AIツール2026年10月更新

Adobe Firefly Image 5とは?スタイル変換・Gemini連携・Photoshop統合を徹底解説【2026年最新】

公開日: 2026/05/03
更新日: 2026/10/27
Adobe Firefly Image 5とは?スタイル変換・Gemini連携・Photoshop統合を徹底解説【2026年最新】

この記事のポイント

Adobe Firefly Image 5は、ネイティブ4MP生成とプロンプトでの画像編集に対応したAdobeの画像生成モデルです。スタイル変換のやり方、Gemini(Nano Banana)モデルの使い分け、Photoshop生成塗りつぶしでのモデルの選び方、2026年10月時点の料金とクレジットを公式情報をもとに整理します。

Adobe Firefly Image 5(Firefly Image Model 5)は、Adobeが自社開発した画像生成・編集モデルで、約4MPのネイティブ生成と、言葉で指示する画像編集(プロンプトで編集)が特徴です。 2025年10月のAdobe MAX 2025でパブリックベータとして発表され、Adobe公式ブログでは2026年3月19日の時点で一般提供と案内されています。現在はFirefly Web・モバイル・Photoshopの生成塗りつぶし・APIから使えます。

PhotoshopやFireflyを仕事で使うデザイナー・フォトグラファー・マーケターと、商用利用の条件を確認したい企業の担当者に向けて、スタイル変換のやり方、Gemini(Nano Banana)モデルの選び方、Photoshop生成塗りつぶしでのモデルの使い分け、料金とクレジットを2026年10月時点の公式情報で整理しました。Firefly Image 5そのものの概要だけを短く知りたい場合は、Adobe Firefly Image 5とは?ネイティブ4MP・Gemini連携・Photoshop統合を解説もあわせてご覧ください。

Adobe Firefly Image 5とは

Adobe MAX 2025で発表されたAdobe Fireflyの新機能を紹介する公式ビジュアル

出典: Adobe 公式ニュースルーム

Firefly Image 5は、Adobeが「これまでで最も高度な画像生成・編集モデル」と位置づける、Fireflyシリーズの最新の画像モデルです(2026年10月時点)。Adobe Stockのライセンス画像などで学習した自社モデルで、Adobeは商用利用に配慮したモデルだと説明しています。

項目

内容

正式名称

Adobe Firefly Image Model 5(Firefly Image 5)

開発元

Adobe

前の世代

Firefly Image Model 4 / 4 Ultra(2025年4月発表)

パブリックベータ

2025年10月28日(Adobe MAX 2025)

一般提供

Adobe公式ブログ(2026年3月19日)で「一般提供」と記載

使える場所

Firefly Web(firefly.adobe.com)、Fireflyモバイル、Photoshopの生成塗りつぶし、Firefly API(Firefly Services)

生成サイズ

約4MPをネイティブ生成

公式サイト

Adobe Firefly

Image 5のひとつ前の世代は、2025年4月24日に発表されたFirefly Image Model 4と4 Ultraです(Adobe Blog)。Image 3から4を飛ばして5になったわけではありません。

Firefly Image 4との主な違い

Image 4からの一番大きな変化は、生成サイズと編集のしかたです。

比較項目

Firefly Image 4 / 4 Ultra

Firefly Image 5

生成サイズ

最大2K(Adobe発表時の説明)

約4MPをネイティブ生成。アップスケールに頼らない

画像の編集

主に生成塗りつぶしなど範囲を選んで編集

「プロンプトで編集」で、言葉の指示だけで既存画像を直せる

写実性

4 Ultraが写実・人物向け

照明・質感・人物の体の描写、複雑な構図を改善(Adobe説明)

スタイル・構図の参照

Firefly Webのスタイル参照・構図参照に対応

参照画像の扱いはモデルごとに異なる。Image 5でのスタイル参照の仕様は公式資料で確認できず

カスタムモデル

企業向けの提供が中心

新しく作るカスタムモデルはImage 5ベースで学習(パブリックベータ)

Adobe公式のチュートリアルにも「Image 4でスタイルや構図を参照して作り、Image 5で仕上げる」という使い分けの例があります。古いモデルがすぐに不要になるわけではありません。

学習データとユーザーデータの扱い

Adobeは、Firefly自社モデルをAdobe Stockのライセンス画像やパブリックドメインの素材などで学習していると説明しています。ただし2024年には、Adobe Stockに含まれていた他社AIの生成画像が学習に一部使われていたと報じられました。「無断スクレイピングをしていないから権利リスクはゼロ」とまでは言えないため、商用利用では契約条件の確認が欠かせません。

