AIツール2026年8月更新

Microsoft 365 Copilotエージェントとは?6系統の違い・Word/Excel/PowerPoint自律実行・料金【2026年8月】

公開日: 2026/06/10
更新日: 2026/08/29
Microsoft 365 Copilotエージェントとは?6系統の違い・Word/Excel/PowerPoint自律実行・料金【2026年8月】

この記事のポイント

Microsoft 365 Copilotのエージェントを2026年8月時点の公式情報で整理。Edit with Copilot(旧Agent Mode)のWord/Excel/PowerPoint自律実行、Cowork、自作エージェントの違い、料金の二層構造と公式が明記する制限を解説します。

Microsoft 365 Copilotのエージェントとは、指示された目的に向かってAIが複数ステップの作業を自分で進め、Word・Excel・PowerPointのファイルを直接編集したり、バックグラウンドで業務タスクを完了させたりする機能群の総称です。単一の機能名ではなく、アプリ内編集・チャットからのファイル生成・非同期タスク実行・自作エージェント・統制基盤という複数のレイヤーが同じ「エージェント」という言葉で呼ばれている点が、最大の混乱ポイントになっています。

2026年に入ってからの動きが速く、Officeアプリ内の「Agent Mode」は公式ヘルプ上で「Edit with Copilot」へ改称され、6月にはCopilot Coworkが一般提供(GA)と同時に従量課金(Copilot Credits)へ移行、8月13日からはCopilotアプリの統合が始まりました。搭載モデルもGPT-5.6・Claude Opus 5・Sonnet 5へと入れ替わっています。

この記事でわかること

  • 「Copilotエージェント」と呼ばれる6系統の違いと、自分が探しているのはどれかの判別方法
  • Edit with Copilot(旧Agent Mode)でWord・Excel・PowerPointが実際に何をしてくれるか
  • 公式ヘルプが明記している「できないこと」(画像挿入不可・新規ファイル作成不可など)
  • 固定費(ライセンス)と変動費(Copilot Credits)の二層になった料金構造とコスト暴走の防ぎ方
  • 2026年8月18日以降に廃止された機能と、事前にやっておくべき対応

Microsoft 365を業務基盤に使っていてCopilotの導入・拡張を検討している情報システム部門・DX推進担当者に向けて、2026年8月時点の公式情報をもとに整理しました。機能は安全な展開モデルによる段階提供のため、テナント・地域・プラットフォームによって利用可否が異なります。

Microsoft 365 Copilotエージェントの概念を表すAIイメージ

Microsoft 365 Copilotエージェントとは:従来のCopilotとの決定的な違い

従来のCopilotとエージェントの違いは、「提案して終わるか」「実行まで完了させるか」の一点に集約されます。

Microsoftは公式にエージェントを「特定の業務領域向けにCopilotの機能を拡張するAIアシスタント」と定義しています。従来のCopilotが「こういう文章はどうでしょう」と提案し、ユーザーが承認して初めて反映されるのに対し、エージェントは目標を渡された時点で自分でタスクを分解し、複数の手順を続けて実行します。

比較ポイント

従来のCopilot(提案型)

Copilotエージェント(実行型)

動作

提案 → ユーザーが承認・修正

目標を受け取り自律的に実行

手順の数

基本は1ステップ

複数ステップを連続処理

ファイルの扱い

承認後に反映

ファイルを直接書き換える

追加の指示

都度プロンプトが必要

途中の追加プロンプトなしで進行

実行の場所

対話中のセッション内

アプリ内・バックグラウンド・常時稼働まで拡張

主導権

完全にユーザー

ユーザーが一時停止・取り消し可能(監督つき自律)

エージェントは「ナレッジ(参照するデータ)」「スキル/アクション(実行できる操作)」「オーケストレーター(手順を組み立てるエンジン)」の3要素で構成されます。Microsoft 365環境では、この「ナレッジ」にあたる部分をWork IQというインテリジェンス層が担い、メール・会議・ファイル・チャットといった業務データを横断して推論します。Work IQ APIは2026年6月16日にGAとなり、Copilot Creditsによる従量課金の対象になりました。

AIエージェント全般の仕組みや他社製品も含めた全体像は、AIエージェントとは?仕組み・種類・代表ツールの解説記事で整理しています。

「Copilotエージェント」と呼ばれる6系統の全体像(2026年8月時点)

Microsoft 365のエージェントを調べ始めたときに最初にやるべきことは、自分が探しているのが次の6系統のどれなのかを特定することです。解説記事によって指しているものが違うため、ここを揃えないと料金も制限も噛み合いません。

#

名称

何をするか

使う場所

現在の状態

Edit with Copilot(旧 Agent Mode)

