AIコーディング2026年10月更新

Lovableとは?料金・無料プラン・使い方・日本語対応・Boltとの違いを徹底解説【2026年最新】

公開日: 2026/06/24
更新日: 2026/10/13
Lovableとは?料金・無料プラン・使い方・日本語対応・Boltとの違いを徹底解説【2026年最新】

この記事のポイント

Lovableは、AIとのチャットだけでWebアプリを画面・DB・公開まで作れるAIアプリビルダーです。2026年10月時点の料金・無料プランの範囲・使い方・Boltとの違い・セキュリティ上の注意点を、公式情報をもとに整理します。

Lovable(ラバブル)とは、AIとチャットするだけで、Webアプリ・Webサイトを画面からデータベース、公開(デプロイ)まで作れる「AIアプリビルダー」です。スウェーデン・ストックホルムの同名企業が開発しており、2026年9月には共同創業者兼CTOが「年換算収益6億ドル超」と明かしました。2026年6月の報道では、新規プロジェクトは週100万件に達しています。

料金は無料プラン(1日5クレジット・月30まで)から始められ、本格的に使うならPro月25ドルからです。ビルド・ホスティング・バックエンドの実行・アプリ内AIは、すべて1つのクレジット残高から差し引かれます。

この記事でわかること

  • Lovableの概要、提供形態、規模を示す数字(出典と時点つき)
  • 無料プランでできる範囲と、Pro・Business・Enterpriseの料金、クレジットが消費・失効するルール
  • Build/Plan/Chatの3モード、Lovable Cloud、アプリ内AI(2026年9月からClaudeにも対応)などの現行機能
  • 日本語対応の実情とデータの保存リージョン
  • 登録から公開までの手順と、作ったアプリを本番運用やエンジニアに引き継ぐ段階の判断
  • Bolt・v0・Replit・Cursorとの選び分け
  • 2026年4月の情報露出インシデント、9月のTanStack Start脆弱性への対応、公開前に確認したい項目

想定している読者は、「コードは書けないが、アプリのアイデアを形にしたい起業家・事業担当者」「社内の非エンジニア部門にAI開発ツールを配れるか検討している情報システム・DX担当者」「BoltやCursorと比べてLovableを選ぶべきか迷っている人」です。

料金と機能は、2026年10月時点の公式ドキュメント・料金ページ・changelogにもとづいています。Lovableは週に何度も更新されるため、契約前に公式ページで最新の内容を確認してください。

Lovableとは:AIとの対話だけでフルスタックのWebアプリを作るツール

AIとチャットしてアプリやWebサイトを作るLovableの公式トップ画面

出典: Lovable 公式サイト

Lovableは、自然言語の指示(プロンプト)からWebアプリを生成し、公開までをブラウザの中で済ませるSaaSです。従来のノーコードツールとの大きな違いは、部品をドラッグ&ドロップで並べるのではなく、実際のReactコードとバックエンドが生成されることです。生成されたコードはGitHub・GitLab・Bitbucketに同期でき、zipでダウンロードもできます。

項目

内容

何をするツールか

チャットの指示で、フロントエンド・バックエンド・DB・公開までをAIが組み立てるAIアプリビルダー

開発元

Lovable(スウェーデン・ストックホルム)。CEOはAnton Osika氏、共同創業者兼CTOはFabian Hedin氏

提供形態

ブラウザで使うWebサービス(インストール不要)。iOS/Androidアプリ(設定画面のQRコードから取得)、Slack連携、Lovable MCP、Lovable API(2026年9月公開)からも操作できる

サインアップ方法

メール / Google / GitHub / Apple

生成される技術スタック

一般にはReact+TypeScript+Tailwind CSS。2026年9月にはTanStack Startのプロジェクトにも対応。※公式に技術スタックの一覧ページはなく、changelogと第三者の解説にもとづく

バックエンド

Lovable Cloud(Supabaseのオープンソース基盤を使った、Lovableが管理するバックエンド)または外部のSupabase

公開先

標準は <プロジェクト名>.lovable.app。Pro以上は独自ドメインを設定でき、チャットからドメインの購入・接続もできる

日本語対応

AIへの指示は日本語で通る。管理画面・エディタは英語

料金

無料プランあり。Pro 月25ドル〜/Business 月50ドル〜/Enterprise 個別見積

「バイブコーディング」を最も広い層に届けたツール

Lovableの考え方は、コードを1行ずつ書くのではなく「こういうものが欲しい」とAIに伝えて作るバイブコーディングです。実装はAIに任せ、人は何を作るかの判断と出来上がりの確認に集中します。この形にしたことで、プログラミング経験のない人まで作り手に加わりました。

バイブコーディングの仕組み・リスク・ほかのツールとの関係は、バイブコーディングとは?仕組み・ツール比較・リスクと始め方で詳しく扱っています。

数字で見るLovableの現在地(出典と時点を明記)

Lovableの数字は数か月で大きく変わります。数字を見るときは、いつ・誰が出したものかも一緒に確認してください。

指標

数値

時点・出典

年換算収益(ARR)

6億ドル超

2026年9月24日、オランダで開かれたカンファレンスHumanXでFabian Hedin氏が発言(Forbes・The Next Webなどが報道)。会社側の発表で、監査を受けた売上ではない

同(前回)

5億ドル超

2026年6月 TechCrunch

新規プロジェクト

週100万件

2026年6月 TechCrunch

累計プロジェクト/月間訪問

6,000万件超/月9億訪問超

2026年8月、Series C発表時点

評価額

133億ドル(Series Cで4億ドルを調達。Menlo Venturesが主導)

2026年8月12日 Lovable公式ブログ・tech.eu。2025年12月の66億ドルからほぼ倍増

非技術職の割合

ビルダーの80%が「非技術職」と回答

公式レポート「A first look at the build economy」(2026年6月)。2025年1月〜2026年5月の利用データと、2026年5月のユーザー調査(自己申告)

大企業での利用

フォーチュン500の約3分の2の企業で、従業員が利用

2026年9月24日のHedin氏の発言(The Next Web)

