AIツール2026年6月更新

Grok 5とは?6兆パラメータ・AGI宣言・Grok 4.3との比較を完全解説【2026年6月最新】

公開日: 2026/05/04
更新日: 2026/06/16
Grok 5とは?6兆パラメータ・AGI宣言・Grok 4.3との比較を完全解説【2026年6月最新】

この記事のポイント

Grok 5はxAIが開発中の6兆パラメータLLMで、2026年6月16日時点でも未リリース(Colossus 2でトレーニング中)。AGI宣言の実態・Grok 4.20/4.3との比較・確定済みAPI料金・Grok Buildエコシステム・プライバシー設定まで正確に整理します。

Grok 5は、イーロン・マスクが創設したxAI(エックスエーアイ)が開発中の次世代大規模言語モデル(LLM)で、2026年6月16日時点では未リリースです(Colossus 2スーパークラスターでトレーニング中)。 6兆パラメータのMixture-of-Experts(MoE)構造、世界最大の2ギガワット級トレーニングクラスター「Colossus 2」での学習、そしてイーロン・マスクによる「AGI(人工汎用知能)達成の可能性10%」発言で注目を集めていますが、予測市場Polymarketでは「6月30日までのリリース確率7%」と極めて低い状況です。

この記事では、公式確認済みスペック・AGI宣言の正直な評価・Grok 4.20/4.3との比較・最新料金(Grok 4.3 APIの$1.25/1Mを含む)・2026年6月にローンチされたGrok Buildエコシステム・セキュリティリスク、そして「今すぐGrok 4.3を使うべきか・Grok 5を待つべきか」の実用判断まで整理します。エンジニア・研究者・企業担当者など、xAIモデルの導入可否を判断したい方を対象としています。

Grok全体の概要・歴史については Grokとは?xAI製AIの機能・料金・使い方を解説 もあわせてご覧ください。

Grok 5の概要 ― 2026年6月16日時点でわかっていること

Grokの次世代AIアシスタントインターフェースのイメージ

Grok 5は、2026年6月16日時点でも公開されていません。 xAI公式は「Q2 2026(5〜6月)公開ベータ」を示唆していましたが、具体的なリリース日は発表されておらず、Polymarketの予測市場では「6月30日までにリリースされる確率7%」と、Q2内の公開は事実上困難な見通しです。

「話題になっているから使えるはず」と思って検索している方へ:現時点で利用できるxAIの最新モデルはGrok 4.3(2026年4月30日フルリリース)です。Grok 5を待ちながら今日の業務に使えるのはGrok 4.3です。

項目

内容

正式名称

Grok 5

開発元

xAI(X Artificial Intelligence)

創設者

イーロン・マスク

リリース状況

未リリース(Colossus 2でトレーニング中)

リリース予定

Q2 2026示唆(Polymarket: 6月30日まで確率7%)

API本格提供見込み

Q3 2026(未確定)

アーキテクチャ

Mixture-of-Experts(MoE)

パラメータ数

約6兆(マスク発言・2025年11月Baron Capital会議)

コンテキストウィンドウ

150万トークン(予測・未確認)

トレーニング設備

Colossus 2(テネシー州メンフィス)

GPU規模

555,000 NVIDIA GPU

電力規模

2GW(世界最大のギガワット級AIトレーニングクラスター)

Series E調達

200億ドル(バリュエーション2,300億ドル・2026年1月)

Grok 5の確認済みスペックと「噂」を分ける

Grok 5についてはリリース前のため、公式確認済み情報と噂・予測が混在しています。誤解を避けるために、以下の表で明確に分類します。

✅ 公式確認済み・信頼性の高い情報

項目

内容

情報源

パラメータ数

約6兆(MoE構造)

マスク発言(Baron Capital会議 2025年11月・信頼性:高)

GPU規模

555,000 NVIDIA GPU

xAI公式発表(高)

トレーニング施設

Colossus 2(メンフィス・テネシー州)

xAI公式(高)

電力規模

2GW(世界最大のギガワット級)

xAI公式・複数メディア(高)

リリース目標

Q2 2026(公開ベータ示唆)

xAI公式Xアカウント 2026年2月25日(中)

AGI可能性発言

「達成確率10%で上昇中」

マスク発言(評価には要注意)

Series E調達完了

200億ドル(主用途はGrok 5トレーニング加速)

xAI公式 2026年1月(高)

