AIツール2026年10月更新

Gemini Connected Apps Platformとは?Geminiと検索に自社アプリを載せる仕組み・申請の流れ・注意点【2026年10月】

公開日: 2026/10/29
Gemini Connected Apps Platformとは?Geminiと検索に自社アプリを載せる仕組み・申請の流れ・注意点【2026年10月】

この記事のポイント

Gemini Connected Apps Platform(正式名称 Connected Apps Platform)は、自社のアプリやサービスをGeminiアプリとGoogle検索の両方に一度の連携で載せるための開発者向けの仕組みです。2026年10月28日に始まったプレビューの中身、MCPとAppFunctionsの違い、申請の流れ、ポリシー、日本での提供状況を整理します。

Gemini Connected Apps Platformは、自社のアプリやサービスをGeminiアプリとGoogle検索の両方に、一度の連携で載せられる開発者向けの仕組みです。Googleが2026年10月28日(米国時間)にプレビューとして公開しました。Google公式の名前は「Connected Apps Platform」で、Gemini専用ではなく、検索のAI Modeも載せる先に入ります。

この記事でわかること

  • Connected Apps Platformで何ができるようになったか(ユーザー側・開発者側)
  • 2つの連携方法(MCPサーバーとAndroid AppFunctions)の違い
  • Google Connected Consoleを使った申請から公開までの流れと技術要件
  • ポリシー上の禁止事項とデータの扱い
  • 料金・日本での提供状況など、まだ公表されていない点
  • ChatGPTのアプリやClaudeのコネクタとの違い

こんな人に向けた記事です

  • 自社サービスをGeminiやGoogle検索から使えるようにしたい開発者・プロダクト担当者
  • AI検索の時代の集客(GEO)を調べているマーケティング担当者
  • Geminiの「アプリ連携」が何に変わるのか知りたいユーザー

Gemini Connected Apps Platformとは

Google検索のAI ModeとGeminiアプリから外部アプリを呼び出すConnected Apps Platformのイメージ画面

出典: Google公式ブログ「Connected Apps」発表記事

Connected Apps Platformは、開発者が自社のアプリやサービスの機能を、GeminiアプリやGoogle検索などのGoogle製品へ持ち込むための仕組みです。ユーザーは会話の中で自分のアカウントの最新データを使い、注文や予約などの操作をそのまま終えられます。

Googleの公式ブログは、このプラットフォームを「GeminiとSearchに機能を持ち込むための統一された方法」と説明し、「一度作れば、検索とGeminiアプリの両方で、目的がはっきりしたユーザーに届く」としています(出典: Google公式ブログ)。

もともとの「アプリ連携」との関係

「Connected Apps(日本語ヘルプでは『アプリ連携』)」自体は新しい機能ではありません。Geminiアプリには以前から拡張機能(Extensions)として外部サービスとの連携があり、2026年7月16日からはGoogle検索のAI Mode(米国・英語)でもInstacart・Canva・YouTube Musicとの連携が始まっています。

変わったのは開発者が連携を作る方法です。9to5Googleによると、これまでConnected Appを作るにはGoogleと個別に密に協力する必要がありました。今回のプラットフォームで、開発者が自分で登録し、テストし、審査に出せるようになりました。

項目

これまで

Connected Apps Platform以降

作れる企業

Googleと個別に提携した一部の企業

プレビューに参加した開発者(段階的に開放)

載せる先

Gemini・検索それぞれ別の取り組み

1つの連携で検索・Gemini・両方を選べる

管理画面

公開されていない

Google Connected Console(プレビュー)

連携の方式

非公開

MCPサーバー、Android AppFunctions

構成する3つの要素

プラットフォームの中身は次の3つです。

  1. MCPサーバー連携: オープン標準のModel Context Protocol(MCP)で、クラウド上のサーバーをGeminiや検索につなぐ
  2. Android AppFunctions連携: Androidアプリが端末の中で機能を「ツール」として公開し、Geminiが呼び出す
  3. Google Connected Console: 開発者が登録・テスト・審査申請・公開後の計測を行う管理画面

