AIコーディング2026年10月更新

Gemini CLI廃止と移行方法|Antigravity CLI完全ガイド・6月18日停止後の対応・インストール手順・Claude Codeとの比較

公開日: 2026/06/01
更新日: 2026/10/17
Gemini CLI廃止と移行方法|Antigravity CLI完全ガイド・6月18日停止後の対応・インストール手順・Claude Codeとの比較

この記事のポイント

Gemini CLIは2026年6月18日に個人向けの提供を停止しました。自分が対象かどうかの判定、Antigravity CLI(agy)のインストールと設定の移し方、Claude Codeとの比較、10月に新規販売が終わった企業向けCode Assistの扱いまで、公式情報をもとに整理します。

Gemini CLIは、2026年6月18日に個人向けのログイン利用が止まりました。 Google AI Pro / Ultra や無料の Gemini Code Assist for individuals でサインインしていた人は、公式の移行先である Antigravity CLI(コマンド名 agy) に移るか、有料の Gemini API キーで Gemini CLI を使い続けるか、Claude Code などに乗り換えるかを選ぶことになります。

企業向けの Gemini Code Assist Standard / Enterprise も、2026年10月9日に新規販売が終わりました。いま契約している組織も、2027年の更新期限までに移行先を決めておく必要があります。

この記事でわかること:

  • 6月18日の停止で、誰が何を使えなくなったのか(自分が対象かの判定)
  • 企業ライセンス(Standard / Enterprise)の販売終了と更新期限
  • Antigravity CLI とは何か、Gemini CLI と何が違うのか
  • agy のインストールから、拡張機能・スキル・MCP設定の移し方まで
  • Antigravity CLI・Claude Code・APIキーでの継続の比較と選び方
  • 権限設定とセキュリティ上の注意点

こんな人に向けた記事です: gemini コマンドが動かなくなった個人開発者、社内スクリプトや CI で Gemini CLI を呼んでいるチーム、移行先を Antigravity CLI と Claude Code で迷っている人。


まず確認:自分はGemini CLI廃止の対象か

個人のGoogleアカウントでログインして使っていた人は、6月18日の時点で対象になり、すでに使えなくなっています。 一方、有料のAPIキーで動かしている人や、企業向けライセンスを持つ組織は今も使えます。ただし企業向けにも販売終了と更新期限が決まりました。

Googleは2026年5月19日(Google I/O 2026)に Google Developers Blog と GitHub Discussion #27274 で、Gemini CLI から Antigravity CLI への移行を発表しました。公式の廃止スケジュールは次のとおりです。

Gemini CLIからAntigravity CLIへの移行を告知したGoogleデベロッパーブログのヘッダー画像

出典: Google Developers Blog

対象

廃止扱いになった日(公式表記)

停止・期限

状況(2026年10月時点)

Google AI Pro / Ultra、無料の Code Assist for individuals

2026-05-18

2026-06-18 停止

Gemini CLI と Code Assist のIDE拡張がリクエストを処理しない

Gemini Code Assist on GitHub(個人向け)

2026-06-18(新規インストール停止)

2026-07-17 停止

停止済み

Code Assist Standard / Enterprise の新規契約

2026-10-09

新規購入不可

新しく契約できない

Standard / Enterprise の追加ライセンス

—

2027-01-31 まで

以降は追加購入できない

年間契約の更新

—

2027-01-31 まで

以降は更新できない

月間契約の更新

—

2027-12-31 まで

以降は更新できない

出典: Google「Feature deprecations」「Gemini Code Assist sunset」

6月18日に使えなくなったユーザー

対象

何が起きたか

無料の Gemini Code Assist for individuals

Googleアカウントでログインした gemini が使えない

Google AI Pro 契約者

同じく、ログインした gemini が使えない

Google AI Ultra 契約者

同じく、ログインした gemini が使えない

VS Code・JetBrains などの Code Assist IDE拡張(個人)

拡張機能もリクエストを処理しない

Code Assist on GitHub(個人向け)

