AIツール2026年11月更新

Grok APIの電子透かしとは?11月7日開始の対象モデル・確認方法・解除の条件を解説

公開日: 2026/11/02
Grok APIの電子透かしとは?11月7日開始の対象モデル・確認方法・解除の条件を解説

この記事のポイント

Grok APIのテキスト出力には、2026年11月7日から目に見えない電子透かしが既定で入ります。対象の7モデル、x-watermarkヘッダーでの確認方法、解除(オプトアウト)の条件と法的責任、Claude・ChatGPT・Geminiとの違いをまとめました。

2026年11月7日から、Grok APIのテキスト出力には目に見えない電子透かしが既定(オン)で入ります。文字や記号を足す方式ではなく、モデルが選ぶ単語(トークン)をわずかに偏らせる統計的な透かしで、APIの呼び出し方を変える必要はありません。

多くの利用者は、何もしなくても既存の実装がそのまま動きます。対応を考えるべきなのは、透かしの解除を検討しているチーム管理者と、生成した文章を公開物として扱う事業者です。

この記事では、公式ドキュメントにもとづいて次のことを整理しました。

  • 透かしが入る7つのモデルと、対象になる出力の範囲
  • 文字を足さない透かしの仕組みと、品質・料金への影響
  • x-watermark ヘッダーでの確認方法(curl・Pythonの例つき)
  • 解除(オプトアウト)の手順と、解除するときに負う法的な責任
  • EU AI Act との関係、Claude・ChatGPT・Gemini の透かしとの違い

Grok APIを自社サービスや社内ツールに組み込んでいる開発者、チーム管理者、EU向けにサービスを出している企業の担当者に向けた記事です。

Grok APIの電子透かしの要点

Grok APIの電子透かしは、開発元のSpaceXSI(旧xAI)が、EU AI Act(EUのAI規制法)の透明性義務に対応するために入れるものです。公式ドキュメント「Output Watermarking」には「SpaceXSI watermarks text model output to comply with the EU AI Act.」と書かれています。

透かしがあることで、SpaceXSIはあとから「その文章がモデルによって生成されたか」を判定できるようになります。公式が示している内容は次の表のとおりです。

項目

公式の内容(2026年11月2日時点)

開始日

2026年11月7日。既定でオン

対象

7つのテキストモデル(Responses API・Chat Completions API)

方式

トークンの選び方をわずかに偏らせる統計的な透かし。文字・マークアップ・隠しテキストは足さない

確認方法

レスポンスヘッダー x-watermark: true

解除

チーム管理者がConsoleで解除できる。法的な例外があることの確認が必要。一部モデルは解除不可の場合あり

なお、社名は2026年に xAI から SpaceXAI、さらに SpaceXSI へと改称が続いています。公式ドキュメントは「SpaceXSI」と表記していますが、APIのドメインは api.x.ai・docs.x.ai のままです。Grok自体の概要はGrokとは?機能・料金・使い方で解説しています。

透かしが入るモデルと対象の範囲

透かしが入るのは、公式に名前が挙がっている7つのテキストモデルです。日本からAPIを使う場合も対象で、地域による区別はありません。公式は「グローバルとリージョンのすべてのエンドポイントで有効」と書いています。

対象の7モデルと料金

料金は公式のモデル一覧の標準料金(100万トークンあたり、プロンプト20万トークン未満)です。透かしのための追加料金は、現時点の公式ページには書かれていません。

モデル

コンテキスト長

入力

出力

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―

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100万

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$2.50

―

grok-4.20-multi-agent

100万

$1.25

$2.50

―

SpaceXSIのGrok APIモデル一覧と料金を案内する公式ドキュメント

出典: SpaceXSI Developer Docs(Models and Pricing)

透かしのページでは grok-4.20-reasoning のように書かれていますが、料金ページでは grok-4.20-0309-reasoning のように日付付きのIDで載っています。自社のコードでどちらのIDを使っているかを確認しておくと、対象かどうかを判断しやすくなります。

一部の英語報道では「5モデル」とされていましたが、公式の一覧は7モデルです。

対象になる出力・ならない出力

対象は、テキスト生成リクエストの出力です。普通の文章だけでなく、構造化出力(structured outputs)とツール呼び出し(tool call)の引数も対象になります。

