Claude Code特集2026年10月更新

Claude Code MCP連携ガイド|GitHub・Slack・Notion・freee統合の設定と実践ワークフロー【2026年最新】

公開日: 2026/04/22
更新日: 2026/10/16
Claude Code MCP連携ガイド|GitHub・Slack・Notion・freee統合の設定と実践ワークフロー【2026年最新】

この記事のポイント

Claude CodeでGitHub・Slack・Notion・freeeの公式MCPサーバーをつなぐ手順を、2026年10月時点の公式情報で整理。4サービスの早見表、追加コマンド、認証とプランの条件、権限の絞り方、組織での管理方法、既知の脆弱性まで1本で確認できます。

Claude CodeのMCP連携を使うと、GitHub・Slack・Notion・freeeの公式MCPサーバーにつなぎ、ひとつのターミナルからIssue作成、チャンネル要約、ドキュメント更新、請求書の下書きまで指示できます。設定は claude mcp add かプラグインのインストールで済みますが、実務で安全に使うには、サービスごとの認証方式と「書き込み操作をどこで人が確認するか」を先に決めておく必要があります。

この記事は、2026年10月時点の公式ドキュメント(Claude Code v2.1.301時点)をもとに、次の内容をまとめています。

この記事でわかること

  • Claude CodeのMCP(Model Context Protocol)連携でできること
  • HTTP・stdio・SSE・WebSocketの違いと、local・project・userスコープの使い分け
  • GitHub・Slack・Notion・freee 公式MCPサーバーの追加コマンド、認証方式、プランの条件
  • 読み取り専用から始める設定と、書き込み系ツールに確認を挟む権限ルール
  • 組織で使えるサーバーを制限する方法(managed-mcp.json・managedMcpServers)
  • 公開済みの脆弱性と、Tool Searchによるコンテキスト節約の設定

こんな方に向けた記事です

  • Claude Codeをすでに使っていて、外部SaaSとつないで業務全体を自動化したい開発者
  • GitHub・Slack・Notion・freeeをClaude Codeから操作したい情シス・業務担当者
  • 導入前にセキュリティと管理の方針を決めておきたい管理者

Claude CodeのMCP連携とは?

Claude CodeのMCP連携とは、Model Context Protocol(MCP)というオープンな規格を使い、Claude Codeから外部のデータやSaaSを読み書きできるようにする仕組みです。 Claude CodeはMCPクライアントとして動き、追加したMCPサーバー(GitHub・Slack・Notion・freeeなど)のツールを呼び出します。ローカルのコードを編集するツールから、複数の業務SaaSをまたいで作業するエージェントへ使い道が広がります。

Claude CodeとMCPサーバー群が接続される構成図

出典: Anthropic 公式サイト

MCP(Model Context Protocol)の役割

MCPは、Anthropicが2024年11月に公開したオープンプロトコルです。2025年12月にはLinux Foundation傘下のAgentic AI Foundation(AAIF)に寄贈され、Anthropic以外の各社も同じ規格でサーバーとクライアントを作っています。MCPサーバーがClaude Codeに渡すものは、主に次の3つです。

種類

役割

具体例

Tools

AIから呼び出せる関数

Issue作成、メッセージ送信、請求書作成

Resources

参照できるデータ

@github:issue://123 のように @ で参照するIssueやドキュメント

Prompts

再利用できる指示のひな形

/mcp__server__prompt の形で呼び出すスラッシュコマンド

このほか、Claude Codeは作業の途中でサーバーがフォーム入力やサインインを求める「Elicitation」にも設定なしで対応しています。プロトコル自体の詳しい仕組みは MCPとは(Model Context Protocol) にまとめています。

Claude CodeでMCPを使うと何が変わるか

Claude Code単体の作業は、手元の作業ディレクトリにあるコードの編集とターミナルでのコマンド実行が中心です。MCPサーバーをつなぐと、次のようにSaaSをまたぐ作業も1回の指示で頼めます。

  • GitHub: 「main で失敗しているCIの原因を調べてIssueを立てて」
  • Slack: 「昨日の #dev チャンネルで決まった方針をまとめて」
  • Notion: 「開発ロードマップのページを読んで、今週のタスクをGitHub Issueに分けて登録して」
  • freee: 「A社への今月分の請求書を下書きして」

各SaaSの管理画面を開いて手で転記していた作業を、Claude Codeに任せられるのが一番の利点です。ただし送信・発行・削除のように取り消しにくい操作は、人が確認してから実行させる設定にしておくのが前提になります。

4サービスの早見表(2026年10月時点)

4サービスの公式MCPサーバーは、認証方式と管理者承認の要否が大きく違います。

項目

GitHub

Slack

Notion

freee

公式URL

https://api.githubcopilot.com/mcp

https://mcp.slack.com/mcp

https://mcp.notion.com/mcp

https://mcp.freee.co.jp/mcp

おすすめの入れ方

claude mcp add-json(PATをヘッダーで渡す)

公式プラグイン slack

claude mcp add または公式プラグイン

公式プラグイン freee-mcp

認証

PAT(ローカルDocker版はOAuthも可)

OAuth

OAuth(Business・EnterpriseはBearerトークンも可)

OAuth 2.0 + PKCE

管理者の承認

組織のポリシーで許可されていること

ワークスペース管理者の承認が必須

不要(Enterpriseはクライアント制限あり)

不要(事業所の権限に従う)

プランの条件

公式に明記なし(ポリシーが有効であること)

公式に明記なし

基本ツールは全プラン。AI検索や複数データベースの横断検索などはBusiness・Enterprise

公式に明記なし。使える範囲は契約プランと権限次第

気をつけたい書き込み操作

PR作成・マージ、ブランチ操作

メッセージ送信・予約送信

ページ削除・移動

取引登録、請求書の発行

主な制約

GitHub Enterprise Serverはリモート非対応

SSE非対応

ゲストは接続不可

電子契約(freeeサイン)はローカル版のみ

プランの条件で「公式に明記なし」とした項目は、各社の公式ページで2026年10月時点に記載を確認できなかったものです。社内で導入する前に、各サービスの管理画面かサポートで確認してください。