開いているWord/Excel/PowerPointファイルを直接編集。複数ステップを自律実行

Officeアプリ内(Windows / Mac / Web)

GA(2026年4月22日にAgent ModeとしてGA、以降は通常のCopilot体験に統合)

Word / Excel / PowerPoint Agents

チャットの1プロンプトから新規ファイルを生成

Copilot ChatのツールまたはAgentsメニュー

GA

Copilot Cowork

バックグラウンドで長時間タスクを実行。ブラウザ操作・画像生成・イベント駆動

Copilotアプリ(Web / デスクトップ / モバイル)

2026年6月16日 GA・従量課金

Microsoft Scout(Autopilot)

Teams / Outlook / OneDrive / SharePointを横断して常時稼働

Copilot環境全体

提供範囲限定・一般価格は未公表

宣言型エージェント / カスタムエンジンエージェント

業務特化のエージェントを自作

Agent Builder / Copilot Studio / Teams SDK / Azure AI Foundry

利用可能

Microsoft Agent 365

エージェントのID・権限・可視化を管理する統制基盤

管理者向けアドオン

2026年5月1日 GA($15/ユーザー/月)

判別の目安はシンプルです。

  • 「今開いているファイルをAIに直してほしい」 → ①
  • 「チャットで頼んで資料を作らせたい」 → ②
  • 「時間のかかる作業を任せて放置したい」 → ③
  • 「社内ナレッジ専用のAIを作りたい」 → ⑤
  • 「増えてきたエージェントを管理したい」 → ⑥

①〜③は買い切りではなく組み合わせて使うものです。日常の文書作成は①、資料のたたき台生成は②、リサーチや一括処理は③、という棲み分けが実務では自然な形になります。

Copilotエージェントの複数レイヤー構成を象徴するイメージ

Edit with Copilot(旧Agent Mode)とは:名称変更と現在の位置づけ

Officeアプリ内の「Agent Mode」は、公式ヘルプ上で「Edit with Copilot」という名称に置き換わっています。 Microsoftのサポート記事には「以前のリリースではこれをAgent Modeと呼んでいた」旨が明記され、Word・Excel・PowerPointそれぞれに「Edit with Copilot in Word / Excel / PowerPoint」という個別ページが用意されました。

WordのEdit with Copilot(旧Agent Mode)でAIが文書を自律編集する画面イメージ

出典: Microsoft 365 Copilot Agents 公式サイト

名称が変わった背景には、2026年6月のMicrosoft Build 2026での方針転換があります。Agent ModeはOfficeアプリの「特別なモード」から、Copilotの通常体験の一部へと格上げされました。サティア・ナデラCEOは「AIがOfficeアプリで提案するのではなく、実際に作業する」と表現しています。Build 2026の発表内容はMicrosoft Build 2026の主要発表まとめで詳しく扱っています。

日本語UIやローカライズ済みの一部ドキュメントには「Agent Mode」表記が残っている場合があるため、社内マニュアルを整備する際は両方の呼び方を併記しておくと混乱が減ります。

起動方法(2026年8月時点)

  1. Word / Excel / PowerPointを開き、Copilotが有効なアカウントでサインインする
  2. ホームタブまたはサイドバーからCopilotを開く
  3. プロンプトボックスの「Tools」→「Edit with Copilot」を選択(PowerPointはドロップダウンから選択)
  4. 具体的な指示を入力する(例:「このデータから四半期別の売上推移グラフを作り、要約コメントを追加して」)
  5. 進捗を確認しながら作業を見守る。共有ドキュメントでは適用前に変更のプレビューを確認できる

Wordでは /(スラッシュ)を入力するか、ファイル選択から既存文書を参照させることができます。生成の基盤にはWork IQが使われるため、Copilotライセンスがあれば社内のファイル・メール・会議の情報を踏まえた編集が可能です。

Word・Excel・PowerPointでできること

アプリ

できること

補足

Word

初稿作成、構成の再編、文体調整、Word組み込みスタイルでの書式設定、参照文書を踏まえた推敲

共有文書では変更を適用前にプレビュー可能。既存の変更履歴設定は尊重される

Excel

データ整形、複数シートの結合、数式作成、グラフ生成、複数要素を含むレポート構築

Pythonコードを直接実行する編集が2026年8月25日にGA(Windows / Mac / Web)

PowerPoint

既存スライドの更新、ブランドテンプレートを保った編集、書式の全スライド一括統一、ビジュアル生成

メールの内容を直接参照した資料作成が2026年8月25日GA。画像生成はMicrosoft自社モデルMAI-Image-2-Efficientで高速化(2026年7月29日GA)