MCPの基本はMCPとは?仕組み・できること・使い方で解説しています。Gemini全体の位置づけを先に知りたい場合はGeminiとはもあわせて読んでください。

Gemini Enterprise Agent Platformとは別の仕組み

名前が似ていますが、企業が社内向けにAIエージェントを作って動かすGemini Enterprise Agent Platformとは目的が違います。Connected Apps Platformは、一般ユーザーが使うGeminiアプリと検索に、自社サービスを外向けに公開するための仕組みです。

Connected Apps Platformでできること

Connected Apps Platformに対応するInstacart・Canva・OpenTableなどのサービスロゴ一覧

出典: Google公式ブログ「Connected Apps」発表記事

ユーザーはGeminiや検索の会話の中から外部サービスを呼び出して操作できます。開発者は、そのための連携を一度作るだけで、2つのGoogle製品に載せられます。

ユーザー側でできること

Googleによると、検索とGeminiで公開済みのConnected Appsは50以上あり、生産性、イベントチケット、健康・フィットネスなどの分野に広がっています。

  • 食料品をInstacartで注文する
  • YouTube MusicやSpotifyでプレイリストを作る
  • Canvaでチラシを作る
  • OpenTableでレストランを予約する
  • Dropboxのファイルを探す

Geminiアプリでは、依頼文に @ を入力してアプリを選ぶか、依頼文の中でアプリ名を出して呼び出します。まだ連携していないアプリなら、その場で連携するか許可を求められます。アプリ名を出さなくても、Geminiが使えるアプリを自動で使うこともあります(Geminiアプリ ヘルプ)。

一度アプリを連携すれば、対応するGoogle製品をまたいで使えるのがConnected Apps Platformの考え方です。

今回の発表で追加・予告されたアプリ

アプリ

Gemini

検索(AI Mode)

Adobe

公開済み

今後数週間で対応

Experian

公開済み

今後数週間で対応

Localiza

公開済み

今後数週間で対応

Peloton

公開済み

今後数週間で対応

Calm

近日公開

近日公開

出典: Google公式ブログ(2026年10月28日)

開発者側でできること

  • 自社のMCPサーバーをGoogle Connected Consoleにつなぎ、ツールを取り込む
  • 載せる先を「検索」「Geminiアプリ」「両方」から選ぶ
  • テスターとプレビュー環境を管理し、バージョンごとに審査へ出す
  • 公開後にトラフィック・レイテンシ・エラー率を確認する
  • 認証済みのロゴやアカウントでブランドを管理する

2つの連携方法:MCPサーバーとAndroid AppFunctions

Model Context Protocol(MCP)のロゴ

出典: Model Context Protocol 公式サイト

連携方法は、クラウドで動かす「MCPサーバー」と、Android端末の中で動かす「AppFunctions」の2つです。現時点で、Androidに限らずiOSやWebのユーザーにも届けられるのはMCPサーバーの方で、AppFunctionsはまだ実験的な段階です。

比較項目

MCPサーバー(クラウド)

Android AppFunctions

仕組み

Model Context Protocolに沿ったリモートMCPサーバーを公開する

Androidアプリが端末内で関数をツールとして公開し、Geminiが呼び出す

実行場所

サーバー側

端末の中

対応環境

Android・iOS・Web

Android 16(API 36)以上

実装

公開HTTPSエンドポイントのMCPサーバー(クラウドは問わない。Cloud Runは一例)

Jetpack AppFunctions SDK、@AppFunction アノテーション

画面表示

MCP Appsで対話型のUIを出せる(サンドボックスのiframeで描画)

公式情報では確認できず

認証

OAuth 2.1(認可コード+PKCE)

呼び出し側に EXECUTE_APP_FUNCTIONS 権限が必要

成熟度

プレビュー

実験的プレビュー

出典: Google for Developers、Android Developers

MCPサーバーが向いているケース

すでにWebサービスやAPIを持っている企業なら、MCPサーバーから始めるのが現実的です。iOSやWebのユーザーにも届き、同じMCPサーバーをChatGPTやClaudeなど他のAIにもつなげられるからです。一部の報道はクラウドMCPを「推奨」と書いていますが、公式ページで「推奨」という言葉は確認できていません。