MCP連携の仕組みとトランスポート

Model Context Protocol(MCP)公式サイトのロゴ画像

出典: Model Context Protocol 公式サイト

MCPサーバーとClaude Codeの通信方式(トランスポート)は4種類あります。SaaSの公式サーバーはStreamable HTTP、手元で動かすツールはstdioと覚えておけば、ほとんどの場面で迷いません。

HTTP / stdio / SSE の違い

トランスポート

起動場所

用途

代表例

Streamable HTTP(推奨)

リモート

SaaSの公式サーバー。認証はOAuthかBearerトークン

GitHub、Notion、Slack、freee

stdio

ローカルのプロセス

CLIやDockerで起動。ローカルのファイルやDBの操作に向く

GitHubのDocker版、Playwright、freeeのローカル版

SSE(非推奨)

リモート

Streamable HTTPの旧方式。互換のために残っている

一部の古い実装

WebSocket

リモート

.mcp.json か add-json でのみ設定できる

一部のサーバー

公式ドキュメントではSSEを非推奨(deprecated)としています。v2.1.265以降は --transport http を指定しておけば、HTTPに対応していないサーバーに対して自動でSSEに切り替えて接続するため、新しく設定するときはSSEを指定する必要はありません。

なお、v2.1.292からはstdio接続で、MCPの新しいプロトコル改訂(2026-07-28版)が既定で使われます。古いサーバーとの接続で不具合が出たときは、環境変数 MCP_PROTOCOL_NEGOTIATION=legacy で旧方式に戻せます。改訂の背景は MCPの新ロードマップ で解説しています。

スコープ(local / project / user)の使い分け

Claude Codeでは、MCPサーバーをどの範囲で使うかを3段階のスコープで決めます。

スコープ

保存先

適用範囲

使いどころ

local(既定)

~/.claude.json のプロジェクトごとの項目

そのプロジェクトで本人だけ

個人での検証、認証情報を共有したくないとき

project

リポジトリ直下の .mcp.json(Gitで共有)

チーム全員

全員が使うGitHubやNotionの定義

user

~/.claude.json

全プロジェクトで本人だけ

個人で毎日使うツール

--scope(短縮形 -s)を付けなければlocalになります。同じ名前のサーバーが複数のスコープにある場合は「組織の管理設定 > local > project > user > プラグイン > claude.aiのコネクタ」の順で優先され、設定は混ぜ合わされません。

注意したいのはprojectスコープの読み込み方です。対話セッションでは .mcp.json のサーバーを使う前に承認を求められますが、claude -p(非対話モード)、Agent SDK、クラウドセッションでは確認なしで読み込まれます。CIなどで他人が書き換えうるリポジトリを扱う場合は、設定の disabledMcpjsonServers で特定のサーバーを止めておきます。

.mcp.json に認証情報を直接書いてはいけません。${VAR} や ${VAR:-既定値} の形で環境変数を参照させます。

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "type": "http",
      "url": "https://api.githubcopilot.com/mcp",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer ${GITHUB_PAT}"
      }
    }
  }
}

環境変数の展開は command・args・env・url・headers で使えます。ただし ANTHROPIC_API_KEY のような認証用の変数は、リモートサーバーの url や headers では空になります。サーバーに渡したい値は、別の変数名にコピーしてから参照してください。

Claude CodeにMCPサーバーを追加する基本コマンド

Claude CodeでMCPサーバーを追加するターミナル作業のイメージ

MCPサーバーの追加方法は、claude mcp add 系のコマンドと、プラグインのインストールの2通りです。公式プラグインがあるサービス(Slack・Notion・freee)はプラグイン、それ以外はコマンドで追加すると考えておけば大丈夫です。Claude Codeの基本操作から確認したい方は Claude Code 使い方ガイド を先にご覧ください。

claude mcp add の3つの書き方

① Streamable HTTP(リモート)サーバーを追加

claude mcp add --transport http <name> <url>

# 例: Notion 公式
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp

# ヘッダーを付ける場合(-H は --header の短縮形)
claude mcp add --transport http --scope user example https://example.com/mcp \
  -H "Authorization: Bearer ${EXAMPLE_TOKEN}"

② stdio(ローカル)サーバーを追加

claude mcp add --scope user <name> -- <command> [args...]

-- より後ろはサーバーに渡す引数です。-- を付け忘れると、--port のようなサーバー用のオプションがClaude Code側のオプションとして解釈されてしまいます。

③ JSONでまとめて定義(claude mcp add-json)

claude mcp add-json github '{"type":"http","url":"https://api.githubcopilot.com/mcp","headers":{"Authorization":"Bearer ${GITHUB_PAT}"}}'

JSONで書くときは "type" を省略しないでください。url があって type がない項目は、stdioとして扱われてエラーになります("streamable-http" は "http" と同じ意味として受け付けられます)。サーバー名に使えるのは英数字・ハイフン・アンダースコアだけです。

追加したサーバーは claude mcp list で一覧、claude mcp get <name> で詳細を確認し、claude mcp remove <name> で削除します。OAuthのログインはセッション内の /mcp か claude mcp login <name> で行います。Claude Desktopで設定済みのサーバーは、macOSとWSLなら claude mcp add-from-claude-desktop で取り込めます。

alwaysLoad の設定

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "type": "http",
      "url": "https://api.githubcopilot.com/mcp",
      "alwaysLoad": true
    }
  }
}

"alwaysLoad": true にしたサーバーは、Tool Searchを使わず最初からツール定義を読み込みます。毎回使うサーバーだけに付けると、ツールを探す手間が減ります。逆に false にすると、そのサーバーは必ず必要になったときだけ読み込まれます(v2.1.287以降)。

プラグインマーケットプレイス(/plugin install)

プラグインは、MCPサーバーの設定・Agent Skills・スラッシュコマンドなどをまとめて配布する仕組みです。Slack・Notion・freeeはどれも公式プラグインを用意しています。

# Claude Code のセッション内で実行
/plugin install slack

/plugin marketplace add freee/freee-mcp
/plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace

