FLUX 3 Maxとは?10秒動画を約12秒で作る動画生成AIの料金・使い方・FLUX 3との違い【2026年10月】

この記事のポイント
FLUX 3 Maxは、Black Forest LabsのFLUX 3 Videoをfalが追加学習・高速化した動画生成モデルです。2026年10月19日の発表内容をもとに、できること、1秒あたりの料金とキャンペーン、使い方、無印FLUX 3との違い、商用利用の注意点をまとめます。
FLUX 3 Maxは、Black Forest Labs(BFL)の動画生成モデル「FLUX 3 Video」をもとに、米国のfal(fal Research)が追加学習と高速化をした動画生成モデルです。テキストや画像から音声付きの5〜20秒の動画を作り、falの発表では10秒の動画を約11〜12秒で生成します。
2026年10月19日に発表され、同日からfalのAPIとWeb上のプレイグラウンドで使えます。名前は似ていますが、画像生成の「FLUX 3 Image」とは別のモデルです。また、BFLが単独で出した「FLUX 3の上位版」でもありません。
この記事でわかること
- FLUX 3 Maxの正体(BFLとfalの役割分担)
- できること・できないこと(解像度、秒数、音声、キーフレーム)
- 1秒あたりの料金と、5秒・10秒・1分の費用の目安(ドルと円)
- 無印のFLUX 3 Video、Seedance 2.5などとの違い
- falでの使い方(プレイグラウンド、API、MCP)
- 商用利用・権利・データの扱いで気をつける点
こんな人に向けた記事です
- 広告やSNS用の短い動画を、AIで速く大量に試作したい制作者・マーケター
- 自社のアプリや業務の仕組みに動画生成を組み込みたい開発者
- 「FLUX 3 Max」という名前を見て、FLUX 3とどう違うのかを確かめたい人
FLUX 3 Maxとは:BFLの動画モデルをfalが速くした派生版

出典: fal「FLUX 3 Max (Text to Video)」
FLUX 3 Maxは、BFLが開発した動画の基盤モデル「FLUX 3 Video」を、falが追加学習(post-training)・強化学習・推論の最適化で仕上げた派生モデルです。モデルを大きくした版ではなく、同じ基盤モデルを、指示への忠実さと画質、そして待ち時間の短さに寄せて調整した版と考えると近いです。
falの説明は「a post-trained variant of FLUX 3 Video, tuned for stronger prompt adherence and better visual quality」で、BFLの公式Xも「FLUX 3はカスタマイズを前提に設計したモデルで、falがそれを調整・最適化してFLUX 3 Maxを作った」と投稿しています。
項目 | 内容 |
|---|---|
種類 | 動画生成モデル(音声も同時に生成) |
発表日 | 2026年10月19日(米国東部時間、falのプレスリリース) |
基盤モデル | FLUX 3 Video(Black Forest Labs、独フライブルク) |
追加学習・最適化 | fal Research(falの研究部門) |
提供元 | fal(APIとWebのプレイグラウンド) |
入力 | テキスト/画像(開始・終了フレーム)/キーフレーム(最大10枚) |
出力 | MP4・24fps、5〜20秒、720p/1080p |
料金 | 出力した動画の秒数に応じた従量課金(月額プランなし) |
商用利用 | falのモデルページに「Commercial use」の表示あり |
BFLとfalの役割分担
- BFL: FLUX 3の基盤モデルを開発。画像版のFLUX 3 Imageも同じファミリーです
- fal: 追加学習、強化学習、推論の高速化、配信の基盤を担当。映像の忠実度、動きのつながり、プロンプトへの忠実さを改善したと説明しています
「Max」という名前は、falが先に出した「H3 Max」(MiniMax H3をもとにした高速版)に続くもので、BFLの製品ラインの名前というより、falの高速版シリーズの名前と見るのが自然です。BFLの公式サイトのフッターにも「FLUX 3 Max」のリンクはありますが、2026年10月20日時点では、BFLのAPIドキュメントにFLUX 3 Maxの記載はありません。現時点で確実に使える窓口はfalです。
FLUX 3 Image(画像版)との違い
FLUX 3 Imageは静止画を作るモデルで、FLUX 3 Maxは動画を作るモデルです。名前に「FLUX 3」が付くので混同しやすいところですが、用途も料金も別です。画像版の機能と料金は「FLUX 3 Imageとは」でまとめています。