AppFunctionsは様子見でもよい

AppFunctionsは、Androidアプリの機能を端末の中で直接Geminiに渡す仕組みです。Android Developersの説明では、Geminiとの連携は2026年5月時点で信頼できるテスターだけの非公開プレビューで、実装してもGeminiから呼び出される保証はないとされています。端末側でのGeminiの動きはGemini Intelligence(Android)の解説が参考になります。

申請から公開までの流れ(Google Connected Console)

Google Connected Consoleでアプリのテスト状況とMCP連携を管理し審査に出す画面

出典: Google公式ブログ「Connected Apps」発表記事

公開までの流れは「プレビューに申し込む → MCPサーバーを作る → Consoleに登録する → テストする → 審査に出す → 公開後に計測する」です。審査にかかる期間や基準の詳細は、現時点で公表されていません。

  1. プレビューに申し込む: 申込フォームから参加を申請する
  2. 事前準備: MCPエンドポイント、IP許可リスト、ドメインの確認、掲載用の素材(ロゴなど)をそろえる
  3. MCPサーバーを作り、手元で確かめる: ローカルで起動し、MCP Inspector(npx @modelcontextprotocol/inspector)でツールの動きを確認する
  4. 公開HTTPSにデプロイする
  5. Consoleに登録する: MCPサーバーをつないでツールを取り込み、載せる先(検索・Gemini・両方)を選ぶ
  6. Gemini Developer Modeでテストする: イベントログ、ツールのスキーマ、日時・場所のシミュレーション、認証設定を確かめる
  7. 審査に出して公開する
  8. 公開後に計測する: トラフィック・レイテンシ・エラー率をConsoleで見る

MCPサーバー側の技術要件チェックリスト

公式ドキュメント(MCP/OAuth)に書かれている主な要件をまとめます。

項目

要件

エンドポイント

MCP仕様に沿った、公開HTTPSのリモートMCPサーバー

サーバーの説明

自社の領域とできることをはっきり書く(モデルが正しく振り分けるため)

ツール注釈

読み取りだけなら readOnlyHint=True、状態を変える・取り消せない操作は destructiveHint=True。確認が必要な操作はConsoleで指定

引数

型を明示し、説明を詳しく書く。許される値(カテゴリ、場所など)も書く

認証

OAuth 2.1の認可コード+PKCE(S256)。Authorization Server Metadataを公開する

クライアント登録

現在のGeminiはRFC 7591のDynamic Client Registrationを使う。未対応ならConsoleでClient ID/Secretを手入力

リダイレクトURL

Googleのリダイレクト先(googleusercontent.com のoauth-redirect等)を許可リストに入れる

スコープ・トークン

スコープは最小限。リフレッシュトークンを推奨。連携解除時はトークンを確実に無効化

ロゴ

連携・同意画面用に500×500px以上の正方形または円形のSVGロゴ

ネイティブアプリ

WebViewよりApp Flipを強く推奨

トランスポートの指定、レート制限、認証なしのアプリを認めるかどうかは、公式ページで確認できませんでした。実装前にConsoleのドキュメントを確認してください。

料金・提供状況・日本で使えるか

開発者向けの料金・手数料・収益分配は発表されていません。提供はプレビューで、Googleは今後数か月で開発者・市場・Google製品を段階的に増やすとしています。

確認できていること・まだ公表されていないこと

項目

現時点の状況

開発者向けの料金・手数料

未公表

収益分配・課金の仕組み

未公表

提供形態

プレビュー(TechCrunchは「ベータ/パブリックプレビュー」と表記)

申し込める開発者

TechCrunchによると米国の開発者のみ・ウェイトリスト制。公式ブログは「段階的に開放」とだけ記載

日本の開発者が今申し込めるか

公式に国別の記載がなく未確認

一般提供の時期

未定

審査期間・審査基準の詳細

未公表

検索での並び順

未公表

検索側のアプリ連携(ユーザー)

AI Mode、米国・英語のみ

Geminiアプリ側のアプリ連携(ユーザー)