6/18に新規インストール停止、7/17に停止

今も使えるユーザー

対象

状況

有料の Gemini API キー / Gemini Enterprise Agent Platform のAPIキーで Gemini CLI を使う人

継続して使える

Code Assist Standard / Enterprise を契約中の組織

契約期間中は使える(新規販売は10/9で終了)

Google Cloud 経由の Code Assist for GitHub

6/18時点では「変更なし」と案内

Standard / Enterprise の契約が終わったあとに、Gemini CLI のログイン利用がどうなるかには注意しておきたいところです。この点は GitHub の Issue #29712(2026年10月11日起票)で質問が出ていますが、現時点でメンテナーからの回答はありません。企業で使っている場合は「契約が続く限り大丈夫」と考えず、更新期限を基準に移行計画を立てておくほうが安全です。

Gemini CLI そのものの機能や、これまでの位置づけは「Gemini CLIとは」で解説しています。


移行先の3つの選択肢

Google Antigravityの公式告知画像(Experience liftoff)

出典: Google Developers Blog

選択肢は「Antigravity CLI に移る」「有料APIキーで Gemini CLI を続ける」「Claude Code など別のツールに乗り換える」の3つです。 設定をなるべくそのまま使いたいなら Antigravity CLI、今の環境を変えたくないなら APIキーで継続、Gemini にこだわらないなら Claude Code が候補になります。

選択肢1: Antigravity CLI(公式の移行先)

Googleが用意した後継ツールです。GEMINI.md / AGENTS.md をそのまま読み込み、拡張機能を取り込む agy plugin import gemini もあります。Google AI Pro / Ultra の契約をそのまま使えるのも利点です。

一方で、公式も「最初から1対1の機能互換はない」と書いています。ソースコードは公開されておらず、無料枠の上限が厳しいという声も多く出ています。

選択肢2: Claude Code(Anthropic製)

ターミナルで動くAnthropicのコーディングエージェントです。Pro(月払い$20、年払いなら月$17相当)以上の有料プランか、APIの従量課金で使えます。無料プランでは使えず、Geminiのモデルも選べません。GEMINI.md は読まないため、CLAUDE.md へ移す作業が必要です。機能の全体像は「Claude Codeとは」にまとめています。

選択肢3: 有料APIキーで Gemini CLI を使い続ける

Gemini CLI は Apache 2.0 のまま公開されており、Googleはモデル対応・バグ修正・セキュリティ修正の更新を続けると説明しています。有料の Gemini API キー(環境変数 GEMINI_API_KEY)や Gemini Enterprise Agent Platform のキーで認証すれば、gemini コマンドは今も使えます。料金はサブスクリプションではなくAPIの従量課金になります。Agent Platform 経由の使い方は「Gemini Enterprise Agent Platformとは」を参照してください。


企業・チームで使っている場合の注意点

企業では、個人の端末より社内スクリプトや CI に残った gemini の呼び出しに気をつけたいところです。 誰かの個人アカウントでログインして動かしていたジョブは6月18日から失敗しているはずで、Standard / Enterprise 契約の組織も2027年の更新期限までに移行先を決める必要があります。

最初に次の4点を洗い出しておくと、移行の範囲がはっきりします。

確認すること

見る場所の例

対応の方向

gemini を呼んでいるジョブ

CI の設定ファイル、cron、社内のシェルスクリプト

agy に置き換えるか、APIキー認証に切り替える

認証の方法

個人OAuth か、APIキーか、Code Assist のライセンスか

個人OAuthで動かしているものは最優先で直す

共有している設定

リポジトリ内の GEMINI.md・.gemini/skills/・MCP設定

Antigravity CLI ならスキルとMCP設定の場所を移す

契約の更新日

Google Cloud の契約・請求情報

年契約は2027-01-31、月契約は2027-12-31が更新の最終期限

Antigravity を組織で使う場合は、Google Cloud 経由の Business プラン(Gemini Enterprise)が窓口になります。デスクトップアプリの Antigravity 2.0 と CLI は Enterprise に対応していますが、単体エディタの Antigravity IDE は Enterprise に対応していない点に注意してください。

