ビジネス活用2026年8月更新

データ転記の自動化|費用相場とAPI連携がない場合の方法【2026年8月最新】

公開日: 2026/08/26
データ転記の自動化|費用相場とAPI連携がない場合の方法【2026年8月最新】

この記事のポイント

システム間のデータ転記はAPI連携がなくても自動化できます。ファイル連携・RPA・AIエージェントなど5つの方法の費用を比較し、削減時間の試算と自動化できる業務の境界線、調剤薬局の事例を具体的な金額で解説します。

システム同士をつなぐ窓口(API)が用意されていなくても、システム間のデータ転記はほぼ自動化できます。費用の目安は、転記・照合・月次集計の3業務をまとめて自動化する前提で、ツールを買って自社で組む場合が1年目で約120万〜290万円、丸ごと任せる場合が初期100万円+月額10万〜50万円(いずれも税別)です。

この記事では、まず「そもそもどの転記が自動化に向いていて、どれが向いていないのか」という境界線をはっきりさせます。そのうえで、削減できる時間を金額に換算し、実現方法5つの費用を並べて比較します。読み終えたときに「うちの場合はいくらかかって、何ヶ月で元が取れるか」を概算できる状態を目指しています。


データ転記のどこに時間がかかっているか

紙の書類とスプレッドシートを見比べながら手作業でデータ転記を行うオフィスのデスク

「転記」と一口に言っても、現場で起きていることは同じではありません。実務で確認すると、時間を食っているのはだいたい次の5パターンに分かれます。

転記業務の5パターン

パターン

よくある例

時間がかかる理由

1. 二重入力

自社の販売システムに入れた売上を、会計システムにもう一度入力する

同じ内容を2回打っている。件数と拠点数に比例して増える

2. 形式変換

取引先ごとに項目名も並び順も違うCSVを、自社のフォーマットに整える

取引先ごとにルールが違い、社内で標準化できない

3. 突合・照合

発注データと請求データを突き合わせて、金額のズレを探す

目視で1行ずつ確認する。件数 × 確認時間でしか終わらない

4. 紙やメールからの起票

メール本文・PDF・FAXで届いた注文をシステムに入力する

読み取る → 判断する → 入力する の3工程が全部手作業

5. 集計・レポート化

複数システムからCSVを落として1枚のシートにまとめる

毎月まったく同じ手順を、人間が記憶を頼りに再現している

実は「転記」よりも手戻りに時間が消えている

現場のヒアリングで必ず出てくるのが、「打ち込む時間より、間違いを見つけて直す時間のほうが長い」という声です。転記そのものは1件30秒でも、月末に差異が1件見つかると、原因を探して関係部署に確認し、両方のシステムを直すまでに1時間かかります。

規模感の参考になる公開事例があります。ある9拠点展開の事業会社では、自社システムから会計システムへの売上の二重入力に 1拠点あたり月4〜5時間 かかっており、9拠点合計で月約45時間でした。同社は現場案内図の登録作業なども含め、全社で 月170時間 の作業時間を削減したと公表しています(出典:RoboTANGO 導入事例)。

ここで見るべきは削減幅そのものより、二重入力の負荷は拠点数・取引先数に比例して線形に増えるという点です。事業が伸びるほど転記の時間も増える構造になっているなら、人を増やす前に自動化を検討する価値があります。


自動化すると業務の流れはどう変わるか

転記の自動化は「人がやっていた作業を機械がそのまま代わりにやる」ことではありません。人の役割が「作業」から「確認」に変わる、と捉えるほうが実態に近いです。

現在の流れ

  1. 担当者が朝、基幹システムにログインして前日分のデータを一覧表示する
  2. 必要な項目をコピーし、Excelに貼り付けて整える
  3. 会計システムの入力画面を開き、1件ずつ入力する
  4. 入力後、件数と合計金額が合っているか目視で確認する
  5. 合わなければ、どこで間違えたかを遡って探す
  6. 完了したら上長にメールで報告する

