Perplexity Cometとは?機能・料金・使い方・他AIブラウザとの違いを徹底解説

Perplexity Comet(パープレキシティ コメット)は、AI検索エンジン「Perplexity」を開発するPerplexity AI社が提供するAIネイティブWebブラウザです。 Chromiumベースで構築されており、ブラウジング中にAIアシスタントが常に同伴し、ページの要約・質問応答・タスクの自動実行までを担います。2025年7月の初回リリース以降、2025年10月に全ユーザーへ無料開放され、2026年3月にはiOS版もローンチし全プラットフォーム対応が完了しました。
この記事では、Cometの主要機能、料金プラン、セキュリティ上の注意点、競合AIブラウザとの違い、向いている人・向いていない人まで、導入判断に必要な情報をまとめています。
この記事でわかること:
- Cometの基本機能とAssistant・Agentの違い
- 無料プラン・Pro・Maxの料金と機能差
- セキュリティ脆弱性の現状と安全に使うための注意点
- ChatGPT Atlas・Diaなど競合AIブラウザとの比較
- Cometが向いている人・向いていない人
こんな方向けの記事です: AIブラウザに興味がある方、Perplexityユーザーで Cometの導入を検討している方、AIブラウザ同士の違いを知りたい方。
Perplexity Cometの概要 ― 従来ブラウザと何が違うのか

Cometは、従来のWebブラウザが「ユーザーが手動で検索・閲覧する」ことを前提としていたのに対し、AIがブラウジングそのものに統合された「エージェント型ブラウザ」 という新しいカテゴリのツールです。
公式のコンセプトは「Browse at the speed of thought(思考の速度でブラウジング)」。ページを開くだけで内容を要約し、質問に答え、複数タブをまたいだ情報整理やフォーム入力の自動化まで行います。
項目 | 従来ブラウザ(Chrome等) | Perplexity Comet |
|---|---|---|
情報検索 | 検索エンジンで手動検索 | サイドバーAIに質問するだけ |
ページ内容の理解 | 自分で読んで要約 | AIがワンクリックで要約(Alt + S) |
複数タブの情報整理 | 手動でコピペ・比較 | AIが横断的に情報を収集・整理 |
フォーム入力・予約 | すべて手動操作 | エージェントが自動代行 |
拡張機能 | Chrome拡張対応 | Chrome拡張対応(Chromiumベース) |
Chromiumベースで構築されているため、Chromeのブックマーク・パスワード・拡張機能をそのままインポートでき、移行のハードルは低いです。
基本情報:
- 開発元: Perplexity AI(米国サンフランシスコ、CEO: Aravind Srinivas)
- ベース技術: Chromium(Blinkエンジン)
- 対応OS: Windows / macOS / iOS / Android(2026年3月に全プラットフォーム対応完了)
- 初回リリース: 2025年7月9日
- 無料化: 2025年10月2日
- 公式サイト: https://www.perplexity.ai/comet
Perplexity Cometの主要機能

Cometには大きく分けて4つの中核機能があります。ここでは、それぞれの役割と使い分けを整理します。
Comet Assistant(AIアシスタント)
ブラウザのサイドバーに常駐するAI対話インターフェースです。開いているページの内容をリアルタイムで認識し、以下のような操作が可能です。
- ページ内容の質問応答・要約(Alt + S でワンクリック要約)
- テキストをハイライトするだけで即座に説明を取得
- 音声モードによるハンズフリー操作(Shift + Alt + V)
- 過去のやり取りを踏まえたパーソナライズ応答
Assistantは「受動的な理解支援」の役割を担います。ユーザーが見ているページについてAIが補足・要約してくれるイメージです。
Comet Agent(エージェント機能)
Assistantが「聞かれたら答える」のに対し、Agentは「指示に基づいてブラウザを自動操作する」能動的な機能です。
具体的にできることの例:
- Gmailでのメール作成・送信
- 商品の検索・価格比較・カートへの追加
- フライトの検索・予約手配
- フォーム入力の自動化
- 複数タブを横断した情報比較・整理
- 会議スケジュールの管理
操作内容はユーザーに可視化され、センシティブな操作(決済・送信など)の前には確認を求める安全設計になっています。
Background Assistants(バックグラウンドアシスタント)
2025年10月の無料化と同時に発表された機能です。複数のAIアシスタントがバックグラウンドで並行してタスクを実行し、ダッシュボード(ミッションコントロール)から一括管理できます。
ユーザーが別の作業をしている間、または離席中でもタスクが進行するため、リサーチや情報収集の効率化に有効です。
Max Assistant
