Cursorとは?AI搭載コードエディタの機能・料金・使い方を徹底解説

CursorはVisual Studio Code(VSCode)をベースに構築されたAIネイティブコードエディタです。コード補完・チャット・エージェント機能をエディタに統合しており、AIと協調しながらコードを書く作業環境を提供します。
この記事でわかること:
- Cursorの基本定義と他のAIコーディングツールとの根本的な違い
- Tab補完・Composer 2・Agentsなどのコア機能の詳細
- 2026年3月時点の最新料金プラン(Pro+・Ultraを含む全6プラン)
- プライバシーモード3段階の具体的な違いと企業利用時の注意点
- GitHub Copilot・Claude Code・Windsurfとの比較
VSCodeに慣れた開発者、AIコーディングツールを初めて検討している方、企業でのチーム導入を検討しているエンジニアやIT担当者に向けた内容です。
Cursorとは:AIを中核に据えたコードエディタ
Cursorは、Anysphere, Inc.(米国、2023年設立)が開発するAIネイティブIDE(統合開発環境)です。VSCodeのフォークとして開発されており、VSCodeの操作感・拡張機能・キーバインド・設定ファイルをそのまま引き継ぎながら、AIによるコーディング支援機能を標準搭載した点が最大の特徴です。
単なる「AIプラグインを追加したエディタ」ではなく、エディタの設計段階からAI操作を前提に構築されています。たとえば、Tab補完は汎用AIではなくCursor専用モデルを使い、複数行・複数ファイルにまたがる予測補完を実現しています。
基本スペック
項目 | 内容 |
|---|---|
開発元 | Anysphere, Inc.(米国) |
ベース | Visual Studio Code(フォーク) |
提供形態 | デスクトップアプリ(macOS / Windows / Linux) |
ブラウザ利用 | 不可(インストール必須) |
対応言語 | JavaScript / TypeScript / Python / Java / C# / Swift / R / SQL 等 |
利用実績 | Fortune 500企業の過半数が利用(公式主張) |
VSCodeユーザーであれば、設定・拡張機能のインポート機能により移行コストは低く抑えられます。現在使っているVSCodeの設定を丸ごとCursorに持ち込んだうえで、即座にAI機能を使い始められます。
Cursorでできること:コアAI機能の詳細
Tab補完(Cursor Tab)
エディタ内でTabキーを押すと、Cursor専用の予測モデルが次のコードを提案します。他のツールの補完と異なるのは、複数行・複数ファイルにまたがる補完が可能な点です。たとえば、関数の実装途中でTabを押すと、残りのロジックだけでなく、関連する別ファイルへの変更案まで提示することがあります。
Chat(Ctrl+L)
エディタ内でAIとチャット形式でやり取りします。単純なQ&Aにとどまらず、コードベース全体を参照した回答(Codebase Answers)が可能です。「このファイルのこの関数が遅い原因は?」「このクラスを使っているファイルをすべて教えて」といった質問に、プロジェクト全体を参照して答えます。
Command K(Cmd+K / Ctrl+K)
カーソルを置いた位置でキーボードショートカットを入力すると、その場でAIによるコード生成・編集をインラインに実行します。ファイル全体を開かずに、選択範囲だけをAIで書き換えたい場合に使います。
Composer 2(2026年3月19日リリース)
マルチファイルにまたがるエンドツーエンドの機能開発・リファクタリングを一括で実行します。「認証機能を追加して」「このAPIのレスポンス形式を全ファイルで変更して」といった指示を出すと、関連する複数ファイルへの変更をまとめて提案します。
2026年3月19日にリリースされたComposer 2は、フロンティアレベルのコーディング性能と高いトークン効率を両立した改良版です。高速版も提供されており、応答速度と品質を状況に応じて使い分けられます。
Agents(エージェント機能)
コード生成から検証・デバッグまでの一連の作業を、AIが自律的に実行します。単発の指示で完結する操作ではなく、複数ステップにわたるタスクを連続して処理する際に使います。
2026年3月に追加された新機能
機能 | 追加日 | 概要 |
|---|---|---|
Self-hosted Cloud Agents | 2026年3月25日 | 自社インフラでのクラウドエージェント実行 |
Composer 2 | 2026年3月19日 | マルチファイル編集の大幅強化 |
セキュリティエージェント | 2026年3月16日 | コードベース全体の脆弱性を自動検出・修正 |
