AIコーディング2026年6月更新

GitHub Copilot 学習オプトアウト設定の完全手順|プラン別対応・企業向けリスクまで解説

公開日: 2026/06/10
更新日: 2026/06/11
GitHub Copilot 学習オプトアウト設定の完全手順|プラン別対応・企業向けリスクまで解説

この記事のポイント

GitHub Copilot Free・Pro・Pro+・Maxのコーディングデータは2026年4月24日からデフォルトでAI学習に使用されます。設定URL付き5ステップ手順、プラン別対応表、企業が見落としがちな3つのリスクを公式情報に基づいて整理。

GitHub Copilot Free・Pro・Pro+・Maxを個人プランで使っているなら、今すぐ設定を確認してください。 2026年4月24日以降、これらのプランのインタラクションデータ(入力プロンプト・コード提案への反応・コンテキスト情報など)はデフォルトでGitHubのAIモデル学習に使用されています。設定は github.com/settings/copilot から変更でき、オプトアウトしてもコード補完・Copilot Chatなど全機能はそのまま使えます。

この記事では以下をまとめています。

  • プラン別の学習対象・対応の有無(Free/Pro/Pro+/Max/Business/Enterpriseすべてを一覧化)
  • 個人ユーザー向けオプトアウト手順(設定URL付き・5ステップ)
  • 「プライベートリポジトリのコードは安全」という誤解の解消
  • Copilot Business/Enterpriseでも油断できない企業向け3つのリスク
  • 4月24日を過ぎた現在でも設定変更できる理由

GitHub Copilotを個人プランで使っている開発者・クライアントのコードを扱うフリーランス・組織のCopilot管理者に向けた内容です。

GitHub Copilot コマンドラインインターフェース

出典: GitHub Blog

GitHub Copilotの学習オプトアウトとは

GitHub CopilotのAIモデル学習ポリシー更新

出典: GitHub Blog

GitHub Copilotの学習オプトアウトとは、ユーザー自身のコーディングデータをAIモデルの学習・改善に使用することを断る設定です。

2026年3月25日、GitHubはプライバシーポリシーを更新し、4月24日から個人プラン(Free・Pro・Pro+・Max)のインタラクションデータを学習に利用することを公式に発表しました。重要なのが「オプトアウト方式」という点です。設定を変更しなければ自動的に学習対象になります。

オプトアウトしても、コード補完・Copilot Chat・コードレビュー支援といった全機能をこれまで通り利用できます。パフォーマンスへの影響も一切ありません。GitHub公式が明確に確認している事実です。

GitHub Copilotの基本的な機能・料金・使い方については GitHub Copilotとは?機能・料金・使い方をわかりやすく解説 で整理しています。

あなたのプランは学習対象か? — プラン別対応まとめ

まず自分の利用プランを確認してください。Business・Enterpriseプランは契約上の保護により学習対象外のため、個人でのオプトアウト設定は不要です。

プラン

月額料金(2026年6月時点)

AI学習の対象

必要な対応

Free

無料

⚠️ 対象(デフォルトON)

設定変更が必要

Pro

$10/月 ※新規停止中

⚠️ 対象(デフォルトON)

設定変更が必要

Pro+

$39/月 ※新規停止中

⚠️ 対象(デフォルトON)

設定変更が必要

Max

$100/月 ※新規停止中

⚠️ 対象(デフォルトON)

設定変更が必要

Student(無料Pro)

無料

✅ 対象外

設定不要

Business

$19/ユーザー/月

✅ 対象外(契約保護)

原則不要

Enterprise

$39/ユーザー/月

✅ 対象外(契約保護)

原則不要

補足: Copilot Pro・Pro+・Max・Studentは2026年4月20日から新規サインアップが一時停止中です(理由は未公式)。既存ユーザーのアップグレード・継続利用は可能です。学習対象かどうかは引き続きプランに依存します。

※ 2026年6月1日から使用量ベース課金(AI Credits)に移行。 月額シート料は据え置きですが、超過した利用分はAI Creditsとして別途課金されます。学習オプトアウト設定との関係はなく、設定内容は課金方式に影響しません。AI Creditsの詳細は GitHub Copilot 使用量ベース課金(AI Credits)とは を参照してください。

「Copilot Business/Enterpriseだから大丈夫」と考えている組織管理者の方にも、見落としやすいリスクが3つあります。

個人ユーザーのオプトアウト手順(設定URL付き)

