AIツール2026年10月更新

SABERA(サベラ)スマート眼鏡とは?価格92,400円・重さ38g

公開日: 2026/05/03
更新日: 2026/10/17
SABERA(サベラ)スマート眼鏡とは?価格92,400円・重さ38g

この記事のポイント

SABERA(サベラ)はjig.jp・ボストンクラブ・Cellidが手がけた鯖江発のARグラス。重さ約38g、92,400円の価格、42言語翻訳・字幕・AIアシスタント機能、度付きレンズ対応、Even G2・Rokidとの違いを2026年10月時点で解説します。

SABERA(サベラ)スマート眼鏡は、株式会社jig.jpが開発・販売するARグラスです。眼鏡の産地である福井県鯖江市の眼鏡メーカー「ボストンクラブ」と、AR光学技術のCellidの3社でつくられました。右目の視界に翻訳・字幕・通知・道案内などを緑色の文字で出す、「読む」ための眼鏡です。カメラとスピーカーは付いていません。公式の重さは約38gで、一般販売の予定価格は92,400円(税込)と発表されています。

2026年4〜6月のMakuake先行販売は約1億9,292万円・2,743人の支援で終わり、8月下旬から先行購入者への発送が始まりました。SABERAの購入を考えている人、ほかのスマートグラスと比べたい人、会議や接客など仕事で使えるか確かめたい人に向けて、2026年10月11日時点の公式情報をもとに整理しています。

SABERAとは何か:鯖江発・国産3社連携のAR/AIスマート眼鏡

SABERAスマート眼鏡の公式製品イメージ。ARディスプレイを内蔵した日本製のスマートグラス

出典: SABERA 公式サイト

SABERAは、スマホとBluetoothでつないで使う単眼式のARグラスです。見た目はふつうの眼鏡に近く、右目のレンズの中に文字だけを表示します。製品は本体(型番 SABERA-J1-GLASSES)、充電ケース、無料のスマホアプリ「SABERA」(iOS/Android)の3つで構成されています。

ブランド名「SABERA」の由来

国内最大の眼鏡産地である鯖江(SABAE)と、「時代」を表すERAを組み合わせた名前です。jig.jp自身も鯖江市に本社を置いています。

開発3社の役割と背景

企業名

役割

株式会社jig.jp(福井県鯖江市、東証グロース 5244。ライブ配信アプリ「ふわっち」の運営会社)

ソフトウェア開発・UX設計。製品の開発元・販売元

株式会社ボストンクラブ(福井県鯖江市の眼鏡メーカー)

フレームのデザイン

Cellid株式会社(AR光学技術)

ARディスプレイの光学部品(ウェーブガイド)

jig.jpは公式の発表で、「ソフトウェア企業である当社の開発力・UX設計力」「ボストンクラブのデザイン力」「CellidのAR光学技術」を組み合わせ、「日常で使えるARグラス」を目指すと説明しています。販売とサポートの窓口はjig.jpです。

ブランド始動から現在までの流れ

時期

出来事

2026年2月20日

ブランド始動、特設ページ公開

2026年4月17日

新製品発表会(東京)

2026年4月20日

Makuakeで先行販売開始。8時間で4,500万円を超えたと報じられた

2026年5月26日

公式サイト(sabera.glass)公開

2026年6月25日

同時通訳AIのKotoba Technologiesと提携

2026年6月29日

Makuake終了。応援購入総額1億9,291万7,570円、サポーター2,743人(Makuake歴代23位)

2026年7月1〜3日

機械要素技術展に出展し、製造現場向けの使い方を提案

2026年7月7日

度付きレンズの対応を累進(遠近両用)まで広げると発表。一般販売は8月下旬予定と発表

2026年8月2〜3日

ミュージカル『ピーター・パン』の手話付き公演で字幕表示に使われる

2026年8月24日

予定より約1か月遅れで、先行購入者への発送を開始(Makuake活動レポート)

2026年9月1日

度付きレンズの販売開始

2026年10月11日時点

公式オンラインストアは「まもなく公開」の表示。一般販売開始の公式発表は見当たらない

一般販売は「8月下旬頃から予定」と発表されていましたが、10月11日時点で公式サイトのオンラインストアはまだ公開されておらず、店舗一覧でも本体の販売開始日は「Coming Soon」となっています。購入を急ぐ人は、公式サイトのお知らせを確認してください。