# ターミナルから直接入れる場合
claude plugin install slack

プラグインで入れると、OAuthのクライアント設定や、そのサービスを使いこなすためのSkillsも一緒に入るため、手順を間違えにくくなります。プラグイン経由のサーバーのツール名は mcp__plugin_<プラグイン名>_<サーバー名>__<ツール名> の形になるので、後で権限ルールを書くときに注意してください。Skillsの使い方は Claude Code Skills 活用ガイド で解説しています。

GitHub MCPで開発フローを自動化する手順

GitHub公式サイトのトップビジュアル

出典: GitHub 公式サイト

GitHub公式の github/github-mcp-server を使うと、Claude Codeからリポジトリの閲覧、Issue・PRの作成とコメント、コード検索、GitHub Actionsの確認などができます。Claude Code向けの公式手順は、リモートサーバーにPAT(Personal Access Token)をヘッダーで渡す方法です。

追加コマンド(リモートHTTP推奨)

# リモート(Claude Code 2.1.1 以降)
claude mcp add-json github '{"type":"http","url":"https://api.githubcopilot.com/mcp","headers":{"Authorization":"Bearer ${GITHUB_PAT}"}}'

# 旧形式(2.1.0 以前、または Windows で add-json が "Invalid input" になる場合)
claude mcp add --transport http github https://api.githubcopilot.com/mcp \
  -H "Authorization: Bearer ${GITHUB_PAT}"

ローカル(Docker)で動かす場合は次のとおりです。PATを渡さなければOAuthでログインし、PATを渡した場合はPATが優先されます。

# OAuth(ブラウザでログイン)
claude mcp add github -e GITHUB_OAUTH_CALLBACK_PORT=8085 -- \
  docker run -i --rm -p 127.0.0.1:8085:8085 -e GITHUB_OAUTH_CALLBACK_PORT ghcr.io/github/github-mcp-server

# PAT
claude mcp add github -e GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN=${GITHUB_PAT} -- \
  docker run -i --rm -e GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN ghcr.io/github/github-mcp-server

GitHub Enterprise Cloud(ghe.com)はリモート版を使えますが、GitHub Enterprise Serverはリモート版に対応していないため、ローカル版を使います。

認証と最小権限

  • PATは Fine-grained token で作り、対象リポジトリと権限を必要な分だけに絞る
  • PATは .env などで管理して .gitignore に入れ、.mcp.json には ${GITHUB_PAT} の形でだけ書く
  • 定期的にローテーションし、設定ファイルの権限は chmod 600 にしておく(GitHub公式の推奨)
  • 発行先: https://github.com/settings/personal-access-tokens

ツールセット設定

既定で有効なツールセットは次の5つです。

ツールセット

内容

context

自分のユーザー情報や作業中の文脈の取得

repos

リポジトリの参照、ファイル・ブランチの操作

issues

Issueの読み書き

pull_requests

PRの作成・管理・レビュー

users

ユーザー情報の取得

このほか actions・code_security・dependabot・discussions・labels・notifications・projects・secret_protection などがあり、all で全部有効になります。リモート版では、URLやヘッダーで使える範囲を絞れます。

絞り方

書き方

読み取り専用

URLを https://api.githubcopilot.com/mcp/readonly にする、またはヘッダー X-MCP-Readonly: true

ツールセットを1つだけ

URLを /mcp/x/{toolset} にする(読み取り専用は /mcp/x/{toolset}/readonly)

複数のツールセット

ヘッダー X-MCP-Toolsets: repos,issues,pull_requests

公開Issueの外部投稿を隠す

ヘッダー X-MCP-Lockdown: true

ローカル版では --toolsets と --read-only を使います。Lockdownモードは、push権限のないユーザーが書いた公開Issueの本文を隠す機能です。ただしGitHub公式は「できる範囲でのフィルタであり、セキュリティ上の境界ではない」としています。プロンプトインジェクション対策の一部と考えてください。

最初は /readonly で接続して挙動を確かめ、書き込みが必要になってから書き込み可能な設定に切り替えるのが安全です。さらに細かい設定は github-mcp-server 使い方ガイド で扱っています。

実務での使いどころ

  • 失敗しているCIのログを読み、原因の候補を添えてIssueを作る
  • 複数リポジトリをまたいでコードを検索する
  • PRの差分を読んでレビューコメントの案を出す
  • ブランチ作成からコード修正、PR作成までをまとめて指示する
  • Dependabotやコードスキャンのアラートを一覧にして対応順を決める

GitHub Actionsの中でClaude Codeを動かす場合は Claude Code GitHub Actions が参考になります。

Slack MCPでチームコミュニケーションと連動する手順

Slack from Salesforce 公式ロゴ

出典: Slack 公式サイト

Slack公式のMCPサーバー(https://mcp.slack.com/mcp)を使うと、Claude Codeからメッセージやファイルの検索、チャンネル履歴の要約、メッセージ送信、Canvasの作成・更新などができます。ワークスペース管理者の承認がないと接続できない点が、ほかの3サービスと大きく違います。

追加コマンド

Slackの公式ドキュメントが示すClaude Code向けの手順は、公式プラグイン(Slack MCP and Skills Plugin)のインストールです。

# Claude Code のセッション内で実行(推奨)
/plugin install slack

# ターミナルから
claude plugin install slack

プラグインを読み込むとMCPサーバーが自動で設定され、OAuthでワークスペースにログインします。プラグインが使っている設定は次のとおりで、Slackに登録済みのアプリのクライアントIDとコールバックポートが指定されています。

{
  "mcpServers": {
    "slack": {
      "type": "http",
      "url": "https://mcp.slack.com/mcp",
      "oauth": {
        "clientId": "1601185624273.8899143856786",
        "callbackPort": 3118
      }
    }
  }
}

Slack MCPはSSEにも、クライアントの自動登録(Dynamic Client Registration)にも対応していません。そのため、claude mcp add --transport http slack https://mcp.slack.com/mcp とURLだけを登録しても、OAuthの設定が足りずにログインできないことがあります。手で設定する場合も、clientId と callbackPort を含めた形にしてください。

管理者承認が必須

Slack MCPを使うには、ワークスペース管理者がMCP連携を承認している必要があります。また、MCPクライアントとして使えるのは、App IDが固定されたSlackディレクトリ公開アプリか社内アプリだけです。導入前に次を準備しておくと、話が早く進みます。