出力の種類

透かし

Responses API・Chat Completions API のテキスト

入る(既定オン)

構造化出力(JSONなど)

入る

tool call の引数

入る

grok-build-0.1

公式の対象一覧に載っていない(対象外とも明記はない)

Grok Imagine API の画像・動画

透かしのページには記載なし

一般向けGrok(アプリ・Web・X)のテキスト

発表なし(公式ページはAPIのみが対象)

コーディング向けの grok-build-0.1 についてはGrok Buildとはで扱っています。今後のモデル追加で一覧が変わる可能性があるため、新しいモデルに切り替えるときは公式ページを見直してください。

仕組み:文字を足さない統計的な透かし

Grok APIの出力透かし(Output Watermarking)を説明するSpaceXSI公式ドキュメントの画像

出典: SpaceXSI Developer Docs(Output Watermarking)

Grok APIの透かしは、文章に何かを書き足すものではありません。公式は、生成の途中でトークンの選び方をわずかに偏らせる(「slightly shaping token selection」)方式だと説明しており、「応答に文字・マークアップ・隠しテキストを一切加えない」と明記しています。

文字が足されないため、実務では次のような扱いになります。

  • ゼロ幅文字などは入らない。文字列の比較、正規表現、パース処理、文字数カウントはこれまでどおり動く
  • JSONが壊れない。構造化出力やtool callの引数に透かしが入っても、出力の形式は変わらない
  • コピー&ペーストや文字の削除では見つからない。見た目で判別できる透かしではなく、統計的に分析してはじめてわかる

品質と速度について、公式は「影響しない」と説明しています。ただし、第三者による検証結果はまだ出ていません。気になる場合は、11月7日の前後で自社の評価用プロンプトを流し、出力の傾向を比べておくと安心です。

透かしが入っているかの確認方法

透かしが入っているかは、レスポンスヘッダーの x-watermark で確認します。値が true なら透かし入り、それ以外の値かヘッダーがない場合は透かしなしです。リクエストに新しいパラメータを足す必要はなく、レスポンスの形式もヘッダー以外は変わりません。

Grok APIのAPIリファレンスを掲載したSpaceXSI公式ドキュメント

出典: SpaceXSI Developer Docs(API Reference)

curlで確認する

-i を付けると、本文と一緒にヘッダーが表示されます。

curl -i https://api.x.ai/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -H "Authorization: Bearer $XAI_API_KEY" \
  -d '{
    "model": "grok-4.7",
    "messages": [{"role": "user", "content": "電子透かしを一文で説明して"}]
  }'

出力のヘッダー部分に x-watermark: true があれば、その応答には透かしが入っています。

Python(OpenAI互換SDK)で確認する

Grok APIはOpenAI互換のSDKから呼べます。通常の create() はヘッダーを返さないため、OpenAIのPython SDKなら with_raw_response を使って生のレスポンスを受け取ります。

import os
from openai import OpenAI

client = OpenAI(api_key=os.environ["XAI_API_KEY"], base_url="https://api.x.ai/v1")

raw = client.chat.completions.with_raw_response.create(
    model="grok-4.7",
    messages=[{"role": "user", "content": "電子透かしを一文で説明して"}],
)
print(raw.headers.get("x-watermark"))  # "true" なら透かし入り
completion = raw.parse()               # いつもの応答オブジェクト
print(completion.choices[0].message.content)

使っているSDKやフレームワークによっては、レスポンスヘッダーを読む手段が用意されていないことがあります。実際に、あるLLMライブラリのGitHubでは「x-watermark をレスポンスのメタデータとして取得できるようにしてほしい」という要望(agentjido/req_llm Issue #1229)が出ています。ログや監査のために透かしの有無を記録したい場合は、HTTPクライアントの層でヘッダーを取る設計にしておくと確実です。

文章を後から判定する検出API

手元にある文章が透かし入りかどうかを調べる検出の仕組みもありますが、誰でも使えるわけではありません。公式ページのフォームから申請し、承認された場合だけ利用できます。

判定は統計的で、結果は「watermarked(透かしあり)」「not watermarked(透かしなし)」「uncertain(判断できない)」の3つです。文章が長いほど信号は強くなります。逆に言えば、短い文章は「uncertain」になりやすいと考えられます。誤検出率や判定に必要な最低文字数は、現時点では公表されていません。