SABERAの6つの主要機能

スマートグラスを手に持つイメージ。翻訳・字幕・通知を視界に表示するARグラスの機能紹介

SABERAでできることは、翻訳・字幕・AIアシスタント・ナビ・通知・テレプロンプトの6つが中心です。どれもスマホのアプリと連動して動き、結果を右目の視界に文字で出します。アプリには天気予報の表示もあります。

機能名

内容

翻訳

相手の話した言葉を翻訳して表示。公式FAQとマニュアルでは42言語に対応(製品ページの表記は「40以上」)

字幕(文字起こし)

周りの音声をその場で文字にする。終わった後はアプリに保存され、読み返せる。製品ページでは議事録・AI要約も機能として紹介

AIアシスタント

声か文字で質問すると、答えが眼鏡とアプリに表示される。使うAIモデルをアプリで選べる(切り替えると会話履歴は消える)

ナビ

進む方向・距離・残り時間を表示。徒歩・自転車・車に対応し、徒歩では小さな地図も出る

通知

スマホのメッセージやメールの通知を表示。タイトルと本文を出すかどうかはアプリで個別に決められる

テレプロンプト

登録した原稿を表示する。製品ページでは話す速さに合わせて自動でスクロールすると説明

AIアシスタントについて、発表時の報道(PHILE WEB)ではGoogleのGeminiを使うとされていました。いま選べるモデルの具体名は公式サイトに載っていないため、購入後にアプリで確かめてください。GeminiそのものについてはGeminiとはで解説しています。

操作は、テンプル(つる)のタッチセンサーで行います。シングルタップ・ダブルタップ・長押し(約0.6秒以上)の3種類で、初期設定ではダブルタップが翻訳、長押しがAIアシスタントの起動です。顔を少し上げると表示がつき、その角度はアプリで変えられます。

SABERAの主要スペック一覧

2026年10月11日時点の公式ユーザーマニュアル・FAQに載っている仕様です。

項目

仕様

重量

約38g(公式FAQ・マニュアル)

寸法

幅142mm × 高さ46mm × 奥行170mm

ディスプレイ

右目のみの単眼式。Micro LED、緑の単色、640×480、視野角30度(対角)、最大輝度1,500nit。写真や画像は表示されない

光学部品

Cellidのウェーブガイド(導光板)

バッテリー

本体120mAh。使い方によって約8〜12時間、表示をあまり使わなければ最大約14時間。充電時間は約50分

充電ケース

2,600mAh、USB Type-C。本体を約12回充電できる。電源スイッチは無く、ケースにしまうと充電が始まる

無線

Bluetooth 5.3(BLE)、通信距離は見通しで約10m

センサー

6軸IMU、明るさセンサー、装着検出センサー

マイク

2基

カメラ・スピーカー

どちらも無し(プライバシーへの配慮として外したと製品ページに記載)

操作

テンプルのタッチセンサー(タップ2種・長押し)

テンプル素材

βチタン(手で少しずつ曲げて調整できる)

防水

非防水(IP等級なし)

対応スマホ

iOS 18.2以降/Android 12以降(BLE対応が必要)

保証

到着日から1年(本体・充電ケース・鼻パッド)

重さは37g・38g・40gのどれ?

公式の重さは約38gです。2026年4月の発表時やMakuakeのページでは「約40g(レンズ込み・開発段階の計測値)」とされていましたが、いまの公式FAQとマニュアルは38gで統一されています。検索で見かける「37g」については、公式サイト・マニュアルのどちらにも根拠となる記載が見当たりません。装着感を考えるときは38gを目安にしてください。

SABERAの強み・差別化ポイント5つ

SABERAの強みは、国内メーカーが作ってサポートする点と、度付きレンズの対応範囲が広い点にあります。カメラが無いこと自体は、Even G2など他社にもある特徴です。

1. カメラを載せず、プライバシーに配慮した設計

SABERAにはカメラがありません。「撮られているのでは」と周りに思われにくく、会議室や店頭でもかけやすい作りです。ただし、カメラが無いのはEven G2も同じなので、SABERAだけの特徴ではありません。また、マイクは2基あり、周りの声は拾います。