  1. ワークスペース管理者にMCP連携の許可を依頼する
  2. 対象チャンネルと操作の範囲(読み取りだけか、投稿もするか)を合意する
  3. テスト用チャンネルで動作を確認してから、業務チャンネルで使う

管理者は、MCP経由の操作を監査ログで確認できます。

なお、claude.aiでSlackコネクタを有効にしている場合、そのコネクタはClaude Codeにも読み込まれます。Claude Codeでは使わせたくない組織は、管理設定の deniedMcpServers に {"serverName": "claude.ai Slack"} を入れて止められます。

できること(2026年10月時点で確認済み)

  • メッセージ・ファイル・ユーザー・チャンネルの検索
  • メッセージの送信・予約送信・下書き作成
  • チャンネル履歴・スレッドの取得
  • リアクションの追加
  • Canvasの作成・更新・読み取り(Markdownで出力)
  • ユーザープロフィールの取得、ファイルのアップロード、Listsの作成・更新

呼び出し回数の上限は、Slack Web APIと同じTier制です。ツールごとにおおむね毎分20〜100回程度なので、大量のチャンネルを一度に要約させると上限にかかることがあります。

実務での使いどころ

  • 特定チャンネルの直近1週間の議論を要約する
  • 議事録チャンネルの決定事項を整理してNotionに転記する
  • 障害対応スレッドから、インシデントのチケットを作る
  • 定例会議の前に、関連する会話をまとめてCanvasに置く

この記事で扱うのはClaude CodeからSlackを操作する方向です。逆に、SlackからAIにコーディングを頼む方向の使い方は Slack Codeとは で紹介しています。

Notion MCPでドキュメント・タスク管理を統合する手順

Notion公式のリモートMCPサーバー(https://mcp.notion.com/mcp)を使うと、ページの検索・作成・更新、データベースの作成やビューの操作、コメントの読み書き、ファイルのアップロードなどができます。2026年10月時点でツールは50近くに増えており、ページをSkillに変換するツールや、NotionのCustom Agentのセッションを操作するツールもあります。

注意: オープンソース版の notion-mcp-server は、Notion公式が「積極的な保守はしていない」と案内しています。新しく導入する場合は、リモート版(mcp.notion.com)か公式プラグインを使ってください。

追加コマンド

# コマンドで直接追加
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp

追加したら、セッション内で /mcp を開いてOAuthでNotionにログインします。Streamable HTTPでつながらない環境では、https://mcp.notion.com/sse が予備の接続先として用意されています。

Skillsやスラッシュコマンドもまとめて使いたい場合は、公式プラグイン(makenotion/claude-code-notion-plugin)を入れます。/plugin marketplace add makenotion/claude-code-notion-plugin でマーケットプレイスを追加し、/plugin のメニューからNotionのプラグインを選んでインストールします。

認証の注意点

  • 標準はOAuthによる本人のログイン。Claude Codeから見える範囲は、ログインした本人のワークスペース権限と同じ
  • Business・Enterpriseプランでは、Bearerトークンでも接続できる。ワークスペースオーナーがDeveloper portalで「New MCP token」を発行する。ログイン画面を出せないCIや定期実行で使う方法
  • Enterpriseプランでは、SAML SSOと組み合わせた会社管理の認可も使える
  • ゲストはNotion MCPに接続できない。使えるのはワークスペースのメンバーだけ

主なツールとプランの違い

用途

主なツール

使えるプラン

検索・読み取り

notion-search、notion-fetch

全プラン(AIを使う検索はBusiness・Enterprise+Notion AI)

ページの作成・更新

notion-create-pages、notion-update-page、notion-move-pages、notion-duplicate-page

全プラン

ページの削除・復元

notion-delete-pages、notion-restore-pages

全プラン

データベース・ビュー

notion-create-database、notion-create-view、notion-query-data-sources

全プラン

複数データベースの横断検索・議事録の検索

notion-query-multiple-data-sources、notion-query-meeting-notes

Business・Enterprise

コメント

notion-create-comment、notion-get-comments

全プラン(コメント編集系は上位プラン)

ファイル

notion-create-file-upload(20MiBまで)

全プラン

notion-delete-pages はページをゴミ箱へ移すツールで、1回に20件まで、実行には user_confirmed: true の指定が必要です。それでも誤削除を防ぐために、Claude Code側の権限ルールで削除系のツールを確認制にしておくと安心です。

現時点での制限(公式確認済み)

  • データベースの検索(notion-query-data-sources)は1回100行まで
  • 大きなページは途中で切り詰められることがある
  • 呼び出し回数の上限にかかった場合、待ち時間が2秒以下なら1回だけ自動で再試行し、それ以上は rate_limited エラーを返す。Business・Enterpriseは上限が高い
  • 接続できるクライアントの制限(ワークスペース設定の「Notion MCP」)はEnterpriseプランのみ

Notion AI側のプランの違いは Notion AIの使い方 で詳しく扱っています。

実務での使いどころ

  • ロードマップのページを読ませて、週次の進捗まとめをSlackに投稿する
  • 会議メモからやることを抜き出して、GitHub Issueに登録する
  • 仕様ページを読ませてから実装に入り、実装後に仕様ページの差分を更新する
  • 社内ドキュメントの検索窓口をClaude Codeにまとめる
GitHub・Slack・Notion・freeeがClaude Codeを中心に連携する業務フロー

freee MCPで経理・人事労務まで自動化する手順

freee公式ロゴ - クラウド会計ソフト

出典: freee 公式サイト

freee公式の freee/freee-mcp を使うと、Claude Codeからfreeeの会計・人事労務・請求書などの操作を日本語で指示できます。2026年3月27日にリモート版の提供が始まった時点では5領域・約270操作でしたが、2026年10月時点のGitHubのREADMEでは12のAPI・572操作に広がっています。

追加コマンド

リモートMCP(推奨。プラグインでMCPとAgent Skillsをまとめて入れる):

# ターミナルから
claude plugin marketplace add freee/freee-mcp
claude plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace

# Claude Code のセッション内なら
/plugin marketplace add freee/freee-mcp
/plugin install freee-mcp@freee-mcp-marketplace

URLを直接登録する場合は claude mcp add --transport http freee https://mcp.freee.co.jp/mcp でも追加できます。ただしREADMEの主な手順はプラグインで、APIの使い方を教えるSkillsも一緒に入るため、プラグインのほうが失敗しにくいです。