ユーザーがアップロードした画像や生成物について、Adobeは生成AIの学習には使わないと説明しています。

Firefly Image 5の主な機能・できること

Adobe Firefly Image 5のAI画像生成をイメージした3DのAI文字とデザイン表現

Firefly Image 5でできることは、高解像度の画像生成と、言葉による画像編集の2つが中心です。周辺の機能はFirefly全体の機能として増えており、どこまでが一般提供かは機能ごとに異なります。

機能

内容

提供状況(2026年10月時点)

ネイティブ4MP生成

約4MPで直接生成

一般提供

プロンプトで編集

「夕方の光にして」などの指示で既存画像を編集

一般提供(2025年10月〜)

Photoshop生成塗りつぶし

モデルとしてFirefly Image 5を選べる

Photoshop 27.8で提供

カスタムモデル

自社の画像で作風やキャラクターを学習

パブリックベータ

レイヤード画像編集

画像内の要素をレイヤーに分けて編集

一般提供の告知は確認できず(2025年10月時点で「開発中」)

Firefly API(Image5)

テキストから画像、参照画像を渡した指示型の編集

Firefly Servicesで提供

1. ネイティブ4MP生成

前の世代は1MP前後で生成してから拡大していましたが、Image 5は最初から約4MPで生成します(Adobe Newsroom)。Photoshopの生成塗りつぶしでの出力例として、Adobeは1:1で2K×2K、4:3で2304×1728px、3:1で3600×1111pxを挙げています。

4K相当の出力が必要なら、最大4K出力に対応するNano Banana 2(Gemini 3.1)を選ぶか、生成アップスケールを組み合わせます。

2. プロンプトで編集(Prompt to Edit)

アップロードした写真や生成画像に対して、「背景を夜景にして」「メガネを外して」のように日常の言葉で指示すると、その部分だけを直した画像が返ってきます。選択範囲を作らなくても使えるのが従来の生成塗りつぶしとの違いです。

この機能はImage 5専用ではありません。Black Forest Labs(FLUX)、Google(Gemini)、OpenAIのパートナーモデルでも使えます。

3. 写実性の向上

Adobeは、照明や質感の再現、人物の手足など体の描写、複数の被写体が重なる構図、動きのある場面の表現が改善したと説明しています。商品写真の背景差し替えや、人物写真のライティング調整のような用途で差が出やすい部分です。

4. カスタムモデル(パブリックベータ)

自社や自分の画像を学習させて、作風・キャラクター・写真の雰囲気をそろえるための機能です。2026年3月19日にパブリックベータとなり、既定では非公開で作られます。新しく作るカスタムモデルはImage 5をベースに学習します。一般提供の時期と対象プランは、2026年10月時点で公式発表を確認できていません。

5. レイヤード画像編集は「開発中」

TechCrunchなどは2025年10月の発表時に、画像内の要素をレイヤーとして分けて編集できる機能を紹介しました。ただしAdobeは当時これを開発中の機能として案内しており、2026年10月時点でも一般提供の告知は見つかっていません。いま使える機能としては数えないほうが安全です。

6. Firefly全体で使える関連機能

Image 5と同じFireflyの画面で、次の機能も使えます。

機能

内容

Firefly Image Editor(2026年3月〜)

生成塗りつぶし・生成削除・生成拡張・生成アップスケール・背景削除を1つの画面で使える

Precision Flow / AI Markup(2026年4月〜)

変化の大きさをスライダーで選ぶ、画像に描き込んで位置を指定する

パートナーモデル

Gemini、GPT Image、FLUXなど30以上のモデルから選べる

動画・音声

動画生成のほか、Generate Music / Speech / Sound Effectsが2026年8月に一般提供

Firefly Boards

ムードボードやアイデア出し用のキャンバス

Firefly AI Assistant

言葉の指示で作業を進めるアシスタント(パブリックベータ。2026年8月に無料枠を追加)

スタイル変換の使い方と活用例

Adobe Fireflyでのスタイル変換をイメージしたカラフルなデジタルアート

Fireflyでの「スタイル変換」は、1つの専用ボタンで行うものではありません。目的に応じて4つの方法を使い分けます。 2023年ごろにあった「Generative Match」という名称は、現在のFireflyの画面には出てきません。また「最大6枚の参照画像」はNano Banana Proの機能で、Image 5での参照枚数やスタイルの強さを調整する設定は、公式資料では確認できていません。

スタイル変換の4つの方法

方法

どんなときに使うか

主に使うモデル

注意点

① スタイル参照

参考画像の色・質感・光の雰囲気を新しい画像に引き継ぎたい

Firefly Image 4系(確実に対応)

