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RPAが動かない原因と対処法|直し続けるか、AIエージェントに乗り換えるかの判断基準【2026年9月最新】

公開日: 2026/09/02
RPAが動かない原因と対処法|直し続けるか、AIエージェントに乗り換えるかの判断基準【2026年9月最新】

この記事のポイント

RPAが動かない原因は「画面・帳票・手順の変更」と「直せる人の不在」に集約されます。原因の切り分け、直し続ける維持費の計算式、RPAのまま直す・作り直す・AIエージェントに移すの判断表を、具体的な金額で解説します。

RPAが動かなくなる原因の大半は、「操作する画面・帳票・手順が変わった」か「直せる人がいなくなった」のどちらかです。前者が月に何度も繰り返しているなら、直し続けるための費用(ライセンス+復旧の人件費で月20万円前後)は、定型業務を丸ごと引き受けるAIエージェント(当社の場合、初期100万円+月額10万円〜・税別)の月額と同じ水準に達しています。

この記事では、まず目の前のロボットを直すための原因の切り分けを短くまとめ、そのうえで「直し続ける・作り直す・AIエージェントに移す」の3つをどう選ぶかを、金額と判断表で示します。RPAを全部やめるべきだという話ではありません。直せば済むケース、RPAのままでよいケースも正直に書きます。

RPAが動かない原因は5つ|「起動しない」と「途中で止まる」を分ける

Windows 11の公式イメージ。OSの更新や移行など環境の変化はRPAが動かない原因の1つ

出典: Microsoft Windows 11 公式サイト

現場で「RPAが動かない」と言うとき、実際には2つの状態が混ざっています。

  • 起動しない:ロボット自体が立ち上がらない、決まった時刻に実行が始まらない。ライセンスの期限切れ、パソコンの再起動でログインが外れた、実行用のパソコンがスリープしていた、といった理由がほとんどで、設定の見直しで直ることが多い
  • 途中で止まる:処理の途中でエラーになって停止する。操作する画面やデータの形が変わったことが原因で、ロボットの中身に手を入れる必要がある

厄介なのは後者です。日立ソリューションズ、NTT-AT、EzRobotなどRPAベンダーの公式コラムが挙げる原因を整理すると、次の5つに分かれます。

原因

現場で起きていること

典型例

直す難易度

① パソコンやソフトの環境が変わった

Windows Update後に動かない、ウイルス対策ソフトがロボットをブロックした、ブラウザが更新された

自動更新の後、月曜の朝に止まっている

低(設定の見直しで直る)

② 操作する画面が変わった

業務システムやWebサイトのボタンの位置・項目名が変わり、ロボットが「押す場所」を見失う

取引先の受注サイトがリニューアルした

中(該当箇所を作り直す)

③ 扱うデータの形が変わった

Excel帳票に列が増えた、CSVの並び順が変わった、桁数が変わった

経理が帳票の書式を改訂した

中(該当箇所を作り直す)

④ ネットワーク・権限・パスワード

通信の遅延で待ちきれずに止まる、サーバーの保守時間と重なる、パスワードの定期変更で認証に失敗する

3ヶ月ごとのパスワード変更のたびに止まる

低〜中

⑤ ロボットの設計そのものの不備

想定外のケースの処理を書いていない、画面が表示されるまでの待ち時間が短すぎる

件数が多い月末だけ止まる

高(作った人がいないと手を出せない)

①と④は、自動更新の時間帯を業務時間外に固定する、ウイルス対策ソフトにロボットを例外登録する、パスワード変更日をカレンダーに入れておく、といった運用の工夫でかなり減らせます。まずここを疑ってください。

②③⑤は、ロボットの中身を直す作業です。ここで「直せる人が社内にいるか」が分かれ道になります。RPAベンダーのBizteXが2024年に行った調査(RPA導入企業のIT担当者862名・ベンダー自社調査)では、RPAを全社展開できていない理由として「コストがかかる」(53.3%)に次いで「RPAスキル人材の不足」(47.4%)が挙がっています。同社が公開している失敗事例には「担当者の退職でメンテナンスが止まった」というものが含まれています。作った人が異動・退職していると、②③⑤は「直せない」に変わります。