ネットでよく見かける「年商500億円突破」という表現は不正確です。 2026年6月時点の5億ドルでも、1ドル145〜150円で換算すると約725〜750億円になり、500億円とは合いません。最新の6億ドル超を1ドル150円で換算すると約900億円です。また、ARRは決算上の年間売上ではなく、直近の月の収益を12倍した年換算の数字(ランレート)です。

同じ公式レポートでは、ユーザーの約3分の2がテック業界以外(教育・小売・メディア・金融・医療・不動産など)の人でした。回答者の8割は「作ったものを収益化するつもりがある」と答えています。趣味の試作だけでなく、仕事として使う人が中心になってきています。

Lovableでできること:現行の主要機能

Lovable Cloudのバックエンド基盤となるSupabaseの公式イメージ

出典: Supabase 公式サイト

Lovableでは、チャットで指示するだけで、動くアプリを公開するところまで進めます。2026年9〜10月は、相談専用のChatモード、本番に影響させずに変更を試せるDrafts、外部から操作できるLovable APIなどが続けて追加されました。

機能

内容

押さえておきたい点

Buildモード

機能追加・バグ修正・複数ファイルにまたがる修正・デバッグを、実装から確認まで自動で進める

1メッセージで最長10時間動く。「ゴールを達成するまで続ける」指示もできる。作業中に追加の指示を送れる(2026年9月〜)

Planモード

実装の前に、設計・比較・調査をする

1メッセージ1クレジット固定で、費用の見通しを立てやすい。計画のバージョン履歴が残る

Chatモード

コードを変えずに相談する(2026年9月21日〜)。音声入力にも対応

1メッセージ1クレジット未満の従量課金。ただし2026年10月31日までの暫定価格

Drafts

本番を変えずに、別のコピーで変更を試す(2026年9月〜)

公開中のアプリをおかしくせずに、大きな改修を試せる

自動ブラウザテスト

ログインした後の画面も、Lovableが自分で操作して確かめる(2026年9月〜)

会員制アプリでも動作確認を任せやすくなった

Lovable Cloud

Supabaseを別に契約せず、DB・認証・ストレージ・Edge Functions・メール送信などが使える内蔵バックエンド

データの保存先はAmericas / Europe / Asia Pacificから選ぶ。有効化した後はリージョンを変えられない。DB負荷の警告、Drizzleのマイグレーションファイル、DBパスワードのローテーションに対応(2026年9〜10月)

外部Supabase連携

手持ちのSupabaseプロジェクトをつなぐ

新しいプロジェクトでは、Cloudか外部Supabaseのどちらかを選ぶ

Lovable AI(アプリ内AI)

自分でAPIキーを用意しなくても、作ったアプリにAI機能を組み込める

Claude・GPT・Geminiの各モデル、画像・動画・音楽の生成、音声での会話まで使える

Git連携

GitHub・GitLab・Bitbucket Cloud(2026年9月10日〜)と双方向に同期。zipでのダウンロードも可

同期できるのは1ブランチずつ。Gitで上書きされた作業を復元できる(2026年10月〜)

コネクタ

AWS・Azure・Google Cloud・Looker・Power BI・Zendesk・Oracle・Metabaseなど多数。独自のRESTコネクタも作れる

社内のデータや業務SaaSとつなぎやすくなった

Lovable API

プロジェクトの作成・公開・埋め込み・分析を、スクリプトから操作できる(2026年9月17日〜)

料金ページではBusinessプランの機能として記載

Lovable for Slack

Slackの中でLovableと会話して作る。作ったアプリをSlackのエージェントとして追加できる

全プランで利用できる

セキュリティスキャン

Basic scanとDeep scan。RLSポリシーの設定ミス、DBスキーマ、シークレットの露出を検査する

公開時にBasic scanが自動で走る。Business以上はセキュリティセンターで全プロジェクトをまとめて監視できる

「モードの刷新」が実務に与える影響

現行のLovableは、Build(作る)・Plan(設計する)・Chat(相談する)の3モードに分かれています。以前の「Default/Chat/Agent」という分け方とは別の分け方で、Chatモードは2026年9月に新しく作り直されました。

実務では、この3つを使い分けるとクレジットを節約できます。

  • Chat: 「この機能は必要か」「エラーの原因は何か」のように、コードを変えずに考えたいとき。1メッセージ1クレジット未満
  • Plan: 画面構成やデータ設計を詰めるとき。1メッセージ1クレジット固定
  • Build: 方針が決まってから実装させるとき。作業量に応じて消費する

要件が固まっていない段階でBuildを走らせるより、ChatとPlanで方針を決めてからBuildに渡すほうが、手戻りが少なくクレジットも減りにくくなります。Buildは最長10時間動くので、「指示を出して席を外し、戻ってから結果を確認する」という使い方もできます。

仕様を先に固めてから実装させるやり方をもっと厳密にしたいなら、仕様駆動の考え方を取り入れたKiro(AWSの仕様駆動AIコーディングIDE)も選択肢になります。

アプリ内AIで使えるモデル(2026年9月からClaudeにも対応)

2026年9月23日から、Lovable AIでClaudeのモデルを使えるようになりました。 Anthropicのアカウントや自分のAPIキーがなくても、Lovableのクレジットで呼び出せます。これまでのLovable AIはGemini系とGPT系だけで、Claudeを使うには自分でAPIキーを用意する必要がありました。

種類

使えるモデル(2026年10月時点、changelogで確認できた範囲)

テキスト(Claude)

Claude Fable 5.1 / Opus 5.5 / Opus 5 / Sonnet 5 / Haiku 4.5

テキスト(GPT・Gemini)

GPT-6 Sol / Luna / Astra、Gemini 3.8 Flash など

音声での会話

GPT Live(2026年10月1日〜)

画像

GPT Image 2.5 Flare / Sunburst(透過背景に対応)

動画・音楽

Veo 3.1、Gemini Omni 1.1 Flash、Lyria 3(音楽、2026年10月5日〜)

古いモデルは順に提供終了になります。たとえばGemini 3.6 Flashは2026年11月19日、Gemini 3.7 Flashは2027年1月に終了する予定です。アプリに組み込んだモデルが終了予定になっていないか、ときどき確認してください。