FLUX 3 Maxでできること

出典: fal「FLUX 3 Max Image to Video API」
テキスト・画像・キーフレームの3つの入力から、音声付きの短い動画を作れます。falには入力の種類ごとに3つのエンドポイント(APIの呼び出し先)が用意されています。
モード | エンドポイント | 入力 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
テキストから動画 |
| プロンプトのみ | 広告やSNS動画のアイデア出し |
画像から動画 |
| 開始画像(PNG/JPEG/WebP)+任意で終了画像 | 商品写真やイラストを動かす |
キーフレームから動画 |
| 最大10枚の画像と、それぞれのフレーム位置 | 絵コンテどおりに動かすプレビュー |
falの製品ページにはテキストと画像の2モードだけが載っていますが、キーフレーム用のAPIページも公開されています。
指定できる主な設定
falのAPIページで確認できる設定は次のとおりです(2026年10月20日時点)。
設定 | 選べる値 | 既定値 |
|---|---|---|
長さ(duration) | 5〜20秒(1秒刻み) | 5秒 |
解像度(resolution) | 720p/1080p | 720p |
縦横比(aspect_ratio) | auto、21:9、2:1、16:9、4:3、1:1、3:4、9:16 | auto(テキストのみなら16:9、画像ありなら最初の画像に合わせる) |
推論の深さ(reasoning_level) | low/high | high |
音声の生成(generate_audio) | オン/オフ | オン |
シード(seed) | 任意の数値 | ランダム |
reasoning_level をhighにすると、プロンプトを深く読み込んで展開するぶん時間がかかります。lowは速くなりますが、動画の見た目が変わることがあります。
音声付きの動画
音声は既定でオンで、セリフ・環境音・効果音をプロンプトで指示できます。基盤のFLUX 3 Videoは多言語の発話と口の動き(リップシンク)に対応していると公表されています。ただし、FLUX 3 Maxで日本語のセリフや口の動きがどこまで自然に出るかは、公式の説明では確認できません。日本語のナレーションが必須なら、本番に使う前に数本試して確かめてください。
キーフレームで絵コンテどおりに動かす
キーフレームモードでは、最大10枚の画像それぞれに「何フレーム目に表示するか」(24fpsで数えた位置)を指定します。たとえば10秒の動画なら240フレームまでの範囲で、0フレーム目に引きの構図、120フレーム目に寄りの構図、240フレーム目に商品のアップ、といった並べ方ができます。モデルは画像と画像の間を補ってつなぎます。
FLUX 3 Maxの強み:速さと画質の両立
いちばんの強みは、画質を大きく落とさずに生成が速いことです。falの発表では、10秒の動画を作る時間は次のとおりです。
モデル | 10秒動画の生成時間(falの発表値) |
|---|---|
FLUX 3 Max | 約11〜12秒(プレスリリースは10.95秒、製品ページは12.45秒) |
FLUX 3(無印) | 126.44秒 |
Gemini Omni Flash 1.1 | 47.37秒 |
MiniMax H3(768p) | 83.26秒 |
Wan 3.0 | 180.16秒 |
Seedance 2.5 | 277.80秒 |
falは「無印のFLUX 3の約10倍、Seedance 2.5の約22倍速い」と説明しています。どれもfalが自社で測った値で、資料によって数値が少しずれています。実際の待ち時間は、順番待ち(キュー)や通信、設定によって長くなります。
動画生成サービスのSunoMVがfalの公開APIで測った結果では、720p・10秒・音声なしのテキストから動画で、無印FLUX 3が76秒、FLUX 3 Max(high)が21秒、(low)が13秒でした。順番待ちを含めた体感の時間なので、発表値よりは長めです。SunoMVはFLUX 3 Maxを自社サービスに組み込んで提供している事業者なので、その点も踏まえて読んでください。
画質の評価
第三者の動画モデル比較サイトArtificial Analysisの「画像から動画」部門(人の好みの投票によるランキング)では、2026年10月20日の閲覧時点で次のようになっていました。
順位 | モデル | スコア(Elo) |
|---|---|---|
1 | MiniMax H3(768p) | 1140 ±16 |
