Claude Code HERMES.md 課金バグ まとめ|意図しない従量課金・$200超被害・対処法

この記事のポイント
Claude Codeでコミットメッセージに「HERMES.md」があると従量課金に回された2026年4月のバグを、10月時点の情報で整理。原因・返金の経緯・確認コマンド・使用クレジットの上限設定・git情報を送らない設定まで解説します(Hermes Agentとは別の話です)。
2026年4月、Claude Codeで直近のGitコミットメッセージに大文字の「HERMES.md」が入っていると、MaxプランやProプランの枠を使わずに従量課金(当時のExtra usage、現在の名称は「使用クレジット」)へ回されるバグが見つかった。Anthropicは報告の当日に「不正利用対策が過剰に反応した」として修正し、影響を受けたユーザーには返金と1か月分のクレジットを出すと表明している。
2026年10月時点で今からやっておくことは2つある。使用クレジットの月の上限と自動チャージを見直すこと、そして気になるならClaude Codeにgitの情報を渡さない公式設定(includeGitInstructions)を使うことだ。
「Hermes Agent」について調べている方へ: この記事はClaude Codeの課金バグの話です。Nous Researchが開発しているAIエージェント「Hermes Agent」の機能・料金・使い方は、Hermes Agent(ハーメスエージェント)とはで解説しています。
この記事でわかること
- HERMES.md課金バグで何が起きたか(被害額、Anthropicの対応の流れ)
- どんなコミットメッセージで起きたか、なぜコミットメッセージで課金が変わったのか
- 自分のリポジトリに該当するコミットがあるかを調べるコマンド
- 2026年10月時点の返金・使用クレジット・git情報まわりの対策
こんな方向けの記事です
- Claude CodeをPro・Maxプランで使っていて、2026年4〜5月に心当たりのない従量課金があった方
- 「HERMES.md」の話題を見て、自分も対策が必要か判断したい方
- チームでClaude Codeを使っていて、課金の事故を防ぐ設定を確認したい方

2026年10月時点の状況(公式に確認できること・できないこと)

現時点では、バグはAnthropicが「修正済み」としており、返金はAnthropic側から対象者へ連絡する形で行われた。ただし、公式の事後報告書(ポストモーテム)や影響を受けた人数、検出の正確な条件は公表されていない。
区分 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
公式に確認できる | GitHub Issue #53262 は2026年4月25日にAnthropicのBoris Cherny氏が「過剰な不正利用対策。修正済み」としてクローズ | |
公式に確認できる | 4月30日、Anthropicの社員(ThariqS氏)が「影響を受けたユーザーに連絡し、返金と1か月分のクレジットを出す」とIssueに投稿 | 同Issueのピン留めコメント |
公式に確認できる | Claude Codeは会話の開始時に、最近のコミットを含むgit statusの情報をClaudeに渡す。設定で止められる | |
報告ベース | 「修正済み」の後も、5月1日〜21日にかけて「まだ起きる」というコメントが続いた | GitHub Issue #53262 のコメント |
報告ベース | OpenClaw関連の文字列でも、拒否や追加課金が起きたという再現報告 | GIGAZINE、Hacker News |
不明 | 検出の条件(件名か本文か、何件前のコミットまでか、ほかに反応する文字列があるか) | 公表なし |
不明 | 影響を受けた人数・返金の総額・5月以降の報告が同じ原因だったか | 公表なし |
2026年10月17日時点で、この件についての新しい公式発表や同じ種類の誤判定の新しい報告は見つかっていない。Issueは2026年7月11日にロックされている。
このバグで何が起きたのか