❓ 未確認・予測・噂レベルの情報

項目

内容

対応方針

コンテキストウィンドウ

1.5Mトークン(複数ソースが1M〜2Mと異なる数値を記載)

公式未発表。断定不可

API料金

$5〜8 / $20〜30 per 1Mトークン(予想)

公式未発表。予測値

"Reality Engine"

リアルタイムファクトチェック機能(噂)

公式未発表。除外が無難

エージェント数

16以上のサブエージェント協調(噂)

公式未発表

日本語対応強化

未確認

現行Grokの実績で判断

ベンチマーク実績

未公表(リリース前)

リリース後に更新予定

"Grok V9-Medium"(1.5兆パラメータ・コーディングモデル)

Grok 5関連として一部で言及

Grok 5本体との関係は公式未確認

競合・個人ブログ等では確認されていない情報が「確定事項」のように書かれているケースがあります。本記事では公式情報に基づいて都度「現時点では」と明記します。

AGI宣言の実態 ― マスク発言をどう読むか

AGI(人工汎用知能)の概念:デジタル回路と神経ネットワークの融合イメージ

イーロン・マスクは「Grok 5がAGI(人工汎用知能)を達成する確率は現在10%で上昇中」と2025年11月のBaron Capital年次会議で発言しました。この発言は大きな話題を呼びましたが、業界内の評価は一貫して慎重です。

研究者・業界の見方

ほぼすべての主要AI研究者がこの「AGI達成」主張に懐疑的な見方を示しています。主な理由は以下のとおりです。

  • 「パラメータのスケールアップ≠AGI」というコンセンサス: 6兆パラメータは確かに巨大ですが、専門家の多くは「モデルの規模を大きくするだけではAGIには到達できない」という見解を持っています。元Tesla AI責任者のAndrej Karpathyも同趣旨の反論を公表しています。
  • 「10%確率」の意味が曖昧: 「達成する確率10%」という表現は測定可能な技術指標ではなく、マスク個人の直感的な見積もりです。
  • 投資家・マーケティング向けのシグナルという見方: 業界では、マスクの発言を「技術的な予測」ではなく「xAIへの注目を集めるための戦略的コミュニケーション」と捉える声が多数を占めています。

Grok 5のトレーニングデータ問題(2026年4月の法廷証言)

もう一つ見逃せない重要事実があります。イーロン・マスク自身が2026年4月30日の法廷証言で「xAIはGrokのトレーニングにOpenAIのモデルを使用した」と認めました。

この開示は複数の点で重要です:

  1. 技術的独立性への疑問: 「OpenAIとは別の、より優れたAIを作る」というxAI設立当初の主張と矛盾します
  2. 著作権・知的財産リスク: この点が今後の法的問題に発展する可能性があります
  3. Grok 5への影響: Grok 5のトレーニングが同じ問題を抱えていないかは現時点で不明です

AGI宣言を評価する際は、上記の文脈も踏まえて判断することをおすすめします。

xAIモデルの変遷 ― Grok 4.3からGrok 5への道筋

xAI Colossus 2スーパークラスターを彷彿とさせる大規模GPUデータセンター

Grok 5の位置づけを理解するには、xAIのモデル変遷を把握しておくと役立ちます。

バージョン

リリース時期

主な特徴

Grok-1

2023年11月

X Premium向けβ公開。Apache-2.0でOSS公開(2024年3月)

Grok-1.5

2024年3〜4月

長文コンテキスト(128K)強化・視覚対応

Grok-2

2024年8月

画像生成(Flux)・マルチモーダル強化

Grok 3

2025年2月

推論能力大幅強化・Think/Big Brainモード導入

Grok 4

2025年7月

ネイティブツール使用・リアルタイム検索・3T MoE

Grok 4.1

2025年11月

クリエイティブ・感情・協調性強化

Grok 4.20

2026年3月

4エージェント並列(3T MoE)・2Mコンテキスト

Grok 4.3

2026年4月30日

1Mコンテキスト・ネイティブ動画入力・常時推論・API約40%値下げ

Grok 5

未リリース(Q2 2026示唆)

6T MoE(予定)・AGI宣言・Colossus 2でトレーニング中

Grok 4.20から4.3へは、コンテキストウィンドウが2M→1Mに縮小しつつも動画入力・ファイル生成といった実用機能が追加され、API料金も約40%削減されました。Grok 5はこの4.3をさらに超えるフラッグシップとして位置づけられています。