自動化した後の流れ

  1. 決めた時刻に、システムが自動でデータを取得して整える
  2. あらかじめ決めた業務ルール(この項目はここに入れる、この条件なら対象外、など)に沿って転記先へ登録する
  3. 件数・合計金額の突合まで自動で行う
  4. ルールに当てはまらないデータだけを「要確認」として担当者に通知する
  5. 担当者は要確認分だけを見て、承認または修正する
  6. 処理結果のレポートが自動で担当者と上長に届く

重要なのは4番です。例外を人に上げる仕組みが入っているかどうかが、自動化がうまくいくかどうかの分かれ目になります。全件を機械に任せきる設計にすると、誰も気づかないまま誤ったデータが積み上がり、結局あとで大規模な手作業の修正が発生します。

なお、集計とレポート配信まで含めて自動化したい場合は月次レポートの自動化、発注と請求の突き合わせが主目的なら受発注データの照合の自動化も併せて検討すると、投資対効果が出やすくなります。


削減できる時間はいくらになるか(試算)

投資判断のために、削減時間を金額に置き換えます。前提は 時給3,000円換算(年収約500万円の社員の人件費を、社会保険料などを含めて時間単価に直した水準)です。自社の実態に合わせて数字を入れ替えてください。

ケース1:二重入力だけを自動化する場合

項目

数値

対象業務

販売システム → 会計システムの売上二重入力

作業時間

1拠点あたり月4.5時間 × 9拠点 = 月40.5時間

人件費換算

40.5時間 × 3,000円 = 月121,500円(年145.8万円)

年145.8万円の削減に対し、初期100万円+月額10万円(年120万円)の構成では1年目が220万円となり、この業務単独では1年目は赤字です。2年目以降も年25.8万円の差益にとどまります。正直に言えば、転記1業務だけを切り出して自動化するのは費用対効果が合いにくいということです。

ケース2:関連業務をまとめて自動化する場合(現実的な導入形)

実際の導入では、転記だけを切り出さず、その前後にある照合・集計まで含めて一つの流れとして自動化します。

業務

月あたり作業時間

システム間の転記

40時間

データの照合・差異チェック

20時間

月次集計とレポート作成

20時間

合計

月80時間

項目

金額

人件費換算

80時間 × 3,000円 = 月240,000円(年288万円)

費用(初期100万円+月額10万円)

1年目 220万円/2年目以降 120万円

1年目の収支

288万円 − 220万円 = +68万円

2年目以降の収支

288万円 − 120万円 = 年+168万円

単純回収期間

100万円 ÷(24万円 − 10万円)= 約7.2ヶ月

月80時間は、フルタイム社員0.5人分に相当します。ここまで束ねられるなら1年目から黒字になり、回収期間はおよそ7ヶ月です。逆に言えば、月20時間程度の作業を1つだけ自動化したいという段階なら、後述するファイル連携や既存ツールの標準機能で足りる可能性が高く、投資は急ぐべきではありません。

上記はあくまで試算です。実際の削減時間は、転記元のデータのばらつきや例外の発生率によって変わります。


自動化できる転記・できない転記の境界線

形式が揃った書類の束と形式がバラバラな書類の束を並べて比較したイメージ

問い合わせをいただく前に、ここだけは確認してください。適用できない業務に無理やり自動化を入れると、確認作業が増えて逆に時間が増えます。

自動化できる

自動化に向かない

毎日・毎週・毎月、繰り返し発生する

年に数回しか発生しない

入力元も出力先もデジタルで完結する(システム画面・CSV・メール・PDF)

紙の手書き伝票を目で見て判断するのが前提

「この項目はここに入れる」というルールを文章で書ける

毎回、担当者の勘や過去の経緯で判断が変わる

例外が出たら人に上げて確認する運用で問題ない

最終的な決裁までシステムに任せたい

転記先のシステムに、機械からアクセスする手段がある

完全に隔離された端末でしか操作できない

件数が多い(月数百件〜数万件)