「止まる」より怖いのは「間違ったまま動き続ける」こと

日立ソリューションズの公式コラムが指摘している点で、経営者の方に最も知っておいてほしいのがこれです。RPAは指示の誤りを自分で検知できません。帳票の列が1つずれても、エラーにならずに隣の列の数字をそのまま転記し続けることがあります。

止まってくれれば誰かが気づきます。止まらずに間違った集計結果が毎月の経営会議に上がるほうが、損失は大きくなります。作成者や用途が分からないまま動いている、いわゆる「野良ロボット」のリスクとして、KPMGや三菱総合研究所も同じ点を挙げています。動かないロボットを直すときは、「いつから、どの処理が、正しく動いていなかったか」の確認をセットで行ってください。

なぜ2026年はRPAが止まりやすいのか

NTT-ATのRPAツールWinActor Ver.7.7.0(AIヘルプ搭載・2026年9月1日販売開始)の公式告知画像

出典: WinActor(NTT-AT)公式サイト

「以前は年に1〜2回だったのに、最近やたら止まる」と感じているなら、気のせいではありません。2025年後半から2026年にかけて、RPAの動作環境が動く出来事が重なっています。

出来事

時期

RPAへの影響

Windows 10のサポート終了

2025年10月14日(Microsoft公式)

Windows 11への移行が集中。パソコン上で動くRPAはOSが変わると全ロボットの再検証が必要になる。Excel操作のエラー、Outlookが起動しない、画面の読み取りがずれる、といった不具合が典型

Chromeの更新周期が4週間から2週間に短縮

2026年9月8日のChrome 153から(Google発表・2026年3月)

ブラウザを操作するタイプのRPAは、ブラウザ更新のたびに止まるリスクがある。更新頻度が倍になれば、遭遇する回数も単純計算で倍になる。更新間隔が8週間と長い法人向けの版(Extended Stable)への切り替えが現実的な対策

WinActor Ver.7.7.0にAIヘルプを搭載

2026年9月1日販売開始(NTT-AT公式)

操作やエラーの疑問をチャットで解決できる機能を全ライセンスに搭載。ベンダー側も「エラー対応の負荷」を課題と認めている証拠。ただし直す人がいる前提の機能で、直す人がいない問題は解決しない

UiPathが画面変更を自己修復する機能を提供

2025年9月(UiPath公式ブログ)

ボタンの位置や項目名の変更に自動で追従する。ただし法人向けプランが必要(Enterpriseは標準搭載、Standardは追加購入、個人向けのBasicでは使えない)で、中堅・中小企業が使うことの多いパソコン型のRPAには同等の機能は確認できていない

つまり、外部環境は「変更が増える」方向に動いており、RPAベンダーはそれをAIで補う方向に動いています。MM総研の調査(2024年3月時点・国内1,599社)でも、生成AIとRPAの組み合わせを「活用済み」と答えた企業は10%にとどまり、「準備中・検討中」が53%でした。法人向けの上位プランを契約できる大企業はAIによる自己修復の恩恵を受けられますが、1台のパソコンに固定するタイプのライセンスでRPAを使っている中堅・中小企業では、止まる頻度が上がる一方で直す手段は変わっていない、というのが2026年の実態です。

RPAを直し続ける費用はいくらか|月何時間×人件費で試算する

ここからが本題です。「動かないRPAを持ち続けるコスト」を数字にします。多くの会社では、ライセンス費用しか予算に載っておらず、復旧に使っている人件費が見えていません。

動かないRPAの維持費(月)= ライセンス費 + 復旧対応の人件費 + 止まっている間に手作業へ戻す人件費

前提として、次のようなロボットを想定します。

  • 対象業務:月次の集計と転記(人がやれば月20時間)
  • 停止頻度:月2回(画面や帳票の変更が原因)
  • 復旧にかかる時間:1回あたり2日=16時間(原因の切り分け・修正・再テスト)
  • 担当者の人件費:時給3,000円換算

