AIツール2026年9月更新

OpenClawとは?無料のAIエージェントでできること・料金・使い方、Claude Codeとの違い【2026年最新】

公開日: 2026/03/26
更新日: 2026/09/14
OpenClawとは?無料のAIエージェントでできること・料金・使い方、Claude Codeとの違い【2026年最新】

この記事のポイント

OpenClaw(オープンクロー)は、LINEやSlackから指示するとPC上で作業を代行する、本体無料のセルフホスト型AIエージェントです。最新版v2026.9.4の機能、費用の目安、Claude Pro/Maxで動かせるか、Claude Codeとの違い、初期状態でオフのサンドボックスなど安全設定を解説。

OpenClaw(オープンクロー)は、LINE・Slack・Telegramなどのチャットアプリで指示を送ると、自分のPCやサーバーでファイル操作・コマンド実行・ブラウザ操作までこなす、オープンソースのAIエージェントです。本体はMITライセンスの無料ソフトで、お金がかかるのは「AIモデルの利用料」と「動かすマシンの費用」だけです。

この記事でわかること

  • OpenClawの正体と、ChatGPT・Claudeとの違い
  • 2026年9月時点の最新状況(stable版 v2026.9.4、LTS版 v2026.6.35、31種類のチャット連携)
  • できること、得意なこと・苦手なこと
  • 料金の内訳と月額の目安、Claude Pro/Maxのサブスクで動かせるか
  • インストールから初期設定までの手順
  • 初期状態で守られていること・守られていないこと(サンドボックスは最初はオフ)
  • Claude Code(Channels機能を含む)との違いと選び方

OpenClawを試すか迷っている個人のエンジニアや、業務の自動化に使えるかを調べている情報システム部門・開発チームの方を想定しています。

導入前に知っておきたい3つのこと

  1. 本体は無料だが、モデル代で月0円〜数万円まで変わる。 ローカルLLMを使えばAPI料金は0円。Claude Sonnet 5を中心に使うと、月数千円程度から見込んでおくと安心です。
  2. Claude Pro/MaxのサブスクをOAuthで直接つなぐことはできない。 同じマシンに入れたClaude Codeを使い回す公式の方法はありますが、サブスクの利用上限を消費し、公式も本番ではAPIキーを勧めています。
  3. 初期設定のままでは十分に安全とはいえない。 待ち受けはlocalhostだけ、知らない相手はペアリング制と基本は堅めですが、サンドボックスは初期状態でオフです。業務で使うなら、サンドボックスを有効にしたうえでLTS版の利用を検討してください。

危険性だけを詳しく知りたい場合はOpenClawの危険性とは?主要リスクと安全な運用方法、Claude Codeとの細かい比較はOpenClaw vs Claude Code 徹底比較で解説しています。


OpenClawとは?チャットで頼むと「実際に作業するAI」

OpenClaw公式サイトのキービジュアル

出典: OpenClaw 公式サイト

OpenClawは、普段使っているチャットアプリとAIエージェントをつなぎ、自分のマシンで作業させるためのソフトウェアです。公式ドキュメントでは "a self-hosted gateway that connects your favorite chat apps… to AI coding agents"(お気に入りのチャットアプリとAIエージェントをつなぐ、自分で運用するゲートウェイ)と説明されています。キャッチコピーは "The AI that really does things." です。

ChatGPTやClaudeのチャット画面は、質問への答えを返すのが基本です。OpenClawは指示を受けたあと、ファイルの編集、コマンドの実行、ブラウザでの入力、メールやカレンダーの整理まで自分で進めます。AIエージェントという考え方そのものはAIエージェントとは?仕組み・できること・導入事例で解説しています。

比較ポイント

ChatGPT / Claude(チャット画面)

OpenClaw

基本の動き

質問に答える

指示を受けて作業を実行する

動く場所

提供元のクラウド

自分のPC・VPS(セルフホスト)

起動のしかた

使うときに開く

本体(Gateway)が常駐する

操作の入口

専用アプリ・Web

31種類のチャットアプリ、Web UI、デスクトップ/モバイルアプリ

AIモデル

提供元のモデル

Anthropic・OpenAI・ローカルLLMなどから選ぶ

費用

月額サブスク

本体無料+モデル代+マシン代

セキュリティの責任

大部分を提供元が負う

ほぼすべて利用者が負う

4つの部品でできている

OpenClawの仕組みは、次の4つの部品で考えると理解しやすくなります。

部品

役割

Gateway

PCやVPSで常に動いている本体。すべての中心

Channel

Telegram・Slack・LINEなど、指示を送る入口

Agent

考えて動くAI。モデルは自分で用意する

Node

iPhone・Android・Macなど、実際に処理をする端末

大事なのは、AIモデルが付属していない点です。AnthropicやOpenAIのAPIキー、ChatGPT/Codexのサブスク、GitHub Copilot、OpenRouter、Ollamaなどのローカルモデルから、自分でつなぐモデルを選びます。