アプリを作るLovable側のAIにも、新しいモデルが使われています。公式ブログでは、2026年9月に「Fable 5.1でビルドする」「Opus 5.5を導入してビルドが速くなった」と発表しました。モデルそのものについては、Claude Opus 5.5とはとClaude Fable 5とはで解説しています。

LLMを組み合わせたAIアプリ作りが主な目的なら、画面上でワークフローを組めるDifyのようなアプリ開発基盤のほうが合う場合もあります。

Lovableの料金プラン:クレジット一本化と無料枠の実力

Lovableの料金プランとクレジット消費を比べて予算を考えるイメージ

Lovableでは、1つのクレジット残高から、ビルド・ホスティング・バックエンドの実行・アプリ内AIの費用がすべて差し引かれます。以前は、ビルド用のサブスク、Cloudの残高、AIの残高が別々でした。

もう1つの特徴は、人数(席)で課金されないことです。公式の料金ページには「価格は含まれるクレジットの量で決まり、席の数では決まらない」とあり、ワークスペースのメンバーは全プランで無制限です。非エンジニアの部署に広く配りたい企業には、この点が有利に働きます。

プラン一覧(2026年10月時点)

プラン

価格(月払い)

年払い

含まれるクレジット

主な内容

Free

0ドル

—

毎日5クレジット(月30まで)。Cloud用20/月・AI用4/月が別に付く

日々のチャット枠、メンバー無制限、ワークスペース内のプライベートプロジェクト、Git同期、カスタムコネクタ、招待した人だけに公開(2026年10月〜)、コミュニティサポート

Pro

月25ドル〜

250ドル/年〜(月約21ドル)

月100〜10,000クレジット+毎日5(月の上限なし)

Freeの内容に加え、メンバー別の上限と使用量アラート、繰越、追加購入、コードの編集・ダウンロード、独自ドメイン、「Edit with Lovable」バッジの削除、デザインシステム、ユーザーロール、メールサポート

Business

月50ドル〜

500ドル/年〜(月約42ドル)

Proと同じ

Proの内容に加え、デザインテンプレート、社内だけへの公開、Lovable API、プレビューリンクのパスワード・有効期限、ロールベースのアクセス制御(RBAC)、SSO、セキュリティセンター、導入状況の分析、ワークスペースのデータを標準でAIの学習に使わない、優先サポート

Enterprise

個別見積

—

利用量に応じて決める(毎日の付与やCloud/AI用の付与はない)

SCIM、監査ログ、定期セキュリティスキャン、EU域内での推論、公開ドメインの管理、公開・共有の制御、npmからのデザインシステム、専任サポート

ProとBusinessは、毎月のクレジット量で価格が変わります。Businessは同じクレジット量で、Proのおおむね2倍の価格です。

月のクレジット

Pro(月払い)

Business(月払い)

100

25ドル

50ドル

200

50ドル

100ドル

400

100ドル

200ドル

800

200ドル

400ドル

1,200

294ドル

588ドル

2,000

480ドル

960ドル

3,000

705ドル

1,410ドル

4,000

920ドル

1,840ドル

5,000

1,125ドル

2,250ドル

7,500

1,688ドル

3,300ドル

10,000

2,250ドル

4,300ドル

年払いは月払い10か月分の金額なので、2か月分が安くなります。学生と教員は、Proの100クレジット(月払い)を最大12か月、50%オフで使えます(lovable.dev/students)。

クレジットの消費・失効ルール(ここでつまずきやすい)

項目

内容

毎日のビルドクレジット

Free・Pro・Businessとも毎日5。00:00 UTC(日本時間9:00)に補充され、その日のうちに失効する。Freeだけ月30が上限

Cloud用・AI用の付与

Cloud用20/月、AI用4/月(Enterpriseは対象外)

Buildモードの消費

作業量に応じて変わる。公式の例では、ボタンの色の変更で0.50、フッターの削除で0.90、認証の追加で1.20、画像生成込みのランディングページで約2。長い作業ほど多く消費する

Planモードの消費

1メッセージ1クレジット(調査に使ったサブエージェントの分が加わることがある)

Chatモードの消費

1メッセージ1クレジット未満。2026年10月31日までの暫定価格で、11月以降は決まっていない

無料の修正

「Try to fix」はアカウントごとに10回まで無料。使ってから24時間で回復する

月のクレジットの失効

月払いは付与から2か月で失効(実質、翌月まで持ち越せる)。年払いは契約期間が終わった1か月後に失効

追加購入(トップアップ)

Pro・Businessのみ。50〜10,000クレジット。Proは50クレジット15ドル(1クレジット0.30ドル)、Businessは50クレジット30ドル(0.60ドル)。購入から12か月有効

使いすぎの防止

クレジットの上限とアラートを設定でき、上限を超えたらビルドやサービスを止めることもできる(2026年10月7日〜)。残高が少なくなると事前に警告が出る

解約したとき

請求期間の終わりまでは残高を使え、その後はFreeに戻る。失効前に再契約すれば残高が戻る。返金はない

見落としやすいのが、サブスクに含まれるクレジットと追加購入では単価が違うことです。Proの100クレジットは1クレジット0.25ドルですが、追加購入は0.30ドルになります。Businessも0.50ドルに対して追加購入は0.60ドルです。さらに、Proの1,200クレジットは0.245ドル、10,000クレジットは0.225ドルと、上のプランほど単価が下がります。毎月足りなくなるなら、追加購入を続けるより上のプランに変えたほうが安くなります。

無料プランでどこまでできるか

Freeプランで使えるビルドクレジットは1日5、月30までです。Buildモードは1回0.5〜2クレジット程度なので、指示できるのは1日に3〜10回くらいです。月30の上限があるため、毎日フルに使うと1週間ほどで上限に達します。

  • できること: 小さなランディングページや簡単なデータ管理アプリを作り、.lovable.app のURLで公開する。招待した人だけに見せる公開もできる(2026年10月〜)。Cloud用の付与(月20)の範囲でDBや認証を試す。GitHubなどにコードを同期する。毎日のチャット枠で、作らない相談をする
  • できないこと: 独自ドメイン、エディタでのコード編集、デザインシステム、クレジットの追加購入。月30クレジットを使い切ると、その月は作り込みを続けられない