出典:xAI Release NotesGrok Release Notes

Grok 4.20 / Grok 4.3との比較

GrokモデルのバージョンごとのAI性能比較コンセプトイメージ

Grok 5のリリースを待つ前に、直近2世代(4.20と4.3)の差分を把握しておくことが重要です。

Grok 4.20 vs Grok 4.3

比較項目

Grok 4.20

Grok 4.3

リリース

2026年3月

2026年4月30日

パラメータ数

3兆(MoE)

非公開

コンテキストウィンドウ

2Mトークン

1Mトークン

エージェント構成

4エージェント協調(Grok/Harper/Benjamin/Lucas)

常時推論モード(全クエリ)

動画入力

なし

ネイティブ対応(新機能)

ファイル出力

なし

PDF/PPT/スプレッドシート(新機能)

API入力価格

$2.00/1Mトークン

$1.25/1Mトークン(約38%値下げ)

API出力価格

$6.00/1Mトークン

$2.50/1Mトークン(約58%値下げ)

出力速度

235トークン/秒

改善継続中

知識カットオフ

2024年11月 + Xライブデータ

2024年11月 + Xライブデータ

Grok 4.20の4エージェント構成(参考):

  • Grok(キャプテン): 全体調整・最終出力の合成
  • Harper(リサーチャー): X/Twitterデータ取得・事実検証
  • Benjamin(ロジシャン): 数学・コード・論理的推論に特化
  • Lucas(クリエイター): 創造的合成・出力品質の研磨

Grok 4.3の詳細スペックは Grok 4.3とは?機能・料金・Grok 4.20との違いを解説 で詳しく解説しています。

現行世代(Grok 4.3)vs 予定モデル(Grok 5)

比較項目

Grok 4.3(現行・確認済み)

Grok 5(予定・一部未確認)

リリース状況

✅ 2026年4月30日リリース済み

❌ 未リリース(Q2 2026示唆)

パラメータ規模

非公開

約6兆(マスク発言)

コンテキスト

1Mトークン

1.5M超(予測・未確認)

動画入力

✅ ネイティブ対応

✅ 対応予定(拡張)

ファイル生成

✅ PDF/PPT/スプレッドシート

より高度化(予測)

API入力コスト

$1.25/1Mトークン

未公表($5〜8予測)

音声対話

✅ Grok Voice(2026年6月4日〜)

拡張予定

コーディングエージェント

✅ Grok Build 0.1(2026年5月28日〜)

より高度化(予測)

現行のGrok(4.3)でできること ― 2026年6月時点の確認済み機能

Grok 5を待ちながらも、今日から活用できる現行機能を把握しておくことは実務上重要です。以下は2026年6月16日時点での確認済み機能です。

テキスト・知識系

  • テキスト生成・要約・翻訳: 日本語でも利用可能(一部英語UIが残る)
  • コーディング支援: SWE-bench Verifiedで約75%のスコアを記録
  • DeepSearch(深層リサーチ): 複数の情報源を統合した深いリサーチが可能(SuperGrok以上)
  • リアルタイムX(旧Twitter)データアクセス: Xのリアルタイム投稿・トレンドを参照(Grokの最大の強み)
  • @grokメンション機能: XのリプライでGrokを召喚して即座に情報収集

マルチモーダル・ファイル系

  • 画像理解: 画像のアップロードと内容解析に対応
  • ネイティブ動画入力: Grok 4.3から新搭載(2026年4月30日〜)
  • ファイル生成: PDF・PPT・スプレッドシートを直接生成(Grok 4.3新機能)
  • 画像生成(Grok Imagine): テキストから画像生成(無料版は10枚/2時間)
  • 動画生成(Grok Imagine 1.5 Preview): 静止画→動画変換・720p・ネイティブオーディオ(2026年6月3日〜)
  • 動画拡張(2026年6月11日〜): Grok Imagineが動画生成の対応範囲をさらに拡張

音声・エージェント系

  • Grok Voice(音声対話): iOSおよびAndroidアプリでローンチ(2026年6月4日〜)
  • Composer 2.5: SuperGrok/X Premium+向け・長時間タスク対応(2026年6月1日〜)
  • Files API: 公開URLファイル共有・有効期限制御(2026年6月10日〜)