停止頻度と復旧時間は、ユーザックシステムが公開している顧客事例(画面の読み取りに依存したRPAで「月に数回シナリオ(ロボットの手順書)が中断し、その都度2〜3日の検証と微調整」)を参考にしています。

項目

計算

月額

復旧対応の人件費

月2回 × 16時間 × 3,000円

96,000円

止まっている間の手作業戻し

月8時間 × 3,000円

24,000円

人件費 小計

月40時間 × 3,000円

120,000円(年間144万円)

ライセンス費(例:WinActorノードロック〈1台のパソコン固定型〉・フル機能版)

1,098,680円/年 ÷ 12(税込・1年間ライセンス・NTT-AT公式)

約91,600円

維持費 合計

約211,600円(年間約254万円)

月に40時間、担当者の時間が「ロボットの世話」に消えている計算です。この担当者が本来やるべき業務の遅れは含めていません。

乗り換えた場合の差額と投資回収

同じ業務をAIエージェント(当社のシゴハヤエージェント)に移した場合、費用は初期100万円(税別)+月額10万円(税別・10名規模の処理量)です。画面や帳票の変更への追従と、止まったときの復旧は当社側で行います。

  • Before:担当者が月40時間を復旧対応と手作業戻しに使い、ライセンス費と合わせて月約21.2万円
  • After:担当者の作業は結果の確認と承認のみ。月額10万円に復旧・変更追従が含まれる
  • 月の差額:約11.2万円
  • 投資回収:初期100万円 ÷ 11.2万円 ≒ 約9ヶ月

自社の数字で計算するときは、次の式を使ってください。

回収月数 = 初期費用100万円 ÷(現状の月コスト − 乗り換え後の月額)

乗り換えないほうがよいケースも数字で分かる

同じ式で、乗り換えが合わないケースも見えます。たとえばPower Automateの無人実行プラン(Process・22,488円/ボット/月・Microsoft公式)で運用していて、停止が月1回・復旧に1日(8時間)で済んでいるなら、

  • 復旧人件費:8時間 × 3,000円 = 24,000円
  • ライセンス:22,488円
  • 維持費合計:約4.6万円/月

月額10万円のAIエージェントに移すと、むしろ月のコストが増えます。この場合は、今のRPAを直し続けるか、止まりやすい箇所だけ作り直すのが正解です。「乗り換えるべきかどうか」は感覚ではなく、この維持費の計算で決めてください。

直し続ける・作り直す・AIエージェントに移す|判断表

維持費の計算とあわせて、業務の性質から3つの選択肢のどれに当てはまるかを判断する表です。RPAベンダーの記事はどれも「正しく作り直せば使える」で終わりますが、実際には作り直しても同じ理由で止まる業務があります。

判断項目

RPAのまま直せばよい

作り直しを検討(別のRPA・Power Automate等)

AIエージェントへの乗り換えを検討

止まる原因

環境要因(更新・メモリ・通信)が主

画面の見た目に頼った設計が原因

帳票・画面・手順の変更が原因で繰り返し止まる

止まる頻度

年に数回

月1回程度

月に数回以上

直せる人

社内にいる

社内にいるが1人だけ

いない/退職・異動済み

例外の割合

ほぼゼロ

少数で、条件分岐に書ける

例外が多く「内容を読んで振り分ける」必要がある(ただし最終判断は人)

対象業務の性質

1つのシステム内での繰り返し操作

複数のクラウドサービス間の連携(連携用の窓口がある)

複数システムをまたぎ、表記ゆれや文面の解釈を含む定型業務

入出力

デジタルで完結

デジタルで完結

デジタルで完結(紙・対面が前提なら、何に替えても無理

右の列に3つ以上当てはまるなら、乗り換えの検討に値します。左の列が中心なら、この記事の最初の章に戻って直してください。それで済みます。

なお、Windows 11への移行で止まったロボットは、原因が「環境要因」なので基本的には左の列です。ただし、移行を機に棚卸しをしてみたら「誰も中身を説明できないロボットが十数本あった」という状態なら、それは真ん中か右の列の問題です。

