AIツール2026年8月更新

ChatGPTでo3が使えなくなる|2026年8月26日提供終了・GPT-4.5廃止との違い・APIは12月11日まで・移行手順【2026年8月最新】

公開日: 2026/08/04
ChatGPTでo3が使えなくなる|2026年8月26日提供終了・GPT-4.5廃止との違い・APIは12月11日まで・移行手順【2026年8月最新】

この記事のポイント

OpenAI o3は2026年8月26日にChatGPTから提供終了します。GPT-4.5廃止との違い、「APIは変更なし」の期限(2026年12月11日)、GPT-5.6 Solへの移行手順を個人・法人管理者・開発者別に整理します。

OpenAIの推論モデル o3 は、2026年8月26日をもってChatGPT(アプリ・Web)から提供終了します。2026年5月28日の公式告知で、90日間のサンセット期間を経ての終了と案内されており、この告知の時点ではAPIに変更はありません。ただし、その「APIは変更なし」には期限があります。OpenAIは2026年6月11日に、API側の o3-2025-04-16o3-pro-2025-06-102026年12月11日に削除すると別途通知済みです。

この記事でわかること

  • o3がChatGPTから消える正確な日付と、対象になるプラン・条件
  • 「APIは変更なし」の賞味期限(2026年12月11日)という、多くの解説記事が触れていない論点
  • 先に終わったGPT-4.5の廃止と何が違うのか(サンセット30日 vs 90日の意味)
  • 8月26日を過ぎたら会話履歴やカスタムGPTはどうなるのか
  • 移行先の選び分け(GPT-5.6 Sol / Terra / Luna、および他社モデル)
  • 個人ユーザー/法人管理者/開発者の3レイヤー別チェックリスト
  • o3依存のワークフローで起こりやすい「静かな失敗」

ChatGPTのモデル設定でo3を選んで使っている方、社内でChatGPTのレガシーモデルを許可している管理者、そしてAPIで o3 系のモデルIDをコードに書いている開発者に向けた記事です。

o3の扱いで押さえるべきポイントは3つあります。

  1. ChatGPTでのo3は2026年8月26日で終わり。2026年8月4日時点で残り約3週間です。有料プランの「レガシーモデルを表示」設定から選んでいた人が対象で、無料プランの人はもともと影響を受けません
  2. APIのo3は「当面継続」だが2026年12月11日に削除される。ChatGPT側の8月26日とAPI側の12月11日という2段階の期限を分けて考える必要があります
  3. 移行先はGPT-5.6 Sol。ただし単純な置き換えではない。API側の公式な推奨代替は gpt-5.6-sol ですが、o3は推論特化、GPT-5.6は統合型のモデルで、出力の癖が異なります。プロンプトと後処理の検証は必須です

o3のChatGPT提供終了 — 確定している事実

公式に確認できているのは「2026年8月26日にChatGPTからo3が引退する」という一点です。 OpenAIは2026年5月28日のリリースノートで、o3とGPT-4.5をChatGPTから廃止する方針を告知しました。o3については90日間のサンセット期間が設けられ、その満了日が8月26日にあたります。

項目

内容

対象モデル

OpenAI o3(ChatGPT内)

告知日

2026年5月28日(ChatGPTリリースノート)

ChatGPTでの提供終了日

2026年8月26日

サンセット期間

90日間

対象ユーザー

有料プランで「レガシーモデル」からo3を選択していた層

API への影響

告知時点では「ChatGPTのみに適用、APIに変更はない」

公式が挙げる理由

利用の少ない旧モデルを整理し、計算資源を新モデルに振り向けるため

o3は2025年4月16日に公開された「oシリーズ」の推論モデルで、回答前に内部で推論ステップを踏む設計が特徴でした。GPQA Diamondで87.7%、SWE-bench Verifiedで71.7%(o1は48.9%)、Codeforces Elo 2727(o1は1891)といったスコアを記録し、数学・科学・長い論理チェーンの検証に強いモデルとして支持されました。上位版のo3-proは2025年6月10日公開で、「速度より信頼性が重要な難問向け」と位置づけられていました。

