AIツール2026年10月更新

GPT-5.5 Instantとは?元ChatGPT標準モデルの機能・幻覚率52.5%削減・今は使える?後継とClaude比較【2026年10月】

公開日: 2026/05/06
更新日: 2026/10/19
GPT-5.5 Instantとは?元ChatGPT標準モデルの機能・幻覚率52.5%削減・今は使える?後継とClaude比較【2026年10月】

この記事のポイント

GPT-5.5 Instantは2026年5月5日から8月までChatGPTの標準モデルだったOpenAIのモデルです。幻覚率52.5%削減やGmail連携の中身、今は使えない理由、後継のGPT-6 Sol・Luna、API(chat-latest)の扱い、現行Claudeとの違いを整理します。

GPT-5.5 Instantは、OpenAIが2026年5月5日(日本時間5月6日)に公開し、8月5日までChatGPTの標準モデルだったモデルです。2026年10月19日時点ではChatGPTで選べず、通常のチャットの後継は、有料プランではGPT-6 Sol、Free・GoプランではGPT-6 Lunaです。

公開時は、前のGPT-5.3 Instantと比べて医療・法律・金融などの質問での幻覚(事実と違う主張)を52.5%減らしたこと、Gmailや過去の会話を使って回答を個人に合わせる機能が話題になりました。その後、8月に標準モデルがGPT-5.6系へ交代し、10月14日にはGPT-5.5がChatGPT・ChatGPT Work・Codexから提供終了しています。API(chat-latest と gpt-5.5)はこの提供終了の対象外です。

この記事でわかること

  • GPT-5.5 Instantの定義と、5月から10月までの扱いの変化
  • 今どのモデルを使えばいいか(無料ユーザー・有料ユーザー・Codex・APIの場合)
  • 幻覚率52.5%削減・ベンチマーク・応答の簡潔化の数値と、その読み方
  • Gmail連携とメモリソース(Memory sources)の仕組み、業務で使うときの注意
  • API(chat-latest / gpt-5.5)の現状と移行先
  • 後継のGPT-6系と現行Claude(Haiku 5.5 / Sonnet 5.5 / Opus 5.5 / Fable 5.1)の比較

想定読者: 過去の記事や社内資料でGPT-5.5 Instantを前提にしていた方、APIで chat-latest や gpt-5.5 を使っている開発者、ChatGPTとClaudeの使い分けを考えているビジネスユーザー

GPT-5.5 Instantとは?基本定義と位置づけ

GPT-5.5 Instantを開発したOpenAIのロゴと公式Node.js SDKの案内画像

出典: OpenAI 公式 GitHub(openai-node)

GPT-5.5 Instantは、ChatGPTの「Instant」系統(速さを優先した日常用モデル)のひとつで、2026年5月5日にGPT-5.3 Instantを置き換えてFreeを含む全ユーザーの標準モデルになりました。元になったのは、前月の2026年4月23日に出たGPT-5.5です。

当時はユーザーがモデルを選ばなければ、会話はGPT-5.5 Instantで動きました。GPT-5.3 Instantは、有料ユーザー向けに3か月間だけモデル選択に残されました。

項目

内容

正式名称

GPT-5.5 Instant

開発元

OpenAI

公開日

2026年5月5日(米国時間。日本時間5月6日)

前のモデル

GPT-5.3 Instant

ChatGPTでの位置づけ

2026年5月5日〜8月5日は全プランの標準モデル。現在は選択不可

後継(ChatGPTの通常チャット)

有料プラン: GPT-6 Sol / Free・Go: GPT-6 Luna(2026年10月7〜8日〜)

APIでの呼び出し名

chat-latest(ChatGPTで使われている最新のInstantモデルを指す名前。中身は随時更新)

安全性の分類

OpenAIによると、サイバーセキュリティと生物の両分野で「High Capability」に分類された初めてのInstant系モデル

gpt-5.5 というAPIのモデル名は、GPT-5.5 Instant専用の固定名ではなくGPT-5.5本体(推論モデル)を指します。GPT-5.5本体については GPT-5.5とは、同じ世代のセキュリティ向け派生モデルは GPT-5.5-Cyberとは で解説しています。

