議事録作成の自動化はいくらかかる?配布・タスク登録まで仕組みにする費用と回収期間

この記事のポイント
議事録作成の自動化にかかる費用を、会議ツール内蔵AI(月0〜4,500円/ユーザー)、専用ツール+ノーコード連携、配布・タスク登録まで自社用に開発する場合(改修100万円〜・PoC 300万円〜、税別)で比較。回収期間の試算も示します。
議事録の「作成」だけなら、Google Meet・Microsoft Teams・Zoomに内蔵されたAI(月0〜4,500円/ユーザー)で自動化でき、追加投資はほぼ要りません。配布・タスク登録・CRM反映・期限の催促まで含めた「会議後の処理」を、自社のツールに合わせた仕組みとして開発会社に作ってもらう場合は、開発費(既存システムの改修100万円〜、精度を先に確かめるPoC 300万円〜、本開発は個別見積。いずれも税別)に加えて、稼働後のAI利用料・クラウドなどの実費がかかります。商談の後処理まで束ねる組織なら、仮定に基づく試算で数ヶ月〜1年強での回収が見込めますが、社内定例会議だけなら開発は勧めません。
本記事では、「AI議事録ツール○選」型の記事では扱われない配布・タスク登録・催促の工程を、作成の後に続く1つの業務として捉え、どの規模ならどの方法を選ぶべきか、投資回収が何ヶ月になるかを数字で示します。自動化しないほうがよい会議も正直に書きます。
議事録業務のどこに時間がかかっているか

「議事録は若手が書くもの」で済ませていると、実際のコストは見えにくくなります。公開されている調査から、何にどれくらいかかっているかを確認します。
調査 | 分かったこと |
|---|---|
ソースネクスト「議事録に関する意識調査」(2023年、上司500名・部下500名) | 議事録1回あたりの作成時間は平均50.4分。上司の修正対応が発生する割合80%。「議事録作成のせいで会議で発言しにくい」75.8%。AI録音・文字起こしサービスの利用率は7% |
キヤノンマーケティングジャパン「議事録作成業務に関する実態調査」(2022年、1,000名) | 議事録作成に週平均6.13時間=年間約320時間。20代は週8.46時間。負担を感じる67.2%。AI活用を希望する人は72.6%いるのに、実際の活用率は1.4% |
パーソルプロセス&テクノロジー「社内会議・ミーティングに関する実態調査」(2023年、管理職・一般社員500名) | 会議の事後作業で最も時間がかかるのは管理職・一般社員とも議事録作成。議事録の課題の最多は「要約や要点の抽出が難しい」40.2% |
山梨県スマート自治体研究会「議事録作成事務に関する調査」(2019年公表、県内9市町村) | 年間2,412件の議事録に約7,305時間・約1,450万円。1件あたり約3時間・約6,000円。削減・縮小が困難とされた110種類を除く358種類の会議で、支援システムによる削減率を4割と仮定すると年2,550時間・505万円の削減 |
数字を並べると、3つの構造が見えます。
1. 書く人と直す人で二重にコストがかかっている。 作成は20代が週8.46時間と最も長く、そのうえ8割のケースで上司が修正しています。担当者の50分に、上司の確認時間が上乗せされている計算です。
2. 書く人は会議に参加できていない。 75.8%が「議事録を取っているせいで発言しにくい」と答えています。議事録係にした若手の意見が会議に出てこないという損失は、時間には表れません。
3. 困っているのは文字起こしではなく、要約と後工程。 最多の課題は「要約や要点の抽出が難しい」で、単に文字にするだけでは解決しません。加えて、AIを使いたい人が7割いても実際に使っているのは1.4〜7%にとどまっています。
「作成」の後に発生する5つの工程
「AI議事録ツール○選」型の記事はここを扱いませんが、実際の議事録業務は書いて終わりではありません。現場で発生している工程を並べます。
- 清書と上司レビュー、差し戻し。 前述の通り8割で修正が発生します
- 配布。 メール、Slack、Teams、Notion、共有ドライブのいずれかに当日中に流すのが理想ですが、翌日以降にずれ込みがちです
- 決定事項・ToDoの切り出しとタスク登録。 Notion、Backlog、Asana、Planner、CRMなど、登録先に転記します