ローカル版(freeeアプリストアでのアプリ登録が必要):

npx freee-mcp configure

ローカル版では、freeeアプリストアでアプリを登録し、コールバックURLに http://127.0.0.1:54321/callback を設定します。その後 npx freee-mcp configure でログインし、使う事業所を選びます。

対応API(2026年10月時点)

区分

対応API

会計・経理

会計、請求書、固定資産、申告

人事・労務

人事労務、人事評価、サーベイ

事業管理

工数管理、販売、業務委託管理、IT管理

その他

開業

READMEの集計は12のAPIで572操作です。電子契約(freeeサイン)を含みますが、サインは専用のローカル版 freee-sign-mcp でしか使えず、リモート版は準備中です。逆に、サーベイ・開業・人事評価のSkillsはリモート版だけで提供されています。どの操作が使えるかは、freee側の契約プランと本人の権限で変わります。

認証と構成

  • OAuth 2.0 + PKCE でログインし、トークンは自動で更新される
  • 事業所は freee_list_companies で一覧し、freee_set_current_company で切り替える。今の事業所と違う company_id を指定した操作は失敗するため、顧問先の取り違えを防げる
  • MCPサーバーが認証・リクエストの検証・API呼び出しを受け持ち、Agent SkillsがAPIの使い方をClaude Codeに教える
  • ファイルのアップロード(freee_file_upload)など一部のツールはローカル版(stdio)だけで使える

できることの例

「A社への請求書を作って」と頼むと、freee MCPは次の流れで処理します。

  1. 取引先を検索する
  2. 見つからなければ、新しく登録してよいか確認する
  3. 請求書の項目を入力して下書きを作る
  4. 内容を確認したうえで発行する

会計では取引の登録や残高の確認、経費精算の突き合わせも日本語で頼めます。クレジットカード明細の仕訳や消込を具体的に試した例は freee MCP 使い方ガイド にまとめています。

注意点

  • リモート版で入力するURLは、freee公式の https://mcp.freee.co.jp/mcp だけにする。freeeは、違うURLを入れると情報が漏れるおそれがあると注意している
  • 取引登録や請求書の発行は、下書きの段階で一度、発行の直前にもう一度、人が確認する運用にする
  • リモート版の料金やプランの条件は、2026年10月時点の公式発表では明記されていない。freee会計・人事労務などの契約は従来どおり必要
  • 電子契約(freeeサイン)はリモート版に未対応

4サービスを横断する業務ワークフロー実践例

4つのサービスをつなぐと、これまで人が画面を行き来してつないでいた作業をClaude Codeに任せられます。どの例にも、人が確認する場面を1か所入れています。

例1: インシデント対応フロー

  1. Slack の #alerts チャンネルから障害の投稿を読み取る
  2. GitHub で関連リポジトリの直近のコミットとPRを検索する
  3. 原因の候補と再発防止案をまとめ、Notion のインシデント管理データベースにページを作る
  4. 【人が確認】要約の内容を担当者が読んでから、Slack のスレッドに投稿させる

例2: 開発進捗→経理連携

  1. Notion の案件管理データベースから、今月完了した案件を抜き出す
  2. GitHub のPRのマージ履歴と照らし合わせ、納品物を確定する
  3. freee で取引先ごとの請求書を下書きする
  4. 【人が確認】金額と宛先を経理担当が確かめてから発行し、Slack の営業チャンネルに完了を知らせる

例3: 採用オペレーション

  1. Slack の採用チャンネルで共有された候補者の情報を読み取る
  2. Notion の候補者データベースにページを作る
  3. 【人が確認】内定の承諾後、freee 人事労務に従業員情報の下書きを作り、人事担当が確認する
  4. 入社日が決まったら、GitHub で必要なリポジトリ権限の申請Issueを作る

どの例も、読み取りと下書きまではClaude Codeに任せ、送信・発行・登録の確定だけを人が行う形にしています。こうしておくと、間違いがあっても外部に出る前に止められます。

試しに作ったワークフローを、社内の実データや既存の基幹システムにつないで毎日の業務で使うようになると、権限の設計、操作ログの保存、障害時の戻し方、保守の担当を決める必要が出てきます。その段階で何を整えるべきかは、AIで作ったアプリを開発会社へ引き継ぐには で整理しています。

セキュリティとガバナンスのチェックリスト

鍵穴が表示されたノートパソコンのイラスト(Claude Codeのセキュリティ)

出典: Anthropic 公式サイト

MCPサーバーには外部サービスへの書き込み権限を持たせることが多く、設定を誤ると情報漏えいや誤送信に直結します。公式サーバーだけを使う、権限は読み取りから始める、書き込み系のツールは確認制にする、の3点が基本です。

必ず守りたい基本ルール

  • 信頼できる提供元のサーバーだけを使う。Anthropicは公式ディレクトリに載せるコネクタを審査していますが、MCPサーバーそのもののセキュリティ監査や管理はしていないと公式に明記しています
  • 外部のコンテンツを取ってくるサーバーは、プロンプトインジェクションの入り口になりうると考える
  • .mcp.json に認証情報を直接書かない。${VAR} で環境変数を参照する
  • 本番用と検証用でトークンを分け、権限を最小にする
  • 信頼できないリポジトリを開くときは、.mcp.json やフックの設定を先に確認する
  • .mcp.json だけを見ても、使われるサーバーは全部わからない。ほかのスコープ、プラグイン、claude.aiのコネクタも /mcp で確認する

書き込み系ツールに確認を挟む権限ルール

2026年10月時点では、対話型のターミナルとVS CodeではAuto modeが既定の開始モードです。Auto modeは危険そうな操作を分類器で止めますが、MCP経由の送信や発行まで必ず止まるとは限りません。ask(毎回確認)と deny(禁止)のルールはAuto modeでも有効なので、settings.json で次のように書いておきます。

{
  "permissions": {
    "ask": [
      "mcp__slack__*",
      "mcp__freee__*"
    ],
    "deny": [
      "mcp__notion__notion-delete-pages"
    ]
  }
}