2. 鯖江製フレームと国産AR技術

フレームのデザインは鯖江のボストンクラブ、光学部品はCellidが担当しています。問い合わせ窓口はjig.jpで、電話(平日10〜17時)とメールのサポートが日本語で受けられます。海外メーカーの製品と比べて、故障や度付きレンズの相談を国内で完結できる点は安心材料です。

3. 度付きレンズで「普段の眼鏡」として使える

度付きレンズは2026年9月1日から販売が始まりました。近視・乱視・累進(遠近両用)に対応し、Makuakeの表記では近視と乱視を合わせて0.00〜−10.00まで作れます。遠視には対応していません。Makuakeの購入者のうち約3割が度付きレンズを希望したとjig.jpは発表しています。

4. 「普通の眼鏡」に見えるデザイン

外からはディスプレイがほとんど見えず、特定の角度で光が少し漏れる程度だと、発表会で実機を試したTechnoEdgeは伝えています。見た目でスマートグラスとわかりにくい点は、仕事中にかけたい人には利点です。

5. ウェーブガイドによる薄型・軽量(約38g)

Cellidのウェーブガイドを使い、ディスプレイを入れても約38gに収めています。カメラとスピーカーを持つRokid(約49g)よりは軽く、同じくカメラの無いEven G2(約36g)とはほぼ同じ重さです。

SABERAの制約・できないこと

SABERAは文字を読むための眼鏡なので、撮る・聴く・映像を見る用途には使えません。スマホが無いと機能のほとんどが動かない点にも注意が必要です。

意図的に搭載しない機能

  • カメラが無い:写真や動画は撮れません。目の前の物をAIに見せて質問する使い方(Ray-Ban MetaやRokidの使い方)もできません
  • スピーカーが無い:音楽・通話・ナビの音声案内は眼鏡から聞けません。イヤホンなどを別に使います
  • 表示は右目だけ・緑の単色:写真・画像・動画は出せません。右目の視力や視野に制約がある人は見えにくい場合があると、マニュアルにも書かれています
  • 両眼の映像表示は無い:XREALのような、大画面で動画を見る使い方はできません

度付きレンズの制限

種類

対応

近視

◯ 対応(近視と乱視の合計で0.00〜−10.00)

乱視

◯ 対応

累進(遠近両用)

◯ 対応(2026年7月に追加)

遠視

✗ 非対応

用途的な制限

  • 翻訳・字幕・AIアシスタントは通信が必要で、電波が弱いと認識が止まることがあります。ナビはスマホの位置情報が欠かせません
  • 雨・汗・入浴・プールは避ける必要があります(非防水)
  • バッテリーは自分で交換できません
  • 日本国内のみの販売で、技術基準適合証明も国内でしか有効ではありません。海外で使う前に現地の法令を確かめるよう、公式FAQは案内しています
  • AIの回答や翻訳の結果は参考扱いです。マニュアルでも、医療・法律・お金の判断には使わないよう注意しています

料金・価格・購入方法

テーブルに置かれた眼鏡。SABERAの価格と購入方法のイメージ

SABERAの一般販売予定価格は92,400円(税込)で、アプリとAI機能は現時点では追加料金なしで使えます。度付きレンズは別料金です。

一般販売価格

項目

価格・内容

本体(一般販売予定価格)

92,400円(税込)(発表時の報道。公式ストア未公開のため、公式サイトには10月11日時点で価格の掲載なし)

度付きレンズ

別料金。金額は購入方法・店舗によって異なり、公式に一律の価格は出ていない

クリップオン式サングラス

別売

アプリ・AI機能

無料(製品ページに「すべての機能を無料で利用できる」と記載)

公式オンラインストアの支払い方法は、クレジットカード・PayPay・コンビニ払い・銀行振込で、送料は無料です。在庫品は注文から1〜3営業日、度付きレンズなどの受注生産品は2〜4週間で発送されると特定商取引法の表記に書かれています。

Makuake先行販売価格(2026年4月20日〜6月29日・終了済み)

先行販売はすでに終わっています。参考として、当時の価格を載せておきます。

プラン

価格(税込)

お届け予定(当時)