GPT-5.5 Instantは今も使える?提供状況と後継モデル

2026年10月19日時点で、ChatGPTからGPT-5.5 Instantを選ぶことはできません。8月6日に標準モデルから外れ、10月14日にはGPT-5.5がChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランから提供終了しました。

OpenAIの変更履歴(2026年9月14日掲載)には、2026年10月14日にGPT-5.5がChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランから引退し、OpenAI APIは対象外と書かれています。Codexでの終了時刻は米国太平洋時間の正午(日本時間10月15日午前4時)です。なお、引退の告知は「GPT-5.5」の名前で出ており、GPT-5.5 Instantだけを名指しした終了日は確認できていません。

公開から提供終了までの流れ

日付(米国時間)

できごと

2026年4月23日

GPT-5.5(Thinking / Pro)公開

2026年5月5日

GPT-5.5 InstantがChatGPT全ユーザーの標準モデルに。メモリソース公開、Gmail等を使った個人化をPlus・Pro(Web)から開始

2026年6月2日

GPT-5.5 Instantを改良(精度と文体。長い箇条書きの多用を減らした)

2026年7月9日

GPT-5.6 Sol / Terra / Luna が有料プランで登場

2026年8月6日

標準モデルがGPT-5.6 Luna(Free・Go)と改良版GPT-5.6 Sol(有料)に交代。GPT-5.5 Instantは標準から外れる

2026年9月14日

GPT-5.5の10月14日引退を告知。Plus・Proの「InstantからThinkingへの自動切り替え」を廃止

2026年10月7〜8日

通常チャットの標準がGPT-6 Sol(有料)とGPT-6 Luna(Free・Go)に

2026年10月14日

GPT-5.5がChatGPT・Work・Codexから提供終了(APIは継続)

8月の交代の経緯は ChatGPTのLuna無制限化、10月の標準モデル交代は ChatGPTのIntelligent UI、提供終了の手順は GPT-5.5の提供終了まとめ で解説しています。

「Instant」はモデル名から思考の段階名に変わった

画面で迷いやすい点として、GPT-5.6 Sol以降の有料プランでは「Instant」が独立したモデル名ではなく、思考量を選ぶスライダーの段階名(Instant / Medium / High / Extra High と自動)になりました。いまChatGPTで「Instant」と表示されていても、それはGPT-5.5 Instantではありません。Sol・Terra・Lunaの関係は GPT-5.6とは で解説しています。

今どれを使えばいいか(早見表)

あなたの状況

今使うもの

注意点

ChatGPT Free / Go の利用者

GPT-6 Luna(自動で既定)

何もしなくてよい

ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise の利用者

GPT-6 Sol(自動で既定)

Proの推論はGPT-6 Astra

Codex(ChatGPTでサインイン)で gpt-5.5 を指定していた人

GPT-6.1 Sol(gpt-6.1-sol)

10月14日以降は gpt-5.5 指定のままだと動かない。保存済み設定・定期タスク・スクリプトを見直す

APIで chat-latest を使っている人

そのまま動くが中身は随時変わる

本番はモデル名を固定する。OpenAIは迷ったらGPT-6 Astraを推奨

APIで gpt-5.5 を使っている人

現時点では継続利用できる

API停止日は未告知。早めに移行先を検証しておく

後継モデルの詳細は GPT-6 Sol・Lunaとは、API・Codexの移行先は GPT-6.1 Solとは を参照してください。

GPT-5.5 Instantの主な新機能

公開時の改善点は「幻覚の削減」「数学・マルチモーダルの性能向上」「回答の短さ」「Gmail等を使った個人化」の4つです。数値はいずれもOpenAIの社内評価で、第三者による検証ではありません。

OpenAIのモデル評価フレームワークEvalsのGitHubリポジトリ

出典: GitHub - openai/evals

幻覚率52.5%削減の中身

OpenAIは、GPT-5.3 Instantと比べた幻覚の減り方を2つの数値で示しました。

  1. 医療・法律・金融などの高リスクな質問での幻覚による主張が52.5%減少。薬の用量や契約条項の効力のように、誤りが実際の被害につながりやすい質問が対象です。
  2. ユーザーが誤りを指摘した難しい会話での不正確な主張が37.3%減少。

