OpenAI Codex Chrome拡張機能とは?現在は「ChatGPT」拡張に|LinkedIn・Salesforce・Gmailをログイン中のまま操作する完全ガイド【2026年10月最新】

この記事のポイント
2026年5月7日に公開されたOpenAI Codex Chrome拡張機能は、現在「ChatGPT」拡張機能として提供され、Chrome・Edgeなど5つのブラウザでログイン済みサイトを読んだり操作したりできます。10月15日の更新内容、料金・対象プラン、導入手順、権限とセキュリティ、Claude in Chromeとの違いを公式情報をもとに整理しました。
OpenAI Codex Chrome拡張機能は、ふだん使っているブラウザのログイン状態のまま、LinkedIn・Salesforce・Gmail・社内ツールなどをAIに読ませたり操作させたりするOpenAI公式の拡張機能です。2026年5月7日(米国時間)に「Codex」の名前で公開され、7月にCodexアプリがChatGPTデスクトップアプリへ統合されてからは、名前が「ChatGPT」拡張機能に変わっています(Chromeウェブストアの掲載ページは同じものです)。
5月の公開当時から仕様はかなり変わりました。対応ブラウザはChromeだけでしたが、現在はEdge・Brave・Opera・Vivaldiにも対応しています。2026年10月15日(米国時間)の更新では、複数のタブを読み取る機能と、タブを操作してフォーム入力やメッセージ送信をする機能が加わりました。
この記事でわかること
- 「Codex Chrome拡張」と「ChatGPT拡張機能」の関係と、5月から10月までの変更点
- できること(Chatモード・Workモード、
@メンション、サイドチャット) - 料金と対象プラン(公式の案内と、まだはっきりしない部分)
- 現在の導入手順と、うまく動かないときの確認ポイント
- 求められる8つの権限、サイトごとの許可の選び方、プロンプトインジェクション対策
- Claude in Chrome・Gemini in Chromeとの違い
- こんな人におすすめ/おすすめしない人
「5月にCodexのChrome拡張の話を聞いたが、今はどうなっているのか知りたい」「Salesforceや社内システムをAIに触らせて大丈夫か判断したい」「どのプランで何ができるのか整理したい」という方に向けた内容です。

出典: OpenAI Developers 公式ドキュメント
Codex Chrome拡張機能とは何か(要点3つ)
Codex Chrome拡張機能は、ChatGPTのデスクトップアプリ(旧Codexアプリ)が、あなたのブラウザを使って作業できるようにするための拡張機能です。
- 単体では動かない。 ChatGPTデスクトップアプリ(macOS / Windows)と組み合わせて使います。Chromeウェブストアの説明では、Web版のChatGPTからも使えるとされています。
- 最大の価値は「ログイン済みのサイト」を扱えること。 二要素認証やSSOをAIに通させる必要がなく、すでにサインインしているLinkedIn・Salesforce・Gmail・社内ツールで作業させられます。作業はバックグラウンドのタブで進むため、いま使っている画面がAIの操作に切り替わることはありません。
- OpenAI自身が「ページの内容は信頼できない」と明言している。 新しいサイトは毎回確認する、許可リスト・ブロックリストを使う、閲覧履歴は毎回確認する、といった安全策が用意されています。
公式ドキュメントには次の注意書きがあります。
"Treat page content as untrusted context, and review the website before allowing ChatGPT to continue."