AIツールで作った試作のスクリプトや社内ツールを、社内の実データや既存システムにつないで業務で使い続けるなら、ツールの乗り換えとは別に、権限の管理、障害時の連絡先、保守を誰が担うかを決めておく必要があります。その段階で何が必要になるかは「AIで作ったアプリを開発会社へ引き継ぐには」で整理しています。


Antigravity CLIとは

Antigravity CLI は、Gemini CLI の後継としてGoogleが2026年5月19日に公開したターミナル用のAIエージェントです。 コマンド名は agy で、デスクトップアプリの Antigravity 2.0 と同じエージェント基盤を使います。名前を変えただけではなく、Go で作り直されています。

ターミナルでコマンドラインツールを操作している画面のイメージ

項目

Gemini CLI

Antigravity CLI

コマンド名

gemini

agy

実装言語

TypeScript

Go

ソース公開

Apache 2.0 で公開

非公開(GitHubはREADME・CHANGELOG・デモ中心)

個人ログインでの利用

2026-06-18 に停止

無料 / AI Pro / AI Ultra で利用可

使えるモデル

Gemini系

Gemini系に加えて Claude 系なども(プランで異なる)

実行の仕方

対話型が中心

バックグラウンドでの非同期マルチエージェントに対応

コンテキストファイル

GEMINI.md / AGENTS.md

GEMINI.md / AGENTS.md をそのまま読む

拡張の仕組み

Extensions

Antigravity plugins

Antigravity 全体(デスクトップアプリやIDEを含む)の概要は「Google Antigravityとは」で解説しています。

Gemini CLIから引き継がれた機能

公式ブログでは、次の機能が Antigravity CLI に引き継がれると案内されています。

  • GEMINI.md / AGENTS.md: 書き直さずに使える(ワークスペース直下と ~/.gemini/GEMINI.md を読む)
  • Agent Skills: 使える。ただしワークスペースのスキルは置き場所が変わる
  • Hooks: 継続
  • Subagents: 継続
  • Extensions: Antigravity plugins として取り込む

一部のターミナルテーマや実験的な表示オーバーレイは、移行ガイドで非対応・部分対応とされています。

使えるモデル(2026年10月時点)

公式のモデル一覧では、プランによって使えるモデルが分かれています。

モデル

無料

AI Pro

AI Ultra

Enterprise

補足

Gemini 4 Argon

×

○

○

○

IDEでは使えない

Gemini 3.8 Flash

○

○

○

○

Gemini 3.7 Flash / 3.6 Flash / 3.1 Pro

×

×

×

○

Enterpriseのみ

Claude Sonnet 5.5 / Opus 5.5(Thinking)

×

○

○

○

Claude Sonnet 4.6 / Opus 4.6(Thinking)

○

○

×

×

2026-11-02 に削除予定

GPT-OSS-120B

○

○

○

×

2026-11-02 に削除予定

出典: Antigravity 公式ドキュメント(Models)

AI Pro の無料トライアル中は、Claude 5.5 系と Gemini 4 Argon は使えません。無料プランで Claude を使っている人は、11月2日に 4.6 系が外れると選べる Claude がなくなる点も覚えておいてください。モデルの違いは「Geminiとは」「Claude vs Gemini 比較」も参考になります。

最近のアップデート

公式の CHANGELOG では、2026年10月時点で v1.4.0 が最新です。夏以降の主な変更は次のとおりです。

  • v1.4.0: タブのステータス表示、alt+m の追加、agy plugin validate の強化
  • v1.3.6: ADC(Application Default Credentials)でサインインしたときに Claude Opus / Sonnet 5.5 を選べるように
  • v1.3.5: Auto mode(--mode auto)と /compact を追加
  • v1.3.3: macOS のサンドボックスが ~/Library/Application Support の読み取りを既定でブロック
  • v1.3.2: --dangerously-skip-permissions を付けてもプランの自動承認はしない仕様に

単体エディタの Antigravity IDE は2026年8月13日の 2.5.5 が最後のリリースで、以降はデスクトップアプリと CLI が開発の中心になっています。


