Windsurfとは?機能・料金・Cursorとの違いを徹底解説【2026年最新】

WindsurfはAIエージェント「Cascade」を核に据えた、コーディング専用のスタンドアロンIDEです。VS Codeアーキテクチャをベースに構築されており、複数ファイルにまたがる編集・リファクタリングをAIが自律的に実行できるのが最大の特徴です。
この記事では以下を解説します:
- Windsurfの主要機能と強み・弱み
- 2026年3月に改定された最新料金プラン
- Cursor・Claude Codeとの使い分け
- 業務利用時のセキュリティ・データ保護の実態
- こんな人におすすめ / おすすめしない人
こんな方向けの記事です:AIコーディングツールを初めて使う開発者、Cursorから乗り換えを検討している方、エンタープライズ導入を検討しているエンジニアリングマネージャー
Windsurfとは:一言でいえば「自律AIエージェント搭載のIDE」

Windsurf(ウィンドサーフ)は、Codeium Inc.が開発し現在はCognition AI傘下で運営されているAI統合型コーディングIDEです。旧称は「Codeium Editor」で、VS Codeのフォークとして構築されたデスクトップアプリケーション(Mac/Windows/Linux対応)に加え、JetBrains系・Vim・Xcodeなど40以上のIDEにプラグインとして導入できます。
単なるコード補完ツールとは異なり、AIエージェント「Cascade」がコードベース全体のコンテキストを自動的に把握し、複数ファイルにまたがる変更・リファクタリング・ターミナルコマンドの実行まで自律的に行える点が特徴です。
項目 | 概要 |
|---|---|
正式名称 | Windsurf(旧称:Codeium Editor) |
開発・運営 | Cognition AI(旧Codeium Inc.、2025年7月買収) |
種別 | AI統合型コーディングIDE(デスクトップ + プラグイン) |
ベース | VS Codeアーキテクチャ(フォーク) |
対応OS | Mac / Windows / Linux |
公式サイト | https://windsurf.com/ |
ユーザー規模 | 100万人以上(Fortune 500企業の59%が採用) |
Windsurfでできること:主要機能5つ
1. Cascade(AIエージェント)
Windsurfの核心機能です。「コーディングアシスタント」ではなく「AIエージェント」という位置づけで、以下を自律的に実行します。
- コードベース全体のコンテキストを自動理解(RAGベースの暗黙的スキャン)
- 複数ファイルをまたいだ編集・リファクタリングの自動実行
- ターミナルコマンドの自動実行(Turbo Mode)
- 画像を渡してのUI再現・コード生成
- Linterエラーの自動検出・修正
- チェックポイント作成と名前付きスナップショット(リバート機能付き)
- Plan Mode(Wave 14、2026年1月〜):実行前に計画をユーザーが確認・承認
Cascadeは「Codeモード(実行あり)」と「Chatモード(提案のみ)」を切り替えて使えます。
2. Tab(インラインオートコンプリート)
コード補完はクォータを消費せず使い放題です。通常の補完を超えた特徴的な機能として以下があります:
- Tab to Jump:次のカーソル位置を予測してナビゲート
- Supercomplete:次のアクションを予測した先読み補完
- マルチカーソル予測:複数箇所の同時編集時に変更候補を提示
3. Windsurf Previews
IDE内でWebサイトをリアルタイムプレビューし、要素をクリックして直接Cascadeへ修正指示を出せます。フロントエンド開発のイテレーションが大幅に速くなる機能です。
4. Arena Mode(Wave 14、2026年1月〜)
複数のAIモデルを並列実行してレスポンスを比較できる機能です。ユーザー投票による個人・グローバルランキングも確認できるため、用途に合ったモデル選定の参考になります。
5. MCP(Model Context Protocol)統合
GitHub、Slack、Stripe、Figma、各種データベース、社内APIとの連携が可能で、ワンクリックセットアップに対応しています。
利用できるAIモデル一覧

