AIツール2026年9月更新

Google AI Overviews 専門家アドバイス機能とは|Reddit・フォーラム引用・Subscribed表示・SEO影響とオプトアウトを解説【2026年9月最新】

公開日: 2026/05/23
更新日: 2026/09/26
Google AI Overviews 専門家アドバイス機能とは|Reddit・フォーラム引用・Subscribed表示・SEO影響とオプトアウトを解説【2026年9月最新】

この記事のポイント

Google AI Overviewsの「専門家アドバイス(Expert Advice)」は、Redditやフォーラムなど一次体験の投稿をAI回答内に引用表示する仕組みです。2026年5月の公式発表内容、Subscribed表示、日本のCTRデータ、8月31日に全世界展開されたSearch Consoleの生成AIレポートとオプトアウト設定まで整理します。

Google AI Overviewsの「専門家アドバイス(Expert Advice)」は、Redditや公開フォーラム、SNSなどに投稿された実体験ベースの意見をAI回答の中に引用プレビューとして表示する仕組みです。Googleが2026年5月6日(米国時間)に発表したAI検索アップデートの1つで、「Expert Advice」は機能の正式名称ではなく、報道で紹介された表示例のセクション名である点に注意が必要です。

SEO担当者、Webマーケター、メディア運営者、個人ブロガーに向けて、同時発表された5つの新機能、Reddit・WordPressブログ・フォーラムが引用される仕組み、Subscribed表示、日本のCTRデータから見たSEOへの影響を公式情報と調査データで整理しました。2026年8月31日に全世界へ展開されたSearch Consoleの生成AIレポートとオプトアウト設定、医療・金融などYMYL分野での注意点も扱います。AI検索の全体像から知りたい方は、生成AIとはもあわせてご覧ください。


Google AI Overviewsの「専門家アドバイス(Expert Advice)」とは

専門家アドバイス枠とは、AI OverviewsやAI Modeの回答に、公開ディスカッション・SNS・一次体験の情報源から集めた「人の意見」を抜粋表示する機能です。専門家による審査を経た情報という意味ではありません。

Googleの公式ブログ「5 new ways to explore the web with generative AI in Search」(2026年5月6日、検索担当VPのHema Budaraju氏)では、この機能を次のように説明しています。

"For many searches, people are increasingly seeking out advice from others. … AI responses will now include a preview of perspectives from public online discussions, social media, and other firsthand sources"

(多くの検索で、人々は他者からのアドバイスを求めるようになっている。AI回答には今後、公開されたオンライン上の議論、ソーシャルメディア、その他の一次情報源からの視点のプレビューが含まれる)

公式ブログで挙げられている例は、「オーロラの撮影方法」を調べると写真フォーラムの投稿が引用されるというものです。引用には投稿者名、ハンドルネーム、コミュニティ名などのコンテキストが添えられます。

「Expert Advice」は正式名称ではない

公式ブログの本文には「Expert Advice」「Reddit」「WordPress」という語は出てきません。「Expert Advice」は、GoogleがTechCrunchやEngadgetなどのメディアに示した表示例のセクション見出しとして報じられた名称です。国内メディアでは「コミュニティの意見表示」(ケータイWatch)、「オンライン上の議論や実体験のプレビュー」(gihyo.jp)と訳されています。

呼び方

出どころ

意味合い

Expert Advice(専門家アドバイス)

海外メディアが報じた表示例の見出し

AI回答内の引用セクション名の一例

コミュニティの視点/Community Perspectives

国内外の解説記事で使われる呼称

機能の性格を表す通称

perspectives from public online discussions, social media, and other firsthand sources

Google公式ブログ

公式の機能説明

AI OverviewsとAI Modeの基本

AI Overviews(日本語UIでは「AIによる概要」)は、Google検索結果の上部に生成AIの要約回答をリンク付きで表示する機能です。AI Mode(AIモード)は対話形式で深掘りできる検索モードで、日本語版は2025年9月に提供が始まりました。

