AIツール2026年6月更新

ElevenLabs Music v2とは?ジャンル切り替え・料金50%値下げ・Suno/Udio比較【2026年5月速報】

公開日: 2026/06/13
ElevenLabs Music v2とは?ジャンル切り替え・料金50%値下げ・Suno/Udio比較【2026年5月速報】

この記事のポイント

ElevenLabs Music v2は2026年5月リリースの音楽生成AI。1曲の中でジャンルを切り替えられる新機能・API料金50%値下げ・商用ライセンスの安全性をSuno・Udioと徹底比較。

ElevenLabs Music v2は、2026年5月26日にリリースされた音楽生成AIのアップグレード版で、1曲の中でジャンルをシームレスに切り替える「ミッドトラックジャンル切り替え」API料金の最大50%値下げを同時に打ち出した、AI音楽市場で最も注目度の高いアップデートです。

BGM・広告音楽・ゲームSEを制作するクリエイターや、商用コンテンツの量産を狙う企業・マーケター、ElevenLabsのTTS(テキスト読み上げ)をすでに利用している開発者に向けて、4大新機能・料金プラン・SunoやUdioとのライセンス比較・制限事項まで整理します。

ElevenLabs Music v2とは?

ElevenLabs公式ロゴ

出典: ElevenLabs 公式プレスページ

ElevenLabs Music v2は、音声AI企業ElevenLabsが提供する音楽生成AIサービスの第2世代モデルです。「ライセンス取得済みデータのみで学習した、商用利用クリア済みの音楽生成AI」という点が、競合のSunoやUdioとの最大の差別化軸です。

ElevenLabsはもともとTTS(テキスト読み上げ)・音声クローン分野で知られる企業で、2025年8月に初代ElevenMusic(Music v1)を投入。2026年5月のMusic v2でAI音楽市場へ本格参入しました。

ElevenLabs の会社規模(2026年6月時点):

  • 年間経常収益(ARR): 5億ドル超
  • 企業評価額: 約110億ドル(2026年2月時点)
  • 出資者: BlackRock、俳優のJamie Foxxら

ARR5億ドルを突破した事実は、音楽・音声AI業界の中でもトップクラスの規模感を示しており、サービスの継続性という観点でも一定の安心感があります。

生成AIとは何かをゼロから理解したい方はこちら→

Music v2の4大新機能

ElevenLabs Music v2の4大新機能:ミッドトラックジャンル切り替えなど

Music v2の最大の特徴は、「楽曲を部分的に編集する」ことへの本格対応です。従来のAI音楽生成は「全体を再生成する」しか選択肢がありませんでしたが、v2では楽曲のどの部分を、どのように変えるかをコントロールできるようになっています。

1. ミッドトラックジャンル切り替え(Mid-track Genre Transition)

Music v2の最も注目される機能で、1曲の中でジャンルをシームレスに変化させられます。

  • オペラ → ヘビーメタル → ラップ
  • ラップ → K-POP → フラメンコ

といった組み合わせを、意図的に指定して生成できます。従来は「途中でジャンルが変わる曲」を作ろうとすると、何度も全体再生成を繰り返すしかありませんでした。v2ではジャンル遷移のタイミングと深さをコントロールでき、高速ラップや複雑な歌詞にも対応しているとElevenLabs公式は述べています。

2. インペインティング(セクション単位の再生成)

楽曲の特定部分だけを選んで再生成できる機能です。イントロ・Aメロ・サビ・ブリッジのどれか1箇所だけを差し替えながら、他のパートには一切影響を与えません。

音楽制作でいう「非破壊編集」に近い体験を実現しています。競合のUdioも同様の機能を持っていますが、ElevenLabs v2はジャンル切り替えと組み合わせられる点が新しいアプローチです。

3. セクション単位の楽曲構成(Section-by-section Composition)

イントロ → Aメロ → サビ → ブリッジ → アウトロを個別に生成して組み合わせるワークフローです。全体の音色と一貫性を保ちながら、各セクションを別々に制作できます。

「サビだけ差し替えたい」「アウトロを延ばしたい」という細かいニーズに対応できるため、BGM制作や広告音楽のカスタマイズに向いています。

4. サウンドエフェクト埋め込み(Non-musical Sound Effects)

楽曲内に非音楽的な効果音(SE)を直接統合できる機能です。映像・ゲーム・ポッドキャスト向けの楽曲制作で、「曲の中に雨音や足音を混ぜたい」というニーズに対応します。

その他の改善点(v2全般):

  • ボーカル・楽器演奏・アレンジ品質の全ジャンルでの向上
  • 多言語ボーカル・歌詞生成の信頼性向上(日本語が公式対応言語に明記
  • プロンプトへの忠実度(prompt adherence)の改善
  • 最短3秒、最長5分の生成に対応(出力形式:MP3 / WAV)