手順(5ステップ)

  1. ブラウザで https://github.com/settings/copilot を開く(/features のサブページに自動遷移します)
  2. ページ内の「Privacy」セクションまでスクロールする
  3. Allow GitHub to use my data for AI model training」の項目を探す
  4. ドロップダウンを 「Disabled」 に変更する
  5. ページ下部に保存ボタンが表示される場合はクリックして完了
GitHub Copilot プライバシー設定・AIモデルトレーニングのオプトアウト設定画面

出典: GitHub 設定ページ

設定確認の方法

設定後に以下の点を確認してください。

  • 「Allow GitHub to use my data for AI model training」が「Disabled」になっているか
  • 変更は制限なくいつでも元に戻せる

変更が反映されるまで最大30分かかる場合があります。

注意点

  • 設定できる単位はアカウント全体のみ — 特定リポジトリだけオプトアウトすることはできません
  • Business/EnterpriseのライセンスがあるユーザーにはこのUI自体が表示されません — 設定項目が見当たらない場合、Business/Enterpriseプランのシートが割り当て済みのためオプトアウト不要です
  • IDE(VS Code等)側での設定では学習のオン/オフを制御できません — GitHub.com側のアカウント設定のみで管理されます。VSCodeでCopilotを無効化しても、この設定とは別の話です
  • データのアクセス・訂正・削除の要求は privacy@github.com に連絡できます(EEA/UKユーザーはGDPR権利あり)

何が学習されるのか — 正確な対象範囲

AIモデル学習対象データとプライバシー保護のイメージ

「プライベートリポジトリのコードは安全では?」という質問をよく見かけますが、これは半分しか正しくありません。 以下の区別を押さえてください。

対象外:リポジトリに保存済みのコード本体

GitHubにコミット済みの「静止データ(at rest)」は学習対象外です。プライベートリポジトリに保存されているコードファイルそのものは、学習に使われません。

対象:Copilotを「使用中」に発生するインタラクションデータ

Copilotを操作しているときにリアルタイムで発生するデータが対象になります。

学習に使われるデータ(オプトアウトしない場合)

データの種類

具体例

入力データ

コードスニペット、チャットへのプロンプト

コードコンテキスト

カーソル周辺のコード、ファイル名、リポジトリ構造

出力への反応

提案を受け入れた・修正した記録

ナビゲーション

ファイル移動パターン、操作履歴

フィードバック

サムズアップ・サムズダウン

ドキュメント

コメント、docstring

学習対象「外」のデータ

データの種類

備考

保存済みコード(at rest)

GitHubリポジトリ上のコードファイル

Issues・Discussionsの保存済みコンテンツ

Copilot使用外のデータ

Business/Enterpriseユーザーのデータ

契約上除外

オプトアウト済みユーザーのデータ

設定変更後は対象外

学生・教員向け無料Proのデータ

最初から除外

重要: プライベートリポジトリで作業中にCopilotを使ったとき、入力したプロンプトや受け入れたコード補完(インタラクションデータ)は、オプトアウトしていなければ学習対象になります。「プライベートだから安全」は静止データにのみ当てはまります。

セキュリティリスクの実態: セキュリティ企業GitGuardianの調査によると、GitHub Copilot対応リポジトリの6.4%に少なくとも1つの機密情報(APIキー・パスワードなど)が含まれており、全公開リポジトリの平均(4.6%)より約40%高い水準です。オプトアウトしていない状態でこれらのファイルを編集すると、コンテキストデータに機密情報が含まれる可能性があります(出典: GitGuardian)。

データの共有先: GitHubおよびMicrosoft(アフィリエイト企業)のAI開発担当者がアクセスできます。サードパーティのAIモデルプロバイダーへの共有はないと公式に明記されています。

AIコーディングツールのセキュリティリスク全般については AIコーディングのセキュリティリスクと対策 で詳しく解説しています。

企業・組織管理者が見落としがちな3つのリスク

「うちはCopilot Businessだから問題ない」と考えている組織でも、以下の3つのリスクに注意が必要です。freee社の技術チームが実際に調査・報告した内容を基に整理しています(出典: freee Developers Hub)。

GitHub Enterprise セキュリティ・ガバナンス管理のイメージ

出典: GitHub Blog

リスク1:ライセンス割当漏れ問題

BusinessまたはEnterpriseシートが一部のユーザーに割り当てられていない場合、そのユーザーは個人のFreeプランで動作し、学習対象になります。VSCode内での見た目や操作感はBusinessプランと同一のため、ユーザー側ではほぼ気づけません。