Image 5での参照画像の扱いは公式資料で未確認

② プロンプトで編集

手元の画像を「水彩画風に」「夕方の光に」と言葉で変えたい

Firefly Image 5、Gemini、GPT Image、FLUX

パートナーモデルはクレジットを消費

③ Photoshop生成塗りつぶし

既存デザインのテイストだけを変えたい(ニット素材風など)

Nano Banana 2(Adobe日本が「スタイル変更が得意」と紹介)

パートナーモデルのためクレジットを消費

④ カスタムモデル

自社ブランドの作風を毎回そろえたい

Image 5ベースのカスタムモデル

パブリックベータ。対象プランは要確認

スタイル参照の基本手順(Firefly Web)

Adobeのヘルプで案内されている手順は次のとおりです(スタイル参照のヘルプ)。

  1. firefly.adobe.comで「テキストから画像」を開く
  2. プロンプトを入力する
  3. 「スタイル」の参照欄で、ギャラリーの画像を選ぶか、自分の画像をアップロードする
  4. 生成済みの画像を使いたい場合は、その画像の「編集」から「スタイル参照として使用」を選ぶ
  5. 生成して、色・質感・照明の引き継ぎ具合を確認する

Adobeのコミュニティでは、参照画像の扱いはモデルによって変わり、Image 5では参照画像が「スタイルの手本」ではなく「プロンプトで編集する元画像」として扱われるという指摘もあります。思った結果にならないときは、モデルをImage 4系に切り替えて試すのが近道です。

ビジネスでの使い方

  • 広告・SNS素材のトーンをそろえる: 既存のキービジュアルをスタイル参照に使い、季節ごとのバリエーションを作る
  • EC商品画像の背景違いを作る: 撮影済みの商品写真に「プロンプトで編集」で背景や光の向きを指示する
  • ブランドの作風を固定する: 毎月大量に素材を作る企業はカスタムモデルで作風を学習させる

他社のキャラクターや、特定の作家・ブランドの作風に寄せる使い方は、IP補償の対象外になるおそれがあり、権利侵害のリスクも上がります。参照画像は自社の素材か、利用許諾を確認した画像を使ってください。

Gemini連携の全貌|3世代の進化を整理

スマートフォンに並ぶGeminiなどの生成AIアプリ。Adobe FireflyではGeminiの画像モデルを選んで使える

Firefly内では、Googleの画像モデル(Nano Banana)を3世代ぶん選べます。 2026年10月時点で、Firefly上の表記は「Gemini 2.5」「Gemini 3」「Gemini 3.1」で、それぞれNano Banana、Nano Banana Pro、Nano Banana 2にあたります。いずれもパートナーモデルなので、使うとクレジットを消費します。

3世代の比較表

Firefly上の表記

Google側の名称

Fireflyへの追加時期

得意なこと(Adobeの説明)

クレジット目安(1生成)

Gemini 2.5(with Nano Banana)

Gemini 2.5 Flash Image

2025年8〜9月(Photoshop Betaの生成塗りつぶしは2025年9月)

言葉での画像編集

10

Gemini 3(with Nano Banana Pro)

Gemini 3 Pro Image

2025年11月20日

図解・インフォグラフィック、最大6枚の参照画像、カメラアングルをまたいだ一貫性、Google検索を使った事実ベースの生成、照明の変更、多言語の文字入れ

40

Gemini 3.1(with Nano Banana 2)

Gemini 3.1 Flash Image

2026年2月27日

被写体の一貫性、細部の描写、読みやすい多言語の文字、複数参照、最大4K出力

20〜30(解像度による。期間限定レートの表記あり)

クレジット数はAdobeのヘルプのレート表をもとにした目安で、変更されることがあります。生成前に画面に出るクレジット表示を必ず確認してください。

Gemini 2.5(Nano Banana)

最初にFireflyに追加されたGeminiモデルです。既存画像を言葉で直す用途に向いています。軽い修正なら、上位の2モデルより少ないクレジットで済みます。

Gemini 3(Nano Banana Pro)

2025年11月20日にFireflyとPhotoshopの生成塗りつぶしに追加されました(Adobe Blog)。Fireflyでは最大6枚の参照画像をまとめて1枚に統合でき、Photoshopでは昼の写真を夜にするような照明の変更もプロンプトでできます。Google検索の情報をもとにした図解づくりや、画像内の多言語テキストにも強いモデルです。クレジット消費が大きいため、ここぞという1枚に使うのが現実的です。

Gemini 3.1(Nano Banana 2)

2026年10月時点で一番新しいGeminiモデルで、Googleの公開と同じ2026年2月27日にFireflyへ追加されました(Adobe Community公式告知)。Nano Banana Proに近い品質を、より少ないクレジットで出せます。最大4K出力に対応し、Photoshopの生成塗りつぶしでも選べます。Google本体のモデルについてはGeminiとはで詳しく解説しています。

