AIツール2026年10月更新

Metaの商用規約、AI学習のスクレイピング問題とは?削除された文言・残った条項・robots.txt対策を整理【2026年10月30日発効】

公開日: 2026/10/18
Metaの商用規約、AI学習のスクレイピング問題とは?削除された文言・残った条項・robots.txt対策を整理【2026年10月30日発効】

この記事のポイント

Metaは10月30日発効の新しい商用利用規約から、Webサイトの内容をAIの「トレーニング」に使える一文を英語版で削除しました。ただしクロールの許可は残り、日本語版にはまだ旧文言があります。対象になる事業者の条件、Metaの5種類のクローラーを目的別に止めるrobots.txtの書き方、10月30日までにやることをまとめました。

Metaは、2026年10月30日に発効する新しい商用利用規約の英語版から、事業者のWebサイトの内容をAIの「トレーニング」に使えると読める一文を、批判を受けて10月17日までに削除しました。ただし、Webサイトをクローラーで収集することを許す条項そのものは残っており、2026年10月18日時点の日本語版プレビューには「トレーニング」の文言がまだあります。

この記事では、規約の何が変わり何が残ったか、自社が対象になるかの見分け方、Metaのクローラーをrobots.txtで目的別に止める方法、10月30日までに確認しておくことをまとめます。

こんな方に向けた記事です

  • FacebookページやInstagramのビジネスアカウント、広告マネージャ、Meta Business Suiteを使っている企業・個人事業主
  • 自社サイトの記事や商品ページをAIの学習に使われたくないメディア・EC事業者
  • Webサイトのrobots.txtやアクセスログを管理しているWeb担当者

英語版で消えたもの・残ったもの・サイト側でできること

  • 英語版では「AI学習に使える」と読める一文が削除された。 クロールの目的は「広告・ビジネス向け製品」と「Meta製品の完全性・セキュリティの維持」に絞られた
  • ただし、クロール・情報収集の許可、テスト用アカウント(テスト認証情報)の作成、利用を続けたら同意とみなす仕組みは残った。 robots.txtについては規約に一言もない。学習への利用を禁じる文言も入っていない
  • サイト側でできる確実な手段はrobots.txtの設定とアクセスログの監視。 AI学習用のクローラー meta-externalagent だけを止め、リンクのプレビューや広告に使うクローラーは許可する、という分け方ができる

Metaの商用規約で何が起きたか(時系列)

Metaのロゴ(Meta公式ニュースルームのOGP画像)

出典: Meta 公式ニュースルーム

Metaは事業者向けの「商用利用規約(Commercial Terms)」について、2024年3月6日に発効した現行版を改定し、2026年10月30日から新しい規約を適用します。改定版にWebサイトのクロールとAI学習に関する条項が入っていたことが報じられ、数日で文言が修正されました。

日付(現地時間)

出来事

2024年3月6日

現行の商用利用規約が発効(クロールに関する条項はない)

2026年10月中旬

新しい規約(10月30日発効)を事業者に通知。クロールと「トレーニング」の条項が入っていた

10月15〜16日

米Nieman Labが「法律家3人が、ニュースサイトを集めてAI学習に使う根拠になり得ると指摘」と報道。The Register、Search Engine Journal、The Vergeなどが続いた

10月16日

Meta広報のAndy Stone氏がXで報道を「誤り」と反論。米国の新聞業界団体News/Media AllianceのDanielle Coffey CEOは「言語道断で、おそらく違法」と批判し、発効の停止を求めた

10月16日深夜〜17日未明

英語版プレビューから「train」を含む一文を削除し、目的を広告・ビジネス向け製品に限定

10月17日

News/Media Allianceが「学習は列挙から外れたが、禁止されたわけではない」とコメント

10月18日

日本語版プレビューは「トレーニング」入りの文言のまま(当編集部で公式ページを確認)