Google I/O 2026では、AI Modeの月間ユーザーが10億人を超えたと公式に発表されています。AI Overviewsについては、2026年6月に月間25億人超という数値がGoogleから示されたと報じられました。どちらもGeminiモデルで動いており、I/O 2026時点のAI Modeの既定モデルはGemini 3.5 Flashです。基盤モデルについてはGeminiとは、I/Oの発表全体はGoogle I/O 2026の全発表まとめで解説しています。

Google I/O 2026で発表されたAI OverviewsとAI Modeの検索アップデート

出典: Google公式ブログ: Google Search's I/O 2026 updates


2026年5月6日に発表された5つの新機能

専門家アドバイス枠は、5つ同時に発表されたAI検索アップデートの1つです。いずれも「AI回答からWebサイトへの導線を増やす」という方向性で共通しています。

公式の内容

日本語での通称

何が変わるか

主に影響を受ける人

Explore new angles

新しい切り口の提案

AI回答の末尾に、テーマの別側面を掘り下げた独自記事・詳細分析へのリンクを提案

深掘り記事・分析記事を持つメディア

購読メディアのリンク強調

Subscribed表示

ユーザーが購読しているメディアのリンクにラベルを付けて強調

有料購読モデルのニュースメディア

公開ディスカッション等の視点のプレビュー

専門家アドバイス/コミュニティの視点

フォーラム・SNS・一次体験の投稿を抜粋表示

フォーラム運営者、体験系ブログ、UGCサイト

AI回答内のリンク増加

インラインリンク

関連する文章のすぐ横にリンクを配置

パブリッシャー全般

リンクのホバープレビュー(デスクトップ)

ホバープレビュー

インラインリンクにカーソルを当てるとサイト名・ページタイトルを表示

パブリッシャー全般、ユーザー

公式ブログは「AI ModeとAI Overviewsに順次展開する」としていますが、対象の国・言語・完了時期は明記されていません。日本語検索でどこまで表示されているかは、2026年9月時点でも公式には確認できていません。


専門家アドバイス枠にRedditやフォーラムが引用される仕組み

専門家アドバイス枠の引用元として報じられたWordPressブログのロゴ

出典: WordPress 公式

専門家アドバイス枠の引用元は、報道ベースではReddit、WordPressなどの個人ブログ、各種フォーラムです。一方でGoogleは、特定サイトを優遇しているわけではないと説明しています。

引用される情報源(報道で確認されたもの)

  • Reddit:TechCrunch、Engadget、MacRumorsなどが表示例として報道
  • WordPressブログ:Engadgetが、Expert Adviceセクションにフォーラム・Reddit・WordPressブログの引用が並ぶ例を紹介
  • 専門フォーラム・掲示板:公式ブログの例は写真フォーラム
  • SNS投稿:公式ブログの説明に「social media」が含まれる

表示形式は、投稿の抜粋に投稿者名・ハンドル・コミュニティ名を添えたものです。どのクエリで表示されるかという発動条件は、Googleから公表されていません。

Googleは「Redditを特別扱いしていない」と説明

2026年8月、Google広報のJennifer Kutz氏はThe Vergeの取材に対し「Reddit gets no special preference(Redditに特別な優遇はない)」と回答したと報じられています。AI検索機能も特定サイトの表示を狙ったものではなく、ユーザー投稿コンテンツにも質の高いものと低いものがあるため、有用性で判断しているという説明です。Danny Sullivan氏も、GoogleとRedditの契約に検索順位の引き上げは含まれていないと発言しています。

つまり、Redditだから引用されるのではなく、そのクエリに対して一次体験として有用だと判断された投稿が引用されるというのが公式の立場です。

日本語検索で引用されやすいドメインの傾向

専門家アドバイス枠だけの国内データは公開されていません。ただ、Ahrefs Japanの「Brand Radar」2026年6月版では、日本語検索でGoogle AI Overviewsに引用されたドメインの上位に、体験系・UGC系サイトが入っています。