なお、Googleが公開したNano Banana 2.1は、2026年10月28日時点でFireflyには追加されていません。Adobeの正式発表はなく、コミュニティに追加の要望が出ている段階です。モデル自体の特徴はNano Banana 2.1とはをご覧ください。

FireflyのモデルとGeminiモデルの使い分け

Adobeの説明では、一般的な商用画像の生成はFireflyの自社モデル、細かい編集や画像内の正確な文字入れはNano Bananaが向いています。迷ったら次のように決めると失敗が少なくなります。

  • 権利面の安心を優先する広告・商品画像 → Firefly Image 5
  • 日本語の文字を入れたバナーや図解 → Gemini 3(Nano Banana Pro)またはGemini 3.1(Nano Banana 2)
  • 4Kが必要な素材 → Gemini 3.1(Nano Banana 2)
  • 軽い修正をたくさんこなす → Gemini 2.5(Nano Banana)

「Gemini用Adobeコネクタ」とは別の話

Adobeは2026年6月に、Geminiの画面からAdobeのツールを呼び出すコネクタの計画も発表しています。こちらは「Gemini側からAdobeを使う」連携で、Fireflyの中でGeminiの画像モデルを選ぶ連携とは別のものです。

Photoshop統合の最新状況【2025〜2026年の時系列】

ノートPCで写真を編集する作業環境。PhotoshopではFirefly Image 5などのモデルを切り替えて使える

2026年10月時点のPhotoshop(27.8)では、生成塗りつぶしのモデルをFirefly Image 5、Firefly 塗りつぶし&拡張、Nano Banana 2、Nano Banana Proなどから選べます。 モデルによって得意な作業がはっきり違うため、作業内容でモデルを選ぶのが基本です。

生成塗りつぶしのモデルの選び方

Adobe日本の学習ページ(生成塗りつぶしのモデル解説、2026年10月公開)をもとに整理すると、次のようになります。

モデル

特徴

向いている作業

クレジット

Firefly Image 5

元画像の細部を保ちやすく、画質の劣化やずれが少ない

夜景化など雰囲気を保った修正、背景の変更、生成画像の重ね合わせ

プランやアプリによって扱いが異なる。生成前の表示で確認

Firefly 塗りつぶし&拡張

選択範囲の中に収めて追加・削除・拡張する

はみ出しの調整、欠けた部分の補完(周囲の細部が変わることもある)

有料プランでは標準機能

Nano Banana 2(パートナー)

短いプロンプトから意図をくみ取る。スタイル変更が得意

既存デザインのテイスト変更、ステッカー風・立体風の表現

消費あり

Nano Banana Pro(パートナー)

指示を細かく反映する高精度な生成

ゼロからの商品写真風の生成(スタイル変更ではリアルな質感が弱いことも)

消費あり

FLUX系のモデルも生成塗りつぶしで選べるという情報がありますが、Adobe日本の最新ページには載っていないため、ここでは扱いません。手元のPhotoshopのモデル一覧で確認してください。

Photoshop統合の時系列

時期

主な変更

2025年9月

Photoshop(Beta)の生成塗りつぶしにGemini 2.5(Nano Banana)を追加

2025年10月28日

Adobe MAX 2025でFirefly Image 5をパブリックベータとして発表

2025年11月20日

Gemini 3(Nano Banana Pro)をPhotoshopの生成塗りつぶしに追加

2026年2月27日

Gemini 3.1(Nano Banana 2)をFireflyに追加

2026年3月10日

Firefly Image Editor、PhotoshopのAIアシスタント(Web版・モバイル版のパブリックベータ)、AI Markupを発表

2026年3月18日

Photoshop(Beta)の生成塗りつぶしで「Firefly Image 5 (Preview)」を提供

2026年3月19日

Adobe公式ブログでImage 5を一般提供と案内。カスタムモデルがパブリックベータに

2026年6月18日

AIアシスタントをPhotoshopなどのCreative Cloudアプリでパブリックベータとして拡大

2026年10月

Adobe日本がPhotoshop 27.8の生成塗りつぶしモデルの使い分けを公開

3月10日はFirefly Image EditorとAIアシスタントの発表日で、Image 5の一般提供が案内されたのは3月19日の公式ブログです。日付が近いので混同しないようにしてください。

Photoshopで生成塗りつぶしを使う手順

Adobe公式の手順は次のとおりです。

  1. Photoshopで画像を開く
  2. 選択範囲を作る(Image 5は画像全体を選択すると最も安定する)
  3. コンテキストタスクバーで「生成塗りつぶし」をクリックする
  4. モデルピッカーでモデルを選ぶ(Firefly Image 5、Nano Banana 2など)
  5. プロンプトを入力して「生成」をクリックする

