ビジネス活用2026年10月更新

熊本でシステム開発会社を探す前に|財団のDX補助金の条件・半導体関連と食品工場の業務・オンラインで頼める範囲【2026年10月】

公開日: 2026/10/19
熊本でシステム開発会社を探す前に|財団のDX補助金の条件・半導体関連と食品工場の業務・オンラインで頼める範囲【2026年10月】

この記事のポイント

熊本でシステム開発会社を探す中小企業向けに、くまもと産業支援財団のDX補助金(2/3・上限500万円、2026年度は締切済み)、半導体関連と食品工場で開発の対象になりやすい業務、熊本の会社かオンラインかの判断表と費用の目安をまとめました。

熊本でシステム開発会社を選ぶときは、まず「工場や現場を見ないと決められない作業がどれだけあるか」で熊本の会社に頼むかオンラインで頼むかを決め、補助金を使うなら公募が始まる前に作る範囲と見積を固めておくのが近道です。開発委託費に使える、くまもと産業支援財団の「中小企業DX推進臨時補助金」(補助率2/3・上限500万円)は、2026年度の公募がすでに締め切られています(熊本市の補助金も含め、2026年10月19日確認)。

この記事は、熊本県内の中小企業で、業務システムの新規開発・既存システムの改修・データ移行の発注先を探している経営者・管理部門長・情シス兼任の方に向けたものです。

財団の補助金は、システムの開発委託費が対象になる一方で、既存システムの見た目や操作性だけを直す改修は対象外です。公募要領には、県内の会社に発注することを条件とする記載はありません。

この記事はAI革命株式会社(東京都港区)が書いています。熊本・九州に拠点や実績はなく、打ち合わせはオンラインが基本です。会社の一覧やランキングは載せていません。発注先を選ぶ前に決めておくことを、補助金、熊本に多い業務、現地で見る作業の切り分け、費用の目安の順にまとめました。

熊本で発注先を探す前に決める3つのこと

会社の一覧を比べ始める前に、次の3つを決めておくと候補を絞りやすくなります。

決めること

選択肢

決まると何が変わるか

補助金を使うか

来年度の財団・熊本市の補助金を待つ/国のデジタル化・AI導入補助金を使う/使わずに進める

財団の補助金を使うなら、公募前に参考見積が要り、契約は交付決定の後になります。開発と支払いを約6か月で終える日程になります

現地で見る作業があるか

ある(工場の動線、端末を置く場所、紙の記録の実物)/ない(資料・画面共有・写真で足りる)

ある作業が多いほど、熊本の会社を選ぶ理由になります

どの形で頼むか

既存システムの改修/PoC(小さく作って確かめる)/本開発/調査だけ/市販ソフトの導入と設定

予算の桁と、最初に用意する資料が変わります

開発会社に頼まなくてよい場合

業務の困りごとがすべて開発で解決するわけではありません。次のような場合は、受託開発より安く早い手段があります。

  • 市販の生産管理・販売管理のクラウドサービスに業務を合わせられる: 品目・工程・ロットの管理が一般的な形なら、市販のサービスを入れて設定する方が早く、保守の負担も軽くなります。この場合は国のデジタル化・AI導入補助金(後述)の方が合います
  • 困っているのが「誰が何をどう管理しているか分からない」段階: 何をシステムにするか決まっていないなら、先に財団の専門家派遣(後述)や社内での業務の書き出しから始める方が無駄がありません
  • 1部署だけで使う集計で、Excelで回っている: 担当者が困っていなければ、今のファイルを整理する方が安く済みます

逆に、取引先ごとに違う図面の版や仕様を人が覚えている、工程の進み具合を電話で聞いて回っている、原料ロットから出荷先をたどるのに紙を何冊もめくる、古い社内システムを引き継ぐ人がいない、といった場合は、開発会社に頼む理由があります。

熊本で開発費に使える補助金|2026年度は締切済み

熊本市のロゴ

出典: 熊本市 令和8年度 熊本市DX環境整備事業補助金

熊本県内で、システムの開発費や導入費に使える自治体系の補助金は、2026年度に次の3つがありました。①②は開発の委託費が対象経費に入ります。③はオーダーメイドの開発費が対象になるかがページに書かれていないため、募集要項で確かめる必要があります。受付はいずれも終了済みです。

項目

①中小企業DX推進臨時補助金(財団)