2 | FLUX 3 Max(720p) | 1138 ±15 |
3 | Dreamina Seedance 2.5 | 1138 ±17 |
4 | Gemini Omni Flash 1.1 | 1132 ±17 |
5 | Wan 3.0 | 1127 ±16 |
8 | FLUX 3(無印) | 1086 ±16 |
falは「首位タイ(暫定)」と発表していますが、ランキング上の数字では2位です。誤差の幅が重なっているので、トップ集団の1つと見るのが正確です。また、この順位は「画像から動画」部門のもので、テキストから動画の部門で上位だという発表はありません。無印のFLUX 3からは約50ポイント上がっています。ランキングは投票が増えるたびに動くため、最新の順位はArtificial Analysisのページで確かめてください。
安く大量に試せる
料金は出力した動画の秒数あたりで、通常価格は執筆時点の無印FLUX 3 Video(HD・Full HD)のfalでの料金と同じです。同じ値段で速く返ってくるので、候補を何本も作って良いものを選ぶ使い方と相性が良いです。falの表示では2026年11月7日までは75%引きのキャンペーン中で、720pなら1秒あたり$0.0425です。
FLUX 3 Maxの弱み・できないこと
速さと引き換えに、無印のFLUX 3 Videoにある機能のいくつかはFLUX 3 Maxにはありません。
- 解像度は720p/1080pまで: 無印のFLUX 3 Videoは最大4K(3840×2176)に対応しますが、FLUX 3 Maxで選べるのは720pと1080pです。しかも速度と画質の発表値は720pで測ったもので、1080pの発表値はありません
- 動画の編集・延長ができない: 無印にある「動画の続きを作る(Video Continuation)」「既存の動画を編集する(Video Edit)」に当たるエンドポイントがありません
- 最長20秒: それより長い動画は、複数本を作って編集ソフトでつなぐ必要があります
- ドラフト(下書き)モードがない: 無印にある安い下書き用の設定は、FLUX 3 Maxにはありません
- 同じ人物の顔を固定する機能は見当たらない: キーフレームは「指定した画像の間を補う」機能で、複数のカットで同じ顔を保つ機能ではありません
- アプリではなくAPI中心: 使うにはfalのアカウントが必要で、画面は英語です。スマホアプリや日本語のチャット画面はありません
- 最初の版: falは「これが最初の版で、今後も追加学習を続ける」と述べています。性能や仕様は今後変わる可能性があります
SunoMVの検証では、reasoning_level をlowにすると色味が濃くなり、人物が若く見えるなど見た目が変わったとしています。同じキャラクターを続けて出したい場合は、highのまま使うほうが安心です。
FLUX 3 Maxの料金:1秒あたりの従量課金

出典: fal「Pricing」
料金は、falで出力した動画の秒数に応じてかかります。テキストから動画と画像から動画は同じ値段で、月額プランや最低利用額はありません。
解像度 | キャンペーン価格(75%引き) | 通常価格 |
|---|---|---|
720p | $0.0425/秒 | $0.17/秒 |
1080p | $0.0725/秒 | $0.29/秒 |
出典: fal FLUX 3 Max モデルページ(2026年10月20日確認)
falのモデルページには「割引は10月15日から11月7日まで。その後は720pが$0.17/秒、1080pが$0.29/秒」と書かれています。プレスリリースでは「最初の3週間」という言い方で、終了日の表現が資料によって少し違います。使う前にfalのページで現在の価格を確認してください。
長さ別の費用の目安
公式の円建て価格はありません。円の金額は1ドル=150円で計算した目安です。
長さ | 720p(キャンペーン) | 720p(通常) | 1080p(キャンペーン) | 1080p(通常) |
|---|---|---|---|---|
5秒 | $0.21(約32円) | $0.85(約128円) | $0.36(約54円) | $1.45(約218円) |
10秒 | $0.43(約64円) | $1.70(約255円) | $0.73(約109円) | $2.90(約435円) |
20秒 | $0.85(約128円) | $3.40(約510円) | $1.45(約218円) | $5.80(約870円) |
60秒分 | $2.55(約383円) | $10.20(約1,530円) | $4.35(約653円) | $17.40(約2,610円) |
