業務システムのスマホ対応改修|全画面か現場の画面だけか、社外から使わせる条件の決め方

この記事のポイント
業務システムのスマホ対応改修は、全画面か現場の数画面だけか、入力だけ別の仕組みにするかで範囲と試験が変わります。社外から使わせるときのログイン・端末・権限・紛失時の決め方、写真と圏外入力の確かめ方、費用の目安を説明用の例でまとめました。
業務システムのスマホ対応は、全画面を直すより、現場で実際に使う数画面だけをスマホ用にするほうが、改修の範囲も試験の範囲も小さく済みます。 社外のネットワークから使わせるなら、画面より先に「ログインの方法・使ってよい端末・役割ごとの権限・紛失したときの止め方」を決めてください。圏外で入力したい現場がある場合は、ブラウザだけで作れるかどうかの確認が要ります。
この記事は、倉庫・店舗・訪問先・工事現場の作業を管理している業務部門長や情シスの方に向けたものです。社内の業務システムがPCでしか使えないため、現場は紙・写真・メモに記録し、事務所に戻ってから転記しています。この状態を既存システムの改修でどう変えるかを決めるための材料をまとめました。
当社(AI革命株式会社)で既存システムの改修を受ける場合の費用は100万円〜(税別)です。クラウドの利用料などの実費は別にかかります。
スマホ対応の3つの方式と、触る範囲の違い

「スマホ対応」と一口に言っても、頼む中身は大きく3つに分かれます。同じ架空の業務で作り分けると、違いが分かりやすくなります。
説明用の業務(架空データ)
以下は説明のために作った架空の例です。実在する会社やシステムではありません。
- 会社: 設備点検の会社(架空)。点検員12名、事務所の担当2名
- 今のシステム: 社内で使うWebの業務システム。PCのブラウザ前提で、画面は全部で約30(案件一覧・点検予定・点検報告・写真管理・見積・請求・顧客マスタ・集計・承認など)
- 今の現場: 点検員は紙の点検表に記入し、デジカメで写真を撮る。帰社後、点検報告の画面に転記し、写真を共有フォルダに置く
3案の説明用画面例(架空データ)
A 全画面をレスポンシブ化 | B 現場で使う画面だけスマホ用に作る | C 入力だけ別の仕組みにする | |
|---|---|---|---|
スマホで開く画面 | 約30画面すべて(画面幅に合わせて並び替え) | 3画面: ①今日の点検予定 ②点検報告の入力(写真添付つき)③送信済みの確認 | 入力フォーム1つ(既製の現場アプリ・ノーコードなど) |
例: 点検報告の入力 | PC版と同じ20項目を縦に並べる | 現場で書く8項目だけ。残りは事務所がPCで補う | フォームに8項目+写真。夜間にCSVかAPIで既存システムへ取り込む |
既存システムへの手の入れ方 | ほぼ全画面の見た目を直す | 既存のデータと処理を使い、画面を3つ足す | 既存側に「取込口」を作る。画面は直さない |
試験する範囲 | 全画面×スマホの機種 | 3画面×機種、既存画面への影響確認 | フォーム側と取込処理、二重登録の確認 |
合う会社 | 社外で見積・承認まで終えたい人が多い | 現場の入力と確認だけをスマホでしたい | 既存システムの作り替えが難しい。圏外で入力したい |
注意点 | 表や一括入力の画面は、縮めても現場で使いにくい | どの画面をスマホにするかを最初に絞る必要がある | データが2か所に分かれる。取込のエラー時の扱いを決める |
集計・承認・複数の帳票の見比べは、画面の広いPCのほうが扱いやすい操作です。そうした画面まで直すAは、触る画面と試験が最も多いわりに、現場で使われない画面まで直すことになりがちです。現場の困りごとが「紙に書いて後で転記している」ことなら、まずBかCで検討するのが現実的です。
改修しないで済ませる方法もあります。既存の画面をスマホ向けに変換して見せる製品や、リモートアクセスでPCの画面をそのまま操作する方法です。ただし、写真の撮影や圏外での入力といった現場の操作には向かない場合があるため、現場で何をするかと合わせて比べてください。
スマホ対応の改修が合う場合・合わない場合
既存システムを直すことが、いつも最善とは限りません。
改修が合う場合