2026年9月14日時点の基本データ

項目

内容

最新版(stable)

v2026.9.4(2026年9月11日公開)

長期サポート版(Extended Stable)

v2026.6.35(2026年9月10日公開。公式は「6月系LTSの最終リリース」としている)

GitHubスター

389,650(Fork 81,910。2026年9月14日にGitHub APIで取得)

チャット連携

31種類

ライセンス

MIT(商用利用可)

運営

OpenClaw Foundation(米国の501(c)(3)非営利団体。2026年7月8日に設立発表)

有料プラン

なし(公式:"No subscription. No hosted tier. No token."。エンタープライズ版もなし)

開発言語

TypeScript(リポジトリ作成は2025年11月24日)

公式サイトには「346,000+ stars」と書かれていますが、GitHub APIで確認した実数はそれより多くなっています。サイトの表記が追いついていないため、スター数は取得日つきで確認するのが確実です。

旧名は「Clawdbot」「Moltbot」

OpenClawは、Peter Steinberger氏が2025年11月に公開した個人向けアシスタントから始まりました。名前は Clawdbot → Moltbot → OpenClaw と変わっていて、旧名で書かれた記事も同じプロジェクトを指しています。ただし旧名の記事は、料金や連携先の数、セキュリティの説明が今と違う場合があります。

Steinberger氏は2026年2月にOpenAIへ移り、その後の運営は非営利のOpenClaw Foundationが担っています。Microsoftの「Microsoft Scout」がOpenClawを土台に採用するなど、個人のプロジェクトから業界で使われる基盤へと立ち位置が変わってきました(詳細はMicrosoft Scoutとは?)。


OpenClawでできること

OpenClaw公式ドキュメントのキービジュアル

出典: OpenClaw 公式ドキュメント

OpenClawを使うと、スマホやPCのチャットで頼んだ作業を、自分のマシンで最後まで終わらせることができます。常駐して動くので、決まった時刻の定期実行にも向いています。

31種類のチャットアプリから指示できる

2026年9月14日時点で、公式ドキュメントに載っている連携先は31種類です。

区分

連携先

最初から入っている(4)

A2A、Reef、Telegram、WebChat

公式プラグイン(24)

Slack、Discord、LINE、Microsoft Teams、WhatsApp、Signal、iMessage、Google Chat、Feishu、Matrix、Mattermost、IRC、SMS、Nextcloud Talk、Nostr、QQ bot、Raft、Synology Chat、Tlon、Twitch、Buzz、ClickClack、Zalo、Zalo personal

外部プラグイン(4)

WeChat、WeCom、Yuanbao、Zalo ClawBot

公式が最初に勧めているのは Telegram です。Botトークンを用意するだけで使え、プラグインのインストールもいりません。日本の職場で使うなら、Telegramで動作を確認してからSlackやLINE、Teamsに広げるのが無理のない順番です。

主な機能(2026年9月時点)

分類

できること

ファイル・コマンド

ファイルの読み書き、シェルコマンドやスクリプトの実行

ブラウザ操作

ページ移動・クリック・フォーム入力・情報の取得。v2026.9.3でリアルタイムのブラウザ自動操作に対応

連絡・予定

メールの整理、カレンダー管理、チャットへの投稿

ウェブ検索

Brave、DuckDuckGo、Exa、Perplexityなど

定期実行

cron、ハートビート、Standing Orders、Hooks、Taskflow

メモリ

会話をまたいだ長期メモリ、過去セッションの検索と復元

画像・音声・動画

処理と生成(v2026.9.4でGPT Image 2.5に対応)、音声メモの文字起こし

複数エージェント

Swarm(サブエージェントの並列実行)。v2026.9.2から初期状態で有効

拡張

ClawHubのスキル・プラグイン、MCP連携

MCPの仕組みはMCPとは?仕組み・できること・対応ツール・セキュリティで解説しています。

使う場面の例

場面

頼み方の例

必要な設定

毎朝の情報収集

「毎朝8時に業界ニュースを集めてSlackに要約して」

定期実行+ウェブ検索+Slack連携

メール・予定の整理

「未読メールを重要度で分けて、会議の候補日を出して」

メール・カレンダー連携

外出先からPC作業

「自宅PCのフォルダにある請求書PDFを月別に整理して」

ファイル操作の許可、スマホのチャット連携

ブラウザの定型作業

「管理画面から先週の数値を取ってスプレッドシートにまとめて」

ブラウザ操作

開発の下請け

「このリポジトリのテストを直してPRを作って」

コマンド実行、Cloud Workers(任意)