3つのプラットフォームの違い(ElevenMusic / ElevenCreative / ElevenAPI)

ElevenMusic・ElevenCreative・ElevenAPIの3プラットフォーム概要

ElevenLabs Music v2は、用途に応じて3つの異なる入口から利用できます。どれを使うかで体験がまったく変わるため、自分がどのプラットフォームを使うのかを先に把握しておくことが重要です。

プラットフォーム

主な対象

内容

現在の状況

ElevenMusic

個人クリエイター

曲の作成・試聴・リミックスができるスタジオUI。iOS / Web で利用可能

✅ 提供中

ElevenCreative

企業・ブランド・広告代理店

広告・ブランドコンテンツ向けのダウンロード可能なライセンス音楽。BtoB向け

✅ 提供中(40%値下げ済み)

ElevenAPI

開発者

自社プロダクトに音楽生成機能を組み込むAPI

⏳ 2026年5月26日時点「coming soon」→要公式確認

使い分けの判断基準:

  • 個人でBGMや試作曲を作りたい → ElevenMusic(月額プランでアクセス)
  • 広告・映像・ゲーム向けに商用ライセンス済み音楽をまとめて調達したい → ElevenCreative
  • 自社アプリやサービスに音楽生成を組み込みたい開発者 → ElevenAPI(ただし現時点では「coming soon」のため、利用開始前に公式ドキュメントで最新状況を確認してください)

⚠️ ElevenAPIについて: 2026年5月26日のMusic v2リリース時点では一般提供前でした。現在(2026年6月)の提供状況はElevenLabs公式ドキュメントで必ず最新情報を確認してください。

料金・プランと50%値下げの詳細(2026年6月時点)

ElevenLabs Music v2の料金プランと50%値下げ詳細

ElevenLabs 月額サブスクリプション

ElevenLabsのサブスクリプションは音楽生成専用ではなく、TTS・音声クローンを含む統合プランです。音楽商用利用は Creatorプラン以上から対応しています。

プラン

月額料金

クレジット/月

音楽商用利用

主な用途

Free

$0

10,000

❌(不可)

試用・個人非商用

Starter

$6

30,000

軽い個人利用

Creator

$11(初月$22)

121,000

個人クリエイター商用

Pro

$99

600,000

中規模プロ利用

Scale

$299

180万(3席)

チーム利用

Business

$990

600万(10席)

企業利用

Enterprise

カスタム

カスタム

大規模法人

商用利用できる最安プランはCreator($11/月)です。ただし、クレジットはTTS・音声クローンと共有のため、音楽を大量生成すると他機能のクレジットが圧迫される点に注意が必要です。

Music v2と同時発表の料金値下げ

2026年5月のMusic v2リリースと同時に、2段階の料金値下げが発表されました。

対象

値下げ幅

概算単価(参考)

ElevenAPI(Music v1・v2)

最大50%値下げ

約$0.40/分(値下げ前: 約$0.80/分)

ElevenCreative(セルフサービス)

最大40%値下げ

詳細は公式要確認

⚠️ API料金の概算単価($0.40/分)は第三者推計値です。正確な料金はElevenLabs公式料金ページで確認してください。

Suno v5 / Udio との比較

ElevenLabs Music v2・Suno v5・Udio の機能・ライセンス・料金比較

AI音楽生成市場で競合する主要3サービスを機能・商用ライセンス・料金で比較します。

機能・品質比較

評価軸

Suno v5

Udio

ElevenLabs Music v2

ボーカル品質

◎ 業界最高水準

△〜○

オーケストラ・映画音楽

ポップ・ロック

ミッドトラックジャンル切り替え

✅(v2で新搭載)

インペインティング

○(v2で搭載)

日本語ボーカル対応

限定的

限定的

○(公式対応言語)

TTS・ボイスクローンとの統合

◎(ElevenLabsのコア強み)

API対応

△(coming soon)

商用ライセンス・法的リスク比較

AI音楽生成サービスで最も重要な差別化軸のひとつが商用利用時のライセンスリスクです。2025年、RIAA(全米レコード協会)がSunoとUdioを著作権侵害で提訴し、両社は条件非公開で和解しました。

項目

Suno

Udio

ElevenLabs Music v2

RIAA訴訟

2025年に提訴・和解済み

2025年に提訴・和解済み

訴訟歴なし

学習データ

非公開

非公開

ライセンス取得済みデータのみ

ライセンスパートナー

非公開

非公開

Believe、Merlin Network、Kobalt Music Group

YouTube Content IDリスク

(第三者評価)