AIエージェントに任せられる業務・任せられない業務の境界線

乗り換え先として検討する前に、AIエージェントに何ができて何ができないかを正直に書いておきます。「AIエージェントに移せば全部解決する」わけではありません。調査会社のGartnerは2025年6月、「エージェント型AIプロジェクトの40%超が2027年末までに中止される」と予測し、理由としてコストの増大、ビジネス価値の不明確さ、リスク管理の不足を挙げています。既存のRPAやチャットボットを「AIエージェント」と呼び替えているだけのベンダーも多いと指摘しています。適用範囲を絞ることが、失敗しない前提条件です。

任せられる

任せられない

毎日・毎週・毎月、繰り返し発生する

毎回その場の状況で判断が変わる

入力も出力もデジタルで完結する(システム、ファイル、メール、チャット)

紙の書類や対面のやり取りが前提

判断のルールを文章で説明できる(「この項目名は数量として扱う」など)

最終的な決裁をAIに委ねたい

表記のゆれ・書式の違いを吸収して同じ処理をする

前例のない案件を一から判断する

例外を見つけて「要確認」として人に回す

例外そのものをAIが決めて処理する

RPAとの違いを業務の言葉で言うと、RPAは「決めた手順を、決めた画面で、そのとおりに実行する」道具です。AIエージェントは「目的と判断のルールを渡しておくと、入ってきたデータの中身を読んで、手順を組み立てて実行する」仕組みです。だから「店舗ごとにExcelの書式が少しずつ違う」「取引先ごとに注文書の項目名が違う」といった、RPAなら止まる(あるいは間違って処理する)ゆれを吸収できます。

一方で、RPAが得意な「1つのシステムの中で、まったく同じ操作を高速に大量に繰り返す」業務は、今のRPAが安定して動いているならそのままでよく、わざわざ移す理由はありません。AIエージェントの仕組みそのものについては、AIエージェントとは何かで解説しています。

実現する方法は3つある|費用感と得意・不得意

RPAツールUiPathの公式ロゴ

出典: UiPath 公式サイト

動かないRPAを解消する方法を、当社サービスに限らずフラットに並べます。

方法1. 今のRPAを直す(社内で直す/外部に保守を委託する)

止まる原因が環境要因中心で、頻度が年数回なら、これが最も安く済みます。社内に直せる人がいない場合は、外部への運用保守委託という選択肢があります。RPA保守サービスの公開情報では、保守・メンテナンス費用の目安は月5〜30万円、スポット対応は1時間5,000円〜が相場です(ラディックス社「RaBit」の公開情報)。

  • 合う:停止が年数回、原因が更新やパスワード変更、直せる人が社内にいる
  • 合わない:変更のたびに止まる、作った人が不在で中身が分からない
  • 注意点:保守委託は「直す人を外に持つ」だけで、止まる頻度は変わらない。変更起因で月数回止まる業務では委託費が積み上がる

方法2. 別のRPA・Power Automateで作り直す

画面の見た目に頼った設計が原因で止まっているなら、連携用の窓口(API)を使う設計に作り直すと安定します。Microsoft 365を使っている会社ならPower Automateが有力で、クラウド上の連携(画面を使わない)とパソコン上の画面操作を組み合わせられます。Power Automateの公式価格は、人がパソコンにいる間だけ動くタイプが2,248円/ユーザー/月、無人で動かすタイプが22,488円/ボット/月です(いずれも税別・年払い)。

  • 合う:複数のクラウドサービス間の連携で、連携用の窓口が用意されている業務
  • 合わない:連携窓口のない古い業務システムが相手、書式や表記のゆれが多い業務(作り直しても同じ理由で止まる)
  • 注意点:作り直しの開発費は別途かかる(外部に委託する場合、シナリオ1本あたり15〜50万円、修正のたびに5〜15万円が目安・BizteX公開情報)。さらに「直せる人」の問題は解決しないため、作った人が1人なら属人化が再発する