Beta提供の告知時点では、Image 5は1回の生成で1パターンを返す仕様でした。

Image 5でのプロンプトのコツ

Adobeの告知によると、Image 5は他のFireflyモデルとプロンプトの書き方がかなり違います。

  • 色名や物の名前は具体的に書き、「置き換える」「暗くする」など動詞をはっきりさせる
  • 変えたくない部分を書く(例: 「人物の顔と服はそのままで、背景だけ夕方の海辺にする」)
  • 書き換えたい文字は引用符で囲む
  • カメラアングルや被写体の位置も指定する

Adobeは注意点として、小さな選択範囲だと精度が落ちやすいことと、スマートオブジェクトの分割部分をなじませるのが苦手なことも挙げています。

PhotoshopのAIアシスタント(パブリックベータ)

言葉や音声で「背景を変えて」「色を補正して」と頼むと、自動で作業するモードと、手順を案内するモードを選べるアシスタントです。2026年3月にWeb版・モバイル版でパブリックベータが始まり、6月にCreative Cloudアプリへの拡大が発表されました。デスクトップ版で使える範囲は、2026年10月時点で公式情報を確認できていません。手元のPhotoshopのバージョンで確認してください。

Photoshop Webでは、画像に直接描いて変更する場所を指定するAI Markupもパブリックベータで使えます。

料金プラン比較

Firefly Image 5は無料プランでも試せますが、継続して使うなら月1,580円のFirefly Standardから、Photoshopと合わせて使うならCreative Cloud Proが候補です。 次の表は2026年10月28日時点でAdobe Fireflyの料金ページ(日本)を確認した金額です。

プラン概要

プラン

月額(日本・税込)

月額(米国)

生成クレジット/月

主な内容

無料

0円

$0

1日あたりの無料生成枠(毎日リセット。回数は非公表)

Nano Banana・Luma Ray3.14などの人気モデルも一部利用可

Firefly Standard

1,580円

$9.99

2,000

標準機能は無制限

Firefly Pro

3,180円

$19.99

4,000

標準機能は無制限。パートナーモデルをある程度使う人向け

Firefly Pro Plus

6,600円

$49.99

10,000

パートナーモデルや動画を多く使う人向け

Firefly Premium

31,680円

$199.99

50,000

Firefly Video Modelの生成は無制限

Creative Cloud Pro

9,080円

$69.99

4,000

Photoshopなど20以上のCreative Cloudアプリ込み

チーム向けにはPro / Pro Plus / Premiumのチームプラン(年間契約・月払い)があり、管理ツールと24時間サポートが付きます。Firefly Proは以前「月$29.99・7,000クレジット」と紹介されていたこともありますが、2026年10月時点では月3,180円($19.99)・4,000クレジットです。無料プランも月ごとのクレジットではなく、1日ごとの生成枠に変わっています。Creative Cloud Proには新規向けの割引キャンペーンが出ることがあるので、契約前に公式ページを確認してください。

クレジット消費ガイド|どの機能が課金されるか

公式の料金ページでは、有料プランの「標準機能」とクレジットを使う「プレミアム機能」が次のように分けられています。

区分

主な機能

クレジット

標準機能

生成塗りつぶし、画像生成、生成拡張、テキストからベクター生成など

有料プランでは無制限

プレミアム機能

動画生成、効果音・音声・音楽の生成、音声翻訳

消費する

パートナーモデル

Google(Gemini)、OpenAI(GPT Image)、Black Forest Labs(FLUX)など

消費する

Firefly Image 5そのものがクレジットを消費するかどうかには注意が必要です。 料金ページでは画像生成を標準機能としていますが、Adobeのヘルプのレート表には「Firefly Image 5: 1生成10クレジット」という記載もあります。プランや使うアプリによって扱いが違う可能性があるため、生成ボタンの横に出るクレジット表示を見てから実行してください。

パートナーモデルのクレジット目安(1生成)は次のとおりです。

モデル

クレジット目安

Gemini 2.5(Nano Banana)

10

Gemini 3(Nano Banana Pro)

40

Gemini 3.1(Nano Banana 2)

20〜30(解像度による)

GPT Image 2

5 / 20 / 80(解像度による)

FLUX.2

20

たとえばFirefly Pro(4,000クレジット)でNano Banana Proだけを使うと、単純計算で月100枚が上限です。クレジットは請求サイクルごとにリセットされ、繰り越しはできません。足りなくなったら2,000クレジット単位で追加購入できます。