⚠️ o3-proがChatGPT上で同日に終了するかどうかは、公式告知が「OpenAI o3」表記のため断定できません。o3-proをChatGPTで使っている場合は、8月26日に合わせて移行を済ませておくのが安全です。

なぜサンセット期間が90日と長かったのか

同時に告知されたGPT-4.5のサンセット期間は30日でしたが、o3は90日でした。海外メディアはこの差を「o3のほうがユーザーのワークフローに深く組み込まれていたことの反映」と分析しています。単なる旧モデルの整理ではなく、o3で組んだ手順や社内ツールを持つ利用者が一定数いる、とOpenAI側が認識していたことがうかがえます。

裏を返せば、「使っていない人にとっては無風、使っていた人にとっては業務が止まりうる変更」です。自分がどちら側かを最初に切り分けてください。

最重要:「APIは変更なし」の賞味期限は2026年12月11日

OpenAI API公式のDeprecationsページのイメージ。o3系スナップショットの削除予定日が案内されている

出典: Deprecations | OpenAI API 公式ドキュメント

「APIに変更はない」という告知を、期限なしの継続と読むと危険です。 多くの解説記事は「APIに変更はない」で説明を終えていますが、それは2026年5月28日時点の話にすぎません。OpenAIは2026年6月11日に、API側のGPT-5系およびo3系スナップショットの非推奨を通知しています。削除予定日は2026年12月11日です。

OpenAI公式のDeprecationsページに記載されている内容は以下のとおりです(2026年8月4日時点で確認)。

削除予定日

対象モデルID

公式の推奨代替

2026-12-11

o3-2025-04-16

gpt-5.6-sol

2026-12-11

o3-pro-2025-06-10

gpt-5.6-solreasoning.mode: pro

2026-12-11

gpt-5-2025-08-07

gpt-5.6-sol

2026-12-11

gpt-5-mini-2025-08-07

gpt-5.6-terra

2026-12-11

gpt-5-nano-2025-08-07

gpt-5.6-luna

2026-12-11

gpt-5-pro-2025-10-06

gpt-5.6-solreasoning.mode: pro

なお、o3-deep-research 系のスナップショットについては、2026年4月22日の告知にもとづきすでに2026年7月23日で提供が終了しています。「o3系はAPIならまだ安心」という理解は、この時点で正確ではありません。

2段階の期限を1枚で把握する

対象

期限

何が起きるか

誰が影響を受けるか

ChatGPT(アプリ・Web)のo3

2026年8月26日

モデルセレクタから消える

有料プランでレガシーモデルを使っていた個人・チーム

API の o3-2025-04-16 / o3-pro-2025-06-10

2026年12月11日

APIリクエストが失敗する

モデルIDをコード・ルーティング設定に固定している開発者

日付固定のスナップショットID(o3-2025-04-16 のようなピン留め)をコードやフォールバックチェーンに埋め込んでいるチームが、12月11日に最初に壊れます。「APIは継続」という見出しだけを読んで安心しているチームほど危険です。8月と12月、それぞれに向けた計画を別々に立ててください。

GPT-4.5の廃止と何が違うのか

同じ「廃止」でも、GPT-4.5とo3では性格がかなり異なります。 GPT-4.5は非推論の大規模モデル、o3は推論特化モデルで、移行先も、API側の状況も違います。

比較項目

GPT-4.5

o3

ChatGPTでの終了日

2026年6月27日告知/6月26日には利用不可を確認

2026年8月26日

サンセット期間

30日

90日

モデルの性格

大規模な非推論モデル(自然な文章・幅広い知識)

推論特化(oシリーズ)

ChatGPTでの実質的な移行先

GPT-5.5(既存会話も継続可と公式案内)

推論用途ならGPT-5.6 Sol

API版の状況

gpt-4.5-preview は2025年7月14日に終了済み

2026年12月11日まで継続

「APIに変更なし」の意味

API版はそもそも先に消えていた

あと4か月あまりの猶予がある

期間差の背景

低速・利用者が少なかったとされる

ワークフローへの定着度が高かったとされる

⚠️ GPT-4.5の終了日は、公式告知の文言が「June 27」、実際の適用報告が「2026年6月26日時点で利用不可」と揺れているため、両方の日付を併記しています。