月数件で、人がやっても5分で終わる

判断に迷いやすいのが左列3つ目です。目安は「その業務のマニュアルを、新入社員が読んで同じ結果を出せる粒度で書けるか」。書けるならルール化できます。書けないなら、まずは業務ルール自体を整理するところから始めたほうが、結果的に早く終わります。

また、入力元が紙やFAXの場合は、いきなり全部を自動化しようとせず、まず読み取り(AI-OCR。紙やPDFの内容をAIが読み取ってデータに変換する仕組み)を挟んでデジタル化してから、その先の転記を自動化するという二段構えが現実的です。AI-OCRは月数万円台から利用できるサービスが複数あります。読み取り精度は帳票の書式が揃っているほど上がるため、取引先に提出フォーマットを揃えてもらう交渉のほうが効果が大きいこともあります。


API連携がない場合、どう実現するか(5つの方法)

ノーコードでシステム間のデータ連携を行うASTERIA Warpの製品イメージ

出典: ASTERIA Warp 公式サイト

「連携させたいけれど、うちの基幹システムにはAPIがない」という相談は非常に多く寄せられます。ここでのAPIとは、システム同士が人を介さずに直接データをやり取りするための窓口のことです。古い業務パッケージや、ベンダーが窓口を公開していないシステムでは、この窓口が使えません。

窓口がなくても、方法は5つあります。

方式

やること

費用感(年)

適したケース

弱点

1. ファイル連携(CSV)

片方がCSVを出力し、もう片方が取り込む

数万〜数十万円。既存機能で済むことも多い

1日1回のまとめ処理で足りる

即時処理は不可。ファイル形式が変わると止まる

2. 画面操作の自動化(RPA)

人がやっている画面操作を機械に再現させる

ライセンス30万〜110万円+設定作成1本20万円前後+保守月3〜10万円

窓口がなく、相手が古い基幹システム

画面が変わると止まる。作った人が辞めると誰も直せない

3. データの保管領域に直接つなぐ

相手システムのデータベースを直接読み書きする

開発・保守とも高額

自社で管理しているシステム同士

ベンダーの保守対象外になるリスク。データ不整合の事故が起きやすい

4. 連携用の窓口を作ってもらう

ベンダーに追加開発を依頼する

個別見積。数百万円規模になりやすい

長期利用が確定していて予算がある

期間がかかる。ベンダーが応じないこともある

5. AIエージェントに任せる

画面操作・文書の読み取り・ルール適用・報告までまとめて代行

初期100万円+月額10万〜50万円

入力元がメール・PDF・CSV混在。例外が一定量ある

毎回判断が変わる業務・最終決裁は不可

2と5は何が違うのか

多くの方が迷うのがここです。違いは一言で言えば、手順を再生するのか、意図を解釈するのかです。

  • 画面操作の自動化(2):決めた手順を、寸分違わず同じ順序で再生します。ボタンの位置が1つ変わったら止まります。取引先Aのフォーマットと取引先Bのフォーマットが違えば、原則としてそれぞれ別の設定を作ります。
  • AIエージェント(5):多少レイアウトが違っても、書かれている内容を読んで「これは請求金額だ」と判断して処理します。判断がつかないときは処理を止めて担当者に確認を上げます。

したがって、転記元のフォーマットが取引先ごとにバラバラなケースでは、画面操作の自動化は破綻しやすいというのが実務上の結論です。設定を10社分作れば、10社分の保守が発生します。逆に、自社内の1つの画面から1つの画面へ、毎回まったく同じ形で流すだけなら、画面操作の自動化のほうが安く済みます。

画面操作の自動化で詰まりやすい3つのポイント

RPAは適切に使えば強力ですが、次の3点は導入前に必ず社内で握っておいてください。

  1. 画面変更で止まる — 転記元・転記先のどちらかがバージョンアップして画面が変わると、その日から動かなくなります。クラウド型の業務システムを使っている場合、更新は自社の都合に関係なくやってきます。年に何回画面が変わるかをベンダーに確認しておくと、判断材料になります。
  2. 管理されていない設定が増える(野良ロボット) — 各部署が独自に自動化を作り、全社で何が動いているか誰も把握できない状態になる問題は、ニュースイッチ(日刊工業新聞)EnterpriseZineなどでも繰り返し指摘されています。作成者が退職すると、動いているのに中身が分からないものが残ります。
  3. 現場に定着しない — 上層部だけで導入を決め、現場が操作方法を分からないまま放置されるケースです。誰が設定を直すのかを、導入前に名前レベルで決めておく必要があります。