Freeは「操作感と、どのくらいクレジットが減るかを確かめるお試し枠」と考えるのが現実的です。アプリを1つ最後まで仕上げるなら、Pro(月25ドル/100クレジット)が出発点になります。

人数が増えたときの料金構造(席課金との差)

Lovableは人数で課金されないため、チームで使うときに料金の増え方が変わります。席課金のツールと並べると、構造の違いがわかります。

チーム人数

Lovable(クレジット課金・人数無制限)

席課金の例(1人月30ドルの場合)

1名

Pro 月25ドル〜

月30ドル

5名

同じプランを共有。使う量が増えたらクレジットの多いプランに上げる

月150ドル

20名

同上(人数では増えない)

月600ドル

100名

同上(人数では増えない)

月3,000ドル

ただし、人数が増えれば使うクレジットも増えるので、実際にはプランを上げることになります。違うのは「使った分だけ払い、使わないメンバーの席代はかからない」という点で、必ず安くなるわけではありません。全社に配っても実際に使うのは一部の人、という導入初期には有利です。Pro以上ならメンバーごとに上限とアラートを設定できるので、一部の人が使いすぎるのも防げます。

日本語対応とデータ保存リージョン

AIへの指示は日本語で通ります。ただし、管理画面とエディタは英語です。 「飲食店の予約管理アプリを作って。ログイン機能とカレンダー表示が欲しい」のような日本語の指示はそのまま伝わりますが、設定画面のメニューやエラーメッセージは英語で表示されます。2026年10月時点で、公式ドキュメントにUIの言語を切り替える設定は見当たりませんでした。

作るアプリの画面の文言やデータは、日本語にできます。日本語で指示すれば、日本語の画面のアプリが生成されます。

データの保存先は、Lovable CloudならAmericas / Europe / Asia Pacificの3つから選べます。Enterpriseでは国単位のリージョンを相談できます。注意したいのは、Cloudを有効にした後はリージョンを変えられず、既存プロジェクトを別のリージョンに移すこともできないことです。国内向けのサービスでデータの保存場所に条件があるなら、最初にAsia Pacificを選んでください。外部のSupabaseを使う場合は、Supabase側のリージョン設定に従います。

Lovableの使い方:登録から公開までの流れ

Lovableでアプリの画面構成を考えながら開発を進めるイメージ

プログラミングの知識がなくても、チャットと画面の操作だけで公開まで進めます。

  1. アカウントを作る:lovable.dev でGoogle・GitHub・Appleのアカウントかメールで登録します。Freeプランならクレジットカードはいりません
  2. バックエンドの方式を決める:新しいプロジェクトでは、内蔵のLovable Cloudか外部のSupabaseかを選びます。後から切り替えにくいので、Cloudを選ぶならリージョンも含めて最初に決めます
  3. ChatとPlanで方針を固める:いきなり作らせず、「どんな画面が必要か」「ログインはどう設計するか」をChatで相談し、Planで計画にまとめます
  4. Buildで作らせる:「◯◯を作って」と日本語で指示すると、画面・処理・必要ならDBまで作られ、その場でプレビューできます。指示が具体的なほど手戻りが減り、クレジットの消費も抑えられます
  5. 動作を確かめて直す:プレビューを触りながら「ボタンを大きく」「一覧を10件ずつ表示に」と追加で指示します。公開中のアプリを大きく変えるときは、Draftsで別のコピーを作って試すと安全です
  6. セキュリティスキャンをかける:公開前にBasic scan/Deep scanを実行し、RLSポリシーの設定ミスやシークレットの露出がないか確認します
  7. 公開する:標準では <プロジェクト名>.lovable.app で公開されます。関係者だけに見せたいなら招待した人だけに公開する設定(Free・Pro)、社内だけに公開する設定(Business以上)を使います。Pro以上は独自ドメインも設定できます
  8. 必要ならコードを持ち出す:GitHub・GitLab・Bitbucketに同期するか、zipでダウンロードしてエンジニアに渡します

予算を決めて使うなら、最初にクレジットの上限とアラートを設定しておくと安心です。プロンプトの書き方や、AIが作ったものの確かめ方は、バイブコーディングのやり方|初心者向け5ステップ実践ガイドで手順にまとめています。

生成物の所有権とエクスポート可否

生成されたコードは利用者のものです。 GitHub・GitLab・Bitbucket Cloudと双方向に同期でき、zipでダウンロードもできます。リポジトリは標準で非公開(private)になります。コミットの作成者はLovableのbotですが、操作したメンバーも共同作成者として記録されます。

ただし、実務では次の制約に注意が必要です。

  • 既存のGitHubリポジトリをLovableに取り込むことはできません。 公式ドキュメントにも「LovableからGitHubへのエクスポートのみ」とあります。すでに動いている自社プロダクトの改修には使えません
  • 同期できるのは1ブランチずつ(通常はデフォルトブランチ)です
  • GitHub Enterprise Cloud/Serverとの連携はEnterpriseプランのみです。github.comは全プランで使えます

既存のコードに機能を足したいなら、LovableではなくCursorのようなエディタ統合型のAI開発ツールやWindsurf(Devin Desktop)の出番です。競合というより、得意な場面が分かれていると考えてください。

Lovable CloudとSupabase、どちらを選ぶか

新しいプロジェクトでは、バックエンドをLovable Cloud(内蔵)にするか、外部のSupabaseにするかを選びます。公式ドキュメントによると、外部SupabaseからCloudへの移行はできません。CloudからSupabaseへも一括の移行機能はなく、データを書き出して新しいプロジェクトでテーブル構造を作り直す必要があります。 最初の選択がそのまま続くと考えてください。

判断のポイント

Lovable Cloud

外部Supabase

準備

チャットだけで済む。別の契約はいらない

Supabaseのアカウントを用意して接続する

費用

Lovableのクレジットから差し引かれる

Supabaseの料金で別に支払う

リージョン

Americas / Europe / Asia Pacificから選ぶ(後から変えられない)