52.5%は「前のモデルより減った割合」で、幻覚がなくなったという意味ではありません。PCWorldは、独立したベンチマークでの評価を待つ必要があると指摘しています。医療・法律・金融の判断は専門家の確認が前提です。

その後のモデルは、誤りをさらに減らしています。OpenAIの社内評価では、金融・医療・法律の質問での事実誤りが、GPT-5.5 Instant比でGPT-5.6 Solは約68%、GPT-5.6 Lunaは約62%少ないとされます。

モデル

高リスクな質問での誤り(OpenAI社内評価)

GPT-5.3 Instant

基準

GPT-5.5 Instant

GPT-5.3 Instant比で幻覚による主張が52.5%減

GPT-5.6 Sol(2026年8月〜の有料標準)

GPT-5.5 Instant比で事実誤りが約68%減

GPT-5.6 Luna(2026年8月〜の無料標準)

GPT-5.5 Instant比で事実誤りが約62%減

ベンチマーク改善一覧(GPT-5.3 Instant比)

公開時に報じられた主な数値は次のとおりです。応答の速さはGPT-5.3 Instantと同程度に保たれたとされています。

ベンチマーク

GPT-5.3 Instant

GPT-5.5 Instant

差

AIME 2025(数学)

65.4

81.2

+15.8pt

MMMU-Pro(画像を含む推論)

69.2

76.0

+6.8pt

GPQA・CharXiv・HealthBenchの数値を挙げる記事もありますが、一次資料で確認できなかったため、ここでは扱いません。

応答スタイルの簡潔化

回答の長さも見直され、OpenAIの説明では語数が30.2%、行数が29.2%減りました。不要な聞き返し、過剰な書式、絵文字も減らしています。6月2日の改良では、長い箇条書きを多用する癖がさらに抑えられました。

Gmail連携とメモリソース(Memory Sources)

GPT-5.5 Instantと同時に、回答を個人に合わせる仕組みが2つ入りました。

Gmail連携(個人化)

検索ツールを使って、過去の会話・ファイル・接続したGmailを参照し、回答をその人に合わせます。公開時の対象はPlus・ProのWeb版で、モバイルは「近日中」、Free・Go・Business・Enterpriseへは「数週間のうちに」と案内されていました。その後の展開がどこまで完了したかは、公式で確認できていません。9月17日のリリースノートでは、Gmail・Googleカレンダー・Googleコンタクト以外も含め、プラグインで複数アカウントを接続できるようになったとされています。

Gmailの接続、メモリ、チャット履歴の参照は、設定で有効にした場合だけ動きます。

Memory Sources(メモリソース)

回答の下の「Sources」アイコンから、その回答に使った保存メモリ・過去チャット・カスタム指示(Plus・Proではライブラリのファイルや接続したGmailのメールも)を確認できる機能です。

  • 古いメモリや誤ったメモリは、その場で削除・修正できる
  • チャットを共有しても、受け手にはメモリソースは表示されない
  • GPT-5.5 Instant専用ではなく、全モデル共通の機能(GPT-6系でも使える)

業務で使うときの注意: 仕事用のGmailをつなぐと、メール内容が回答に使われることがあります。業務アカウントを接続する前に社内規程を確認し、必要なら個人用と業務用でChatGPTのアカウントを分けてください。

GPT-5.5 Instantとフル版(ThinkingモードやPro)の違い

GPT-5.5 InstantとGPT-5.5本体(Thinking / Pro)は、公開日も役割も異なる別のモデルでした。どちらも現在はChatGPTで選べないため、この区別が意味を持つのは主にAPIを使う場合です。

項目

GPT-5.5 Instant

GPT-5.5(Thinking / Pro)

公開日

2026年5月5日

2026年4月23日

ChatGPTでの位置(当時)

全プランの標準モデル

有料プランの推論モード

主な用途

日常会話・要約・メール作成など速さ重視

多段階の推論・複雑な分析

現在のChatGPT

選択不可

2026年10月14日に提供終了

API

chat-latest が当時これを指していた(現在の中身は公式未記載)

gpt-5.5(継続提供中)