週の使用枠を13%しか使っていないMax 20xユーザーが、従量課金で$200.98を請求された。この件は2026年4月25日、sasha-id氏がGitHub Issue #53262で報告して明らかになった。
直近のコミットメッセージに HERMES.md という文字列があると、APIリクエストがプランの枠ではなく従量課金に回された。従量課金の残高を使い切ると、400エラー「out of extra usage」で止まった。
報告された被害の内容
項目 | 内容 |
|---|---|
プラン | Max 20x(事件当時の月額$200) |
環境 | Claude Code v2.1.119 / macOS(Apple Silicon) |
使ったモデル |
|
週の枠の消費 | 約13%(86%超が残っていた) |
従量課金で消費された額 | $200.98(GIGAZINEの換算で約3万2000円) |
表示されたエラー |
|
枠が大量に残っているのに「従量課金を使い切った」と表示されたので、ユーザーは原因に気付きにくかった。エラー文には「コミットの内容で振り分けた」ことを示すものが何もなかった。
Anthropicの対応の流れ
日付 | 出来事 |
|---|---|
2026年4月4日 | OpenClawなどのサードパーティ製ツールが、Pro・Maxプランの枠を使えなくなる(報道ベース) |
2026年4月25日 | Issue #53262 が起票される。同日、Boris Cherny氏が「過剰な不正利用対策だった。修正済み」としてクローズ |
2026年4月25日ごろ | サポートは「技術的な誤りによる請求の振り分けは補償できない」と返答(Issueに転載。GIGAZINEも報道) |
2026年4月26日(日本時間) | Thariq氏がXで、返金と1か月分のクレジットを進めると投稿(GIGAZINE) |
2026年4月30日 | Hacker Newsで話題になる。日本時間13時ごろ、報告者に返金(GIGAZINE) |
2026年4月30日 | ThariqS氏がIssueに返金と1か月分のクレジットについて投稿し、ピン留め |
2026年5月1日〜21日 | クローズ後も「まだ起きている」というコメントが続く |
2026年7月11日 | Issue #53262 がロックされる |
サポートの最初の返答は補償を断る内容だった。方針が変わったのは、XやHacker Newsで話題になった後だ。ThariqS氏のコメントは次のとおり。
"Hi everyone, sorry I missed responding here but we're reaching out to affected users and giving them a refund + another month of credits (in this case another $200). You should get an email soon if you were affected."
「another month of credits」はプラン1か月分のクレジットという意味で、Max 20xの報告者の場合に$200だった。
バグのトリガー条件一覧
報告者の検証では、コミットメッセージに大文字小文字まで一致する HERMES.md があるときだけ起きた。小文字や拡張子違い、ファイルがあるだけの場合は正常だった。
コミットメッセージ・状態 | 結果(報告者の検証) |
|---|---|
| 従量課金に回る |
| 従量課金に回る |
| 正常(プランの枠を使う) |
| 正常 |
| 正常 |
| 正常 |
| 正常 |
同じリポジトリの、履歴を持たないorphanブランチ | 正常 |
文中のどこにあっても反応しており、条件は「ファイルがあるか」ではなく「Claudeに渡る最近のコミットに文字列があるか」だったとみられる。ただし、件名だけを見ていたのか本文も含むのか、何件前のコミットまで対象だったのかをAnthropicは公表していない。
Issueには空のリポジトリで再現する手順も載っているが、現在は修正済みとされており、試すと課金が起きる可能性もゼロではない。どうしても試す場合は、使用クレジットをオフにした状態で行ってほしい。
なぜコミットメッセージで課金が変わるのか