透かしは解除できる?オプトアウトの手順と条件

透かしは解除できますが、変更できるのはチームの管理者だけで、解除する際は「自分たちの用途に法律上の例外がある」ことの確認が求められます。単に「透かしが嫌だから外す」という使い方は想定されていません。

解除の手順

公式ドキュメントの手順は次のとおりです。

  1. SpaceXSI Console の Team settings を開き、「Model output watermarking」の行を探す
  2. 設定アイコンをクリックし、解除したいモデルのチェックを外す(「Select all」で全モデルをまとめて切り替えられる)
  3. Save をクリックし、解除したモデルについて「Opt Out」で確定する

解除する前に知っておくべき条件

条件

内容

運用への影響

適用範囲

チーム内のすべてのAPIキーに適用される

キー単位では切り替えられない。用途ごとに分けたいならチームを分ける必要がある

反映時間

新しいリクエストには5分以内に反映

切り替え直後の数分は、どちらの状態か x-watermark で確認する

法的な確認

法律上の例外があること、表示・開示などの法的要件に自分たちが責任を負うことを確認する

解除すると、AI生成であることを示す責任が利用者側に移る

解除できないモデル

チームによっては一部モデルが「locked on」で、チェックボックスが出ない

解除したい場合はチーム管理者か support@x.ai に問い合わせる

記録

解除・再設定はすべてチームの監査ログに残る

誰がいつ変えたかを内部統制や監査の資料に使える

「locked on」になる条件は公表されていません。本番環境で解除を前提にした設計をする場合は、先に自社のチームで解除できるかを確かめてください。

なぜ始まったのか:EU AI Act 第50条と12月2日の期限

EU AI Actを所管する欧州委員会の公式ロゴ画像

出典: European Commission 公式サイト

透かしの背景には、EU AI Act 第50条の透明性義務があります。この条文は、生成AIの出力を「機械が読める形で、AIが生成したとわかるようにする」ことを提供者に求めており、欧州委員会の解説によれば2026年8月2日に適用が始まりました。

法律事務所などの解説によると、2026年8月2日より前に市場に出ていた生成AIシステムには、機械が読める表示の義務について2026年12月2日までの猶予があります。grok-4.3 や grok-4.20 系のように以前から提供されていたモデルが含まれていることを考えると、11月7日の開始は12月2日の期限に向けた対応と読めます。ただし、SpaceXSIはこの関係を明言していません。

xAIは2025年、EUの汎用AI行動規範のうち「安全・セキュリティ」の章だけに署名し、透明性と著作権の章には署名しなかったと報じられていました。透かしに消極的と見られていた会社が、APIでは既定オンに切り替えた点が、今回のニュースの意味です。

EU AI Act 全体の流れはEU AI規制法(EU AI Act)完全施行ガイドで解説しています。

API側の透かしと、利用者側の表示義務は別

APIが透かしを入れても、それで利用者側の義務がなくなるわけではない点に注意が必要です。第50条には、AIで生成・加工したコンテンツを公開する側(deployer)が、その旨を開示する義務も定められています。EUの利用者に向けて記事・広告文・チャットの応答などを出す場合は、透かしとは別に、AI生成であることの表示が必要かどうかを確認してください。

日本企業でも、EU域内の利用者に向けてサービスを提供していれば対象になりえます。

このツールを自社のシステムや業務にどう組み込むか、ご提案します

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Claude・ChatGPT・Geminiのテキスト透かしとの違い

GoogleのAI生成コンテンツ透かし技術SynthIDを紹介する公式画像

出典: Google DeepMind(SynthID)

主要な4社はいずれもテキストの透かしを導入していますが、適用範囲と既定の設定がそれぞれ違います。Grokの特徴は「APIだけが対象で、既定オン」という点です。

項目

Grok API(SpaceXSI)

Claude(Anthropic)

ChatGPT・Codex(OpenAI)

Gemini(Google SynthID)

開始

2026年11月7日

2026年8月

2026年10月から段階的に

2024年から

対象

APIのテキスト(7モデル)