②生産性向上投資支援事業費補助金 DX・CN化支援分(財団)

③熊本市DX環境整備事業補助金(熊本市)

申請できる会社

県内に事務所・工場がある中小企業。令和5年4月1日以降に従業員一人当たりの所定内賃金を引き上げていること

県内に事業所・工場がある中小企業のうち、製造業、または情報サービス業・インターネット附随サービス業

熊本市内に本社または主たる事業所がある小規模企業者・中小企業者等

開発費の扱い

自社の業務のために構築する情報システムが対象。委託費(技術開発委託費など)を含む

自社業務用の情報システムを含む。委託費(技術開発委託費など)を含む。HP・ECサイトの作成は対象外

デジタルツール導入費(新規導入に限る)、導入に伴う役務サービス料など。開発の委託費の扱いはページに記載なし

補助率・上限

2/3以内、上限500万円、下限50万円

1/2以内、上限500万円、下限50万円

ページに記載なし(募集要項で確認)

2026年度の受付

5月13日〜6月12日(締切済み)

7月6日〜7月31日(締切済み)。採択6件程度、プレゼン審査

7月1日から先着順。7月31日に「予算額に達した」として締切

県内・市内の会社への発注

公募要領に条件・加点の記載なし

公募要領に条件・加点の記載なし

ページに記載なし

出典: 令和8年度 中小企業DX推進臨時補助金 公募要領、令和8年度 生産性向上投資支援事業費補助金(DX・CN化支援分)公募要領(いずれも公益財団法人くまもと産業支援財団)、熊本市 令和8年度 熊本市DX環境整備事業補助金。いずれも2026年10月19日確認。財団の2つの補助金の告知ページは確認時点で開けなかったため、公募要領で確認しています。問い合わせ先は財団 事業革新支援室(096-289-2438)。

来年度(令和9年度)に同じ補助金が出るかどうか、時期と金額は、確認時点で公式の案内がありません。財団の公募情報の一覧と熊本市の補助金のページを確認してください。

既存システムの改修が対象になるか

①の公募要領では、「既存システムの単純なリニューアル(拡張機能や外部システムとの連携機能が追加されず、レイアウトや操作性等のみが改修)」は補助対象外です。今のシステムに手を入れたい場合は、どちらに当たるかを先に整理しておくと、申請の可否を財団に相談しやすくなります。

やりたい改修(説明用の例)

公募要領の文言に照らすと

画面の配置を変えて見やすくする、入力欄の並びを変える

見た目・操作性だけの改修で、対象外

今の生産管理に、取引先から届く注文データの取込を足す

外部システムとの連携の追加で、対象になりうる

工程ごとの進み具合を入力・一覧できる機能を足す

機能の拡張で、対象になりうる

改修後の保守契約、従量課金のクラウド利用料

保守費用・従量課金方式の利用料は対象外

交付決定の前に開発会社と契約・発注する

交付決定日より前の発注・契約は対象外

「対象になりうる」は公募要領の文言との照合で、採択や対象経費の判断を保証するものではありません。実際の判断は財団が行います。

自己負担がいくらになるか

①の補助率2/3・上限500万円を、開発委託費だけの事業として計算しました。下の表は仮定に基づく試算で、金額は計算を示すための仮の数字です。相場や当社の見積額ではありません。

開発委託費(税別・仮定)

補助額

自己負担(税別)

別に払うもの

150万円

100万円

50万円

消費税15万円、保守費・従量課金の利用料

300万円

200万円

100万円

消費税30万円、保守費・従量課金の利用料

750万円

500万円(上限)

250万円

消費税75万円、保守費・従量課金の利用料

1,200万円

500万円(上限)

700万円

消費税120万円、保守費・従量課金の利用料

仮定に基づく試算(説明用)。消費税は補助の対象外です。審査の結果、要望額どおりに採択されるとは限りません。補助金は事業が終わった後の精算払いで、開発費はいったん全額を自社で支払います。

日程の制約|開発と支払いを約6か月で終える

①の2026年度の予定は、6月12日に要望書の締切、7月中旬に交付決定(事業開始)、2027年1月22日までに実績報告、2月上旬に支払いでした。交付決定の前には契約できず、発注から支払いまでを事業期間内に終える必要があるため、開発・検収・支払いに使えるのは約6か月です。補助金が入るのは、申請の締切から約8か月後です。