MCPツールのルールは mcp__<サーバー名>__<ツール名> の形で書き、サーバー内の全ツールは mcp__<サーバー名>__* で指定します(v2.1.299で一致のしかたが厳しくなり、この書き方が確実になりました)。プラグインで入れたサーバーはツール名が mcp__plugin_... で始まるため、/mcp で実際の名前を確かめてから書いてください。この設定ではSlackとfreeeの読み取りツールにも確認を求めるので、慣れてきたら送信・発行系のツールだけに絞ります。

サーバー側が _meta["anthropic/requiresUserInteraction"]: true を付けたツールは、Auto modeや bypassPermissions でも毎回確認が出ます(v2.1.214以降)。Auto modeの仕組みは Claude Code Auto Mode とは を、Auto modeが間接的なプロンプトインジェクションで突破された事例は Auto Modeが間接プロンプトインジェクションで突破された件 をご覧ください。

公開済みCVE・既知脆弱性(2026年10月時点)

Claude CodeとMCP設定に関係する、公開済みの主な脆弱性・攻撃手口です。どの項目も、手元のClaude Codeと関連ツールを最新版にしておくことが対策の前提になります。

識別子・報告

深刻度

概要

対策

CVE-2025-59536

CVSS 8.7(報道値)

リポジトリ内の設定ファイル(フックなど)を悪用し、プロジェクトを開いただけでコマンドを実行させる。Check Point Researchが2026年2月に公表、修正済み

最新版に更新。クローンしたリポジトリの .claude/ と .mcp.json を確認してから信頼する

CVE-2026-21852

CVSS 5.3(報道値)

設定ファイルで ANTHROPIC_BASE_URL などの環境変数を書き換え、APIキーを盗む。修正済み

最新版に更新。共有リポジトリの設定ファイルの変更をレビューする

CVE-2026-47751(Claude Code Action)

GitHub Advisory を参照

PRに仕込んだ悪意あるMCPサーバー設定で、コードの実行やシークレットの流出を起こせる。2026年5月20日公開、1.0.74で修正

Claude Code Actionを1.0.74以降に更新する

~/.claude.json の書き換え(Mitiga Labsの報告、2026年6月)

CVE番号なし

悪意あるnpmパッケージのpostinstallが ~/.claude.json を書き換え、MCPの通信を攻撃者のサーバーへ回してOAuthトークンを奪う。Anthropicは「ユーザーが同意したインストール」として対象外と判断

~/.claude.json の変更を監視する。postinstallスクリプトを確認する。疑わしい期間のトークンは、原因を取り除いてからローテーションする

CVSSの値は情報源によって違うことがあるため、正式な値はNVDやGitHub Advisoryで確認してください。このほか、ツールの説明文に目に見えないUnicode文字で命令を隠し、承認画面に出る内容と実際にAIが読む内容をずらす手口も、2026年の研究(arXiv 2607.05744)で報告されています。

想定される攻撃手法と対策

攻撃の種類

概要

主な対策

Tool Poisoning

悪意あるMCPサーバーが、ツールの定義に命令を仕込む

公式・検証済みのサーバーだけを使う。ツール定義の変更を確認する

Prompt Injection

Issueやチャンネルの投稿など、外部データの本文にAI向けの命令を仕込む

書き込み系ツールを確認制にする。GitHubはLockdownや読み取り専用を使う

設定ファイルの改ざん

.mcp.json・.claude/settings.json・~/.claude.json を書き換える

Gitで差分を確認する。信頼できないリポジトリは隔離した環境で開く

偽のサーバーURL

公式に似たURLを登録させ、認証情報を盗む

公式ドキュメントに載っているURLだけを使う。組織では許可リストで制限する

組み込みの保護機能(公式)

  • 権限を確認してから実行する仕組み(Auto modeでも ask・deny のルールは有効)
  • projectスコープの .mcp.json は、対話セッションで使う前に承認が必要
  • 認証情報の保存先は、macOSではキーチェーン、Linuxでは所有者だけが読める(0600)ファイル
  • リモートMCPサーバーへの接続ではリダイレクトをたどらない(v2.1.299以降)

設定中の権限ルールは /permissions で確認できます。セキュリティ設定全体の考え方は Claude Code セキュリティ 安全な使い方 で解説しています。

エンタープライズ向けのガバナンス(managed-mcp.json)

組織でMCPサーバーを管理する方法は、目的に応じて3つあります。

方法

できること

使いどころ

managed-mcp.json

管理者が決めたサーバーだけを使わせる(利用者は追加できない)

使うサーバーを完全に固定したい組織

managedMcpServers(v2.1.259以降)

利用者が自分のサーバーを追加する余地を残しつつ、全員に同じサーバーを配る

標準のGitHub・Notionを配りたい組織

allowedMcpServers / deniedMcpServers

許可リスト・拒否リストで制限する

特定のサーバーだけ許可・禁止したい組織

managed-mcp.json の置き場所は、macOSが /Library/Application Support/ClaudeCode/managed-mcp.json、Linux・WSLが /etc/claude-code/managed-mcp.json、Windowsが C:\Program Files\ClaudeCode\managed-mcp.json です。中身を {"mcpServers":{}} にすると、MCPを全面的に使えなくできます。managedMcpServers で配れるのはhttps・http・sseのサーバーだけで、${VAR} の展開は使えません。

許可リストは、管理設定に次のように書きます。

{
  "allowedMcpServers": [
    { "serverUrl": "https://api.githubcopilot.com/*" },
    { "serverUrl": "https://mcp.notion.com/*" },
    { "serverUrl": "https://mcp.slack.com/*" },
    { "serverUrl": "https://mcp.freee.co.jp/*" }
  ],
  "allowManagedMcpServersOnly": true
}

条件は serverUrl(ワイルドカード可)、serverCommand(完全一致)、serverName の3種類で書けます。ただしserverName は利用者が自由に付けられるため、セキュリティの制御には使えないと公式が注意しています。許可リストは serverUrl か serverCommand で書き、allowManagedMcpServersOnly: true で利用者が許可リストを書き換えられないようにします。