順位

ドメイン

種類

1

YouTube

動画・UGC

2

ja.wikipedia.org

百科事典

3

note.com

個人発信・体験談

4

google.com

Google自社

5

Amazon.co.jp

EC・レビュー

6

my-best

比較・検証メディア

7

Instagram

SNS

8

Reddit

掲示板・コミュニティ

9

PR TIMES

プレスリリース

10

Yahoo!知恵袋(新規ランクイン)

Q&Aコミュニティ

出典:Ahrefs Japan「AIに最も引用されるドメインTOP10(2026年6月)」

これはAI Overviews全体の引用ランキングで、専門家アドバイス枠単独の数値ではありません。それでも、note・Reddit・Yahoo!知恵袋といった「個人の体験や相談」が集まる場の存在感が、日本語検索でも増していることは読み取れます。国内のAI検索動向としては、Yahoo!知恵袋を持つLINEヤフーのAgent iとはも参考になります。


Subscribed表示(購読メディアのリンク強調)の仕組み

Subscribed表示とは、ユーザーが有料購読しているメディアのリンクを、AI OverviewsやAI Modeの中で「Subscribed」ラベル付きで目立たせる機能です。Googleは初期テストについて「購読ラベルの付いたリンクは、大幅にクリックされやすかった」と説明しています。

発表の経緯

時期

内容

2025年12月10日

公式ブログで購読メディアのハイライトを予告。まずGeminiアプリで提供し、その後AI Overviews/AI Modeへ広げる方針

2026年5月6日

AI ModeとAI Overviewsで購読リンクを強調する機能として発表

2026年6月23〜25日

Subscription Linkingのポリシー文書が公開され、一時削除されたあと復元(PPC Land報道)

2025年12月にGoogleが発表した購読メディアのハイライトとPreferred Sourcesなどのパブリッシャー向け施策

出典: Google公式ブログ: New Google web ecosystem tools and partnerships(2025年12月)

パブリッシャー側に必要な対応

Subscribedラベルを表示させるには、GoogleのSubscription Linkingに対応する必要があります。公式ブログでは、関心のあるパブリッシャーにフォームからの申請を案内しています。

  • 実装:クライアントサイドのJavaScriptでアカウント連携を開始し、サーバー側で購読権限(entitlements)を管理する(開発者ドキュメント)
  • 対象サーフェス:Google検索、AI Mode・AI Overviews、Discoverの生成AI機能、Gemini(GeminiはGoogle-Extendedで制御)
  • ポリシー違反時:機能の制限・停止がある
  • 費用:有料とする記載は見当たらないが、公式に明記された料金情報は確認できていない
  • 日本語メディア・日本のユーザーへの適用:公式には確認できていない

有料会員モデルを持たない一般的なブログや企業サイトには関係の薄い機能です。


2026年5月以降のアップデート時系列

5月の発表以降、パブリッシャー向けの計測・制御機能が大きく進みました。特に2026年8月31日のSearch Console機能の全世界展開は、SEO担当者の対応を変える更新です。

日付

出来事

情報の種類

2025年3月

健康分野で体験談を要約する「What People Suggest」を米国モバイルで開始

報道

2026年1月2〜12日

Guardianが医療系AI Overviewsの誤情報を報道。Googleが一部の健康クエリでAI Overviewsを削除

報道

2026年3月17日頃

「What People Suggest」を廃止

報道

2026年5月6日

専門家アドバイス枠を含む5つの新機能を発表

公式ブログ

2026年5月

公式の「生成AI最適化ガイド」を公開(最終更新7月10日)

公式ドキュメント

2026年5月19〜20日

Google I/O 2026。AI Modeの月間ユーザー10億人超を発表

公式ブログ

2026年6月2〜3日

Search Consoleの生成AIレポートとオプトアウト設定を発表。英国の一部サイトで先行開始

公式+報道

2026年7月21日

Ahrefsが日本の検索1位CTRの低下率-62.7%を公表

調査

2026年8月上旬

Googleが「Redditに特別な優遇はない」と説明

報道(Google広報の発言)