方法3. AIエージェントに業務ごと移す

RPAを直すのではなく、その業務そのものを「AI社員」に引き渡す方法です。当社のシゴハヤエージェントは、初期100万円(税別)+月額10〜50万円(税別)で、処理量に応じて10名規模で月10万円、30名規模で月20万円が目安です。画面の変更・帳票の変更への追従、止まったときの復旧は当社側で行うため、社内に直す人を置く必要がありません。

  • 合う:帳票・画面・手順の変更で繰り返し止まる、複数システムをまたぐ、表記ゆれの解釈を含む定型業務、直す人がいない
  • 合わない:単一システム内の高速な反復操作(今のRPAで安定しているなら移す理由がない)、対象業務が小さく月額に見合わない、紙・対面が前提の業務
  • 注意点:導入に1〜2ヶ月かかる。対象業務の維持費が月10万円を下回るなら費用が増える(前の章の計算式で確認)

費用の目安|直す・作り直す・乗り換えるを同じ表で比べる

Power Automateを提供するMicrosoftの公式ロゴ

出典: Microsoft Power Automate 公式サイト

3つの方法の費用を、初期費用・月額・直す人の所在で並べます。

方法

初期費用

月額の目安

直す人

備考

今のRPAを社内で直す

0円

ライセンス費のみ(WinActorノードロック フル機能版なら約9.2万円/月相当・税込、実行版なら約2.5万円/月相当・税込)

社内

復旧の人件費が別途かかる(月40時間なら12万円)

外部に保守委託

0〜数十万円

ライセンス費 + 保守委託 月5〜30万円

外部

止まる頻度は変わらない

Power Automateで作り直す

開発費 1本15〜50万円が目安(外部委託・BizteX公開情報)

2,248円/ユーザー/月(有人)〜22,488円/ボット/月(無人)・税別

社内または開発会社

連携窓口のある業務向き。外部委託だと修正のたびに5〜15万円

UiPathで作り直す

開発費 1本15〜50万円が目安(外部委託・BizteX公開情報)

$25/月〜(個人用)、法人向けは要問い合わせ

社内または開発会社

自己修復機能は法人向けプラン限定(Enterprise標準搭載・Standardは追加購入)

ロボパットAIに乗り換える

0円(FCE公式)

1ヶ月単位契約(月額は公式サイト非掲載)

社内

3ライセンス1ヶ月無料トライアルあり

AIエージェント(シゴハヤエージェント)

100万円(税別)

10〜50万円(税別)。10名規模で10万円、30名規模で20万円

当社

導入1〜2ヶ月。復旧・変更追従は月額に含む

価格はいずれも2026年9月時点の各社公式サイト掲載値です。WinActorは税込・1年間ライセンスの月換算、Power Automateは税別・年払い相当の公式表示価格、作り直しの開発費はRPAベンダー(BizteX)が公開している外部委託の相場です。

表を見て分かるとおり、RPAの作り直しは「ライセンス+開発費+直す人の確保」の3つが必要で、合計がいくらになるかは開発費と修正回数次第です。外部委託なら1本15〜50万円で作った後、変更のたびに5〜15万円の修正費が積み上がります。AIエージェントは初期100万円と月額が固定で、直す人の確保が要りません。「直す人がいない」が問題の本質なら、ライセンスの安さより、誰が直すかが決まっている構成を選ぶべきです。

シゴハヤエージェントの料金の決まり方と、どの業務が対象になるかはサービスページにまとめています。今のRPAの停止頻度と復旧時間を教えていただければ、上の維持費の式に当てはめて、乗り換えたほうが安いかどうかを無料で試算します。合わない場合は「今のRPAを直したほうがよい」とお伝えします。

実際にやった事例|調剤薬局のケース

当社が支援した調剤薬局のケースです(守秘のため社名は非公開です)。この業務は、RPAで組むと店舗ごとの書式のゆれで止まる、あるいは止まらずに間違った数字を出す、典型的な種類の業務でした。