いまのChatGPTでは、同じ使い分けを有料プランのGPT-6 Solの思考量スライダー(Instant〜Extra High)で行います。日常の質問はInstant、精度が要る分析はHigh以上、という考え方は変わりません。

リリース後の主なアップデート(2026年5月〜10月)

5月の公開後、GPT-5.5 Instantは6月に改良され、8月に標準モデルから外れました。同じ時期に、ほかの旧モデルも順に引退しています。

日付(米国時間)

内容

2026年5月7日

GPT-5.5-Cyberを限定プレビューで公開

2026年5月8日

API: gpt-5.2-chat-latest・gpt-5.3-chat-latest の停止を告知(8月10日停止、後継は gpt-5.6-sol)

2026年6月2日

GPT-5.5 Instantの精度と文体を改良。GPT-4.5は6月27日、o3は8月26日にChatGPTから引退すると告知

2026年8月6日

標準モデルがGPT-5.6 Luna / GPT-5.6 Solに交代

2026年9月22日

GPT-6 Sol / LunaがWork・Codex・APIに登場

2026年9月29日

GPT-6.1 Sol(Work・Codex)と、Proの最上位プラン(月額$500)が登場

2026年10月7〜8日

通常チャットの標準がGPT-6 Sol / Lunaに。OpenAIは、Web検索を伴う質問でGPT-6 InstantがGPT-5.6 Instantより平均44%早く回答を始めると説明

2026年10月14日

GPT-5.5がChatGPT・Work・Codexから提供終了

2026年10月16日

GPT-6 Pro(Chat)の応答を高速化、並列エージェントを追加

o3など同時期に引退したモデルの扱いは ChatGPTのo3提供終了 で解説しています。最新の変更は ChatGPTの公式変更履歴 で確認できます。

できないこと・制約事項(2026年10月現在)

いちばん大きな制約は、ChatGPTでGPT-5.5 Instantを使えないことです。APIでも、当時と同じ挙動を固定して使い続ける方法は用意されていません。

ChatGPT・Codexの制約

  • 2026年10月14日以降、ChatGPT・ChatGPT Work・Codex(ChatGPTでサインイン)ではGPT-5.5系を選べない
  • GPT-5.5 Instantに戻す方法や、提供延長の公式告知はない
  • 過去にGPT-5.5 Instantで始めた会話がどのモデルで続くかは、公式の文面を確認できていない(過去の例では既定モデルで続いた)
  • Codexの設定・定期タスク・スクリプトで gpt-5.5 を指定したままだと失敗する。OpenAIは既定モデル、保存済み設定、管理設定、カスタムエージェント、定期タスク、スクリプトの見直しを案内している

APIの制約

  • chat-latest は中身が予告なく更新され、固定スナップショットがない。同じ品質を保証したい本番には向かない
  • chat-latest のコンテキストは40万トークン(入力は最大27.2万、出力は最大12.8万)。105万トークンはGPT-5.5本体(gpt-5.5)の値で、混同しやすいので注意
  • gpt-5.5 もいずれ停止する見込み。OpenAIは過去の旧モデルを、告知からおよそ半年でAPI停止してきた(gpt-5.5 の停止日は未告知)
  • GPT-5.5 Instantのファインチューニング可否は、公式のモデルページで記載を確認できない

精度の制約

  • 52.5%減は前モデル比の社内評価で、誤りはゼロではない。医療・法律・金融の最終判断に単独で使わない

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初回相談は無料・30分(オンライン)。要件が決まっていなくても大丈夫です。改修100万円〜・PoC300万円〜(税別)

料金・プラン(2026年10月現在)

GPT-5.5 Instantに単体の料金はなく、ChatGPTの各プランに含まれていました。現在、各プランの通常チャットは次のモデルで動いています。

ChatGPTの料金プランと利用コストのイメージ

ChatGPTサブスクリプションプラン別のアクセス状況

プラン

月額(USD)

日本円の目安

2026年5〜8月の標準

現在の標準(10月7日〜)