- 現場の入力を、既存システムのデータに直接入れたい(二重管理をしたくない)
- 既存システムの権限(拠点・担当ごとに見えるデータ)をスマホでもそのまま使いたい
- 入力した内容を、既存の見積・請求・集計にすぐ使いたい
- 既存システムのソースコードがあり、手を入れられる
既製の現場アプリやノーコードで足りる場合
- 入力項目が少なく、既存システムには日次のCSV取込で足りる
- 圏外での入力が必須で、それを作り込む予算はかけたくない
- まず数か月試して、現場が本当に使うかを確かめたい
- 使う人数が少なく、月額の利用料のほうが安く済む
別の検討が先になる場合
- 既存システムがWindowsにインストールするアプリで、ブラウザで動いていない → スマホ対応の前に、Web化するか、入力だけ別の仕組みにするかを決める
- 既存システムが社内のサーバーにあり、社外から接続する経路がない → 業務システムのクラウド移行の依頼や、接続の方法を先に決める
- 古くて直すたびに不具合が出る → 改修か作り直しかの比較を先に
- 使うのが社外の顧客や取引先 → 社内向けとは権限の考え方が違います。顧客向けポータルの開発を参照してください
どの画面をスマホにするか|画面の棚卸し表
範囲を決めるときは、画面ごとに「誰が・どこで・何をするか」を書き出すのが早道です。下の表は、先ほどの架空の会社で書いた記入例です。
画面の棚卸し表(説明用・架空データ)
画面 | 使う人 | 使う場所 | すること | スマホで要るか | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
今日の点検予定 | 点検員 | 移動中・現場 | 見る | 要る | 現場で次の行き先と顧客情報を確かめる |
点検報告の入力 | 点検員 | 現場 | 入力・写真添付 | 要る | 転記をなくしたい一番の対象 |
送信済みの確認 | 点検員 | 現場・移動中 | 見る | 要る | 送れたかどうか不安で電話が来るのを減らす |
写真管理 | 事務所 | 事務所 | 整理・差し替え | 要らない | 現場では報告に添付するだけ |
見積・請求 | 事務所 | 事務所 | 入力・出力 | 要らない | 帳票と金額の確認はPCで行う |
承認 | 課長 | 事務所・外出先 | 承認 | 未定 | 外出先の承認が週に何回あるかを数えてから決める |
集計・顧客マスタ | 事務所 | 事務所 | 検索・集計・登録 | 要らない | 列が多く、スマホでは見づらい |
「未定」の画面は、無理に今回の範囲に入れないでください。最初は「要る」の画面だけで作り、使われ方を見てから足すほうが、作ったのに使われない画面を減らせます。
表を書くと、「点検報告で現場が本当に書く項目はどれか」も見えてきます。PCの入力画面に20項目あっても、現場で書くのが8項目なら、スマホの画面は8項目で作れます。
ブラウザで足りるか|写真とオフラインの確かめ方

出典: MDN Web Docs 公式
スマホ用の画面は、まずブラウザで使うWeb画面として作ることを考えます。アプリストアでの配布が要らず、既存のWebシステムと同じ仕組みで動かせるからです。ただし、現場の条件によってはブラウザだけでは足りません。
現場で必要なこと | ブラウザで作れるか | 根拠・注意 |
|---|---|---|
写真を撮って報告に添付する | 作れる | HTMLの |
電波のある場所で入力して送る | 作れる | 通常のWeb画面で足りる |
圏外で入力し、電波が戻ったら自動で送る | iPhoneでは標準の仕組みで作れない | 自動で送り直す仕組み(Background Sync)は Chrome は対応、Safari(iPhoneを含む)とFirefoxは未対応(MDNのブラウザ対応データ、2026-10-13 確認)。iPhoneが主の現場では「画面を開いたときに未送信分を送る」などの作り込みが要る |
圏外で入力した内容を何日も端末に置いておく | 消える場合がある | Safariは、しばらく操作のないサイトが端末に保存したデータを7日で消す仕組みを入れた、と公表している(WebKit公式ブログ、2020年3月)。ホーム画面に追加したWebアプリは扱いが別とされる。今の挙動は、使う機種と版で確かめる |
