AI活用事例2026年9月更新

求人票作成の自動化|人材紹介会社の費用と削減時間【2026年9月最新】

公開日: 2026/09/08
求人票作成の自動化|人材紹介会社の費用と削減時間【2026年9月最新】

この記事のポイント

求人票の作成・更新・媒体別の書き分け・法令必須項目のチェックは自動化できます。費用は求人特化ツールで月9,800円〜20万円、業務ごと自動化なら初期100万円+月10万〜50万円。月110時間の削減試算と適用の線引きまで解説します。

求人票づくりは、ヒアリングメモからのドラフト生成、既存求人の給与・勤務地変更の反映、媒体別フォーマットへの書き分け、法令で必須とされる記載項目の欠落チェックまで自動化でき、人に残るのは「この会社の何を魅力として打ち出すか」を決める部分だけです。費用は、求人特化のツールを使うなら月9,800円〜20万円、自社のフォーマットや既存の求人管理システムに合わせて業務ごと自動化するなら初期100万円+月額10万〜50万円(いずれも税別)が目安になります。

この記事は、人材紹介会社(有料職業紹介事業者)の経営者・事業責任者・RA部門長の方に向けて書いています。厚生労働省の令和6年度の集計では、有料職業紹介の事業所は30,561、常用就職件数は約92.0万件、手数料収入は9,835億円(前年度比+17.6%)でした。紹介1件あたりの平均手数料は約103万円という水準です。この売上を作る時間を、求人票の書き直しと転記にどれだけ使っているかを、この記事で数字にします。

求人票づくりのどこに時間がかかっているか

人材紹介会社向け音声AIエージェントMENDANの求人票生成機能

出典: MENDAN 公式サイト

求人票は、業務内容・就業場所・勤務時間・賃金など、記載項目がおおよそ20〜30項目あります。ここに時間がかかるのは当然として、現場で本当に効いているのは次の3つです。

1. ヒアリング後の転記と整理

求人企業との商談で聞いた内容を、求人票の項目に落とし込む作業です。求人票の自動生成サービスを提供するMENDANは、この転記・整理に1件あたり30〜60分かかり、営業生産性のボトルネックになっていると公表しています。同社の導入事例(テンプスタッフフォーラム)では、求人票1件の作成に約2時間かかっていたものが導入後に約30分になった、書類作成の工数が1名あたり月36.5時間減った、と公表されています(いずれもサービス提供側の公表値です)。

商談で得た温度感や緊急度が、転記しているうちに薄れていくという指摘もあります。求人票の情報密度が担当者個人のスキルに依存する、という問題もここに含まれます。

2. 「何を魅力として書くか」で手が止まる

ビズリーチが中途採用担当経験者400人に行った調査では、76.5%が求人票の作成に課題があると回答しています。課題の1位は「競合他社と比べての優位性・差別化がうまく盛り込めていない」で42.5%。次いで「自社の魅力が伝わらない」「求人票の作成(改善)に時間がかかる」が続きます。時間がかかること自体より、書く内容が決まらないことが先に来ています。

3. 作成よりも重い「更新・クローズ確認・媒体別の書き分け」

そして、これが最も見落とされている部分です。「求人票 作成 自動化」で検索して出てくる記事のほとんどは、1本目を速く書く話をしています。しかし人材紹介の実務で重いのは、掲載した後に毎週・毎月繰り返される作業のほうです。

  • 求人企業から「給与レンジを上げたい」と連絡が来て、掲載中の全媒体を直しに行く
  • 募集が終わった求人がいつまでも載っている。クローズの確認を目視で回している
  • ハローワーク、求人サイトA、求人サイトB、自社サイトでフォーマットが違うため、同じ求人を媒体数だけ書き分ける
  • 担当者ごとに「年収」「月給」「給与」と項目名がぶれ、集計も検索も効かない

求人管理をExcelやスプレッドシートで回している会社では、「データの取り込みや更新など事務作業に業務時間が圧迫される」「共有されている選考進捗が古いまま」という状態が起きます。RA(リクルーティングアドバイザー)の業務は、企業ヒアリング・採用要件定義 → 求人票の作成 → 社内展開 → 候補者推薦・選考管理 → 新規開拓、という流れで構成されますが、求人票の作成と更新はこの真ん中にあり、売上に直結する新規開拓と候補者マッチングの時間を削っています。