課題

複数店舗を展開する調剤薬局で、レセプトコンピュータ(保険請求用のシステム)、在庫管理システム、本部の集計用Excelが別々に動いていました。各店舗のスタッフが日次で在庫の受払いを在庫管理システムに入力し、週次で本部提出用のExcelに転記していました。問題は、Excelの書式が店舗ごとに微妙に違うことです。項目名が「錠数」「数量」「個数」と店舗によってばらつき、列の並びも揃っていませんでした。本部側では転記そのものより、この書式のゆれを整える作業に毎週時間を取られていました。

RPAで自動化しようとすると、店舗ごとに別のロボットを作るか、書式を全店で統一させるかのどちらかになります。前者は店舗数分の保守が発生し、後者は現場に負担を強いて結局守られません。

作ったもの

各店舗から上がってくるファイルとシステム上のデータを自動で取得し、本部の集計フォーマットに揃えて統合する仕組みを構築しました。項目名の表記ゆれはルールを定義して吸収し、ルールで判断できないデータだけを「要確認」として本部担当者のチャットに通知する設計です。統合後は差異チェックまで自動で行い、結果を日次レポートとして関係者に配信します。店舗が書式を少し変えても、ロボットのように止まるのではなく、解釈できる範囲は処理し、できない部分だけ人に回します。

何がどう変わったか

本部の担当者が週次で行っていた整形・集計作業がなくなり、確認と例外対応だけの運用になりました。店舗側の転記作業も不要になっています。担当者の仕事は「自分の手で実行する」ことから「上がってきた結果を確認して承認する」ことに変わりました。加えて、週次でしか把握できなかった在庫の差異が日次で分かるようになり、発注のタイミングを早められています。作業時間の削減より、判断が早くなったことのほうが評価されました。

医療機関やインフラ企業でも、複数システムをまたぐ照合・転記の自動化を手がけています。同じ種類の業務は、システム間のデータ転記の自動化Excel集計の自動化CRM入力の自動化でそれぞれ詳しく解説しています。

導入までの流れと期間

AIエージェント「シゴハヤエージェント」を提供するAI革命の公式イメージ

出典: シゴハヤエージェント 公式サイト

RPAからの乗り換えの場合、標準で1〜2ヶ月です。今のRPAは移行が終わるまで止めません。

段階

内容

期間の目安

① 現状の棚卸し(無料相談)

動いているロボットの一覧、止まる頻度、復旧にかかっている時間、担当者の所在を確認。維持費の試算を提示

1〜2週間

② 対象業務の選定と見積

判断表で「乗り換え」に当たる業務だけを対象にする。RPAのまま残す業務も明確にする

1週間

③ 構築

業務の判断ルールを文章に落とし、AIエージェントを構築。RPAのシナリオがあれば手順書として参照する

3〜5週間

④ 並走運用

今のRPA(または手作業)とAIエージェントを同時に動かし、結果を突き合わせる

2週間

⑤ 本稼働・RPA停止

突き合わせで差異がなくなってから切り替え。移行したロボットのライセンスは次回更新で解約

①の段階で、乗り換えに合わないと判断した場合は「今のRPAを直してください」とお伝えして終わります。契約が発生するのは②の見積に合意してからです。相談はシゴハヤエージェントのページから受け付けています。

よくある質問

Q1. RPAとAIエージェントは併用できますか?

できます。むしろ全部を移す必要はありません。1つのシステム内で同じ操作を大量に繰り返す処理は今のRPAに残し、複数システムをまたぐ処理や、書式のゆれを解釈する処理だけをAIエージェントに移す構成が現実的です。RPAが処理した結果ファイルをAIエージェントが受け取る、という役割分担もできます。

Q2. 今のRPAのシナリオ(手順)は、移行のときに流用できますか?

シナリオそのものをそのまま動かすことはできませんが、無駄にはなりません。シナリオには「どのシステムの、どの項目を、どの順番で、どこに入れるか」が全部書かれており、これはAIエージェントに渡す判断ルールを作るときの最良の手順書になります。作った人が退職していても、シナリオが残っていれば業務の中身を復元できます。

Q3. Windows 11に移行したら、ロボットは全部作り直しですか?