Supabase側の設定に従う

管理画面

Lovableの中で完結。DBサイズごとの月額の目安も表示される

Supabaseの管理画面の機能をすべて使える

向いている場合

非エンジニアが中心、早く作って公開したい、契約先を増やしたくない

すでにSupabaseを使っている、DBを細かく運用したい、Lovable以外からも同じDBを使う

迷ったら、Lovableの中で完結させるならCloud、ほかのシステムからも同じDBを使う予定があるなら外部Supabaseで決めてください。いずれLovableを離れて自社で開発する可能性があるなら、最初から外部Supabaseにしておくと移るときの手間が減ります。

LovableとBoltの違い:クレジット課金とトークン課金

Lovableの比較対象となるBolt(bolt.new)の公式トップ画面

出典: Bolt 公式サイト

Lovableとよく比べられるのが、StackBlitzが提供するBolt(bolt.new)です。どちらもブラウザでAIにアプリを作らせるツールですが、課金の単位と、想定している使い手が違います。2026年10月時点の公式料金ページとヘルプで比べます。

比較ポイント

Lovable

Bolt(bolt.new)

立ち位置

非エンジニアも作り手になるアプリビルダー

開発者が速く作るためのブラウザ上の開発環境

課金の単位

クレジット(作業量に応じる。Planは1メッセージ1固定)

トークン(AIが処理した量に応じる)

チームの課金

人数では課金しない。メンバーは全プラン無制限

Teamsは1メンバー月30ドル。トークンはメンバーごとに割り当て、共有しない

無料枠

毎日5クレジット(月30まで)

月100万トークン(1日30万まで)。ホスティングとDBも使える

Proの価格

月25ドル〜(100クレジット)

月25ドル(月1,000万トークン〜、1日の上限なし)

独自ドメイン

Pro以上

Pro以上

繰越

月のクレジットは付与から2か月で失効

有料のトークンは1か月繰り越せる(最大2か月)

バックエンド

Lovable Cloud(Supabase基盤、リージョンを選べる)または外部Supabase

Bolt Cloud(ホスティング・DB・認証・ストレージ・Edge Functions)。Supabase連携はPro/Teams

SSO

Business(月50ドル〜)

Enterprise(個別見積)

既存コードの取り込み

できない(書き出しのみ)

既存のGitHubリポジトリを取り込める。Lovableのプロジェクトを取り込む手順も公式ヘルプにある

モバイルアプリ

Webアプリが中心

Expoでモバイルアプリを作り、ストアに公開できる

1. 課金の単位によって、予算の立てやすさが変わる。 Lovableのクレジットは「1回の作業でいくら」に近く、Planモードなら固定です。Boltのトークンは処理量に比例するため、大きなファイルを扱うと消費が読みにくくなります。とはいえLovableでも、長い作業は1回で2クレジット前後かかり、修正のやり取りが増えれば費用はふくらみます。

2. チームの人数が多いほど、総額の差が開く。 BoltのTeamsは1人月30ドルなので、10人なら月300ドルです。Lovableは同じクレジット量なら人数にかかわらず同じ金額です。「部署に配るが、よく使うのは数人」という導入なら、この差が大きくなります。

3. SSOなどの管理機能を使い始められる価格が違う。 LovableはBusiness(月50ドル〜)でSSO・セキュリティセンター・RBACまで使えます。BoltでSSOや監査ログを使うにはEnterpriseの個別見積が必要です。中小規模の会社で管理機能も必要なら、Lovableのほうが始めやすくなっています。

一方で、既存のリポジトリから作業を続けたい場合とモバイルアプリまで作りたい場合はBoltが向いています。どちらもLovableが対応していない領域です。BoltはLovableのプロジェクトをGitHub経由で取り込む手順を公式に案内しているので、「Lovableで試作し、Boltや開発環境に移って続ける」という使い方もできます。

v0・Replit・Cursorとの選び分け

ツール

主な使い手

課金の単位

既存コードの取り込み

選ぶ決め手

Lovable

非エンジニア・事業担当者

クレジット(人数無制限)

できない

ゼロからアプリを作り、公開まで一気に進めたい

Bolt

エンジニア寄り

トークン(Teamsは席課金)

できる

既存のリポジトリから続けたい、モバイルアプリも作りたい

v0(Vercel)

デザイナー・フロントエンド担当

クレジット寄り

一部

UI部品の生成品質を重視する

Replit

開発者・学習者

サブスク+従量

できる

ブラウザの中に実行環境ごと持ちたい

Cursor

エンジニア

サブスク+利用量

できる(得意分野)

既存の大きなコードを改修したい

Bubbleなど従来型ノーコード

非エンジニア

席・使用量

できない

コードを持たず、サービスの中で完結させたい

v0・Replit・Cursor・Bubbleの欄は、各サービスのおおまかな位置づけを示したものです。料金体系や取り込みの対応範囲は変わりやすいため、契約前に各社の公式ページで確認してください。

Lovableと従来型ノーコード(Bubble・Glide・Power Appsなど)の大きな違いは、作ったものをReactのコードとして持ち出せるかです。ノーコードはそのサービスから離れにくいのに対し、LovableはGitHubなどに同期してエンジニアに渡せます。「まず非エンジニアが作り、伸びたらエンジニアが引き取る」流れを最初から組めるのは、Lovableの強みです。

AIコーディングツール全体を比べたい場合はAIコーディングツールおすすめ比較、デザインまで含めて比べたい場合はAIデザインツールおすすめ比較も参考になります。

試作のあとはどこへ移るか(本番運用・エンジニアへの引き継ぎ)

Lovableは、画面・DB・認証・公開がそろった最初の版を作るまでが特に速いツールです。 一般的には、従来どおりコードを書くより早く「触れるもの」が手に入ります。一方で、既存システムとの連携、複雑な権限、決済、性能の要件が加わると、AIの出力を人が読んで直す時間が増え、速さの差は縮まります。