2026年8月18〜21日

August 2026 spam update

報道

2026年8月28日〜9月1日

一部クエリでAI OverviewsからAI Modeへ直接つながる形に変更

報道

2026年8月31日

Search Consoleの生成AIレポートとオプトアウト設定を全世界の全サイトへ展開

公式ヘルプ

2026年9月

AI機能の影響を受けたパブリッシャーへの収益分配パイロットをテスト中と報道

報道(公式未確認)

AI ModeとAI Overviewsの統合の流れはGoogleのAIモード関連の解説で詳しく取り上げています。


SEOへの影響:日本の検索1位CTRは約6割減

検索パフォーマンスのクリック数・表示回数・平均CTRを示すグラフ画面

AI Overviewsが表示される情報収集型キーワードでは、検索1位でもクリックが大きく減っています。専門家アドバイス枠は引用元へのリンクを増やす施策ですが、全体としては「検索結果の中で答えが完結する」傾向の方が強いと考えるのが現実的です。

Ahrefsの日米比較データ

項目

日本

米国

1位CTRの低下率(2025年12月時点)

-38%

-58%

1位CTRの低下率(2026年6月時点)

-62.7%

-68.8%

1位の予測CTR → 実測CTR(2026年6月)

24.1% → 9.0%

14.4% → 4.5%

出典:Ahrefs Japan「AI Overviewsが検索1位のクリックを減らす(2026年6月)」(情報収集型キーワードが対象)

日本は米国より低下幅が小さいものの、半年で-38%から-62.7%へと差が縮まっています。

専門家アドバイス枠で影響が変わるポイント

  • 体験談を持つページは引用の候補になる:公式の生成AI最適化ガイドは、一般知識を超えた独自の専門的・体験的な見解(非コモディティ・コンテンツ)を重視すると明記しています
  • 一般的な解説記事は埋もれやすい:「どれがいい?」「実際どう?」系のクエリでは、公式情報の言い換えだけの記事より、フォーラムの生の声が引用される場面が増えると見込まれます
  • フォーラム・コミュニティ運営者には流入機会:インラインリンクとホバープレビューで、引用元へのクリック導線は以前より強化されています
  • 引用されてもクリックは保証されない:抜粋で疑問が解決すれば、ユーザーはサイトに来ません

AI検索サービス全体の違いを把握したい方は、AI検索エンジンのおすすめ比較やPerplexityとはも参考にしてください。


公式見解と俗説の違い

AI検索の対策には根拠のない情報も多く出回っています。Googleの公式ドキュメント(AI Features and Your Website、生成AI最適化ガイド)で確認できる内容と、よくある俗説を並べました。

よくある説

公式の見解(2026年9月時点)

AI Overviewsに載るには特別な対策が必要

「追加の要件や特別な最適化は不要」。インデックス済みで検索結果に表示できるページが対象

FAQPageなどの構造化データを入れると引用されやすい

構造化データは生成AI検索に必須ではなく、生成AI検索向けの特別なschemaもない

llms.txtを置くべき

Google検索はllms.txtを無視する

AIに読ませるため文章を細かくチャンク分割すべき

チャンク分割は不要

生成AI検索向けの最適化はSEOとは別物

生成AI検索の最適化は検索体験の最適化であり、依然としてSEOである

Redditは優遇されている

特別な優遇はないと広報が説明(2026年8月)

「Expert Advice」表示は専門家が審査した情報

公式にそうした審査の説明はなく、公開ディスカッション等からの引用プレビュー

構造化データそのものは通常検索のリッチリザルトなどで引き続き役立ちますが、「AI回答に引用されるための施策」として優先度を上げる根拠は、公式情報からは見当たりません。