これらは「RPAが悪い」という話ではなく、運用体制を作れるかどうかの問題です。情報システム部門があり、設定を保守できる人を置けるなら2が有力な選択肢になります。置けないなら、保守ごと外に出せる5のほうが総額で安くなることが多い、という整理になります。


費用の目安

料金プランを公開している業務自動化ツールZapierのロゴ

出典: Zapier 公式サイト

ライセンス費だけで判断すると失敗する

各社が公表している価格を、まず中立に並べます。

製品・サービス

公開価格

WinActor フル機能版(1台1年・税込)

1,098,680円

WinActor 実行版(1台1年・税込)

300,080円

Power Automate Premium

2,248円/ユーザー/月(年払い相当)

Power Automate Process(人が操作しなくても動く枠)

22,488円/ボット/月(年払い相当)

ASTERIA Warp Core(データ連携)

30,000円〜/月(初期費用0円)

ASTERIA Warp Standard

200,000円〜/月(年契約)

Zapier Professional

19.99ドル〜/月(年払い・処理量で変動)

出典:SCSK WinActor 価格Microsoft Power Automate 価格アステリア ASTERIA Warp ラインナップZapier Pricing(いずれも2026年8月時点の公表価格)

ここで見落とされがちなのが、ライセンス費は総額の一部でしかないという点です。ツールを買っても、業務ごとの設定を作る作業は別に発生します。外注した場合の相場は、複数の開発会社が公表している内容を突き合わせると 1業務あたり5万〜30万円、複雑なもので50万円超 とされています。保守サポートは月3万〜10万円前後が一般的です。

3業務を自動化した場合の総額比較

転記・照合・月次集計の3業務を自動化する前提で、1年目と2年目以降の総額を並べます。

画面操作の自動化(RPA)を自社運用

AIエージェントに任せる

ライセンス/月額

約54万円/年(Power Automate Process 2枠相当)

120万円/年(月10万円)

設定・開発費

60万円(3業務 × 20万円)

初期100万円に含む

保守

60万円/年(月5万円)

月額に含む

1年目 総額

約174万円

220万円

2年目以降

約114万円/年

120万円/年

画面変更時の改修

都度発生(1本あたり数万〜数十万円)

月額内で対応

社内に必要な人

設定を保守できる担当者が必要

業務ルールを説明できる担当者のみ

数字だけを見ればRPAの自社運用のほうが安く見えます。ただし最下段2行が実態を左右します。転記元・転記先のいずれかが年に2回画面変更を行い、そのたびに3本の改修が必要になれば、追加費用と社内工数が毎年上乗せされます。加えて、設定を保守できる人材を1人確保できるかどうかが前提条件になります。

シゴハヤエージェントの場合

弊社のシゴハヤエージェントは、御社専用のAI社員が定型業務を自動で実行するサービスです。価格は次のとおりです。

項目

金額(税別)

初期費用

100万円(主要な業務フロー1つ、標準的なシステム接続2つまでを含む)

月額

10万〜50万円(処理量連動。10名規模で月10万円、30名規模で月20万円が目安)

導入期間

標準1〜2ヶ月

月額には月1,000万〜1.2億トークン(AIが1ヶ月に読み書きできるデータ量の上限。日本語の文字数にすると概ね同程度)の処理枠が含まれます。転記件数が増えても、この枠内であれば追加費用は発生しません。

チャットツールから依頼を出すと、情報の収集・整理 → 業務ルールの適用 → 承認依頼 → システムの更新 → 結果報告までを一連で実行します。設定の保守も月額に含まれるため、画面が変わったときの改修費が都度乗ることはありません。社内にシステムに詳しい担当者がいない企業向けの設計です。