- 担当・期限の確認と催促。 次回会議までに進んでいるかを誰かが追いかけます
- 顧客商談の場合は、CRMへの商談記録入力とフォローメール送信。 議事録と同じ内容を別の場所にもう一度書きます
さらに、未完了のタスクを次回会議のアジェンダに反映する作業が続きます。工程ごとの所要時間は公開データがないため、本記事では作成の50.4分(調査値)に対し、配布・タスク登録・催促を1会議あたり20〜30分(当社の仮定)と置いて試算します。
自動化すると何がどう変わるか

会議後の作業の流れを、自動化の前後で並べます。
現状(Before)
- 会議中、担当者がメモを取る(発言できない)
- 会議後、メモを見返して議事録を書く(50分前後)
- 上司に送って修正を受け、直して再送する
- 参加者と関係部署にメール・チャットで配布する
- 決定事項をタスク管理ツールやCRMに転記し、担当者と期限を入れる
- 次回会議の前に、期限が近いタスクを個別に催促する
自動化後(After)
- 会議は録音・文字起こしされ、担当者はメモを取らずに議論に参加する
- 会議終了後、自社の書式(決定事項・担当・期限・次回議題)に沿った議事録の下書きが自動で生成される
- 上司または議長が下書きを確認して確定する
- 確定と同時に、決められた配布先へ配信され、決定事項がタスク管理ツールやCRMに登録される
- 期限が近いタスクは、担当者へ自動で催促が届く
- 次回会議のアジェンダに、未完了タスクの一覧が自動で添付される
ポイントは「議事録がゼロになる」のではなく、担当者の仕事が「書く」から「読んで確定する」に変わることです。文字起こしには固有名詞の誤変換が必ず混じるため、人が確定する工程は設計上残します。「確認もゼロになる」という提案は割り引いて聞いてください。
削減時間の試算:月何時間 × 人件費 = いくらか
自社の数字に置き換えて計算できるよう、前提を明示して2つのパターンを出します。時給は年収600万円クラスの人件費相当として3,000円、1ヶ月は4.3週、自動化できる割合は人の確定作業が残ることを踏まえて8割と置き、開発した仕組みを動かし続けるためのAI利用料・クラウド・保守の費用は、公開価格がないため仮に月3万円とします。以下はすべて仮定に基づく試算です。
試算A:社内の定例会議だけを対象にする場合
30名規模の会社で、週10本の定例会議があるとします。
- 1本あたり、作成50分(調査値)+配布・タスク登録・催促20分(仮定)=70分
- 週10本 × 70分 = 週約11.7時間 → 月約50時間
- 50時間 × 3,000円 = 月15万円/年180万円
この作業のうち「作成」部分は、後述する会議ツール内蔵AIで大半が減らせます。追加コストは0〜月5万円程度です(30名がGoogle Workspace Business Standardに新規加入した場合で月4.8万円、すでに契約済みなら0円)。開発で減らせるのは残りの配布・タスク登録・催促で、週10本 × 20分 × 4.3週 = 月約14時間です。その8割を自動化しても削減額は月約3.4万円(14.3時間 × 3,000円 × 0.8)で、稼働後の費用(仮に月3万円)を引くと純便益は月約4,000円しか残りません。開発費100万円は、この削減では回収できない計算です。
正直に書くと、社内定例会議の議事録だけが目的なら、開発会社に仕組みを作ってもらう必要はありません。 会議ツール内蔵AIと、必要ならノーコード連携で十分です。
試算B:商談・顧客会議の後処理まで束ねる場合
営業10名が、1人あたり週5件の商談をしているとします。
- 週50商談。商談記録の整理+CRM入力+フォローメール作成+タスク登録に1商談あたり30分(仮定)
- 週50件 × 30分 = 週25時間 → 月約108時間
- 108時間 × 3,000円 = 月約32万円/年約390万円
商談の文字起こしから、CRMの項目に沿った記録・フォローメールの下書き・タスク登録までを自社用の仕組みとして作り、8割を自動化すると削減額は月約26万円で、稼働後の費用(仮に月3万円)を引いた純便益は月約23万円です。開発費が100万円なら約4〜5ヶ月、300万円なら約13ヶ月で回収できる計算になります。100万円は既存のCRMや社内システムを改修してつなぐ場合の開始価格、300万円は精度を先に確かめるPoCの開始価格です。本開発は範囲によって個別に見積もるため、開発費が増えれば回収は延びます。