10月30日

新しい規約の発効予定日

Metaは削除の理由や正式な変更履歴を公表していません。削除前後の違いは、報道各社とWebアーカイブとの比較で確認されたものです。

規約本文はMeta公式の商用利用規約(現行)と更新後の規約プレビューで読めます。

削除された文言と残った文言の比較

消えたのは「集めた内容をトレーニングに使える」という一文と、目的の書き方です。クローラーでアクセスし、インデックス化・キャッシュ・分析・収集し、定期的に更新を取りにいくことの許可は、修正後も変わっていません。

項目

当初の文言(日本語版は10/18時点でもこの形)

修正後の英語版

自動ソフト(スクレイパー・ボット・クローラー等)でのアクセス

許可

許可(変わらず)

インデックス作成・キャッシュ・分析・収集・クロール

許可

許可(変わらず)

定期的な更新の取得

許可

許可(変わらず)

テスト認証情報(テスト用アカウント)の作成

許可

許可(変わらず)

対象となるURL

自社の商品・サービスに関連するもの+利用者や他のユーザーがMeta製品を通じて提供するもの

同じ(変わらず)

集めた内容の使い道

Meta製品の提供・開発・改善・調査・トレーニング・完全性の維持

広告・ビジネス向け製品の提供・開発・改善・調査・維持と、Meta製品の完全性・セキュリティの維持

「train / トレーニング」の語

あり

削除

学習への利用を禁じる文言

なし

なし

robots.txtへの言及

なし

なし

拒否する方法

ビジネス目的の利用をやめる

同じ(部分的なオプトアウトはない)

修正後の英語版の要点は次のとおりです。

You authorize us (or any entity acting on our behalf) to use automated software (such as web scrapers, bots, robots, spiders, crawlers, and user agents) and create test credentials to access, index, cache, analyze, collect, retrieve, or crawl the domains, web pages, or URLs (and any content available through them) ... in order to provide, develop, improve, research, and maintain advertising and business products ... and maintain the integrity and security of Meta Company Products.

当初の日本語版では、末尾が「Metaは、かかるドメイン、ウェブページまたはURLのコンテンツを、(中略)Meta社製品、サービス、機能を提供、開発、改善、調査、トレーニング、およびその完全性を維持する目的で使用することができます」となっていました。

残った条項で注意したい3点

テスト認証情報の作成。 Metaがテスト用のアカウントを作ってサイトにアクセスすることを認める内容ですが、規約に定義はありません。会員登録が必要なページや有料記事の壁を越えるのかという報道機関の質問に、Metaは回答していません。コーネル大学のJames Grimmelmann教授は「偽のユーザーとして登録し、登録の壁を越えられる可能性がある」と指摘しています。

他のユーザーが共有したURLも対象になる。 対象は「自社の商品・サービスに関連するドメイン」だけでなく、「利用者や他のユーザーがMeta製品を使うことで提供されるURL」にも及びます。つまり、誰かがFacebookやInstagramに貼ったリンク先も含まれ得る書き方です。欧州の出版社団体European Publishers Councilは、この点で欧州委員会に書簡を送る予定と報じられています。

同意は「使い続けること」で成立する。 通知のあとにビジネス目的でMeta製品を使い続けると、新しい規約に同意したことになります。嫌なら「Meta製品の利用をやめることができる」とされているだけで、クロール条項だけを外す方法はありません。

日本語版プレビューにはまだ「トレーニング」が残っている

2026年10月18日に当編集部が日本語版の規約プレビューを確認したところ、英語版で消えた「トレーニング」入りの文言がそのまま残っていました。

翻訳の反映が遅れているだけなのか、日本語版と英語版のどちらが優先されるのかは、現時点で確認できていません。日本の事業者が自社に適用される内容を判断するときは、次の2つを前提にしてください。

  • 発効日の10月30日までに、英語版と日本語版の両方を見直す(文言がさらに変わる可能性がある)
  • 英語版で「train」が消えても、学習に使わないと約束する文言はどちらの版にもない