たとえば、720pの10秒動画を通常価格で100本作って選ぶ場合は、$170(約2万5,500円)が目安です。キャンペーン中なら$42.5(約6,400円)に収まります。
料金で気をつける点
- 通常価格では無印のFLUX 3と1秒あたり同じ(執筆時点): FLUX 3 Videoのfalでの料金も720pが$0.17/秒、1080pが$0.29/秒です。通常価格に戻ったあとは「同じ値段で速い」のがFLUX 3 Maxの利点になります。ただしBFLは2026年10月14日にFLUX 3 Videoの値下げを発表しており、無印側の料金は変わっている可能性があります
- やり直した分もかかる: 失敗した動画や没にした候補も、出力した秒数分の料金がかかります
- クレジットには期限がある: falの利用規約では、購入したクレジットは365日、キャンペーンなどで付与されたクレジットは90日で失効します
- falの全体の料金ページの表示と違うことがある: 執筆時点では、falの料金一覧ページに別の金額が載っていました。この記事ではモデルページの価格表を採用しています
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FLUX 3 Maxの使い方

出典: fal「How to access FLUX 3 on fal」
falのWeb画面で試す方法と、APIで呼び出す方法があります。コードを書かずに試すだけなら、Webのプレイグラウンドで十分です。
1. falのプレイグラウンドで試す
- fal(fal.ai)でアカウントを作り、クレジットを購入する
- falのFLUX 3 Maxのページ(fal.ai/flux-3-max)から、テキストから動画、または画像から動画のプレイグラウンドを開く
- プロンプトを英語で入力し、長さ・解像度・縦横比・音声の有無を選んで実行する
- できた動画(MP4)をダウンロードする
日本語のプロンプトがどこまで通じるかは公式に説明がありません。英語で書くほうが無難です。カメラの動き(ゆっくり寄る、横に流すなど)、被写体の動作、音(環境音、効果音、セリフ)を分けて書くと、意図が伝わりやすくなります。
falには複数のモデルに同じプロンプトを入れて並べて比べる「Sandbox」もあります。Seedance 2.5や無印のFLUX 3と出来を見比べるのに便利です。
2. APIで呼び出す
自社のサービスや社内の仕組みから使う場合は、falのAPIキーを発行して、JavaScriptやPythonの公式ライブラリから呼び出します。JavaScriptでの最小の例は次のとおりです。
import { fal } from "@fal-ai/client";
// APIキーは環境変数 FAL_KEY に設定しておく
const result = await fal.subscribe("blackforestlabs/flux-3-max/text-to-video", {
input: {
prompt: "A barista pours latte art in a sunlit cafe, slow dolly-in, soft ambient chatter",
duration: 10,
resolution: "720p",
aspect_ratio: "9:16",
reasoning_level: "high",
},
});
console.log(result.data); // 生成された動画のURLなどが入るPythonでは fal_client ライブラリの subscribe で同じように呼べます。返ってくるデータの細かい形はfalのAPIページで確認してください。出力には推論にかかった秒数も付きます。
3. Claude CodeやCursorからMCPで呼ぶ
falはMCPサーバー(mcp.fal.ai/mcp)を公開していて、Claude CodeやCursorなどのAIエージェントからfalのモデルを呼び出せます。「この商品画像から縦長の動画を3パターン作って」とエージェントに頼み、候補を並べて選ぶ、といった使い方です。MCPそのものの仕組みは「MCPとは」で解説しています。
reasoning_levelの選び方
設定 | 速さ | 向いている場面 |
|---|---|---|
high(既定) | lowより遅い | 本番用の動画、同じキャラクターを続けて出すとき、細かい動きの指示を守らせたいとき |
low | 速い | ラフな候補を大量に出して方向性を決めるとき |
迷ったらhighのままで構いません。
無印FLUX 3・他の動画生成AIとの違い