Web・API・Claude Codeなど全経路

EU域内のChatGPT・Codex。APIは任意で有効化

Geminiの出力

既定

オン

オン

ChatGPT(EU)はオン、APIはオフ

オン

解除

管理者が法的確認のうえ可能(一部不可)

―

APIは既定オフ

―

利用者側での確認

x-watermark ヘッダー

検出APIを予告

検出器は承認を受けた研究者のみ

SynthID Detector(限定提供)

後からの判定

申請制の検出API

第三者向けAPIを予告

限定

ポータルで判定

表の「―」は、利用者が解除できる設定についての公表情報が見当たらないものです。各社の状況は変わりやすいため、導入の判断に使う場合はそれぞれの公式発表も確認してください。個別の詳細は次の記事で扱っています。

Grokが他社と違うのは、レスポンスごとにヘッダーで透かしの有無がわかる点です。自社のログに「この出力は透かし入りだった」と記録できるので、後から説明を求められたときの根拠にしやすくなります。一方、一般向けアプリのテキストは対象に入っておらず、Claudeのように全経路をまとめて扱う方式とは違います。

一般向けGrokアプリの画像・動画の透かしとの違い

一般向けのGrok(アプリ・Web・X)で作った画像と動画には、テキストの透かしとは別に、見える形の透かしがすでに入っています。Grokの公式FAQには、生成した画像と動画にはAIで作られたことを示すGrokの透かしが入り、それを外す設定はないと書かれています。

Grokの画像・動画生成機能Grok Imagineを紹介する公式ニュースの画像

出典: SpaceXSI 公式ニュース(Grok Imagine API)

さらにFAQは、透かしやその他の来歴情報(provenance signals)を削除・改変・隠すことは利用規約(Acceptable Use Policy)で禁止としています。テキストの透かしにこの規定がそのまま及ぶかは明記されていませんが、「来歴情報」という広い書き方なので、透かしを消す目的で文章を加工するのは避けるべきです。

項目

API のテキスト透かし

一般向けGrokの画像・動画の透かし

見えるか

見えない(統計的)

見える

開始

2026年11月7日

提供中

解除

管理者が条件付きで可能

設定なし

消す行為

規約の明記なし(来歴情報の改変禁止に注意)

利用規約で禁止

画像生成のGrok ImagineについてはGrok Imagineとはで解説しています。画像の透かしをめぐる他社の動きはGoogleがAI画像の透かし除去を容認も参考になります。

開発者・企業がやるべきこと

対応の要否は、立場によってはっきり分かれます。多くの開発者は実装を変える必要がなく、対応が必要なのはチーム管理者とEU向けにサービスを出す事業者です。

立場

やること

Grok APIを使う個人開発者

基本的に何もしなくてよい。気になるなら x-watermark を一度確認する

社内ツールに組み込んでいる開発者

ヘッダーをログに残すか検討する。SDKでヘッダーが読めるか確認する

チームの管理者

解除するかどうかを法務と相談して決める。解除できないモデルがないか確認する

EU向けにサービスを出す事業者

透かしとは別に、公開物でのAI生成の表示義務を確認する

本番と検証で設定を分けたいチーム

設定はチーム単位で全キーに適用されるため、チームを分ける運用を検討する

社内の業務でGrok APIを使う場合、設定がチーム単位でまとめて適用されることと、変更が監査ログに残ることは、権限管理の設計に直結します。誰が管理者権限を持つのか、解除の判断を誰の承認で行うのかを、運用ルールとして先に決めておくとよいでしょう。

個人向けのプランと違い、社内で全員が使うチャットボットや業務システムにAPIを組み込む場合は、API利用料に加えて、ログや権限管理を含む開発・運用の費用も見込む必要があります。費用の考え方は社内AIチャットボットの費用で整理しています。

こんな人は対応が必要

  • 透かしを解除したいと考えているチーム管理者(法的な例外があるかの確認が先)
  • EU域内の利用者にAI生成の文章を届けているサービスの運営者
  • 出力の監査やトレーサビリティを求められている企業の担当者
  • ヘッダーを取得できないSDKやフレームワークを使っていて、透かしの有無を記録したい開発者