ここから読み取れる実務的な示唆は2つあります。

  1. GPT-4.5のときの「APIは影響なし」と、o3の「APIは影響なし」は意味が違う。 GPT-4.5はAPI版がすでに存在しなかったため、事実上ChatGPTだけの話でした。o3は本番稼働中のAPIモデルであり、12月11日という別の期限が動いています
  2. 移行先が一本道ではない。 GPT-4.5ユーザーは自然文志向のGPT-5.5へ素直に移れましたが、o3ユーザーは「推論の深さ」を再現する必要があり、モデル選択と設定(推論モード)の両方を見直す必要があります

GPT-4.5の移行先となったモデルの詳細はGPT-5.5 Instantとは?ChatGPTの新デフォルトモデルの特徴と使い方にまとめています。

自分は影響を受けるのか — 3つの質問で切り分ける

OpenAI API公式のPricingページのイメージ。モデルごとのトークン単価を確認できる

出典: Pricing | OpenAI API 公式ドキュメント

影響の有無は、以下の3つで判定できます。

  1. ChatGPTの有料プランを使っているか? o3はモデル設定の「レガシーモデルを表示」をオンにした有料プランでのみ選択できました。無料プランのみの利用なら、8月26日の影響は基本的にありません
  2. モデルセレクタでo3を明示的に選んでいたか? 選んでいなければ、実質的な影響はありません。デフォルトのモデルは現行世代に切り替わっています
  3. APIで o3 系のモデルIDを呼んでいるか? 呼んでいれば、8月26日ではなく12月11日が自分の期限です

プラン別の状況(2026年8月時点)

プラン

月額(日本)

8月26日までのo3利用

8月26日以降

Free

0円

利用不可

影響なし

Go

約1,500円前後

利用不可

影響なし

Plus

3,000円

レガシーモデル表示をオンにすれば可

現行モデルへ切り替え

Pro

16,800円/30,000円の2ティア

現行モデルへ切り替え

Business / Enterprise / Edu

個別見積

管理者がレガシーモデルを有効化した場合のみ可

管理者側の設定確認が必要

⚠️ 料金は2026年8月時点で確認できた情報です。ChatGPT Goの日本価格やProの2ティア制は出典によって表記に揺れがあるため、課金判断の前に必ず公式の価格ページで確認してください。プラン全体の整理はChatGPTの料金プラン|Free・Go・Plus・Pro・Businessの違いにまとめています。無料プランの仕様変更についてはChatGPT無料プランに広告導入も参考になります。

Enterprise / Edu のレガシーモデル運用

法人ワークスペースでは、管理者がワークスペース設定の「Models」→「Enable legacy models」をオンにした場合のみ、レガシーモデルがモデルセレクタに表示されます。OpenAI公式は、「ワークスペース設定とモデルピッカーに表示されているリストが、現在利用可能なレガシーモデルの唯一の正しい情報源である」と明記しています。

つまり、社内で「o3はいつまで使えるのか」と聞かれた管理者は、まず自社のモデルピッカーの表示を確認するのが正解です。ヘルプ記事の一覧ではなく、実際の管理画面が基準になります。

8月26日を過ぎると何が起きるのか

モデルセレクタからo3が消え、レガシーモデル表示をオンにしても選択できなくなります。 ただし、過去の会話が消えるわけではありません。

項目

予想される挙動

確度

モデルセレクタでのo3表示

消える

公式告知どおり

過去のo3との会話履歴

残る。開くことはできる

GPT-4.5の前例で公式が「既存会話はGPT-5.5で継続できる」と案内

その会話の続きを送った場合

現行モデルの回答になる

同じくGPT-4.5の前例による

カスタムGPTでo3を指定している場合

現行モデルに切り替わる可能性が高い

未確認。GPT-4.5では「カスタムGPTを含む」と明記されていた

法人プランでの延長措置

あるかもしれない

未確認。GPT-4o廃止時、法人のカスタムGPT内利用が2026年4月3日まで延長された前例あり

出力の再現性

保証されない

推論の仕組みが異なるため

実務で最も怖いのは、最後の「出力の再現性」です。 o3の出力フォーマットを前提に、社内ツールやRPA、定型レポートの自動整形を組んでいる場合、モデルが切り替わっても処理は「動いてしまい」ます。エラーにならずに、内容だけが少しずつずれていく——いわゆる静かな失敗(silent failure)が起こりやすい構図です。エラー監視だけでは検知できないため、8月26日前後は出力そのものを目視で突き合わせる期間を設けてください。