Excelは「複数ステップの複雑なタスク」に最も効果が出やすい領域です。Python実行のGAによって、これまで手作業や外部ツールに頼っていた統計処理・複雑なデータクレンジングをファイル内で完結させられるようになりました。

公式が明記している「できないこと」

導入判断で最も重要なのは制限の把握です。Microsoftのサポートページは、Word版のEdit with Copilotについて次の制限を明示しています。

できないこと

実務上の意味

画像の生成・挿入ができない

図版が必要な文書は人手または別機能での対応が必要

コメントの追加・変更ができない

レビュー工程の自動化には使えない

変更履歴(Track Changes)のオン/オフ・承認/却下ができない

既存の変更履歴は尊重されるが、操作はユーザーが行う

新規ファイルの作成ができない

ゼロからの作成はチャット側のWord/Excel/PowerPoint Agentsの役割

外部ツール連携に対応していない

基幹システム連携が必要なら自作エージェントやMCP経由になる

「白紙から作らせたい」という期待でEdit with Copilotを触ると必ず躓きます。編集専用の機能と理解しておくのが正解です。なお、ExcelとPowerPointについては個別の制限一覧が公式ページに整理されていないため、Word版の制限を基準に、実際のテナントで検証してから展開することをおすすめします。

チャットから新規ファイルを作る「Word/Excel/PowerPoint Agents」との使い分け

Edit with Copilotが「編集」なら、Copilot Chat内のWord / Excel / PowerPoint Agentsは「生成」の担当です。混同されやすいので、判断基準を整理します。

Microsoft 365 CopilotのWord・Excel・PowerPointエージェント機能の一覧画面

出典: Microsoft 365 Copilot 公式サイト

項目

Edit with Copilot(アプリ内)

Word/Excel/PowerPoint Agents(チャット内)

起点

開いているファイル

Copilot Chatのプロンプト

主な用途

既存ファイルの編集・書式設定・推敲

要件から新規ファイルを生成

アクセス

Officeアプリ → Tools → Edit with Copilot

Copilot Chat → Agents / Toolsメニュー

新規作成

不可

可(これが本領)

対話

指示 → 実行

明確化のための質問を返して精度を上げる

モデル

Anthropicモデルを含むマルチエージェント構成

Anthropicモデル上のカスタム・マルチエージェント方式(公式明記)

ライセンス

Microsoft Copilot(法人)/ Microsoft 365 Premium(個人)ほか

Microsoft 365 Copilotライセンス保有者

生成後の流れ

その場で完了

各アプリに移して詳細編集

実務では「Agentsでたたき台を作り、アプリに移してEdit with Copilotで仕上げる」という往復が最も効率的です。逆に、既存の社内フォーマットに沿った文書を作りたい場合は、テンプレートを開いてEdit with Copilotから始めた方が、体裁の崩れが少なくて済みます。

Word単体での文書作成AIとしては他社製品も選択肢になります。比較検討する場合はClaude for Wordとは?使い方・料金・Copilotとの違いも参考になります。

Copilot Cowork:非同期でタスクを丸ごと任せるエージェント

Copilot Coworkは2026年6月16日にGAとなり、全Microsoft 365 Copilotテナントに提供されています。 Edit with Copilotが「目の前のファイルを直す」のに対し、Coworkはバックグラウンドで長時間かかる仕事を任せるための実行環境です。

2026年8月時点で確認できる主な機能は次のとおりです。

  • ローカルブラウザ操作:デバイス上のMicrosoft Edgeを使い、既存のサインイン状態と組織ポリシーのままWebタスクを完了させる(Edgeのインストールが必須)
  • イベント駆動タスク:特定のメール受信やTeamsメッセージ(@メンションを含む)をトリガーに自動実行。Automationsページで管理
  • 画像生成:ChatGPT Images 2.0による生成が2026年8月25日にGA
  • ブランドテンプレート適用のPowerPoint生成
  • カスタムスキル(最大50)とプラグイン(Jira / Salesforce / ServiceNow / SAP ERP / Workday HCM / Zendesk / Dynamics 365 / Fabric IQ など)
  • プロンプトは最大250,000文字

注意すべきは課金です。CoworkはCopilotライセンスとは別に、Copilot Creditsによる従量課金が発生します。 GAと同時に課金へ移行しており、Frontierプレビューでの利用者に設けられた猶予期間も2026年7月1日で終了しました。「ライセンスを買ったのだから使い放題」という前提で運用を始めると想定外の請求につながります。