コードを書く作業だけが目的なら、Claude Codeなど開発向けのツールのほうが効率的な場合が多いです。

アプリ・画面の種類

  • Web Control UI/WebChat、TUI、CLI
  • macOSアプリ(macOS 15以降)、WindowsのHubアプリ(Windows 10/11、x64・ARM64)、Linux(AppImage/Debianパッケージ)
  • iOS/Androidのノードアプリ(2026年6月30日に提供開始)

ClawHub(スキル・プラグインの配布サイト)

ClawHubでは、コミュニティが作ったスキル(SKILL.mdなど)やプラグインを探して入れられます。すべてのリリースに自動のセキュリティスキャンがかかり、問題が見つかったものは一覧から外されます。

一方で、アップロードできる条件は「GitHubアカウントが一定期間以上たっていること」だけです。過去には悪意のあるスキルが出回り、セキュリティ企業Koi Securityの調査では当時の約12%が悪質だったと報告されました。スキャンを通ったスキルでも安全とは限りません。

Cloud Workers(クラウドで作業させる)

重いコーディング作業を、使い捨てのクラウドマシンに任せる機能です(同梱のCrabboxを使用)。v2026.9.4では、ローカルのプロジェクトや公開リポジトリからクラウドのセッションを準備できるようになりました。実行先にはNode 24.16以上または26.1以上とGitHub CLIが必要で、デスクトップ環境はLinuxのみ対応です。


OpenClawの強み

OpenClawの強みは、「どのチャットからでも」「どのモデルでも」「いつでも」動かせる自由さです。

1. 普段のチャットアプリがそのまま操作画面になる

31種類に対応しているので、Slackのスレッドや、外出先のLINE・Telegramから頼めます。新しいアプリを覚える必要がありません。

2. モデルを自由に選べる

Anthropic、OpenAI、GitHub Copilot、OpenRouter、ローカルLLMを、用途と予算で切り替えられます。v2026.9.2でGPT-6 Astraに対応するなど、新しいモデルへの対応も早いです。特定の会社の値上げや仕様変更に振り回されにくくなります。

3. 常駐して、覚えたまま動き続ける

Gatewayが動き続けるので、定期実行と長期メモリを組み合わせると「前回の続き」を覚えたまま無人で作業できます。

4. データの置き場所を自分で決められる

会話の記録や状態は自分のマシンに保存されます。ローカルLLMと組み合わせれば、指示の内容を外部に送らない構成も作れます。

5. 業務向けの長期サポート版がある

更新を頻繁に追えない環境向けに、Extended Stable(LTS)版があります。LTS版は指定したバージョンを厳密に入れ、自動では更新されません。

6. 非営利団体による運営

米国の非営利団体OpenClaw Foundationが運営し、MITライセンスを続けること、エンタープライズ版を作らないことを明言しています。


OpenClawの弱み・できないこと

弱みの中心は、運用と安全管理をすべて自分で抱える必要があることです。

1. AIモデルは付いてこない

本体は無料でも、モデルは自分で用意します。とくにAnthropicのモデルを安定して使うにはAPIキー(従量課金)が必要で、ここを知らないと想定外の請求につながります。

2. サンドボックスは初期状態でオフ

公式ドキュメントに "Sandboxing is off by default" とあり、有効にしない限りツールはマシン上で直接動きます。有効にしても "not a perfect security boundary"(完全な防壁ではない)とされています。

3. 有料サポート・SLA・公式のホスティングがない

トラブルのときに頼れるのはコミュニティとドキュメントだけです。業務の重要な処理に使うなら、この前提を受け入れられるかがポイントです。

4. 信頼できない人との共用は想定されていない

公式の前提は「1つのGatewayは、1人の運用者か、互いに信頼しているチーム」です。立場の違う人が使う場合は、Gateway・認証情報・OSユーザーを分ける必要があります。

5. 常時起動が必要

PCがスリープすると定期実行も止まります。24時間動かすなら、PCをつけっぱなしにするかVPSを使います。

6. 更新がとても速い

2026年9月は14日までにv2026.8.2とv2026.9.1〜9.4の計5回のstable版が出ており、v2026.9.4だけで1,558件のプルリクエストが取り込まれました。新機能はすぐ使える反面、設定の互換性が崩れたり不具合が出たりしやすくなります。

7. コマンド操作が前提

インストールや設定、トラブル対応は基本的にターミナルで行います。Forbes JAPAN(2026年4月)には「作業時間の約半分が不具合対応だった」として利用をやめた寄稿者の体験談が載っています。個人の感想で、その後に改善も進んでいますが、エンジニア以外の人がひとりで本格運用するのは今も簡単ではありません。