超早割 30%OFF

64,990円

2026年7月末

早割 28%OFF

66,990円

2026年7月末

Makuake限定割 24%OFF

69,990円

2026年7月末

Makuake限定割 21%OFF

72,990円

2026年8月末

フルセット(サングラス付き)

70,990円〜75,990円

2026年7月末

実際の発送開始は8月24日で、予定より約1か月遅れました。

AI機能の利用料金

翻訳・字幕・AIアシスタントは、2026年10月時点で無料です。発表時の報道では「当面の間、無料」とされていました。将来の有料化の有無や時期について、公式の発表はありません。

購入時の注意点

  • 未開封・未使用なら到着から7日以内に返品できます(送料は購入者負担)
  • 度付きレンズは受注生産のため、自己都合の返品・交換はできません
  • 使い始めにはGoogle・Apple・メールアドレスのいずれかでアカウント登録が必要です
  • 13歳未満は、保護者がアカウントを操作して見守る場合に限って使えます

度付きレンズへの対応ガイド

SABERAのレンズは外せない構造のため、度付きにするにはレンズの入れ替えが必要です。マニュアルでは、入れ替えの作業はjig.jpだけが受け付けるとされています。

取得方法

  • 公式オンラインストア:公式サイトから注文する形ですが、10月11日時点ではストアが未公開です
  • アイジャパンオンライン:単焦点レンズのみ
  • 対応店舗:公式サイトの店舗一覧で「度付きレンズ対応」の印がある店舗。ボストンクラブ直営のBOSTON CLUB SHOP SABAEとGLOSS GINZAは来店客のみの受付です

マニュアルに書かれた入れ替えの流れは、次のとおりです。

  1. サポート窓口に連絡する
  2. 度数・送付先・期間・費用の案内を受ける
  3. 本体をjig.jpに送る
  4. レンズを入れ替えた本体が返送される

自分で入れ替えたり、他の眼鏡店で作業したりすると保証の対象外になります。店舗で注文したときの作業の流れは公式に詳しく書かれていないため、購入前に店舗かサポートに確認しておくと安心です。

対応できない視力

遠視の度付きレンズには対応していません。遠視の人は度なしで使うか、コンタクトレンズと組み合わせる方法を検討してください。発表時(2026年4月)は「−6.00まで、遠視・老眼は非対応」とされていましたが、7月以降は累進と強度の近視(−10.00まで)にも広がっています。

SABERAの使い方・操作方法

使い始めるには、スマホにアプリを入れて本体とペアリングするだけです。電源ボタンは無く、ケースから出すと使え、しまうと充電が始まります。

基本的なセットアップ

  1. アプリを入れる:App StoreかGoogle Playで「SABERA」をインストール(iOS 18.2以降/Android 12以降)
  2. アカウントを作る:Google・Apple・メールアドレスのいずれかで登録
  3. AIサービスの利用に同意する:初回起動時に、音声を外部のAIサービスへ送ることへの同意を求められる
  4. ペアリングする:本体をスマホから30cm以内に置いてBluetoothで接続。Androidは通知表示のために「通知へのアクセス」も許可する
  5. ファームウェアを更新する:無線で更新できる。本体とスマホの電池がどちらも50%以上必要

つながらないときは、BluetoothとアプリのBLE権限、スマホの省電力設定を見直すよう、公式のお知らせ(2026年8月20日)が案内しています。

日常的な操作

  • タッチセンサー:シングルタップ・ダブルタップ・長押しの3種類。どの操作にどの機能を割り当てるかはアプリで変えられます
  • 音声入力(マイク2基):AIアシスタントへの質問は声でも文字でもできます
  • 表示のオン・オフ:顔を上げると表示がつきます。反応する角度はアプリで調整できます

処理はスマホの中だけで終わるわけではありません。翻訳・字幕・AIアシスタントの音声は、jig.jpのサーバーを通して外部の音声認識・生成AIのサービスに送られます。業務で使うかどうかを決めるときは、この点を必ず押さえておいてください。

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Cellid(セリッド)のプラスチックウェーブガイドとは

光学レンズの接写。Cellidのウェーブガイド技術のイメージ

SABERAの表示を支えているのは、Cellidのウェーブガイド(導光板)という光学部品です。レンズの中で光を導いて目に届けるため、眼鏡に近い薄さのまま文字を重ねて見せられます。