Claude Codeが最近のコミットをClaudeに渡す仕様と、サードパーティ製ツールを見分けるサーバー側の仕組みが重なったためだ。
1. Claude Codeは最近のコミットをClaudeに渡している
公式の設定リファレンスによると、Claude Codeは会話の開始時に「git statusのスナップショット」をClaudeのコンテキストに入れる。中身は現在のブランチ、メインブランチ、git status の出力、最近のコミットだ。つまり最近のコミットメッセージは、リクエストと一緒にAnthropicのサーバーへ送られている。これはバグではなく、Claudeがリポジトリの状況をつかむための通常の仕様だ。
2. サーバー側の不正利用対策が HERMES.md に反応した
Anthropicは2026年4月4日から、OpenClawなどのサードパーティ製ツールがPro・Maxプランの枠を使うことを制限した。Claude Codeの法務・コンプライアンスのページにも、第三者のアプリがプランの資格情報でリクエストを流すことは認めておらず、「制限を守らせる措置を事前通知なしに取ることがある」と書かれている。
HERMES.md は、Nous ResearchのHermes Agentが最優先で読むプロジェクト指示ファイルの名前だ(Hermes Agent 公式ドキュメント)。Boris Cherny氏は原因を「overactive anti-abuse system(過剰に反応した不正利用対策)」と説明しており、この文字列がサードパーティ製ツールを使っている証拠として扱われたと考えられている。どの文字列をどう判定していたかは公開されていないので、ここは推測を含む。
流れのイメージ(推定)
最近のコミットメッセージに "HERMES.md" がある
↓
Claude Code が git status のスナップショットとしてClaudeに渡す
↓
サーバー側の不正利用対策が "HERMES.md" に反応する
↓
サードパーティ製ツールの利用と誤って判定される
↓
プランの枠ではなく従量課金へ回される
↓
残高がなくなると 400エラー「out of extra usage」Hermes Agentを一度も使ったことがない人でも、HERMES.md という名前のドキュメントをコミットしていれば対象になった。名前が同じだけで巻き込まれた点が、この件の分かりにくいところだ。
4月4日の制限の背景
報道によると、Claude Codeの責任者であるBoris Cherny氏は「サブスクはこうしたサードパーティ製ツールの使い方を想定して作っていない」と説明している。Claude CodeとClaude Coworkはこの制限の対象外だった。HERMES.mdの件は、この制限のための検出が誤作動したものと受け止められている。
HERMES.md バグと OpenClaw の関係
同じ時期、OpenClaw関連の文字列でも、リクエストの拒否や追加課金が起きたという報告がある。どちらも同じ「サードパーティ製ツールの検出」に関わる問題とみられるが、Anthropicが同じ原因だと説明したわけではない。
文字列 | 関係するツール | 報告された症状 | 情報の確かさ |
|---|---|---|---|
| Hermes Agent(Nous Research) | 従量課金に回る | Issueで再現手順つき報告。Anthropicが修正済みと回答 |
最近のコミットのJSONに含まれる | OpenClaw | 拒否または追加課金 | Theo氏(T3 Chat)がXで報告(GIGAZINE経由) |
| OpenClaw | 接続が切れ、セッションの使用量が100%に | Hacker Newsのユーザー報告 |
いずれもコミュニティの報告で、Anthropicが検出する文字列の一覧を出したことはない。「ほかの文字列でも起きるのか」は公式には分からない。
OpenClawのようなサードパーティ製ツールでClaudeを使う場合は、Claude ConsoleのAPIキーを使うのが、法務・コンプライアンスのページの記述に沿った方法だ。一方、2026年10月7日付の公式ヘルプには「サードパーティ製アプリは引き続きサブスクの上限でも使える」という記述もある。どのツールがどこまで許されるかは表現があいまいなので、使う前に公式ヘルプと法務・コンプライアンスのページの両方を確認してほしい。OpenClaw自体についてはOpenClawとは、Claude Codeとの違いはOpenClaw vs Claude Codeで解説している。
自分が影響を受けたか確認する方法
コミット履歴に HERMES.md があるかを調べ、claude.aiの使用量ページで2026年4〜5月の従量課金を確認する。この2つで判断できる。
Step 1: コミット履歴を検索する
# このリポジトリの全ブランチから、件名・本文に "HERMES.md" を含むコミットを探す
# -F は文字列そのままで検索("." を任意の1文字として扱わない)。大文字小文字は区別される
git log --all -F --grep='HERMES.md' --format='%h %ad %s' --date=short
# カレントディレクトリ以下の複数リポジトリをまとめて調べる場合
find . -name .git -type d -prune | while read -r gitdir; do
repo=$(dirname "$gitdir")
result=$(git -C "$repo" log --all -F --grep='HERMES.md' --format='%h %ad %s' --date=short 2>/dev/null)
if [ -n "$result" ]; then
echo "=== $repo ==="
echo "$result"
fi
donegit log --oneline | grep で探すと件名しか見ないので、コミットの本文に書いた HERMES.md を見落とす。--grep なら本文まで探せる。何も出なければ、このバグに当たった可能性は低い。
Step 2: 使用クレジット(旧Extra usage)の消費を確認する
- claude.ai の 設定 > 使用量(
claude.ai/settings/usage)で、プランの枠と使用クレジットの消費が分けて表示される - Claude Codeから
/usage-creditsを実行すると、Pro・Maxならブラウザで同じページが開く(Team・Enterpriseは管理者に依頼。APIキーでログインしている場合は使えない) - 請求の明細は claude.ai の請求のページで確認する
2026年4月下旬〜5月に、枠が残っているのに使用クレジットが減っていた場合は影響を受けた可能性がある。