試算A(社内定例のみ) | 試算B(商談後処理まで) | |
|---|---|---|
対象 | 週10本の定例会議 | 営業10名・週50商談 |
現状の人件費 | 月15万円(うち開発で減らせる後処理は月約4.3万円) | 月約32万円 |
8割自動化した削減額 | 月約3.4万円(後処理のみ) | 月約26万円 |
稼働後の費用(仮の値) | 月3万円 | 月3万円 |
月の純便益 | 約4,000円 | 約23万円 |
開発費100万円の回収 | 回収できない(約19年) | 約4〜5ヶ月 |
開発費300万円の回収 | 回収できない | 約13ヶ月 |
表はすべて仮定に基づく試算です。開発費には、当社の受託開発の公開価格の開始額(税別)を当てはめています。実際の金額は範囲によって変わります。
自社で判断するための損益分岐
- 稼働後の費用(仮に月3万円)を人件費で相殺するだけでも、時給3,000円・自動化率8割で後処理が月13時間以上必要です
- 開発費100万円を12ヶ月で回収するなら、月約8.3万円を上乗せして後処理が月約47時間以上あることが目安です
- PoCから始めて開発費300万円を12ヶ月で回収するなら、後処理が月約117時間以上必要です。24ヶ月で回収すればよいなら、月約65時間以上です
計算式は「月の後処理時間 × 時給 × 0.8 − 稼働後の月額費用」で純便益、「開発費 ÷ 純便益」で回収月数です。たとえば後処理が月80時間なら、80時間 × 3,000円 × 0.8 − 3万円 = 月16.2万円の純便益で、開発費100万円なら約6ヶ月、300万円なら約18〜19ヶ月で回収です。ここでの「後処理時間」は、会議ツール内蔵AIで減らせる「作成」を除いた、配布・登録・入力・催促の時間で数えてください。稼働後の月額費用は、開発会社に処理量と保守の範囲を伝えて見積もってもらった値に置き換えてください。
自動化できる業務・できない業務の境界線:どの会議が対象になるか
発注してから「うちの会議では無理でした」となるのが一番の損失なので、境界線を先に示します。
自動化できる | 自動化できない/要注意 |
|---|---|
Zoom・Teams・Meetなどのオンライン会議で、録音と文字起こしがデジタルに残る | 対面のみで録音していない会議、録音が禁止されている会議、紙の資料が前提の会議 |
議事録の書式(決定事項・担当・期限)が決まっている | 会議ごとに書式や粒度が変わり、毎回「何を書くか」を判断している |
配布先とタスクの登録先(Slack・Notion・CRMなど)が決まっている | 配布先を都度判断する、承認ルートが会議ごとに違う |
定例会議・商談・進捗会議のように繰り返し発生する | 取締役会・人事評価・懲戒・機密案件など、録音自体が不適切な会議 |
議事録の確定とタスクの担当決定を人が行う前提にできる | 議事録の確定や担当の割り当てをAIに委ねたい |
社名・人名・製品名などの固有名詞を辞書登録できる | 方言・同時発話・雑音が多く、文字起こしの精度が確保できない環境 |
右側に当てはまる項目が多い場合、自動化の前にやることがあります。書式が会議ごとに違うなら、まず決定事項・担当・期限の3項目だけでも統一してください。配布先が都度判断なら、会議の種類ごとに配布先を固定してください。この2つが決まると、左側に移る会議が増えます。
なお、機密性の高い会議は無理に対象にしないでください。役員会や人事に関わる会議は録音しない運用のままにし、自動化は定例・商談・進捗会議から始めるのが現実的です。
実現する方法は3つある

出典: Zoom 公式
開発を頼む話に入る前に、選択肢を全部並べます。上から順に検討し、途中で足りれば止めてください。
方法1:会議ツールに内蔵されたAIを使う(月0〜4,500円/ユーザー)
すでに契約しているGoogle Workspace・Microsoft 365・Zoomに、文字起こし・要約・アクションアイテム抽出が組み込まれています。
- Google Meet(Google Workspace Business Standard、1,600円/ユーザー/月・年契約・税別)。 「Geminiにメモを取ってもらう」機能で、要約とアクションアイテム一覧が会議終了後にGoogleドキュメントへ自動保存され、メールで通知されます。日本語に対応。なお800円のBusiness Starterではこの機能は使えません