アプリごとに国・言語・端末の条件が異なる

料金が出ていなくても、MCPサーバーを動かすクラウド費用や開発・保守の費用は開発者側の負担になります。

日本のユーザーはどこまで使えるか

検索のアプリ連携は、現時点で米国・英語のAI Modeだけです。AI Modeそのものの動きはGoogleのAI検索(AI Mode)の解説で整理しています。

Geminiアプリについては、公式ヘルプのアプリ一覧(2026年10月29日時点)で、日本を名指ししたアプリはありません。Adobe、Canva、GitHub、Google Workspace、Spotify、WhatsApp、YouTube Musicなど「国の限定がない」アプリは、そのサービスが使える国であれば対象になります。一方、Experian・Peloton・Dropbox・Instacart・Zillowなど多くは米国のみです。使えるかどうかは、最新のGeminiアプリ連携の一覧表で確認するのが確実です。

日本語版のGeminiアプリでは、アプリ連携の設定は「メニュー → カスタマイズ → コネクタ」にあります。

強みと弱み

強みは「一度作れば検索とGeminiの両方に載る」ことと、標準のMCPを使うので他のAIにも流用しやすいことです。弱みは、提供範囲が狭く、料金や審査などの条件がまだ見えないことです。

強み

  • 2つの大きな入口に同時に載る: 検索のAI ModeとGeminiアプリを、別々に連携を作らずに狙える
  • 標準規格のMCPを使う: 同じMCPサーバーをChatGPTのアプリやClaudeのコネクタにも使い回しやすい
  • 開発者が自分で進められる: Googleとの個別提携がなくても、Consoleで登録から審査申請まで進められる
  • 公開後の計測がある: トラフィック・レイテンシ・エラー率を見て改善できる
  • ユーザーのデータを使った操作まで完結する: 情報を見せるだけでなく、注文や予約などの操作まで会話の中で終えられる

弱み・制約

  • 提供範囲が狭い: プレビューで、報道ベースでは米国の開発者のみ。検索側も米国・英語のみ
  • 条件が見えない: 料金、収益分配、審査期間、一般提供の時期が未公表
  • 作っても表示される保証はない: Search Engine Roundtableによると、検索ではユーザーが自分の設定でアプリを追加する必要がある。GoogleのJohn Mueller氏も個人の意見として「まだ非常に初期」とコメントしている
  • AppFunctionsはまだ試験段階: Android 16以上限定で、Geminiから呼び出される保証はない
  • ユーザー側の利用条件が多い: 「Geminiアプリ アクティビティ」をオフにすると、gemini.google.com・iOS・スマートウォッチではアプリ連携が使えない。Googleメッセージ内のGeminiも非対応。アプリによっては個人アカウントのみ・18歳以上などの条件がある

依頼範囲と費用の目安を30分で整理します

初回相談は無料・30分(オンライン)。要件が決まっていなくても大丈夫です。改修100万円〜・PoC300万円〜(税別)

ポリシーとセキュリティの注意点

Connected Apps Policyでは、機能に必要な最小限のデータだけを扱い、ユーザーデータを金銭と引き換えに共有しないことが求められます。他社のAPIを包んだだけのアプリや、連携の中での第三者広告も禁止です。

主な禁止事項

Connected Apps Policyで禁止されている主な内容です。

  • ヘイト、暴力的過激主義、性的コンテンツ、児童の性的搾取
  • 知的財産の侵害、違法行為、危険物
  • 連携の中での第三者の広告・宣伝
  • なりすましや誤解を招く挙動
  • 自分が権利を持たない他社APIを包んだだけのアプリ(ラッパー)
  • スパム、コピー、ほぼ同じ内容のアプリ
  • 金融書類を作る・偽造するツール

GEO(AI検索対策)を扱うRelevant Audienceは、モデルに自社アプリを選ばせるための広すぎる・誤解を招くツール説明も禁止されていると紹介しています。「何でもできます」と書いた説明で呼び出しを増やそうとする設計は避けた方が安全です。

データの扱いで求められること

  • 機能に必要な最小限のデータと権限だけを使い、開示した目的にだけ使う
  • ユーザーデータを金銭と引き換えに交換・共有しない
  • プライバシーポリシーを公開し、データの管理・削除方法を説明するヘルプを用意する
  • 保存時・通信時ともに暗号化する
  • ユーザーに知らせず同意もなく、端末の設定を変えたりデータを集めたりしない
  • ユーザー投稿があるアプリには報告・ブロックの機能を付ける
  • 酒・たばこ・賭博など年齢制限のある商品には年齢確認を入れる