Marketplace拡張 | 2026年3月11日 | 30以上の新規プラグイン(Figma・Amplitude等) |
Automations | 2026年3月5日 | 常時稼働型エージェントの構築・自動実行 |
JetBrains IDE対応 | 2026年3月4日 | IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm等でACP経由利用可能 |
特にJetBrains IDE対応は、これまでCursorの利用が難しかったJava・Kotlin開発者やAndroidエンジニアにとって大きな変化です。Agent Client Protocol(ACP)経由でCursorのAI機能をJetBrainsの各IDEから直接使えるようになりました。
BugBot(有料オプション)
GitHub連携によるプルリクエスト自動レビュー機能です。Pro・Teamsプラン向けに$40/ユーザー/月の追加費用で利用できます。コードレビューをAIが補助し、マージ前の問題検出を自動化します。
Cursorの料金プラン(2026年3月時点)
現時点でCursorは6つのプランを提供しています。2025年以降にPro+・Ultraが追加されており、多くの既存記事では掲載されていない情報です。
プラン | 月額料金 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
Hobby | 無料 | 個人・試用 | Agentリクエスト制限あり、Tab補完制限あり |
Pro | $20/月 | 個人開発者 | Agentリクエスト拡張、フロンティアモデルアクセス、MCP・スキル・フック対応、クラウドエージェント |
Pro+ | $60/月 | ヘビーユーザー | Proの全機能 + OpenAI/Claude/Geminiモデルの使用量3倍 |
Ultra | $200/月 | パワーユーザー | Proの全機能 + モデル使用量20倍、新機能への優先アクセス |
Teams | $40/ユーザー/月 | チーム・企業 | Proの全機能 + チーム共有チャット/コマンド/ルール、集中管理、SAML/OIDC SSO |
Enterprise | カスタム | 大企業 | Teamsの全機能 + 使用量プール、請求書/PO対応、SCIM、API、監査ログ |
BugBot(コードレビュー): Pro/Teamsプランに$40/ユーザー/月で追加可能(Enterpriseはカスタム価格)
プラン選びの目安
- 個人で試したい → Hobby(無料)
- 日常的に使う個人開発者 → Pro(月$20)
- AIモデルの使用頻度が高いヘビーユーザー → Pro+(月$60、使用量3倍)
- 使用量の上限を気にせず使いたい → Ultra(月$200、使用量20倍)
- 5人以上のチーム → Teams($40/ユーザー/月)
- 大企業・コンプライアンス要件あり → Enterprise
Hobbyプランはクレジットカード不要で利用できますが、Agentリクエスト数とTab補完回数に上限があります。具体的な上限回数は公式サイトでは明記されていないため、本格的な業務利用にはProプラン以上を検討することになります。
Cursor vs 他のAIコーディングツール比較
AIコーディングツールの主要4製品をまとめて比較します。ツール選びの参考にしてください。
比較項目 | Cursor | GitHub Copilot | Claude Code | Windsurf |
|---|---|---|---|---|
コンセプト | AIネイティブIDE(エディタ一体型) | プラグイン/拡張機能型 | ターミナルネイティブ型エージェント | AIネイティブIDE |
操作モデル | 協調型AIエディタ | リアクティブな補完 | 自律型エージェント | 協調型AIエディタ |
インターフェース | デスクトップアプリ(VSCodeベース) | VSCode/JetBrains/Vim等の拡張 | ターミナル(CLI) | デスクトップアプリ(VSCodeベース) |
最安有料プラン | $20/月 | $10/月 | $20/月(Claude Pro相当) | $15/月(参考) |
コードベース理解 | 高(インデックス機能あり) | 中 | 高(プロジェクト全体把握) | 高 |
既存エディタ移行 | 低コスト(VSCode設定引き継ぎ可) | 既存エディタに追加 | 不要(ターミナル操作) | 低コスト(VSCode設定引き継ぎ可) |
向いているタスク | 日常コーディング・インライン編集 | 素早い補完提案 | 複雑なマルチファイルタスク・自律実行 | 日常コーディング |
選び分けの基準:
- 現在のエディタを変えたくないが補完だけほしい → GitHub Copilot
- エディタごとAIネイティブに切り替えて作業したい → Cursor