出典: Black Forest Labs「FLUX 3 Video」ドキュメント
FLUX 3 Maxは「短い動画を速く大量に作る」用途に強く、4K・長尺・編集が要る用途は無印のFLUX 3 Videoや他のツールのほうが合います。
無印FLUX 3 Videoとの比較
比較項目 | FLUX 3 Max | FLUX 3 Video(無印) |
|---|---|---|
開発 | BFLの基盤をfalが追加学習・最適化 | Black Forest Labs |
使える場所 | fal | BFLのAPI、falなどのパートナー |
10秒動画の生成時間(falの発表) | 約11〜12秒 | 約126秒 |
画質(Artificial Analysis 画像から動画) | 1138(トップ集団) | 1086 |
解像度 | 720p/1080p | 最大4K |
最長 | 20秒 | 20秒 |
動画の延長・編集 | なし | あり |
ドラフト(下書き)モード | なし | あり |
720pの料金(通常・執筆時点) | $0.17/秒 | $0.17/秒 |
1080pの料金(通常・執筆時点) | $0.29/秒 | $0.29/秒 |
BFLは2026年10月14日に、FLUX 3 Videoの生成を最大2倍速くし、2K・4Kの料金を下げたと発表しています。無印の料金や速さはこの改定で変わっている可能性があるので、BFLとfalのページで最新の値を確かめてください。
他の動画生成AIとの比較
ツール | 主な使い方 | 強み | FLUX 3 Maxと比べたときの位置づけ |
|---|---|---|---|
FLUX 3 Max | API(fal) | 生成が速く、画像から動画の画質がトップ集団 | 候補の量産、サービスへの組み込み向け |
アプリ/API | 画質がトップ集団。人物の一貫性に強いとされる | 生成は遅いが、同じ人物を続けて出す用途で比べたい | |
アプリ/API | Web・スマホのアプリで完結しやすい | コードを書かずに使いたい人向け | |
アプリ/API | 映像制作向けの編集機能が多い | 編集まで1つのツールで済ませたいプロ向け |
他の動画生成AIを含めた全体の比較は「AI動画生成ツールおすすめ比較」、Sora終了後の乗り換え先は「Soraの代わりになる動画生成AI」で整理しています。
用途別の選び方
やりたいこと | 合いやすい選択肢 |
|---|---|
広告・SNS用の短尺動画を、何十本も試作して選びたい | FLUX 3 Max(720p・high) |
絵コンテから動きのプレビューを素早く作りたい | FLUX 3 Max(キーフレーム) |
4Kで書き出したい、動画の続きを作りたい、既存の動画を編集したい | FLUX 3 Video(無印) |
同じ登場人物を複数のカットで出したい | Seedance 2.5などを試して比べる |
コードを書かず、スマホやブラウザのアプリだけで作りたい | Kling AI、Runwayなどのアプリ型 |
商用利用・権利・データの扱いで気をつける点
falのモデルページには「Commercial use」の表示があり、製品ページにも「fal.aiのAPIで生成したコンテンツは商用のプロジェクトで使える。権利の詳細はfalの利用規約を参照」と書かれています。ただし、利用規約の中身を見ると、次の点に注意が要ります(2026年10月20日時点のfal利用規約)。
- 生成物の権利を保証していない: 規約は、生成物の独自性や知的財産権を保証していません。他の利用者に似た動画が出ることもあると書かれています
- 入力した素材の権利は利用者に残る: ただし、falはサービス提供のために入力を使う権利(非独占のライセンス)を持ちます
- 学習への利用を除外する記載がない: 匿名化・集計した利用データをサービスの改善に使うことがあるとされ、入力を学習に使わないという明記や、除外を申し出る方法の記載は規約本文にありません。データの保存期間も規約本文には書かれていません
- 他人の権利を侵す素材は禁止: 第三者の著作権やプライバシーを侵す素材のアップロードは禁止で、問題が起きたときは利用者がfalへの補償を負います
生成物への電子透かし(C2PAなど)や、不適切な内容を止める安全フィルタについて、FLUX 3 Max固有の公式説明は確認できませんでした。
実務で気をつけたいこと
- 実在の人物の写真を動かすとき: 本人の同意を取り、肖像権やパブリシティ権に配慮します。なりすまし(ディープフェイク)と受け取られる使い方は避けてください
- 声と音声: セリフ付きの動画で特定の人の声に似せると、声の権利の問題になり得ます