何もしなくてよい人

  • Grok APIを試作や個人の用途で使っている開発者
  • 生成した文章を社内だけで使い、公開しない利用者
  • 一般向けのGrokアプリだけを使っている人(現時点ではテキストの透かしの発表がない)

透かしの限界と注意点

透かしは「AIが生成したことの手がかり」であり、万能の判定手段ではありません。現時点で公表されていない点も多く、過信しないことが大切です。

  • 短い文章は判定しにくい。公式は「長いほど信号が強い」としており、短文は「uncertain」になりやすい
  • 書き換えや翻訳への強さは非公表。OpenAIは社内テストで「単語の25%を書き換えると検出率が17%に下がる」と説明し、Anthropicも「全単語を置き換えるほどの書き換えでは消える」としているが、Grokの数値は出ていない
  • 誤検出率・見逃し率も非公表。判定結果だけで「この人がAIで書いた」と決めつけるのは危険
  • 検出は申請制。一般の利用者が「この文章はGrok製か」を自分で確かめる公式ツールは、現時点では公開されていない
  • 書いた人の証明にはならない。透かしからわかるのは「モデルが生成した可能性」であり、誰が書いたか、誰が著作者かではない

レポートや原稿をGrokで書いた人が「透かしでばれるのか」と心配するケースもあるでしょう。現時点では検出が申請制で、短文の判定は弱いと公式も説明しています。ただし、透かしを消す目的で文章を加工するのは、来歴情報の改変を禁じる利用規約に触れるおそれがあります。AIを使ったことを隠すより、必要な場面ではAIを使ったと明示するほうが、結果としてリスクは小さくなります。

よくある質問

OpenRouterやクラウド経由でGrokを使った場合も透かしは入る?

現時点では公式に記載がありません。公式ページは「SpaceXSIのグローバル・リージョンのすべてのエンドポイントで有効」と書いていますが、OpenRouterなど第三者のサービスを経由した場合の扱いには触れていません。経由先のサービスがレスポンスヘッダーを中継しない場合、x-watermark で確認できない可能性もあります。

透かしを有効にするために料金の追加やプランの変更は必要?

必要ありません。既定でオンになるため、申し込みや設定の変更をしなくても透かしは入ります。公式ページに透かしの追加料金の記載はなく、対象モデルのトークン料金もこれまでの料金表のままです。

透かしを解除したあと、また有効に戻せる?

戻せます。解除と同じ Team settings の画面で、モデルのチェックを入れ直して保存します。公式は「opt-ins and opt-outs」がどちらも監査ログに記録されると説明しており、再び有効にする操作も想定されています。反映は解除と同じく、新しいリクエストに対して5分以内です。

11月7日より前に生成した文章にも透かしは入っている?

入っていません。公式は「2026年11月7日から、対象モデルの応答に透かしが入る」としています。それより前に生成して保存してある文章が、あとから透かし入りになることはありません。

Grokの透かしはStarlinkなど他のサービスにも関係する?

公式ページはGrok APIのテキスト出力だけを対象にしています。一部の海外報道では、同じモデル系統を使う他のサービスへの影響に触れたものもありますが、公式の説明はありません。現時点では「API経由でテキストを生成した場合」に限って考えるのが正確です。

まとめ

Grok APIの電子透かしは、2026年11月7日から7つのテキストモデルで既定オンになる、文字を足さない統計的な透かしです。

  • 対象は grok-4.7・4.6・4.5・4.3・4.20系3モデルの、Responses API と Chat Completions API のテキスト出力(構造化出力とtool callの引数を含む)
  • 日本からの利用も対象。追加料金の記載はなく、既存の実装はそのまま動く
  • 透かしの有無は x-watermark: true のレスポンスヘッダーで確認できる
  • 解除はチーム管理者だけが行え、法的な例外の確認が必要。解除すると表示義務の責任が利用者側に移り、一部モデルは解除できない
  • 検出は申請制で、短文や書き換えへの強さは未公表。透かしは「書いた人の証明」ではない

多くの開発者は何もしなくて構いません。解除を考えている管理者や、EU向けに生成した文章を公開している事業者は、11月7日を前に法務と運用ルールを確認しておきましょう。対象モデルや検出APIの提供状況は今後変わる可能性があるため、新しいモデルに切り替える際は公式ドキュメントを確認してください。

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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