根本的な回避策:git情報をClaudeに渡さない設定

出典: Claude Code 公式ドキュメント(Settings)
コミットメッセージが判定に使われたのは、Claude Codeが最近のコミットをClaudeに渡していたからだ。公式設定でこの情報を渡さないようにすれば、コミット履歴を書き換えなくても今回の経路は断てる。
設定ファイルで止める(常にオフ)
~/.claude/settings.json(全プロジェクト)やプロジェクトの .claude/settings.json に次を書く。
{
"includeGitInstructions": false
}環境変数で止める(そのセッションだけ)
CLAUDE_CODE_DISABLE_GIT_INSTRUCTIONS=1 claude公式ドキュメントによると、includeGitInstructions: false にすると、コミットやPRの作り方についての組み込みの指示と、git statusのスナップショット(最近のコミットを含む)の両方が外れる。既定は true。環境変数はそのセッションで設定より優先される。クラウドのセッションはもともとスナップショットを含まず、claude -p で --system-prompt や --system-prompt-file を使ったときも入らない。
その代わり、Claudeは最近のコミットを前提にした提案をしなくなり、コミットメッセージの書き方などの組み込みの指示もなくなる。普段コミットまでClaudeに任せている人は、CLAUDE.mdに自分たちのコミットのルールを書いておくとよい。
この設定は、課金の件だけでなく「コミットメッセージを毎回サーバーに送りたくない」場合にも役立つ。ただし、今回のバグはサーバー側の判定なので、この設定をすれば将来の別の誤判定も必ず防げるとは言えない。
対処法(コミット履歴の修正手順)
いまはサーバー側で修正済みとされているので、多くの人はコミット履歴を書き換える必要はない。書き換えは、includeGitInstructions を使えず、それでも該当の文字列を履歴から消したいときの最後の手段と考えてほしい。
対策ごとの比較
対策 | 効果 | 手間 | 副作用 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
使用クレジットをオフ/月の上限を低く/自動チャージをオフ | 誤った課金が起きても金額が限られる | 小(数分) | 枠を使い切ると止まる | 全員 |
| コミットメッセージがClaudeに渡らない | 小(1行) | Claudeが最近のコミットを前提にしない | git情報を送りたくない人、該当コミットがある人 |
git filter-repoで履歴を書き換え | 履歴から文字列が消える | 中〜大 | コミットのハッシュが変わる。共有リポジトリでは全員に影響 | 個人のリポジトリで、どうしても消したい人 |
浅いクローン( | 古いコミットを手元に持たない | 小 | 履歴を使う作業ができない | 一時的に試したい人 |
git filter-repoで書き換える場合
# インストール(Homebrewなら brew install git-filter-repo)
pip install git-filter-repo
# 書き換え前に必ずバックアップを取る(別の場所に丸ごとクローンしておく)
# コミットメッセージ内の "HERMES.md" を "hermes-doc.md" に置き換える
git filter-repo --message-callback \
'return message.replace(b"HERMES.md", b"hermes-doc.md")'
# filter-repo は remote の設定を外すので、付け直してから強制プッシュする
git remote add origin <repository-url>
git push --force-with-lease origin main注意: 履歴を書き換えるとコミットのハッシュがすべて変わる。チームで共有しているリポジトリでは、ほかのメンバーが手元の作業をやり直す必要が出るので、事前に全員と合意してから行うこと。
「.git を削除して作り直す」方法も出回っているが、履歴をすべて失ううえ、今の時点では必要がないのでおすすめしない。
浅いクローン(一時しのぎ)
# 最新の1コミットだけを取得する
git clone --depth 1 <repository-url>最新のコミット自体に HERMES.md があれば効果はない。根本的な解決にはならないので、試しに使う場面に限られる。
返金申請の方法

