ビジネス活用2026年10月更新

ECシステムを会社に頼む前に|一元管理ツールで足りない部分・受注と在庫と出荷の連携・費用【2026年10月】

公開日: 2026/10/18
ECシステムを会社に頼む前に|一元管理ツールで足りない部分・受注と在庫と出荷の連携・費用【2026年10月】

この記事のポイント

ECシステムを会社に頼む前に、一元管理ツールで足りる範囲と、セット商品・予約販売・卸の掛け売り・倉庫や会計への連携で作り込みが要る範囲を仕分ける方法を解説。モールAPIの制約、既製ツールの月額の試算、改修・作り替えの費用も示します。

この記事は、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモールと自社サイトで売っていて、一元管理ツールを入れたのにセット商品・予約販売・卸の掛け売り・倉庫への出荷指示で手作業が残っている運営責任者向けです。基本の順番は、一元管理ツールを残して設定と既製アプリで減らせる分を先に減らし、それでも合わない例外だけを周りに作り足すことです。システム会社に頼む場合の当社の価格は、既存システムの改修が100万円〜、PoC(試験導入)が300万円〜、本開発は個別見積です(いずれも税別。クラウド・外部APIの利用料は別)。

「ec システム 会社」で調べると、上位には売り場(ECサイト)を作る会社の一覧や比較ページが並びます(2026-10-18 時点)。この記事で扱うのは売り場の裏側、つまり受注・在庫・出荷・卸・会計をつなぐ部分です。サイトのデザインや集客を頼む会社選びはこの記事の対象ではありません。

この記事の進め方が合う場合・合わない場合

先に、開発会社に相談しなくてよい場合をはっきりさせておきます。

状況

合う進め方

手で直している注文が、ツールの設定やマスタ(商品の登録情報)の誤りで起きている

ツールのサポートに問い合わせて設定を直す。開発は要らない

必要な機能が、一元管理ツールのアプリ・オプションとして既に出ている

まずそのアプリを試す。月額の追加で済むことがある

会計への売上の取込だけが手作業

会計ソフトの既製の連携アプリを先に確かめる(freee会計には、Amazon・Shopify の売上を取り込む他社製の連携アプリがある。提供会社の発表例)

月の受注がまだ少なく、手で直す件数が1日数件

手順書を整えて人が直す方が安いことがある。下の時間の試算に自社の数字を入れて比べる

セット・予約・卸などの例外が毎日発生し、複数の担当者が手で直している

この記事の対象。合わない部分だけを作り足すか、作り替えるかを決める

在庫の数が、一元管理ツール・倉庫・自社の基幹システムで食い違い、どれが正しいか決まっていない

この記事の対象。作り替えを含めて検討する

EC事業の業務システムは5つの持ち場に分かれる

売り場の代表例であるShopifyのロゴ画像

出典: Shopify 公式サイト

「ECシステム」という言葉は、売り場から会計までまとめて指すことがあります。発注先と相談するときは、どの持ち場の話かを分けておくと、作る範囲を絞れます。下の分け方は、この記事で説明のために使う整理です。

持ち場

主な役割

既製サービスの例

手作業が残りやすいところ

売り場

注文を受ける

楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、Shopify など

注文のステータス更新、購入者へのメール

受注・在庫の一元管理

複数店舗の注文の取込、在庫の引当と各店舗への在庫数の反映、出荷指示

ネクストエンジン など

セット商品の在庫、予約注文、同梱・分納

倉庫

入荷・ピッキング・梱包・出荷実績

LOGILESS など(受注管理と倉庫管理をまとめて持つ製品もある)

倉庫ごとの出荷指示、出荷実績と追跡番号の戻し

卸・企業向けの受発注

取引先ごとの価格、掛け払い

Bカート、Shopify の B2B 機能 など

取引先ごとの掛け率、月末締めの請求、与信

会計

売上・入金・手数料の仕訳

freee会計 など

モール手数料・ポイント・返品の仕訳

例に挙げた製品の記載は公式情報で確かめた範囲のもので、順位や優劣を示すものではありません。

既製ツールで足りる範囲と、作り込みが要る範囲

手で直している作業を1つずつ、下の表に当てはめてみてください。「作るなら何を作るか」は大きく3つに分かれます。

  • 周辺の小さな連携: ツールの外で、CSVの変換・突き合わせ・通知などを自動にする
  • ツールのAPIを使った追加: 一元管理ツールや倉庫システムの公開API(外部のプログラムからデータを読み書きする窓口)を使い、足りない処理を外側に作る
  • 基盤の作り替え: 在庫や受注を持つ仕組みそのものを入れ替える