自社は対象? 対象になるビジネス利用

広告を出していなくても対象になります。英語版プレビューは「ビジネス目的・商用目的」を広く定義していて、法人・個人事業主・団体といった形態も問いません。

Metaでの使い方

新しい商用利用規約の対象か

広告やマーケティングメッセージを配信している

対象

商品を販売・掲載している、商品カタログを作成・使用している

対象

Facebookページを運営している

対象

ビジネス目的でFacebookグループを運営している

対象

広告マネージャやMeta Business Suiteなどのビジネス向け製品を使っている

対象

WhatsApp Business、Messengerのビジネス向け機能を使っている

公式本文では明示を確認できず(The Registerは対象に含まれると報道)

個人として投稿しているだけ(ビジネス目的なし)

商用利用規約の対象外(一般の利用規約が適用)

「会社のFacebookページを持っているだけ」「店のInstagramアカウントで商品を紹介しているだけ」という事業者も、ページを運営している時点で対象になり得ます。自社サイトのURLをMetaのページやカタログに登録している場合は、そのドメインがクロール条項の「自社の商品・サービスに関連するドメイン」にあたると考えておくのが安全です。

「クロール」「スクレイピング」「AI学習」の違い

今回の問題は、この3つがひとつの条項の中で結びついていた点にあります。

  • クロール: プログラム(クローラー)がWebページを自動で巡回し、内容を取得すること。検索エンジンのインデックス作成やSNSのリンクプレビューでも使われる
  • スクレイピング: 取得したページから、文章・価格・画像などの情報を抜き出して保存すること
  • AI学習(トレーニング): 集めたデータを使ってAIモデルを作ったり改良したりすること。いったん学習に使われると、特定の記事だけをモデルから取り除くのは一般的に難しい

クロールそのものはWebで日常的に行われています。出版社が反発したのは「クロールして集めたものを学習に使ってよい」と契約上の許可を取る書き方だったためです。AIの学習データと著作権をめぐる争いの例は、Anthropicの著作権訴訟和解や、Metaの学習データをめぐるAI学習データ無断使用疑惑でも取り上げています。

Metaの説明と批判側の指摘

米国の新聞業界団体News/Media Allianceのロゴ

出典: News/Media Alliance 公式サイト

Metaは「規約の変更でクローラーの使い方は変わらない」と説明しています。一方、法律家や業界団体は「Metaがどう運用するつもりかより、契約で何を許可させたかが問題」という立場です。

論点

Metaの説明

批判側の指摘

条項の目的

第三者サイトで販売されている商品の正確な情報を、広告やコンテンツのおすすめに使うため。ニュースサイトのスクレイピングのためではない(Andy Stone氏、10/16)

報道機関にとっては、サイトのあらゆる内容でAIを学習させる許可にあたる(Grimmelmann教授)

新しい条項か

生成AI広告の規約などに散らばっていた文言を1か所にまとめただけ(Nieman Labへの回答)

利用規約に埋め込むには異例の条項。裁判所が認めるかは不明だが、執行され得ると想定すべき(メディア弁護士Matt Topic氏)

修正後の評価

「ご意見を受け止めた。まとめたクロール条項は広告・ビジネス製品だけに適用される」(10/17)

学習は列挙から外れただけで、禁止されてはいない。「まだ選択肢として残っている」(News/Media Alliance)

robots.txt

サイト運営者はrobots.txtで意思を示せる(Andy Stone氏、修正前の発言)

規約がrobots.txtに触れていないため、Metaが「規約の許可が優先する」と主張する余地がある(法律家の指摘)

Metaがこの条項を根拠にニュースサイトの記事を集めた、という証拠は報道されていません。懸念されているのは、契約上どこまで許可させるかという範囲の問題です。また、裁判所がこの条項の効力を判断したこともありません。

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robots.txtでMetaのクローラーを制御する方法

Metaは用途ごとに5種類のクローラーを公開していて、robots.txtでそれぞれを個別に止められます。AI学習を止めたいだけなら、meta-externalagent だけをブロックすれば、リンクのプレビューや広告まわりへの影響を抑えられます。

クローラー

User-agent

公式に書かれた用途

robots.txtへの対応

FacebookExternalHit

facebookexternalhit/1.1

共有リンクのプレビュー(タイトル・説明・サムネイルの取得)