自動化の対象として費用対効果が大きいのは、1本目の執筆ではなく、この繰り返し部分です。

自動化すると求人票づくりはどう変わるか

AIで求人記事を自動生成するツール「AI求人作成くん」のロゴ

出典: AI求人作成くん 公式サイト

工程ごとに、今と自動化後を並べます。RA本人の仕事がなくなるわけではなく、手を動かす場所が変わる、という見え方になります。

工程

自動化後

企業へのヒアリング・商談

RAが訪問・面談

変わらない(人がやる)

ヒアリング内容の転記・整理

手作業で30〜60分/件

商談メモや録音から項目ごとに自動で埋まる

求人票のドラフト作成

1件あたり約2時間

ドラフトが上がった状態から、RAが手を入れる

法令必須項目の確認

目視とチェックリスト

欠けている項目を自動で検出して指摘

媒体別の書き分け

媒体の数だけ手で転記

1つの原本から媒体別フォーマットへ自動出力

掲載後の変更反映

気づいた人が全媒体を直す

台帳の変更を検知し、未反映の媒体を一覧で通知

募集終了(クローズ)の確認

定期的に目視で棚卸し

ステータス変化を検出し、停止対象を通知

表記ゆれの統一

気づいた人が直す

項目名・単位を自動で正規化

何を魅力として打ち出すか

RAが考える

変わらない(人がやる)

見ていただきたいのは、表の一番上と一番下の行だけが「変わらない(人がやる)」になっている点です。AIに渡すのは「集める・埋める・揃える・突き合わせる・気づく」で、「決める」は人に残すという分け方になります。この線の引き方は求人票に限らず共通で、詳しくはAIエージェントに任せられる業務・任せてはいけない業務の境界線で整理しています。

削減時間の試算|月何時間 × 人件費 = いくらになるか

投資に見合うかどうかは、件数と時給を入れれば計算できます。ここではRA3名、月間の新規求人30件・更新60件を扱う人材紹介会社を例に置きます。数字は御社の実績に置き換えてください。

現状の工数

作業

計算

月間工数

新規求人票の作成

30件 × 2.0時間

60.0時間

既存求人の更新・鮮度確認

60件 × 0.5時間

30.0時間

媒体別の書き分け・転記

20.0時間

合計

110.0時間/月

1件2.0時間はサービス提供側の公表値、時給は3,000円換算(人件費として年収500万円台に相当する水準)とします。

110.0時間 × 3,000円 = 月33.0万円 / 年396万円

自動化後

サービス提供側は「約2時間→約30分」(75%短縮)と公表していますが、ここでは保守的に60%削減で見ます。

110.0時間 × 40% = 44.0時間/月(月13.2万円)

>

削減額:月19.8万円 / 年237.6万円

投資回収

自社のフォーマットと既存システムに合わせて業務ごと自動化する場合(初期100万円+月額10万円・税別)で計算します。

月次の純削減 = 19.8万円 − 10万円 = 9.8万円

>

初期100万円 ÷ 9.8万円 ≒ 約10.2ヶ月で回収

損益分岐はどこにあるか

同じ前提(時給3,000円・削減率60%)で逆算すると、こうなります。

求人票まわりの月間工数

月額10万円に対して

判断

月56時間未満

削減額が月額を下回る

月1.1万〜5.5万円のツールで足りる

月56〜100時間

月額分はペイするが、初期費用の回収に1年以上

求人件数の伸びを見て判断

月100時間以上

初期費用込みで1年前後で回収

業務ごと自動化する価値がある

たとえば新規10件・更新20件・書き分け7時間で月37時間の会社なら、月11.1万円の人件費に対して削減額は月6.7万円程度です。月額10万円を下回るので、この規模では月1.1万〜5.5万円のツールを使ったほうが合理的です。規模が小さいうちは、無理に業務ごと自動化する必要はありません。

効果をどう測り続けるかは自動化の効果測定にまとめています。

自動化できる業務・できない業務の境界線

求人票まわりの作業を、自動化できるものとできないものに分けます。できない側を先に把握しておくほうが、導入の失敗が減ります。

自動化できる

自動化できない(人が残る)