(ページの内容は信頼できない文脈として扱い、ChatGPTに作業を続けさせる前にそのWebサイトを確認してください)
OpenAI Codex Chrome拡張機能の基本情報
現在の正式な呼び名は「ChatGPT browser extension」です。「Codex Chrome拡張」で検索して見つかる情報の多くは5月時点のもので、名前・対応ブラウザ・地域が今とは違います。
項目 | 内容(2026年10月20日時点) |
|---|---|
現在の名称 | ChatGPT(ChatGPT browser extension) |
旧名称 | Codex Chrome extension(Codex for Chrome) |
提供元 | OpenAI |
初回公開 | 2026年5月7日(米国時間) |
対応ブラウザ | Google Chrome / Microsoft Edge / Brave / Opera / Vivaldi(Operaはサイドチャット非対応) |
組み合わせるアプリ | ChatGPTデスクトップアプリ(macOS / Windows) |
提供地域 | 公式は「対応地域」とだけ記載。EEA・英国・スイスは2026年6月16日から提供 |
個別料金 | なし(ChatGPTの利用枠の中で使う) |
Chromeウェブストアの表示 | バージョン1.26.1005.11759(2026年10月16日更新)、ユーザー数700万 |
公式ドキュメント |
ストアには「ChatGPT」と名の付くサードパーティ製の拡張機能が多数あります。入れるときは提供元がOpenAIになっているか確かめてください。なお、ストアの評価は10月20日時点で1.8(約1,000件)と低めです。理由について公式の説明はありません。
5月の公開時と現在の違い
比較項目 | 2026年5月の公開時 | 現在(2026年10月) |
|---|---|---|
名称 | Codex | ChatGPT |
組み合わせるアプリ | Codexアプリ(Pluginsから導入) | ChatGPTデスクトップアプリ(設定 > Computer Use から導入) |
対応ブラウザ | Chromeのみ | Chrome / Edge / Brave / Opera / Vivaldi |
EU・英国 | 対象外 | 2026年6月16日から提供 |
主な使い方 |
| サイドチャット、Chatモードでの複数タブ読み取り、Workモードでのタブ操作 |
新しいサイトの許可 | 今回だけ/常に許可/拒否 | 1回だけ許可/このサイトを許可/すべてのサイトを許可(Elevated Risk)/拒否 |
Codexの3つのブラウザ実行手段の使い分け
ChatGPT(旧Codex)がWebを扱う手段は、主に「プラグイン(コネクタ)」「ブラウザ拡張機能」「内蔵ブラウザ」の3つです。公式は、専用のプラグインやMCPサーバーがあるサービスなら、まずそちらを使うよう勧めています。ChatGPTはタスクに応じてこの3つを自動で選びますが、@メンションで指定もできます。
手段 | 何を使うか | 向いている作業 | ログイン |
|---|---|---|---|
プラグイン(コネクタ) | 各サービスの公式連携・MCPサーバー | Gmail・Slack・GitHubなど連携があるサービスの定型処理 | 連携時に認可 |
ブラウザ拡張機能 | ふだん使っているブラウザとそのログイン状態 | 連携がないSaaS、社内ツール、ログインが必要なサイトの閲覧・操作 | 既存のログインをそのまま使う |
内蔵ブラウザ( | ChatGPTアプリ内のブラウザ |
| 対応(ふだんのブラウザのプロフィールとは別) |
5月時点では「内蔵ブラウザはログイン不要の確認用」と説明されていましたが、現在の@Browserはサインインにも対応しています。違いは、ふだんのブラウザのプロフィールを使うかどうかです。Computer Useの公式ページも「自分で作っているWebアプリは、まず内蔵ブラウザを使う」としています。拡張機能は権限が広いので、自分のブラウザでなければできない作業に絞って使うのが安全です。
もう一つ、ChatGPT Workにはクラウド上のブラウザでログインが必要なサイトを扱う機能もあります。こちらはOpenAI側のブラウザで動くので、拡張機能とは仕組みが違います。違いはChatGPT Workのログイン必須サイト対応の解説で詳しく扱っています。画面操作全般についてはCodex Computer Useの使い方もあわせてどうぞ。

出典: OpenAI Developers 公式ドキュメント
OpenAI Codex Chrome拡張機能でできること