この表から、写真の添付だけならブラウザで足りる一方、圏外での入力が必須ならブラウザだけでは設計と試験が増えることが分かります。地下の倉庫や山間部の工事現場など、電波の届かない場所での入力が日常的にあるなら、オフライン入力を標準で持つ既製のノーコード(例: Google AppSheet は全プランでオフライン実行と同期を持つと公式に記載)で入力を受ける案Cも比べてください。
バーコードの読み取りや位置情報を使いたい場合も、使う機種とブラウザで動くかを試作で確かめてから範囲を決めます。
社外から使わせる条件|ログイン・端末・権限・紛失時の決め方

社内ネットワークの中だけで使っていたシステムを、現場や外出先のスマホから使えるようにすると、守り方が変わります。画面のデザインより先に、次の項目を社内で決めてください。決めた内容は、そのまま依頼の条件になります。
項目 | 決めること | 選択肢の例 | 参考 |
|---|---|---|---|
ログイン | パスワードだけで入れるか、2つ目の確認(スマホに届くコード、生体認証など)を求めるか。Microsoft 365 や Google のアカウントでログインさせるか | 社外からは2段階の確認を必須にする | Microsoft 365 を使っていれば、Entra ID の条件付きアクセスで「場所・端末・アプリ」ごとに許可や追加の確認を決められる(Entra ID P1 または Microsoft 365 Business Premium が必要。Microsoft Learn) |
端末 | 会社支給のスマホだけか、私物も使わせるか。端末管理(MDM)を使うか | 入力は会社支給のみ、閲覧は私物も可 | 総務省「テレワークセキュリティガイドライン」第5版と、iOS・Android・MDMの設定解説資料(総務省) |
権限 | スマホで見せる項目・できる操作を役割ごとに決める | 点検員は自分の担当分の入力と閲覧だけ、金額は見せない、承認はPCのみ | 既存システムの権限を引き継ぐか、スマホ用に絞るか |
操作がないときの自動ログアウト | 何分操作がなければログアウトするか。1日の最長利用時間 | 15〜30分。終日の現場作業なら1日の上限を別に決める | OWASPの目安は、扱う情報の重要度が高い画面で2〜5分、低い画面で15〜30分。終日使う業務では最長4〜8時間の例(OWASP) |
紛失したとき | 誰に連絡し、誰がどの順で止めるか | アカウント停止→ログイン中の状態をサーバー側で無効化→端末に写真や未送信データが残る作りかを確認 | ログアウトはサーバー側で無効にする必要がある(OWASP) |
記録 | 誰が、いつ、どの端末から何をしたかを残すか | 社外からのログインと、入力・削除の操作を残す | 問題が起きたときに追えるようにする |
接続の経路 | インターネットから直接ログインさせるか、VPN(社外から社内ネットワークに入るための専用の経路)などを通すか | 現場の3画面だけ公開し、事務所の画面は社内からのみ | 既存システムの置き場所で変わる |
自動ログアウトの長さは、現場の使いやすさと紛失時の守りが両立しにくい項目です。短くすると、手袋を外すたびにログインし直すことになり、現場が使わなくなります。長くすると、紛失したときに他人に操作される時間が延びます。扱う情報で分けるのが一つの考え方です。たとえば点検報告の入力は30分、顧客の連絡先を見る画面はもっと短くする、といった決め方です。
権限は、スマホで見せる情報を減らすほど、紛失したときの影響が小さくなります。現場で要らない金額や他の担当者の案件は、スマホの画面に出さない設計にできます。当社の公開事例では、薬局の複数店舗・数千人分の記録管理で、店舗ごとの権限と確認の工程を作っています(スマホ対応の事例ではありません)。
改修の前に確かめる、既存システムの3点
同じ「スマホ対応」でも、今のシステムの作りによって最初の進め方が変わります。依頼先に相談する前に、分かる範囲で確かめておいてください。
- ブラウザで動いているか、PCにインストールするアプリか