一方で、初期100万円は「まず月10時間の作業を試しに減らしたい」という規模には見合いません。前述の試算のとおり、まとめて月60〜80時間以上の作業を対象にできるかが判断の分かれ目です。対象業務が小さいうちは、CSVでのファイル連携や既存ツールの標準機能で足りないかを先に確認することをおすすめします。


実際にやった事例:調剤薬局のケース

調剤薬局のバックヤードに置かれたパソコンと処方箋トレー

課題

複数店舗を展開する調剤薬局で、レセプトコンピュータ(保険請求用のシステム)と在庫管理システム、本部の集計用Excelが別々に動いていました。各店舗のスタッフが日次で在庫の受払いを在庫管理システムに入力し、さらに週次で本部提出用のExcelに転記していました。フォーマットは店舗ごとに微妙に異なり、本部側で整形し直す作業が毎週発生していました。転記そのものよりも、店舗ごとの書式の揺れを直す作業に時間が取られている状態でした。

作ったもの

各店舗から上がってくるファイルとシステム上のデータを自動で取得し、本部の集計フォーマットに揃えて統合する仕組みを構築しました。項目名の表記揺れ(「錠数」「数量」「個数」など)はルールを定義して吸収し、判断できないデータだけを「要確認」として本部担当者のチャットに通知する設計にしています。統合後は差異チェックまで自動で行い、結果を日次レポートとして関係者に配信します。

何がどう変わったか

本部の担当者が週次で行っていた整形・集計作業がなくなり、確認と例外対応だけの運用になりました。店舗側も、本部提出用の転記作業が不要になっています。加えて、これまで週次でしか把握できなかった在庫の差異が日次で分かるようになり、発注のタイミングを早められるようになりました。作業時間の削減より、判断が早くなったことのほうが評価されたというのが、この案件で得られた実感です。

医療機関やインフラ企業でも、複数システムをまたぐ照合・転記の自動化を手がけています(守秘義務のため社名は非公開です)。同様の構成は、CRMへの入力の自動化商品マスタの更新の自動化にも応用できます。


導入までの流れと期間

標準で1〜2ヶ月です。内訳は次のとおりです。

段階

期間の目安

御社にお願いすること

1. 相談・業務の棚卸し

1〜2週間

対象業務の作業手順を口頭で説明していただく(マニュアルは不要)

2. 適用可否の判断と見積

1週間

転記元・転記先システムの名称、月間件数、例外の頻度をご共有

3. 業務ルールの定義

2〜3週間

「この条件のときはどうするか」の確認にお答えいただく

4. 構築・接続

2〜3週間

テスト用アカウントの発行、必要に応じてベンダーへの確認

5. 並走運用

2週間程度

従来の手作業と並行して動かし、結果を突き合わせて確認

6. 本番運用

例外通知への対応のみ

最も時間がかかるのは3の業務ルールの定義です。ここで「例外のときにどうしているか」を言語化できるかどうかが、期間とその後の安定性を大きく左右します。逆に言えば、準備として社内でやっておくと効果的なのは、直近3ヶ月に発生した例外パターンを書き出しておくことです。これがあると見積の精度も上がります。

5の並走運用は省略しないでください。従来の手作業と結果を突き合わせる期間を設けることで、想定していなかった例外が洗い出せます。

なお、1と2の段階(相談・業務の棚卸しと適用可否の判断)に費用はかかりません。シゴハヤエージェントのサービス詳細ページから対象業務の概要をお送りいただければ、適用できるかどうかの判断と概算費用まではこの段階でお答えできます。


よくある質問

Q1. 転記元のシステムに連携用の窓口があるかどうかは、どうやって調べればいいですか?

システムのベンダーに「外部システムとの連携用のAPIまたはデータ出力機能はありますか」と直接聞くのが最も確実です。マニュアルの「外部連携」「データエクスポート」の章を確認する方法もあります。窓口がなくても、CSV出力さえできれば連携の道は残ります。判断がつかない場合は、システム名と契約プラン名をお伝えいただければ、こちらで調査してお答えします。

Q2. 情報システム部門がなくても導入できますか?