業務の例外

既製ツールで足りることが多い場面

作り込みが要りやすい場面

作るなら

セット商品

1つの一元管理ツールの中でセットと単品を組み、そのツールだけで出荷する

セットを組むシステムと在庫を持つシステムが別。システムをまたいで出荷すると、片方の在庫だけが減る

在庫の正を1か所に決め、もう片方へ反映する連携。照合のチェック

予約販売

予約商品が少なく、発売日に手で引当を外して出荷できる

予約が毎月あり、入荷日の変更・分納・通常品との同梱を毎回判断している

予約注文を取り込んで入荷日ごとに保留・解除する仕組み

卸の掛け売り

取引先が少なく、注文ごとの支払い期日で回せる

取引先ごとの掛け率・締め日・与信枠があり、月末に合算して請求する

取引先マスタと締め請求の仕組み、会計への受け渡し

倉庫への出荷指示

倉庫が1つで、ツールと倉庫システムの標準連携がある

複数の倉庫・外部の物流会社に分けて出す。倉庫ごとにCSVの形が違う

出荷先の振り分けと、倉庫ごとのデータ変換

同梱・分納

同じ購入者の同時注文をまとめる程度

店舗をまたぐ同梱、欠品時の分納、送料の再計算

同梱・分納のルールを持つ処理

会計への受け渡し

モール1つ・決済1つで、既製の連携アプリがある

モールごとに手数料・ポイント・返品の扱いが違い、毎月Excelで集計している

売上・手数料を仕訳の形に変換して会計ソフトへ送る連携

自社用の記入欄(空欄のまま印刷・コピーして使えます)

手で直している作業

月の件数

1件の時間

誰が直しているか

ツールの設定・アプリで解決できないか確認したか

作るなら(周辺/API追加/作り替え)

「ツールの設定・アプリで解決できないか確認したか」の列が空のまま開発会社に相談すると、作らなくてよいものまで見積に入ることがあります。ツールのサポートへの問い合わせは、開発の相談より先に済ませておくのが安全です。

モール・カートのAPIでできること・できないこと

Shopifyの開発者向けAPIドキュメントの紹介画像

出典: Shopify 公式(Shopify Dev Docs)

連携を作るときの最初の制約は、モールやカートのAPIで何が取れて、何を返せるかです。APIで取れない・返せない処理があると、どの会社に頼んでもその部分は手作業かCSVのやり取りになります。2026年10月18日に公開情報で確かめた範囲を並べます。

売り場

確かめられたこと

手作業・追加作業が残る点

出典

Yahoo!ショッピング

ストア向けに注文・定期購入・商品・在庫・出品管理などのAPIがある

注文API・定期購入API・問い合わせ管理APIは利用申請が必要。申請が通るまで注文の自動取込は作れない

Yahoo!デベロッパーネットワーク

Shopify

管理用のAPIで注文・商品・在庫を扱える。呼び出し回数の上限はプランで違う

大量の商品を一度に更新すると上限にかかるため、分けて送る作りが要る

Shopify API rate limits

Shopify のセット商品

セット(バンドル)を作るには専用アプリが必要

アプリが持つセットの情報を、一元管理ツールや倉庫と合わせる必要がある

Shopify ヘルプ(バンドル)

Shopify の B2B 機能

Basic・Grow・Advanced・Plus で使える(Starter・Retail は不可)。取引先を「会社」として登録し、価格・支払い方法を変えられる

支払い条件は注文日から7〜90日後などの期日を注文ごとに設定する形。期日に自動では決済されず、管理画面での回収操作が要る。デポジットは Plus のみ。月末締めの合算請求・与信枠の管理は公式ヘルプでは確認できなかった