セキュリティや完全性のチェックでは従わない場合がある

Meta-WebIndexer

meta-webindexer/1.1

Meta AIの検索品質の向上、回答内の引用リンク

例外の記載なし

Meta-ExternalAds

meta-externalads/1.1

広告・ビジネス関連の製品とサービスの改善

例外の記載なし

Meta-ExternalAgent

meta-externalagent/1.1

基盤AIモデルの学習などのAI用途、製品のインデックス

例外の記載なし

Meta-ExternalFetcher

meta-externalfetcher/1.1

ユーザーの依頼で個別のリンクを取りにいく(エージェント機能を含む)

従わない場合がある

出典: Meta for Developers「Meta Web Crawlers」(2026年10月18日確認)

Metaの公式ドキュメントは、ブロックしたいクローラーをrobots.txtでDisallowする方法を案内しています。AIの学習をさせないという意思表示(NoAIタグなど)よりrobots.txtを勧めており、設定の反映には最大24時間かかるとしています。

目的別のrobots.txt記述例

例1: AI学習だけを止める(リンクプレビュー・広告・Meta AI検索は残す)

User-agent: meta-externalagent
Disallow: /

Meta公式ドキュメントに載っている例と同じ書き方です。多くの事業者にとって、まずはこれが基本になります。

例2: AI学習に加えて、Meta AIの検索・回答への引用も止める

User-agent: meta-externalagent
User-agent: meta-webindexer
Disallow: /

Meta AIの回答から自社サイトへのリンクが出なくなる可能性があります。Meta AI経由の流入を見込むかどうかで判断してください。

例3: 会員限定・有料記事のディレクトリだけをMetaのクローラーから外す

User-agent: meta-externalagent
User-agent: meta-webindexer
User-agent: meta-externalads
Disallow: /members/
Disallow: /premium/

/members/ や /premium/ の部分は自社サイトのパスに置き換えてください。公開記事はリンクプレビューや広告のために残し、会員向けの領域だけを外す考え方です。

ブロックするときの注意

  • facebookexternalhit は止めないのが一般的です。 止めると、FacebookやInstagram、Messengerでリンクを共有したときにタイトルや画像のプレビューが出なくなります
  • meta-externalads を止めたときの影響は、公式には書かれていません。 広告のリンク先ページの審査や商品カタログの更新に影響する可能性があるため、広告を出している事業者は許可したままにしておくほうが無難です
  • meta-externalagent はAI学習と製品のインデックスを兼ねています。 止めた場合に他の機能へどう影響するかは公式に明記がありません。The Registerなどもこの「用途の混在」を問題として挙げています
  • robots.txtはサイト全体(各サブドメイン)のルートに置きます。ショップ用のサブドメインなどがあれば、それぞれに設定が必要です

robots.txtだけでは足りない理由

CloudflareによるAIボット・スクレイパー・クローラーのブロック機能の紹介画像

出典: Cloudflare 公式ブログ

robots.txtはクローラーに対する「お願い」であり、技術的に読み込みを防ぐものではありません。今回のケースでは、これに契約の問題も重なります。

1. robots.txtと契約上の許可は別の話。 新しい規約はrobots.txtについて何も書いていません。そのため法律家は、Metaが「商用利用規約での許可はrobots.txtのブロック指示に優先する」と主張する余地があると指摘しています。サンタクララ大学のEric Goldman教授も、法律は必ずしもrobots.txtの尊重を求めていないと述べています。

2. robots.txtに従わない場合があるクローラーがある。 Metaの公式ドキュメント自体が、facebookexternalhit(セキュリティ・完全性チェックのとき)と meta-externalfetcher(ユーザーの依頼による取得のとき)はrobots.txtに従わない場合があると明記しています。

3. User-agentはなりすましができる。 Metaのクローラーを名乗る別のボットがアクセスしてくる可能性もあります。User-agentの偽装やrobots.txtで防げない攻撃については、ClaudeBotを名乗る偽装スキャンの解説で詳しく整理しています。

会員限定コンテンツや有料記事のように確実に守りたいものは、robots.txtではなく、ログイン認証や、CDN・WAFでのボット制御で守る必要があります。AIクローラーをネットワークの入口で止める方法はCloudflareの従量課金型AIクローラー対策で取り上げています。