ウェーブガイドとは何か

ウェーブガイドは、小さな光源(SABERAではMicro LED)から出た光をレンズの内部で反射させ、目の前まで運ぶ部品です。表示部分を目の前に置かなくて済むので、ARグラスを眼鏡に近い形にしやすくなります。

プラスチック製の利点

ARグラスのウェーブガイドはガラス製が多く、重さや割れやすさが課題になりがちです。Cellidはプラスチック製のウェーブガイドを開発しており、軽さと割れにくさの両立を狙っています。

業界内での評価

Cellidのプラスチック製ウェーブガイド「Plastic G1」は、2024年にSID(国際情報ディスプレイ学会)の「Display Component of the Year」を受賞しました。SABERAでは、このCellidの光学技術が使われています。

競合製品との比較

SABERAに一番近い競合は、同じくカメラとスピーカーを持たないEven G2です。カメラで撮りながらAIに質問したいならRokidかRay-Ban Meta、と考えると選びやすくなります。価格・重さは、2026年10月時点の公式情報と報道にもとづく値です。

製品名

開発元

カメラ

スピーカー

ディスプレイ

重量

日本での価格(税込)

SABERA

jig.jp(日本)

なし

なし

右目のみ・緑の単色(640×480)

約38g

92,400円(一般販売予定価格)

Even G2

Even Realities

なし

なし

緑の単色(640×350)

約36g

99,800円

Rokid スマートAIグラス

Rokid(中国)

あり(約1,200万画素)

あり

緑の単色(640×480)

約49g

109,890円

Ray-Ban Meta(Gen 2)

Meta × EssilorLuxottica

あり

あり

なし

約52g(Headliner)

73,700円〜(度付き対応のOpticsは82,500円〜、レンズ別)

出典: Meta 公式ニュースルーム、ITmedia PC USER(2026年8月21日)、SABERA 公式サイトほか

製品ごとの特徴と向き不向き

SABERA

  • 良い点:国内メーカーの製品で、日本語のサポート窓口がある
  • 良い点:度付きレンズが累進・−10.00まで対応
  • 良い点:翻訳・字幕・テレプロンプトなど「読む」機能に絞っている
  • 気になる点:撮影・音楽・映像は使えない。一般販売の開始時期がはっきりしない

Even G2

  • 良い点:SABERAとほぼ同じ重さ・同じ考え方(カメラ・スピーカー無し)
  • 良い点:サードパーティのアプリを使える環境がある。量販店で4月から販売中
  • 気になる点:SABERAより価格がやや高い。リング型コントローラー(Even R1)は別売

Rokid スマートAIグラス

  • 良い点:カメラ・ディスプレイ・スピーカーを全部持つ。AIはChatGPTとGeminiから選べる
  • 気になる点:約49gでSABERAより重く、価格も一番高い

Ray-Ban Meta(Gen 2)

  • 良い点:カメラで目の前の物をAIに聞ける。音楽・通話もできる。価格は4製品で一番安い
  • 気になる点:ディスプレイが無いため、翻訳や字幕を目で読む使い方には向かない

XREAL One などの映像視聴型

  • 良い点:両眼で大きな画面を見る用途(動画・ゲーム・PC作業)に向く
  • 気になる点:一日中かけて文字情報を見る使い方とは目的が違う

スマートグラスの市場の動きは、Google I/O 2026まとめやSnap×Perplexity契約破談とスマートグラスへの転換でも取り上げています。

こんな人におすすめ / おすすめしない人

SABERAは「スマホを見ずに文字で情報を受け取りたい人」に合います。撮影・音楽・映像が目当てなら、ほかの製品を選んだほうが満足しやすいはずです。

SABERAが特に合っている人

  • プレゼンや講演が多い人:テレプロンプトで原稿を見ながら、視線を前に向けたまま話せる
  • 外国語での接客・商談がある人:42言語の翻訳を文字で読める。字幕はアプリで読み返せる
  • 聞き取りに不安がある人:周りの声を字幕で表示できる。観劇の字幕表示にも使われた実績がある
  • 近視・乱視・遠近両用の眼鏡を使っている人:度付きレンズに入れ替えれば、普段の眼鏡を1本にまとめられる
  • 国内のサポートを重視する人:日本の会社が販売・修理を受け付ける
  • 職場でカメラ付きの機器を使いにくい人:撮影機能が無いので、周りに説明しやすい