ブラウザで動くWebシステムなら、画面を足す・直す改修で進められます。インストール型のアプリなら、スマホから使うには入力の仕組みを別に作るか、Web化が要ります。 - どこに置いてあるか
社内のサーバーにあり社外から接続できないなら、接続の経路(社外に公開する範囲、VPN、クラウドへの移設)を先に決めます。 - ソースコードと仕様書が手元にあるか、直す権利があるか
元の開発会社に頼まない場合、ソースコードの受け取りと改修の権利を契約書で確かめます。開発会社を変えるときの引継ぎにまとめています。
費用の目安と、月額サービスとの比べ方

出典: kintone 公式サイト
当社に頼む場合
依頼の形 | 費用(税別) | 含むもの | 含まないもの |
|---|---|---|---|
既存システムの改修 | 100万円〜 | 現場で使う画面のスマホ対応、写真の添付、権限・ログインの見直し、既存データとの接続、試験 | クラウドの利用料、外部サービス・ソフトウェアの利用料(実費) |
PoC(検証) | 300万円〜 | 圏外入力や端末の機能など、作れるか・現場で使えるかが分からない部分を先に試す | 本番の完成までの開発(PoCは検証の開始価格で、本番完成の価格ではありません) |
本開発 | 個別見積 | Web化を含む作り直し、複数の業務にまたがる開発 | 同上 |
費用は、スマホにする画面の数より、入力したデータを既存システムのどこに入れるか、権限をどこまで作り直すか、圏外入力が要るかで大きく変わります。先ほどの棚卸し表で「要る」画面を絞り、社外アクセスの条件を決めてから相談すると、見積の前提がそろいやすくなります。システム改修一般の費用の内訳はシステム改修の費用でまとめています。
業務システムのスマホ対応改修について、他社の公開価格は今回の調査で見つかりませんでした。ホームページのレスポンシブ化の相場はWeb上に出ていますが、業務システムとは試験や権限の範囲が違うため、そのまま当てはめないでください。
既製サービスで入力を受ける場合の利用料(公式価格、2026-10-13 確認)
サービス | 利用料(1ユーザー月額) | 注意 |
|---|---|---|
kintone(サイボウズ) | ライト 1,000円/スタンダード 1,800円/ワイド 3,000円(税抜)。最低10ユーザー(ワイドは1,000ユーザー) | ライトはAPIとJavaScriptによるカスタマイズが使えないため、既存システムと連携するならスタンダード以上(kintone 料金) |
Google AppSheet | Starter 5ドル/Core 10ドル/Enterprise Plus 20ドル | Core は多くの有料 Google Workspace に含まれる。全プランでオフライン実行と同期(AppSheet 料金) |
たとえばkintoneのスタンダードを最低の10ユーザーで使うと、月18,000円・年216,000円(税抜)です。ただし、既存システムへデータを取り込む仕組みは別に作る必要があります。その取込口を既存システム側に作る改修は、当社では既存システムの改修(100万円〜)に当たります。kintoneと既存システムのつなぎ方はkintoneと既存システムの連携で詳しく書いています。
今の転記にかかっている時間を測る(仮定に基づく試算)
改修にかける金額を決めるには、今の転記にどれだけ時間を使っているかを測るのが先です。下は、先ほどの点検会社とは別に設定した説明用の架空の会社で、数字はすべて仮定です。
項目 | 仮定の値 |
|---|---|
現場の担当者 | 8人 |
1人が1日に書く記録 | 6件 |
1件を事務所で転記する時間 | 4分 |
写真の整理(1人1日) | 10分 |
稼働日 | 月20日 |
人件費(時給換算) | 3,000円 |
1人1日の転記と整理は 6件×4分+10分=34分、8人で272分、月20日で5,440分(約90.7時間)です。時給3,000円で換算すると月約27万円、年約326万円になります。
これは今の転記に使っている時間の試算で、スマホ化して減る時間ではありません。スマホで入力しても、事務所での確認や入力漏れの問い合わせは残ります。自社の数字を入れるときは、2週間ほど実際の件数と時間を記録してから計算してください。