できないこと・制約

制約

内容

X以外のリアルタイム情報

X(Twitter)連携は強みだが、X以外のリアルタイム情報は限定的

知識カットオフ

Grok 4.x系は2024年11月(Xライブデータで一部補完)

日本語UI

一部英語UIが残る。完全日本語化は未達

日本語の自然さ

英語ベース開発のため、ChatGPT・Claudeに劣る場面がある

コンテンツモデレーション

他社比で緩く、センシティブコンテンツのリスクがある

モデルバイアス

マスクの世界観を反映した意見寄りの回答になりやすい

コーディング性能

SWE-bench 75%はGPT-5.5(88.7%)・Claude(87.6%)より低い

オフライン利用

クラウドベース専用。ローカル実行不可

Grok Buildエコシステム ― 開発者・エンジニア向けの新展開

AIコーディングエージェントGrok Buildを活用する開発者のイメージ

2026年5〜6月にかけて、xAIはGrokの開発者向けエコシステムを大幅に拡充しました。Grok 5を待ちながらも、開発者はGrok Build 0.1を今すぐ活用できます。

Grok Build 0.1(2026年5月28日リリース)

  • ターミナルベースのAIコーディングエージェント
  • 100以上トークン/秒の高速動作
  • プラグインマーケットプレイス(MongoDB・Vercel・Sentry・Chrome DevTools・Cloudflare等と連携)
  • 2026年5月25日以降、SuperGrokユーザー全員がアクセス可能
  • API: $1.00/1Mトークン(入力)/ $2.00/1Mトークン(出力)

Claude CodeやCursorとの使い分け: Grok Build 0.1はターミナルベースの設計でVercel等との直接連携が特徴ですが、2026年6月時点では実績・エコシステムともにClaude CodeやCursorより発展途上です。SuperGrok加入者が追加コストなしで試せる点が最大のメリットです。

各AIコーディングエージェントの比較は 生成AIツールおすすめ比較 でも整理しています。

Grokの料金・プラン(2026年6月時点)

GrokのSuperGrokプランやAPI料金体系のサブスクリプション比較イメージ

現行の料金体系(Grok 4.3ベース)を整理します。Grok 5の料金は未発表です。

個人向けプラン

プラン

月額(円換算)

主な内容

無料

$0

約10プロンプト/2時間、基本チャット

X Premium

$8(約1,200円)

X連携強化、Grok基本利用

SuperGrok Lite

$10(約1,500円)

2026年3月25日新設。Grok Imagine(画像生成480p)・チャット2倍

SuperGrok

$30(約4,500円)/ 年$300

DeepSearch・Big Brain・Voice・Grok Imagine・Grok Build

X Premium+

$40(約6,000円)

X Premiumの上位版

SuperGrok Heavy

$300(約45,000円)

Grok 4.3フルアクセス確定・最高性能

※年間SuperGrok: $300(実質$25/月・約17%割引)
※日本円は2026年6月時点の概算。為替変動で変わります

ビジネス・エンタープライズ向けプラン

プラン

月額

主な内容

Grok Business

$30/シート

チーム向け管理機能・セキュリティ強化

Grok Business Heavy

$300/シート

SuperGrok Heavy相当のビジネス版

Grok Enterprise

要問い合わせ

カスタム対応

API料金(2026年6月時点・確定値)

モデル

入力

出力

コンテキスト

Grok 4.3

$1.25/1M

$2.50/1M

1M

Grok 4.20

$2.00/1M

$6.00/1M

2M

Grok 4.1 Fast

$0.20/1M

$0.50/1M

Grok Build 0.1

$1.00/1M

$2.00/1M

Grok Imagine(動画生成)

$4.20/分

Grok 5

未発表

未発表

未発表

データ共有プログラム: 最大$175/月分の無料APIクレジット(主要AI提供者の中で最も寛大な無料枠)
新規ユーザー向け: サインアップで$25の無料クレジット付与

出典:docs.x.ai/developers/modelsgrok.com/plans

生成AIツール全体の料金・機能比較は 生成AIツールおすすめ比較 もご覧ください。

セキュリティ・プライバシー・規制上の注意点

AIサービスのセキュリティとプライバシー保護のコンセプトイメージ

Grokを業務利用・エンタープライズで検討する前に、現在進行中の規制問題を把握しておく必要があります。

ICO(英国情報委員会)による正式調査(2026年2月開始)