OpenClawの料金|本体は無料、費用はモデル代とマシン代

OpenClaw公式ドキュメントの対応モデルプロバイダ一覧

出典: OpenClaw 公式ドキュメント「Provider directory」

OpenClaw本体は無料で、有料プランもありません。 実際にかかる費用は次の3つです。

  1. AIモデルの利用料:どのモデルを、どの方法でつなぐかで決まる
  2. 動かすマシンの費用:手元のPCなら電気代だけ。VPSやクラウドなら各社の料金
  3. Cloud Workersのクラウド料金(使う場合だけ):公式に金額の記載はなく、クラウド会社への支払いになる

モデルのつなぎ方と料金

つなぎ方

使えるか

ポイント

Anthropic APIキー

○

使った分だけの従量課金。公式は共有・本番の自動化にはこの方法を推奨

Claude Pro/MaxのOAuthで直接接続

×

第三者ツールからサブスクで直接つなぐことは認められておらず、公式ドキュメントも新規にはAPIキーを勧めている

Claude CLI経由(同じマシンのClaude Codeを使い回す)

△

公式の方法だが、同じマシン限定・サブスクの利用上限から消費

ChatGPT/Codexのサブスク

○

APIキーとは別に設定できる

GitHub Copilot、OpenRouterなど

○

公式のプロバイダ一覧に掲載

ローカルLLM(Ollama、LM Studio、vLLM)

○

API料金を0円にできる唯一の方法。そのぶんマシン性能が必要

Claude Pro/Maxで動かせる?

OAuthで直接つなぐことはできません。 ただし「Claude CLIバックエンド」という公式の方法で、同じマシンにログイン済みのClaude Codeを使うことはできます。公式ドキュメントが挙げている注意点は次のとおりです。

  • ログインとサブスクはClaude Code側が管理し、OpenClawはログインを保存・更新しない
  • OpenClawとClaude Codeを同じマシンで動かす必要がある
  • 使った分はサブスクの利用上限から差し引かれる(Web・デスクトップ・モバイルと共通の上限)
  • 以前予告されていたAgent SDK用の月次クレジットは、2026年6月15日から計画が止まっていて使えない
  • Anthropic側の都合で、OpenClawの更新とは関係なく課金や制限のしくみが変わることがある
  • 共有・本番の自動化にはAPIキーを使うよう公式が勧めている

個人が手元のマシンで試すには使えますが、24時間動かす運用の土台には向きません。

Anthropic APIの料金(2026年9月14日時点)

モデル

入力(100万トークンあたり)

出力(100万トークンあたり)

Claude Fable 5.1

$10

$50

Claude Opus 5

$5

$25

Claude Sonnet 5

$2

$10

Claude Haiku 4.5

$1

$5

  • Sonnet 5の $2/$10 は、9月1日に予定されていた値上げが中止され、標準価格として据え置きになりました。
  • Claude 4.7以降のモデルは新しいトークナイザを使うため、同じ文章でもトークン数が約30%増えます。 古いモデルの実績でそのまま見積もると安く見積もりすぎます。
  • Batch APIは50%引きです。

Claudeのサブスクを含めた料金全体はClaude料金を日本円で比較|無料・Pro・Max・Team・API単価にまとめています。

月額の目安(試算)

1日に入力50万トークン・出力5万トークンを使う、個人の日常的な自動化を仮定した試算です。エージェントは過去の会話やファイルの内容を毎回読み込むので、入力トークンが多くなりがちです。

使い方

月額の目安(30日)

想定する用途

ローカルLLMのみ+手元PC

API代0円(電気代のみ)

試用、機密データを外に出したくない作業

Claude Haiku 4.5中心

約$23

定期レポート、メールの分類など軽い作業

Claude Sonnet 5中心

約$45

日常業務の自動化、調べもの

Claude Opus 5中心

約$113

長時間の調査、大量のコード生成

  • 金額はAPI代だけで、VPSを使う場合はその費用が加わります。円での支払額は為替レートによって変わります。
  • プロンプトキャッシュを使えば入力の費用は下がり、使う量が増えればそのぶん上がります。あくまで目安で、使い方しだいで何倍にも変わります。
  • Swarm(サブエージェントの並列実行)を多用すると、トークン消費が増える可能性があります(公式に数値は出ていません)。

公式ドキュメントでは、短い内部処理には小さなモデル(Anthropic系なら claude-haiku-4-5、OpenAI系なら gpt-5.6-luna)を使う設定が用意されています。重い判断は上位モデル、細かい処理は小型モデルと分けることが、費用を抑えるいちばんの近道です。