現場で使う画面を絞った見積の前提や、改修と既製サービスのどちらが合うかを確かめたい場合は、今の画面と現場の作業を伺ったうえで一緒に整理します。
現場で使う画面を絞ってスマホ対応を相談する 今のシステムと現場の作業を伺い、依頼範囲の候補と費用の目安を相談メモでお返しします。初回相談は無料・30分(オンライン)です。
説明用の構成例|現場の3画面だけスマホにする場合の分担と検収
ここも先ほどの架空の会社を使った説明用の例です。実案件ではありません。
作るもの
- スマホ用の3画面(今日の点検予定・点検報告の入力・送信済みの確認)
- 点検報告に写真を最大10枚添付し、既存の案件データにひも付けて保存
- 点検員の権限: 自分の担当分だけ見られる。金額と顧客の請求情報は出さない
- 社外からのログインは2段階の確認、操作が30分なければログアウト
分担
担当 | すること |
|---|---|
発注側の業務部門 | 現場で書く8項目の決定、試験に使う点検の選定、現場での試用と感想の取りまとめ |
発注側の情シス | 使う端末と機種の一覧、Microsoft 365などのアカウントの扱い、紛失時の連絡先と手順の決定 |
開発会社 | 画面と保存処理の改修、権限とログインの実装、機種ごとの動作確認、既存画面への影響確認 |
検収の条件(例)
- 指定した機種で、3画面の入力・写真添付・送信ができる
- 点検員Aのアカウントで、点検員Bの担当案件が表示されない
- 30分操作しないとログアウトされ、管理者がアカウントを止めると即座に使えなくなる
- 既存のPC画面で、スマホから入れた報告が見られ、見積・請求の画面がこれまでどおり動く
例外のときの運用
- 送信に失敗したら、画面に「未送信」と出し、再送のボタンを置く。それでも送れなければ紙で残し、従来どおり事務所で入力する
- スマホを紛失したら、点検員が事務所へ電話し、事務所がアカウントを止める
この構成例で手間がかかるのは、「他人の担当分が見えないこと」と「既存のPC画面がおかしくなっていないこと」の確認です。この2つは完成条件として最初に書いておくと、検収で揉めにくくなります。
自社でAIを使って進める部分と、会社に頼む部分
ChatGPT や Claude などのAIを使えば、発注側でもかなりの部分を進められます。
自社で進めやすい部分
- 画面の棚卸し表の下書き(今の画面一覧を渡して、使う人・場所・することを整理させる)
- 現場への聞き取りの質問づくりと、回答のまとめ
- 依頼文の下書き(対象画面・使う人・端末・社外の条件・完成条件)
- 入力フォームの簡単な試作で、現場に見せて項目を決める
会社に頼んだほうがよい部分
- 既存のデータベースに直接書き込む処理(既存の帳票や集計がおかしくならないか)
- 社外に公開する画面のログイン・権限・自動ログアウトの実装と試験
- 紛失時に止める手順が実際に機能するかの確認
- 他社が作った既存システムの調査(どこを直せば影響が小さいか)
当社は、言語やフレームワーク、元の開発会社を問わず、既存システムの調査と改修に対応できます。スマホ用の画面、写真の添付、ログイン・権限の設計と実装もご相談ください。発注側がAIで内製を続けながら、難しい部分だけを頼む進め方も選べます。
相談の前に揃えておくと早いもの
要件が決まっていなくても相談できます。手元に次のものがあると、話が早く進みます。
- 今の業務の流れ(現場で何を記録し、事務所で誰が何に転記しているか)
- 既存システムの名前、ブラウザで動くかインストール型か、置いている場所
- スマホで使いたい画面と、使う人の人数・役割(上の棚卸し表の形で十分です)
- 現場で使う端末(会社支給か私物か、iPhoneかAndroidか)と、圏外の場所があるか
- 社外から使わせるときに、社内で決まっているルールの有無
秘密情報、本番のパスワードなどの認証情報、実際の顧客データは送らないでください。画面を見せる場合は、ダミーのデータで十分です。要件がまだ固まっていない段階の相談の進め方は、要件が固まっていない段階での開発相談にまとめています。
よくある質問
私物のスマホで業務システムを使わせてもよいですか?