WindsurfはAnthropicやOpenAI、Googleの外部モデルに加え、自社開発の「SWEシリーズ」モデルを提供しています。
モデル | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|
SWE-1.5 | 有料ユーザー | 最上位エージェントモデル。高速・高精度 |
SWE-1 | 有料ユーザー | フルサイズのエージェントモデル |
SWE-1-lite | 全ユーザー | 中規模モデル。無料プランでも無制限利用可 |
SWE-1-mini | 全ユーザー | Windsurf Tab(補完)専用の軽量モデル |
Claude Sonnet 4.5 | 有料ユーザー | Anthropicの最新モデル |
Claude Opus 4.6 | 有料ユーザー | 高精度・複雑タスク向け |
GPT系モデル | 有料ユーザー | OpenAIの各種モデル |
Gemini Pro / Flash | 有料ユーザー | 各種推論強度を選択可 |
DeepSeek-V3-0324 | 全ユーザー | 無料で利用可能 |
BYOK(Bring Your Own Key): 現時点ではClaude系モデルのみ対応(公式情報に基づく。最新状況は公式サイトでご確認ください)。
料金プラン(2026年3月改定版)
重要:2026年3月19日に料金体系が「クレジット制」から「クォータ制(日次・週次)」に移行しました。旧来の「500クレジット/月」といった情報は現在は使われない制度です。最新の正確な数値は公式のwindsurf.com/pricingでご確認ください。
プラン | 月額料金 | 使用量枠 | 主な向き不向き |
|---|---|---|---|
Free | 無料 | Light(日次・週次クォータ) | 試用・個人学習 |
Pro | $20/月 | Standard(日次・週次クォータ) | 個人開発・フリーランス |
Max | $200/月 | Heavy(Pro比6倍以上のメッセージ量) | ヘビーユーザー・パワーユーザー |
Teams | $40/ユーザー/月 | Standard + 管理ダッシュボード | 開発チーム |
Enterprise | カスタム | 無制限クォータ | 大企業・規制業種 |
補足:
- Proプランは2週間の無料トライアルあり(クレジットカード不要)
- 2026年3月改定前のProプラン($15/月)加入者は、$15/月で無期限の据え置き対応
- 未使用の月次クォータは翌月リセット。クォータ上限到達後はAPI価格で追加利用可能
Windsurf・Cursor・Claude Codeの三者比較

AIコーディングツールを選ぶ際の三択として最も多い組み合わせです。
比較項目 | Windsurf | Cursor | Claude Code |
|---|---|---|---|
種別 | GUI IDE(VS Codeベース) | GUI IDE(VS Codeベース) | CLIエージェント |
Pro月額 | $20/月 | $20/月 | APIトークン従量課金 |
コンテキスト取得 | 自動(RAGスキャン) | 手動(@記号で指定) | 大規模コンテキスト自動読込 |
対応IDE | 40以上のIDE・エディタ | VS Codeのみ | CLIのみ |
独自AIモデル | SWE-1ファミリー | なし | なし(Claudeのみ) |
エンタープライズ認証 | SOC 2、FedRAMP、HIPAA、ITAR等 | SOC 2のみ | 未確認 |
学習コスト | 低い(自動化重視) | 中程度 | 中〜高(CLI操作必要) |
初心者向け | 高 | 中 | 低 |
細かい制御 | 中 | 高 | 高 |
選び方の目安:
- Windsurf → コスト重視・初心者・JetBrainsユーザー・エンタープライズのコンプライアンス要件がある場合
- Cursor → 既存VS Codeワークフローを維持しつつAIをきめ細かく制御したい場合
- Claude Code → 大規模コードベースの複雑な変更・並列エージェント実行が必要な場合
関連記事:Cursor vs Claude Code 比較・AIコーディングツールおすすめ比較
セキュリティ・業務利用時のデータ保護
「業務コードをWindsurfに送信して安全か?」という点は、エンタープライズ導入において最も重要な懸念です。
Windsurfがサーバーに送信するデータ