OpenClawの使い方|インストールから最初の指示まで

OpenClaw公式ドキュメントのインストール解説ページ

出典: OpenClaw 公式ドキュメント「Install」

導入の流れは 「インストール → 初期設定(モデルとチャットを選ぶ) → 動作確認 → 安全設定」 の4ステップです。OS別の細かい手順やつまずきやすい点はOpenClaw 使い方・インストール完全ガイドで解説しています。

ステップ1:インストール

動かすには Node.js 24.16以上または26.1以上(26を推奨) が必要です。公式のインストーラーは、Nodeがなければ自動で用意します。

# macOS / Linux / WSL2
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash

# Windows(PowerShell)
iwr -useb https://openclaw.ai/install.ps1 | iex

npm・pnpm・bunでも入れられます(ビルドスクリプトを許可するオプションが必要)。ほかにDocker、Kubernetes、Podman、Nixにも対応しています。ターミナルに慣れていない場合は、GitHub ReleasesにあるmacOSアプリやWindowsのHubアプリから始める方法もあります。

ステップ2:初期設定

openclaw onboard

対話形式で、次の順に設定します。

  1. モデルのつなぎ方を選ぶ(APIキー/Claude CLI/ChatGPT・Codexのサブスクなど)。v2026.9.1からは、すでにログインしているClaude CodeやCodexを自動で見つけてくれます
  2. チャットアプリを選ぶ。最初はTelegramがおすすめです
openclaw channels add --channel telegram --token <bot-token>
  1. 自分のTelegramからBotにメッセージを送り、表示されるペアリングコードで自分のアカウントを登録します

ステップ3:動作確認

openclaw --version        # バージョンの確認
openclaw doctor           # 設定のチェック
openclaw gateway status   # Gatewayが動いているか
openclaw security audit   # 安全な設定からずれていないか

最初は「今日の日付を教えて」「このフォルダのファイル一覧を出して」など、害のない指示で動きを確かめましょう。

ステップ4:どの版を使うか決める

OpenClawにはいくつかのリリースの種類があり、どれを選ぶかで運用の手間が大きく変わります。

種類

特徴

こんな人に

stable

通常版(npmの latest)。数日おきに更新されることもある

個人・新機能をすぐ試したい人

extended-stable(LTS)

指定したバージョンを厳密に入れ、自動では更新しない

業務で使う組織・検証の手間を減らしたい人

beta

先行版

検証環境・コントリビューター

dev

gitから取得する開発版

開発者

2026年9月14日時点で、stableはv2026.9.4、LTSはv2026.6.35です。LTSは約3か月分の新機能が入っていない代わりに、動作が落ち着いています。


OpenClawを安全に使うための設定

OpenClaw公式ドキュメントのサンドボックスCLI解説ページ

出典: OpenClaw 公式ドキュメント「Sandbox CLI」

OpenClawの初期設定は、外からの侵入には比較的強い一方、AI自身の暴走や誤操作への備えは手薄です。 ファイル操作やコマンド実行という強い権限で動くので、使い始める前に次の点を確認してください。

初期状態で「守られていること」と「守られていないこと」

守られていること

自分で対策が必要なこと

Gatewayはlocalhostだけで待ち受ける

サンドボックスは初期状態でオフ

知らない相手からのDMは処理せず、ペアリングコードを返す

コンテナイメージは外部に公開する設定(認証とセット)になっている

グループでは許可リスト制で、メンションが必要

ClawHubのスキルは、スキャンを通っても安全とは限らない

確認画面を出せないときの動き(askFallback)は、指定がなければ拒否

yolo プリセットを使うと一切確認しなくなる

openclaw security audit で設定のずれを確認できる

立場の違う人との共用は想定されていない

コマンド実行の承認設定

設定

選べる値

意味

実行の制限

deny/allowlist/full

すべて拒否/許可リストのみ/制限なし

確認の出し方

off/on-miss/always

確認しない/許可リストにないときだけ確認/毎回確認

とくに気をつけたい設定は次のとおりです。

  • yolo プリセットは使わない。 「制限なし+確認しない+確認できなくても実行」という設定で、何でもそのまま実行されます。
  • allow-always は「そのコマンドの引数と作業フォルダの組み合わせ」だけが対象。 別のフォルダで同じコマンドを使うときは、改めて承認が必要です。
  • host=gateway を指定するとサンドボックスを通らない。 承認のしくみは残りますが、隔離はされません。host=auto は、サンドボックスが使えるときはサンドボックスで実行します。