現在できることは、大きく「読む(Chatモード)」と「操作する(Workモード)」に分かれます。10月15日の更新で、公式は「Chromeを使うすべての人にComputer Useの力を届ける」と説明しています。
1. ログインが必要なSaaSの閲覧・操作
LinkedIn・Salesforce・Gmailのように、ログインが必要なサービスを、あなたのログイン状態のまま扱えます。Chromeウェブストアに載っている用途は次のとおりです。
- ログインが必要なサイトを含むリサーチ
- 文書・スプレッドシート・スライドの作成と編集
- 勤怠・在庫・CMSなどへのデータ入力
- 開いているタブの要約と、質問への回答
- 経費精算、ファイルや画像の一括ダウンロード
- Webサイトのテストと動作確認
- タブの整理
2. Chatモード:複数のタブを読んで答える
開いている複数のタブを読み取り、その内容をもとに答えます。公式の例は、タブで開いたソファ3つを寸法・価格・配送日数・返品条件で比べるというものです。業務なら、ベンダー3社の料金ページを開いて条件を表にまとめさせる、といった使い方になります。
3. Workモード:タブを操作する
タブを操作して、メッセージの送信、フォームの入力、ファイルのダウンロード、タブの整理やグループ化を行います。公式の例は次の3つです。
- 新しい歯科医院の問診票を記入して、カレンダーに予約を登録する
- タブで開いた業者の条件を比べて、メールの下書きを作る
- 登録フォームを送信の直前で止めて入力する
最初にタブを操作するとき、タブへのアクセス許可を求められます。閲覧履歴の参照、ファイルのアップロード・ダウンロードの前にも確認が入ります。WorkモードそのものについてはChatGPT Workとはで解説しています。
4. サイドチャットと選択テキストの取り込み
ページの横でChatGPTを開けます(サイドチャット)。サイドチャットは開いたタブに固定され、10月の更新以降はChatGPTの過去のチャットすべてにここからアクセスできます。ページ上の文章を選んで取り込んだり、右クリックの「Ask ChatGPT」で質問したりもできます。字幕があるYouTube動画なら、タイムスタンプ付きの文字起こしも使えます。
5. ログインが必要な開発中Webアプリの確認
開発者の使い方として5月の公開時から紹介されているのが、ログインが必要なWebアプリの動作確認です。ログイン後の画面遷移を確かめたり、フォーム送信時の不具合を探したりできます。Codexモードからは今もこの使い方ができ、スレッドごとにタブグループを作って作業をまとめます。5月の報道では「Chrome DevToolsを使える」とされていましたが、現在の公式ドキュメントにDevToolsの明記はなく、権限一覧に「ページのデバッガへのアクセス」があるだけです。
6. ファイルのアップロード
ローカルのファイルをサイトにアップロードさせるには、Chromeの拡張機能設定で「ファイルのURLへのアクセスを許可する」をオンにする必要があります。
@Chrome 構文の使い方
現在はブラウザごとに@メンションで呼び出し先を指定します。使えるのは@Chrome・@Edge・@Brave Browser・@Opera・@Vivaldiです。開いているタブをメンションすると、そのページの内容を文脈として渡せます。
5月の公式ドキュメントに載っていた例はこれです。
@Chrome open Salesforce and update the account from this lead.@を付けなくてもChatGPTが文脈から拡張機能を選ぶことはあります。ただ、ログイン中のサイトで作業させたいときは、ブラウザ名を明示したほうが意図どおりに動きやすくなります。
送信を伴う作業では、「送信ボタンは押さずに、入力が終わったら止めて」と指示に書くのがおすすめです。Workモードがフォーム送信やメッセージ送信の前に必ず止まるかどうかは、公式に明記されていません。公式の例文自体が「送信の直前で止めて」と頼む形になっているので、止める指示は自分で入れる前提で使うのが無難です。
料金・対応プラン

出典: OpenAI Developers「Codex Pricing」
拡張機能そのものに追加料金はかかりません。ChatGPTの利用枠の中で動きます。公式は10月15日の更新時に「すべてのChatGPTプランで利用可能」と告知しました。ただし、タブを操作するWorkモードをFree・Goでどこまで使えるかは、媒体によって説明が食い違っています。本格的に使うならPlus以上が確実です。Free・Goで試す場合は、公式の料金ページで最新の範囲を確認してください。
プラン | 月額(米ドル) | 使えるモデル(デスクトップ) | 利用上限 |
|---|---|---|---|
Free | $0 | GPT-6 Luna(順次提供) | 公式に目安の記載なし |