商用ライセンスの透明性

ElevenLabsはBelieve(フランスの独立系音楽会社)、Merlin Network(3万社超の独立系レーベル・ディストリビューター)、Kobalt Music Groupとライセンス契約を結んでいます。「生成した音楽をYouTubeや広告に使いたい」という用途では、現時点でElevenLabsが最もリスクの低い選択肢です。

料金比較(2026年時点)

プラン

Suno

Udio

ElevenLabs

無料枠

50クレジット/日

1,200クレジット/月

10,000クレジット/月

商用可・最安プラン

Pro: $10/月

Standard: $10/月

Creator: $11/月

中級プラン

Premier: $30/月

Pro: $30/月

Pro: $99/月

料金面では3サービスとも商用利用可能なエントリープランが$10〜$11/月と横並び。ただし現時点でUdioはダウンロード機能を一時停止中のため(ライセンス移行対応のため)、商用利用を今すぐ始めたい場合は実質的にSunoかElevenLabsの二択です。

ElevenLabs Music v2でできないこと・制限事項

制作前にこれらの制限を把握しておくと、導入後のギャップを防げます。

1. ステム出力(Stem Export)非対応

ボーカル・ドラム・ベース・ギターを個別に書き出す「ステム出力」は現時点で非対応です。DAW(Digital Audio Workstation)での本格的なミックス・マスタリング作業を前提とする場合は注意が必要です(SunoもUdioも同様に非対応)。

2. ElevenAPIは「coming soon」(2026年5月26日時点)

プロダクトへの音楽生成機能組み込みを想定している開発者は、APIの一般提供開始時期を公式ドキュメントで確認してから計画を立てることを推奨します。

3. 生成時間の上限は5分

1回で生成できる楽曲の最長は5分です。それ以上の長さが必要な場合は複数生成して手動でつなぎ合わせる作業が発生します。

4. クレジットはTTSと共有

ElevenLabsのクレジットは、音楽生成・TTS・音声クローンを含むすべての機能で共有されます。音楽を大量生成するとTTS系機能のクレジットが減るため、複数機能を重度利用する場合は上位プランへのアップグレードが必要になることがあります。

5. ボーカル品質はSunoに劣るとの評価も

第三者による独立評価では、ボーカルの自然さではSuno v5が現時点で業界最高水準という評価が多数を占めています。Music v2リリース後の評価は流動的ですが、「純粋にボーカルクオリティを最優先する」用途ではSunoが有力な選択肢となっています。

6. 具体的なクレジット消費量が非公開

「1曲あたり何クレジット消費するか」が公式ドキュメントで明記されていません。実際の利用量は試用期間中に実測することを推奨します。

Fine-tune機能:カスタム音楽モデルの作成

Music v2(およびv1から)に搭載されているFine-tune機能は、あまり知られていない差別化ポイントです。

著作権フリーのトラックをアップロードすることで、5〜10分でカスタム音楽モデルを作成できます。特定のアーティストスタイルや自社ブランドの音楽的特徴を学習させ、一貫したスタイルの楽曲を量産する用途に向いています。

  • 向いているケース: ブランドミュージックを一定トーンで量産したい企業、特定ジャンルの一貫性を保ちたいクリエイター
  • 注意点: アップロードする音源は必ず著作権フリーのものを使用すること。著作権のある楽曲のアップロードは利用規約違反になります。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

ElevenLabs Music v2がおすすめな人

商用利用でのライセンスリスクを最小化したい人
YouTubeへのアップロード、広告、商業映像など、著作権トラブルのリスクを避けたい場合に、現時点で最もクリーンな選択肢です。

すでにElevenLabsのTTS・音声クローンを利用している人
同じクレジットプール・同じアカウント管理で音楽生成を追加できるため、ツールの統合管理という観点で効率的です。

1曲の中でジャンル変化を表現したいクリエイター
ミッドトラックジャンル切り替えは現状ElevenLabs Music v2にしかない機能です。楽曲の中でジャンルの演出変化を試したい場合は、選択肢がこれ一択になります。

映像・ゲーム・ポッドキャスト向けBGM+SEを統合制作したい人
サウンドエフェクト埋め込み機能により、楽曲と効果音を一体で生成できる点は他サービスにない強みです。

企業・広告代理店でブランド音楽を量産したいBtoB利用者
ElevenCreativeのBtoBプランは広告・ブランドコンテンツ向けの商用ライセンス音楽を提供しており、40%値下げ後の価格競争力が高まっています。

ElevenLabs Music v2がおすすめしない人

ボーカル品質を最優先する個人クリエイター
現時点の第三者評価ではSuno v5がボーカルの自然さで最高評価。「歌声の表現力」が最優先事項の場合はSunoを検討してください。