返金は、ユーザーが申請するのではなく、Anthropicが影響を受けたユーザーを特定してメールで連絡する形だった。ユーザー向けの専用の申請窓口や手順は、公式には案内されていない。
返金の内容(公式に確認できる範囲)
- 誤って消費された従量課金の返金
- プラン1か月分のクレジット(Max 20xの報告者の場合は$200)
- 対象者にはメールが届く(ThariqS氏のコメント)
Nous ResearchのTeknium氏はXで「Hermesのユーザーや、Claude CodeでHermes Agentの開発を手伝った人にも返金と無料クレジットが出る」と投稿しているが、この範囲をAnthropicが公式に認めた記述は見つかっていない。
連絡が来ていないのに被害があった場合
- 該当期間の使用クレジットの消費と請求明細を、claude.aiの使用量ページ・請求のページで保存する
git log --all -F --grep='HERMES.md'の出力を保存する- Claudeのヘルプセンターからサポートに問い合わせ、GitHub Issue #53262 の件だと伝える
ヘルプセンターのメニュー名や問い合わせの手順は変わることがあるので、その時点の画面に従ってほしい。返信までの日数も公式には示されていない。
英語での問い合わせ文例
Subject: Unexpected usage credit charges - HERMES.md issue (GitHub Issue #53262)
Hello,
I believe I was affected by the HERMES.md billing issue in Claude Code,
which routed my requests to usage credits (extra usage)
instead of my plan's included usage.
- Plan: [Pro / Max 5x / Max 20x]
- Date(s) of the charges: [日付]
- Unexpected charge amount: $[金額]
- Claude Code version at the time: [バージョン]
- Reference: https://github.com/anthropics/claude-code/issues/53262
A commit message in my repository contained "HERMES.md".
I have attached screenshots of my usage page and the git log output.
According to the comment by an Anthropic team member on the issue,
affected users are being offered a refund.
Could you please review my account?
Thank you.返金の可否と金額はAnthropicの判断になる。最初に断られた場合でも、Issue上でAnthropicの社員が返金を表明している事実を示して、改めて確認を依頼するとよい。
使用クレジット(旧Extra usage)の自動チャージのリスクと上限設定

出典: Claude Support(Extra usage for paid Claude plans)
今回の被害が大きくなったのは、従量課金の残高が尽きるまで誤った課金が続いたからだ。自動チャージ(Auto-reload)がオンだと、残高が補充されてさらに消費が続く。月の上限と自動チャージの設定は、バグとは関係なく見直しておきたい。
「Extra usage」は、現在の公式ヘルプでは「使用クレジット(usage credits)」と呼ばれている(公式ヘルプ)。
プランの枠・使用クレジット・毎月のAPIクレジットの違い
項目 | プランの枠 | 使用クレジット(旧Extra usage) | 毎月のAPIクレジット |
|---|---|---|---|
料金 | 月額に含まれる(Pro $20、Max $100〜など) | APIの標準料金で従量課金。サブスクとは別に請求 | Max 5xは月$100、Max 20xは月$200分が付く |
使われるタイミング | 通常の利用 | 枠を使い切ったとき(オンにしている場合) | Agent SDK・ |
上限 | プランごとの5時間枠・週の枠 | 自分で設定した月の上限、または無制限 | 付与された額 |
自動チャージ | なし | あり(設定した場合) | なし |
今回のバグとの関係 | 本来ここから使われるはずだった | 誤ってここから引かれた | 事件当時はまだなかった |
毎月のAPIクレジットは2026年10月7日から始まった仕組みで、使用クレジットとは別のものだ。詳しくはClaude Max・TeamのAPIクレジットとはにまとめている。
使用クレジットの料金の目安
使用クレジットはAPIの標準料金で引かれる。2026年10月時点の主なモデルは次のとおり(100万トークンあたり)。
モデル | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
Fable 5.1 | $10 | $50 |
Opus 5.5 | $4 | $20 |
Sonnet 5.5 | $2 | $10 |
Haiku 5.5 | $0.10 | $0.50 |
使用クレジットをオフにする・上限を決める手順
- claude.ai の 設定 > 使用量 を開く(Claude Codeからは
/usage-creditsでも開ける) - 使用クレジットの欄で、いらなければオフにする
- 使う場合は「Adjust limit」で月の上限を決める(「Set to unlimited」は避ける)
- 自動チャージ(Auto-reload)をオフにするか、補充する額を小さくする
上限額に公式の推奨値はない。「この金額までなら誤って使われても受け入れられる」という額にしておく。オフにすると、枠を使い切った時点で利用が止まる。そのかわり、知らないうちに課金が積み上がることはなくなる。Team・Enterpriseでは管理者が設定する。
日本で購入した使用クレジットの有効期限
公式ヘルプによると、使用クレジットには原則として有効期限がない。ただし日本では、2026年9月10日以降に購入した分は購入から6か月で失効する(失効の7日前にメールで通知)。使う予定がないのにまとめて買い足すのは避けたほうがよい。
今後の予防策
設定の見直しと、定期的な使用量の確認の2つが基本になる。原因はサーバー側の判定だったため、Claude Codeを更新すればこの種の誤判定を防げるという根拠はない。
優先度の高い順
- 使用クレジットの上限と自動チャージを見直す(全員)
- git情報を送りたくなければ
includeGitInstructions: falseを設定する - 週に1回ほど使用量を見る: Claude Codeの
/usageで、プランの枠の消費とリセット時刻、使用クレジットがオンなら今月の使用額と上限を確認できる。正確な請求額はclaude.aiの使用量ページで確認する - Claude Codeを最新に保つ: 不具合の修正を受け取るために更新はしておく
Claude Codeのバージョン確認と更新
# 現在のバージョンを確認
claude --version
# 手動で更新する(ネイティブ版は通常バックグラウンドで自動更新される)
claude update現在の推奨はネイティブ版のインストール(curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash)で、自動で更新される。Homebrew・WinGet・Linuxのパッケージで入れた場合は、手動更新が既定になる(公式セットアップ手順)。
コミットメッセージに機密情報を書かない
最近のコミットメッセージは、会話のたびにAnthropicのサーバーへ送られる。APIキーや顧客名、社内のコードネームなどをコミットメッセージに書かない運用は、この件とは別にセキュリティの面でも大切だ。Claude Codeの安全な使い方はClaude Codeのセキュリティと安全な使い方で解説している。
使用量そのものを減らしたい場合は、Claude Code コスト最適化完全ガイドも参考になる。
こんな方は特に要確認