サンドボックスの仕組みはDocker(ローカルの標準)、Podman、SSH、OpenShell、Crabboxの5種類から選べます。有効にしてもGateway自体はマシン上で動く点は覚えておきましょう。

使い方別の最低限のチェックリスト

個人で試す場合

  • Telegramなど1つのチャットだけつなぎ、ペアリングで自分だけが使えるようにする
  • サンドボックス(Docker)を有効にする
  • 実行の制限は allowlist、確認は on-miss にする
  • 知らない作者のスキルは入れない。入れるなら先に中身を読む
  • 設定を変えたら openclaw security audit を実行する

業務で使う場合

  • 個人の情報とは分けた専用のマシン(またはOSユーザー)で動かす
  • LTS版を使い、更新は検証してから当てる
  • 部署や信頼度が違うならGatewayと認証情報を分ける
  • Gatewayを社内ネットワークやインターネットに公開しない。どうしても必要なら認証とVPNなどを組み合わせる
  • 外部で設定を管理するなら OPENCLAW_CONFIG_READONLY=1 で設定を読み取り専用にする(v2026.9.4で追加)
  • 導入してよいスキルを申請・承認制にする

過去に起きた主な問題

時期

内容

2026年1月

CVE-2026-25253:Control UIの認証トークンが漏れ、リンク1つで遠隔からコードを実行されるおそれがあった。v2026.1.29で修正済み

2026年1月30日

偽のVS Code拡張「ClawdBot Agent」が見つかり、入れると遠隔操作ツールが仕込まれた

2026年2月ごろ

ClawHubで悪意のあるスキルが出回り、対策としてVirusTotalと連携したスキャンが導入された

2026年2月12日

オランダのデータ保護当局が、AIエージェントの重大なリスクについて警告

2026年9月14日までに調べた範囲では、9月11日以降に新しい重大な脆弱性の報道は見つかっていません。ただ、脆弱性は今後も見つかる前提で、更新情報をチェックしてください。設定の具体例はOpenClawセキュリティ設定ガイド、生成AI全体のリスクは生成AIのセキュリティリスクと対策で解説しています。


OpenClawとClaude Codeの違い

OpenClaw公式GitHubリポジトリのキービジュアル

出典: GitHub「openclaw/openclaw」

Claude Codeは「コードを読んで書く開発作業」に強いAnthropicの公式ツール、OpenClawは「チャットから生活・業務の作業全般を頼む常駐型エージェント」です。 開発が中心ならClaude Code、コード以外の自動化や、LINE・Slack・Teamsから頼みたいならOpenClawが基本の選び方です。

Claude Codeにも「チャットから頼む」機能がある

Claude Code公式のキービジュアル

出典: Anthropic 公式「Claude Code」

「チャットアプリから自分のPCのAIに作業を頼めるのはOpenClawだけ」というのは、もう正確ではありません。Claude Codeには Channels という機能があり、Telegram・Discord・iMessageから、動いているClaude Codeのセッションに指示を送れます。

ただし公式ドキュメントでは、次のような制約があります(2026年9月14日時点)。

  • リサーチプレビュー段階で、提供は順次。コマンドの書き方や仕様が変わる可能性がある
  • 対応するのはTelegram・Discord・iMessageの3つだけ。プラグインにはBunが必要で、iMessageはmacOSのみ
  • セッションを開いている間しか指示が届かない。 常に受け付けるには、バックグラウンドで動かし続ける仕組みを自分で用意する
  • 認証はclaude.aiかAnthropic ConsoleのAPIキーのみ。Amazon Bedrockなど外部クラウド経由では使えない
  • claude.aiのTeam/Enterpriseでは、管理者が有効にするまで使えない(組織に属さないPro/Maxユーザーはそのまま使える)
  • 権限の確認が出るとセッションが止まる。確認なしで動かす設定は、信頼できる環境に限るよう公式が注意している

比較表

比較ポイント

OpenClaw

Claude Code

得意なこと

生活・業務の作業全般、PC操作の代行

コードベースを読んで書く開発作業

提供元

OpenClaw Foundation(オープンソース)

Anthropic

本体の費用

無料

Claudeのサブスク(Pro $20/月〜)かAPI

使えるモデル

Anthropic・OpenAI・ローカルLLMなど自由

Claude(一部の環境ではBedrockなども可)

チャットから指示

31種類(LINE・Slack・Teams・WhatsAppなど)

Channels:3種類(Telegram・Discord・iMessage)※プレビュー

常時稼働

常駐する前提の設計

セッション中のみ。常駐は自分で作る

主な画面

チャット、Web UI、デスクトップ/モバイルアプリ

ターミナル、VS Code・JetBrains、デスクトップ、Web

Git・PR作成

コマンド経由で可能

標準機能(PR作成、GitHub Actions連携)