機能の詳細と課金の実態はMicrosoft Copilot Coworkとは?できること・従量課金の仕組みにまとめています。

なお、Teams・Outlook・OneDrive・SharePointを横断して常時稼働するMicrosoft Scout(Autopilot)は、提供範囲が限定されており、Microsoft公式からの一般提供価格の発表は2026年8月29日時点で確認できていません。現状はMicrosoft Scoutとは?常時稼働エージェントの機能とセキュリティで整理した内容が判断材料になります。

自作エージェント:宣言型とカスタムエンジンの選び分け

社内業務に合わせたエージェントを作る場合、選択肢は大きく2つです。

比較ポイント

宣言型エージェント

カスタムエンジンエージェント

モデル

Copilotの標準モデルを共有

独自モデル・外部モデルを選択可能

オーケストレーター

Copilotのものを利用

独自に実装・選択

ホスティング

不要

Azure等での自社ホスティングが必要

作成ツール

Agent Builder / Copilot Studio(ローコード)

Copilot Studio / Teams SDK / Azure AI Foundry(コード主体)

コンプライアンス

Microsoft 365の設定を継承

自組織で確保が必要

追加コスト

ライセンス範囲内で開始できる

開発費+インフラ費

向く用途

社内FAQ、ナレッジ検索、定型文書の生成

複雑な業務ロジック、基幹システム連携、無人の定期実行

まずは宣言型から始めるのが定石です。Agent Builderは2026年7月15日のアップデートでSharePointリストをナレッジソースに指定できるようになり(最大20,000アイテム)、作成したエージェントをAgent Storeの「Built by your org」へ申請する機能もGAしました。2026年8月下旬からは、新規作成エージェントの既定機能がMicrosoft 365 Copilot同等に引き上げられています。

外部システム連携については、Word / Excel / PowerPoint / Outlook / CatalystでのMCPエージェントが2026年7月15日にGAし、標準的な接続経路が整いました。Microsoft 365管理センターからは、MCPベースのフェデレーテッドCopilotコネクタを管理できます。

エージェントが増えてきた組織では、IDと権限を統制するMicrosoft Agent 365($15/ユーザー/月、2026年5月1日GA)が管理レイヤーとして機能します。

Microsoft Agent 365によるAIエージェントのガバナンス管理イメージ

出典: Microsoft 365 Copilot Agents 公式サイト

導入基準や具体的な管理機能はMicrosoft Agent 365とは?$15/userでAIエージェントを統制する基盤の解説を参照してください。少数のエージェントを試す段階では不要で、部門横断で数十のエージェントが動き始めたタイミングが検討の目安になります。

搭載モデルの現状:GPT-5.6が優先モデル、Claude Opus 5も選択可能

Copilotエージェントのモデル構成は2026年後半に大きく入れ替わりました。「CopilotのAIはGPT-4系」「Agent ModeはClaude Opus 4.7」といった説明は、すでに世代が2つ以上古くなっています。

モデル

位置づけ

主な提供範囲

GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)

2026年7月9日から優先モデル(preferred model)

Word / Excel / PowerPoint / Copilot Chat / Cowork。UI上は「Quick Response」「Think Deeper」等の表示に置き換わっている

Claude Opus 5

2026年7月24日からロールアウト

Word / Excel / PowerPoint / Copilot Chat / Cowork / Copilot Studio

Claude Sonnet 5

日常タスク向けの効率モデル

Cowork / PowerPoint。Word(Web)では2026年8月25日に既定モデル化

Claude Opus 4.8

Coworkのモデルセレクターで選択可

Cowork / Chat / Excel / PowerPoint / Copilot Studio

Claude Fable 5(Preview)

最難関タスク向け

Cowork。既定オフ。管理者が有効化する必要があり、データ保持が前提条件

MAI-Image-2-Efficient

Microsoft自社の画像モデル

PowerPoint(2026年7月29日GA)

運用上、押さえておくべき点は3つあります。

  1. Word(Web)でのAnthropicモデル選択は2026年8月11日にGAしており、ユーザーが用途に応じてモデルを切り替えられる
  2. Claude Fable 5を有効化すると、プロンプトと応答がモデル提供元に保持される。選択中はバナーが表示されるが、ゼロデータリテンション方針の組織では使用可否を明確に決めておく必要がある
  3. Anthropicモデルは商用テナントで既定有効だが、EU・EFTA・英国では既定無効。多国籍企業では拠点ごとに挙動が変わる

Microsoftは並行して自社MAIモデルをOfficeやGitHub Copilotへ順次投入しており、モデル調達の分散を進めています。この動きはMicrosoftがGitHub Copilot・Excelを自社AI「MAI」に切り替えた背景で解説しています。Claudeの採用状況の詳細はMicrosoft 365 CopilotのClaudeはいまデフォルトかにまとめました。