移行先はどれか — GPT-5.6シリーズの選び分け

OpenAI API公式のModelsページのイメージ。GPT-5.6 Sol・Terra・Lunaなど利用可能なモデル一覧を確認できる

出典: Models | OpenAI API 公式ドキュメント

推論用途のo3ユーザーにとっての実質的な後継はGPT-5.6 Solです。 API側のDeprecationsページで、o3-2025-04-16 の推奨代替として gpt-5.6-sol が明記されています。ChatGPT側でも、GPT-5.6 Solは2026年7月9日から有料プランへのロールアウトが始まっており、現時点で最も上位の推論モデルにあたります。

モデル

位置づけ

対応プラン

API料金(100万トークン)

o3からの移行先として

GPT-5.6 Sol

フラッグシップ推論モデル

有料プラン

Input $5 / Output $30

◎ 深い推論・難問向け。公式の推奨代替

GPT-5.6 Terra

性能・速度・コストのバランス型

有料プラン

Input $2.50 / Output $15

○ 日常的な分析・要約付き推論

GPT-5.6 Luna

最速・最安

有料プラン

Input $1 / Output $6

△ 大量処理・分類・単純要約

GPT-5.5 Instant

高速な標準モデル

全プラン

△ 推論用途の代替には力不足

GPT-5.6 Solには推論の深さを調整するモードが用意されており、より多くの計算資源を投じる上位モードは上位プラン向けとされています。ただしモード名と対応プランは情報源によって表記が揃っていないため、実際の選択肢は自分の画面のモデル設定で確認してください。3モデルの違いと使い分けはGPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの違い・料金・使い方で詳しく整理しています。

o3で何をしていたかで移行先を決める

「o3の代わり」ではなく「o3でやっていた仕事の代わり」で考えるほうが失敗しません。

o3で行っていた作業

推奨の移行先

補足

数学・物理・統計の検算、証明の確認

GPT-5.6 Sol(深い推論モード)

途中式の提示形式が変わるため、検算の手順書も見直す

複雑なコードレビュー、バグの原因追跡

GPT-5.6 Sol/コーディング特化ツール

長いコンテキストを渡す場合は使用量上限に注意

長い論理チェーンの監査(契約・規程の矛盾チェック)

GPT-5.6 Sol

出力の構造が変わるため、チェックリスト形式を明示指定する

仕様書からの設計案の生成

GPT-5.6 Sol または Terra

速度重視ならTerra

大量文書の分類・要約の前処理

GPT-5.6 Luna

もともとo3を使う必要が薄い領域

定型の文章生成・チャット応答

GPT-5.5 Instant

推論モデルを使う必然性がない

GPT-5.6 Solは推論に多くのトークンを消費するため、業務で連続利用すると利用上限に当たりやすくなります。この点はCodex・ChatGPT Workの利用上限とGPT-5.6 Solのトークン消費で扱っています。法人でエージェント的に使う場合の受け皿としてはChatGPT Workとは?GPT-5.6搭載の業務向けAIエージェントも選択肢になります。

o3 → GPT-5.6 Sol は「単純な置き換え」ではない

モデルIDを差し替えるだけで終わると考えると、品質低下に気づかないまま本番が動きます。 o3は推論に特化した設計、GPT-5.6は推論と応答を統合した設計で、パラダイムが異なります。技術系メディアの移行解説でも「drop-in swap(そのまま入れ替え)ではない」と繰り返し指摘されています。

具体的に見直しが必要になりやすいのは次の点です。

  • プロンプト:o3向けに「段階的に考えて」と促していた指示が、GPT-5.6では冗長・過剰になることがある
  • 出力フォーマット:見出しの付け方、箇条書きの粒度、結論の位置が変わる。パーサーで抽出している場合は要修正
  • レイテンシとコスト:推論モードの設定次第で応答時間とトークン消費が大きく変わる。o3時代の見積りは使えない
  • -pro 相当の指定方法:o3-proに相当する処理は、GPT-5.6 Solの reasoning.mode: pro で表現する形に変わる
  • キャッシュ・トークナイザ前提:プロンプトキャッシュの効き方やトークン数の前提が変わる