英国の個人情報保護機関であるICOが2026年2月にGrokに対する正式調査を開始しました。調査の対象は以下の2点です:

  1. 非同意性的画像(CSAM含む)の生成問題
  2. 個人データの適法・公正・透明な処理に関する懸念

出典:ICO announces investigation into Grok

各国規制当局の動向

  • 日本政府(2026年1月): 内閣府がX社に対し不適切画像への対応改善を要請
  • ブラジル規制当局: フェイク性的画像生成への対応を要求(2026年)
  • 世界8カ国以上で規制当局が対応を開始している状況です

プライバシー設定と注意点(実際の手順)

データのデフォルト設定: 設定変更しないと、会話・X上の投稿データがGrokの訓練に使用される場合があります(2026年1月15日のX利用規約更新で「コンテンツ」の定義にGrokの入出力が含まれるよう変更)。

オプトアウト方法(2ステップ):

  1. Settings → Privacy and Safety → 「Allow your X data to be used to train Grok」を無効化
  2. Grokチャット内の「Improve the model」設定を無効化

注意: オプトアウトしても既に使用されたデータは削除されません。機密情報を含む会話での利用は特に慎重に判断してください。

企業・ビジネス利用者へのリスク評価

リスク

対象

現状

規制コンプライアンス

EU・英国での利用

ICO調査進行中。GDPRとの整合性要確認

センシティブコンテンツ

教育・医療・公共機関

モデレーションが他社比で緩い

OpenAIモデル学習問題

商用・法的判断

法廷証言で判明(2026年4月)。知財問題に発展する可能性

X(Twitter)連携

ユーザーデータ管理

利用規約の共有権限条項を要確認

日本での規制動向

国内利用企業

内閣府が改善要請中(2026年1月)。対応状況を継続監視

生成AIのセキュリティリスク全般については 生成AIセキュリティガイド もあわせてご覧ください。

主要AIモデルとの比較(2026年6月時点)

Grok・ChatGPT・Claudeなど主要AIモデルのネットワーク比較イメージ

Grok 4.x(現行世代)を軸に、競合するフロンティアモデルとの比較を整理します。

モデル

開発元

強み

弱み

GPT-5.5

OpenAI

コーディング首位(SWE-bench 88.7%)・PC操作(Computer Use)

高コスト

Claude Opus 4.x

Anthropic

コーディング(SWE-bench 87.6%)・長文エージェント

X連携なし

Gemini 3.1 Pro

Google

科学推論首位(GPQA Diamond 94.3%)・長大動画処理

実験的段階

Grok 4.3(現行)

xAI

リアルタイムX連携・低コストAPI($1.25/1M)・動画入力・Grok Build

日本語UI不完全・コーディングは3番手

Grok 5(予定)

xAI

6兆パラメータ・マルチモーダル強化(予定)

未リリース・仕様未確定

ベンチマーク比較(2026年6月時点)

ベンチマーク

Grok 4(現行)

GPT-5.5

Claude Opus 4.x

Gemini 3.1 Pro

SWE-bench Verified(コーディング)

~75%

88.7%

87.6%

63.8%

GPQA Diamond(科学的推論)

87〜88%

95.8%

91.3%

94.3%

MMLU

飽和(88〜94%)

飽和

飽和

飽和

コーディングはGPT-5.5・Claude Opus 4.xが優位。Grokの独自強みはXリアルタイムデータ連携と低コストAPI。

Grok 5が公開されれば、これらのベンチマーク実績が判断材料になります。本記事はリリース後に実績値を更新する予定です。

今すぐGrok 4.3を使うべきか、Grok 5を待つべきか

2026年6月16日時点では、予測市場Polymarketが「6月30日までのGrok 5リリース確率を7%」と見積もっており、Q2内のリリースは困難な見通しです。API本格提供はQ3 2026(7〜9月)が見込まれますが、これも未確定です。この状況を踏まえた実用的な判断基準を整理します。