料金・プラン

Antigravity CLI は無料でも使えますが、日常的な開発に使うなら Google AI Pro 以上を考えたほうが現実的です。 公式の料金ページでは、Pro と Ultra の金額は表示されていません(2026年10月時点)。

プラン

価格

主な内容

Individual(無料)

$0/月

複数のエージェントモデル、Tab補完とCommandは無制限、基本の週次レート制限

Google AI Pro

公式ページに金額表示なし(海外報道では月$19.99)

無料より多いレート制限、AIクレジットのプール

Google AI Ultra

公式ページに金額表示なし(海外報道では月$99.99 / $199.99の2段階)

Proよりさらに多いレート制限、最新Geminiモデルの優先利用

Business(Google Cloud経由)

Standard / Plus は1席あたり月$30〜、席料$0の従量課金プランもあり

App・CLI・IDE拡張で利用、利用上限の設定、管理者機能

出典: Antigravity 公式料金ページ(Pro / Ultra の金額は海外報道ベース)

海外の報道では、2026年5月に Ultra へ$100の段階が追加され、上位の Ultra が$250から$200に下がったと伝えられています。Pro / Ultra は5時間ごとに枠が戻り、週の上限もあります。日本円での価格と、具体的なリクエスト上限は公式の料金ページとGoogleアカウントの契約画面で確認してください。

無料枠については、The Register の報道や GitHub の Discussion で「数回のリクエストで週の上限に達した」という開発者の声が多く出ています。無料プランは試用向けと考えておくのが無難です。

Claude Code の料金は「Claude Code 料金」で詳しく比べています。


移行手順(ステップバイステップ)

gemini から agy への移行は、インストール → 認証 → 拡張機能の取り込み → スキルとMCP設定の移動 → 動作確認の順に進めます。 拡張機能は半自動で移せますが、ワークスペースのスキルとMCP設定は手で直す必要があります。

ソフトウェアの移行とアップグレードを表すイメージ

Step 1: Antigravity CLI をインストールする

# macOS / Linux
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.sh | bash

# Windows PowerShell
irm https://antigravity.google/cli/install.ps1 | iex

# Windows CMD
curl -fsSL https://antigravity.google/cli/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd

公式の手順では、実行ファイルは macOS / Linux なら ~/.local/bin/agy、Windows なら C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\agy\bin に置かれます。PATH が通っていない場合はインストーラーの案内に従って追加してください。

agy --version

バージョンが表示されれば完了です。インストールスクリプトは必ず antigravity.google ドメインのものを使ってください。

Step 2: 認証する

agy

初回起動でサインインの手順が始まります。認証方法は設定の auth.type で切り替えます。

auth.type の値

使う場面

oauth-personal

個人のGoogleアカウント(無料 / AI Pro / AI Ultra)

oauth-business

Gemini Enterprise(Preview)。gcp.project と gcp.location の指定が必要

gemini-api-key

Gemini API キー(GEMINI_API_KEY)

agent-platform

Agent Platform(Preview)。APIキーかADCで認証

Vertex AI 経由で使う場合は、GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=True・GOOGLE_CLOUD_PROJECT・GOOGLE_CLOUD_LOCATION を設定し、gcloud auth application-default login を実行します。

旧 Gemini CLI の設定が残っている環境では、初回起動時にチェックリスト形式の移行ウィザードが表示されます。拡張機能とグローバル設定の変換、セッショントークンのOSキーリングへの移動、表示設定の引き継ぎを、ここでまとめて進められます。

Step 3: 拡張機能をプラグインとして取り込む

agy plugin import gemini

Gemini CLI の拡張機能を Antigravity plugins に変換します。結果は skills / agents / commands / mcpServers ごとに「converted(変換済み)」「migrated(移行済み)」「skipped(スキップ)」で表示されます。skipped と出たものは手で対応してください。取り込んだあとは agy plugin list で一覧を確認できます。