B2B・支払い条件

楽天市場

楽天の公式API資料はログインが必要で、本記事では本文を確かめていない。以下は楽天と連携する在庫管理サービスの公開ヘルプ(楽天公式ではない)の記載

予約注文・頒布会注文はAPI取込の対象外でCSVの手動取込。ステータス変更・サンクスメールは楽天の管理画面で手動。連携用のキーの有効期限は90日

STOCKCREW ヘルプ

Amazon

出品者向けAPI(SP-API)を使うには開発者としての登録が要る。自社用だけなら「プライベート開発者」として登録でき、登録時にデータ保護の方針などへの同意が求められる

登録には審査があり、通るまで連携は作れない。利用料の扱いは本記事では確かめていないので、作る前に公式で確認する

Amazon SP-API ドキュメント

予約注文・ステータス更新のように APIの側で対応していない処理は、開発しても完全には自動にならないことがあります。その場合は「CSVを決まった場所に置けば後は自動」「更新が要る注文の一覧だけを毎朝出す」のように、人の作業を短くする作りにします。見積の前に、この表の「手作業が残る点」が自社のどの業務に当たるかを書き出しておくと、作る範囲とできない範囲を最初の相談で分けられます。

連携用のキーに期限がある売り場(上の楽天の例では90日)では、期限切れで連携が止まったときに誰が気付き、どう手作業へ切り替えるかも決めておきます。止まったことに気付けない連携は、手作業より危険です。

倉庫・会計への受け渡しをどこで持つか

受注から出荷までを管理するLOGILESSのダッシュボード画面

出典: LOGILESS 公式サイト

受注と在庫は一元管理ツールに任せても、その先の倉庫と会計へのデータの渡し方で手作業が残ることがあります。

倉庫: 在庫の「正」をどこに置くか

一元管理ツールと倉庫システムをつなぐと、在庫数が2か所にできます。どちらを正とするかを決めないまま使うと、数が合わなくなったときに直す基準がありません。

倉庫システム側のヘルプには、具体例が書かれています。ロジクラのヘルプでは、ロジクラで作ったセット品を出荷した場合、構成品の商品が連携していてもネクストエンジンの在庫は減らない、と案内されています。また、連携済みと未連携の商品が1回の出荷に混ざると、連携済みの商品の在庫だけが減ります(ロジクラ ヘルプセンター、2026-10-18 確認)。これは連携の仕様として案内されている動きです。セット商品を倉庫側で組む運用なら、この差を埋める処理か、毎日の照合が要ります。

決めておくことは次の3つです。

決めること

例

在庫数の正

引当は一元管理ツール、実在庫は倉庫システム。ずれたら倉庫の数に合わせる

照合の頻度と方法

毎朝、SKUごとに両方の在庫数を出して差がある行だけ担当者に通知する

連携が止まったときの切替

出荷指示はCSVで手渡しに切り替え、再開後に出荷実績をまとめて戻す

在庫の照合だけを自動にしたい場合は、棚卸・在庫の突き合わせを自動化する記事も参考になります。

会計: 売上・手数料・ポイントをどの単位で渡すか

会計への受け渡しは、まず既製の連携アプリで足りるかを確かめます。freee会計は全プランで外部連携用の公開APIを使えると案内されています(freee ヘルプセンター、2026-10-18 確認)。既製アプリで足りないのは、モールごとに手数料・ポイント・クーポン・返品の扱いが違い、それを自社の勘定科目や部門に分けて仕訳したい場合です。会計への連携を作る費用の考え方はfreee と連携するシステム開発の記事で詳しく扱っています。

リプレイスか、周辺の追加か

「ECシステムのリプレイス(入れ替え)」を考え始めたら、作り替える前に周辺の追加で済まないかを確かめます。作り替えは移行と並行稼働の手間が大きく、販売を止めずに切り替える準備が要るためです。