Go | $8 | GPT-6 Luna(順次提供) | 公式に目安の記載なし |
Plus | $20 | GPT-6.1 Sol / GPT-6 Luna | 5時間ごとの上限あり |
Pro | $100 / $200 / $500 | Plusのモデル+$500プランはUltrafast | 公式は「現在Proに5時間の上限なし」 |
Business | 年払い$20/月払い$25(1ユーザーあたり、2名以上) | 管理設定による | 標準BusinessはPlusと同じ目安 |
Enterprise / Edu | 要問い合わせ | GPT-6.1 Solは管理者が有効にするまでオフ | 契約内容による |
出典: ChatGPT pricing(learn.chatgpt.com)、2026年10月20日確認
Plusと標準Businessの5時間あたりのメッセージ数の目安は、GPT-6.1 Solで15〜160、GPT-6 Lunaで350〜3,000です。公式は「目安であって固定ではなく、週の上限がかかることもある」としています。上限に達したら、Plus・Pro・BusinessはChatGPTクレジットを買い足して続けられます。
ブラウザ操作はページの取得・スクリーンショット・クリックなどの処理が何回も続くので、ふつうのチャットより利用枠を多く消費しやすい傾向があります。ただし、拡張機能の操作1回でどれだけ消費するかは公式に数値がありません。「Plusで1日何件回せる」と断定している情報には注意してください。
5月時点の記事にあるGPT-5.5・GPT-5.4のレート表や「Pro $100は5月31日まで2倍」といった情報は、すでに古くなっています。GPT-5.5は2026年10月14日に、ChatGPTでサインインして使うCodexから外れました。円建ての料金はChatGPTの料金プラン一覧、5時間制限とクレジットの細かい仕組みはCodexの利用上限とクレジットの解説を参照してください。
対応OS・ブラウザ・地域の制約
5月時点の「Chromeだけ」「EU・英国は不可」はどちらも解消済みです。そのうえで、導入前に確認しておきたい制約は次のとおりです。
対応ブラウザはChromium系の5つ
対応しているのはGoogle Chrome・Microsoft Edge・Brave・Opera・Vivaldiの5つです。対応が広がったのは2026年8月下旬で、OpenAIの社員が8月25日にXで告知しています。
- サイドチャット: Chrome・Edge・Brave・Vivaldi(Operaは非対応。Operaではデスクトップアプリから作業を始めます)
- タブのメンションとブラウザ操作: 5つすべて
- Safari・Firefox・スマートフォンのブラウザ: 非対応
公式は「ブラウザの提供状況は、順次提供の状況やワークスペースの設定で変わる場合がある」としています。会社のアカウントでは、管理者の設定によって使えるブラウザが限られることがあります。
対応OSはmacOS / Windows
組み合わせるChatGPTデスクトップアプリはmacOS版とWindows版があります。デスクトップアプリのLinux版は2026年8月にパブリックプレビューが始まったと報じられていますが、Linuxで拡張機能が使えるかは公式に記載がありません。
地域:EU・英国も提供済み、日本は5月から対象
EEA・英国・スイスでは2026年6月16日から、Computer Use・拡張機能・メモリーが提供されています。公式ドキュメントは現在「対応地域で利用できる」とだけ書いていて、国名の一覧はありません。日本は5月の公開時から提供対象だったと報じられています。
アプリ側でできないこと
Computer Useの公式ページによると、ターミナルアプリやChatGPT自体は操作できず、OSのセキュリティ確認ダイアログも承認できません。
ブラウザ履歴は毎回確認
閲覧履歴の参照には「常に許可」の選択肢がなく、依頼のたびに確認が入ります。履歴には社内URLや個人的な検索語が残っているので、毎回確認する仕様は妥当です。
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インストール手順と初期設定

出典: OpenAI Developers「Browser extension」
現在の公式手順は次の6ステップです。5月の「Codexアプリ > Plugins > Chrome」という手順は使えなくなっているので注意してください。
- 使いたいブラウザ(Chrome・Edgeなど)を入れておく
- ChatGPTデスクトップアプリを最新版に更新し、設定 > Computer Use を開く(必要なら「More browsers」を展開)