この日程から、来年度に使うなら次の順番で準備することになります。

時期の目安(2026年度の日程から)

発注側がすること

開発会社とのやり取り

公募の前

困っている業務と、作る範囲を決める

範囲を相談し、要望書に付ける参考見積をもらう

公募期間(2026年度は約1か月)

要望書・参考見積・決算書2期分などを提出

まだ契約しない

交付決定の後

契約・発注

約6か月で作り終える範囲に絞る

実績報告の前

検収・全額の支払い

納品物・請求書・支払いの証拠を揃える

実績報告の後

検査・確定通知・請求

—

②は製造業向けで、審査項目の一つ「革新的技術を用いているか」は最高30点です。公募要領では、カタログから選んで購入する場合や汎用の生成AIの導入は革新性が低く、自社で技術開発した場合は高く評価されるとしています。生産工程そのものを変えるオーダーメイドのシステムは②の評価項目に合いますが、採択は6件程度でプレゼン審査があり、枠は狭くなっています。

③の熊本市の補助金は先着順で、2026年度は受付開始から1か月で予算に達しました。熊本市のDX診断を必ず実施することになっています(実績報告で実施前後の数値を入力)。来年度に使うなら、受付開始の時点で見積が揃っている必要があります。

市販ツールを入れるなら、国の補助金

国の「デジタル化・AI導入補助金」は、登録されたITツールの導入が対象で、オーダーメイドの開発費がそのまま対象になるとは限りません。市販のクラウドサービスを入れる場合に向いています。現在公開されている締切は2026年10月30日17時、交付決定は12月10日の予定です(デジタル化・AI導入補助金2026 スケジュール、2026年10月19日確認)。詳しくはデジタル化・AI導入補助金の活用ガイド、補助金の入金と立替の考え方は補助金はいつ入金されるかの記事、保守費が対象外になる件は補助金で保守費が対象外になる記事を参照してください。

熊本に多い業務と、開発の対象になりやすいもの

厚生労働省のロゴ(HACCPに沿った衛生管理の案内ページ)

出典: 厚生労働省 HACCP(ハサップ)

熊本県の2024年経済構造実態調査(県分、2026年1月公表)では、製造品出荷額等は3兆4,863億円です。産業別では生産用機械器具が7,470億円(21.4%)で最も多く、食料品4,433億円(12.7%)、輸送用機械器具4,421億円(12.7%)、電子部品・デバイス・電子回路3,991億円(11.4%)が続きます(産業分類別の製造品出荷額等)。

数字で目立つのは次の2つです。

  • 半導体関連: 半導体関連の21品目の出荷金額は9,284億円で、県の製造業の品目別出荷金額の29.7%。産出している84事業所のうち48が「半導体製造装置の部分品・取付具・附属品」を作っています。地域別の出荷額は菊池地域が37.4%で最も多く、市町村では合志市・熊本市・大津町が上位です
  • 食料品: 事業所数は456(20.4%)、従業者数は16,124人(17.2%)で、どちらも県内の製造業で最も多くなっています

出典: 熊本県 2024年経済構造実態調査 製造業事業所調査に係る集計結果(熊本県分)と概要PDF(2026年10月19日確認)。事業所数・従業者数は2024年6月1日、金額は2023年1〜12月。個人経営を除く。

業務ごとにどんなシステムの発注が出るかを示す統計はないため、下の表は、手作業が残りやすい業務と開発の対象になりやすいものを並べた説明用の例です。

業務(説明用の例)

手作業が残りやすいところ

開発の対象になりやすいもの

資料で確かめられるもの

半導体製造装置の部分品・治具メーカーの見積と図面

取引先ごとに図面の版や仕様が違う。過去の見積を担当者が覚えていて、本人がいないと出せない

図面の版と見積の履歴をひも付けて探せる仕組み、見積の承認

見積書の様式、図面番号と版の付け方(図面そのものでなくてよい)