移行の進め方としては、API側の12月11日期限から逆算した次のマイルストーンが現実的です。

  1. 2026年8月:影響範囲の棚卸しと、GPT-5.6 Solでの挙動テスト(今すぐ着手すべき段階)
  2. 2026年10月:ステージング環境で切り替え、出力差分とコストを実測
  3. 2026年11月:本番切り替え。12月11日までに1か月の予備期間を確保

移行チェックリスト(個人/法人管理者/開発者)

OpenAI API公式のDeveloper quickstartページのイメージ。移行時のAPI実装確認に使える

出典: Developer quickstart | OpenAI API 公式ドキュメント

立場によってやるべきことが違います。 自分に該当するレイヤーだけ実施すれば十分です。

レイヤー1:個人ユーザー(ChatGPT画面での作業)

📋 8月26日までにやること

  • 設定 → モデル設定で、現在自分がo3を選んでいるかを確認する
  • o3を使っていた場合、同じ作業をGPT-5.6 Solで試し、品質を比較する
  • o3の回答を前提にした自作のプロンプト集・テンプレートを見直す
  • 重要な会話を「設定 → データコントロール」からエクスポートしておく
  • 自分が作ったカスタムGPTでo3を指定していないか確認し、必要なら変更する

会話履歴自体は残る見込みですが、エクスポートは廃止のたびに推奨されてきた基本動作です。数分で終わるので、影響が小さいと思う人でも実施しておいて損はありません。

レイヤー2:法人・ワークスペース管理者

📋 管理者が確認すべき項目

  • ワークスペース設定「Models」でレガシーモデルを有効化しているかを確認する
  • モデルピッカーの表示内容を確認する(公式が唯一の正しい情報源と明記)
  • 社内共有のカスタムGPTでo3を指定しているものを洗い出す(作成者本人でないと変更できないGPTがないか)
  • 部門ごとに「o3前提の運用手順書」が存在しないか確認する
  • 8月26日前後の切り替え期間、出力品質のチェック担当を決めておく
  • 法人向けの延長措置の有無について、公式の案内を確認する(GPT-4o廃止時は延長の前例あり)

共有カスタムGPTの棚卸しは、ぎりぎりだと間に合いません。 作成者が異動・退職している場合、設定変更に管理者権限や再作成が必要になるためです。

レイヤー3:開発者・API利用者

📋 12月11日までにやること

  • コード・環境変数・設定ファイルから o3-2025-04-16 o3-pro-2025-06-10 を全文検索する
  • ルーティング設定・フォールバックチェーンに残っている固定モデルIDを洗い出す
  • o3-deep-research を使っていた箇所がないか確認する(2026年7月23日ですでに終了済み
  • GPT-5.6 Solで同じ入力を流し、出力差分を実測する
  • reasoning.mode: pro を含む上位設定の挙動とコストをテストする
  • トークン単価の変更を踏まえて月次コストを再試算する
  • ステージング切替(10月)・本番切替(11月)の日程を確定する

マルチクラウドで運用している場合は、クラウド側の提供状況も確認が必要です。Amazon Bedrock経由での提供状況はGPT-5.5・GPT-5.4・CodexがAmazon Bedrockで一般提供開始にまとめています。

OpenAI以外に移るという選択肢

「OpenAIの中で移行先を探す」以外に、他社の推論モデルへ移るという判断もあります。 短期間でモデルが入れ替わる状況が続いていることを踏まえ、依存先を分散させたいチームには検討する価値があります。