パートナーモデル比較|Firefly・Gemini・FLUXの使い分け

Fireflyのパートナーモデルとして選べるGoogleのNano Banana Pro(Gemini画像モデル)の公式ビジュアル

出典: Google 公式ブログ

権利面の安心を優先するならFirefly Image 5、文字入れや細かい編集ならGemini、作風の幅を広げたいならFLUXやGPT Imageを試す、という分け方が基本です。

モデル

強み

こんな用途に向く

クレジット

Adobeの位置づけ

Firefly Image 5

4MP生成、元画像を保った編集

広告・商品画像、背景変更

要確認(プラン・アプリによる)

Adobe自社モデル。商用利用に配慮

Gemini 3.1(Nano Banana 2)

スタイル変更、文字入れ、最大4K

テイスト変更、文字入りバナー

20〜30

パートナーモデル

Gemini 3(Nano Banana Pro)

複数参照、照明・アングル変更、図解

構図の一貫性が必要な素材、インフォグラフィック

40

パートナーモデル

GPT Image 2

指示への忠実さ、文字表現

アイデア出し、説明画像

5〜80

パートナーモデル

FLUX.2

写実表現と作風の幅

イラスト、アート寄りの表現

20

パートナーモデル

パートナーモデルについてAdobeは、「モデルの学習方法や商用での適性を確認したうえで使うかどうかは利用者が判断する」と明記しています。商用の素材をパートナーモデルで作るときは、各モデルの利用条件と社内のルールを確認してください。

各モデルの詳細はGPT Image 2とはやFLUX 3の画像生成とはで解説しています。

依頼範囲と費用の目安を30分で整理します

初回相談は無料・30分(オンライン)。要件が決まっていなくても大丈夫です。改修100万円〜・PoC300万円〜(税別)

競合ツールとの比較

Firefly Image 5の強みは、Photoshopに組み込まれている点と、商用利用に向けた条件がそろっている点です。単体の画像生成ツールと比べると次のようになります(各社の料金・仕様は2026年10月時点の公開情報をもとにしています)。

比較項目

Firefly Image 5

Nano Banana 2(Gemini)

GPT Image 2(ChatGPT)

Midjourney

主な使い方

Firefly Web、Photoshop

Geminiアプリ、Google AI Studio、Firefly

ChatGPT、API、Firefly

Web、Discord

生成サイズ

約4MP

最大4K

解像度を選べる

プランと設定による

Photoshopとの統合

標準で組み込み

Firefly経由で利用可

Firefly経由で利用可

なし

学習データの説明

Adobe Stockなどライセンス素材中心と公表

非公表部分あり

非公表部分あり

非公表部分あり

IP補償

エンタープライズ契約の自社モデル出力が中心

Google側の条件による

OpenAI側の条件による

なし

日本語の文字入れ

普通

得意

得意

苦手な傾向

無料で試す

1日の無料生成枠

Geminiアプリで可

ChatGPT無料版で回数制限あり

原則有料

DALL·E 3はChatGPTで2026年8月30日に提供を終えたため(DALL·E提供終了の解説)、比較には後継にあたるGPT Image 2を入れています。Midjourneyの最新バージョン名は公式で確認できなかったため、表ではバージョンを書いていません。

デザイン用途のAIツールをまとめて比べたい場合は、AIデザインツールおすすめ比較も参考になります。

商用利用の安全性・著作権・IP補償

Firefly Image 5で作った画像は商用利用できますが、AdobeのIP補償(知的財産の補償)が付くのは原則としてエンタープライズ契約で、Firefly自社モデルを使った出力です。 個人向けプランで生成すれば自動的に補償が付く、というものではありません。

IP補償の対象の目安

条件

補償の考え方

エンタープライズ契約 × Firefly自社モデル(Image 5など)

補償の対象になりうる(契約条件による)

個人向け・小規模チーム向けプラン

契約内容を確認。補償が付かない場合がある

パートナーモデル(Gemini・GPT Image・FLUXなど)

原則として対象外。一部のGoogle・OpenAIモデルを対象にする補足条件があるとの情報もある

ベータ機能での生成物

商用利用の可否とあわせて、機能ごとの条件を確認

IP補償の範囲は契約によって変わります。広告や商品パッケージなど権利面のトラブルを避けたい用途では、法務部門と一緒に契約書の補償条項を確認してから使い始めてください。

業務で使う前のチェックリスト

  • 生成に使ったモデルが自社モデルかパートナーモデルかを記録しておく
  • 社外秘の画像や個人が写った写真をパートナーモデルに入れてよいか、社内ルールを決める
  • 参照画像は自社素材か、利用許諾を確認した画像に限る
  • 人物の肖像権、他社ロゴ・キャラクターの映り込みを公開前に確認する
  • ベータ機能で作った素材を納品物に使うかどうかを決めておく