全部作り直しではありません。全ロボットの動作確認(再検証)は必要ですが、Excel操作やOutlook起動、画面の読み取りなど、エラーが出る箇所は多くのロボットで共通しているため、1本直せば残りにも同じ修正を当てられることがほとんどです。ただし、この作業を「誰がやるか」が決まっていない場合は、移行を機に棚卸しをすることをお勧めします。

Q4. 無人で動かしているロボットが止まったことに、すぐ気づく方法はありますか?

最低限、「実行が終わったら完了メールを送る」「決まった時刻までに完了メールが来なければ管理者に知らせる」の2つを仕込んでください。RPA運用支援会社の公開ブログには「止まっていたことに1週間気づかなかった」という例が出ています。止まったことより、止まっていた期間の業務が抜けていたことのほうが被害は大きくなります。当社のAIエージェントでは、処理が完了しなかった場合にその時点で担当者と管理者へ通知し、中途半端な書き込みを残さない設計を標準にしています。

Q5. ロボットを作った担当者が退職しました。まず何をすべきですか?

3つです。(1) 動いているロボットの一覧を作る(何を、いつ、どのシステムに対してやっているか)。(2) ロボットに埋め込まれているIDとパスワードを洗い出す。退職者のアカウントで動いているロボットは、アカウント停止と同時に止まります。(3) 「止めても困らないロボット」と「止まると業務が止まるロボット」に分ける。後者だけを、直す・作り直す・移すの判断対象にしてください。全部を一度に何とかしようとすると動けなくなります。

Q6. AIエージェントも、画面が変わったら止まるのではないですか?

画面操作に依存する部分があれば、影響を受ける可能性はあります。だから当社では、可能な限り画面操作ではなくデータやファイル、連携用の窓口を通じて処理する設計にし、画面操作が避けられない部分を最小限にしています。それでも影響が出た場合の修正は当社側で月額の範囲内で行うため、社内で直す人を確保する必要はありません。RPAとの違いは「止まらないこと」ではなく、「止まったときに直す責任が誰にあるか」が契約で決まっている点です。

Q7. 患者情報や取引先情報など、機微なデータをAIに渡して大丈夫ですか?

確認すべきポイントは3つです。(1) データがAIの学習に使われない契約になっているか、(2) 通信・保管が暗号化されているか、(3) アクセスできる担当者が限定されているか。当社では学習に使われない構成でのみ構築します。なお、RPAではIDとパスワードをシナリオの中に直接書き込む運用になりがちで、日立ソリューションズもセキュリティ上の問題として挙げています。AIエージェントへ移す際は、ログイン情報をシナリオから切り離して管理する構成に改めることも同時に行います。

Q8. IT導入補助金などは使えますか?

制度は年度ごとに対象や締切が変わるため、この記事では断定しません。相談時点での公募状況を確認したうえで、使える可能性があればご案内します。補助金ありきで対象業務を広げるより、維持費の式で「補助金なしでも回収できる業務」を選ぶほうが、結果的に失敗しません。

RPAの復旧対応に追われている方へ

RPAが動かない原因のうち、環境要因は運用の工夫で直せます。しかし「変更のたびに止まる」「直せる人がいない」の2つが揃っているなら、それは直し方の問題ではなく、道具の選び方の問題です。

  • 帳票・画面・手順の変更が原因で、月に数回止まっている
  • 作った人が異動・退職していて、中身を説明できる人がいない
  • 復旧対応の人件費とライセンスを足すと、月20万円前後になっている

この3つに当てはまるなら、シゴハヤエージェントで初期100万円+月額10万円(税別・10名規模)から乗り換えられ、試算上はおよそ9ヶ月で投資を回収できます。当てはまらない場合は、正直に「今のRPAを直したほうがよい」とお伝えします。

まずは、今動いているロボットの一覧と、止まる頻度・復旧にかかっている時間をお聞かせください。維持費の試算と、乗り換えたほうが安いかどうかの判断を、無料でご提示します。

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