更新・安定性

更新が速い。LTS版あり

自動更新。Anthropicが管理

組織での管理

自分で設計する

Team/Enterpriseの管理機能あり

セキュリティの責任

ほぼ利用者

多くをAnthropicの設計に任せられる

導入の難しさ

中〜高

中(契約後すぐ使える)

Claude Codeが使えるClaudeのプラン(2026年9月14日時点)

プラン

料金

Claude Code

Free

$0

使えない

Pro

$20/月(年払いは月$17相当)

使える

Max 5x

$100/月

使える

Max 20x

$200/月

使える

Team Standard

1席 月$25(年払いは月$20)

使える

Team Premium

1席 月$125(年払いは月$100)

使える

Enterprise

要問い合わせ

使える

有料プランの利用上限はWeb・デスクトップ・モバイル・Claude Codeで共通で、5時間ごとに区切って計算されます。料金はWebから申し込んだ場合のものです。

どちらを選ぶ?目的別の選び方

あなたの目的

おすすめ

コードを書く・直す・PRを作るのが中心

Claude Code

すでにClaude Pro/Maxを契約していて、スマホのTelegramから開発を頼めれば十分

Claude Code+Channels

Slack・LINE・Teamsから作業を頼みたい

OpenClaw

メール整理や定期レポートなど、コード以外を24時間自動化したい

OpenClaw

Claude以外のモデルやローカルLLMを使いたい

OpenClaw

管理者の設定やサポートがある状態で組織展開したい

Claude Code(Team/Enterprise)

開発も雑務も自動化したい

両方を併用(同じマシンで共存できる)

Claude Codeの自律実行についてはClaude Code Auto Modeとは、ほかの開発向けツールはAIコーディングツールおすすめ比較で紹介しています。似たエージェントとの比較はOpenClaw vs OpenCode 徹底比較とOpenClaw vs Manus 比較をご覧ください。


OpenClawの最新アップデート(2026年8月末〜9月)

2026年8月末の「OpenClaw 2.0」(v2026.8.1)以降、数日おきのペースで更新が続いています。 主な変更は次のとおりです。

バージョン

公開日

主な内容

v2026.9.4(stable)

2026年9月11日

スキル・プラグインを探しやすく、スキル学習の様子を見える化、Cloud Workersとスナップショットの操作、GPT Image 2.5対応、設定の読み取り専用モード、更新に失敗したときの復旧強化、メモリ検索の改善

v2026.6.35(LTS)

2026年9月10日

6月系LTSの最終リリース。プロバイダ・チャネルまわりの安全性、長時間の配信の安定性

v2026.9.3

2026年9月8日

リアルタイムのブラウザ自動操作、期限つきのチャットリンク、会議の文字起こし検索、セッション再接続の高速化

v2026.9.2

2026年9月5日

GPT-6 Astra対応、Swarmが初期状態で有効に、再起動をまたいだ返信の復旧、Apple Watch Talk(実験的)、Discordの会議メモ

v2026.9.1

2026年9月3日

既存のClaude Code/Codexのログインを見つけるクイックスタート、個人スキルライブラリ、Mermaid図の表示

v2026.8.1(OpenClaw 2.0)

2026年8月31日

過去最大の更新(プルリクエスト16,000件超)

v2026.9.4には、互換性に影響する変更もあります。Bunを使うMacでメモリ検索を使っている場合、独自のSQLite起動スクリプトの代わりに OPENCLAW_SQLITE_LIBRARY の設定が必要です。更新前にはリリースノートを確認しましょう。2.0の変更点はOpenClaw 2.0の新機能まとめにまとめています。

なお、GitHubにある v2026.9.1-beta.1(2026年8月28日)は、公式によると「2026.8.1-beta.4を誤ってこの名前で公開したもの」で、9.1のベータ版ではありません。