影響を受けた可能性が高い人
- コミットメッセージに大文字の
HERMES.mdを含む履歴がある - Hermes Agentを使っていた、またはHermes Agentの開発に関わっていた
- Pro・Maxプランで、2026年4月下旬〜5月に枠が残っているのに使用クレジットが減っていた
- 自動チャージをオンにしていて、何度も補充されていた
対策をあまり気にしなくていい人
- 使用クレジットをオンにしたことがない(オフなら従量課金は発生せず、エラーで止まるだけだったとみられる)
- APIキー(Claude Console)でClaude Codeを使っている(プランの枠と従量課金の振り分け自体がない)
git log --all -F --grep='HERMES.md'で該当するコミットが見つからず、4〜5月の請求にも心当たりがない
使用クレジットはオフか低い上限がおすすめな人
- 普段の利用がプランの枠に収まっていて、従量課金を使う予定がない
- 使用量や請求を毎週確認する余裕がない
- チームで使っていて、誰のどの操作で課金が増えたのか追いにくい
チームで業務に使っている場合は、管理者が使用クレジットの上限を決め、includeGitInstructions の方針もプロジェクトの .claude/settings.json で揃えておくと管理しやすい。チームでの導入の進め方はClaude Code チーム導入ガイドにまとめている。
Claude Codeで作った試作や社内ツールを、社内の実データや既存システムにつないで業務で使う段階になると、課金の上限だけでなく、権限の管理や保守を誰が持つかも決める必要が出てくる。その段階で必要になることはAIで作ったアプリを開発会社へ引き継ぐにはで整理している。
よくある質問
Q. 2026年10月の今でも、HERMES.mdをコミットすると課金されますか?
A. Anthropicは2026年4月25日に修正済みと回答しており、10月時点で新しい報告は見つかっていない。ただし5月下旬まで「まだ起きる」というコメントがあり、それが同じ原因だったかは確認されていない。念のため、使用クレジットの上限を決めておけば、万一起きても被害は限られる。
Q. Hermes Agentを使うと、またこのバグに当たりますか?
A. この件はHermes Agentを使ったかどうかではなく、Claude Codeに渡るコミットメッセージに文字列があったかで起きた。Hermes AgentでClaudeを使うこと自体の扱いは別の話で、サブスクの枠で使えるかどうかは公式ヘルプと利用ポリシーの両方を確認する必要がある。Hermes AgentそのものはHermes Agentとはで解説している。
Q. ProプランやMax 5xでも起きましたか?
A. 詳しく報告されたのはMax 20xの事例だが、使用クレジットはPro・Max 5x・Max 20xのどれでもオンにできる。4月4日の制限もPro・Maxが対象だったため、Proでも条件が揃えば同じことが起きた可能性はある。Anthropicはプランごとの影響範囲を公表していない。
Q. 返金のメールが来ていません。もう申請できませんか?
A. 申請の期限についての公式の案内はない。被害の証拠(使用量のページのスクリーンショット、git log の出力)をそろえて、ヘルプセンターから問い合わせるのが現実的な方法だ。ただし時間がたっているので、対応してもらえるかはAnthropicの判断による。
Q. 毎月のAPIクレジットがあれば、使用クレジットはオフにしても困りませんか?
A. 毎月のAPIクレジットはAgent SDKや claude -p、Claude APIなどに使うもので、claude.aiやClaude Codeの通常の利用で枠を使い切ったときの補充にはならない。使用クレジットをオフにすると、枠を使い切った時点で通常の利用は止まる。Maxプラン全体の仕組みはClaude Maxプランとはを参照してほしい。