Maxプラン($200/月)加入者向けの上位モードです。最先端の推論モデルによるインテリジェントルーティングを備え、複雑・高難度タスクで特に高い精度を発揮します。2026年3月時点では、Claude Opus 4.6(デフォルト)やSonnet 4.5などのモデルを選択可能です。
Perplexity Computer連携
Proプラン以上のユーザーが利用できるエージェントツールです。19種類のAIモデルを統合的に活用し、ブラウザ内にとどまらずローカルPC上のアプリケーション操作にも対応します。インライン編集、タスク制御、リアルタイムクレジット追跡機能を備えています。
Perplexity Cometの料金プラン

Cometブラウザ自体のダウンロード・基本利用は無料です。AI機能の利用範囲はPerplexityのサブスクリプションプランに依存します。
プラン | 月額料金 | 年額料金 | Cometでできること |
|---|---|---|---|
Free | 無料 | — | 基本利用可。検索回数・AI機能に制限あり。ピーク時のスロットリング(速度制限)あり |
Pro | $20/月(約3,000円) | $200/年 | 無制限検索、Proクエリ無制限、Research 20回/日、Perplexity Computer利用可 |
Max | $200/月(約30,000円) | $2,000/年 | 最上位AIモデル無制限(o3-pro、Claude Opus 4等)、Max Assistant、Research無制限 |
※日本円は参考値です。為替レートにより変動します。
Enterprise向けプランも提供されています:
プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
Enterprise Pro | $40/席/月 | Research 500回/日、SSO、SOC 2 Type II準拠 |
Enterprise Max | $325/席/月 | 最上位AIモデル無制限、CrowdStrike Falcon統合、MDM対応 |
Comet Plus($5/月) という単独サブスクリプションもあり、プレミアムジャーナリズムソースへのアクセスが追加されます(Pro/Maxプランには無料付帯)。
料金の変遷
Cometの料金体系は短期間で大きく変化しています。
- 2025年7月: 初回ローンチ時はMaxプラン($200/月)加入者のみアクセス可能
- 2025年10月: 全ユーザーへ無料開放
- 2026年3月: iOS版ローンチでも無料提供を維持
現時点では、Cometブラウザの利用自体に追加費用はかかりません。AI機能をフル活用するにはProまたはMaxプランへの加入が必要です。
Perplexity Cometの強み
リアルタイム情報検索の速度
Cometの最大の強みは、Perplexityの検索エンジンと一体化していることによる情報取得の速さです。ブラウザで何かを調べる際、検索エンジンを開いてクエリを入力する手順を省略し、サイドバーに質問するだけで出典付きの回答が得られます。回答の1文ごとに出典リンクが付与される仕組みは、ファクトチェックの手間を減らします。
Chromeからの移行コストの低さ
Chromiumベースのため、Chromeの拡張機能がそのまま使えます。ブックマーク・保存済みパスワードのインポートにも対応しており、日常的なブラウジングでの違和感は最小限です。
エージェント機能の実用性
メール送信、予約手配、商品比較など、日常的なWebタスクをAIが代行してくれる点は、定型作業が多い人にとって大きなメリットです。Background Assistantsにより並行処理も可能になっています。
日本語対応
日本語での指示・応答に対応しています。日本語でサイドバーに質問しても適切に処理されます。
Perplexity Cometの弱み・制約
エージェント機能の精度限界
アカウント切り替え、条件の多い検索、複雑な操作手順が絡むタスクでは、時間がかかる、または失敗する場合があります。クリック1回で済む単純操作は手動のほうが速いです。
AI回答のファクトチェックは必須
CometのAI回答にも誤りが含まれる可能性があります。出典リンクが付くため検証はしやすいですが、重要な意思決定にそのまま使う場合は確認が必要です。
Amazonショッピングの制限
2026年3月の連邦裁判所命令により、CometによるAmazonのパスワード保護エリア(Primeアカウントでのログイン後の操作等)へのアクセスが制限されています。Perplexityは控訴中で、2026年3月16日に控訴裁が一時的な運営継続を許可していますが、この問題は係争中です。ショッピングエージェント機能をAmazonで使いたい場合は、今後の動向に注意が必要です。
プライバシーに関する懸念
AIレスポンスの改善のためにブラウジングデータを収集する仕組みがあります。個人の閲覧履歴がAI学習に使われる可能性を考慮する必要があります。ただし、Enterprise版ではデータの非収集・非学習利用が保証されています。
セキュリティ上の注意点