新しい規約で追加されたAI機能の条項

クロールの条項とは別に、新しい商用利用規約にはMetaのAI機能を事業者が使うときのルールも加わっています。公式のプレビューでは、主に次の内容を確認できます。

  • AI機能の出力には誤りが含まれ得る
  • AIの出力を使うことのリスクは利用者(事業者)側が負う
  • AIで生成されたことを示す透かしや来歴メタデータを削除してはならない

Metaの生成AI広告やビジネス向けAIエージェントを業務に組み込んでいる事業者は、出力の確認を誰がどう行うかを社内で決めておく必要があります。プラットフォームのAI機能に頼るか、データの扱いを自社で管理できるAIを社内に用意するかを比べる場合、社内で全員が使ったり業務システムに組み込んだりするときの費用は、個人向けプランとは考え方が違います。この費用の考え方は、社内AIチャットボットの費用で整理しています。

生成AIを業務で使うときのリスク全般は、生成AIのセキュリティリスクにまとめています。

企業・メディア・EC・個人事業主がいまやること

10月30日までに、少なくとも「自社が対象かの確認」と「robots.txtの見直し」は済ませておきましょう。事業の形によって優先する対応が変わります。

10月30日までのチェックリスト

  1. 対象かを確認する: Facebookページ、Instagramのビジネスアカウント、広告マネージャ、Meta Business Suite、商品カタログのどれかを使っていれば対象と考える
  2. 関連するドメインを洗い出す: Metaのページやカタログ、広告に登録しているURLのドメイン・サブドメインを一覧にする
  3. robots.txtを見直す: AI学習に使われたくなければ meta-externalagent をDisallowにする。Meta AIでの引用を止めるかも決める
  4. 会員限定・有料コンテンツの守り方を確認する: robots.txtに頼らず、ログイン認証やボット制御で守れているかを見る
  5. 英語版・日本語版の規約を見直す: 発効前に文言がさらに変わる可能性がある。日本語版に「トレーニング」が残っているかも確認する
  6. Metaを使い続けるかを社内で決める: 規約に同意しない方法は、ビジネス目的の利用をやめることだけ

10月30日以降に続けること

  • アクセスログで meta-externalagent、meta-webindexer、meta-externalads、meta-externalfetcher、facebookexternalhit のアクセス頻度と、アクセスされたパスを定期的に見る
  • 会員限定のパスにMetaのクローラーやテスト用アカウントらしきアクセスがないかを確認する
  • 規約の改定や、Metaのクローラー公式ドキュメントの更新を追う

業種別の優先度

事業者

特に気にすべき点

優先したい対応

ニュース・出版メディア

記事本文のAI学習、共有リンク経由での収集、有料記事

meta-externalagent のブロック、有料記事の認証強化、業界団体の動向の確認

EC・小売

商品情報の取得(Metaが説明する本来の目的)と広告への影響

商品ページは広告用クローラーに開けたまま、ブログなど独自コンテンツの扱いを決める

BtoB企業・士業

事例・ノウハウ記事の学習、会員向け資料

meta-externalagent のブロック、ダウンロード資料をログインの内側に置く

個人事業主・店舗

ページ運営だけでも対象になる点

robots.txtを編集できるか確認(ホームページ作成サービスによっては設定画面がある)

メディア業界とAIの関係は、メディア・出版業のAI活用と著作権対策でも取り上げています。

特に確認したい事業者/急がなくてよいケース

特に確認したい事業者

  • 記事・論考・調査レポートなど、文章そのものが商品になっているメディアや出版社
  • 有料会員向けのコンテンツや、ログインが必要な資料をサイトで提供している企業
  • 自社サイトのURLをFacebookやInstagramで頻繁に共有している企業(共有されたURLも対象になり得るため)
  • 社内でrobots.txtやサーバーのログを誰が管理しているか分からない企業

急いで大きな対応をしなくてよいケース

  • 個人アカウントでのみ投稿していて、ビジネス目的の利用がない人
  • Webサイトを持っていない、または商品の基本情報だけで独自の文章コンテンツがほとんどない店舗
  • すでにCDNやWAFでAIクローラーを一律に止めていて、ログで効果を確認できている企業