公開URLで試作を動かしたあとは、用途に合わせて次の行き先を選びます。

状況

次の行き先

理由

社内の数十人が使う業務ツール

Lovableのまま、BusinessでSSO・社内だけの公開・RBACを設定

小さな業務アプリなら、Lovableの中で運用を続けられる

エンジニアが社内にいて、機能を増やし続ける

GitHubに同期し、CursorやClaude Codeで続きを開発

既存コードの改修はエディタ型・ターミナル型のAIツールが得意

モバイルアプリも作りたい、別の開発環境で続けたい

Boltに取り込む(GitHub経由の手順が公式にある)

Expoでモバイルアプリまで作れる

顧客の個人情報・決済・基幹システムとの連携がある

開発会社などに引き継いで本番の作りにする

認証・権限・データ移行・監視・障害時の対応を、責任を持って設計する必要がある

DBやバックエンドについては、公式ドキュメントで確認できる範囲では、Lovable CloudのほうがDB運用の機能(リージョンの選択、Drizzleのマイグレーションファイル、負荷の警告、パスワードのローテーション)を細かくそろえています。BoltもBolt CloudでDB・認証・ストレージをそろえていますが、DBを長く運用するならLovableのほうが情報が多い状況です。どちらを使う場合でも、テーブル設計とアクセス権限は人が確かめてください。

AIで作った試作を社内の実データや既存システムにつないで業務で使う段階では、ログインと権限の設計、データの移し替え、運用の監視、障害が起きたときの責任の分け方など、Lovableの外側の作業が必要になります。何を渡して何を確かめればよいかは、AIで作ったアプリを開発会社へ引き継ぐにはにまとめています。

セキュリティ:2026年4月の情報露出インシデントと公開前の必須確認

Lovableのセキュリティ論点であるRow Level Security(RLS)を解説するSupabase公式ドキュメント

出典: Supabase 公式ドキュメント(Row Level Security)

Lovableを業務で使う前に、3つのことを知っておく必要があります。2026年4月に公表された情報露出のインシデント、RLS(行レベルセキュリティ)の設定不備という構造上のリスク、そして2026年9月にLovable自身が見つけたTanStack Startの脆弱性です。

2026年4月のインシデント:公式説明と発見者側の主張

この件は、Lovableと発見者で説明が食い違っています。どちらか一方を事実とは決めつけず、それぞれの主張を分けて紹介します。

Lovable公式ブログ「Our response to the April 2026 incident」の説明

  • 原因は2026年2月のバックエンド変更による不具合(リグレッション)。公開(public)設定のプロジェクトのチャット履歴とソースコードが、リンクを知っているLovableユーザーなら誰でも見られる状態に戻っていた
  • 影響があったのは2026年2月3日〜4月20日。4月20日に判明し、2時間以内に修正した
  • 影響はpublicのプロジェクトだけで、privateのプロジェクトとLovable Cloudには一度も影響がなかった
  • 権限の不具合をすぐに元に戻し、既存のpublicプロジェクトを(公式テンプレートを除いて)すべてprivateに変更した。ほかに、公開範囲の画面の作り直し、脆弱性報告の受付体制の見直し、アクセスログの調査と該当するオーナーへの連絡を行った
  • 社内の管理職が「最初の説明は的外れで、かえって混乱を招いた」と反省を公表した

発見者・報道側の主張

  • 発見者は、独立系のセキュリティ研究者Matt Palmer氏。2026年3月3日にHackerOneで報告したが修正されず、48日後の4月20日に公開した
  • 無料アカウントでAPIを5回呼び、URLのプロジェクトIDを差し替えるだけで、他人のソースコード一式を取得できたとされる。.envファイルや、稼働中のSupabaseのURL・APIキーまで見えたという
  • 対象は「2025年11月より前に作られたすべてのプロジェクト」と報じられた。公式の「2026年2月3日からの不具合」「publicだけ」という説明とは、範囲も原因も食い違っている
  • Lovableで作ったアプリはSupabase・Stripe・Google APIなどの認証情報を持つことが多く、二次被害を心配する声が出た
  • 説明が短い期間に何度も変わったことへの批判も報じられた

AIで作ったアプリの公開範囲と認証情報の扱いが実際に問題になったことは確かです。ツールを信頼するかどうかとは別に、利用者の側でできる対策を取っておくのが現実的です。

AIエージェントが実際の環境を壊した事故の例と、再発を防ぐ考え方は、AIエージェントがデータを全削除した事故まとめで紹介しています。

RLS設定不備:バイブコーディング共通の構造的リスク

Lovableで作られたアプリのRLS不備は、CVE-2025-48757(CVSS 9.3・CRITICAL)として登録されています。RLSが有効になっていないテーブルは、アプリに含まれる公開キーを使って、第三者が直接読み書きできてしまうおそれがあります。

これはLovableだけの欠陥というより、「AIが作ったから安全だろう」という思い込みから起きる設定ミスです。Lovableも公式ドキュメントで、内蔵のセキュリティスキャンについて「よくあるセキュリティの問題を見つける助けにはなるが、完全な安全は保証できない」と書いています。個人情報など重要なデータを扱うアプリは、専門家に確認してもらう前提で進めてください。

2026年9月:TanStack Start脆弱性への対応

2026年9月30日、LovableはTanStack Start(Webアプリの基盤となるフレームワーク)の脆弱性CVE-2026-102989への対応を公式ブログで公表しました。サーバーからの応答の処理に、反射型XSS(悪意のあるスクリプトを実行させられる問題)があったというものです。

  • 9月14日にLovableのセキュリティチームが見つけ、TanStackに報告した
  • 修正版が出るまで、Lovableで公開しているアプリはファイアウォールで守り、影響を受けるプロジェクトは次に変更したときに自動で更新されるようにした
  • Lovableは、悪用された形跡は見つかっていないと説明している

注意が必要なのは、Lovableから書き出して自分のサーバーなどで公開しているアプリです。この場合はLovableの保護が届かないため、自分で修正版(@tanstack/react-start 1.168.60以降など)に更新して公開し直す必要があります。Netlifyも、手元で更新しただけでは公開済みのアプリは直らないと案内しています。