違反した場合は、申請の却下、アプリの停止・削除、開発者アカウントの停止・終了の対象になります。

技術面で気をつけたいこと

注文や予約、送金のような取り消しにくい操作には destructiveHint を付け、ユーザーの確認を挟む設定にします。OAuthのスコープは最小限にし、ユーザーが連携を解除したらトークンを確実に無効にします。MCPサーバーを公開するときの一般的なリスクについては、MCP新ロードマップの解説で扱っている認証まわりの議論も参考になります。

ユーザー側では、Geminiは許可なく各サービスの個人情報にアクセスしないとされています。外部サービスとの連携は、Googleアカウントの「リンクされたアプリ」などから解除できます。

ChatGPTのアプリ・Claudeのコネクタとの違い

3つともMCPをベースにしていて、外部サービスをAIの会話から使えるようにする点は同じです。Connected Apps Platformの違いは、載る先にGoogle検索が入ることです。

比較項目

Connected Apps Platform(Google)

ChatGPTのアプリ(OpenAI)

Claudeのコネクタ(Anthropic)

ベースになる仕組み

MCPサーバー(+Android AppFunctions)

Apps SDK(MCPベース)

リモートMCPサーバー

載る場所

Geminiアプリ、Google検索(AI Mode)

ChatGPT

Claude

開発者の申請

Google Connected Consoleで審査申請(プレビュー)

2025年12月から申請受付・アプリディレクトリを開始

ディレクトリ掲載は審査あり。カスタムコネクタはユーザーが自分で追加

画面表示

MCP Apps(iframe)

Apps SDKでUIを表示

MCP Appsで対話型のUIを表示(2026年1月から)

提供状況(2026年10月時点)

プレビュー。報道では米国の開発者のみ

公開済み

公開済み

出典: OpenAI、Claude公式ブログ

ChatGPTの収益化ルールやClaudeのコネクタの細かい仕様は更新が多いため、比較は仕組みと載る場所に絞りました。ClaudeのコネクタはClaudeコネクタの使い方とClaudeの個人向けコネクタで詳しく解説しています。ChatGPTとGeminiそのものの違いはChatGPTとGeminiの比較を参照してください。

Geminiの「カスタムMCP連携」との違い

Geminiアプリには、ユーザーが自分でMCPサーバーをつないでカスタムアプリを連携する機能もあります。こちらは個人や自社内で使うためのもので、Connected Apps Platformのように審査を経て一般ユーザーに公開する仕組みとは別です。Zapierは、カスタム連携はGemini Sparkの利用者・Sparkのタスク内に限られると説明していますが、公式では確認できていません。Gemini SparkについてはGemini Sparkとはで解説しています。

企業が今やっておくこと

ログインして使うサービスを持っていて、米国にユーザーがいる企業は、プレビューに申し込んで検証を始める価値があります。日本中心の企業は、MCPサーバーの用意など他のAIにも使える準備から進めるのが現実的です。

TechCrunchは、ユーザーが個別のアプリを開かずに、好きなAIを通じてサービスを使う流れを背景に挙げ、AIの中で見つけてもらうことがSEOのように重要になるかもしれないと指摘しています。Relevant Audienceは、見つけてもらえるかどうかはユーザーがアプリ名を出すか、一覧から選ぶか、過去に連携したかで決まるため、検索順位よりブランドの知名度が影響すると分析しています。

判断の目安

自社の状況

おすすめの動き

ログインが必要なサービスがあり、米国にユーザーがいる

プレビューに申し込み、MCPサーバーで検証を始める

すでにChatGPT向けアプリやClaude向けMCPサーバーがある

同じMCPサーバーを流用できるか、OAuth 2.1・DCRの要件を満たすか確認する

日本向けのサービスが中心

日本での提供開始を待ちつつ、APIの整理とMCPサーバー化を先に進める

ログインが要るサービスがない(情報発信中心)