- Microsoft Teams(Microsoft 365 Copilot、4,497円/ユーザー/月・年契約・税別)。 録画または文字起こしを有効にすると、AIノート・フォローアップタスク・話者ごとの発言が自動生成されます。中小企業向けのCopilot Businessは年契約でキャンペーン価格2,698円、月契約3,778円です。Teams PremiumまたはCopilotのライセンスがないとAIノートは使えません
- Zoom(Workplace有料プラン)。 有料プランにミーティング要約が追加料金なしで含まれ、要約の「次のステップ」からタスクを生成できます。機能名(AI Companion)の表記や対象プランは変わることがあるため、契約前に公式の案内で確認してください。無料プランでは要約が月3回までです
できること。 作成工程(文字起こし・要約・アクションアイテム抽出)と、会議ツール内での共有まで。
できないこと。 自社の書式への整形、会議の種類ごとの配布先の振り分け、Notion・Backlog・CRMへのタスク登録、期限の催促。
保守する人。 不要。設定を有効にするだけです。
適する組織。 議事録の作成そのものを楽にしたい全社。まずここを使い切ってください。
方法2:専用AI議事録ツールとノーコード連携を組み合わせる(月数千〜数万円)
会議ツールを横断して使える専用ツール(Notta、Rimo Voice、Otolioなど)で議事録を作り、ZapierやMake、Power Automate、Notionのエージェント機能でSlack・Notion・CRMへ流す方法です。
- Notta。 プレミアム1,185円/月、ビジネス2,508円/月(いずれも年払い・税込)。Zoom・Teams・Meet・Webexに対応し、ビジネスは文字起こし無制限
- Rimo Voice。 プロ4,950円/月、チーム6,600円/月(税込)。法人プランは11アカウントから要見積で、SalesforceやDynamics 365との連携があります
- Otolio(旧スマート書記)。 料金は公式非公開(要問い合わせ)。人数課金ではなく初期費用+AIクレジット制で、タスク整理やSalesforce連携があります
- 連携基盤。 Zapier Professionalは月19.99ドル(年払い)で750タスク/月、Makeは月9ドル(Core)、Power Automate Premiumは2,248円/ユーザー/月(税別)。Notionは2026年7月31日に「議事録の要約完了」を起点にエージェントが進捗トラッカー更新・Slack配信・チケット起票まで行う機能を公開しました(Business/Enterpriseプラン、クレジット課金)
できること。 作成に加え、「議事録ができたらSlackに投稿」「タスクをNotionに登録」といった単純な受け渡し。
できないこと。 分岐が多い処理(商談の結果によって入力項目やフォロー内容が変わる等)と例外対応。AIが自動で動く仕組みでは、文字起こしの誤認識がそのままタスクに反映されたり、同じ音声・同じ指示でも結果が変わったりすることがあるため、人の最終確認は必須です。
保守する人。 社内の誰か。連携先の仕様変更でフローが止まったとき、直せる人がいないと放置されます。「誰が作って誰が直すか」を先に決めてから選んでください。
適する組織。 会議が週5〜10本程度で、Notionなど1つのツールに議事録を集約しており、社内に設定を触れる人がいる。
方法3:会議後の処理を一続きにする仕組みを開発する(開発費100万円〜・税別)
議事録の作成から、自社書式への整形、配布、タスク登録、CRMへの商談記録入力、フォローメールの下書き、期限の催促、次回アジェンダへの反映までを、1つの業務として設計し、自社のツールに合わせた仕組みとして開発会社に作ってもらう方法です。会議ツールも、Slack・Notion・CRMなどの既存システムもそのまま使い、公開API・Webhook・CSVのどれでつなぐかを決めて、間の作業だけを置き換えます。