選択肢

向いているケース

注意点

GPT-5.6 Sol

既存のOpenAI資産(カスタムGPT・API連携)を活かしたい

今後も世代交代は続く前提で運用する

Claude Opus 5

長文の読解・厳密な推論・コード品質を重視

料金体系とレート制限の設計が異なる

Gemini 3.6 系

Google Workspace連携や大量処理のコスト効率を重視

日本語の出力傾向を必ず実測で確認する

複数モデルの併用

単一ベンダー依存を避けたい

抽象化レイヤーの実装・保守コストが増える

各モデルの詳細はClaude Opus 5とは?料金・性能・使い方Gemini 3.6 Flashとは?GPT-5.6・Claudeとの比較で扱っています。なお、OpenAI製品の終了はモデルに限りません。ブラウザ製品の終了と移行についてはChatGPT Atlas終了|2026年8月9日に動作停止・移行手順を参照してください。

やりがちな失敗5つ

過去のモデル廃止(GPT-4o、GPT-4.5)で実際に起きた躓きを踏まえた注意点です。

  1. 「APIは変更なし」で調査を止める:12月11日の削除通知に気づかず、年末に本番が停止する
  2. モデルIDの検索漏れ:アプリのコードだけ直し、バッチ処理・監視スクリプト・ドキュメント内のサンプルに古いIDが残る
  3. 共有カスタムGPTの放置:作成者不在で変更できず、部門の業務が止まる
  4. 出力差分の未検証:エラーは出ないので「移行成功」と判断し、レポートの品質が静かに劣化する
  5. 利用上限の見落とし:GPT-5.6 Solは推論トークンを多く消費するため、o3と同じ感覚で連投すると上限に当たる

今すぐ動くべき人/急がなくてよい人

8月中に必ず動くべき人

  • ChatGPTでo3を指名して使っていた人:8月26日以降は選択できません。代替モデルでの品質確認を先に済ませてください
  • o3を指定したカスタムGPTを運用している個人・チーム:モデル指定の変更が必要になる可能性が高い領域です
  • APIで o3 系のスナップショットIDを本番で呼んでいる開発者:期限は12月11日ですが、検証・ステージング・本番切替の3段階を踏むなら8月着手が妥当です
  • o3の出力形式に依存した自動化を組んでいる組織:フォーマット差分の検証に最も時間がかかります
  • 法人ワークスペースでレガシーモデルを有効化している管理者:社内周知のリードタイムを確保してください

急いで対応しなくてよい人

  • 無料プラン・Goプランのみの利用者:o3はもともと選択できないため、影響はありません
  • モデルを指定せずデフォルトで使っている人:すでに現行世代のモデルが使われています
  • 推論モデルを使う必然性がない用途(定型文の作成、チャット応答、要約)の人:GPT-5.5 Instantなどで十分です
  • すでにGPT-5.6系へ移行済みのチームo3 系の残骸がないかの確認だけで完了します

ただし、「急がなくてよい」=「確認しなくてよい」ではありません。 モデルIDの全文検索と、カスタムGPTの棚卸しは、影響が小さいと思っているチームほど短時間で終わります。

現時点で確定していないこと

公式に明示されていない項目は次のとおりです。確定情報として扱わないでください。

  • o3-proがChatGPTでも同日(8月26日)に終了するのか(公式告知は「OpenAI o3」表記)
  • カスタムGPT内でのo3利用も同時に終了するのか(GPT-4.5では「カスタムGPTを含む」と明記されていたが、o3側の文言は未確認)
  • Business / Enterprise / Edu 向けの延長措置の有無(GPT-4o廃止時は2026年4月3日まで延長された前例あり)
  • GPT-5.6 Solの推論モード名と、モードごとの対応プランの正確な区分
  • ChatGPT側で「o3の後継はGPT-5.6 Sol」と公式に名指しされているか(API側のDeprecationsページでは gpt-5.6-sol と明記されているが、ChatGPT側の明示は未確認)
  • 12月11日以降、o3 系のリクエストがエラーになるのか、自動的に代替モデルへルーティングされるのか

いずれも公式ヘルプセンターおよびDeprecationsページで随時更新される項目です。判断が必要な場面では、必ず一次情報を確認してください。

よくある質問

Q. 8月26日を過ぎたら、o3で作った過去の会話は消えますか?

消えない見込みです。GPT-4.5廃止の際、OpenAIは「GPT-4.5を使用していた既存の会話はGPT-5.5で継続できる」と案内していました。o3の会話も現行モデルで開ける形になると考えられます。ただし続きを送った場合の回答は現行モデルのものになります。