同じく、受注から出荷までの工程進捗

多品種少量の受注生産で、どの品がどの工程にあるかを紙・ホワイトボード・電話で確認する

工程ごとの進み具合の入力と一覧、納期遅れの警告、取引先からの注文データの取込

工程表、今のExcel、注文書の見本

食品工場の製造ロットと原料ロット

原料ロットと製品ロットの対応が紙の記録で、問い合わせや回収のときに出荷先までたどるのに時間がかかる

原料から製品・出荷先までたどる検索、製造記録の入力画面

製造記録の様式、ロット番号の付け方、品目の一覧

食品工場の衛生管理の記録

HACCPに沿った衛生管理の点検記録を紙で付け、確認印と保存に手間がかかる

点検記録の入力と確認、記録漏れの通知、記録の検索

点検表の様式、確認の流れ

共通

販売管理・会計ソフトとExcelに同じ内容を二重に入力している

既存システムとのデータの自動受け渡し(CSVファイルやAPIでの連携)、データ移行

今のファイル・画面、出力できるCSVの例

食品等事業者は、2021年6月1日から原則としてHACCPに沿った衛生管理に取り組み、実施状況を記録・保存することになっています(厚生労働省 HACCP(ハサップ)、2026年10月19日確認)。システムにしても、記録の中身が正しいかの責任は事業者に残ります。開発会社に頼めるのは、記録を付けやすく、探しやすくする部分です。

生産管理の作り込みは生産管理システムの開発会社の記事、見積と図面の版の管理は見積の履歴・承認を管理するシステムの記事で詳しく書いています。

熊本の会社に頼むか、オンラインで頼むか

阿蘇くまもと空港の旅客ターミナル

出典: 阿蘇くまもと空港 アクセス

判断の分かれ目は「現物を見ないと要件が決まらない作業がどれだけあるか」です。上の業務を例に、現地で見る方がよい場面と、資料・画面共有・写真で足りる場面を分けました。

場面

現地で見る方がよい

資料・画面共有・写真で足りる

工程進捗

現場の作業者がどこで・何を持って入力するか、端末を置く場所、工場内の通信環境

工程表、今のExcel、工程の流れの聞き取り

見積と図面

紙の図面の保管と、版の差し替えの実際のやり方を大量に見る必要がある

見積書の様式、図面番号の付け方、名前を伏せた見本

食品工場のロット・衛生記録

手袋をしたままの入力、ラベルプリンタや計量器とのつなぎ方

製造記録・点検表の様式、ロット番号の付け方

既存システムの改修・データ移行

社内サーバーに外から接続できない環境で、現地でしか作業できない

既存システムの画面、出力できるCSV、仕様書

導入・操作説明

現場の担当者が多く、その場で操作を教える必要がある

事務所の担当者が中心で、テスト環境で確かめられる

半導体関連の工場では、取引先との契約や工場の決まりで、外部の人の入構や撮影、図面を社外に見せることに手続きや制限がある場合があります。どこまで見せられるかは会社ごとに違います。そのため、発注先を探す前に「現地で何を見てもらう必要があるか」「取引先の図面や仕様をどこまで開発会社に見せてよいか」を社内で確かめておくと、熊本の会社が必要か、オンラインで足りるかを判断しやすくなります。

東京から熊本までは、羽田から熊本空港まで飛行機で2時間弱(便により異なります)、熊本空港から熊本桜町バスターミナルまでリムジンバスで45〜55分です。空港ライナーなら肥後大津駅まで約15分です(熊本空港 アクセス、2026年10月19日確認)。遠方の会社が現地に来る場合は、1回の訪問が1日がかりになりやすく、交通費が費用に加わります。

現場を見てもらう部分は、財団の「シンカ企業派遣支援事業」を使う方法もあります。県内のものづくり中小企業に、DX・CN化の専門家チームが無料で原則5回(1回2時間)訪問する事業で、「見積もりや在庫把握が特定の担当者に頼りきり」「Excelでの管理に限界」といった悩みが例に挙がっています。予算の上限に達し次第終了です(くまもと産業支援財団 シンカ企業派遣支援事業、2026年10月19日確認)。現場の課題の整理を専門家と進め、システム化の範囲と見積は開発会社とオンラインで詰める、という分け方ができます。

熊本の会社が向くのは、上の表の「現地で見る方がよい」に当たる作業が工程の大半を占める場合、工場で頻繁に打ち合わせたい場合、端末の設置やネットワークの工事まで一体で頼みたい場合、社外への画面共有や資料の持ち出しが認められていない場合です。

遠方の会社にオンラインで頼めるのは、見積・工程・ロットのデータの管理、既存システムとの連携、帳票、事務所で使う画面、データ移行が中心で、現地の確認は写真・動画や県内の設備業者との分担で足りる場合です。財団の補助金を使う場合も、公募要領には発注先の所在地による条件の記載はありません。