使わせること自体はできますが、会社支給の端末より決めることが増えます。端末の管理(MDM)を入れにくいため、私物では閲覧だけにする、写真を端末に残さず直接アップロードする、退職時にアカウントを止める手順を決める、といった条件を付ける方法があります。まずは私物を使う人数と、扱う情報の重さから決めてください。
スマホ用にするならアプリ(ネイティブアプリ)を作るべきですか?
現場の入力・写真添付・確認が中心なら、ブラウザで使うWeb画面から考えるほうが、配布や更新の手間が少なく済みます。アプリにする理由になるのは、iPhoneで圏外入力を確実に扱いたい、バックグラウンドで位置情報を取りたい、通知を必ず届けたい、といった端末の機能が要る場合です。アプリにするとストアでの配布や端末ごとの更新管理が加わるため、その運用を誰が担うかも合わせて決めます。
元の開発会社以外に、スマホ対応の改修を頼めますか?
頼めます。最初に、ソースコードと仕様書が手元にあるか、改修してよい権利が契約上あるかを確かめます。ソースコードが手元に無い場合は、元の会社から受け取れるかを先に交渉するか、入力だけ別の仕組みにして既存システムには取込口だけを作る方法を検討します。
タブレットでも同じ考え方でよいですか?
画面が大きいぶん、スマホより多くの項目を一度に出せるため、棚卸しで「スマホでは要らない」とした画面がタブレットなら使える場合があります。一方、社外アクセスの条件(ログイン・端末・権限・紛失時)はスマホと同じです。現場でどちらを持たせるかを先に決め、画面の設計はその端末に合わせます。
まず1画面だけスマホにして、後から画面を増やすことはできますか?
できます。最初の改修でログイン・権限・社外からの接続の仕組みを作っておけば、2画面目以降はその仕組みの上に画面を足す改修になります。逆に、最初の1画面のためだけに権限を簡略化すると、画面を足すときに作り直しが出ます。最初の依頼で「後から画面を増やす予定がある」と伝えておいてください。
スマホから使えるようにすると、PCの画面も変わりますか?
方式によります。全画面のレスポンシブ化(A)ではPCの画面の見た目も手直しの対象になります。現場の画面だけを足す方式(B)や入力だけ別の仕組み(C)では、PCの画面はそのまま使えるのが基本です。いずれの方式でも、スマホから入れたデータがPCの画面や帳票で正しく見えるかは、試験の項目に入れてください。
現場で使う画面を絞ってスマホ対応を相談する
社内の業務システムを、現場や外出先のスマホから使えるようにする改修に対応できます。今のシステムの言語や元の開発会社は問いません。スマホ用の画面、写真の添付、ログイン・権限の見直しまで含めてご相談ください。既存システムの改修は100万円〜(税別・クラウドなどの実費は別)です。
初回相談は無料・30分(オンライン)で、要件が決まっていなくても大丈夫です。今のシステムと現場の作業を伺い、依頼範囲の候補と費用の目安を相談メモでお返しします。
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