Q. APIのo3はいつまで使えますか?

o3-2025-04-16o3-pro-2025-06-102026年12月11日に削除予定です。2026年6月11日にOpenAIが通知しています。「ChatGPTのみの変更でAPIに影響なし」という5月28日の告知は、API側が永続的に提供されるという意味ではありません。

Q. o3の代わりに何を使えばいいですか?

推論用途ならGPT-5.6 Solです。APIのDeprecationsページで o3-2025-04-16 の推奨代替として gpt-5.6-sol が明記されています。o3-pro相当の処理は reasoning.mode: pro で表現します。ただし出力の癖が異なるため、プロンプトの調整は必要です。

Q. GPT-4.5のときと同じように考えていいですか?

同じではありません。GPT-4.5はAPI版(gpt-4.5-preview)が2025年7月14日にすでに終了していたため、実質ChatGPTだけの話でした。o3は本番稼働中のAPIモデルであり、12月11日という別の期限が動いています。サンセット期間も30日と90日で異なります。

Q. 無料プランを使っています。何か対応は必要ですか?

不要です。o3は有料プランで「レガシーモデルを表示」をオンにした場合にのみ選択できたモデルで、無料プランでは対象外でした。

Q. 会社でChatGPTを導入しています。管理者として何をすべきですか?

まずワークスペース設定の「Models」でレガシーモデルを有効化しているかを確認してください。公式は「ワークスペース設定とモデルピッカーの表示が、利用可能なレガシーモデルの唯一の正しい情報源」と明記しています。次に、社内共有のカスタムGPTでo3を指定しているものを洗い出してください。

Q. o3-proもChatGPTから消えますか?

公式告知の表記は「OpenAI o3」であり、o3-proについての明示的な言及は確認できていません。ChatGPTでo3-proを使っている場合は、8月26日に合わせて移行しておくのが安全です。API側の o3-pro-2025-06-10 は12月11日に削除予定と明記されています。

Q. 移行後に品質が下がった気がします。何を確認すべきですか?

まずプロンプトを確認してください。o3向けに書いた「段階的に考えて」といった指示が、GPT-5.6では過剰に働くことがあります。次に推論モードの設定、最後に出力フォーマットを前提にした後処理(パーサー・テンプレート)を確認してください。エラーが出ないまま内容だけがずれるケースが最も見つけにくい問題です。

まとめ

o3のChatGPT提供終了は、単体で見れば旧モデルの整理ですが、API側に別の期限が動いている点で、過去の廃止事例とは扱いが異なります。押さえるべき要点は次のとおりです。

  • ChatGPTのo3は2026年8月26日で終了。2026年5月28日の告知にもとづく90日間のサンセットの満了日
  • 対象は有料プランで「レガシーモデルを表示」からo3を選んでいた層。無料プランは影響なし
  • 「APIは変更なし」の期限は2026年12月11日o3-2025-04-16o3-pro-2025-06-10 が削除される。o3-deep-research はすでに2026年7月23日で終了済み
  • GPT-4.5廃止とは前提が違う。GPT-4.5はAPI版が先に消えていたためChatGPT内の話に閉じていたが、o3は2段階の期限を持つ
  • 公式の推奨代替は gpt-5.6-sol。ただしパラダイムが異なり、単純な置き換えでは品質差が出る
  • 過去の会話は残る見込みだが、カスタムGPTのモデル指定と、出力形式に依存した自動化は要点検
  • 最も危険なのは、エラーにならずに品質だけがずれる静かな失敗。切り替え期間は出力の目視確認を挟む

まずは「自分がo3を指名して使っていたか」「コードに o3 の文字列が残っていないか」の2点を確認するところから始めてください。移行先の詳細はGPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの違い・料金・使い方、ChatGPT全体の機能とプランはChatGPTとは?できること・料金・モデル・使い方からたどれます。

参照した主な情報

OpenAIのモデル提供状況・料金は予告なく変更される場合があります。最新情報はOpenAI公式サイトおよび公式ヘルプセンター、APIのDeprecationsページでご確認ください。

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編集部

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