できること。 上記の会議後処理すべて。商談の結果によって入力項目やフォロー内容を変える分岐、誤変換や担当未定などの例外を人に回す処理、誰が何を見られるかの権限も、要件として決めて作れます。
できないこと。 議事録の確定やタスクの担当決定など、判断そのもの。重要な操作は人が承認する設計にします。
保守する人。 契約で決めます。開発会社に保守を頼むか、社内で引き取るかのどちらかです。社内で直す可能性があるなら、ソースコードと権利の帰属、仕様書の受け渡しを発注前に確認してください。
適する組織。 会議・商談の後処理が多く、登録先がCRMや基幹システムなど、ノーコード連携では扱いにくい場所にある。または、すでに試したノーコード連携が分岐や例外で止まっている。
なお、開発会社が作って運用まで受け持つ月額制の「AIエージェント」サービスを選ぶ方法もあります。初期費用を抑えたい場合や、社内で保守を持ちたくない場合は、そちらが合うこともあります。比べるときは、月額に何が含まれるか(処理量の上限・設定変更・人による代行の有無)と、解約したときに仕組みやデータをどう引き取れるかを確認してください。
3つの比較
方法 | 費用の目安 | 自動化できる工程 | 保守する人 | 導入期間 |
|---|---|---|---|---|
会議ツール内蔵AI | 月0〜4,497円/ユーザー | 作成(文字起こし・要約・タスク抽出) | 不要 | 即日 |
専用ツール+ノーコード連携 | 月1,185〜6,600円/ユーザー+連携基盤 月9ドル〜 | 作成+単純な配布・登録 | 社内の担当者 | 2週間〜1ヶ月 |
自社用の仕組みを開発(受託開発) | 開発費 既存システムの改修100万円〜/PoC 300万円〜/本開発は個別見積(税別)+稼働後の実費 | 作成〜配布〜タスク登録〜CRM入力〜催促まで | 契約で決める(開発会社または社内) | 範囲によって異なる(見積時に確認) |
費用の目安【2026年9月時点】

金額を1か所にまとめます。会議ツール・専用ツールは公式サイトで確認できた価格のみ載せています。
会議ツール内蔵AI
製品・プラン | 料金 | 議事録関連の機能 |
|---|---|---|
Google Workspace Business Standard | 1,600円/ユーザー/月(年契約・税別) | Geminiによる要約・アクションアイテム・自動保存・メール通知 |
Microsoft 365 Copilot(大企業向け) | 4,497円/ユーザー/月(年契約・税別)※対象のMicrosoft 365プランが別途必要 | TeamsのAIノート・フォローアップタスク |
Microsoft 365 Copilot Business | 2,698円/ユーザー/月(年契約・キャンペーン価格・税別)、月契約3,778円 | 同上 |
Zoom Workplace 有料プラン | 追加料金なし(プラン料金に含まれる) | ミーティング要約、次のステップからのタスク生成 |
専用AI議事録ツール・連携基盤
製品・プラン | 料金 |
|---|---|
Notta プレミアム/ビジネス | 1,185円/2,508円(月あたり・年払い・税込) |
Rimo Voice プロ/チーム | 4,950円/6,600円(月・税込)、法人は要見積 |
Otolio | 要問い合わせ(初期費用+AIクレジット制) |
Zapier Professional | 19.99ドル/月(年払い)・750タスク/月 |
Make Core | 9ドル/月 |
Power Automate Premium | 2,248円/ユーザー/月(税別) |
Notion Custom Agents | Business/Enterpriseプランに加えてクレジット課金 |
会議後の処理を仕組みとして開発する場合
項目 | 内容 |
|---|---|
開発費 | 既存システムの改修 100万円〜/PoC 300万円〜/本開発は個別見積(いずれも税別) |
稼働後にかかる費用 | 文字起こし・要約に使うAIの利用料、クラウドの利用料などの実費。保守を開発会社に頼む場合は保守費。処理量と保守の範囲で変わるため、見積時に月額の目安を出してもらう |
期間 | 対象にする会議の種類と、つなぐシステムの数で変わる。見積時に確認する |