Q. includeGitInstructions: false にすると、Claude Codeでコミットできなくなりますか?
A. コミットの操作そのものはできる。外れるのは、コミットやPRの書き方についての組み込みの指示と、最近のコミットを含むgitの状況の情報だ。Claudeに履歴を見てほしいときは、その都度 git log を実行するよう頼めばよい。
バグのまとめと要点
項目 | 内容 |
|---|---|
名前 | Claude Code HERMES.md 課金バグ(GitHub Issue #53262) |
発生時期 | 2026年4月下旬(Issue起票・修正は4月25日。5月下旬まで「まだ起きる」という報告あり) |
起きた条件 | 最近のコミットメッセージに大文字の |
症状 | プランの枠ではなく使用クレジット(旧Extra usage)から引かれ、尽きると400エラー |
報告された被害 | Max 20xで$200.98(週の枠は約13%しか使っていなかった) |
原因(Anthropicの説明) | 過剰に反応した不正利用対策。Claude Codeが最近のコミットをClaudeに渡す仕様と重なった |
背景 | 2026年4月4日からのサードパーティ製ツールの制限 |
Anthropicの対応 | 当初サポートは補償を断ったが、4月30日に返金とプラン1か月分のクレジットを表明。対象者へメールで連絡 |
公表されていないこと | 事後報告書、影響人数、返金総額、検出の正確な条件 |
今やっておくこと | 使用クレジットの上限・自動チャージの見直し、必要なら |
この件で分かったのは、コミットメッセージのような「ただの文字列」でも、Claude Codeを通じてサーバーに送られ、課金の判定に使われうるということだ。Anthropicが最初は返金を断り、話題になってから方針を変えた流れも含め、従量課金をオンにしたまま放置するリスクは小さくない。
現時点で取れる対策は、使用クレジットの上限を自分で決めること、自動チャージを必要なときだけにすること、気になるならgit情報をClaudeに渡さない設定にすることの3つだ。料金プラン全体はClaude Code 料金、日本円での料金はClaude料金を日本円で解説で確認できる。
関連記事
このツールを自社のシステムや業務にどう組み込むか、ご提案します
この記事の著者

AI革命
編集部
AI革命株式会社の編集部です。最新のAI技術動向から実践的な導入事例まで、企業のデジタル変革に役立つ情報をお届けしています。豊富な経験と専門知識を活かし、読者の皆様にとって価値のあるコンテンツを制作しています。
最新記事

Google UCP(Universal Commerce Protocol)とは?エージェントコマースの仕組み・機能・導入準備を解説
2026/04/01

AIエージェントのセキュリティ対策|リスクの全体像と実務で使える対策チェックリスト【2026年版】
2026/04/04

マルチエージェントAIとは?仕組み・活用事例・フレームワーク・導入判断まで徹底解説
2026/04/05

Mistral Medium 3.5とは?128B統合モデルの料金・Vibe Workモード・SWE-bench 77.6%を解説【2026年10月最新】
2026/05/04

Thinking Machines Inklingとは?Mira Murati初のオープンウェイトモデルの性能・料金・使い方を完全解説【2026年10月最新】
2026/07/16

AnimeGenとは?AIdeaLab製アニメ特化動画生成AIの機能・料金・商用利用・使い方を整理【2026年10月】
2026/07/14