料金:固定費(ライセンス)+変動費(Copilot Credits)の二層構造

2026年のCopilot予算設計で最も重要な変化は、料金がライセンス費だけで完結しなくなったことです。Copilot CoworkとWork IQ APIが従量課金に移行したため、固定費と変動費を分けて見積もる必要があります。

Microsoft 365 Copilotのライセンス体系と料金プランのイメージ

出典: Microsoft 365 Copilot Adoption Hub 公式サイト

法人向けライセンス(Microsoft公式 日本語価格ページ・2026年8月確認)

プラン

年間契約(月あたり)

月額契約

主な内容

Microsoft 365 Copilot Business(アドオン)

¥2,698(プロモーション価格/通常 ¥3,148)

¥3,778

Work IQ搭載チャット、推論AI、Microsoft提供エージェント、モデル選択、利用状況分析

Microsoft 365 Business Standard + Copilot Business

¥3,523

¥4,228

Standard相当の機能+アプリ内Copilot

Microsoft 365 Business Premium + Copilot Business

¥4,797

¥5,756

Premium相当+高度なセキュリティ

アドオンのプロモーション価格は年間契約が条件で、公式ページ上は2026年9月までの期間限定として案内されています。エンタープライズ向けのMicrosoft 365 Copilotは英語圏基準で$30/ユーザー/月が従来からの価格です。

上位バンドルとしてMicrosoft 365 E7「The Frontier Suite」が2026年5月1日にGAしました。ライセンス専門メディアの解説によれば$99/ユーザー/月で、M365 E5($60)+Microsoft 365 Copilot($30)+Entra Suite($12)+Agent 365($15)=単体合計$117に対して約15%割安という構成です。ただし、Microsoft公式の日本円価格ページでの掲載は確認できていないため、実際の見積は販売パートナー経由での確認が必要です。

2026年7月1日の法人価格改定は実施済み

Microsoftは2026年7月1日を基準日として商用ライセンス価格を改定しました。同日以降に迎える最初の更新タイミングから新価格が適用されます。国内販社・代理店の解説によれば、上位プランで概ね5〜13%、Frontline(現場向け)プランでは25〜33%と、プランによって上げ幅に差があるとされています(Microsoft公式の一次発表による数値ではないため、契約前に必ず個別確認してください)。

同時に、Business Standard / Business Premium / E3 / E5にはCopilot Chat機能が標準搭載されました。ただし、Word・Excelへの深い統合や社内データを横断するフル機能を使うには、引き続き別売のMicrosoft 365 Copilotが必要です。

個人向けプラン

プラン

月額

年額

利用人数

エージェント関連

Personal

¥2,130

¥21,300

1人

Word/Excel/PowerPoint/Outlook内のCopilot、無料版より高い使用上限

Family

¥2,740

¥27,400

最大6人(AI機能は所有者のみ)

Personalと同等

Premium

¥3,200

¥32,000

最大6人(AI機能は所有者のみ)

最高レベルの使用量に加え、AIエージェント(出典付きの調査レポート作成、可視化を伴うデータ分析)とAI画像生成の大量利用

Edit with Copilotの対象ライセンスとして公式ヘルプが挙げているのは「Microsoft Copilot(法人)」「Microsoft 365 Premium(個人)」で、Personal・Familyは「coming soon」の扱いです。個人利用でエージェント機能を目的にするならPremiumが基準になります。

Copilot Credits(従量課金)の仕組み

  • 1 Copilot Credit = $0.01 の従量課金。前払い(P3)によるボリュームコミットも選択可能
  • 対象は現時点で Copilot CoworkWork IQ API(今後サービスが追加される見込み)
  • Copilot Chat・SharePointエージェント・Copilot Search API、およびCopilot Studioは別体系の従量課金でドキュメントが分かれている

コストの暴走を防ぐ手順は、Microsoft 365管理センターのコスト管理ダッシュボードに集約されています。

  1. 「概要」タブで全体のクレジット消費と残容量を確認する
  2. 「消費」タブでユーザー・グループ・サービス・エージェント別の内訳を分析し、消費の多い箇所を特定する
  3. 支出ポリシーで利用できるユーザーと上限を割り当てる
  4. 予算・アラート・ハードキャップを設定して使い過ぎを物理的に止める
  5. 導入前はCustomer Cowork Estimator(aka.ms/CustomerCoworkEstimator)で想定消費量を試算する

特にハードキャップは、PoC段階で必ず設定しておきたい安全装置です。他の主要AIサービスとの料金水準を横並びで確認したい場合は、生成AI料金比較|ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotを全プラン横断で比較が参考になります。