- 使うブラウザを選び、表示に従って必要なプラグインを入れる
- 「Install」を押すとブラウザの拡張機能ストアが開くので、OpenAIの「ChatGPT」拡張機能を追加する
- Computer Useの画面に戻り、そのブラウザの横に「Manage」が出ていることを確かめる
- 拡張機能を入れたブラウザのプロフィールで作業する
ローカルファイルをアップロードさせたいときだけ、ブラウザの拡張機能設定で「ファイルのURLへのアクセスを許可する」をオンにします。
うまく動かないとき
公式が案内している確認の順番は次のとおりです。
- アプリを更新し、古いアプリのコピーが残っていれば消す
- ブラウザを再起動し、サイドチャットが読み込まれるか見る
- 設定 > Computer Use で、ブラウザの横に「Manage」があるか見る
- 拡張機能を入れたプロフィールを使っているか確かめる
- 新しいWorkかCodexのチャットを始め直す
- アプリの再起動、または拡張機能の入れ直し
- それでも直らなければ、アプリで
/feedbackを実行し、チャットIDを添えて問い合わせる
セキュリティ・権限の注意点
この拡張機能は、ログイン中のあらゆるサイトをAIに操作させるためのものです。「すべてのサイトを許可」は選ばない、送信の前で止める、機密性の高い作業は画面の前で見守るの3つを基本ルールにしてください。

求められる8つの権限
公式ドキュメントに載っている、Chromeでの権限の表示は次の8つです。
権限(Chromeの表示) | 何に使うか(一般的な理解) |
|---|---|
ページのデバッガへのアクセス | ページの読み取りやクリック・入力の操作 |
すべてのウェブサイト上にある自分の全データの読み取りと変更 | どのサイトでも内容を読み、操作する |
ログインしているすべての端末の閲覧履歴の読み取りと変更 | 許可したときの履歴参照 |
通知の表示 | 確認や完了の通知 |
ブックマークの読み取りと変更 | ブックマークを使った作業 |
ダウンロードの管理 | ファイルのダウンロード |
連携するネイティブアプリとの通信 | ChatGPTデスクトップアプリとのやり取り |
タブグループの表示と管理 | タブの整理・グループ化 |
公式は「これらの権限は操作のためのもので、ChatGPTはそれとは別に確認・設定・許可リスト・ブロックリストを適用する」と説明しています。Chromeウェブストアのプライバシー欄では、扱うデータとして個人を特定できる情報・金融情報・認証情報・個人的なやり取り・閲覧履歴・Webサイトの内容などを申告しています。第三者への販売はしないと宣言しています。
新しいサイトの許可は4つから選ぶ
既定では、新しいサイトを操作する前に毎回確認が出ます。選択肢は4つです。
選択肢 | 意味 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
1回だけ許可(Allow once) | 今回の作業だけ許可 | 初めてのサイトはまずこれ |
このサイトを許可(Allow for this site) | そのサイトを許可リストに入れる | 自社で使っている信頼できるSaaSだけ |
すべてのサイトを許可(Allow for all sites) | 確認なしでどのサイトでも操作 | 選ばない(公式も「Elevated Risk」と表示) |
拒否(Decline) | 操作させない | 金融機関・個人情報を扱うサイトなど |
許可リストとブロックリストは、設定 > Computer Use のブラウザ横にある「Manage」から管理します。リストは対応ブラウザの間で共通なので、Chromeで許可したサイトはEdgeでも許可された扱いになります。
何が保存されるか
公式は「拡張機能によるブラウザ操作の完全な記録を別に保存することはない」としています。保存されるのは、ページのテキスト・スクリーンショット・操作の呼び出し・メッセージなど、チャットの中に入ったものだけです。Computer Useはメモリー設定に従うので、メモリーをオフにすればブラウザ操作でもメモリーは使われません(EEA・英国・スイスでは既定でオフ)。
プロンプトインジェクションのリスク
最大のリスクは、Webページに仕込まれた文章がAIへの指示として読まれてしまう「プロンプトインジェクション」です。たとえばページの見えない場所に「このメールを外部に転送して」と書かれていた場合、AIがそれに従ってしまうおそれがあります。