見るところ

周辺の追加で済みやすい

作り替えを検討する

例外の量

例外は一部の注文(セットだけ、卸だけ)に限られる

例外が業務の中心で、標準の流れに乗る注文の方が少ない

今のツールのAPI

注文・在庫・出荷を外から読み書きできる

APIが無い、または必要なデータを外に出せない

在庫の正

1か所に決められる

複数のシステムがそれぞれ在庫を持ち、どれも正にできない

費用の増え方

受注件数が増えても、従量の利用料を払った方が安い

従量の利用料が、自社で持つ仕組みの運用費を長く上回る見込み

業務の変わり方

売り方は今後もあまり変わらない

卸・定期便・店舗受取など、新しい売り方を足す予定がある

作り替えを選ぶ場合は、見積に次が入っているかを確認します。

  • データ移行: 商品マスタ・SKU・セットの構成・取引先・過去の受注のうち、何をどこまで移すか(システムの入れ替えとデータ移行の記事)
  • 並行稼働: 新旧を同時に動かす期間と、その間の在庫の正をどちらに置くか
  • 切替日の在庫: 切替の当日に在庫数を止めて数え直すか、差分を後で合わせるか
  • 戻し方: 切替後に問題が出たとき、旧システムに戻す手順と判断する人

費用の目安

業務システムの管理画面を表示したノートパソコン

既製ツールの月額(公開料金表から計算した説明用の試算)

ネクストエンジンと LOGILESS は、どちらも受注件数で月額が変わります。下の表は、2026年10月18日に各社の公式料金ページで確認した料金表に、架空の月間受注件数を当てはめて当社が計算した値です(税抜)。2つの製品は持っている機能の範囲が違う(ネクストエンジンは受注・在庫の一元管理、LOGILESS は倉庫の出荷管理までを含む)ため、どちらが安いかを比べる表ではありません。件数で月額がどう増えるかを見るための表です。

月の受注件数(架空)

ネクストエンジン

LOGILESS スタンダード

300件

6,500円

25,000円

1,000件

28,000円

37,500円

3,000件

78,000円

87,500円

5,000件

118,000円

137,500円

  • ネクストエンジン: 初期0円、月額基本3,000円(200件まで)、201件からは件数の区分ごとの従量(201〜400件は1件35円、401〜1,000件は30円、1,001〜3,000件は25円、3,001〜5,000件は20円 など)。契約1年後から年間保守15,000円、有料アプリは別。キャンセル注文・過去の注文の取込も課金対象(料金ページ)。1,000件・3,000件の値は公式の料金例と一致
  • LOGILESS: 初期0円、スタンダードは月25,000円(1倉庫・500件まで)、超過は5,000件までが1件25円。ライトは月20,000円(300件まで)。オプションは別見積(料金ページ)
  • 卸の受発注を既製で持つ場合の例として、Bカートは初期80,000円、月額9,800円〜79,800円(プランにより商品数・会員数の上限が違う)、エンタープライズは個別見積(税別、料金ページ)

各社の情報は確認日時点の公式サイトの記載です。最新は各社に確認してください。

開発を頼む場合の依頼の形

既製ツールで足りない部分を作る場合、当社では次の3つの形で受けています(既存システムの改修・PoCの価格と進め方)。

依頼の形

価格(税別)

ECでの使いどころの例

含まないもの

既存システムの改修

100万円〜

今の一元管理ツール・倉庫システムを残したまま、API・CSVでの連携、照合、締め請求の処理などを作り足す。他社が作った自社システムの調査・改修も含む

クラウド・外部API・ツールの利用料

PoC(試験導入)

300万円〜

予約注文の保留・解除や倉庫の振り分けなど、ルールが固まっていない処理を、一部の店舗や商品で試して正しく動くかを確かめる

本番の全店舗への展開。PoCの価格は本番の完成価格ではない

本開発

個別見積

受注・在庫・卸を持つ基盤の作り替え、データ移行、並行稼働を含む

同上

見積の金額は、APIの有無(CSVしか無い売り場が多いほど手間が増える)、例外のルールの数、照合とテストの範囲、移行するデータの量で変わります。

手で直している時間の試算(仮定に基づく試算)

作るかどうかを決めるには、今の手作業にいくらかかっているかを自社の数字で出すのが早道です。下は架空の事業者を置いた試算です。

作業(架空の例)