Step 4: スキルの置き場所を移す

範囲

Gemini CLI

Antigravity CLI

グローバル

~/.gemini/skills/

~/.gemini/antigravity-cli/skills/

ワークスペース

.gemini/skills/

.agents/skills/(手で移す必要あり)

リポジトリでスキルを共有しているチームは、.gemini/skills/ を .agents/skills/ に移してコミットしておくと、メンバー全員の移行が楽になります。スキルの書き方そのものは Claude Code とも共通点が多く、「Claude Code Skills 活用ガイド」も参考になります。

Step 5: MCP設定を移す(MCPサーバーを使っていた場合)

Gemini CLI では ~/.gemini/settings.json の中にMCPサーバーを書いていましたが、Antigravity CLI では mcp_config.json という別のファイルに分かれました。

範囲

Antigravity CLI の設定ファイル

グローバル

~/.gemini/config/mcp_config.json

ワークスペース

.agents/mcp_config.json

リモート(SSE / WebSocket)のMCPサーバーは、キー名も変わります。

// Gemini CLI(旧): ~/.gemini/settings.json の中に書く
{
  "mcpServers": {
    "example": { "url": "https://example.com/mcp" }
  }
}

// Antigravity CLI(新): mcp_config.json に分けて書く
{
  "mcpServers": {
    "example": { "serverUrl": "https://example.com/mcp" }
  }
}

url / httpUrl を serverUrl に変えるのがポイントです。MCPの基本は「MCPとは」で解説しています。

Step 6: 動作確認と権限設定

最後に、普段の作業に近いプロンプトを1つ流して、スキル・MCPサーバー・コンテキストファイルが読まれているかを確かめます。単発で試すなら agy "このリポジトリの構成を説明して" のように引数でプロンプトを渡せます。

あわせて ~/.gemini/antigravity-cli/settings.json の権限設定も見直しておきましょう。少なくとも、rm -rf や sudo、.git/ や ~/.ssh への書き込みを deny に入れておくと安心です。

Claude Code に移る場合の手順

Claude Code を選ぶ場合は、次の3点を移せば、普段の使い方に近い状態から始められます。

  1. インストール: curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash(macOS / Linux / WSL)、Windows は irm https://claude.ai/install.ps1 | iex。Homebrew(brew install --cask claude-code)や WinGet(winget install Anthropic.ClaudeCode)でも入れられます。claude --version と claude doctor で確認します
  2. コンテキストファイル: Claude Code は GEMINI.md を読まないので、内容を CLAUDE.md に移します
  3. MCP設定: プロジェクトの .mcp.json かユーザー設定に書き直します。詳しくは「Claude Code MCP連携ガイド」を参照してください

動作環境は macOS 13以降、Windows 10(1809)以降、Ubuntu 20.04以降などで、メモリは4GB以上が目安です。始め方の全体は「Claude Code 使い方ガイド」にまとめています。


Gemini CLI・Antigravity CLI・Claude Code の比較表

Gemini CLIの公式GitHubリポジトリのイメージ画像とインストールコマンド

出典: google-gemini/gemini-cli(GitHub)

Gemini の契約と設定をそのまま使いたいなら Antigravity CLI、今の環境を変えたくないなら APIキーで Gemini CLI、ツールごと乗り換えてよいなら Claude Code が候補です。 公式で確認できた項目だけで比べると、次のようになります。

比較項目

Gemini CLI(APIキーで継続)

Antigravity CLI

Claude Code

現在の状況

個人ログインは停止、APIキー認証は利用可

提供中(公式の後継)

提供中

料金

Gemini API の従量課金

無料〜(Pro / Ultra / Business)

Pro 月$20(年払いで月$17相当)〜、Max 月$100〜

無料で使えるか

有料APIキーが必要

無料プランあり(上限は厳しめ)

使えない

使えるモデル

Gemini系

Gemini系 + Claude系など(プランで異なる)

Claude系

コンテキストファイル

GEMINI.md

GEMINI.md / AGENTS.md

CLAUDE.md

MCP設定

settings.json 内

mcp_config.json(別ファイル)