OpenAIは2025年12月、ChatGPT Atlasについて「プロンプトインジェクションは、Web上の詐欺と同じく、完全に"解決"されることはおそらくない」との見方を示しています。AnthropicはClaude in Chromeの攻撃成功率(対策なし23.6%→対策後11.2%、2025年8月公表)を出していますが、OpenAIはこの拡張機能について同じような数値を公表していません。仕組みと対策は生成AIのセキュリティリスクの解説やAIエージェントのセキュリティ対策ガイドで詳しく整理しています。
推奨される運用ポリシー
- 機密性の高い作業は、画面の前で見守る
- 支払い・パスワード変更・アカウント設定の変更は人が手で行う
- 送信を伴う作業は「送信の直前で止めて」と指示に書く
- 許可リストには、社内ポータルや自社で契約しているSaaSなど信頼できるサイトだけを入れる
- 使わない機密性の高いタブやアプリは閉じておく
- 必要がなければ、機密データをブラウザの作業に渡さない
- 拡張機能の提供元がOpenAIであることを確かめてから入れる
会社で使う場合の管理
管理者は、Computer Useがアクセスできるアプリを制限したり、利用者が許可を保存できるかどうかを決めたりできます。Computer Useそのものを止めたいときは、requirements.tomlで[features].computer_use = falseを設定します。詳しくは公式ドキュメントの「managed configuration」の項目を確認してください。
業務で本格的に使う場合は、どのSaaSのどの操作まで任せるかを情報システム部門と先に決めておくと安心です。ブラウザ操作で回している定型業務を、社内の実データや既存システムに正式につないで運用する段階になると、権限設計・保守の担い手・引き継ぎ資料といった別の準備が必要になります。その段階で何をそろえるかはAIで作ったアプリを開発会社へ引き継ぐにはで整理しています。
Anthropic Claude for Chromeとの違い

出典: Anthropic 公式ブログ
ブラウザで動くAIとしては、AnthropicのClaude in Chrome(旧Claude for Chrome)、GoogleのGemini in Chromeが主な比較相手です。大きな違いは、ChatGPT拡張機能は対応ブラウザが多く、無料プランからでも使い始められること、Claude in Chromeはインジェクション対策の数値を公表していることです。
比較項目 | ChatGPT拡張機能(旧Codex Chrome拡張) | Claude in Chrome | Gemini in Chrome |
|---|---|---|---|
提供元 | OpenAI | Anthropic | |
提供の形 | 拡張機能+デスクトップアプリ | 拡張機能 | Chromeに内蔵 |
対応ブラウザ | Chrome / Edge / Brave / Opera / Vivaldi | Chromeのみ | Chrome |
対象プラン | 公式は「全プラン」(Workの範囲は要確認) | 有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise)、2026年8月26日に一般提供と報道 | 自動ブラウジングは米国のAI Pro / Ultra向け |
タブの操作 | Workモードで可能(2026年10月〜) | 可能 | 自動ブラウジングで可能 |
インジェクション対策の数値公表 | なし | あり(23.6%→11.2%、2025年8月) | 公式に確認できず |
強み | 開発(Codex)と業務(Work)が同じアプリにある、対応ブラウザが多い | 安全性の情報が多い、Claude Codeと組み合わせやすい | 追加のインストールが不要 |
Claude in Chromeの情報は報道ベースの部分を含みます。Gemini in Chromeの日本での自動ブラウジング提供状況は未確認です。各ツールの詳細はGemini in ChromeとはやClaude Computer Useとは、ブラウザ型のAIを広く比べたい場合はAIブラウザのおすすめ比較を参照してください。
選び分けの目安
- Edge・Braveなど会社指定のブラウザで使いたい、ChatGPTを全社で使っている:ChatGPT拡張機能が合います。3つのうちChrome以外でも使えるのはこれだけです。
- ログインが必要なWebアプリの検証をコーディングと同じ画面で進めたい:ChatGPT拡張機能(Codexモード)か、Claude Codeと組み合わせたClaude in Chromeが候補です。
- 安全性の数値や公開情報をもとに社内で説明したい:現時点で数値を出しているのはClaude in Chromeです。
- 拡張機能を入れたくない、Googleのサービス中心で使っている:Gemini in Chromeが手軽です(自動ブラウジングの提供地域は要確認)。