Fireflyの画面で作るだけでなく、Firefly APIや画像生成モデルを自社の業務システムに組み込んで商品画像の作成などを自動化したい場合は、開発の進め方と費用の目安を先に押さえておくと判断しやすくなります。改修・PoC・本開発ごとの価格帯はAI開発の費用相場【2026年10月】AI受託開発の改修・PoC・本開発の価格と見積の内訳で解説しています。

セキュリティ・Content Credentials(AI透明性)

Content Credentialsで画像の作成日時や使用アプリなどの来歴情報を確認できる画面のイメージ

出典: Content Credentials 公式サイト

Fireflyで生成した画像には、AIで作られたことを示す来歴情報「Content Credentials(コンテンツクレデンシャル)」が付きます。C2PAという業界標準にもとづく仕組みで、contentcredentials.org/verifyにアップロードすると内容を確認できます。

項目

内容

Content Credentials

Firefly生成物にAI生成の来歴情報を付与。パートナーモデル出力への付与範囲は公式資料で確認できず

ユーザーデータ

Adobeは、どのモデルを選んでもユーザーのコンテンツを生成AIの学習に使わないと説明

通信・保存

通信と保存は暗号化(詳細はAdobe Fireflyのセキュリティファクトシート)

カスタムモデル

既定では非公開で作成される

SNSや広告媒体によっては、AI生成画像であることの表示を求められる場合があります。Content Credentialsが付いていても、媒体側のルールは別途確認してください。

できないこと・制約

Firefly Image 5は万能ではありません。2026年10月時点で把握しておきたい制約は次のとおりです。

制約

内容

解像度

約4MP(2K級)が上限。4Kが必要ならNano Banana 2や生成アップスケールを併用

小さな選択範囲

Photoshopの生成塗りつぶしで、範囲が小さいと精度が落ちやすい

1回の生成枚数

Photoshop Beta告知時点では1回1パターン

スタイル参照

Image 5での参照画像の扱い、参照枚数の上限は公式資料で未確認

レイヤード画像編集

一般提供の告知を確認できず

無料プラン

1日の生成回数は非公表。Nano Banana Proや追加生成は有料プランが必要

内容の制限

著名人、他社のキャラクターやブランド、暴力的・性的な内容などは生成が制限される

一部のパートナーモデル(動画系の一部など)は個人プランだけで使え、ビジネスプランでは使えないという情報もあります。チームで導入する場合は、使いたいモデルが自社のプランに含まれるかを先に確かめてください。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

Firefly Image 5をおすすめできる人

  • Photoshopを毎日使うデザイナー・フォトグラファー: 生成塗りつぶしのモデルを選ぶだけで使え、作業の流れを変えずに済む
  • 広告・EC素材を継続して作るマーケター: 自社モデルで作れば、学習データやIP補償の説明を社内で通しやすい
  • 1つの画面で複数のモデルを比べたい人: Image 5、Nano Banana、GPT Image、FLUXを同じFireflyの画面で切り替えられる
  • すでにCreative Cloud Proを契約している人: 月4,000クレジット込みのため、追加契約なしで始められる
  • ブランドの作風をそろえたい企業: カスタムモデル(パブリックベータ)で作風の統一を試せる

Firefly Image 5をおすすめしない人

  • 4K以上の高解像度素材を1回の生成で作りたい人: Image 5は約4MPまで。Nano Banana 2などを使うほうが早い
  • 完全無料で継続的に使いたい人: 無料枠は1日単位で、上位のパートナーモデルは有料プランが前提
  • Adobe製品を使っていない人: Photoshopとの統合が最大の利点なので、単体の画像生成ならGeminiアプリやChatGPTで足りることも多い
  • ローカル環境だけで画像を扱いたい人: クラウドサービスのため、オフラインでは使えない
  • 作家性の強いアート表現を最優先する人: 作風の幅ではMidjourneyやFLUXのほうが好まれることがある

用途別のおすすめは次の表のとおりです。

やりたいこと

おすすめのモデル・プラン

Photoshopで背景差し替えや夜景化

Firefly Image 5 + Creative Cloud Pro

既存デザインのテイスト変更

Nano Banana 2(Photoshop生成塗りつぶし)

日本語の文字入りバナー・図解

Nano Banana Pro / Nano Banana 2 + Firefly Pro以上

画像生成中心で、Photoshopは使わない

Firefly Standard または Pro

動画も大量に作る

Firefly Premium

Firefly Image 5の始め方(5ステップ)

ステップ1: Adobeアカウントを作る

firefly.adobe.comにアクセスし、Adobeアカウントでサインインします。Creative Cloudを契約していれば、そのアカウントでそのまま使えます。