ただし、急がないケースでもrobots.txtの確認は数分で終わります。Metaのビジネス向け機能を使っているなら、一度は目を通しておくと安心です。

日本の法律との関係

AIと著作権の考え方を公表している文化庁のロゴ

出典: 文化庁 公式サイト

日本では、著作権法30条の4によって、AIの学習のための情報収集は一定の条件で権利者の許諾なく行えるとされています。ただし「著作権者の利益を不当に害する場合」は例外で、どこまでが例外にあたるかは個別の判断になります。

今回の論点は「法律上どこまで許されるか」と、「契約で事業者に何を許可させるか」が重なっている点です。Metaの規約が日本の事業者との関係でどう扱われるか、30条の4とどう関わるかについて、行政や裁判所の判断は出ていません。日本の新聞協会などの団体の反応も、現時点では確認できていません。日本政府の動きは政府の生成AI知財保護ルールで解説しています。自社のコンテンツが具体的にどう扱われるかを判断する必要があるときは、弁護士に相談してください。

よくある質問

Q. 個人のFacebookアカウントやInstagramアカウントも対象ですか?

ビジネス目的で使っていない個人アカウントは、商用利用規約の対象ではありません。一方で、個人名のアカウントでも商品の販売や広告、ビジネス用のページ運営をしていれば対象になり得ます。なお、Instagramなどに投稿した内容がMetaのAI学習に使われるかどうかは、一般の利用規約とプライバシーポリシーの話で、今回のクロール条項とは別の論点です。

Q. 広告を一度も出していなければ関係ありませんか?

関係あります。英語版プレビューの定義では、Facebookページの運営、商品カタログの利用、Meta Business Suiteの利用なども「ビジネス目的」に入ります。

Q. robots.txtで meta-externalagent を止めると、Facebookでのリンクのプレビューが消えますか?

公式ドキュメント上、リンクのプレビューは facebookexternalhit が担当しているため、meta-externalagent だけを止めればプレビューには影響しないと考えられます。ただし meta-externalagent を止めたときに他の機能へどう影響するかは公式に明記されていないので、設定後はリンクの表示を一度確認してください。

Q. 10月30日より前にrobots.txtを設定しておく意味はありますか?

あります。規約の発効と関係なく、Metaの公式ドキュメントはrobots.txtのDisallowに従うと案内しています(一部のクローラーを除く)。反映に最大24時間かかるため、早めに設定しておくほうが確実です。

Q. Metaに「AI学習に使わないで」と申請する手段はありますか?

規約上、クロール条項だけを外す手段は用意されていません。規約に同意しない場合は、ビジネス目的でのMeta製品の利用をやめることになります。サイト側でできるのは、robots.txtや認証・ボット制御による対応です。学習のオプトアウトが用意されている例としては、GitHub Copilotの学習オプトアウトがあります。

Q. 削除された後なら、もう心配しなくてよいですか?

英語版では「トレーニング」の語が消えましたが、学習に使わないと約束する文言はありません。クロールや情報収集、テスト用アカウント作成の許可も残っています。日本語版にはまだ旧文言があり、10月30日までにさらに変わる可能性もあるため、発効前に規約を見直しておくのがおすすめです。

まとめ

  • Metaの新しい商用利用規約(2026年10月30日発効)は、当初、事業者のサイトをクロールして「トレーニング」に使えると読める内容だった
  • 批判を受けて英語版では「train」を含む一文が消え、目的は広告・ビジネス向け製品に絞られた。一方でクロール・情報収集の許可、テスト認証情報、継続利用による同意は残り、robots.txtへの言及も学習を禁じる文言もない
  • 10月18日時点で、日本語版プレビューは「トレーニング」入りのまま
  • 広告を出していなくても、Facebookページの運営や商品カタログ、Meta Business Suiteの利用で対象になる
  • サイト側では、meta-externalagent をrobots.txtで止めるのが基本。確実に守りたいコンテンツは認証やボット制御で守り、発効後はアクセスログを見る

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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