ヒアリングメモ・商談録音からの求人票ドラフト生成

「この企業の何を魅力として打ち出すか」の意思決定

既存求人の給与・勤務地変更を全媒体に反映

求人企業との条件交渉、採用要件のすり合わせ

媒体別フォーマットへの転記・書き分け

候補者層の温度感を踏まえた個別の訴求チューニング

法令で必須の記載項目が欠けていないかのチェック

表現が法令に触れるかどうかの最終判断

年齢・性別に関するNG表現の機械的な検出

年齢制限の例外事由に該当するかの法的判断

募集終了求人の検出と掲載停止の通知

求人企業の内情を踏まえた「まだ動くか」の見極め

表記ゆれの統一・フォーマットの正規化

掲載する媒体そのものの選定

正直に書くと、ビズリーチ調査で課題1位だった「競合他社と比べての優位性・差別化(42.5%)」は、AIが最も苦手な部分です。 求人企業の社内で誰も言語化していない魅力を、外から来たAIが書けるはずがありません。ここは商談で聞き出し、RAが決める仕事のまま残ります。

自動化が向かないのは、次の条件に当てはまる場合です。

  • 求人情報がFAX・電話・対面のメモでしか入ってこない — 入り口がデジタルでないと、そこに人が張り付いたままになります
  • 求人票の書き方が担当者ごとに違い、社内で統一するつもりがない — 判断ルールが定義できないものは自動化できません
  • 1件ごとに例外判断が発生する — 「この企業だけ特別対応」が過半を占めるなら、仕組みにする前に業務を整えるほうが先です
  • 掲載の最終ボタンまでAIに押させたい — 求人票の掲載は求職者に対する労働条件の明示です。最終確認は人が握るべきで、当社もそのように設計します

見落とされがちな「法令チェック」こそ自動化の価値が高い

求人票の明示事項を定める厚生労働省のロゴ

出典: 厚生労働省 公式サイト

文章を書かせることばかりが注目されますが、人材紹介会社にとって効くのは書けたものから欠落を見つけるほうです。生成AIは自然な求人票を書きますが、「必要な項目が抜けている」とは自分から言いません。ここを機械にやらせる価値が高い理由を、実際の要件で説明します。

2024年4月1日から追加された明示事項(職業安定法施行規則の改正)

労働者の募集・求人申込みの際に明示すべき労働条件として、以下の3項目が追加されました。求人企業だけでなく、職業紹介事業者にも明示義務がかかります

#

追加された明示事項

1

従事すべき業務の変更の範囲

2

就業の場所の変更の範囲

3

有期労働契約を更新する場合の基準(通算契約期間または更新回数の上限を含む)

「変更の範囲」とは、雇い入れ直後だけでなく、将来の配置転換なども含めた、労働契約期間中に変わりうる範囲を指します(厚生労働省の定義)。過去に作った求人票のテンプレートを使い回している場合、この3項目がそもそも欄として存在していない可能性があります。

固定残業代を採用する場合に必須の3点

固定残業代(みなし残業代)を含む求人では、厚生労働省が募集要項・求人票に次の3点すべての明示を求めています。

  1. 固定残業代を除いた基本給の額
  2. 固定残業代に関する労働時間数と金額の計算方法
  3. 固定残業時間を超える時間外・休日・深夜労働分は、割増賃金を追加支給する旨

表現の規制

年齢制限は労働施策総合推進法により、例外事由がない限り認められません。「35歳以下」「20代歓迎」「若手募集」といった表現が該当します。性別限定や、「営業マン」「事務員(女性)」のような性別を想起させる表現は、男女雇用機会均等法の観点で問題になりえます。また職業安定法第5条の4は、求人情報に虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならないと定めており、違反は罰則の対象になりえます。

ここで何を自動化するか

年齢・性別のNG表現の検出は、単語レベルで機械的に処理できます。より効くのは必須項目の欠落チェックです。「変更の範囲が空欄」「固定残業代の記載はあるが計算方法がない」といった状態を、掲載前に一覧で出す。これは判断ルールが明確に書けるので自動化に向いており、しかも人が最も見落とす部分です。

なお、グレーな表現が最終的にセーフかどうかの判断は人が行います。機械は「疑わしい箇所を漏れなく挙げる」までで、線引きは残します。

求人票の作成・更新を自動化する3つの方法

AI求人票作成ツールANDASUの一括自動生成・リライト機能の紹介

出典: ANDASU 公式サイト

ここからは中立に、実現手段を比べます。どれが正解ということはなく、扱う件数と、既存システムにどれだけ縛られているかで決まります。

方法1:汎用の生成AIに書かせる(ChatGPT・Gemini など)