Free

$0

0円

GPT-5.5 Instant

GPT-6 Luna(10月8日から順次)

Go

$8

1,400円前後

GPT-5.5 Instant

GPT-6 Luna

Plus

$20

3,000円

GPT-5.5 Instant

GPT-6 Sol

Pro

$100 / $200 / $500

公式ページで確認

GPT-5.5 Instant

GPT-6 Sol(Proの推論はGPT-6 Astra)

Business

Standard席 $25(年払い$20)/Premium席 $125(年払い$100)

—

GPT-5.5 Instant

GPT-6 Sol

Enterprise / Edu

要問い合わせ

—

GPT-5.5 Instant

GPT-6 Sol(管理者の設定による)

Goは月額$8、Proは$100・$200・$500の3段階です。5月の公開当時に出回った「Go $4」「Pro $200のみ」といった情報は現在の料金と合いません。円額は為替やアプリストアの表示で変わります。各プランの細かい違いは ChatGPTの料金プラン比較 で解説しています。

API料金(GPT-5.5ファミリー)

APIでは、GPT-5.5世代のモデル名が今も使えます。料金はOpenAIの開発者向けモデルページの記載です(100万トークンあたり)。

モデル名

入力

キャッシュ入力

出力

コンテキスト

状態

chat-latest

$5

$0.50

$30

40万

提供中。中身は随時更新

gpt-5.5

$5

$0.50

$30

105万

提供中。27.2万トークン超の入力は、入力料金が2倍・出力料金が1.5倍

gpt-6.1-sol

$2

—

$10

105万

現行

gpt-6-luna

$0.10

—

$0.50

105万

現行

gpt-6-astra

$10

—

$50

105万

現行。OpenAIが迷ったときの推奨とする

第三者の比較サイトには「GPT-5.5 Instantは入力$1.5・出力$6」とするものがありますが、公式ページの値と一致しないため採用していません。最新料金は OpenAIのモデル一覧 で確認してください。

APIでの使い方(chat-latest)

OpenAI公式Python SDKのGitHubリポジトリ

出典: GitHub - openai/openai-python

chat-latest は今も呼び出せますが、「ChatGPTで現在使われている最新のInstantモデル」を指す名前です。中身はGPT-5.5 Instantではなくなっている可能性が高く、現在のモデル名は公式に書かれていません。OpenAIは同じページで、本番用途にはGPT-6 Astraを推奨しています。

新しく組み込むなら、chat-latest ではなくモデル名を明示して呼ぶのが安全です。次の例は、Responses APIでGPT-6.1 Solを呼ぶ最小のコードです。

from openai import OpenAI

client = OpenAI()

response = client.responses.create(
    model="gpt-6.1-sol",  # コスト重視なら "gpt-6-luna"、最高性能なら "gpt-6-astra"
    input="社内向けに、来週の定例会議の議題案を3つ作ってください。",
)
print(response.output_text)

移行の手順

  1. コードと設定ファイルから chat-latest と gpt-5.5 の指定箇所を洗い出す
  2. 用途に合わせて移行先を選ぶ(大量処理は gpt-6-luna、標準は gpt-6.1-sol、難しい推論は gpt-6-astra)
  3. 実際の入力サンプルで回答の質・長さ・コストを比べてから切り替える

社内の業務システムやチャットボットに新しいモデルを組み込む場合は、APIの単価に加えて、検証・改修・運用の費用も見込む必要があります。組み込み方ごとの費用の目安は AI開発の費用相場 にまとめています。

Claudeとの比較(後継GPT-6系と現行Claude)

GPT-5.5 Instantも、当時比べられていたClaude Sonnet 4.6も、すでに旧世代です。ここでは後継のGPT-6系と現行のClaudeを比べます。両社の価格帯がほぼ対になっているのが特徴です。

Anthropic公式のClaude API用Python SDKのGitHubリポジトリ

出典: GitHub - anthropics/anthropic-sdk-python

後継GPT-6系と現行Claudeの比較表

比較項目

GPT-6 Luna

GPT-6.1 Sol

GPT-6 Astra

Claude Haiku 5.5

Claude Sonnet 5.5

Claude Opus 5.5

Claude Fable 5.1

チャットでの位置

ChatGPT Free・Goの標準

Work・Codex(有料)。有料チャットの標準はGPT-6 Sol

ProのPro推論

無料版でも使える

無料版でも使える

有料プラン

有料(Proは利用クレジット経由)