- ターミナルから自律的にコードを変更・実行させたい → Claude Code
- CursorかCursorと似た環境で比較したい → Windsurf
2026年時点では、CursorとClaude Codeを組み合わせて使う開発者が多いとも報告されています。日常的なインライン編集にはCursor、複雑なリファクタリングや大規模なコードベース横断タスクにはClaude Codeを使い分けるパターンです。
AIコーディングツール全体の比較はAIコーディングツール おすすめ 比較でも詳しく解説しています。
Cursorのセキュリティとプライバシーモード
企業でCursorの導入を検討する際に必ず確認すべきのが、コードデータの取り扱いです。
セキュリティ認証・インフラ
- SOC 2 Type II認証を取得済み
- 年次サードパーティペネトレーションテストを実施(レポートはtrust.cursor.comで公開)
- インフラはAWS(主要)・Cloudflare・Microsoft Azure・Google Cloud Platformを使用
- サーバーは米国・欧州・シンガポールに所在
- 中国には一切のインフラを持たない(公式が明言)
中国インフラ不使用は、一部の企業セキュリティ担当者が重視するポイントです。公式が明示している点は確認しておく価値があります。
プライバシーモード3段階
Cursorには、データの取り扱いを制御する3段階の設定があります。
モード | コードの学習利用 | コードのサーバー保存 | 備考 |
|---|---|---|---|
プライバシーモード(有効) | なし | 一部保存(機能提供目的) | 現行の標準プライバシーモード |
プライバシーモード(レガシー) | なし | なし(完全ゼロデータリテンション) | 完全にデータを残さない設定 |
Share Data(無効) | あり | あり | 明示的同意なしには学習に使わないと明記 |
公式によると、50%超のCursorユーザーがプライバシーモードを有効化しています。機密コードを扱う企業での利用は、プライバシーモード(有効)またはレガシーモードの設定を推奨します。
「Share Data」モードを有効にした場合、2025年10月15日以降に作成されたアカウントではOpenAI等のモデルプロバイダーとデータが共有されます。このモードで明示的に同意しない限り、AnysphereはコンテンツをAIモデルの学習に使用しないと明記しています。
企業利用時の注意点
- コードはCursorのバックエンドサーバーを経由してAIモデルに送信されます。機密コード・認証情報・個人情報を含むファイルの取り扱いには、社内セキュリティポリシーとの照合が必要です
- Workspace Trust機能により、不明なリポジトリをクローンした際はコード実行を伴う機能の有効化に明示的な承認が求められます
- TeamsプランはSAML/OIDC SSOに対応。EnterpriseプランではSCIM・監査ログ・使用量プールにも対応しています
- Self-hosted Cloud Agentsを利用すれば、クラウドエージェントを自社インフラ上で実行することも可能です(2026年3月25日追加)
生成AIのセキュリティリスク全般については生成AI セキュリティ リスクもあわせて参照してください。
Cursorの使い方:インストールから基本操作まで
インストール手順
- cursor.comにアクセス
- 「Download」からOS対応のインストーラーをダウンロード(macOS / Windows / Linux)
- インストーラーを実行してアプリをインストール
- アカウントを作成(メールアドレスまたはGoogleアカウント)
VSCodeからの移行
初回起動時に「Import Settings from VS Code」を選択すると、VSCodeの設定・拡張機能・テーマ・キーバインドをそのままCursorに引き継げます。すでにVSCodeで作業環境を整えている場合、移行コストはほぼありません。
基本操作
操作 | ショートカット | 用途 |
|---|---|---|
Tab補完 | Tab | AIによる次のコード補完 |
AIチャット | Ctrl+L(Win)/ Cmd+L(Mac) | AIに質問・指示 |
インライン編集 | Ctrl+K(Win)/ Cmd+K(Mac) | 選択範囲をAIで編集 |
Composer起動 | Ctrl+I(Win)/ Cmd+I(Mac) | マルチファイル編集 |
AIへの指示は日本語で行えます。「この関数のテストを書いて」「このコードをリファクタリングして」といった日本語の指示に対応しています。UIの日本語化対応については公式での明記を確認できていませんが、AIとのやり取り自体は日本語で問題なく動作します。
こんな方におすすめ/おすすめしない方
Cursorが向いている方