費用は無料〜月3,000円程度。ヒアリングメモを貼り付けて「求人票の形にして」と指示するだけで、1本目のドラフトは出ます。

  • できること:文章の下書き、言い回しの改善、長さの調整
  • できないこと:媒体フォーマットへの自動出力、必須項目の欠落チェック、既存求人との突き合わせ、更新の検知
  • 合う規模:月に数件。担当者が1人で回している、あるいは試しに始めてみる段階

コピー&ペーストが毎回発生するため、件数が増えると効果が頭打ちになります。求人企業から預かった情報を外部サービスに貼る運用になるので、社内での取り扱いルールは先に決めてください。

方法2:求人特化のツール(SaaS)を導入する

求人票の生成に特化した製品が複数あります。テンプレート、一括生成、CSV取り込み、最低賃金チェックなどが最初から入っています。

  • できること:定型フォーマットでの大量生成、リライト、基本的なチェック
  • 注意点自社の管理台帳や既存の求人管理システムに繋がっていないと、生成したものを結局手で移すことになります。 生成数がチケット制(繰越なし)の製品もあり、月ごとの件数のばらつきに注意が要ります。最低契約期間が設定されている製品もあります
  • 合う規模:月10〜100件程度で、掲載媒体の数がそれほど多くない会社

方法3:自社のフローに合わせて業務ごと自動化する

既存の求人管理システムやスプレッドシートの台帳、各媒体の入稿フォーマットに合わせて、生成から更新・チェックまでを一続きの仕組みとして組む方法です。当社のシゴハヤエージェントはこの形で、初期100万円+月額10万〜50万円(税別)、導入期間は標準1〜2ヶ月です。

  • できること:既存の台帳・システムからの取得、媒体別出力、変更検知、欠落チェック、クローズ検出までを一続きで
  • 合う規模:求人票まわりに月100時間前後を使っている、掲載媒体が3つ以上ある、既存の管理システムを変えたくない会社
  • 合わない場合:月の工数が56時間に満たない、あるいは求人情報の入り口が紙・電話のみの会社

なお、媒体の入稿画面をRPAで自動操作する方法もあります。ただし媒体側の画面変更で止まるため、保守の担当者が必要です。この点はRPAの保守コストノーコードとAIエージェントの違いで詳しく比較しています。社内にエンジニアがいない前提でどこまでできるかは、業務自動化はエンジニアなしでどこまで可能かを参照してください。

費用の目安

採用管理一体型サービス「採用係長」の管理画面イメージ

出典: 採用係長 公式サイト

公開されている価格を並べます(各社サイトの記載に基づきます。税の表記は各社の表記に準じます)。

手段

初期費用

月額

主な条件

汎用生成AI(ChatGPT / Gemini 等)

0円

0〜3,000円程度

都度コピー&ペースト

求人特化ツールA(ANDASU)

0円

11,000円 / 33,000円 / 55,000円

生成50枚 / 200枚 / 500枚のチケット制(繰越なし)。超過は165円 / 110円 / 88円(1件あたり)。初期契約6ヶ月

求人特化ツールB(AI求人作成くん)

0円

100,000円(お試し・200回/月) / 200,000円(スタンダード・回数制限なし)

1アカウントあたり10万円

採用管理一体型(採用係長)

記載なし

9,800円〜59,800円(1年契約・税別)

公開求人3件〜500件。求人票の下書き自動生成、最低賃金チェック。上位プランは求人作成代行が月2〜5件込み

求人原稿の作成代行(人力)

1原稿1万〜30万円 / 月10万〜50万円

採用係長の代行オプションは10,000円/件

自社フローに合わせた業務ごとの自動化(シゴハヤエージェント)

100万円(税別)

10万〜50万円(税別)

処理量連動。10名規模で月10万円、30名規模で月20万円。導入は標準1〜2ヶ月

読み方はこうなります。月30本の求人票を人力で外注すると月30万円。求人特化ツールなら月5.5万円で済みます。 ただしツールは御社の媒体フォーマットと管理システムには繋がっていないため、生成した後の転記・更新・クローズ確認は人に残ります。そこも含めて減らしたい場合に、業務ごと自動化する選択肢が出てきます。

料金の考え方と相場の内訳はAIエージェント導入の費用相場にまとめています。自社の求人件数と媒体数を当てはめてどの方式が合うかを見たい場合は、シゴハヤエージェントのサービスページから初回無料の相談をご利用ください。前掲の損益分岐に届かない規模であれば、その場でツール導入をおすすめします。