導入できます。むしろ社内に専任のシステム担当者がいない企業を想定した設計です。ただし、対象業務の手順と例外を説明できる業務担当者は1名必要です。この方が不在だと業務ルールが定義できず、どのような方法を選んでも自動化は成立しません。技術的な知識は不要で、「普段どうやっているか」を説明できれば十分です。

Q3. 自動化した後、転記が間違っていないことはどう確認しますか?

3層で確認します。1つ目は処理時の自動チェック(件数・合計金額・必須項目の欠落)、2つ目は判断できなかったデータの人への通知、3つ目は日次または月次で配信される処理結果レポートです。加えて、導入直後の2週間は従来の手作業と並行して動かし、結果を突き合わせて精度を確認したうえで切り替えます。

Q4. 一部の業務だけ先に自動化して、あとから増やすことはできますか?

できます。実際の導入も1業務から始めるケースがほとんどです。初期費用100万円には主要な業務フロー1つと標準的なシステム接続2つまでが含まれており、業務を追加する場合は処理量に応じて月額が上がる形になります。10名規模で月10万円、30名規模で月20万円が目安です。ただし前述の試算のとおり、1業務だけでは費用対効果が出にくいため、関連する前後の業務まで含めて範囲を検討することをおすすめしています。

Q5. 使っている基幹システムのベンダーに、事前の許可は必要ですか?

方式によります。CSVの出力・取り込みや、通常の画面操作の範囲で行う場合、多くは追加の許可が不要です。一方で、データの保管領域に直接つなぐ方式は保守契約の対象外になる可能性があるため、事前確認が必須です。弊社では、保守契約を壊さない方式を優先して設計しています。契約書の該当箇所が不明な場合は、確認すべきポイントをこちらからお示しします。

Q6. 転記を自動化すると、担当していた人の仕事はどうなりますか?

これは導入前に社内で説明しておくべき、最も重要な論点です。実際の運用では、担当者の役割は「入力する人」から「例外を判断する人・結果を確認する人」に変わります。作業がゼロになるわけではなく、判断が必要な部分だけが残ります。導入がうまくいかない典型的な原因は、現場に説明しないまま上層部だけで決めてしまうケースです。対象業務の担当者を最初の打ち合わせから同席させることを強くおすすめします。

Q7. 例外が多い業務でも対応できますか?

例外の「多さ」ではなく「性質」で判断します。例外の種類が決まっていて、それぞれの対処法をルールとして書けるなら対応できます。一方で、毎回その場の状況で判断が変わり、同じ条件でも違う結論になり得る業務は対象外です。目安として、直近3ヶ月の例外を書き出したときに、そのうち8割程度が既知のパターンに分類できるかどうかを見てください。

Q8. 自動化した仕組みが止まったとき、その日の業務はどうなりますか?

処理が完了しなかった場合、担当者と管理者にその時点で通知が届きます。転記先に中途半端に書き込まれた状態を残さない設計にしているため、通知を受けた担当者が従来どおり手作業で処理すれば、その日の業務は止まりません。原因調査と復旧は弊社側で行い、月額費用の範囲で対応します。復旧までの代替手順は、導入時に文書化してお渡ししています。


転記業務の自動化を検討されている方へ

システム間のデータ転記は、連携用の窓口がなくても自動化できます。判断すべきは「できるかどうか」ではなく、対象業務の規模が投資に見合うかどうか、そして設定の保守を社内で持てるかどうかの2点です。

  • 月60〜80時間以上の作業をまとめて対象にできる
  • 転記のルールを文章で説明できる
  • 保守を社内で抱えたくない

この3つに当てはまるなら、シゴハヤエージェントで初期100万円+月額10万円(税別)から導入でき、試算上はおよそ7ヶ月で投資を回収できます。

対象業務が小さい段階や、社内に保守できる担当者がいる場合は、正直に「まだ早いです」とお伝えします。まずは現状の業務内容をお聞かせください。適用できるかどうかの判断と概算費用を、無料でご提示します。

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