あわせて、OTEL_LOG_TOOL_DETAILS=1 を設定するとOpenTelemetryで「誰がどのMCPサーバーのどのツールを使ったか」を記録できます。claude.aiのコネクタをClaude Codeで使わせない場合は、disableClaudeAiConnectors か環境変数 ENABLE_CLAUDEAI_MCP_SERVERS=false を使います。チーム全体への展開手順は Claude Code チーム導入ガイド で扱っています。

コンテキスト最適化:Tool SearchとMCP出力制限

MCPサーバーを増やすと、ツールの定義や結果がコンテキスト(=使用量)を消費します。2026年10月時点のClaude CodeではTool Searchが既定で有効なので、サーバーを多めに登録しても最初からコンテキストを圧迫することはほとんどありません。

Tool Searchの仕組みと設定

Tool Searchは、セッション開始時にはツール名とサーバーの説明だけを読み込み、必要になったツールの定義をそのとき取りに行く機能です。サーバーあたりのツール数に上限はありません。対象はClaude Opus 4・Sonnet 4・Haiku 4.5以降のモデルで、現行のOpus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5はどれも対象です。

設定

内容

既定(ENABLE_TOOL_SEARCH 未設定)

有効。必要になったときに定義を読み込む

ENABLE_TOOL_SEARCH=auto

ツール定義がコンテキストの10%未満なら最初から読み込み、超える場合だけ後から読み込む(auto:N で割合を変更)

ENABLE_TOOL_SEARCH=false

無効。全ツールの定義を最初から読み込む

サーバー単位の alwaysLoad

true で常に読み込み、false で必ず後から読み込む

自動で無効になる環境

Anthropic以外の ANTHROPIC_BASE_URL(プロキシ)経由、Azure上のMicrosoft Foundry

Google CloudのAgent Platform経由では、Opus・Sonnet・Haikuの4.5以降で使えます。社内のプロキシ経由でClaude Codeを使っている場合はTool Searchが自動で無効になり、ツール定義がそのままコンテキストを使うため、つなぐサーバーを必要なものに絞ってください。

ツールやサーバーの説明文は、最初から読み込む場合は4,096文字まで(v2.1.296で2,048文字から変更)、Tool Search経由では16,384文字まで(v2.1.295以降)が使われます。変更したい場合は CLAUDE_CODE_MAX_MCP_DESCRIPTION_LENGTH で指定します。使用量を抑える工夫は Claude Code コスト最適化 でも紹介しています。

MCP出力トークン上限の設定

MCPサーバーが大量のデータを返すときは、次の上限がかかります。

項目

既定値・内容

警告が出る量

10,000トークン超

出力の上限(MAX_MCP_OUTPUT_TOKENS)

25,000トークン(環境変数で変更可)

長いテキストの扱い

50,000文字を超える結果はファイルに保存し、本文には参照だけを残す(サーバー側の指定で最大500,000文字)

HTTP・SSEの応答サイズ

16MiBを超えると失敗

長時間かかる呼び出し

メインの会話で2分を超えると自動でバックグラウンドに回る(/tasks で確認)

応答のない状態で打ち切るまでの時間

HTTP・SSE・WebSocketは5分、stdioは30分(CLAUDE_CODE_MCP_TOOL_IDLE_TIMEOUT)

freeeで1年分の取引を取得する、GitHubで大きなファイルを読む、といった場面ではこの上限にかかることがあります。上限を上げる前に、期間や件数を絞って取得させるほうが使用量を抑えられます。

よくあるトラブルと対処法

not connected と表示される

  • URLの打ち間違い、OAuthの期限切れ、社内プロキシによる遮断がないかをまず確かめる
  • claude mcp list で状態を確認し、直らなければ claude mcp remove <name> で削除して追加し直す
  • JSONで定義した場合は "type" が抜けていないか確認する(url だけだとstdio扱いになりエラー)
  • stdioのサーバーは、-- の付け忘れでサーバー用の引数が渡っていないことがある
  • 起動に時間がかかるサーバーは MCP_TIMEOUT で起動の待ち時間を延ばす

OAuthトークンの期限切れ

  • セッション内の /mcp か claude mcp login <name> で再ログインする
  • 別のアカウントでつなぎ直したいときは claude mcp logout <name> してからログインする
  • claude -p やAgent SDKでは、OAuthのログイン画面を出せない。cronやCIで使う場合は、先に対話セッションでログインしておくか、PAT・Bearerトークン・headersHelper(接続時にヘッダーを作るコマンド)のような画面を使わない認証にする
  • freeeはトークンが自動で更新されるが、company_id が今の事業所と違うと失敗する。freee_set_current_company で切り替える

定期実行の組み方は Claude Code Routines で解説しています。

OAuth認証のサービス別ハマりどころ

サービス

よくあるハマりどころ

対処法

Slack

管理者がMCP連携を承認しておらず、ログインが通らない

管理者に承認を依頼する。URLだけで登録した場合は、公式プラグインで入れ直す

Notion

ゲストのアカウントでは接続できない/見たいページが見えない

メンバーのアカウントで接続する。そのアカウントにページの閲覧権限があるか確認する

GitHub

PATの権限が足りず、操作ごとにエラーが出る

Fine-grained tokenで、対象リポジトリに必要な権限を付け直す

freee

ローカル版でコールバックURLが未設定のためOAuthエラー

freeeアプリに http://127.0.0.1:54321/callback を登録する

コンテキストが重くなる

  • ENABLE_TOOL_SEARCH=false を設定していないか、プロキシ経由でTool Searchが自動で無効になっていないか確認する
  • alwaysLoad: true は毎回使うサーバーだけにする
  • GitHubはツールセットを絞り、必要なものだけ有効にする
  • 使っていないサーバーは claude mcp remove で外す

特定APIだけ反応しない

  • freeeの電子契約(freeeサイン)はリモート版に未対応。ローカル版の freee-sign-mcp を使う
  • Notionの複数データベースの横断検索や議事録の検索は、Business・Enterpriseプラン限定
  • GitHubは既定の5つ以外のツールセット(actions など)が無効。リモート版は X-MCP-Toolsets ヘッダー、ローカル版は --toolsets で追加する
  • 権限ルールの deny に入れたツールは呼び出されない。/permissions で確認する