- 関連するコードスニペット(コードベース全体ではなく関連部分のみ)
- エディタ内の最近のアクション
- 会話履歴
- ユーザー指定のルール・メモリ・コンテキスト
Zero Data Retention(ZDR)モード
- Teams・Enterpriseプランでデフォルト有効(個人プランでもオプトイン可能)
- ZDR有効時:コードデータはサーバーおよびサブプロセッサーに永続保存されない
- ただしプロンプトキャッシュの関係で数分〜数時間メモリ内に残存する場合あり
- AIモデルの学習には使用されない
- OpenAI・Anthropic・Google Vertexともゼロデータ保持契約を締結済み
取得済みのセキュリティ認証
認証・規格 | 概要 |
|---|---|
SOC 2 Type II | セキュリティ管理の外部監査認証 |
FedRAMP High | 米連邦機関向けクラウドセキュリティ認証 |
HIPAA対応 | 医療情報保護法への準拠 |
ITAR対応 | 武器輸出規制コンプライアンス |
RBAC | ロールベースアクセス制御 |
SSO | Entra・Okta・Google Workspace対応 |
SCIM | ユーザープロビジョニング自動化 |
インフラはGCP(Google Cloud Platform)上で構築され、TLS暗号化で通信します。Enterpriseプランでは完全セルフホスト(社内プライベートLLMエンドポイント対応)も選択可能です。
業務利用時の推奨設定:
.codeiumignoreでAIに送信したくないファイルを指定.windsurfrulesでプロジェクト固有のルールを設定- Turbo Mode(ターミナル自動実行)は意図しないコマンド実行リスクあり。業務利用時は確認設定を推奨
セキュリティを重視するなら:生成AIセキュリティとリスク対策も参照
Windsurfの弱み・制約事項
良い面ばかりではなく、以下の点には注意が必要です。
- インターネット接続必須:クラウドベースのAI推論のため、完全オフライン環境では利用不可
- Freeプランの制限:使用量クォータが少なく(Lightレベル)、プレミアムモデルへのアクセスが制限される
- リバート操作の不可逆性:Cascadeのリバート操作は取り消しできない(事前のバックアップ推奨)
- 大規模プロジェクトのパフォーマンス:1000ファイル以上のプロジェクトで処理が重くなる報告あり
- VS Codeエクステンション互換性:VS Code本家と比べるとエクステンション市場の規模が小さい
- 日本語UI:公式UIは英語のみ。VS Codeの日本語拡張機能で対応可能だが、公式サポートかは要確認
- クォータ繰り越し不可:未使用の月次クォータは翌月リセット
こんな人におすすめ / おすすめしない人
Windsurfが向いている方
- プログラミング初心者・入門者:コンテキストを手動で指定せずとも自動でAIが動くため学習コストが低い
- JetBrains・Vim・Xcodeユーザー:愛用しているIDEを変えずにプラグインで導入できる
- コスト重視の個人開発者・フリーランス:SWE-1-liteは無料ユーザーでも利用可能
- エンタープライズ・規制業種の開発チーム:SOC 2/FedRAMP/HIPAA/ITARに対応しているため、医療・金融・政府系でも利用しやすい
- フロントエンド開発者:Windsurf PreviewsによるリアルタイムUI確認が便利
- 小〜中規模プロジェクトのイテレーションが多い開発者:自律的なコード変更とチェックポイント機能でサイクルが速い
Windsurfをおすすめしない方
- AIのコンテキスト指定をきめ細かく制御したい開発者:Cursorのほうが明示的なコンテキスト管理が得意
- 完全オフライン環境でしか使えない場合:インターネット接続が必須のため不可
- 大規模コードベース(1000ファイル超)の複雑なアーキテクチャ変更が主な用途:Claude Codeのほうが適している場合が多い
- VS Codeのエクステンションを大量に活用している開発者:一部の拡張機能が利用できない場合あり
Windsurfの使い始め方(基本ステップ)
- windsurf.comからダウンロード(Mac/Windows/Linux対応)
- インストール後、GitHubアカウントまたはメールアドレスでサインアップ
- Freeプランでそのまま試用開始(Proプランの2週間無料トライアルも利用可能)