セキュリティとガバナンス:守りの仕組みと注意が必要な論点

Copilotエージェントは組織データにアクセスするため、セキュリティは導入可否を左右します。Microsoftが公式に説明している防御の仕組みと、担当者が個別に判断すべき論点を分けて整理します。

Microsoftが提供している防御

仕組み

内容

XPIA分類器

クロスプロンプトインジェクション(間接的なプロンプト注入)を検知する専用分類器で入力を解析し、高リスクなプロンプトをモデル実行前にブロック。Markdownのサニタイズやコンテンツセキュリティポリシーによる多層防御を併用

Microsoft Purview連携

生成AIアプリ・エージェントの保護状況を「Discovery > Apps and Agents」で過去30日分可視化。エージェントは親となるAIアプリのセキュリティ・コンプライアンス機能を継承

機密ラベルの継承

生成されたファイルが、参照元データの最高レベルの秘密度ラベルを自動的に引き継ぐ(2026年7月1日GA)

SharePoint Authoritative Sites

管理者が「信頼できる情報源」となるSharePointサイトを指定でき、回答品質をガバナンスできる(2026年8月11日GA)

コネクタの権限伝播

ServiceNowのロールベース権限(2026年8月11日GA)、Confluence・ServiceNowの入れ子ACL対応(2026年7月15日GA)

個別に判断が必要な論点

  • 過剰共有のリスクは変わっていない:Copilotはユーザーがアクセス権を持つデータしか使いませんが、逆に言えばSharePointの権限設計が甘ければ、その緩さがそのまま回答に現れます。導入前のアクセス権棚卸しは事実上の必須工程です。
  • Claude Fable 5のデータ保持:Preview提供のFable 5を有効化すると、プロンプトと応答がモデル提供元に保持されます。既定はオフで、有効化するかは組織のデータ保持ポリシーとの整合を確認したうえで決めるべきです。
  • 地域による既定値の差:Anthropicモデルは商用テナントで既定有効ですが、EU・EFTA・英国では既定無効です。管理者はMicrosoft 365管理センターのCopilot設定で切り替えます。
  • 実際に報告された脆弱性:Copilot Coworkでは2026年5月に、間接的なプロンプトインジェクションによる自動承認バイパスとファイル流出の脆弱性が報告されました。経緯と対策はMicrosoft Copilot Coworkのファイル流出脆弱性まとめで整理しています。
  • 生成物の確認義務:公式ヘルプは「共有前に生成ファイルの正確性を必ず確認すること」を明記しています。数値の集計結果や引用の正確性は、人によるレビュー工程を残す前提で運用設計してください。
AIエージェントのセキュリティとガバナンスを表す抽象イメージ

2026年8月のCopilotアプリ統合と廃止された機能

2026年8月13日から、個人向けCopilotとMicrosoft 365 Copilotアプリの統合が始まりました。 Microsoft 365 Copilotアプリは「Microsoft Copilot」へ改称され、アイコンとURLも変更されています。2026年3月に個人向けと商用のプロダクトチームが統合された組織再編の結果として位置づけられます。

この統合に伴い、2026年8月18日以降に一部機能が利用できなくなりました。

機能

変更内容

Podcasts

完全廃止。作成済みのポッドキャストと共有リンクにはアクセスできなくなった

Deep Research

個人向けCopilotから消滅(Microsoft 365 Premium加入者はResearcherで継続利用可能)

グループチャット

既存の会話は新アプリへ移行されない。必要な内容は事前に保存が必要だった

Mico(音声キャラクター)

Learn Live体験へ移行。音声機能自体は継続

Copilot Health

移行期間中に一時的に利用できない可能性

Windows・Macのデスクトップアプリの統合移行は2026年9月中旬に予定されています。また、ナデラCEOは2026年7月29日の決算説明会で、Copilot Chat・GitHub Copilot・Cowork・Autopilotを統合した「Super App」を同四半期中(9月末まで)に投入すると言及しました。2026年8月29日時点で提供開始は確認できていないため、実施状況は公式アナウンスを追う必要があります。

社内展開している組織は、アイコンとURLの変更をヘルプデスクへ事前共有しておくと問い合わせを減らせます。

最新アップデート早見表(2026年)

日付

内容

状態

2026-04-22

Agent ModeがWord / Excel / PowerPointでGA

GA

2026-05-01

Microsoft 365 E7($99/ユーザー/月)/Microsoft Agent 365($15/ユーザー/月)GA

GA

2026-06

Build 2026:Agent ModeをCopilotの既定体験に。Microsoft Scout発表

発表

2026-06-16

Copilot Cowork GA。Opus 4.8 / Sonnet 5 / Fable 5(Preview)追加、画像生成、従量課金開始。Work IQ API GA