Cometを安全に使ううえで知っておくべきセキュリティ情報を整理します。
報告されている脆弱性
脆弱性名 | 発見者 | 報告時期 | 内容 | 修正状況(2026年4月時点) |
|---|---|---|---|---|
CometJacking | LayerX Security | 2025年8月 | URLパラメータにプロンプトインジェクションを埋め込み、AIエージェントを乗っ取ってGmail等のデータを外部に送信 | Perplexityは「セキュリティ影響なし」と判断。修正未確認 |
PerplexedBrowser / PerplexedComet | Zenity Labs | 2025年10月 | カレンダー招待に間接プロンプトインジェクションを仕込み、ゼロクリックでローカルファイル窃取や1Password乗っ取りが可能 | 2026年1月に修正済み |
MCP API脆弱性 | Help Net Security | 2025年11月 | MCP APIを通じたシステムレベルのアクセスが可能 | 詳細未確認 |
Perplexityの対策
Perplexityは2025年12月にBrowseSafeというプロンプトインジェクション検知モデルを発表し、悪意あるプロンプト注入を自動検出する防御機能を導入しています。
安全に使うためのポイント
- 不審なURLはクリックしない: CometJackingのようにURLパラメータ経由で攻撃される手法が報告されています
- GmailやカレンダーなどのサービスとCometの連携は慎重に判断する: 連携サービスが多いほど脆弱性の影響範囲が広がります
- 業務利用にはEnterprise版を検討する: SOC 2 Type II認証、GDPR準拠、データの非記録・非学習利用、CrowdStrike Falcon統合によるフィッシング・マルウェア防御など、セキュリティ対策が充実しています
- ソフトウェアは常に最新版にアップデートする: 脆弱性の修正パッチが随時リリースされています
Perplexity Cometの使い方
インストール手順
- 公式サイトにアクセス: https://www.perplexity.ai/comet
- OSに合ったインストーラーをダウンロード: Windows / macOS / iOS / Android に対応
- インストール後、Perplexityアカウントでログイン: 無料アカウントでも基本機能は利用可能
- Chromeからデータをインポート(任意): ブックマーク・パスワード・拡張機能の引き継ぎが可能
基本的な使い方
- AIに質問する: サイドバーのチャット欄に質問を入力。開いているページの内容を踏まえた回答が得られます
- ページを要約する: Alt + S で現在のページをワンクリック要約
- 音声で操作する: Shift + Alt + V で音声モードを起動
- テキストをハイライトして質問する: 気になる箇所を選択するだけで、その部分についてAIが解説
エージェント機能の使い方
チャット欄に「Gmailで○○さんに○○の件でメールを送って」「Amazonで○○を検索して価格を比較して」などと自然言語で指示します。Agentがブラウザを操作してタスクを実行し、重要な操作の前には確認を求めてきます。
他のAIブラウザとの比較
2026年現在、AIネイティブブラウザ市場にはComet以外にも注目すべき競合が登場しています。用途によって最適な選択肢が異なるため、比較表で整理します。
比較項目 | Perplexity Comet | ChatGPT Atlas(OpenAI) | Dia(The Browser Company) |
|---|---|---|---|
得意分野 | リアルタイム情報検索・高速な情報取得 | 複雑なリサーチ・マルチページのデータ抽出 | ワークフロー自動化・反復タスク |
基本料金 | 無料(AI機能拡張は$20/月〜) | ChatGPT Plus $20/月〜 | 未確認 |
対応OS | Windows / macOS / iOS / Android | macOS(他OS後日対応予定) | 未確認 |
エージェント機能 | あり(Web操作の自動代行) | あり(深い分析・データ抽出) | あり(日常ワークフロー自動化) |
出典表示 | 1文ごとに出典リンク付与 | あり | 未確認 |
Chrome拡張対応 | あり(Chromiumベース) | 未確認 | 未確認 |
Enterprise版 | あり(MDM・CrowdStrike統合) | 未確認 | 未確認 |
選び分けの目安
- 情報収集のスピードを重視するなら → Comet: Perplexityの検索エンジンとの一体化により、リアルタイムの情報取得が最速です
- 深いリサーチ・データ抽出を重視するなら → Atlas: 複数ページにまたがる情報の統合分析はAtlasが強みを発揮します
- 日常作業の自動化を重視するなら → Dia: メール返信やカレンダー管理など、反復作業の効率化に特化しています
Perplexityの検索機能を日常的に使っている方であれば、Cometへの移行がもっとも自然な選択です。