- VS Codeの日本語拡張機能を入れればUIを日本語化可能
.windsurfrulesファイルをプロジェクトルートに作成してプロジェクト固有のルールを設定
JetBrains等の既存IDEで使いたい場合:windsurf.comのPluginsセクションから対応プラグインをダウンロード。
詳しい使い方はClaude Codeの使い方も参考になります(比較の観点で)
会社・プロダクトの背景
Windsurfを選ぶ上で運営会社の状況も把握しておく必要があります。
- 2024年末:VS Codeフォークの「Windsurf Editor」として独立型IDEをリリース(旧称:Codeium Editor)
- 2025年5月:独自AIモデル「SWE-1」ファミリーを発表
- 2025年7月14日:AIエージェント「Devin」の開発元として知られるCognition AIが買収(約2億5000万ドル)。創業者・CEO Varun Mohanらはその後Google DeepMindに移籍(約24億ドル相当のリバース・アクハイア)
- 2026年3月:料金体系をクレジット制からクォータ制に移行、Maxプラン新設
現時点ではWindsurfブランドはCognition傘下で継続しており、DevinのAIエージェント機能との統合が計画されています。Cognitionは買収後2ヶ月で企業評価額102億ドルに達したとCNBCが報じており(2025年9月)、財務的な安定性は比較的高いと言えます。
よくある質問(FAQ)
Q1. Windsurfは日本語で指示できますか?
はい、日本語でのプロンプト(指示)は機能します。ただし、UIは現時点では英語のみで、公式の日本語UIサポートは未確認です。VS Codeの日本語拡張機能を入れることでUIの日本語化は可能です。
Q2. 無料プランでどこまで使えますか?
Freeプランでは日次・週次のLightクォータ内でCascadeとTabが利用できます。SWE-1-liteモデルとDeepSeek-V3-0324は無料ユーザーでも使用可能です。本格利用にはProプランへの移行を検討してください。
Q3. CursorからWindsurfへの移行は簡単ですか?
VS Codeベースの同じ操作感なので移行コストは低めです。ただしコンテキスト指定の方式が「手動(Cursor)→自動(Windsurf)」に変わるため、最初は動作の違いに戸惑うかもしれません。
Q4. 生成したコードの著作権はどうなりますか?
公式情報によると、Windsurfで生成したコードの著作権はユーザーが所有します。商用利用も可能です。
Q5. WindsurfのバックエンドはどのクラウドですかGCPですか?
GCP(Google Cloud Platform)上で処理されており、TLS暗号化で通信しています。米国・EUリージョンが選択可能で、Enterpriseプランではセルフホスト(顧客管理下)も対応しています。
Q6. 2026年3月の料金変更で何が変わりましたか?
「クレジット制(例:500クレジット/月)」から「クォータ制(日次・週次の使用量上限)」に移行しました。旧来の「クレジット数」という概念は廃止されています。また新たにMaxプラン($200/月)が追加されました。最新の料金はwindsurf.com/pricingでご確認ください。
まとめ:Windsurfはこんな人に選ばれている
WindsurfはCursorやGitHub Copilotと並ぶAIコーディングツールの主要選択肢です。自動コンテキスト理解・複数IDE対応・エンタープライズ向けセキュリティ認証という三点が、他ツールと差別化できるポイントです。
2026年3月のクォータ制移行とMaxプラン新設、Cognition AIによる買収後の継続運営、Arena ModeやPlan Modeなど新機能の追加と、プロダクトは積極的に進化しています。
- 初めてAIコーディングツールを使う方 → 無料プランで試用開始
- エンタープライズ・規制業種の導入検討 → SOC 2/FedRAMP/HIPAA対応を評価ポイントに
- CursorやClaude Codeと迷っている方 → AIコーディングツール比較で三者比較を確認
関連記事:AIエージェントとは? / Claude Codeとは? / 生成AIツールおすすめ比較
この記事の著者

AI革命
編集部
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