当社は東京都港区にあり、熊本・九州での実績はありません。初回相談を含め、打ち合わせはオンラインが基本で、訪問・常駐・現地での作業はお約束していません。現地の確認が要る案件では、写真や動画で足りるかどうかを相談の中で一緒に確かめ、足りない場合は熊本の会社の方が合うとお伝えします。

自社でAIを使って進める部分と、会社に頼む部分

業務の整理や画面の試作、Excelの集計程度なら、ChatGPTやClaudeなどを使って社内で進められます。開発会社に頼む範囲は、その分だけ絞れます。

自社で進めやすい

会社に頼んだ方がよい

工程の流れと、二重に入力している項目を書き出す

取引先ごとに違う注文や図面の版を、漏れなく扱えるルールにまとめて試験する

画面のイメージをAIで試作して現場に見せる

試作を本番で使えるようにする(ログイン・権限・バックアップ・止まったときの戻し方)

1部署で使う集計の自動化

生産管理・販売管理・会計など複数のシステムをつなぐ

補助金の要望書に書く課題と目標の整理

ロットや衛生記録のように、後から追えないと困る記録の仕組み(入力の誤りを防ぐ確認、修正の履歴)

少量のデータの整理

Excel・古いパッケージからのデータ移行(件数が多い、項目の意味が人によって違う)

AIで作った試作がすでにある場合は、残す部分・直す部分・任せる部分を分けて考えられます。社内でAIを使った開発を続けながら、難しい部分だけ一緒に進める形も取れます。

費用の目安と依頼の形

机の上のノートパソコンと手帳。オンラインでの打ち合わせと見積のイメージ

当社の公開価格は次のとおりです(すべて税別)。

依頼の形

価格(税別)

内容

含まないもの

既存システムの改修

100万円〜

今のシステムを活かした機能の追加・変更、連携の追加

クラウド・外部API・ライセンス等の実費

PoC

300万円〜

対象業務を絞って小さく作り、実データに近い条件で効果と課題を確かめる。本番システムの完成価格ではありません

同上。本番化の費用は検証結果を見て別に見積もる

本開発

個別見積

本番で使う業務システムの新規開発・刷新・データ移行

同上

上の業務に当てはめると、たとえば次のような分け方になります(説明用の例です。実際の範囲は資料を見て決めます)。

やりたいこと(説明用の例)

当てはまりやすい依頼の形

今の生産管理に、取引先からの注文データの取込を足す

既存システムの改修(100万円〜)

1つのラインで、工程の進み具合の入力と一覧を試す

PoC(300万円〜)

紙とExcelで回している見積・工程・出荷をまとめて作り直す

本開発(個別見積)

他社が作った古い社内システムの中身が分からない

調査のみ、または調査と改修

財団の補助金を使うなら、2026年度の日程では交付決定から実績報告まで約6か月です。本開発のように範囲が大きいものは、補助の対象にする部分と、補助を使わずに進める部分を分けて考える必要があります。

対応できる範囲は広く、言語やフレームワークは問いません。業務システムの新規開発・改修、画面・帳票、CSV・API連携、SaaSとの連携、ログインと権限、他社が作ったシステムの調査・引継ぎ、AIで作った試作の本番化、データ移行まで対応できます。どの方法でつなぐかは、今の環境を見て一緒に決めます。ただし、製造業・食品の受託実績はありません。端末の設置やネットワークの現地工事は、設備業者や県内の会社と分担する前提になります。

価格の前提と進め方は既存システムの改修・PoCの価格と進め方に載せています。

今の業務と使っているシステムを共有して、依頼の範囲を相談する

初回相談は無料・30分(オンライン)で、要件が決まっていなくても大丈夫です。相談後に、業務の棚卸し表・効果の見立て・簡易モックと、依頼範囲の候補・進め方・費用の目安をまとめた相談メモを無料でお送りします(簡易モックは画面のイメージで、動くシステムではありません)。

ほかの費用の考え方は業務システムの開発費用の記事とシステム改修の費用の記事にまとめています。

当社が公開している事例

当社が公開できる受託の事例は次の2件です。どちらも製造業・食品の事例ではなく、顧客の所在地も公開していません。

業種

課題の種類

作ったもの

通信事業

数万件の請求情報の取込・集計

請求情報の取込・集計と、結果を確かめる確認画面

薬局

複数店舗・数千人分の記録の管理

記録管理、権限の設定、確認工程の仕組み

効果の数値や顧客名は公開していません。件数の多いデータを取り込んで集計・確認する作業や、複数拠点での記録・権限・確認工程が課題になっている場合は、近い作り方の例として相談の中でお話しできます。

