域です。公式サイトで最新情報を確認したうえで判断 することを推奨します。

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