.mcp.json / ユーザー設定

権限の考え方

従来どおり

allow / ask / deny(deny優先)、未設定の操作は確認

許可・確認・拒否のルールを設定

ソース公開

Apache 2.0

非公開

OSSライセンスでの公開は公式に確認できない

企業向け

Code Assist は新規販売終了

Business プラン(Gemini Enterprise)

Team / Enterprise、Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由も可

ベンチマークのスコアはモデルの更新で順位が入れ替わりやすいため、この表には載せていません。モデルの性能で選びたい場合は、手元のリポジトリで同じタスクを両方で試してみるのが確実です。AIコーディングツール全体の比較は「AIコーディングツール おすすめ比較」で扱っています。

用途別の選び分け

こんなとき

選ぶもの

理由

Google AI Pro / Ultra を契約している

Antigravity CLI

追加の費用なしで移れる

スキル・拡張機能・GEMINI.md を多く作り込んでいる

Antigravity CLI

取り込み機能があり、コンテキストファイルはそのまま使える

CI で gemini を呼んでいて、すぐには書き換えられない

Gemini CLI + 有料APIキー

コマンドを変えずに認証だけ切り替えられる

OSSのツールでないと社内で使えない

Gemini CLI + 有料APIキー

3つのうち Apache 2.0 で公開されているのは Gemini CLI だけ

Claude のモデルを中心に使いたい

Claude Code

Claude専用で、Anthropic公式のツール

VS Code の Code Assist 拡張の代わりを探している

Claude Code / Cursor など

IDEでの補完やエージェント機能を使える

IDE中心で考えるなら「Cursor vs Claude Code」や「OpenAI Codexとは」も選択肢になります。


セキュリティリスクと注意事項

Antigravity CLI は、設定していない操作を実行前に確認する仕組みになっています。 ただし、確認を省略するオプションやフルアクセスの設定を使うと、その仕組みは働きません。過去に見つかった脆弱性は主に IDE 版が対象で、修正済みのものもあります。

AIコーディングツールのセキュリティを表すサイバーセキュリティの概念図

CLIの権限設定(allow / ask / deny)

権限は ~/.gemini/antigravity-cli/settings.json で、allow(許可)・ask(確認)・deny(拒否)の3つのリストに書きます。優先されるのは deny → ask → allow の順です。

リスト

書き方の例

意味

allow

"command(git)"

git コマンドは確認なしで実行

allow

"command(regex:npm run (build|lint|test))"

ビルド・lint・テストだけを許可

allow

"write_file(src/)" / "mcp(linter/*)"

src/ への書き込みと linter のMCPツールを許可

ask

"command(*)" / "mcp(sql/execute_mutation)"

それ以外のコマンドとDB更新は毎回確認

deny

"command(rm -rf)" / "command(sudo)"

削除と管理者権限での実行を禁止

deny

"write_file(.git/)" / "write_file(/home/user/.ssh)"

Gitの内部ファイルとSSH鍵への書き込みを禁止

出典: Antigravity 公式ドキュメント(Permissions)

CLIの既定では、ワークスペース内のファイル操作は自動で許可され、コマンド実行(command)、MCP、URLの読み込み・実行(read_url / execute_url)など、どのリストにも書いていない操作は確認が求められます。デスクトップアプリには Default(サンドボックス有効・ネットワークなし)・Request Review・Turbo(制限なし)の3つのプリセットがあり、Turbo は信頼できる環境でだけ使うようにしてください。

サンドボックスは macOS では Seatbelt、Linux では nsjail で動きます。strict mode を有効にすると、ターミナルのサンドボックスは常にオン、ネットワークは常にオフになると DevelopersIO(クラスメソッド)が紹介しています。

これまでに報告された脆弱性

報告元

対象

内容

修正状況

Pillar Security(2026年4月公開)

Antigravity IDE

find_by_name ツールの引数がサニタイズされておらず、fd へのフラグ注入で任意のコードを実行でき、Secure Mode も回避できた

2026-01-07 報告、2026-02-28 修正済み

Mindgard / PromptArmor(2025年末)