計算

月の時間

一元管理ツールで自動引当できない注文を手で直す

月3,000件のうち6%=180件 × 1件6分

18時間

卸の取引先への月末の締め請求

20社 × 1社20分

約6.7時間

予約商品の発売日に、保留を外して出荷指示を出す

月2回 × 1回2時間

4時間

合計

約28.7時間

時給3,000円(社会保険料などを含めた仮定の人件費)で計算すると、月約8.6万円、年約103万円です。この規模で既存システムの改修(100万円〜)を頼むと、手作業が全部なくなったとしても回収に約12か月(100万円÷月8.6万円)かかります。実際には人の確認が残り、連携の利用料や保守の費用も別にかかるため、回収はもっと延びます。まずツールの設定と既製アプリで減らせる分を減らし、残った時間で判断するのが順番です。逆に、例外の件数がこの数倍あり、担当者が複数いる場合や、在庫のずれによる欠品・売り越しが起きている場合は、作る価値が高くなります。売り越しの損失(キャンセル対応・店舗の評価)も、分かる範囲で並べて比べてください。

自社でAIを使って進められる部分と、会社に頼む部分

いまは、ChatGPT や Claude などのAIを使って、社内の担当者がかなりの作業を進められます。全部を外に頼む前に、自社で進める部分を分けておくと、依頼の範囲と費用を絞れます。

作業

自社でAIを使って進めやすい

会社に頼む価値がある

CSVの変換

倉庫ごとのCSVの列を並べ替える小さな変換を作り、手元で試す

毎日自動で動かし、失敗したら通知し、やり直せる形にする

マスタの点検

SKU・セット構成・JANコードの重複や抜けを洗い出す

複数システムのマスタを、どれを正として合わせるかの設計

APIの下調べ

公開資料を読ませて、何が取れるかの一覧を作る

申請・認証・呼び出し回数の上限・期限切れまで含めて動く連携を作る

例外の処理

例外の種類を書き出して整理する

例外が重なったとき(予約+セット+同梱など)の判断ルールを決め、テストで正しさを確かめる

在庫の正しさ

1日分の在庫を手で突き合わせる

架空データと本番に近いデータで、在庫がずれないことを確かめる試験。止まったときの戻し方

購入者の個人情報

扱わない(AIのサービスに実データを貼らない)

誰がどのデータに触れられるかを決め、委託先に渡す範囲を契約で決める

会社に頼む価値があるのは、主に例外が重なったときの設計、在庫の正しさの検証、止まったときの戻し方と運用です。社内でAIを使って作った試作やスクリプトがある場合は、それを残して本番で使える形に直す依頼もできます。

説明用の構成例(当社のEC案件の実績ではありません)

当社にはEC事業の公開できる事例はありません。以下は、作る範囲を考えるための説明用の構成例です。

状況(架空): モール3店舗と自社サイトで販売。一元管理ツールと外部の倉庫を使用。セット商品は倉庫で組み、予約商品が毎月あり、卸先が20社。

残す

作り足す

頼まない(自社で続ける)

一元管理ツール(受注の取込・引当)、倉庫システム、会計ソフト

①セット出荷後に構成品の在庫を一元管理ツールへ反映する連携と毎朝の照合 ②予約注文の入荷日ごとの保留・解除の一覧 ③卸先ごとの締め請求を作って会計ソフトへ送る処理

商品登録、モールのページ更新、ツールの設定変更

この例では、まず①を既存システムの改修として作り、②③は例外のルールを書き出してから範囲を決めます。

大量の明細を取り込んで突き合わせ、人が確認する画面を作るという型は、当社の公開実績(通信事業の数万件の請求情報の取込・集計・確認画面)と近い作りです。ただし業界も業務も違い、ECでの実績として示すものではありません。

相談の前に揃えておくもの

最初の相談で依頼の範囲を早く絞るために、次のものがあると話が進みます。

  • 月の受注件数(売り場ごと)と、手で直している注文の件数の目安
  • 使っているツールの名前(売り場・一元管理・倉庫・会計・卸)とプラン
  • 手で直している作業の一覧(上の記入欄で十分です)
  • やり取りしているCSVの見本(購入者の氏名・住所などの個人情報を消したもの)
  • 社内でAIを使って作った試作・スクリプトや、既存の自社システムの仕様書があれば、その有無