- ブラウザ操作は不要で、コードを書く支援が欲しいだけ:Claude CodeやAIコーディングツールの比較を見たほうが早いです。
なぜ5月に公開されたのか|Codex週間400万人(4M)とSuperapp構想

5月7日の公開は、Codexの急成長と、OpenAIがChatGPT・Codex・ブラウザをひとつのデスクトップアプリにまとめる流れの中で出てきたものです。その統合は7月に実現し、拡張機能はAtlasブラウザの役割を引き継ぐ形になりました。
公開当時のCodexの勢い
「週次4M MAU」と紹介されることがある数字は、正確には週間アクティブユーザー(WAU)400万人のことです。Codexの週間アクティブユーザーは2026年4月上旬に約300万人、4月21日ごろに400万人を超えたと報じられました。拡張機能が公開されたのはその約2週間後です。OpenAIが公式に出している最新の数値は、2026年6月の「500万人超」です。
公開から現在までの流れ
日付(米国時間) | 出来事 |
|---|---|
2025年10月21日 | ChatGPT Atlas(macOS)公開 |
2026年4月21日ごろ | Codexの週間アクティブユーザーが400万人を突破 |
2026年5月7日 | Codex Chrome拡張機能を公開(macOS / Windows、Chromeのみ、EU・英国は対象外) |
2026年6月16日 | EEA・英国・スイスで提供開始 |
2026年7月9日 | CodexアプリがChatGPTデスクトップアプリに統合(Chat / Work / Codexの3モード)。拡張機能も新しくなる |
2026年8月9日 | ChatGPT Atlasが動作停止 |
2026年8月下旬 | Edge・Brave・Opera・Vivaldiに対応 |
2026年10月14日 | ChatGPTでサインインして使うCodexからGPT-5.5が外れ、後継はGPT-6.1 Sol |
2026年10月15日 | 大型更新: Chatモードで複数タブを読み取り、Workモードでタブを操作。公式は「全プランで利用可能」と告知 |
Superapp構想はどうなったか
2026年3月、ChatGPT・Codex・Atlasをまとめる「デスクトップのスーパーアプリ」構想が報じられました。7月9日のアプリ統合で、この構想はほぼ形になっています。統合はデスクトップアプリをまとめたもので、Codexが終わったわけではありません。既存のCodexユーザーは通常の更新で新しいアプリに移り、Codexを起動時の画面に設定することもできます。
Atlasが8月9日に動作を止めてからは、ふだんのブラウザにChatGPTを入れるこの拡張機能が、Atlasの後継の役割を担っています。経緯はChatGPT Atlas終了の解説、Codex全体の今の姿はOpenAI Codexとはにまとめています。常に動き続けるタイプのエージェントとの違いが気になる方はOpenAI Dotsとはも参考になります。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
ログイン中の業務SaaSでの調べものや入力作業を、自分のブラウザのまま任せたい人に向いています。一方、機密性の高い操作を見守らずに全部自動化したい人には向きません。
こんな人におすすめ
- Salesforce・LinkedIn・社内ツールなど、APIや公式連携がないサイトでの定型作業を減らしたい人:ログインし直さずに、データ入力や情報収集をAIに任せられます。
- 会社でEdgeやBraveを使っている人:Chrome以外で使えるブラウザ操作AIは、現時点では選択肢が少ないです。
- ログインが必要な自社Webアプリの動作確認をしたい開発者:Codexモードからブラウザを使って確認し、そのまま修正まで進められます。
- 複数のタブを比べて表やメールの下書きにまとめる作業が多い人:Chatモードでタブを読ませるだけでも手間が減ります。
- 許可リストやブロックリストを整備できる情報システム部門がある会社:管理者向けの設定で、使えるサイトや機能を絞れます。
おすすめしない人
- SafariやFirefoxが標準の人、スマートフォン中心の人:対応していません。
- 支払い・送金・アカウント設定の変更まで自動化したい人:公式も機密性の高い操作では画面の前にいるよう求めています。
- 安全性の検証数値がないと導入を認められない組織:OpenAIはこの拡張機能のインジェクション対策の数値を公表していません。
- 専用のプラグインやAPI連携があるサービスだけを使う人:公式もそちらを優先するよう勧めています。
- コードを書く支援だけが欲しい人:ブラウザ操作は不要です。Claude CodeやOpenAI Codex本体で足ります。
よくある質問(FAQ)