確認方法: GitHub管理コンソールでシートの割当状況を全メンバー分チェックする

リスク2:Freeプラン自動起動の問題

ライセンスが割り当てられていないユーザーが、Freeプランに自動登録される仕様があります。意図しないまま個人プランが有効化され、学習対象の通信が始まる恐れがあります。

対策: 組織全体のCopilot利用ポリシーを明文化し、個人アカウントでのCopilot利用を禁止・制限する

リスク3:VSCode組み込みによるブロック回避不可問題

VSCode 1.116以降、GitHub Copilot ChatがVSCodeに標準搭載されました。従来は「拡張機能を無効化する」という対策が有効でしたが、組み込み機能となったことでこの方法が機能しなくなっています。なお、VS Code 1.118以降ではコミットへの「共著者」自動追加も加わっており、意図しないデータ露出の観点からも注意が必要です。

対策: 拡張機能レベルのブロックに依存せず、ネットワーク層での通信制御へ移行する

企業向け推奨対策:ネットワーク層での通信遮断

最も確実な対策は、ファイアウォール・プロキシレベルで個人プランの通信をブロックする方法です。

【許可】
*.business.githubcopilot.com
*.enterprise.githubcopilot.com

【ブロック】
*.individual.githubcopilot.com

この方法により、誰かが個人プランのCopilotを使おうとしても通信自体が届かなくなります。

補完措置として:

  • 個人設定のオプトアウトを組織規程で義務化
  • Push protection の有効化(github.com/settings/security_analysis)で機密情報のコミットを防止
  • 定期的なシート割当状況の棚卸し(月次推奨)
  • pre-commitフックや自動シークレット検出ツールの導入

4月24日を過ぎていても今すぐ設定すべき理由

今すぐオプトアウト設定の変更を促すタイミングのイメージ

「4月24日が締め切りだったのでは?」という誤解が広がっていますが、オプトアウト設定はいつでも変更できます。 現在(2026年6月)はポリシー適用から約2ヶ月が経過していますが、今すぐ設定すれば以降のデータは学習対象外になります。

時期

状況

2026年3月25日以前にオプトアウト済み

設定が引き継がれている(再確認推奨)

2026年4月24日までにオプトアウト

以降に収集されるデータは学習対象外

2026年4月24日以降(現在含む)にオプトアウト

今すぐ設定すれば、以降のデータは学習対象外

4月24日はポリシー適用開始日であり、オプトアウトの締め切り日ではありません。4月24日以降に収集されたデータが学習に使われた可能性はありますが、今からオプトアウトすることで今後のデータの学習利用は止められます。 設定変更前に収集されたデータの削除については、GitHub公式の明確な説明はありません(privacy@github.com への問い合わせが窓口です)。

「もう遅い」と諦めず、設定がまだであれば今すぐ https://github.com/settings/copilot を確認することをおすすめします。

他のAIコーディングツールとのデータポリシー比較

GitHub Copilotのデータポリシーが気になる場合、他のツールとの比較も判断材料になります。

ツール

コードの学習利用

オプトアウト

備考

GitHub Copilot(Free/Pro/Pro+/Max)

あり(デフォルトON)

可能

Business/Enterpriseは対象外

GitHub Copilot(Business/Enterprise)

なし

不要

契約で保護。IP補償あり

Cursor

Privacyモードで無効化可能

可能

Businessプランはデフォルト無効

Claude Code

APIベースで学習不使用(Anthropic方針)

不要

API利用データはトレーニングに使用しない

Windsurf

プライバシー設定で制御可能

可能

チームプランは管理者が制御

※ 各ツールのポリシーは随時変更されます。最新情報は各公式ドキュメントを参照してください。

GitHub Copilot と他のAIコーディングツールのデータポリシー比較

出典: GitHub Blog

AIコーディングツールをセキュリティ・機能・料金で総合比較したい方は AIコーディングツール おすすめ比較 をご覧ください。Claude CodeとCopilotの機能比較は Claude Code vs GitHub Copilot 徹底比較 が参考になります。

生成AIツール全般のセキュリティ・プライバシーリスクについては 生成AIセキュリティガイド でより詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. オプトアウトするとCopilotの機能が制限されますか?