Connected Appsより、AI検索で引用される記事づくりを優先する

Androidアプリが主力

AppFunctionsの動向を追いつつ、まずはMCPサーバーから着手する

自社のサービスや社内システムをMCPサーバーにしてGeminiやChatGPT、Claudeにつなぐ場合は、API整備・認証・運用まで含めた開発費の見積もりが必要になります。改修・PoC・本開発それぞれの価格の目安はAI開発の費用相場でまとめています。

こんな人・企業におすすめ/まだ急がなくてよい人

こんな人・企業におすすめ

  • 予約、注文、チケット、フィットネスなど、ユーザーのアカウントを使って操作が完結するサービスを持つ企業
  • 米国でサービスを展開している、または展開予定の企業
  • すでにMCPサーバーやChatGPT向けアプリを作っていて、載せる先を増やしたい開発チーム
  • AI検索の時代の集客手段を早めに試したいプロダクト・マーケティング担当者

まだ急がなくてよい人・企業

  • 日本国内だけでサービスを提供している企業(日本での提供時期が未定のため)
  • ログインが要る機能がなく、情報発信が中心のメディアや企業サイト
  • 料金や収益分配の条件が決まってから投資を判断したい企業
  • 他社のAPIを使うだけで、自社が権利を持つ機能やデータがないサービス(ポリシー上、ラッパーは禁止)
  • Geminiを使うだけのユーザー(特に何もする必要はなく、対応アプリが増えるのを待てばよい)

よくある質問

Q. 「Gemini Connected Apps Platform」は正式名称ですか?

Googleの正式名称は「Connected Apps Platform」です。Geminiアプリだけでなく、Google検索のAI Modeも載せる先に含まれるため、名前にGeminiは入っていません。検索では「Gemini Connected Apps Platform」と呼ばれることが多くあります。

Q. 一般ユーザーが追加でお金を払う必要はありますか?

公式ヘルプでは、アプリ連携に有料プランが必要だという記載は確認できませんでした。ただし、連携先のサービス自体が有料の場合は、そのサービスの契約が必要です。また、Geminiのプランによって機能に差があるかは公表されている情報だけでは判断できないため、利用前にGeminiのヘルプを確認してください。

Q. 社内専用のアプリとしてGeminiにつなぐことはできますか?

Connected Apps Platformは、審査を経て一般ユーザーに公開するための仕組みです。社内だけで使いたい場合は、GeminiアプリのカスタムMCP連携や、Google Workspace向けの機能、企業向けのGemini Enterpriseを検討する方が目的に合います。カスタムMCP連携は使えるプランや画面が限られる可能性があるため、利用前に公式ヘルプで条件を確かめてください。

Q. Googleアカウントでの連携を解除するには?

Geminiアプリでは「カスタマイズ → コネクタ」から連携を管理できます。外部サービスとの連携は、Googleアカウントの「リンクされたアプリ」から解除できるとされています。開発者側は、解除時にトークンを確実に無効化することがポリシー上求められています。

Q. 検索にアプリを載せると、SEOの順位に影響しますか?

Googleは、Connected Appsと通常の検索順位の関係について説明していません。検索ではユーザーが自分でアプリを追加する必要があり、作っても表示される保証はありません。現時点では、通常のSEOとは別の入口として考えるのが無難です。

まとめ

  • Gemini Connected Apps Platform(正式名称 Connected Apps Platform)は、自社サービスをGeminiアプリとGoogle検索の両方に一度の連携で載せる開発者向けの仕組みで、2026年10月28日にプレビューが始まった
  • 連携方法はクラウドの「MCPサーバー」と端末内の「Android AppFunctions」。現時点ではiOS・Webにも届くMCPサーバーから始めるのが現実的
  • Google Connected Consoleで、登録・載せる先の選択・テスト・審査申請・公開後の計測まで行う
  • 料金、収益分配、審査期間、一般提供の時期、日本の開発者が申し込めるかは未公表
  • ポリシーではデータの最小化、ユーザーデータの販売禁止、ラッパーアプリの禁止などが定められている
  • ChatGPTのアプリ、Claudeのコネクタと同じくMCPをベースにしているので、MCPサーバーを用意しておけば複数のAIに展開しやすい

AIエージェントが外部サービスを操作する流れ全体は、AIエージェントとはで解説しています。

依頼範囲と費用の目安を30分で整理します

この記事の著者

AI革命

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編集部

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