相談の前に揃えておくもの

オンラインでの相談は、次のものがあると30分で話が進みます。

  • 困っている業務の流れ(箇条書きで構いません)と、1か月あたりの件数・1回にかかる時間の目安
  • 使っているシステム・ツールの名前(生産管理、販売管理、会計ソフト、Excelなど)
  • 見積書・工程表・製造記録などの様式(名前や数量を伏せた写真で足ります)
  • 手元にあるもの: AIで作った試作、既存のコード、仕様書、今のExcelの有無
  • 来年度の財団・熊本市の補助金を使うつもりがあるか
  • 現地で見てほしいもの(ライン・倉庫・紙の記録)があるか、取引先の図面や仕様をどこまで社外に見せてよいか

秘密情報、本番の認証情報、取引先の図面、顧客の実データは相談フォームに書かないでください。

依頼の流れ全体はシステム開発を依頼する流れの記事、データ移行はシステム入れ替えとデータ移行の記事を参考にしてください。

よくある質問

熊本県外の会社に頼んでも、財団の補助金は使えますか?

財団の2つの補助金の公募要領には、県内の会社に発注することを条件や加点とする記載はありません。申請する側の会社が県内に事務所・工場を持ち、県内の工場・事務所で行う事業であることが条件です。発注先の所在地による扱いの違いがないかは、申請前に財団の事業革新支援室に確かめてください。

来年度の公募はいつ始まりますか?

2026年10月19日時点で、来年度(令和9年度)の公募の有無・時期・金額は公式に案内されていません。2026年度は①が5月中旬〜6月中旬、②が7月の約1か月でした。同じ時期に公募があると決まっているわけではないので、財団の公募情報の一覧を定期的に確認してください。

補助金の申請前に、開発会社と話を進めてもいいですか?

見積をもらったり、作る範囲を相談したりするのは問題ありません。①は要望書に参考見積書を付けるので、むしろ公募前に済ませておく必要があります。ただし、交付決定日より前の発注・契約は対象外なので、契約は交付決定を待ってください。

図面や取引先の情報を見せずに相談できますか?

できます。初回相談では、業務の流れ、図面番号や版の付け方、見積書の様式など、名前や数値を伏せた情報で範囲を話し合えます。実際の図面を開発に使う必要が出てきたら、取引先との契約で見せられる範囲を確かめてから、秘密保持契約を結んで進めます。

工場に来てもらうことはできますか?

当社は東京都港区にあり、打ち合わせはオンラインが基本で、訪問や現地での作業はお約束していません。現場の確認は写真や動画、画面共有で足りるかを相談の中で一緒に確かめます。工場の中での作業が多い場合は、熊本の会社や設備業者に頼む方が合います。

相談したら、必ず依頼しないといけませんか?

いいえ。初回相談と相談メモは無料で、依頼するかどうかはそのあと決めていただけます。業務全体をくわしく調べる調査報告、要件定義書の作成、PoC、開発は有償で、その前に範囲と金額をお示しして合意をいただきます。

まとめ

  • 熊本で開発費に使える自治体系の補助金は、財団の中小企業DX推進臨時補助金(2/3・上限500万円)、製造業向けのDX・CN化支援分(1/2・上限500万円、6件程度)、熊本市DX環境整備事業補助金(先着順)。2026年度はすべて締切済みで、来年度の案内はまだない
  • 財団の補助金では、見た目・操作性だけの改修、保守費、従量課金のクラウド利用料、交付決定前の契約は対象外。開発と支払いは交付決定から約6か月で終える日程だった
  • 公募要領に、県内の会社に発注する条件は書かれていない
  • 熊本では半導体関連品目が製造業の品目別出荷金額の29.7%、食料品が事業所数・従業者数で1位。見積と図面の版、工程進捗、製造ロットの追跡、衛生管理の記録が開発の対象になりやすい
  • 熊本の会社に頼むかは、現地で見る作業の多さと、図面や画面を社外に見せられる範囲で決める
  • 当社の公開価格は、既存システムの改修100万円〜、PoC 300万円〜、本開発は個別見積(税別・実費別)。打ち合わせはオンラインが基本

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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