GA

2026-07-01

法人価格改定の基準日/生成ファイルの機密ラベル継承GA/エージェントの定期プロンプトGA

GA

2026-07-09

GPT-5.6が優先モデルに

GA

2026-07-15

OfficeアプリでMCPエージェントGA/Agent BuilderのSharePointリスト対応/Agent Store申請機能

GA

2026-07-24

Claude Opus 5がWord/Excel/PowerPoint/Chat/Cowork/Studioへロールアウト

展開中

2026-07-29

PowerPointでMAI-Image-2-Efficient GA/Copilotでスクリーンショット取得

GA

2026-08-11

Word(Web)でAnthropicモデル選択GA/SharePoint Authoritative Sites GA

GA

2026-08-13

Copilotアプリ統合の展開開始(Microsoft 365 Copilotアプリ→「Microsoft Copilot」へ改称)

展開中

2026-08-18

Podcasts廃止、Deep Research(個人版)廃止、グループチャット非移行

実施

2026-08-25

ExcelでPython編集GA/PowerPointメール参照GA/Word(Web)でSonnet 5が既定に/Cowork画像生成GA

GA

2026-08下旬

Agent Builderの新規エージェント既定機能をMicrosoft 365 Copilot同等に

展開中

2026-09中旬(予定)

Windows / Macデスクトップアプリの統合移行

予定

2026-09末まで(予定)

「Super App」投入(ナデラCEOが決算説明会で言及)

予定

こんな組織におすすめ/おすすめしない組織

導入効果が出やすい組織

条件

理由

すでにMicrosoft 365を全社導入している

追加インフラが不要で、既存の権限・セキュリティ設定をそのまま活かせる

Word・Excel・PowerPointが業務の中心にある

Edit with Copilotの効果が直接的に出る。学習コストも最小

社内文書・メール・会議記録を情報源にしたい

Work IQが既存データを横断して参照できる

資料作成・データ整形に人手を割いている

複数ステップの自動化がそのまま工数削減になる

コンプライアンス要件が厳しい

Purview連携・機密ラベル継承・XPIA対策が標準で適用される

情シスがコスト管理を主導できる

ハードキャップとグループ別割当で従量課金を統制できる

慎重に検討すべき組織

条件

判断のポイント

Google WorkspaceやSlackが主戦場

Gemini for Workspace等の方が統合面で有利。Office利用が限定的ならROIが出にくい

SharePointの権限設計が未整理

過剰共有がそのまま回答に反映される。棚卸しを先に済ませるべき

ゼロデータリテンションを厳格に運用している

Fable 5など一部モデルの挙動が方針と衝突する。使用モデルの制限が前提になる

EU・EFTA・英国に拠点がある

Anthropicモデルが既定無効で、拠点ごとに体験が変わる

予算を固定費で締めたい

Cowork中心の使い方をすると従量課金が読みにくい。用途を限定するか上限設定が必須

コード生成・開発支援が主目的

GitHub CopilotやClaude系の開発ツールの方が適している

画像入り文書の自動生成が必須

Edit with Copilotは画像の生成・挿入に対応していない

他のAIツールとの使い分け

ツール

強み

選ぶ判断基準

Microsoft 365 Copilotエージェント

Officeアプリとの深い統合、社内データ連携、エンタープライズ級の統制

Office文書中心の業務自動化と社内ナレッジ活用が目的

ChatGPT Enterprise

汎用的なテキスト処理と幅広いカスタマイズ

Officeに限定されない業務全般を1つのAIでカバーしたい

Claude(Anthropic)

長文処理・分析・自然な日本語

Office外での文書作成や分析、開発用途が中心

Gemini for Workspace

Googleドキュメント・スプレッドシート・Gmailとの統合

Google Workspaceが業務基盤

Copilot Studio単体

独自エージェント構築と外部チャネル公開

社外向けや基幹システム連携のエージェントを作りたい

Officeとの統合度で選ぶならCopilot一択に近く、逆に「AIの汎用性」で選ぶなら他社製品にも十分な優位性があります。両方を併用し、文書編集はCopilot・調査や長文分析は別ツールという分担にしている組織も少なくありません。

よくある質問

Q1. 「Agent Mode」という名前が見当たらないのですが、機能はなくなったのですか?

なくなっていません。公式ヘルプ上で「Edit with Copilot」へ名称が変更され、Copilotの通常体験に統合されました。Word・Excel・PowerPointのCopilotプロンプトボックスから「Tools」→「Edit with Copilot」で起動できます。日本語UIや一部の資料には旧称が残っている場合があります。

Q2. Edit with Copilotで新しい文書をゼロから作れますか?