社内の体制 | 議事録の確定者と、書式・配布先・登録先のルールを決める人。プログラムを書く人は不要 |
開発費は、AI革命の受託開発の公開価格です。既存のCRMや社内システムを直してつなぐ場合は既存システムの改修(100万円〜)、文字起こしの精度や自社書式への整形が使える水準かを過去の録音で先に確かめる場合はPoC(300万円〜)、会議ツール・CRM・タスク管理をまたいで本番運用する仕組みは個別見積です。前述の試算で言えば、営業10名・週50商談の後処理まで束ねる会社なら開発費の回収は数ヶ月〜1年強、社内定例会議だけなら回収できません。後者の会社には会議ツール内蔵AIをお勧めします。
議事録の下流にある工程は、それぞれ単体でも自動化の対象になります。商談記録の入力だけを先に解決したい場合はCRM入力の自動化、商談後のメールを止めたい場合はフォローメールの自動化、会議で使う集計資料まで含めるなら月次レポートの自動化を参考にしてください。
AIで自分で進められる部分と、開発会社に頼む部分
ChatGPTやClaudeなどの生成AIを使えば、社内でもかなりのところまで進められます。文字起こしを貼り付けて自社書式の議事録にする指示文を作る、ZapierやPower Automateのフローの組み方を聞く、CRMのAPIを呼ぶ小さなプログラムを書かせて試す、といった作業は、AIに聞きながら担当者が自分でできます。まずここで試し、自社の会議で何が問題になるかを確かめてください。
自分でAIを使って進められること | 開発会社に頼んだ方がよいこと |
|---|---|
議事録の書式(決定事項・担当・期限)を決め、AIに下書きさせる指示文を作る | 自社のCRM・タスク管理・社内システムの項目や既存の仕様に合わせて、正しく書き込む部分 |
過去の議事録数本で、要約や担当・期限の抜き出しを試す | 誤変換・担当未定・期限なしなどの例外を人に回す仕組みと、どこまで正しければ本番に出すかの確かめ方 |
ノーコードツールで「議事録ができたらSlackに投稿」までを組む | 誰がどの会議の議事録・商談記録を見られるかの権限と、社外秘の会議を混ぜない仕組み |
自社の会議で、後処理に何分かかっているかを測る | 連携先の仕様変更や停止のときに直す責任(保守)と、書式・登録先を変えるときの改修 |
左の列で十分に回っているなら、開発を頼む必要はありません。左の列で試作はできたが、実際の会議で担当や期限の抜き出しが安定しない、CRMや社内システムに書き込めない、権限や止まったときの対応まで社内で持てない、という段階で相談するのが無駄のない頼み方です。AIで作った試作があれば、それをもとに残す部分・直す部分を分けて、本番の仕組みにすることもできます。
当社の関連する開発実績
議事録の自動化そのものについて、公開できる当社の事例はまだありません。ここでは、議事録の後工程と同じ「データを取り込み、確認する人を決め、権限を分ける」部分の開発実績を、公開できる範囲で紹介します。
通信事業:数万件の請求情報の取込・集計・確認画面
通信事業の会社で、数万件の請求情報を取り込み、集計し、担当者が確認するための画面を開発しました(社名は非公開)。議事録で言えば、会議ごとにばらばらに届く記録を決まった形に取り込み、人が確認してから先に流す部分に当たります。
薬局:複数店舗・数千人分の記録管理と確認工程
複数店舗の薬局で、数千人分の記録を管理する仕組みを、権限と確認工程を含めて開発しました。誰がどの記録を見られるかを分け、確認を経てから確定する流れは、議事録で「確定は人、配布と登録は仕組み」と線を引くときと同じ考え方です。
どちらも議事録とは別の業務の実績で、同じものを作ったわけではありません。会議の種類や登録先が決まっていれば、こうした取込・確認・権限の作り方をもとに、自社の会議後の処理に合わせて設計します。
録音・文字起こしを始める前に決めておくこと

議事録の自動化は、ほぼ必ず会議の録音・文字起こしから始まります。ツール選定より先に、社内で次の4点を決めてください。後から揉めるのはここです。
- 録音の同意。 会議招待に「本会議はAIで録音・文字起こしを行います」と明記し、社外参加者には冒頭でアナウンスして断れる余地を残す
- 対象外の会議を先に決める。 役員会・人事・懲戒・機密案件は最初から除外し、定例・商談・進捗会議から始める