このほか2026年9〜10月には、APIキーを使える接続元IPの制限、Enterpriseでの2段階認証の必須化、データを30日以上保持するモデルは管理者が有効にしないと使えない設定、リミックス(複製)時にファイルを標準でコピーしない変更などが加わっています。

公開前に確認したい8項目(個人情報・決済を扱うなら必須)

  1. プロジェクトの公開範囲をprivateにする:公開する必要があるのは「アプリ」で、「プロジェクト」ではありません。この2つを取り違えないよう確認します
  2. .envやAPIキーをコードに直接書かず、Secretsに保存する:チャットに貼ったキーは自動で検知されますが、それに頼らず自分で管理します
  3. Supabase・Stripe・Google APIなど外部サービスのキーを入れ替える:過去に見られた可能性があるものは、新しいキーに替えます
  4. すべてのテーブルでRLSが有効か、ポリシーが意図どおりかを確認する:ログインしていないユーザーに何を許しているかを特に確認します
  5. Storageのバケットの公開設定を確認する:意図せずpublicになっていないか見ます
  6. Edge Functionsの認可を確認する:ログインなしで呼べる関数が業務データに触れていないか確かめます
  7. Deep scanを実行する:Business以上ならセキュリティセンターで定期実行を設定し、継続して監視します
  8. 書き出して自分で公開しているアプリは、依存パッケージを更新する:TanStack Startのように、Lovableの外で動かしているアプリは自分で修正版を当てる必要があります

AIにコードを書かせること全般のリスクは、AIコーディングのセキュリティリスクでも扱っています。エージェントの動きそのものを監視する仕組みに関心があれば、Perplexity Numbatのような監視OSSも参考になります。

Lovableの強みと弱み

強み

  • 非エンジニアでも、チャットだけで画面からDB・公開まで進める。公式の調査でも、ビルダーの80%が非技術職
  • 作られる画面の見た目がよく、社内の提案や投資家向けのデモに使える仕上がりになりやすい
  • Lovable Cloudがあるので、Supabaseを別に契約しなくてもバックエンドを用意できる。保存先のリージョンも選べる
  • 人数で課金されないので、大きな組織に配っても席代が増えない
  • 作ったものをReactのコードとして持ち出せる。ノーコードのように特定のサービスから離れにくくなることがない
  • Business(月50ドル〜)でSSO・RBAC・セキュリティセンターまで使え、管理機能を入れるハードルが低い
  • アプリ内AIでClaude・GPT・Geminiを、自分でAPIキーを用意せずに使える

弱み・制約

  • 既存のGitHubリポジトリを取り込めない。 稼働中のプロダクトの改修には使えない
  • Lovable Cloudと外部Supabaseの間で、簡単に移行できない。 Cloudのリージョンも後から変えられない
  • 技術スタックの選択肢が少ない。フレームワークを自分で選びたい用途には向かない。モバイルアプリはBoltのほうが向いている
  • 管理画面・エディタは英語
  • 毎日のクレジットはその日のうちに失効する。無料枠は月30が上限で、本格的な運用はできない
  • 作業量に応じた課金なので、修正のやり取りが増えると費用が読みにくい。Chatモードの価格も2026年10月31日までの暫定
  • 内蔵スキャンで完全な安全は保証されない、と公式が書いている。個人情報や決済を扱うなら、開発者の確認が前提

こんな人におすすめ/おすすめしない人

Lovableをおすすめする人

  • コードは書けないが、アイデアを動くアプリにしたい起業家・事業担当者:非エンジニアが一人で公開まで進められる、数少ない選択肢です
  • 社内の非エンジニア部署にAI開発を広げたい情報システム・DX担当者:人数で課金されないので、配る人数が増えても料金の仕組みは変わりません。BusinessプランならSSO・RBAC・セキュリティセンター・導入状況の分析もそろいます
  • 社内向けの業務ツールや、部署単位の小さなアプリを内製したい企業:Business以上の「社内だけへの公開」で、社外に出さずに運用できます
  • プロトタイプやMVPを最短で作りたいプロダクトマネージャー:ChatとPlanで方針を固めてからBuildに渡すと、無駄な消費を抑えられます
  • データの保存先を日本に近い場所にしたい組織:Lovable CloudでAsia Pacificリージョンを選べます
  • いずれエンジニアに引き継ぐつもりで作り始めたい人:GitHubなどに同期でき、コードは自分のものです

Lovableをおすすめしない人

  • 既存のプロダクトに機能を足したり、改修したりしたい人:既存リポジトリを取り込めません。CursorやWindsurfなど、既存のコードを扱うツールが向いています
  • フレームワークを自分で選びたい開発者、モバイルアプリも作りたい人:Boltのように選べる幅の広いツールのほうが合います
  • 画面まで日本語でないと運用できない組織:指示は日本語で通りますが、管理画面は英語です
  • アクセスの多い本番システムを最初から作り込みたい人:実際の利用者の負荷を受ける前に、開発者の確認が必要というのが実務での一般的な見方です
  • 毎月の費用をきっちり固定したい組織:作業量で消費が変わるため、上限とアラートを設定しても月ごとの差は出ます
  • 無料の範囲だけで完成させたい人:月30クレジットの上限に必ずぶつかります

2026年9〜10月の主なアップデート

LovableのビルドにClaude Opus 5.5が導入されたことを伝える公式ブログの画像

出典: Lovable 公式ブログ

Lovableは更新が速く、数か月前の解説がもう実態と合わないこともあります。公式changelog・ブログで確認できた2026年9〜10月の主な変更は次のとおりです。

時期

内容

2026年10月9日

Enterprise向けのワークスペース公開ドメイン、別のチャットの参照、クレジット残高不足の事前警告

2026年10月8日

Free・Proで招待した人だけに公開、Zendesk・Oracle・Metabaseなど9種のコネクタ追加、公開前に出ていた3つのデザイン案の表示を廃止

2026年10月7日

クレジットの上限とアラート、DB負荷の警告、Drizzleのマイグレーションファイル

2026年10月5日

Lyria 3による音楽生成、Gitで上書きされた作業の復元

2026年10月1日

GPT Liveによる音声での会話、EU域内での推論(Enterprise)、APIキーの接続元IP制限

2026年9月30日

DBパスワードのローテーション、TanStack Start脆弱性への対応を公表

2026年9月28日

Microsoftのテナント内でアプリを動かす連携を発表(Entra IDでのSSO)