専門家アドバイス枠に引用されやすくするためにやるべきこと

公式が示す方向性は明確で、一次体験に基づく独自の情報を、通常のSEOの基本を守って公開することです。専門家アドバイス枠に掲載を申請する手段はありません。

1. 実体験・検証結果を記事の中心に置く

公式ガイドは、一次レビューを「個人的な経験に基づく独自の視点」として挙げています。「実際に使った」「試して失敗した」「数値を測った」といった内容を、写真やスクリーンショット、具体的な条件とともに書くことが基本です。

2. 誰が書いたかを明示する

著者名、経歴、その分野での経験をページ上で示します。専門家アドバイス枠でも投稿者名やコミュニティ名が表示されるように、Googleは「誰の意見か」をコンテキストとして扱っています。

3. 技術的な前提を整える

  • インデックスされていること(Search Consoleのページレポートで確認)
  • nosnippet や max-snippet で抜粋を意図せず制限していないか確認
  • robots.txtでGooglebotをブロックしていないか確認

4. 外部コミュニティには誠実に参加する

自社製品に関するRedditや国内Q&Aサイトでの情報提供は、ブランド認知につながる可能性があります。ただし、自作自演やステルスマーケティング目的の投稿は各コミュニティのルール違反になり、Googleのスパムポリシーに触れるおそれもあります。2026年8月にはスパムアップデートも実施されています。

5. 有料購読モデルならSubscription Linkingを検討する

購読者を抱えるニュースメディアは、Subscribed表示の対象になるための申請と実装を検討する価値があります。

Google Search CentralのAI機能とWebサイトに関する公式ドキュメント

出典: Google Search Central: AI Features and Your Website


Search Consoleで生成AI検索での表示を確認する方法

Search Consoleの新機能を案内するGoogle検索セントラルブログ

出典: Google 検索セントラル 公式

2026年8月31日から、全世界のサイトでSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートが使えるようになりました。以前は公式ツールでAI検索での露出を確認できませんでしたが、現在は表示回数を追えます。

確認できること

  • AI Overviews/AI Modeでのオーガニック表示回数(インプレッション)
  • ディメンション:ページ、国、デバイス(PC・タブレット・モバイル)、日付
  • Discover向けの生成AIレポートも別に用意されている

確認できないこと(2026年9月時点)

  • クリック数は含まれていない
  • 専門家アドバイス枠など、AI回答内のどの枠に表示されたかの内訳は確認できていない
  • 表示回数が少ないサイトでは、レポート自体が利用できない場合がある

実務での見方

  1. 生成AIレポートで、表示回数の多いページを抽出する
  2. 同じページの通常検索のクリック数・CTRを検索パフォーマンスレポートで比較する
  3. 表示回数が増えているのにクリックが減っているページは、AI回答内で疑問が解決している可能性が高い。一次体験や独自データを足して「クリックする理由」を作る

詳細は公式ヘルプ「Search generative AI performance report」で確認できます。


オプトアウトの方法:制御手段の比較

AI検索への掲載を止めたい場合、2026年8月31日から全世界で使えるSearch Consoleの「Search generative AI」設定が最も直接的な手段です。ただし、専門家アドバイス枠だけを個別に止める設定は確認できていません。

Search generative AI設定の概要

  • 場所:Search Console「設定 > Search generative AI」(プロパティ単位。親プロパティの設定を継承するオプションあり)
  • 選択肢:「Include(既定)」または「Exclude my site's links and content from Search generative AI features」
  • 対象:AI Overviews、AI Mode、Discoverの生成AI機能
  • 反映:通常は数日。公開済みページは1〜2日で除外されるが、キャッシュ等で長引くこともある
  • 通常検索への影響:ランキングや掲載のシグナルには使われない
  • 対象外:Geminiアプリ。Merchant CenterやGoogle広告の設定も上書きしない

出典:Search Consoleヘルプ「Search generative AI control」

制御手段ごとの違い

手段

止められるもの

止められないもの・副作用

Search generative AI設定(Search Console)