- ベンダーに確認する4点。 ①会話データをAIの学習に使わないこと ②データの保存場所(国内か海外か)と保存期間 ③社内での閲覧範囲を制御できること ④暗号化と操作ログの有無
- 固有名詞の辞書と確定者。 社名・人名・製品名を辞書に登録し、議事録を確定する人(議長か上司か)を会議の種類ごとに決める
AIに業務を任せるときの考え方はAIエージェントとは何か、Teams中心の組織ならMicrosoft 365 Copilotエージェントの解説もあわせてご覧ください。
開発を頼む場合の進め方
会議後の処理を仕組みとして開発会社に作ってもらう場合、次の順に進めます。期間は対象にする会議の種類と、つなぐシステムの数で変わるため、見積の段階で確認してください。
段階 | やること | 発注側の負担 |
|---|---|---|
1. 初回相談 | 今の会議と後処理の流れ、使っている会議ツール・CRM・タスク管理を伺い、自社で進める部分と頼む部分を切り分ける | 会議の種類と後処理の流れが分かるメモ(実際の議事録や録音は不要) |
2. 会議の棚卸しとルールの確定 | 会議の種類、現在の書式、配布先、タスクの登録先、誰が確定しているかを洗い出す。対象にする会議・除外する会議、統一する書式、確定者、録音同意の文言を決める | 議事録を書いている担当者2〜3名へのヒアリング、部門責任者の意思決定 |
3. 精度の確認(PoCまたは既存システムの改修の中で) | 過去の録音で、自社書式への整形と担当・期限の抜き出しが使える水準かを確かめる。どこまで正しければ本番に出すかも決める | 出力サンプルの確認 |
4. 開発と並走検証 | 会議ツール・Slack・Notion・CRMとの接続、タスク登録と催促を作る。実際の会議で人が書いた議事録とAIの下書きを突き合わせ、固有名詞辞書と書式を調整する | 担当者数名の並走 |
5. 本番運用と保守 | 確定者と催促のルールを周知して運用を始める。連携先の仕様変更や書式の変更に誰が対応するかを、契約で決めておく | ― |
最初に決めておくと早く進むのは、「AIの下書きを誰がいつ確定するか」の1点です。ここが曖昧なまま作ると、確定されない下書きが溜まり、配布もタスク登録も止まります。
初回相談は無料・30分(オンライン)で、要件が決まっていなくても大丈夫です。相談後に、自社でAIを使って進める部分と任せる部分の切り分け、依頼範囲の候補、費用の目安をまとめた相談メモをお送りします。自社の会議が開発の対象になるかどうかの判断だけでも構いません。
▶ 議事録の配布・タスク登録・CRM入力を、今のツールのまま自動化できるか相談する
よくある質問
Q. 部署によってZoom・Teams・Google Meetがバラバラです。統一しないと自動化できませんか。
A. 統一は不要です。会議ツールごとに文字起こしを受け取り、下流の書式整形・配布・タスク登録を共通化する設計にすれば、3つが混在したまま運用できます。ただし、会議ツール内蔵AIだけで済ませたい場合は、ツールごとに要約の書式が違うため、配布先で「どの会議の議事録か分かりにくい」という問題が残ります。混在している会社ほど、下流を共通化する価値が大きいと考えてください。
Q. 対面の会議が多く、録音していません。この場合は対象外ですか。
A. 録音禁止の会議は対象外ですが、録音が「していないだけ」なら方法があります。会議後に議長か担当者がスマホに2〜3分の音声メモ(決定事項・担当・期限)を吹き込む運用にすれば、そこから議事録の下書き・配布・タスク登録は自動化できます。「書く」より「話す」ほうが圧倒的に速いためです。紙のメモを撮影して読ませる方式は精度が安定しないため、お勧めしていません。
Q. 社名や製品名が誤変換されます。どう防ぎますか。
A. 固有名詞の誤変換は、どのツールでも発生します。対策は2つで、①社名・人名・製品名・社内用語を辞書に登録する ②金額・期日・人名は人が確定時に目視する、です。辞書は導入時に一括登録し、以後は誤変換が出るたびに追加します。並走検証のあいだに辞書を育て、本番を始める前に議事録1本あたりの確認に何分かかっているかを測っておくと、削減時間の試算を実測で置き換えられます。
Q. 社外の参加者がいる会議で、録音の同意はどう取ればよいですか。