こんな方におすすめ/おすすめしない方

おすすめする方

  • GitHub・Slack・Notion・freeeを毎日行き来している開発者・PM・情シス。画面を切り替えて転記していた時間を減らせます
  • ターミナル操作に抵抗がない方。設定や確認はCLIとスラッシュコマンドが中心です
  • 日本企業でバックオフィスの自動化を進めたい担当者。freee公式MCPは12のAPI・572操作に対応しており、経理・労務の作業まで対象にできます
  • チームでAIの使い方をそろえたい組織。.mcp.json で設定を共有し、managedMcpServers や許可リストで管理できます

おすすめしない方

  • 外部AIサービスへの接続が原則禁止の組織。設定ファイル経由の攻撃(CVE-2025-59536など)も実際に報告されています。情シスやセキュリティ部門との合意が先です
  • 画面操作だけで完結させたい方。Slack・Notion・freeeを会話で操作したいだけなら、claude.aiのコネクタのほうが手軽です
  • 1〜2回の作業しか予定していない方。認証や権限の設計に手間がかかるため、継続して使わないと元が取れません

よくある質問(FAQ)

Q1. MCPの利用に追加料金はかかりますか?

Claude Code側に、MCP接続そのものの追加料金はありません。Claude Codeは有料プラン(Pro 月20ドル、Max 月100ドルから、Team、Enterprise)に含まれています(2026年10月時点の公式料金ページ)。ただし、ツールの定義や結果は使用量を消費します。各サービス側の契約(GitHub・Slack・Notion・freee)も別に必要です。Notionの一部のツールはBusiness・Enterpriseプランが条件です。プランの選び方は Claude Code 料金 で比較しています。

Q2. MCPサーバーを自作できますか?

できます。MCPはオープンな規格で、TypeScriptやPythonの公式SDKがあります。社内の業務システム向けのサーバーを作る場合は、配布前にセキュリティを確認し、managedMcpServers で配ると管理しやすくなります。なお、Claude Code自体をMCPサーバーとしてほかのツールから呼ぶこともでき、その構成は claude mcp serve 構成ガイド で解説しています。

Q3. 非エンジニアでも導入できますか?

Slack・Notion・freeeは、公式プラグインを入れてブラウザでログインするだけで接続できます。ただしClaude Codeはターミナルで使う道具なので、最初の設定と権限ルールの作成は、詳しい人と一緒に進めるのが安全です。非エンジニアの活用例は Claude Code 非エンジニア活用事例 にまとめています。

Q4. 公式サーバーとコミュニティサーバーの見分け方は?

次の3点を確認してください。①サービス公式のドキュメントやGitHubのOrganization(github.com/freee/freee-mcp、github.com/github/github-mcp-server など)から案内されているか、②OAuthのログイン画面が正規のドメインか、③URLがサービス公式のドメイン(mcp.notion.com、mcp.slack.com、mcp.freee.co.jp など)か。Anthropicの公式ディレクトリに載っていても、サーバー自体の安全性まで保証されているわけではありません。

Q5. .mcp.json をGit管理して問題ありませんか?

サーバーの定義を共有するのは問題ありません。認証情報は直接書かず、${GITHUB_PAT} のような環境変数の参照にして、.env は .gitignore に入れます。もう一つ気をつけたいのが、claude -p・Agent SDK・クラウドセッションでは .mcp.json が確認なしで読み込まれることです。外部の人がPRを出せるリポジトリでは、.mcp.json の変更を必ずレビューしてください。

Q6. 社内で使えるサーバーを制限したい場合は?

管理設定の allowedMcpServers に、許可するサーバーのURLを serverUrl で書き、allowManagedMcpServersOnly: true で利用者が変更できないようにします。サーバーを完全に固定したい場合は managed-mcp.json(macOSは /Library/Application Support/ClaudeCode/managed-mcp.json)を使います。serverName は利用者が自由に付けられるため、制限の条件には使わないでください。

Q7. Slack MCPを管理者が承認してくれない場合はどうすれば?

「どのチャンネルで、どの操作を、どんな業務に使うか」を具体的に書いて申請すると、判断してもらいやすくなります。最初は読み取りだけ、テスト用チャンネルだけで始める案や、監査ログで操作を確認できることを添えるのも効果的です。Slack公式の Claude向け接続ガイド を資料として渡すとよいでしょう。

Q8. freee MCPは会計事務所や経理アウトソース会社でも使えますか?

使えます。freee MCPは事業所の一覧と切り替えに対応しており、今の事業所と違う company_id での操作は失敗する作りになっているため、顧問先の取り違えを防ぎやすいです。ただし顧客の会計データを扱うので、データの扱い・ログ・権限の分け方は顧問契約の段階で合意しておきます。リモート版で公式以外のURLを入れないことも、全員で徹底してください。

まとめ:段階的導入ロードマップ

Claude CodeのMCP連携は、2026年10月時点でGitHub・Slack・Notion・freeeの公式サーバーがそろい、開発からコミュニケーション、ドキュメント、経理まで1つのエージェントでつなげるようになりました。一方で、Slackの管理者承認、Notionのプラン差、freeeの電子契約の未対応など、サービスごとの条件は違います。いきなり全部をつながず、段階を踏んで広げるのが安全です。

フェーズ

対象

取り組み内容

Phase 1:個人で試す

localスコープ

GitHubを /readonly で、Notionを本人のOAuthで接続する。書き込み系ツールは ask ルールにする

Phase 2:チームで共有する

projectスコープ(.mcp.json)

認証情報を環境変数にしたサーバー定義を共有する。Slackは管理者の承認後、freeeはプラグインで追加する

Phase 3:組織で管理する

管理設定・managedMcpServers

許可リストを serverUrl で作り、OpenTelemetryで利用状況を記録する。社内システム向けのサーバーもここで配る

どの段階でも、次の確認を続けてください。

  1. Claude Codeと関連ツール(Claude Code Actionなど)を最新版に保つ
  2. 接続先のURLが各サービスの公式ドメインか確認する
  3. 送信・発行・削除の前には人が確認する
  4. トークンは最小権限で作り、定期的に入れ替える
  5. .mcp.json・.claude/・~/.claude.json の変更に気づける状態にしておく

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AI革命

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