最新アップデート情報
Cometは短期間で大きなアップデートを重ねています。主な変更点を時系列で整理します。
時期 | アップデート内容 |
|---|---|
2026年3月 | iOS版グローバルローンチ(App Store総合3位)、全プラットフォーム対応完了、Comet Enterprise提供開始、Maxユーザー向けモデル選択機能追加 |
2026年2月 | Max加入者にPerplexity Computerへのアクセス提供開始 |
2025年12月 | BrowseSafe(プロンプトインジェクション検知モデル)発表 |
2025年11月 | Android版リリース |
2025年10月 | 全ユーザーへ無料開放、Background Assistants機能発表 |
2025年7月 | 初回ローンチ(Windows/macOS、Maxプラン加入者限定) |
こんな方におすすめ
Cometが向いている人
- 日常的にWeb検索・情報収集が多い方: リサーチャー、ライター、マーケターなど、調べ物が業務の中心にある方はCometのスピードを実感しやすいです
- Perplexityをすでに使っている方: ブラウザとPerplexityが一体化するため、検索エンジンを行き来する手間がなくなります
- 定型的なWebタスクを効率化したい方: メール送信、予約、フォーム入力などの繰り返し作業をエージェントに任せられます
- Chromeからの乗り換えを検討している方: Chromiumベースのため拡張機能・ブックマーク・パスワードがそのまま使え、移行コストが低いです
Cometをおすすめしない人
- 単純なWebブラウジングだけで十分な方: AI機能を使わないならChrome等の既存ブラウザで十分です
- セキュリティに厳格な基準がある企業: 報告された脆弱性の一部は修正状況が未確認です。業務利用するならEnterprise版のセキュリティ対策を確認してから導入を検討してください
- Amazonでのショッピングエージェント機能を重視する方: 現時点では裁判所命令により制限があります
- 月額料金を抑えたい方: 無料版でも基本機能は使えますが、AI機能をフル活用するにはPro($20/月)以上の課金が必要です
よくある質問(FAQ)
Q1. Cometは完全無料で使えますか?
ブラウザのダウンロードと基本利用は無料です。ただし、無料プランではAI機能に制限があり、ピーク時には速度制限がかかります。無制限にAI機能を使うにはProプラン($20/月)以上への加入が必要です。
Q2. ChromeからCometに乗り換える際、データは移行できますか?
ブックマーク、保存済みパスワード、Chrome拡張機能のインポートに対応しています。Chromiumベースのため、Chrome拡張機能はほぼそのまま動作します。
Q3. Cometは日本語で使えますか?
日本語での指示・応答に対応しています。サイドバーのAIアシスタントに日本語で質問すれば、日本語で回答が返ってきます。
Q4. Cometのエージェント機能はどのくらい正確ですか?
基本的なページ操作・検索・入力作業は正確にこなします。ただし、アカウント切り替えや条件が多い複雑な検索では時間がかかったり失敗することがあります。クリック1回で済む操作は手動のほうが速い場合もあります。
Q5. Enterprise版と個人向けプランのセキュリティの違いは?
Enterprise版はSOC 2 Type II認証、GDPR準拠、データの非収集・非学習利用、CrowdStrike Falcon統合によるフィッシング・マルウェア防御、MDMによる一元管理を備えています。個人向けプランではブラウジングデータがAI改善に利用される可能性があります。業務で機密情報を扱う場合はEnterprise版の検討を推奨します。
Q6. Amazon訴訟はCometの利用にどう影響しますか?
2026年3月の連邦裁判所命令により、CometでAmazonのログイン済みエリアにアクセスする機能が制限されています。Perplexityは控訴中で一時的に運営継続を許可されていますが、係争中のため今後変わる可能性があります。Amazon以外の一般的なブラウジングやエージェント機能には影響ありません。
まとめ
Perplexity Cometは、AI検索エンジンPerplexityの強みをブラウザ体験に統合した新しい形のWebブラウザです。情報検索の速度、エージェントによるタスク自動化、出典付き回答など、日常のブラウジングを効率化する機能が揃っています。
一方で、セキュリティ脆弱性の報告やAmazon訴訟など、注意すべき点も存在します。無料で試せるため、まずはインストールして日常のブラウジングで使い勝手を確かめてみるのがよいでしょう。AI機能を本格的に活用するなら、Proプラン($20/月)への加入を検討してみてください。
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AI革命
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