OpenClawはこんな人におすすめ / おすすめしない人

ターミナル操作と安全管理を自分でこなせて、チャットから24時間作業を頼みたい人にはおすすめです。サポートや定額の安心感を求める人には向きません。

おすすめできる人

こんな人

理由

ターミナル操作に慣れたエンジニア

インストールから安全設定まで自分で対応できる

Slack・LINE・Teamsから作業を頼みたい人

31種類のチャットに対応。Claude CodeのChannelsはこれらに未対応

定期的な作業を無人で回したい人

常駐と定期実行で、夜間や早朝の作業も任せられる

モデルを使い分けて費用を抑えたい人

軽い処理はHaiku 4.5やローカルLLM、重い処理はOpus 5と分けられる

データを外に出したくない人

ローカルLLMと組み合わせれば、外部に送らない構成にできる

検証してから更新したい組織

LTS版でバージョンを固定できる

おすすめしない人

こんな人

理由

ターミナル操作に慣れていない人

設定やトラブル対応がコマンドとエラーログ中心になる

安全管理を提供元に任せたい人

サンドボックスは初期状態でオフ。権限やスキルの管理は自己責任

主な用途がコーディングの人

開発向けの機能が揃ったClaude Codeのほうが効率的

サポート窓口やSLAが必要な組織

有料サポートも公式ホスティングもない

毎月の費用を固定したい人

従量課金なので、使う量によって費用が変わる

Claude Pro/Maxの定額だけで24時間動かしたい人

OAuthでの直接接続は不可。CLI経由は同じマシン限定で、公式も本番には勧めていない

「AIに相談したい」だけなら、まずはChatGPTやClaudeのチャットで足りるか確かめるのが先です。「自分のPCで作業させたい」「チャットから無人で動かしたい」という段階になってはじめて、OpenClawの手間とリスクに見合う価値が出てきます。ほかのエージェントも比べたい場合はAIエージェントおすすめ比較、ツール全体から探すなら生成AIツールおすすめが参考になります。


よくある質問

Q. OpenClawは日本語で使えますか?

つないだモデルが日本語に対応していれば、チャットでの指示も返答も日本語で問題ありません。Claude・GPT系のモデルなら日本語で自然にやりとりできます。ただし公式ドキュメントやエラーメッセージは英語が中心で、新しい情報も英語版が先に出ます。

Q. スマホだけで使えますか?

スマホからの指示はできますが、本体のGatewayはPCやVPSで動かす必要があります。iOS/Androidアプリは、そのGatewayにつながる端末(ノード)として使う位置づけです。

Q. ChatGPT PlusやCodexのサブスクで使えますか?

使えます。OpenClawはChatGPT/Codexのサブスクでの認証に対応していて、APIキーとは別に設定できます。v2026.9.2では、条件を満たすChatGPT/CodexアカウントでGPT-6 Astraも選べるようになりました。利用上限はOpenAI側のプランの規定に従います。

Q. VPSで動かす場合、どこを選べばいいですか?

公式ドキュメントでは、DigitalOcean、Render、Fly.io、Google Cloud、Azure、Cloudflare Containersなどへのデプロイ方法が案内されています。まずは手元のPCで試し、24時間動かす必要が出てからVPSに移すと、無駄な費用をかけずに済みます。VPSに置く場合も、Gatewayを認証なしでインターネットに公開しないことが大前提です。

Q. アンインストールや設定のリセットはできますか?

できます。設定やデータは主に ~/.openclaw フォルダに保存されます。消す前に、チャットアプリ側のBotトークンやAPIキーを無効にしておくと、手元に残った認証情報が悪用される心配を減らせます。

Q. 会社で使ってもライセンス上の問題はありませんか?

MITライセンスなので、商用利用や社内での改変はできます。注意が必要なのはライセンスよりも運用で、つなぐAIモデルの利用規約、社内の情報管理ルール、チャットアプリ側の規約をそれぞれ確認してください。

Q. 開発が止まる心配はありませんか?

2026年9月時点でもGitHubへの反映は活発に続いており(9月14日にも更新を確認)、非営利団体が中心メンバーを雇って運営しています。すぐに止まる状況ではありませんが、あくまでオープンソースなので、業務で使うならLTS版を使い、更新を自分で管理できる体制にしておくのが安心です。


まとめ

OpenClawは、チャットアプリから指示すると自分のマシンで実際に作業する、本体無料のオープンソースAIエージェントです。自由度が高い反面、費用と安全の管理は利用者が引き受けることになります。

  • 本体は無料。費用はモデル代とマシン代で、ローカルLLMならAPI代0円、Sonnet 5中心なら月数千円からが目安
  • 2026年9月14日時点の最新版はv2026.9.4、長期サポート版はv2026.6.35。更新がとても速いので、業務ならLTS版を検討する
  • 31種類のチャットに対応。Slack・LINE・Teamsから頼めるのはClaude Codeにない強み
  • Claude Pro/MaxはOAuthで直接つなげない。Claude CLI経由は同じマシン限定で、サブスクの利用上限を消費する
  • サンドボックスは初期状態でオフ。yolo は使わず、承認設定とスキルの管理をセットで行う
  • コード中心ならClaude Code、コード以外の24時間自動化ならOpenClaw。両方必要なら併用する

最初は手元のPCにTelegramを1つだけつなぎ、サンドボックスを有効にして害のない作業から試してみてください。動きと費用がつかめてから、Slack連携や24時間運用に広げると失敗しにくくなります。

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