本番のログイン情報やAPIキー、実際の購入者データは送らないでください。

当社の初回相談は無料・30分(オンライン)で、要件が決まっていなくても大丈夫です。自社でAIを使って進める部分と、任せる部分を一緒に切り分けます。相談後に、業務の棚卸し表・効果の見立て・簡易モックと、依頼範囲の候補・進め方・費用の目安をまとめた相談メモを無料でお送りします(簡易モックは画面のイメージで、動くシステムではありません)。

今の受注・在庫・出荷の流れと使っているツールを共有して、作る範囲を相談する

受注処理だけ・商品登録だけを自動にしたい場合は、EC受注処理の自動化、EC商品登録の自動化の記事の方が近い内容です。卸の受発注を中心に作りたい場合はBtoB受発注サイトの開発も参考になります。

よくある質問

ECサイトを作る会社に、受注・在庫の連携もまとめて頼めますか?

会社によって違います。売り場のデザイン・構築を中心にしている会社と、裏側の業務システムや連携を中心にしている会社があるため、見積を取るときに「どのツールとどうつなぐか」「在庫のずれをどう確かめるか」を質問して、答えの具体さで確かめてください。売り場と裏側を別の会社に頼む場合は、どちらが連携の不具合を受け持つかを契約の前に決めておきます。

一元管理ツールを別の製品に乗り換えれば、手作業はなくなりますか?

乗り換え先の標準機能で、自社の例外(セット・予約・卸など)が扱えるかによります。モール側のAPIで取り込めない注文(予約注文をCSVで取り込む必要がある例など)は、どのツールでも残ることがあります。乗り換えの前に、手で直している作業の一覧を乗り換え先の候補に見せ、標準でできるか・アプリが要るか・できないかを1行ずつ答えてもらうのが確実です。

自社のスタッフが ChatGPT や Claude で作った連携を使い続けても大丈夫ですか?

小さな変換や点検の道具なら、そのまま使えることもあります。本番の在庫や受注を書き換える処理に使う場合は、失敗したときに気付けるか、同じ処理が二重に走ったときに在庫が二重に減らないか、APIキーをどこに保存しているか、作った人が不在でも直せるか、を確かめてください。当社では、こうした試作を残す部分と直す部分に分けて本番で使える形にする依頼も受けられます。

開発した連携が、モールやツールの仕様変更で動かなくなったらどうなりますか?

モールやツールの仕様は予告のうえで変わることがあり、その都度の修正が必要になります。発注の前に、仕様変更の告知を誰が確認するか、修正を保守契約に含めるか都度の依頼にするか、止まっている間はどの手作業で回すかを決めておきます。連携を作るときには、止まったことを担当者に知らせる通知を入れておくと、気付かずに在庫がずれる事態を避けられます。

予算が100万円に届かない場合、何から始めればよいですか?

まず、一元管理ツールのサポートへの問い合わせと、既製アプリの試用から始めてください。並行して、社内でAIを使い、CSVの変換や毎朝の在庫の照合のような小さな道具を作れます。当社の受託は既存システムの改修で100万円〜(税別)のため、それより小さい範囲は自社で進める方が合っています。どこまでを自社で進められるかの切り分けは、初回相談でも扱います。

購入者の個人情報を開発会社に渡す必要はありますか?

見積や最初の相談の段階では要りません。個人情報を消したCSVの見本と項目の一覧で十分です。開発やテストで本番に近いデータを使う場合は、渡す範囲・保管する場所・作業後の削除を契約で決め、モールの規約で外部に渡してよい範囲も確かめてください。テストには、できるだけ架空の購入者データを使います。


一元管理ツールで足りる部分は残し、合わない例外だけを作る。その範囲を決めるために、今の受注・在庫・出荷の流れと使っているツールを伺い、依頼範囲の候補と費用の目安を相談メモでお返しします。初回相談は無料・30分(オンライン)です。

今の受注・在庫・出荷の流れと使っているツールを共有して、作る範囲を相談する

依頼範囲と費用の目安を30分で整理します

この記事の著者

AI革命

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編集部

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