作れません。公式ヘルプが「新規ファイルの作成はできない」と明記しており、既存ファイルの編集専用です。新規作成はCopilot Chat内のWord / Excel / PowerPoint Agentsが担当します。

Q3. Microsoft 365 Copilotのライセンスを買えば追加費用はかかりませんか?

Copilot Coworkを使う場合は追加費用が発生します。CoworkとWork IQ APIはCopilot Credits(1クレジット=$0.01)による従量課金で、ライセンス費とは別建てです。Microsoft 365管理センターのコスト管理ダッシュボードでハードキャップと予算アラートを設定しておくことを推奨します。

Q4. 現在どのAIモデルが使われていますか?

2026年7月9日以降、GPT-5.6が優先モデルです。加えてClaude Opus 5(2026年7月24日ロールアウト)、Claude Sonnet 5(Word Webでは8月25日に既定化)、Cowork向けのOpus 4.8とFable 5(Preview)が選択できます。PowerPointの画像生成にはMicrosoft自社のMAI-Image-2-Efficientが使われています。

Q5. Excelで何が新しくできるようになりましたか?

Pythonコードを直接実行する編集が2026年8月25日にGAしました(Windows / Mac / Web)。従来は外部ツールや手作業が必要だった統計処理や複雑なデータクレンジングを、Excel内で完結させられます。

Q6. 2026年8月に使えなくなった機能はありますか?

あります。Copilotアプリ統合に伴い、2026年8月18日以降にPodcastsが完全廃止され、作成済みポッドキャストと共有リンクへのアクセスができなくなりました。個人向けCopilotからDeep Researchが消え(Microsoft 365 Premium加入者はResearcherで継続)、グループチャットの既存会話は新アプリへ移行されていません。

Q7. 日本の組織でもClaudeモデルは既定で使えますか?

商用テナントでは既定で有効です。既定で無効なのはEU・EFTA・英国で、日本を含むその他地域では既定有効となっています。ただしテナント管理者がMicrosoft 365管理センターで無効化している場合は使えないため、社内の設定状況を確認してください。

Q8. Microsoft Agent 365はどのタイミングで必要になりますか?

エージェントの数が増え、誰がどのエージェントを動かしているかを把握しきれなくなった段階です。Edit with Copilotや少数の宣言型エージェントを使うだけなら不要で、部門横断で多数のエージェントを展開する際にIDと権限の統制手段として検討する位置づけになります。

まとめ

Microsoft 365 Copilotのエージェントは、2026年8月時点で次のように整理できます。

  • Edit with Copilot(旧Agent Mode):開いているWord/Excel/PowerPointファイルを直接編集する。新規ファイル作成・画像挿入・コメント操作・変更履歴の操作はできない
  • Word/Excel/PowerPoint Agents:Copilot Chatから新規ファイルを生成する。編集ではなく生成が役割
  • Copilot Cowork:非同期・長時間タスクを任せる実行環境。2026年6月16日GAで従量課金へ移行済み
  • 自作エージェント:宣言型から始め、必要に応じてカスタムエンジンへ。MCP連携が2026年7月15日にGA
  • Microsoft Agent 365:エージェントが増えた組織のための統制基盤($15/ユーザー/月)

導入判断で押さえるべきポイントは3つです。第一に、料金は固定費と変動費の二層構造になったため、ライセンス費だけの見積では足りません。ハードキャップとグループ別割当を先に設計してください。第二に、SharePointの権限設計が甘いと過剰共有がそのまま回答に出ます。展開前のアクセス権棚卸しが実質的な前提条件です。第三に、機能は段階展開のため、テナント・地域・プラットフォームで使える範囲が違います。全社展開の前に、実際のテナントで対象アプリと制限を検証しておくのが安全です。

すでにMicrosoft 365を業務基盤にしていて、Office文書の作成・編集に多くの時間を割いている組織であれば、Copilot Businessアドオンから小さく始めて効果を測る進め方が現実的です。まずは部門を限定してEdit with Copilotの実務検証を行い、そこからCoworkや自作エージェントへ広げていく順序をおすすめします。

このツールを自社の毎月の業務に組み込むと何が変わるか、ご提案します

業務を1つ送る

この記事の著者

AI革命

AI革命

編集部

AI革命株式会社の編集部です。最新のAI技術動向から実践的な導入事例まで、企業のデジタル変革に役立つ情報をお届けしています。豊富な経験と専門知識を活かし、読者の皆様にとって価値のあるコンテンツを制作しています。

経理・事務作業・開発を、AI革命にまとめて任せられます

ご相談は無料です。オンラインで完結します