2026年9月24日

無料でLovableとチャットできるように

2026年9月23日

アプリ内AIでClaudeのモデルが使えるように、AWS・Azure・Google Cloud・Lookerのコネクタ、セキュリティ画面の刷新

2026年9月22日

ビルドにOpus 5.5を導入

2026年9月21日

ChatsとChatモード

2026年9月17日

Lovable APIを公開

2026年9月15日

Salesforceとの連携を発表、Power BI・WhatsApp Businessのコネクタ

2026年9月10日

Bitbucket Cloudとの同期

2026年9月9日

Drafts、計画のバージョン履歴

2026年9月1日

ビルドにFable 5.1を採用

まとめ

Lovableは、AIとチャットするだけでWebアプリをゼロから公開まで作れるAIアプリビルダーです。2026年10月時点の要点は次のとおりです。

  • できること: 日本語の指示で、画面・処理・DB・認証・公開まで作れる。Build・Plan・Chatの3モードを使い分け、Draftsで本番を変えずに改修を試せる
  • 料金: 1つのクレジット残高で払う方式。無料プランは毎日5クレジット(月30まで)。本格的に使うならPro月25ドル(100クレジット)から、SSOなどの管理機能が必要ならBusiness月50ドルから。人数では課金されず、メンバーは無制限
  • クレジットのルール: 毎日の分は当日中に失効し、月の分は付与から2か月で失効する。Chatモードの価格は10月31日までの暫定
  • 日本語対応: 指示は日本語で通るが、管理画面は英語。保存先はAsia Pacificを選べるが、後から変えられない
  • 後から変えにくい選択: CloudかSupabaseかは簡単に移行できない。既存のGitHubリポジトリも取り込めない
  • Boltとの違い: Lovableはクレジット課金・人数無制限・非エンジニア向け。Boltはトークン課金・Teamsは席課金で、既存リポジトリの取り込みやモバイルアプリに強い
  • セキュリティ: 2026年4月の情報露出は、公式と発見者で範囲の説明が食い違っている。RLSの不備はCVEに登録済み。書き出して自分で公開しているアプリは、TanStack Startの修正版への更新が必要

まずはFreeプランで小さなアプリを1つ作り、1回の作業でどのくらいクレジットが減るか、日本語の指示がどこまで通るかを確かめてから、Proに進むのが失敗の少ない始め方です。

よくある質問(FAQ)

Q. Lovableは無料で使えますか?どこまでできますか?

A. 無料プランがあり、クレジットカードなしで始められます。ビルドに使えるのは1日5クレジット(月30まで)で、ほかにCloud用20クレジット/月とAI用4クレジット/月が付きます。小さなアプリを作って.lovable.appで公開したり、招待した人だけに見せたりできます。独自ドメイン、エディタでのコード編集、クレジットの追加購入には有料プランが必要です。

Q. Proの月25ドル・100クレジットで、月にどれくらい作業できますか?

A. Buildモードは1回0.5〜2クレジット程度なので、100クレジットで50〜200回ほどの指示が目安です。Proには毎日5クレジットも付くので、毎日使う人はもっと多く指示できます(毎日の分はその日のうちに失効します)。足りないときは50クレジット15ドルで買い足せますが、毎月足りないなら、追加購入より上のプランに変えたほうが単価は下がります。

Q. Lovableと従来のコーディングでは、どちらが速く作れますか?

A. 画面・DB・ログイン機能がそろった最初の版を作るまでは、一般的にLovableのほうが速くなります。ただ、既存の社内システムとの連携や細かい権限設定、決済が入ると、生成されたコードを人が確認して直す時間が増え、差は小さくなります。試作はLovable、本番の作り込みはエンジニアのツールで、と段階で使い分けるのが現実的です。

Q. Lovableで作ったアプリにClaudeを組み込めますか?

A. 組み込めます。2026年9月23日から、アプリ内AI(Lovable AI)でClaude Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5・Haiku 4.5などが使えるようになりました。Anthropicのアカウントや自分のAPIキーはいらず、利用分はLovableのクレジットから差し引かれます。

Q. Lovable Cloudと外部Supabaseは後から乗り換えられますか?

A. 簡単には乗り換えられません。外部SupabaseからCloudへの移行はできず、CloudからSupabaseへも、データを書き出して新しいプロジェクトでテーブル構造を作り直す必要があります。Cloudのリージョンも後から変えられないので、作り始める前に決めてください。

Q. LovableとBoltは、DBやバックエンドを作るならどちらが強いですか?

A. どちらもDB・認証・ストレージを内蔵しています。公式ドキュメントで確認できる範囲では、Lovable Cloudのほうがリージョンの選択、マイグレーションファイル、DB負荷の警告など、DBを運用するための機能が細かくそろっています。一方、Boltは既存のリポジトリやSupabaseのプロジェクトをつないで作業を続けやすいのが特徴です。

Q. 2026年4月のインシデントの後、今も安全に使えますか?

A. Lovableは、影響はpublic設定のプロジェクトだけで、privateのプロジェクトとLovable Cloudには影響がなかったと説明しています。一方で発見者側はもっと範囲が広いと主張しており、説明は一致していません。プロジェクトをprivateにしておく、キーをSecretsで管理して入れ替える、RLSを確認する、Deep scanを実行する、といった対策を利用者側で取っておくのが安全です。

Q. Lovableで作ったアプリは本番運用できますか?

A. 公式サイトでは4万社以上がビジネスで利用していると紹介されており、社内向けの業務ツールや小規模なサービスなら運用は現実的です。顧客の個人情報や決済を扱う場合は、RLS・権限・認証情報の管理を開発者が確認してから公開するのが前提です。アクセスの多い基幹システムをLovableだけで作り切る使い方は、現時点ではおすすめしにくい選択です。

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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