今すぐGrok 4.3の利用を始めるべき場合

  • X(旧Twitter)のリアルタイム情報が業務に必要な場合: Grok 4.3ならXのリアルタイムデータを活用でき、Grok 5と同じ強みを今日から使えます
  • 低コストAPIで開発・検証したい場合: $1.25/1M(Grok 4.3入力)は競合比でも安価。Grok 4.1 Fastなら$0.20/1Mと最廉価水準
  • 動画入力・ファイル生成をすぐ使いたい場合: Grok 4.3ですでに対応済みです
  • 音声対話(Grok Voice)が必要な場合: 2026年6月4日からモバイルアプリで利用可能
  • AIコーディングエージェントを試したい開発者: Grok Build 0.1が今すぐ使えます(SuperGrokで)
  • Grok 5の無期限待機リスクを避けたい場合: 6月30日までの確率7%は非常に低い

Grok 5のリリースを待つべき場合

  • 6兆パラメータの性能が本当に必要な場合: ただし、現行モデルで不十分な業務が明確にある場合に限ります
  • 将来のエージェントワークフロー設計をしている場合: Grok 5のアーキテクチャが明らかになってから設計した方が後からのやり直しを防げます
  • AGIに近い性能を実際に検証したい研究者・開発者: ただし過度な期待は禁物です

推奨シナリオ

シナリオ

推奨行動

今すぐ業務に使いたい

Grok 4.3を無料プランで試して、必要に応じてSuperGrok($30/月)に移行

API開発・検証したい

Grok 4.1 Fast($0.20/1M)で動作確認。データ共有プログラムで最大$175/月の無料クレジット活用

コーディングエージェントを試したい開発者

Grok Build 0.1(SuperGrok加入が必要)を評価

次世代AI性能を待ちたい

xAI公式XアカウントとPolymarketで動向確認。Q3 2026(7〜9月)以降を視野に

企業導入を検討中

ICO調査・日本内閣府の規制動向を確認後、法務・コンプライアンス部門と相談

こんな人におすすめ / おすすめしない人

こんな人にGrokはおすすめ

  • X(旧Twitter)の情報をリアルタイムで分析したい人: ソーシャルリスニング・トレンド調査・ニュース収集で他社モデルより優位
  • 低コストAPIでLLMアプリを開発したい人: Grok 4.1 Fastは業界最廉価水準。データ共有プログラムで最大$175/月無料枠も活用可
  • AIコーディングエージェントに興味がある開発者: Grok Build 0.1がSuperGrokで追加コストなし
  • 動画や複数ファイルを扱う業務がある人: Grok 4.3のネイティブ動画入力・ファイル生成・動画生成($4.20/分)は実用的
  • 音声インタラクションを試したい人: Grok Voice(2026年6月〜)がモバイルアプリで利用可
  • xAIの技術動向を早期に把握したい研究者・エンジニア

こんな人にはおすすめしない(または慎重に検討すべき)

  • EU・英国でのGDPRコンプライアンスが必須の企業: ICO調査が進行中のため、法務確認が必須
  • 子ども向けサービスや教育機関: コンテンツモデレーションが他社より緩い
  • 機密情報を扱う業務での利用: X利用規約の共有権限条項に注意が必要
  • AGI機能を今すぐ期待している人: Grok 5はまだリリースされておらず、リリース後も研究者の評価を待つ必要がある
  • 日本語の自然さを重視する人: 英語ベース開発のため、ChatGPT・Claudeに劣る場面がある
  • コーディングを最優先とする開発者: SWE-bench 75%はGPT-5.5(88.7%)・Claude(87.6%)より低い

最新アップデート履歴(2026年5〜6月)

日付

アップデート内容

2026年6月11日

Grok Imagineが動画生成(静止画→動画)の対応範囲を拡張

2026年6月10日

APIに公開URLファイル共有・有効期限制御・Files API統合追加

2026年6月4日

Grok Voice(音声対話)をiOS/Androidアプリでローンチ

2026年6月3日

Grok Imagine 1.5 Preview(画像→動画・720p・ネイティブオーディオ)リリース

2026年6月1日

Composer 2.5(SuperGrok/X Premium+向け・長時間タスク対応)

2026年5月28日

Grok Build 0.1(コーディングエージェント・100+トークン/秒)リリース

2026年5月25日

SuperGrokユーザー全員にGrok Buildアクセス解放

2026年4月30日

Grok 4.3フルリリース(1Mコンテキスト・動画入力・常時推論・API約40%値下げ)

2026年3月25日

SuperGrok Lite($10/月)新設

2026年3月10日

Grok 4.20・Grok 4.20 Multi-AgentをAPIで提供開始

2026年2月17日

Grok 4.20ベータ公開

2026年1月

xAI Series E(200億ドル)・Colossus 2拡張(2GW/555,000 GPU)発表

よくある質問(FAQ)

Q1. Grok 5はいつリリースされますか?