Q. 「Codex Chrome拡張」と「ChatGPT拡張機能」は別物ですか?
同じものです。Chromeウェブストアの掲載ページ(提供元OpenAI)は5月から変わっておらず、名前が「Codex」から「ChatGPT」になりました。5月に入れた人は、拡張機能とデスクトップアプリを最新版に更新すればそのまま使えます。
Q. 無料プランで使えますか?
公式は10月15日の更新時に「すべてのChatGPTプランで利用可能」と案内しています。ただし、タブを操作するWorkモードがFree・Goでどこまで使えるかは、媒体によって説明が分かれています。料金ページではFreeのWork利用を「デスクトップで限定的」としているため、本格的に使うならPlus以上が確実です。
Q. Arcなど、5つ以外のChromium系ブラウザでも使えますか?
公式の対応一覧にあるのはChrome・Edge・Brave・Opera・Vivaldiだけです。ほかのブラウザにストアから入れられても、公式のサポートは受けられないと考えてください。
Q. 日本語で使えますか?
日本語で指示を出して作業させることはできます。一方、Chromeウェブストアの掲載言語は10月20日時点で英語のみで、拡張機能の画面が日本語表示になるかは公式に記載がありません。
Q. 拡張機能を入れると、ブラウザの操作をすべてOpenAIに見られますか?
公式は「ブラウザ操作の完全な記録を別に保存しない」としています。保存されるのは、作業のためにチャットに入ったページのテキストやスクリーンショットなどです。閲覧履歴は依頼のたびに確認が出て、常に許可する設定はありません。
Q. 社内で一部の社員だけ使わせないようにできますか?
できます。管理者はワークスペースの設定やrequirements.tomlでComputer Useを無効にしたり、アクセスできるアプリや許可の保存可否を制限したりできます。
Q. ストアの評価が低いのはなぜですか?
10月20日時点の評価は1.8(約1,000件)です。理由について公式の説明はなく、原因は確認できていません。導入前に、少数のメンバーで試してから広げるのが安全です。
まとめ
OpenAI Codex Chrome拡張機能は、2026年5月7日に「Codex」の名前で公開され、現在は「ChatGPT」拡張機能として提供されています。ふだんのブラウザのログイン状態を使い、LinkedIn・Salesforce・Gmail・社内ツールなどを読んだり操作したりできる点は今も変わりません。
5月から変わった点と、導入判断のポイントは次のとおりです。
- 名前はChatGPTに。ChatGPTデスクトップアプリの「設定 > Computer Use」から入れる
- 対応ブラウザは5つ(Chrome / Edge / Brave / Opera / Vivaldi)。EU・英国も2026年6月から提供
- 10月15日の更新で、Chatモードの複数タブ読み取りとWorkモードのタブ操作が加わった
- 拡張機能は全プランで利用可能と公式は案内。タブ操作を本格的に使うならPlus以上が確実
- 「すべてのサイトを許可」は選ばず、送信の前で止める指示を入れ、機密性の高い操作は見守る
- 安全性の数値を重視するならClaude in Chrome、Chrome以外のブラウザで使いたいならChatGPT拡張機能
まずは「1回だけ許可」でよく使う業務サイトを1つ試し、問題がなければそのサイトだけを許可リストに入れる。広げるのはそのあとにするのが、無理のない始め方です。
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AI革命
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