SABERAが向いていない人

  • 動画・音楽・ゲームを楽しみたい人:スピーカーも映像表示も無い
  • カメラでAIに質問したい人:Ray-Ban MetaかRokidが向いている
  • 遠視の人:度付きレンズが作れない
  • 右目の視力や視野に制約がある人:表示が見えにくい場合がある
  • すぐに手に入れたい人:10月11日時点で公式ストアは未公開
  • 雨の屋外や汗をかく作業で使いたい人:非防水
  • 海外でよく使いたい人:国内専用の製品で、海外では現地の法令確認が必要

用途別おすすめ活用シーン

SABERAは、手や目を作業から離したくない場面で役に立ちます。個人の用途と業務の用途に分けて整理しました。

利用シーン

SABERAの活用方法

特に有効な機能

プレゼン・スピーチ

原稿を視界に出し、前を向いたまま話す

テレプロンプト

外国語での接客・商談

相手の言葉を翻訳して文字で読む

翻訳

会議・打ち合わせ

発言を字幕にして、後でアプリで読み返す

字幕(文字起こし)

初めての場所の移動

方向と距離を視界に出し、スマホを見ずに歩く

ナビ

作業中の連絡確認

スマホを出さずに通知を見る

通知

観劇・イベント

舞台のせりふを字幕で見る

字幕アプリとの連携

法人・業務での使い方と導入時の注意

jig.jpは製造業向けの展示会で、作業手順書やマニュアルを手を使わずに見る使い方を提案しています。翻訳と通知も、現場の仕事をデジタル化する用途として紹介されました。観劇では、Palabraの「UDCast LIVE」と組み合わせて手話付き公演で字幕を出した実績があり、映画字幕アプリ「UDCast MOVIE」との連携も開発中です。

業務で使う場合は、次の点を先に確かめておくと失敗しにくくなります。

  • 会議の音声が社外(海外を含む可能性あり)のサービスを通ることを、社内規程で認めているか
  • 同席者や顧客に、字幕や翻訳を使うことをどう伝えるか
  • 非防水・動作温度(−10〜40℃)が現場の環境に合うか
  • 表示は緑の文字だけなので、図面や写真を見せたい業務には向かない

手順書や社内の業務システムの内容をスマートグラスに表示するなど、自社の仕組みとAIをつなぎたい場合の進め方と費用の目安は、既存システムにAIを組み込む方法で整理しています。翻訳の業務利用の事例は翻訳業界のAI活用事例、リアルタイム翻訳のほかの選択肢はGemini 3.5 Live Translateとはが参考になります。録音した音声を後から文字にしたいだけなら、ChatGPTで音声ファイルを文字起こしする方法のように、眼鏡を使わない方法もあります。

プライバシー・セキュリティ上の注意点

SABERAはカメラが無い一方で、マイクで拾った音声を外部のAIサービスに送ります。仕事で使うなら、データの流れを知ったうえで社内のルールと照らし合わせてください。

マイク搭載に伴うリスクと対策

会議・商談で使う前に参加者に伝える

字幕や翻訳を使うと、同席している人の声も文字になり、外部のサービスに送られます。商談や会議で使うときは、始める前に参加者へ伝えておくのが無難です。業種によっては就業規則や取引先との契約に照らして確認が必要になります。

公共の場所で字幕・翻訳を使うとき

周りの人の声も拾う可能性があります。機能として使えても、場所を選ぶ配慮は必要です。

データ管理について

公式ユーザーマニュアルに書かれたデータの扱いを表にまとめました。

データ

扱い

翻訳・字幕の音声

jig.jpのサーバーを通して外部の音声認識・生成AIサービスに送る

AIアシスタントへの質問

音声・文章(必要なら位置情報も)を外部の生成AIサービスに送る。位置情報の送信は設定で止められる

AIの学習への利用

「各提供事業者の生成AIモデルの学習には利用されない」と記載

音声データ

処理した後は保持しない。ただし音声から作った文字は委託先で一定期間保存される場合がある

AIとの会話履歴

jig.jpのサーバーに保存。削除するとすぐ見えなくなり、30日以内に消去

スマホの通知の本文

jig.jpのサーバーには送らない

アプリの動作記録

画面遷移・エラー・機種情報などを外部の監視サービスへ送る。入力した文字や表示した文字は含まない

送信先の事業者名や国は「プライバシーポリシーを参照」とされていますが、sabera.glassのサイト用プライバシーポリシーにはその記載が見当たりませんでした。マニュアルは「外国にある第三者への提供」にも触れているため、海外のサービスに送られる可能性があります。顧客情報や機密を扱う会議で使う前には、情報セキュリティの担当部署に確認してください。