オーケストラ・映画音楽・クラシック系を作りたい人
この分野ではUdioへの評価が高いです(ただしUdioは現在ダウンロード機能が一時停止中のため、利用前に最新状況を確認してください)。

APIを今すぐプロダクトに組み込みたい開発者
ElevenAPIのMusic v2対応は2026年5月26日時点でまだ「coming soon」です。API提供開始を待ってから計画を立てる必要があります。

DAWでのステム編集を前提としたプロダクション
ボーカル・ドラム・ベースの個別書き出し(ステム出力)が必要な本格的な音楽プロダクションには、現時点のElevenLabs Music v2は対応していません。

無料で十分な量の音楽を生成したい人
Freeプランでは音楽の商用利用ができません。商用不要で個人試用目的であれば無料枠で始められますが、制作量が増えるとCreator以上のプランへのアップグレードが必要になります。

用途別おすすめ早見表

用途

おすすめサービス

理由

商用BGM・広告音楽(ライセンス最優先)

ElevenLabs Music v2

訴訟歴なし・ライセンス透明性が最高

ボーカル品質最優先の個人制作

Suno v5

業界最高評価のボーカル品質

オーケストラ・映画音楽(ダウンロード可能になったら)

Udio

この分野での品質評価が高い

TTS・音楽の統合プラットフォーム利用

ElevenLabs Music v2

同一アカウントで統合管理

ジャンル遷移表現の楽曲制作

ElevenLabs Music v2

ミッドトラックジャンル切り替えは独自機能

ゲーム・映像のBGM+SE統合制作

ElevenLabs Music v2

サウンドエフェクト埋め込みに対応

よくある質問(FAQ)

Q. ElevenLabs Music v2は日本語の歌詞・ボーカルに対応していますか?

現時点では公式に日本語が対応言語として明記されています(英語・スペイン語・ドイツ語・日本語が確認済み)。ただし日本語ボーカルの品質は他言語に比べて評価が流動的なため、実際の用途に合うか試用版で確認することを推奨します。

Q. 生成した音楽をYouTubeにアップロードして収益化できますか?

ElevenLabsのCreatorプラン以上であれば音楽の商用利用が可能です。ElevenLabsはライセンス取得済みデータで学習しているため、Suno・Udioと比べてContent IDによるフラグが立つリスクが低いと評価されています。ただし完全なリスクゼロを保証するものではないため、利用規約を確認の上ご判断ください。

Q. Music v1とv2の違いは何ですか?

最大の変化は「ミッドトラックジャンル切り替え」「インペインティング(セクション単位の再生成)」「サウンドエフェクト埋め込み」の3機能の追加です。v1は全体再生成しか選択肢がありませんでしたが、v2では楽曲の一部だけを差し替えるワークフローが可能になりました。

Q. ElevenLabsのTTS(テキスト読み上げ)を使っていれば、Music v2はすぐ使えますか?

同一アカウントでアクセスできます。ただし音楽商用利用にはCreatorプラン($11/月)以上が必要で、TTS用のクレジットと音楽生成用クレジットが共有される点に注意が必要です。

Q. ElevenAPIでMusic v2の機能は現在使えますか?

2026年5月26日時点では「coming soon」でした。最新の提供状況はElevenLabs公式ドキュメントで確認してください。

Q. Fine-tune機能で何ができますか?

著作権フリーのトラックをアップロードすると、5〜10分でカスタム音楽モデルを作成できます。特定スタイルやブランドトーンに一致した楽曲を繰り返し生成したい場合に有効です。

まとめ:ElevenLabs Music v2の導入判断チェックリスト

ElevenLabs Music v2は、商用利用の安全性・ジャンル切り替えの独自機能・TTS統合プラットフォームの利便性において、現時点のAI音楽生成サービスの中で突出した特徴を持っています。

一方で、ボーカルの絶対的な品質ではSunoが優位で、APIはまだ提供待ちという現実もあります。

ElevenLabs Music v2を選ぶべきケース(判断チェック):

  • ✅ 商用利用でライセンスリスクをゼロに近づけたい
  • ✅ ElevenLabsのTTS・音声クローンをすでに使っている
  • ✅ 1曲でジャンルが変わる演出表現を作りたい
  • ✅ BGMと効果音を統合制作したい
  • ✅ 企業・ブランド向けにライセンス付き楽曲を量産したい

上記にひとつでも当てはまる場合は、まずFreeプランで試してから、用途に合うかを実測することを推奨します。

音楽生成AIを含む生成AIツール全体の最新動向については、生成AIツールのおすすめ比較記事でまとめています。

情報ソース:

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この記事の著者

AI革命

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編集部

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