- 著作権: 日本でのAI生成物の扱いは、文化庁「AIと著作権に関する考え方について」が参考になります。既存の作品やキャラクターに似た動画を広告などに使う前に、社内で確認する手順を決めておくと安全です
- 社外秘の素材: 発売前の商品写真や社内資料の画像を入れると、米国企業であるfalのサーバーで処理されます。社内の情報管理のルールで外部のAPIに送ってよいか確かめてから使ってください
自社のサービスや社内の制作フローにFLUX 3 Maxのような新しいモデルを組み込むときは、API連携の作り込みに加え、生成量に応じた従量課金の見積りや権利チェックの仕組みまで含めて費用を考える必要があります。組み込み方ごとの費用の目安は「AI開発の費用相場」でまとめています。
FLUX 3 Maxはこんな人におすすめ
おすすめな人
- 広告やSNS用の短尺動画を、何パターンも作って比べたいマーケター・制作者
- 絵コンテや静止画から、動きのプレビューを短時間で作りたい映像制作者
- 自社のアプリやサービスに、動画生成の機能を組み込みたい開発者
- AIエージェントに候補動画を量産させ、良いものを選ぶ仕組みを作りたい人
- 待ち時間が長くて動画生成AIの試行錯誤が進まない、と感じている人
おすすめしない人
- 4K出力や、動画の延長・編集が必要な人(無印のFLUX 3 Videoが合います)
- 20秒を超える1本の動画を、そのまま生成したい人
- 同じ人物の顔を、何カットにもわたって固定したい人
- APIやコードに触れず、日本語のアプリ画面だけで作りたい人(Kling AIなどのアプリ型が合います)
- 日本語のセリフや口の動きの正確さが必須で、自分で検証する時間がない人
よくある質問
FLUX 3 MaxはBlack Forest Labsの製品ですか?
基盤モデルはBlack Forest Labsのもので、それをfalが追加学習・最適化して作った派生モデルです。発表はfalのプレスリリースで、提供もfalのプラットフォームです。BFLのAPIから直接使えるかは、2026年10月20日時点のBFLのドキュメントでは確認できません。
無料で試せますか?
FLUX 3 Max専用の無料枠は案内されていません。falは使った分だけの課金で、キャンペーン中なら720pの5秒動画が$0.21ほどなので、少額のクレジットで何本か試せます。
日本語のプロンプトは使えますか?
日本語のプロンプトへの対応は、公式には説明がありません。カメラワークや動作の指示を正確に伝えたいなら、英語で書くほうが確実です。DeepLやChatGPTなどで英訳してから入力する方法もあります。
作った動画をYouTubeや広告に使えますか?
falは商用利用できるとしています。ただし規約では生成物の権利や独自性を保証していないため、既存のキャラクターや実在の人物に似ていないか、音楽や声が誰かのものに似ていないかを、公開前に人の目で確認してください。
キャンペーンが終わると、どれくらい高くなりますか?
1秒あたりの料金が4倍になります。720pは$0.0425から$0.17、1080pは$0.0725から$0.29です。falの表示では、割引は2026年11月7日までです。
FLUX 3 Maxの重み(モデル本体)は公開されていますか?
FLUX 3 Maxの重みを公開するという発表はありません。BFLは2026年7月の時点で、オープンウェイト版の「FLUX 3 Dev」を年内に出す予定と述べていましたが、それはFLUX 3 Maxとは別のものです。
まとめ
- FLUX 3 Maxは、BFLのFLUX 3 Videoをfalが追加学習・高速化した動画生成モデルで、2026年10月19日にfalで提供が始まった
- テキスト・画像・キーフレームから、音声付きの5〜20秒の動画を720p/1080pで作れる
- falの発表では10秒の動画を約11〜12秒で生成し、画像から動画の画質ランキングではトップ集団に入る(いずれも暫定・自社計測を含む)
- 料金は秒数あたりの従量課金で、通常価格は執筆時点の無印FLUX 3と同じ。falの表示では2026年11月7日までは75%引き
- 4K、動画の延長・編集、顔の固定が要るなら、無印のFLUX 3 Videoや他のツールと使い分ける
- 商用利用はできるが、生成物の権利保証や入力データの扱いはfalの規約を確かめてから使う
まずはfalのプレイグラウンドで720p・5秒の動画を何本か作り、自分の用途で速さと出来を確かめるのが手堅い始め方です。
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この記事の著者

AI革命
編集部
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