API 入力 / 出力(100万トークン)

$0.10 / $0.50

$2 / $10

$10 / $50

$0.10 / $0.50

$2 / $10

$4 / $20

$10 / $50

コンテキスト

105万

105万

105万

100万

100万

100万

100万

最大出力

12.8万

12.8万

12.8万

12.8万

12.8万

12.8万

12.8万

公式の推奨

—

—

OpenAIが「迷ったらこれ」

—

—

Anthropicが「迷ったらこれ」

—

出典: OpenAI モデル一覧 / Claude モデル概要(2026年10月19日確認)

価格で見ると、GPT-6 LunaとClaude Haiku 5.5、GPT-6.1 SolとClaude Sonnet 5.5、GPT-6 AstraとClaude Fable 5.1がそれぞれ同じ単価です。Claude Opus 5.5($4 / $20)にあたる価格帯は、OpenAIの公式モデル一覧に載っている現行モデルには見当たりません。性能については、両社のモデルを同じ条件で比べた公式の結果を確認できていないため、優劣は断定しません。GPT-5.5 InstantとSonnet 4.6を比べた第三者のスコアも、旧モデルどうしの値なので今の選択には使えません。

比べるときのポイント

  • モデルを固定できる期間: Anthropicは現行モデルの引退時期を示しています(Opus 5.5は2027年9月22日、Sonnet 5.5は2027年9月28日、Haiku 5.5は2027年10月7日、Fable 5.1は2027年9月1日より前には引退しない)。OpenAIの chat-latest は中身が随時変わるため、本番で挙動を固定したい場合はモデル名を明示して呼ぶ必要があります
  • 個人プランの料金: ChatGPTはFree / Go $8 / Plus $20 / Pro $100・$200・$500、ClaudeはFree / Pro $20 / Max $100・$200。月$20の価格帯はそろっています
  • メールとの連携: ClaudeにもGmailなどGoogle Workspaceとつなぐ機能があります。対応プランは各社の公式ページで確認してください
  • 中間の価格帯: 「Sonnetより精度が高く、Fableほど高くない」モデルが欲しい場合、Claude Opus 5.5にあたる選択肢がOpenAIにはありません

用途別の選び方

やりたいこと

候補

無料でまず使いたい

ChatGPT Free(GPT-6 Luna)またはClaude Free(Haiku 5.5 / Sonnet 5.5)

大量の文書をAPIで安く処理したい

GPT-6 Luna / Claude Haiku 5.5

標準的な業務用途をAPIで組みたい

GPT-6.1 Sol / Claude Sonnet 5.5

中間の価格帯で精度を上げたい

Claude Opus 5.5

最高性能を使いたい

GPT-6 Astra / Claude Fable 5.1

Gmailや過去の会話を使って個人化したい

ChatGPT(メモリソースで参照元を確認できる)

詳しい違いは Claude vs ChatGPT比較、Claudeの全体像は Claudeとは、推奨モデルは Claude Opus 5.5とは で解説しています。GPT-5.5世代どうしの比較を振り返りたい方は Claude Opus 4.7とGPT-5.5(Spud)の比較(旧世代の内容)も参考になります。

こんな方におすすめ・おすすめしない方

GPT-5.5 Instantは、ChatGPTの新規利用者が今から選ぶモデルではありません。この記事の情報は、過去の情報を整理したい人や移行が必要な人に向いています。

GPT-5.5 Instantをおすすめする方

GPT-5.5 Instantの情報が今も役に立つのは、次のような方です。

  • 過去の社内資料や記事でGPT-5.5 Instantを前提にしていた方: 標準モデルが2回変わったことを踏まえて、資料を直す必要があります
  • APIで chat-latest を使っている開発者: 中身が変わる前提で、モデル名の固定や移行の検証を進めてください
  • APIやCodexで gpt-5.5 を指定している方: Codexでは既に動かず、APIも将来停止する見込みです
  • 52.5%という数値の意味を確かめたい方: 前モデル比の社内評価であることと、後継でさらに誤りが減っていることを押さえておくと、AIの精度を社内で説明しやすくなります