AI Overviews・AI Mode・Discover生成AI機能でのリンクとコンテンツの使用

専門家アドバイス枠だけの個別除外は不可。Geminiアプリは対象外。検索全体の改善目的での利用は残りうる

nosnippet / data-nosnippet / max-snippet

抜粋の表示量

通常の検索スニペットも同時に制限される

noindex

検索への掲載そのもの

通常検索からも消える

robots.txtでGooglebotをブロック

クロール

検索全体に影響する

Google-Extended(robots.txt)

Geminiモデルの学習、Geminiアプリ/Vertex AIのグラウンディング、検索生成AI機能に使うモデルの学習

AI Overviews・AI Modeへの表示は止まらない。検索順位には影響しない

「表示を止めたいならSearch Consoleの設定」「学習に使われたくないならGoogle-Extended」と役割が分かれています。一般ユーザーがAI検索の表示をオフにする方法は、パブリッシャー向けの設定とは別物です。こちらはGoogleのAI検索強制とオプトアウト方法で解説しています。

オプトアウトすべきかの判断基準

多くのサイトにとって、除外は損失の方が大きい選択です。Digidayも「パブリッシャーが安全に使えない選択肢」と報じています。

状況

判断の目安

生成AIレポートの表示回数が多く、通常検索の流入も維持できている

除外しない

表示回数は多いがクリックが大きく減っている

まずコンテンツ改善。除外はAI検索での露出をすべて失う

有料記事・独自データの無断要約を防ぐことが最優先

除外を検討。Subscription Linkingとの併用も検討

学習への利用だけを避けたい

除外ではなくGoogle-Extendedを使う

特定ページだけ抜粋されたくない

ページ単位で nosnippet / data-nosnippet を検討


YMYL分野と信頼性の注意点

「Expert Advice」という見出しが付いていても、引用される投稿は専門家の審査を経たものではありません。健康・医療・お金・法律に関わる検索では、Google自身が過去に機能を見直しています。

健康分野での経緯

  • 2026年1月:Guardianの調査で、膵臓がん患者に高脂肪食を避けるよう助言する(専門家の推奨と逆の内容)など、医療系AI Overviewsの誤情報事例が報じられた。Googleは一部の健康クエリでAI Overviewsを削除した(TechCrunch、Euronews報道)
  • 2026年3月:Reddit・Quora・Xなどの体験談をAIで要約する健康機能「What People Suggest」を廃止。Googleは「検索結果の簡素化の一環で、品質・安全性とは無関係」と説明している

ユーザー・運営者が気をつけること

  • 読者として:専門家アドバイス枠の引用は「誰かの体験談」として読み、医療・金融の判断は公的機関や専門家の情報で確認する
  • YMYLサイトの運営者として:監修者情報や根拠資料を明示し、UGCと比べて信頼できる理由をページ上で示す
  • ブランドとして:Reddit等での自社に関する誤情報がAI回答に引用される可能性もあるため、主要コミュニティでの言及を定期的に確認する
GoogleがAI検索にRedditやWebフォーラムの専門家アドバイスを追加したと伝えるTechCrunchの報道

出典: TechCrunch: Google updates AI search to include expert advice from Reddit and other web forums(2026年5月6日)


専門家アドバイス枠の恩恵を受けやすいサイト・影響が大きいサイト

専門家アドバイス枠でプラスになりやすいのは一次体験を持つサイト、マイナスの影響が大きいのは一般的な情報をまとめたサイトです。

サイトの種類

影響

取るべき対応

体験ベースのレビュー・検証サイト

引用される機会が増える可能性

検証条件・写真・数値を明記し、著者情報を整える

専門フォーラム・Q&Aコミュニティ

引用元として直接表示されやすい

投稿の質を保つモデレーション、スパム対策

有料購読のニュースメディア

Subscribed表示でクリック改善の余地

Subscription Linkingへの申請・実装を検討

公式情報の言い換え中心のまとめメディア

AI回答で完結しやすく流入減のリスク大

独自データ・体験・判断基準を追加する

YMYL分野(医療・金融・法律)