購入後のトラブルと保証

  • 保証は到着日から1年です。落下・水濡れ・分解・正規でない度付きレンズの作業・バッテリーの自然な劣化は対象外です
  • 修理や交換で、ペアリングや設定、本体内の記録が消える場合があります
  • 2026年8月には「アップデート中から進まない」不具合の案内が出ました。アプリを1.1.1以上にして更新し直すよう公式は案内しています
  • サポートの連絡先は sabera-support@jig.jp、電話 03-6757-6112(平日10〜17時)。返信には3〜5営業日かかります

よくある質問(FAQ)

Q: SABERAはいま買えますか?

A: Makuakeの先行販売は2026年6月29日に終わりました。一般販売は8月下旬予定と発表されていましたが、10月11日時点で公式オンラインストアは「まもなく公開」のままです。実機はノジマの「MIRAI ROBO SQUARE」に常設展示があるほか、公式の体験会で試せます。

Q: 重さは37gですか?40gですか?

A: 公式の値は約38gです。40gは発表時の開発段階の値で、37gは公式資料で裏付けが見つかりませんでした。

Q: iPhoneでも使えますか?

A: 使えます。iOS 18.2以降が必要です。AndroidはAndroid 12以降が対象です。

Q: スマホが無くても使えますか?

A: 使えません。翻訳・字幕・AIアシスタントはスマホの通信を、ナビはスマホの位置情報を使います。

Q: AI機能はずっと無料ですか?

A: 現時点では無料です。将来の有料化について、公式の発表はありません。

Q: 他のアプリと連携できますか?

A: 同時通訳アプリ「Kotoba」との連携が2026年6月に発表されていますが、提供開始の時期は未定です。観劇向けの字幕アプリ「UDCast LIVE」では実際の公演で使われました。一般の開発者向けのSDKやアプリの公開は、公式には発表されていません。

Q: Even G2とSABERAはどちらを選ぶべきですか?

A: どちらもカメラとスピーカーが無く、重さも近い製品です。すぐに手に入れたい人やサードパーティのアプリを使いたい人はEven G2、度付きレンズを累進まで作りたい人や日本の会社のサポートを重視する人はSABERAが候補になります。

Q: 会社でまとめて導入できますか?

A: jig.jpは個人向けとは別に法人向けの問い合わせ窓口を設けており、製造・建設・医療・観劇支援での導入を想定しています。法人向けの価格は公開されていません。

まとめ:SABERAスマート眼鏡はこんな製品

  • 何か:jig.jp・ボストンクラブ・Cellidの3社による、鯖江発の単眼式ARグラス
  • できること:42言語の翻訳・字幕・AIアシスタント・ナビ・通知・テレプロンプト
  • できないこと:撮影・音楽や通話・映像表示・遠視の度付きレンズ
  • 価格:一般販売予定価格92,400円(税込)。AI機能は現時点で無料
  • 重さ:公式で約38g
  • 度付きレンズ:近視・乱視・累進に対応(−10.00まで)。入れ替えはjig.jpが行う
  • 販売状況(10月11日時点):先行購入者への発送は8月24日に開始。公式オンラインストアは未公開
  • 注意点:音声は外部のAIサービスに送られる。非防水・国内専用

スマートグラスは役割で分かれていて、カメラで「撮る」Ray-Ban Meta、全部入りのRokid、映像を「見る」XREAL、文字を「読む」SABERAとEven G2があります。翻訳や字幕を目で読みたい人、度付きの眼鏡として毎日かけたい人には、SABERAは有力な候補です。買う前に、販売状況と音声データの扱いを公式サイトで確認してください。

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仕様・価格・機能は変わることがあります。最新の情報はSABERA 公式サイトとjig.jpのニュースをご確認ください。

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