- VSCodeユーザーで、今の作業環境を大きく変えずにAIを取り入れたい方:設定・拡張機能をそのまま引き継げるため、移行の手間が少なく済みます
- コーディング中にインラインでAIの提案を受け取りたい方:Tab補完とCommand Kにより、ターミナルを行き来せずにエディタ内でAIと協調できます
- 複数ファイルにまたがる機能開発・リファクタリングを効率化したい方:Composer 2が最も効果を発揮するのはこのシナリオです
- JetBrainsユーザー(IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm等)で、CursorのAI機能を試したい方:2026年3月からJetBrains IDE対応が始まりました
- チームでAIコーディングツールを導入したい企業:TeamsプランでSSO対応・使用状況の集中管理・共有ルール設定が可能です
Cursorをおすすめしない方
- スマートフォン・タブレットのみでコードを書きたい方:デスクトップアプリ専用のため、モバイルでの利用はできません
- 既存のエディタ(Vim・Emacs・Sublime Text等)への強いこだわりがある方:Cursorの恩恵を最も受けやすいのはVSCode系の操作感を好む方です
- 自律型エージェントにコードを任せて自分はレビューするだけにしたい方:ターミナルから自律実行させるスタイルはClaude Codeの方が向いています(参考:Claude Codeとは)
- 社内セキュリティポリシー上、コードを外部サーバーに送信できない方:コードはCursorのサーバーを経由するため、ポリシーの事前確認が必要です
- Hobbyプランの範囲内で十分な使用量を確保したい方:具体的な上限数は非公開ですが、業務利用には不十分な場合があります
他のAIコーディングツールと迷っている場合はAIコーディングツール おすすめ 比較、CursorとClaude Codeの詳細な選び分けについてはCursor vs Claude Code比較を参照してください。
よくある質問(FAQ)
Q. CursorはVSCodeの拡張機能ですか?
Cursorは拡張機能ではなく、VSCodeをベースに開発された独立したデスクトップアプリケーションです。VSCodeのフォークとして開発されているため、操作感は非常に近いですが、別アプリケーションとしてインストールする必要があります。GitHub CopilotのようにVSCodeに後付けする形ではなく、AI機能がエディタの設計に組み込まれています。
Q. Hobbyプランでどこまで使えますか?
Tab補完・チャット・Composerなどの基本機能は無料のHobbyプランでも利用できます。ただし、Agentリクエスト数とTab補完回数に上限があります。具体的な上限数は公式サイトに明記されていないため、日常的な業務利用を想定している場合はProプランへの移行を前提に試用することを推奨します。
Q. コードが学習に使われることはありますか?
プライバシーモードを有効にしている場合、コードはAIモデルの学習には使用されません。「Share Data」モード(プライバシーモード無効)でも、Anysphereは明示的な同意なしにはコンテンツを学習に使用しないと公式に明記しています。企業利用ではプライバシーモードを有効にしたうえで、自社のセキュリティポリシーと照合することを推奨します。
Q. JetBrains IDEを使っているのですが、Cursorを試せますか?
はい。2026年3月4日の発表以降、IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm等のJetBrains IDEでも、Agent Client Protocol(ACP)経由でCursorのAI機能を利用できるようになりました。Cursor IDEに乗り換えなくても、現在使っているJetBrains環境のままCursorを試せます。
Q. チームで導入する場合、個別のProプランとTeamsプランはどちらがよいですか?
5人以上のチームで本格導入するならTeamsプランを推奨します。Teamsプランにはチーム共有のチャット・コマンド・ルール設定、使用状況の集中管理、SAML/OIDC SSOが含まれており、個人でProプランを別々に契約するより管理の手間が少なくなります。大規模な企業・コンプライアンス要件がある場合はEnterpriseプランを検討してください。
AIコーディングツール全体の選び方については生成AIツールおすすめ比較でも整理しています。CursorとClaude Codeの詳細比較はCursor vs Claude Code比較を参照してください。
この記事の著者

AI革命
編集部
AI革命株式会社の編集部です。最新のAI技術動向から実践的な導入事例まで、企業のデジタル変革に役立つ情報をお届けしています。豊富な経験と専門知識を活かし、読者の皆様にとって価値のあるコンテンツを制作しています。