UGC引用との比較で信頼性が問われる

監修体制と根拠の明示、AI表示状況の監視

小規模EC

情報収集段階の流入が減るリスク

商品レビュー・使用例など一次コンテンツを拡充

こんな人におすすめの記事

  • AI Overviewsによる流入減の原因と対策を整理したいSEO担当者
  • Search Consoleの新しい生成AIレポートやオプトアウト設定の扱いを判断したいサイト運営者
  • 自社ブランドがRedditや知恵袋でどう語られ、AI回答に引用されているか気になるマーケター

この記事が合わない人

  • 一般ユーザーとしてAI Overviewsの表示を消したいだけの人(パブリッシャー向けの設定は使えません。GoogleのAI検索のオプトアウト方法を参照してください)
  • GmailのAI要約機能について知りたい人(名称が似た別機能です。Gmail AI Overviewsで解説しています)

よくある質問

Q1. 専門家アドバイス枠は日本語の検索結果でも表示されますか?

2026年9月時点で、Googleは対象の国・言語を公表していません。AI Overviews自体は日本語でも表示されていますが、専門家アドバイス枠やSubscribed表示が日本語検索で本格展開されているかは、公式情報では確認できていません。

Q2. 自分のブログ記事が専門家アドバイス枠に載ったかどうかは分かりますか?

Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートでAI Overviews/AI Modeでの表示回数は確認できますが、どの枠に表示されたかまでは分かりません。個別に確かめるには、対象キーワードで実際に検索して確認するしかないのが現状です。

Q3. Search Consoleでオプトアウトすると通常の検索順位は下がりますか?

公式ヘルプでは、この設定は通常検索のランキングや掲載のシグナルには使われないとされています。ただし、AI OverviewsやAI Modeからのリンク経由の流入は失われます。

Q4. robots.txtでGoogle-Extendedをブロックすれば専門家アドバイス枠から外れますか?

外れません。Google-ExtendedはGeminiモデルの学習などを制御するもので、AI Overviews・AI Modeへの表示を止めるにはSearch Consoleの「Search generative AI」設定を使います。

Q5. 社員がRedditや知恵袋で自社製品を紹介すれば引用されますか?

引用を狙った自作自演やステルスマーケティングは避けるべきです。コミュニティのルール違反になるだけでなく、Googleのスパムポリシーに抵触するおそれがあり、発覚すればブランドの信頼を大きく損ないます。社員として立場を明かしたうえで質問に答えるなど、透明性のある参加にとどめるのが安全です。

Q6. AI Modeはブラウザ以外からも使えますか?

Windows向けのGoogle検索アプリなど、ブラウザ以外の入口からもAI Modeを利用できます。入口ごとの機能や提供状況はGoogle Search app for Windowsの解説も参考にしてください。


まとめ

  • Google AI Overviewsの「専門家アドバイス(Expert Advice)」は、公開ディスカッション・SNS・一次体験の投稿をAI回答内に引用プレビューとして表示する機能で、2026年5月6日に発表された。「Expert Advice」は報道で紹介された表示例の見出しで、専門家の審査を意味しない
  • 引用元としてReddit・WordPressブログ・フォーラムが報じられているが、Googleは「Redditに特別な優遇はない」と説明している
  • 日本の情報収集型キーワードでは、AI Overviewsによって検索1位のCTRが-62.7%(2026年6月)まで下がっている
  • 2026年8月31日から、Search Consoleで生成AI検索での表示回数の確認と、AI Overviews・AI Mode・Discover生成AI機能からの除外設定が全世界で使える
  • 対策の基本は公式どおり「一次体験に基づく独自情報+通常のSEO」。FAQスキーマやllms.txtなどの小手先の施策は公式に不要とされている

まずはSearch Consoleの生成AIレポートで自サイトの表示状況を確認し、表示回数とクリックの差が大きいページから一次情報を補強していくのが現実的な進め方です。


参照・出典

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