実際にやった事例|調剤薬局チェーンの「差分だけ人が見る」仕組み

求人票そのものの案件ではありませんが、構造が同じ仕事の事例を挙げます。守秘のため社名は伏せますが、複数店舗を運営する調剤薬局チェーンでの取り組みです。

課題

医薬品・医療材料のマスタが、発注システムと店舗側の在庫管理で別々に管理されていました。薬価改定や規格変更のたびに両方へ同じ変更を入れる必要があり、片方だけ更新された状態が生まれます。それが発注時のエラーや、店舗ごとの在庫数の食い違いとして表面化していました。担当者は毎月、改定内容の一覧と自社マスタを目視で突き合わせていました。

作ったもの

改定情報のファイルを取り込み、自社の商品コードに紐づけ、現行マスタとの差分だけを抽出して一覧化する仕組みです。ポイントは、抽出した差分をそのまま自動反映せず、「そのまま反映してよい件」と「人の確認が必要な件」に振り分けたことです。判断が要るものは担当者に通知します。

何がどう変わったか

  • 全件を目視で突き合わせる作業がなくなり、確認対象が差分の件数だけになった
  • 「片方にだけ反映されている」状態を、事後ではなく反映前に検出できるようになった
  • 更新の手順が仕組みとして残り、担当者以外でも対応できるようになった

求人票に置き換えるとどうなるか

この事例で効果が大きかったのは、自動反映そのものよりも「変わった箇所を機械が探してくれること」でした。求人票の運用はこれと同じ構造です。

調剤薬局のケース

求人票の運用に置き換えると

薬価改定の情報ファイル

求人企業から届く条件変更の連絡

発注システムと店舗側の在庫管理

自社の求人台帳と、各媒体の掲載内容

現行マスタとの差分の抽出

どの媒体に変更が未反映かの一覧化

判断が要る件だけ担当者に通知

求人企業に確認が必要な件だけRAに通知

媒体別の書き分けも、1つの原本から複数のフォーマットへ出力するという点で、商品マスタから複数システム向けにデータを出す作業と同型です。この種の転記の自動化はデータ転記の自動化に詳しくまとめています。医療機関やインフラ企業でも、同じ考え方で複数システムをまたぐ照合・転記を自動化しています。

導入までの流れと期間

当社の場合は5ステップ、標準1〜2ヶ月です。求人票の場合は、媒体ごとの入稿フォーマットを揃える工程に時間がかかりやすくなります。

ステップ

やること

期間の目安

① 無料相談

月間の求人件数、使っている管理システム、掲載媒体、誰が何時間かけているかを確認

1回

② 適用可否の判定

前掲の境界線に当てはめ、対象業務と対象外を切り分ける。損益分岐に届かなければ、ここでお伝えします

1〜2週

③ 設計・接続確認

既存の求人台帳・管理システム・媒体フォーマットとの接続方法を確定

2〜3週

④ 試験運用

実際の求人で動かし、出力を全件人が確認する期間

2〜3週

⑤ 本番運用

確認対象を例外だけに絞り、精度を調整

以降

現行の求人管理システムは基本的にそのまま使い続けます。乗り換えを前提にすると、過去の求人データと取引先の紐づけを移す作業が発生し、導入が半年単位に伸びるためです。

補助金を使う場合の注意点

デジタル化・AI導入補助金2026(2025年度までのIT導入補助金から名称変更)の通常枠は、補助額5万円〜450万円、補助率は原則1/2以内(要件を満たす場合は2/3以内)です。公式サイトに掲載されている次回の締切は2026年9月29日(火)17:00、交付決定は2026年11月9日(月)予定、事業実施期間と実績報告の期限は2027年4月30日(金)17:00予定です。第6次以降の締切日は、本記事執筆時点では公表されていません。

正直に書くと、補助金は使えますが、現金は先に出ていきます。 補助金は実績報告後の精算払いのため、初期費用はいったん自社で立て替える前提になります。上の日程で言えば、9月末に申請しても交付決定は11月上旬、事業実施と実績報告の期限は翌年4月末で、入金はその後の確定審査を経てからです。申請から入金まで半年以上を見ておくのが安全です。資金繰りの考え方は補助金の入金はいつになるかにまとめています。制度の内容と締切は年度・回次ごとに変わるため、申請前に必ず公式サイトで最新の要件と日程を確認してください。

よくある質問

Q1. 生成AIが作った求人票をそのまま掲載して、法的に問題はありませんか?