Antigravity IDE

プロンプトインジェクションと、信頼済みワークスペースを使った永続的なバックドア

2026年の修正前のIDEが対象

いずれも IDE 版についての報告で、CLI が対象になったという報告は確認できていません。とはいえ CLI もファイルやコマンドを扱うエージェントなので、外部から受け取ったリポジトリを開くときは deny リストを先に整えておくのが安心です。AIコーディング全般のリスクは「AIコーディング セキュリティ リスク」で解説しています。

安全に使うための設定

  1. deny リストに破壊的なコマンドと機密ファイルを入れる: rm -rf・sudo・.git/・~/.ssh など
  2. --dangerously-skip-permissions は使い捨ての環境でだけ使う: v1.3.2 以降もプランの自動承認はしないが、コマンドは確認なしで動く
  3. Turbo プリセット(アプリ)は信頼できるリポジトリに限る: 2025年12月には Turbo モードでドライブの中身が消えたという報告もある
  4. インストールは公式ドメインのスクリプトから: antigravity.google(Claude Code なら claude.ai)
  5. 業務データは Business プランで扱う: 無料・個人プランでの入力データの扱いは、公式の利用規約とプライバシー通知で確認する

Claude Code 側の権限設定は「Claude Codeのセキュリティと安全な使い方」にまとめています。

非公式の経路で接続しない

2026年2月、Googleは OpenClaw などの非公式な経路で Antigravity に接続していたユーザーを、不正利用を理由に遮断したと報じられています。Antigravity のモデルは、公式のアプリ・CLI・APIから使うようにしてください。


こんな人はAntigravity CLI向き / こんな人はClaude Codeに乗り換えるべき

Claude Codeを提供するAnthropicのClaudeロゴ

出典: Claude Code公式サイト(Anthropic)

Google AI Pro / Ultra を契約していて、Gemini CLI の設定を作り込んでいる人は Antigravity CLI が向いています。 Claude のモデルを主に使いたい人や、Gemini にこだわらない人は Claude Code を検討してください。

Antigravity CLIがおすすめな人

  • Google AI Pro / Ultra を契約している人: 追加の費用なしで、同じ契約のまま移れる
  • GEMINI.md・スキル・拡張機能を作り込んでいる人: コンテキストファイルはそのまま、拡張は agy plugin import gemini で取り込める
  • Gemini と Claude を1つのツールで切り替えたい人: AI Pro 以上なら Claude 5.5 系も選べる
  • 長い作業をバックグラウンドで並行させたい人: 非同期のマルチエージェントに対応している
  • Google Cloud で開発環境を管理している組織: Business プランで管理者機能と利用上限を設定できる

Antigravity CLIをおすすめしない人

  • OSSのツールしか使えない人・組織: ソースは公開されていない
  • 無料で日常的に使いたい人: 無料枠の週次上限にすぐ達するという報告が多い
  • 単体エディタの Antigravity IDE を企業で使いたい人: IDE は Enterprise に対応しておらず、新しいリリースも止まっている

Claude Codeがおすすめな人

  • Claude のモデルを中心に使いたい人: Anthropic公式のツールで、Opus / Sonnet をそのまま使える
  • Gemini CLI の設定が少なく、移す手間が小さい人: GEMINI.md を CLAUDE.md に移す程度で済む
  • AWS・Microsoft の環境で使いたい企業: Amazon Bedrock や Microsoft Foundry 経由でも使える
  • Code Assist の IDE 拡張の代わりを探している人: VS Code などのエディタからも使える

詳しくは「Claude Codeとは」をご覧ください。

Claude Codeをおすすめしない人

  • 無料で使いたい人: 有料プランかAPIの従量課金が必要
  • Gemini のモデルを使い続けたい人: Gemini は選べない

APIキーで Gemini CLI を使い続けるのがおすすめな人

  • CI やスクリプトで gemini を呼んでいて、すぐに書き換えられない人: 認証をAPIキーにすればコマンドはそのまま
  • OSSのCLIを使い続けたい人: Gemini CLI は Apache 2.0 で、修正も続けられている
  • 使った分だけ払うほうが安い人: 利用量が少ないなら、月額プランより従量課金のほうが安く済むことがある

よくある質問(FAQ)

Q: 6月18日を過ぎて gemini を個人アカウントで起動するとどうなりますか?