されません。 AI学習オプトアウトは「データを学習に使うかどうか」の設定です。コード補完・Copilot Chat・コードレビューなど、すべての機能をこれまで通り利用できます。GitHub公式が明確に確認している事実です。

Q2. プライベートリポジトリのコードは学習に使われますか?

プライベートリポジトリの保存済みコード(ファイル本体)は対象外です。ただし、Copilotを「使用中」に発生するインタラクションデータ(入力プロンプト・受け入れた補完・カーソル周辺のコンテキストなど)は対象になります。「プライベートだから安全」という理解は静止データにのみ当てはまります。

Q3. 4月24日を過ぎてからでもオプトアウトできますか?

できます。 4月24日はポリシー適用開始日であり、締め切りではありません。今からオプトアウトすれば、設定変更後のデータは学習対象外になります。

Q4. Business / Enterpriseプランなら個人設定は不要ですか?

原則不要です(契約上保護されています)。ただし、ライセンスが正しく割り当てられているかどうかの確認は必要です。割当漏れがあると個人のFreeプランが動作し、学習対象になるリスクがあります。

Q5. 以前から「product improvement」をオプトアウトしていた場合は?

その設定は新ポリシーにも引き継がれています。念のため https://github.com/settings/copilot で「Disabled」になっているかを確認することをおすすめします。

Q6. IDE(VS Code等)での追加設定は必要ですか?

学習オプトアウトはGitHub.com側の設定のみで完結します。VS Code・JetBrains・Visual Studioなどのクライアント側での追加設定は現時点では不要です。ただし、学習データの収集可否とは別に、Copilotの動作そのものを止めたい場合はIDE側の設定が必要です。

Q7. すでに収集されたデータを削除できますか?

GitHubのプライバシーステートメントに基づき、privacy@github.com に連絡してデータのアクセス・訂正・削除を要求できます。ただし、削除の可否や具体的な手続きについてGitHubは詳細を公式に説明していません(EEA/UKユーザーにはGDPRに基づく権利が適用されます)。

Q8. Copilot Maxも学習対象ですか?

はい、対象です。 GitHub公式Docs(Managing Copilot policies as an individual subscriber)では「Copilot Free, Pro, Pro+, Max」と明記されています。Free・Pro・Pro+だけでなく、Maxプランも同様にオプトアウトが必要です。

こんな方は今すぐ設定を確認 / 追加対応が不要な方

今すぐオプトアウト設定を確認すべき方

  • GitHub Copilot Free / Pro / Pro+ / Max を利用中の個人開発者
  • クライアントのコードを扱うフリーランス・受託開発者(契約上の問題につながる恐れがある)
  • 業務コードに個人プランのCopilotを使っている方(機密情報・APIキーが学習データに含まれるリスク)
  • ライセンス・知的財産権を重視する方
  • 設定変更をしたか記憶があいまいな方(念のため確認推奨)

基本的に追加対応が不要な方

  • Copilot Business / Enterprise プランを利用している方(ただしライセンス割当状況の確認は推奨)
  • 学生・教員向け無料Proアクセスを利用している方(最初から学習対象外)
  • 以前から「product improvement」設定をオプトアウトしていた方(設定が引き継がれているが確認推奨)
  • GitHub Copilotを利用していない方

まとめ:オプトアウト確認チェックリスト

GitHub CopilotのAI学習オプトアウト設定を確認するためのチェックリストです。

  • ☐ 自分のCopilotプランを確認した(Free/Pro/Pro+/Max か Business/Enterprise か)
  • https://github.com/settings/copilot にアクセスした
  • ☐ 「Allow GitHub to use my data for AI model training」が「Disabled」になっている
  • ☐ 「Suggestions matching public code」の設定も確認した(著作権リスク低減のため「Block」推奨)
  • ☐ (組織管理者の場合)全メンバーのシート割当状況を確認した
  • ☐ (機密データを扱う企業の場合)ネットワーク層での通信制御(*.individual.githubcopilot.com のブロック)を検討した

オプトアウトすべきかどうか迷っているなら、まずオプトアウトしておくのが安全です。機能への影響は一切なく、後から変更することもできます。

GitHub Copilotの基本機能・料金・使い方については GitHub Copilotとは?機能・料金・使い方をわかりやすく解説 をご覧ください。2026年6月に導入されたAI Credits(使用量ベース課金)の詳細は GitHub Copilot AI Credits 完全ガイド で解説しています。

この記事の著者

AI革命

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編集部

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