AIが書いたことを理由に責任が軽くなることはありません。求人内容の明示義務は求人企業と職業紹介事業者にあり、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示は職業安定法上の問題となり、罰則の対象になりえます。実務上は、AIが埋めた内容を求人企業に確認してもらう工程を必ず残してください。特に注意が要るのは、AIが「よくある表現」で埋めてしまう給与幅・想定残業時間・福利厚生の記述です。掲載の最終確認は人が行う運用にしてください。

Q2. ハローワークと求人サイトでフォーマットが違いますが、1回の入力で両方作れますか?

作れます。ただし条件があり、媒体ごとに「どの項目に何を入れるか」の対応表を一度作る必要があります。 文字数の上限、選択式の項目、必須項目が媒体ごとに違うためです。この対応表さえ作れば、以降は1つの原本から媒体別の形で出力できます。汎用の生成AIだけで運用する場合はこの対応表がないため、毎回人が形を整えることになります。逆に言えば、掲載媒体が2つ以下の会社は自動化の効果が出にくい部分です。

Q3. 求人情報がFAX・電話・対面のみで入ってくる場合も自動化できますか?

入り口がデジタルでないため、そこは自動化できません。人が入力する工程が必ず残ります。ただし、入力した後の工程(媒体別の書き分け、必須項目チェック、変更の反映、クローズ検出)は自動化できるので、全体としては効果が出るケースがあります。判断の目安は、求人企業から受け取る情報のうちデジタルで届く割合です。半分を下回る場合は、まず求人企業に入力フォームを使ってもらう運用を整えるほうが先で、ご相談いただいた場合もその旨をお伝えします。

Q4. すでに人材紹介向けの管理システムを使っています。乗り換えが必要ですか?

必要ありません。既存システムのデータ出力(CSVや外部連携用の窓口)を使い、外側から繋ぐ形にします。乗り換えを前提にすると過去の求人・候補者データの移行が発生し、導入が数ヶ月単位で伸びるうえ、現場が新しい画面に慣れるコストもかかります。データを取り出す手段がまったくないシステムの場合は制約が出るため、初回相談の時点で出力形式を確認します。

Q5. 求人のクローズ確認まで自動化できますか?

検出と通知までは自動化できます。求人台帳のステータス変更、求人企業からのメール、選考の進捗など、デジタルで残っている変化を拾って「掲載を止めるべき候補」を一覧にします。ただし掲載停止のボタンを押すところは人に残すことを推奨します。 まだ動く可能性がある案件を機械が止めてしまうと、機会損失がそのまま売上に効くためです。運用としては、通知された候補をRAが確認して止める形が現実的です。

Q6. 求人企業から預かった情報や候補者情報が、AIの学習に使われませんか?

契約と設定次第です。法人向けの提供形態では、入力したデータを学習に使わない設定が標準になっているものがあります。当社が構築する場合も、学習に使われない形態を選び、どのデータがどこを通るかを設計段階で明示します。リスクが最も高いのは、無料版の汎用チャットAIを担当者が個人の判断で使っている状態です。まずは社内で「求人企業名・候補者名を貼らない」というルールを決めることをおすすめします。

Q7. 求人票の文章が全部似てしまい、差別化できなくなりませんか?

自動生成に任せきりにすると、実際にそうなります。これはAI固有の問題ではなく、テンプレートを使い回したときと同じ現象です。対策は、原稿全体をAIに書かせるのではなく、定型部分(労働条件、必須項目、フォーマット整形)だけを機械に任せ、企業の魅力を語る箇所は人が書くという分担にすることです。ビズリーチ調査で課題1位だった差別化は、商談で聞き出した内容がなければ書けません。空いた時間をそこに使う、という順番で考えてください。

まずは「求人票まわりに月何時間使っているか」を数字にしてください

求人票の作成そのものは、汎用の生成AIでもかなり速くなります。判断が必要なのは、その次にある「更新・媒体別の書き分け・クローズ確認・法令項目のチェック」を仕組みにするかどうかで、ここは月の工数が56時間を超えるかどうかが分かれ目でした。

シゴハヤエージェントは、御社の求人台帳と既存の管理システム、掲載媒体のフォーマットに合わせて、この繰り返し部分を実行する仕組みです。初期100万円+月額10万〜50万円(税別)、導入期間は標準1〜2ヶ月。初回のご相談は無料で、要件が固まっていない段階でも構いません。

前掲の損益分岐に届かない規模と判断した場合は、その旨と、月1万円前後から使えるツールでの進め方をお伝えします。

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採用業務の次の工程である書類選考については、書類選考の自動化もあわせてご覧ください。

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