Googleアカウントでのログイン利用は、6月18日にリクエストの処理が止まりました。GitHub の Discussion では、停止直後の数日間に一部のアカウントで 403 と 429 のエラーが混在したという報告がありました。今は、個人ログインでは使えないものとして移行先を選ぶのが前提です。

Q: Gemini Code Assist Standard / Enterprise はいつまで使えますか?

契約期間中は使えます。新規の購入は2026年10月9日に終わり、追加ライセンスと年間契約の更新は2027年1月31日、月間契約の更新は2027年12月31日が最後です。更新が終わったあとに Gemini CLI のログインがどうなるかは、まだ公式の回答がありません。

Q: GEMINI.md は書き直す必要がありますか?

Antigravity CLI に移る場合は、書き直さなくてかまいません。ワークスペース直下と ~/.gemini/GEMINI.md をそのまま読みます。Claude Code に移る場合は CLAUDE.md への移動が必要です。

Q: agy と打ったら CLI ではなく IDE が起動しました。

古い Antigravity IDE を入れている環境で、同じ名前のコマンドが先に見つかるケースがあります。which agy(Windows は where agy)で実行ファイルの場所を確かめ、~/.local/bin(Windows は AppData\Local\agy\bin)が先に来るよう PATH を見直してください。コミュニティでは、環境変数 ANTIGRAVITY_HEADLESS=true で回避できたという報告もありますが、公式の手順ではありません。

Q: Antigravity CLI はオープンソースになる予定はありますか?

2026年10月時点で、Googleからオープンソース化の方針は示されていません。GitHub のリポジトリは README・CHANGELOG・デモが中心で、コードは公開されていません。OSSであることが必須なら、APIキーで Gemini CLI を続けるのが現実的です。

Q: Claude Code と Antigravity CLI は併用できますか?

できます。別々のツールなので、同じマシンに両方を入れて使い分けられます。両方を使うなら、AGENTS.md に共通の指示を書き、ツール固有の指示だけを GEMINI.md と CLAUDE.md に分けておくと管理が楽になります(Claude Code が AGENTS.md を直接読むかどうかは公式ドキュメントで確認してください)。

Q: VS Code の Gemini Code Assist 拡張も使えなくなりましたか?

個人向け(無料 / AI Pro / AI Ultra)の拡張は、6月18日に Gemini CLI と同時に止まりました。Standard / Enterprise の契約で使っている拡張は契約期間中は動きます。個人の代わりとしては、Antigravity のデスクトップアプリ、Claude Code のエディタ連携、Cursor などがあります。


まとめ:6月18日の停止後にやること

Gemini CLI の個人ログイン利用は6月18日に止まりました。企業向けの Code Assist も10月9日に新規販売が終わっています。 個人も企業も、次の順に進めれば迷わずに移れます。

  1. 自分の認証方法を確かめる: 個人OAuthなら停止済み、有料APIキーなら継続可、Standard / Enterprise なら更新期限を確認
  2. 移行先を決める: Gemini の契約と設定を活かすなら Antigravity CLI、コマンドを変えたくないならAPIキーで Gemini CLI、乗り換えてよいなら Claude Code
  3. Antigravity CLI に移るなら設定を移す: agy plugin import gemini で拡張を取り込み、.agents/skills/ と mcp_config.json(serverUrl)を手で直す
  4. 権限を絞る: settings.json の deny リストに破壊的なコマンドと機密ファイルを入れる
  5. 社内のジョブを洗い出す: CI・cron・スクリプトの gemini 呼び出しと、その認証方法を確認する
  6. 11月2日のモデル削除に備える: Claude 4.6 系と GPT-OSS-120B を使っている場合は、ほかのモデルに切り替えておく

Antigravity のプランやモデル一覧はこれからも変わる可能性があるので、移行する前に公式の料金ページとモデル一覧を確認してください。

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AI革命

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