2026年6月16日時点では未リリースで、具体的な日付は発表されていません。 xAI公式は「Q2 2026(5〜6月)」を目標として示唆していましたが、Polymarketでは「6月30日までのリリース確率7%」と極めて低い状況です。API本格提供はQ3 2026(7〜9月)が見込まれますが、これも未確定です。

Q2. Grok 5の6兆パラメータは本当ですか?

はい、イーロン・マスクが2025年11月のBaron Capital年次会議で言及しており、信頼性は比較的高いとされています。 ただし、公式ドキュメントへの記載ではないため「創設者の発言」という位置づけです。MoE構造を採用しているため、実際に毎回の推論で使われる活性パラメータ数はこれより少なくなります。

Q3. Grok 5でAGIは実現しますか?

現時点では「AGI達成」を客観的に証明する手段がなく、研究者の多くが懐疑的です。 マスクの「10%の確率」発言は測定可能な技術指標ではなく、個人の直感的な見積もりです。パラメータのスケールアップだけではAGI到達は困難という点が専門家のコンセンサスです。

Q4. Grok 4.3とGrok 5、どちらを使えばいいですか?

現時点では、実際に使えるのはGrok 4.3のみです。 Grok 5はまだリリースされていないため、今すぐ業務に活用したいならGrok 4.3を選んでください。API料金も$1.25/1M(入力)と競合水準で、動画入力・Grok Voice・Grok Build 0.1など2026年6月現在の機能は充実しています。

Q5. 日本からGrokは使えますか?

はい、grok.com からアクセスして利用できます。 ただし、UIは一部英語が残っており、完全な日本語UIではありません。日本語入力・日本語回答は基本的に可能です。内閣府がX社に不適切画像への対応改善を要請(2026年1月)しており、今後の日本市場向け対応が注目されます。

Q6. GrokとChatGPT・Claudeの違いは何ですか?

Grokの最大の差別化点はX(旧Twitter)のリアルタイムデータへのアクセス低コストAPIです。ソーシャルリスニングやニュース追跡では他社モデルより優位に立ちます。コーディング性能ではGPT-5.5(SWE-bench 88.7%)やClaude(87.6%)が現在リードしており、科学推論ではGemini 3.1 Pro(GPQA Diamond 94.3%)が首位です。

Q7. Grok BuildはClaude CodeやCursorと比べてどうですか?

Grok Build 0.1は2026年5月28日にリリースされたばかりの新機能で、実績・エコシステムともにClaude CodeやCursorと比べて発展途上です。 ターミナルベースの設計でVercel・MongoDB等との連携が特徴です。SuperGrok($30/月)加入者が追加コストなしで試せる点が最大のメリットです。

まとめ ― Grok 5を正しく理解して、今できることを把握する

Grok 5について、2026年6月16日時点の情報をまとめます。

確認済みの事実:

  • 6兆パラメータのMoE構造、Colossus 2(2GW・555,000 GPU)でトレーニング中
  • Q2 2026(5〜6月)リリースを示唆していたが、Polymarketでは6月30日まで確率7%と低い
  • イーロン・マスクが「AGI達成確率10%」と発言(業界は懐疑的・Karpathy等が反論)
  • xAIがOpenAIモデルをGrokのトレーニングに使用したことをマスクが法廷証言(2026年4月30日)
  • ICOによる正式調査が進行中(2026年2月〜)・内閣府がX社に改善要請(2026年1月)

2026年6月時点で今すぐ使える主要機能(Grok 4.3/現行):

  • X連携・低コストAPI($1.25/1M)・動画入力・ファイル生成・Grok Voice・Grok Build 0.1・動画生成($4.20/分)

Grok 5のリリース後、本記事は実際のスペック・ベンチマーク・料金を反映して更新します。最新情報が必要な方はブックマークしてお待ちください。

Grokシリーズの全体像は Grokとは?xAI製AIの機能・料金・使い方を解説 で確認いただけます。生成AIツール全体の比較は 生成AIツールおすすめ比較 へどうぞ。

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