A. 会議招待の本文に録音・文字起こしを行う旨と目的(議事録作成)を明記し、会議冒頭でも一言告知して、断る選択肢を示すのが基本です。相手が拒否した会議はその回だけ手書きに戻す運用を決めておきます。あわせて、議事録目的で録音した音声を評価や研修、AIの学習に流用しないことを社内ルールに明文化してください。目的外利用が後から信頼を失う典型的な原因です。
Q. Notionのエージェント機能で足りるのではないですか。
A. Notionに議事録を集約している組織なら、まずそれを試すのが正解です。2026年7月末に「議事録の要約完了」を起点に進捗トラッカー更新・Slack配信・チケット起票まで動く機能が公開されています。足りなくなるのは、CRMや基幹システムなどNotionの外に書き込む工程が増えたとき、商談の結果によって処理を分岐させたいとき、そして「誰が直すか」が決まらないときです。Notionの使い方はNotion AIの使い方ガイドも参考にしてください。
Q. 導入後に議事録の書式や配布先を変えたら、作り直しになりますか。
A. 作り方によります。書式・配布先・タスク登録先を、設定で変えられる業務ルールとして作っておけば、項目を足す・配布先を変える程度は設定の変更で済みます。会議ツールやCRMを別製品に乗り換えると接続部分の改修が必要になるため、発注時に「会議ツール・CRMとの接続部分と、業務ルールを分けて作る」ことを要件に入れ、変更を誰が・どの費用で行うか(保守契約か、都度の改修か)を確認してください。
Q. 会議の音声データはどこに保存され、誰が見られますか。
A. 保存場所と閲覧範囲は、契約前に書面で確認すべき項目です。確認するのは、保存される国、保存期間、削除の手続き、社内で閲覧できる人の制御、操作ログの有無の5点です。どの提供元を選ぶ場合も、この5点に書面で答えられないなら候補から外してください。役員会や人事に関わる会議は、そもそも録音しない運用にすることを推奨しています。
Q. 議事録以外の業務も、同じ仕組みに追加できますか。
A. 追加できます。商談記録のCRM入力、フォローメールの下書き、月次レポートの配信、データ照合などは、議事録と同じく「取り込む→下書きする→人が確定する→登録・配信する」の形なので、最初に作った仕組みを広げる改修として進められます。最初から全部を対象にすると検証が長引くため、まず議事録の作成・配布・タスク登録で始め、精度が安定してから範囲を広げるのが無理のない進め方です。
まとめ:まず自社がどの段階にいるかを確認する
- 議事録の作成そのものを楽にしたい → 会議ツール内蔵AI。Google Workspace Business Standardなら1,600円/ユーザー/月、Zoom有料プランなら追加料金なし。今日から使えます
- 議事録をSlackやNotionに流すところまで自動にしたい。社内に設定を触れる人がいる → 専用ツール(月1,185円〜)+ノーコード連携(月9ドル〜)
- 配布・タスク登録・CRM入力・催促まで含めたい。後処理が多く、ノーコード連携では止まる → 自社用の仕組みを開発。開発費は既存システムの改修100万円〜/PoC 300万円〜/本開発は個別見積(税別)+稼働後の実費。仮定に基づく試算では、後処理が月50時間前後あれば100万円の改修を1年前後で回収できます
議事録の作成から配布・タスク登録・CRM反映・期限催促までを、今の会議ツールやCRMのまま一続きにしたい場合は、当社の受託開発でご相談いただけます。営業10名・週50商談の規模なら、開発費100万円で約4〜5ヶ月、PoCから始める300万円で約13ヶ月が、仮定に基づく回収の目安です。
自社の会議が開発の対象に入るかどうかの見極めからご相談いただけます。初回相談は無料・30分(オンライン)で、要件が決まっていなくても大丈夫です。相談後に、依頼範囲の候補と費用の目安をまとめた相談メモをお送りします。開発を勧めない場合は、その理由と代わりの進め方(会議ツール内蔵AIで十分、など)をお伝えします。相談の申し込みには、実際の議事録や録音、システムのパスワードなどは送らないでください。
依頼範囲と費用の目安を30分で整理します
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AI革命
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