ステップ2: 無料枠で試してからプランを決める

無料プランの1日の生成枠で、Image 5の画質とプロンプトで編集の使い勝手を試します。Photoshopも使うならCreative Cloud Pro、画像生成が中心ならFirefly StandardかPro、パートナーモデルを多く使うならPro Plusが目安です。

ステップ3: テキストから画像を生成する

  1. 「テキストから画像」を開く
  2. モデルに「Firefly Image 5」を選ぶ
  3. 日本語か英語でプロンプトを入力する(変えたくない要素や光の向きも書く)
  4. 縦横比を選んで生成する
  5. 気に入った画像をダウンロードするか、Photoshopで開く

ステップ4: 既存の画像をプロンプトで編集する

手元の画像をアップロードし、「プロンプトで編集」で「背景を雨の街並みにして、人物はそのまま」のように指示します。結果を比べたいときは、同じ指示でモデルをNano Banana 2などに切り替えて試すと違いがわかります。

ステップ5: Photoshopで仕上げる

Photoshopで画像を開き、生成塗りつぶしのモデルピッカーからImage 5かNano Banana 2を選んで仕上げます。公開前には、Content Credentialsと、使ったモデル(自社モデルかパートナーモデルか)を記録しておくと、あとで権利面の確認がしやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. Firefly Image 5は日本語のプロンプトで使えますか?

A. 使えます。ただし画像の中に日本語の文字を正確に入れたい場合は、文字表現が得意なNano Banana ProやNano Banana 2を選ぶほうが仕上がりが安定します。

Q. Photoshopを持っていなくてもFirefly Image 5は使えますか?

A. 使えます。firefly.adobe.comのFirefly Webやモバイルアプリで、テキストからの画像生成とプロンプトで編集ができます。2026年3月からはFirefly Image Editorで、生成塗りつぶし・生成拡張・生成削除もブラウザ上で使えます。レイヤーを重ねた合成や、PSDファイルの中の一部だけを直したい場合はPhotoshopがあると作業が早く進みます。

Q. Geminiのモデルで作った画像もAdobeのIP補償の対象ですか?

A. 原則として対象外です。AdobeのIP補償は主にエンタープライズ契約でFirefly自社モデルを使った出力が対象で、パートナーモデルは各社の条件が適用されます。一部のモデルを対象に含める補足条件があるという情報もあるため、契約書で確認してください。

Q. Firefly APIからImage 5を呼び出せますか?

A. 呼び出せます。Firefly ServicesのGenerate Image APIでモデルに「Image5」を指定すると、テキストからの生成に加え、参照画像を渡して指示どおりに編集させることもできます(Adobe Developer)。Firefly Servicesは主に企業向けの契約で提供されているため、料金や利用条件はAdobeのドキュメントか営業窓口で確認してください。

Q. カスタムモデルはどのプランで使えますか?

A. 2026年3月にパブリックベータとして公開されましたが、一般提供の時期と対象プランは2026年10月時点で公式発表を確認できていません。Firefly Custom Modelsのヘルプで最新の条件を確認してください。

Q. 今後、Firefly Image 6のような新モデルは出ますか?

A. Adobe MAX 2026が2026年11月10〜12日に開催予定で、新しいモデルや料金の変更が発表される可能性があります。現時点で発表済みの情報はないため、契約前に公式の最新情報を確認してください。

まとめ

Adobe Firefly Image 5は、約4MPのネイティブ生成と言葉による画像編集を備えたAdobeの自社モデルで、2026年10月時点ではFirefly Web・Photoshop・APIから使えます。

  • スタイル変換は1つの機能ではなく、スタイル参照(Image 4系で確実)、プロンプトで編集、PhotoshopでのNano Banana 2、カスタムモデルの4つから選ぶ
  • Gemini連携は、Firefly内でNano Banana・Nano Banana Pro・Nano Banana 2を選ぶ形で、どれもクレジットを消費する。Nano Banana 2.1は未対応
  • Photoshop統合では、生成塗りつぶしのモデルを作業に合わせて選ぶ。雰囲気を保った修正はImage 5、テイスト変更はNano Banana 2
  • 料金はFirefly Standardの月1,580円から。Photoshopも使うならCreative Cloud Pro(月9,080円・4,000クレジット)が候補
  • 商用利用では、IP補償の対象が契約とモデルで変わるため、自社モデルとパートナーモデルを分けて管理する

Adobe MAX 2026(11月10〜12日)の後にモデルや料金が変わる可能性があるため、契約前には公式の料金ページを確認してください。生成AI全体の基礎は生成AIとは、画像以外も含めたツール選びは生成AIツールおすすめ比較で解説しています。

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この記事の著者

AI革命

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