GPT-5.5 Instantをおすすめしない方

次の方は、後継モデルや別の記事を読むほうが早いです。

  • 今のChatGPTの使い方を知りたいだけの方: GPT-6 Sol・Lunaとは を読んでください
  • ChatGPTそのものを初めて使う方: ChatGPTとは から読むのがおすすめです
  • GPT-5.5 Instantと同じ回答を長期間固定したい方: 固定版は提供されていないため、現行モデルを名前で固定して使う設計に切り替えてください
  • 医療・法律・金融の判断をAIだけで済ませたい方: 後継モデルでも誤りはゼロではありません

よくある質問(FAQ)

Q1. GPT-5.5 Instantで作った過去の会話は消えますか?

モデルの提供終了で会話の履歴が消えるという告知は確認していません。ただし、続きをどのモデルで生成するかの公式の文面も確認できていません。過去の例では既定モデルで続いていたため、今後の回答はGPT-6 SolまたはGPT-6 Lunaになると考えておくのが無難です。

Q2. APIの chat-latest は今どのモデルを指していますか?

公式ページには「ChatGPTで現在使われている最新のInstantモデル」とだけ書かれ、具体的なモデル名は示されていません。料金(入力$5・出力$30)とコンテキスト(40万トークン)は記載がありますが、中身は予告なく更新されます。

Q3. 52.5%は第三者が確かめた数字ですか?

いいえ。OpenAIの社内評価で、比較対象は1つ前のGPT-5.3 Instantです。比較の基準が違うため、他社モデルの幻覚率と並べて優劣を決める材料にはなりません。

Q4. GPT-5.3 Instantとの違いを今知る意味はありますか?

ChatGPTで使うモデルを選ぶうえでは、ほとんどありません。GPT-5.3 Instantは有料ユーザー向けに3か月だけ残された後に選べなくなり、APIの gpt-5.3-chat-latest も2026年8月10日に停止しています。古いベンチマーク資料を読み解くときの参考程度です。

Q5. Gmail連携を切りたい場合はどうすればいいですか?

Gmailの接続は、設定でオンにした場合だけ動きます。ChatGPTの設定から接続を外せば、以後の回答には使われません。特定の回答に何が使われたかは回答の下の「Sources」で確認でき、不要なメモリはそこから削除できます。

Q6. GPT-5.5-CyberやGPT-5.5 Proとは何が違いますか?

GPT-5.5-Cyberは5月7日に限定プレビューで出たセキュリティ用途向けの派生モデル、GPT-5.5 ProはGPT-5.5本体の高性能版です。GPT-5.5 Instantは日常のチャット向けで、目的が異なります。

まとめ:GPT-5.5 Instantはどんな人に向いているか

GPT-5.5 Instantは、2026年5月5日から8月5日までChatGPTの標準だったモデルです。幻覚の52.5%削減(前モデル比の社内評価)、回答の短さ、Gmailや過去の会話を使った個人化、メモリソースによる参照元の表示が主な特徴でした。

現在はChatGPTで選べず、通常のチャットは、有料プランではGPT-6 Sol、Free・GoではGPT-6 Lunaに置き換わっています。メモリソースやGmail連携は、後継モデルでも使えます。

  • ChatGPTを普段使いしている人: 何もしなくてよい(後継モデルが自動で使われる)
  • Codexで gpt-5.5 を指定していた人: GPT-6.1 Solへ設定を変える
  • APIで chat-latest / gpt-5.5 を使っている人: モデル名を固定し、gpt-6-luna / gpt-6.1-sol / gpt-6-astra で検証してから移行する
  • Claudeと比べたい人: 同じ単価帯どうしで比べる(Luna↔Haiku 5.5、6.1 Sol↔Sonnet 5.5、Astra↔Fable 5.1)

ChatGPT以外も含めて比べたい方は、生成AIツールおすすめ比較 もあわせてご覧ください。

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